JP4268793B2 - 円すいころ軸受用内輪部材の製造方法、円すいころ軸受用内輪部材、車軸用円すいころ軸受装置 - Google Patents
円すいころ軸受用内輪部材の製造方法、円すいころ軸受用内輪部材、車軸用円すいころ軸受装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、円すいころ軸受用内輪部材の製造方法、円すいころ軸受用内輪部材、車軸用円すいころ軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車輪を車体に対して回転自在に支持するための車軸用円すいころ軸受装置がある(特許文献1参照)。
【0003】
この車軸用円すいころ軸受装置は、例えば図9に示すように、外輪72と、内輪74と、複数の円すいころ75と、2つの保持器リング76,76とを備えており、複列円すいころ軸受タイプになっている。
【0004】
なお、外輪72には、径方向外向きに立ち上がる車体取り付け用の取り付け片77が設けられている。また、内軸73には、径方向外向きに立ち上がる車輪取り付け用の取り付け片78が設けられている。
【0005】
さらに、上記内軸73は、その取り付け片78よりも車両インナー側の外径部分に、大径部80と、円すいころ75が転動するテーパ形状の軌道面81とが設けられている。この軌道面81の大径側から大径部80に向けて立ち上がる円すいころ案内用の大鍔面82と軌道面81とで作る入隅には、逃げ溝83が設けられている。この逃げ溝83は、軌道面81と大鍔面82とを仕上げ加工するときの加工具を逃がすために通常設けられる。
【0006】
そして、上記内軸73の軌道面81や大鍔面82については、所定の耐摩耗性、耐焼付き性が要求されるために、高周波熱処理により硬化されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−51064号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、高周波熱処理は、少なくとも軌道面81と大鍔面82を形成した状態、すなわち、内軸73をほぼ完成に近い形に整形した後で行うようにしている。しかし、大鍔面82と大径部80とで作られる角部の断面形状が尖った形状になっていると、高周波熱処理での焼入れ過程では前記角部周辺が高周波エッジ効果により局部的に必要以上に過熱されることになって、高周波熱処理での焼入れ過程において大鍔面82と軌道面81との境界の入隅部分を起点として(入隅部分に逃げ溝83が形成されている時は逃げ溝83を起点として)亀裂が発生するおそれがある。一般的に、前述したような状況で発生する亀裂のことを焼き割れと言う。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の円すいころ軸受用内輪部材の製造方法は、外径部分に、大径部と、小径部と、大径部と小径部との軸方向の間に形成された円すい形状の軌道面とを有し、前記軌道面の大径側端部は大径部よりも小径とされ、軌道面の大径部側端部と大径部との間には円すいころの大径側端面が接触する大鍔面が形成されており、前記大鍔面と軌道面との間には逃げ溝が形成されている円すいころ軸受用内輪部材の製造方法であって、前記内輪部材の外径部分に、前記大径部と、前記小径部と、前記軌道面部と、前記大径部と前記軌道面部との間に形成され前記大径部の端縁を通る垂線よりも軸方向に張り出した段差部とを形成する第1工程と、前記軌道面部と前記段差部を含む所定部分に熱処理により表面硬化層を形成する第2工程と、前記段差部に前記大鍔面と前記逃げ溝部と前記軌道面とを削り加工により形成する第3工程と、からなる。
【0010】
この場合、熱処理後に大鍔面と逃げ溝部とを形成するようにしたので、内輪部材の大径部と軌道面部との間に、尖った断面形状を有する角部が形成されない。これにより、高周波熱処理を行っても従来例で説明したような高周波エッジ効果による局部的な過熱が生じにくくなる。そのため、前記高周波熱処理時における焼き割れを防止できる。
【0011】
本発明の円すいころ軸受用内輪部材は、外径部分に、大径部と、小径部と、大径部と小径部との軸方向の間に形成された円すい形状の軌道面とを有し、前記軌道面の大径側端部は大径部よりも小径とされ、軌道面の大径部側端部と大径部との間には円すいころの大径側端面が接触する大鍔面が形成されており、前記大鍔面と軌道面との間には逃げ溝が形成されている円すいころ軸受用内輪部材であって、前記円すいころ軸受用の内輪部材は、外径部分に、前記大径部と、前記小径部と、前記軌道面部と、前記大径部と軌道面部との間に形成され前記大径部の端縁を通る垂線よりも軸方向に張り出した段差部とを形成し、次いで前記軌道面部と前記段差部を含む所定部分に熱処理により表面硬化層を形成し、その後前記段差部に前記大鍔面と前記逃げ溝と前記軌道面とを削り加工により形成した。
【0012】
この場合、上記製造方法と同様の方法で製造されるものにしているから、上記同様に焼き割れの発生を防止できる。
【0013】
本発明の車軸用円すいころ軸受装置は、内径部分に複列の外輪側軌道面を有するとともに外径部分に径方向外向きに立ち上がる車体取り付け用の取り付け片を有する単一の外輪と、この外輪の内径側に挿通されかつ外径部分に、大径部と、小径部と、大径部と小径部との軸方向の間に配置され前記外輪の一方の外輪側軌道面と対となる単一の内輪側軌道面を有するとともに大径部の外周面から径方向外向きに立ち上がる車輪取り付け用の取り付け片を有する内軸と、この内軸の小径部の外周に挿入されかつ外径部分に前記外輪の他方の外輪側軌道面と対となる内輪側軌道面を有する内輪と、前記外輪の一方の外輪側軌道面と前記内軸の内輪側軌道面との間にそれぞれ介挿される複数の円すいころとを有し、前記内軸の内輪側軌道面の大径部側端部と大径部との間には円すいころの大径側端面が接触する大鍔面が形成され、大鍔面と軌道面との間には逃げ溝が形成されている車軸用円すいころ軸受装置であって、前記内軸は、外径部分に、前記大径部と、前記小径部と、前記軌道面部と、前記大径部と軌道面との間に形成され前記大径部の端縁を通る垂線よりも軸方向に張り出した段差部とを形成し、次いで前記軌道面部と前記段差部を含む所定部分に熱処理により表面硬化層を形成し、その後前記段差部に前記大鍔面と前記逃げ溝部と前記軌道面とを削り加工により形成した。
【0014】
この場合、軸受形式を複列にして車軸用に用いるものを前提にしており、内軸について上記内輪部材の製造方法と同様の方法で製造されるものとしているから、内軸に関する焼き割れの発生を防止できる。
【0015】
前記段差部は、断面が円弧状に形成されていることが好ましい。
【0016】
前記段差部は、前記大径部と前記軌道面部とを直線で結んだ形状に形成されていることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1から図6に本発明の一実施形態を示している。図例の車軸用円すいころ軸受装置1は、外輪2と、第1の内輪部材としての内軸3と、第2の内輪部材としての内輪4と、複数の円すいころ5と、2つの保持器リング6,7とを備えており、複列円すいころ軸受タイプになっている。
【0018】
外輪2は、内径部分に軸方向隣り合わせに二つのテーパ形状の軌道面21、22が設けられており、外径部分に径方向外向きに立ち上がる取り付け片23が設けられている。この取り付け片23は、車体の一部となるキャリアまたはナックルに対して図示しないボルトにより非回転に固定される。なお、車両アウター側(図2における左側)の軌道面21は、車両アウター側へ向けて漸次大径となる傾きになっており、車両インナー側(図2における右側)の軌道面22は、車両インナー側へ向けて漸次大径となる傾きになっている。
【0019】
内軸3は、径方向外向きに立ち上がる取り付け片31と、取り付け片31よりも車両アウター側に設けられる円筒形のインロー部32と、取り付け片31よりも車両インナー側に設けられる軸部33とを有している。取り付け片31とインロー部32とに対して、図示しないが車輪やブレーキディスクロータが取り付られ、内軸3の中心に設けられる中心孔34に対して図示しない車軸がスプライン嵌合される。軸部33の外径部分には、取り付け片31側から端縁側に向けて、大径部35と、外輪2において車両アウター側の軌道面21と対になるテーパ形状の軌道面36と、小径部37とが設けられている。大径部35と軌道面36の大径側とは、段差がついており、軌道面36の大径側から大径部35へ立ち上がる壁面(大鍔面)38は、軌道面36を転動する円すいころ5の大端面を案内する案内面とされる。この大径部35と大鍔面38とのなす角度θは、90度未満、例えば87〜88度に設定されている。この大鍔面38と軌道面36とで作る入隅には、全周にわたって逃げ溝39が設けられている。この逃げ溝39は、軌道面36と大鍔面38とを仕上げ加工するときの加工具を逃がすために通常設けられる。なお、軸部33において大径部35から小径部37に至る領域は、高周波熱処理により硬化されている。図面では、高周波熱処理により硬化された領域にクロスハッチングを記載している。
【0020】
内輪4は、内周に外輪2において車両インナー側の軌道面22と対になるテーパ形状の軌道面41が設けられており、内軸3の小径部37に対して外嵌装着されている。
【0021】
円すいころ5は、外輪2の車両アウター側の軌道面21と内軸3の軌道面36との間および外輪の車両インナー側の軌道面22と内輪4の軌道面41との間にそれぞれ介装されている。
【0022】
保持器リング6,7は、上記2列の円すいころ5をそれぞれ保持して円周等間隔に配置するものである。
【0023】
なお、外輪2の軸方向両端には、シール3,4が装着されており、円すいころ5が配置される環状空間に対して図示しないがグリースが封入される。
【0024】
次に、上記内軸3の製造方法を説明する。
【0025】
製造工程は、大きく
▲1▼内軸3の素材の外周面を旋削加工により粗形成する第1工程。
【0026】
▲2▼内軸3の外周面に熱処理を施す第2工程。
【0027】
▲3▼内軸3の外周面に仕上げの旋削加工および研磨加工を施し大鍔部と逃げ溝部とを形成する第3工程。
【0028】
の3つの工程からなる。
【0029】
まず、第1工程では、図4に示すように、内軸3の素材を旋削加工することにより、内軸3の取り付け片31、インロー部32を形成するとともに、軸部33の外径部分に大径部35と小径部37とを形成し、さらに大径部35と軌道面36との間の領域に、段差面(段差部)50を作って、軌道面36において逃げ溝39寄りの領域と、大鍔面38と、逃げ溝39と、入隅とを作らないようにする。なお、大径部35において車両インナー側の端縁には面取り部40が設けられている。また、段差面50の表面形状は、凹状に湾曲されている。詳しくは、段差面50の表面形状は、大径部35において車両インナー側の端縁位置G1と、軌道面36の軸方向途中位置G2とに接する所定半径rの円弧(図中の一点鎖線)とされており、さらに、段差面50の全体が大径部35の端縁を通る垂線Xよりも車両インナー側に張り出されている。
【0030】
図4において、二点鎖線で完成時の軌道面36、大鍔面38、逃げ溝39が示されている。従って、実線で示された段差面50と二点鎖線で示された大鍔面38、逃げ溝39とで囲まれた範囲が第3工程における仕上げ加工時の取り代90となる。このように、大径部35と軌道面36は段差面50によりなだらかな曲面形状で連続的につながれている。
【0031】
そして、第2工程では、図5に示すように、内軸3において取り付け片31の内径側から小径部37に至る領域を高周波熱処理により硬化させる。この高周波熱処理は、焼入れ工程と焼き戻し工程を含み、一般的に行われている適宜の条件で行われる。一例としては、内軸3の基材をJIS規格S55Cなどの機械構造用鋼とする場合、取り付け片31の内径側から小径部37に至る領域の表面硬度をロックウェル硬度(HRC)で60〜64に設定する。
【0032】
この後、第3工程において、図6に示すように、上記段差面50に対して削り加工を施すことにより、取り代90の部分を削って軌道面36と大鍔面38と逃げ溝39とを形成し、さらに、少なくとも軌道面36と大鍔面38とに対して、研磨などの仕上げ加工を施すことにより、図6中の実線と二点鎖線で囲まれた部分を除去する。
【0033】
ところで、上記段差面50の取り代90は、大径部35から軌道面36に至る領域に形成する硬化層の深さが浅くなりすぎないように規定すればよい。この他、上記段差面50の表面形状は、図7に示すように斜め直線形状としてもよい。
【0034】
以上説明したように、内軸3について、従来技術のように、高周波熱処理を行なう前に内軸3に、大鍔面38と逃げ溝部39とを形成するのではなく、大鍔面38と逃げ溝部39とを高周波熱処理後に形成するようにした。さらに、内軸3の素材の大径部35と軌道面36を段差面50によりなだらかな曲面形状でつなぐことにより、この部分に入隅を作らないようにして、大径部35近傍に尖った部分を作らないようにしている。これにより、内軸3の所定領域に対して高周波熱処理を行っても従来例で説明したような高周波エッジ効果による局部的な過熱が生じにくくなるため、前記高周波熱処理時における焼き割れを防止できるようになる。これらのことから、内軸3について製造歩留まりおよび信頼性の向上に貢献できる。
【0035】
以下、本発明の変形例や応用例を説明する。
【0036】
例えば上記実施形態では、車軸用円すいころ軸受装置1を例に挙げているが、例えば図8に示すような単列円すいころ軸受61に対しても本発明を適用することができる。図例の単列円すいころ軸受61は、単一の軌道溝を有する外輪62と、単一の軌道溝を有する内輪63と、複数の円すいころ64と、単一の保持器リング65とを備えている。なお、内輪63において、66は大径部、67は軌道面、68は大鍔面、69は逃げ溝、70は小径部である。この場合、内輪63が、上記実施形態での内軸3に相当し、この内輪63の製造方法を上記実施形態で説明した内軸3の製造方法と同様にすることで、焼き割れの発生を防止できる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、内輪部材の外径部分において軌道面と大鍔面との間の逃げ溝を起点とする焼き割れの発生を防止できるようになるので、内輪部材についての製造歩留まりや信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車軸用円すいころ軸受装置を車両インナー側から見た図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】図1の内軸単体の上半分を示す断面図
【図4】図3の内軸の製造工程を示す図
【図5】図3の内軸の製造工程を示す図
【図6】図3の内軸の製造工程を示す図
【図7】図4の段差面の変形例を示す要部の断面図
【図8】本発明の他の実施形態に係る円すいころ軸受を示す断面図
【図9】従来例に係る車軸用円すいころ軸受装置を示す断面図
【符号の説明】
1 車軸用円すいころ軸受装置
2 外輪
3 内輪
4 内輪
5 円すいころ
31 内軸の取り付け片
33 内軸の軸部
35 内軸の大径部
36 内軸の軌道面
38 内軸の大鍔面
39 内軸の逃げ溝
50 内軸の段差面
Claims (5)
- 外径部分に、大径部と、小径部と、大径部と小径部との軸方向の間に形成された円すい形状の軌道面とを有し、前記軌道面の大径側端部は大径部よりも小径とされ、軌道面の大径部側端部と大径部との間には円すいころの大径側端面が接触する大鍔面が形成されており、前記大鍔面と軌道面との間には逃げ溝が形成されている円すいころ軸受用内輪部材の製造方法であって、
前記内輪部材の外径部分に、前記大径部と、前記小径部と、前記軌道面部と、前記大径部と前記軌道面部との間に形成され前記大径部の端縁を通る垂線よりも軸方向に張り出した段差部とを形成する第1工程と、
前記軌道面部と前記段差部を含む所定部分に熱処理により表面硬化層を形成する第2工程と、
前記段差部に前記大鍔面と前記逃げ溝部と前記軌道面とを削り加工により形成する第3工程と、からなることを特徴とする円すいころ軸受用内輪部材の製造方法。 - 外径部分に、大径部と、小径部と、大径部と小径部との軸方向の間に形成された円すい形状の軌道面とを有し、前記軌道面の大径側端部は大径部よりも小径とされ、軌道面の大径部側端部と大径部との間には円すいころの大径側端面が接触する大鍔面が形成されており、前記大鍔面と軌道面との間には逃げ溝が形成されている円すいころ軸受用内輪部材であって、
前記円すいころ軸受用の内輪部材は、外径部分に、前記大径部と、前記小径部と、前記軌道面部と、前記大径部と軌道面部との間に形成され前記大径部の端縁を通る垂線よりも軸方向に張り出した段差部とを形成し、次いで前記軌道面部と前記段差部を含む所定部分に熱処理により表面硬化層を形成し、その後前記段差部に前記大鍔面と前記逃げ溝と前記軌道面とを削り加工により形成したことを特徴とする円すいころ軸受用内輪部材。 - 内径部分に複列の外輪側軌道面を有するとともに外径部分に径方向外向きに立ち上がる車体取り付け用の取り付け片を有する単一の外輪と、この外輪の内径側に挿通されかつ外径部分に、大径部と、小径部と、大径部と小径部との軸方向の間に配置され前記外輪の一方の外輪側軌道面と対となる単一の内輪側軌道面を有するとともに大径部の外周面から径方向外向きに立ち上がる車輪取り付け用の取り付け片を有する内軸と、この内軸の小径部の外周に挿入されかつ外径部分に前記外輪の他方の外輪側軌道面と対となる内輪側軌道面を有する内輪と、前記外輪の一方の外輪側軌道面と前記内軸の内輪側軌道面との間にそれぞれ介挿される複数の円すいころとを有し、前記内軸の内輪側軌道面の大径部側端部と大径部との間には円すいころの大径側端面が接触する大鍔面が形成され、大鍔面と軌道面との間には逃げ溝が形成されている車軸用円すいころ軸受装置であって、
前記内軸は、外径部分に、前記大径部と、前記小径部と、前記軌道面部と、前記大径部と軌道面との間に形成され前記大径部の端縁を通る垂線よりも軸方向に張り出した段差部とを形成し、次いで前記軌道面部と前記段差部を含む所定部分に熱処理により表面硬化層を形成し、その後前記段差部に前記大鍔面と前記逃げ溝部と前記軌道面とを削り加工により形成したことを特徴とする車軸用円すいころ軸受装置。 - 前記段差部は、断面が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の円すいころ軸受用内輪部材の製造方法または円すいころ軸受用内輪部材または車軸用円すいころ軸受装置。
- 前記段差部は、前記大径部と前記軌道面部とを直線で結んだ形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3に記載の円すいころ軸受用内輪部材の製造方法または円すいころ軸受用内輪部材または車軸用円すいころ軸受装置。
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