JP4268591B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、枠体と、この枠体に支持される障子とを備えた建具に関し、詳しくは、引き違い窓、片引き窓、開き窓、辷り出し窓、嵌め殺し窓等の各種形式のサッシ窓としての建具や、引き戸、開き戸、折れ戸等の各種出入り口としての建具に関する。
従来より、出入り口に設けられる扉(障子)等として、金属製の枠材(框材)に樹脂製のパネル材を接着して形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この扉では、枠材に形成された凹字形の溝部にパネル材が嵌め込まれて接着されるとともに、扉を支持する金具や扉同士を連結する連結具等が枠材に取り付けられるようになっている。
特開平9−72166号公報
しかしながら、従来の扉では、パネル材が框材の溝部に嵌め込まれた状態で接着されているため、框材が建物躯体や枠体に固定あるいは支持された状態において、互いに線膨張係数の異なるパネル材および框材が温度変化等により伸縮(あるいは膨張、収縮)した場合に、伸縮量に差が生じて双方の部材に撓みが発生したり、接着材が切れて接着強度が低下したりする可能性があり問題である。
本発明の目的は、框材に面材を接着した障子における温度変化等による部材の撓みが防止でき、かつ接着強度を確保することができる建具を提供することにある。
本発明の建具は、枠体と、この枠体に支持される障子とを備えた建具であって、前記障子は、上框、下框、および左右の縦框と、これらの各框材における一方の側面に接着される面材と、前記各框材のうちの上框および左右の縦框に沿って取り付けられる副框材と、を備えて構成され、前記面材と前記各框材とは、それぞれの接着面に放電処理を施した後に接着されており、前記面材の四周の端面のうち上および左右の三方の端面と、この端面と対向する前記上框および左右の縦框の見込み面または前記副框材の見込み面との間には、所定寸法の隙間が設けられ、前記上および左右の三方の副框材には、それぞれ前記隙間の見込み方向外側を覆うカバー部が設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、面材の縦の端面と、各框材または副框材の見込み面との間に、温度変化等による面材や框材の伸縮量に基づいて設定した所定寸法の隙間(クリアランス)を設けておくことで、面材や框材が伸縮しても、この伸縮を隙間寸法で吸収することができる。従って、アルミ形材等の金属製の框材と、ポリカーボネート等の樹脂製の面材とを組み合わせて形成された障子を、浴室の出入り口や窓等の温度変化の大きい場所に用いた場合であっても、面材や框材の撓みを防止することができる。
そして、隙間の側方を覆うカバー部を框材または副框材に設けたことで、障子の外観(内観)上、隙間が見えなくなるため意匠性を良好にすることができる
また、面材の三方に隙間(クリアランス)が設けられていることで、これらの隙間によって面材の面内方向(左右および上下)への伸縮を確実に吸収することができる。さらに、上および左右の三方の框材に取り付けた副框材にカバー部を設けたことで、面材を框材に接着した後に副框材を取り付けるようにすれば、カバー部が邪魔になることなく障子の組立作業が行えるため、作業性を向上させることができる。
さらに、面材および各框材の接着面に放電処理が施されていることで、面材と框材との接着強度を高めることができるとともに、接着前に接着面に付着したカビやバクテリア等を殺菌することができる。そして、接着面が殺菌処理されることで、製造直後の障子に混入される雑菌を減らすことができ、湿気の多い浴室の出入り口や窓等に用いた場合であっても、カビ等の発生を抑制することができる。ここで、放電処理としては、大気圧中や真空中におけるプラズマ放電処理やコロナ放電処理等、放電により被処理材の表面を改質する処理方法が採用可能である。
また、接着により面材を框材に固定することで、ビス止めにより框組みしたものと比較して、障子の組立工程を簡略化することができるとともに、障子の面内剛性が飛躍的に向上されて開閉時等のがたつきを防止することができる。
この際、本発明の建具では、前記面材と前記各框材とは、温度変化により粘性が変動する不定形接着材料で接着されていることが好ましい。
このような構成によれば、不定形接着材料で面材と框材とを接着することで、接着テープや接着シート等の定形材料を用いる場合のように端材が発生することがなく、破棄される材料を大幅に削減することができる。また、温度変化により粘性が変動する不定形接着材料を用いるとともに、前述のような隙間(クリアランス)を設けたことで、面材および框材に温度変化による伸縮が生じた場合でも、これらの伸縮量の差を接着材料の変形(せん断変形)で吸収することができるため、面材と框材とが互いの伸縮を拘束せず、これらの撓みを防止することができる。
また、本発明の建具では、前記副框材には、前記障子に所定の機能を付加する機能部品が設けられていることが好ましい。
ここで、機能部品としては、枠体に対して障子をスライド開閉可能に案内するための機能を付加する戸車部品や、枠体に対して障子をスイング開閉可能に案内するための機能を付加するヒンジ部品、障子を開閉操作するための機能を付加する取手部品や、枠体に障子を係合させて施錠するための機能を付加する錠部品やラッチ部品、枠体と障子との隙間を塞いで止水性や気密性を付加する気密部品、障子で仕切られた一方および他方の空間を連通させて通気性を付加する換気部品などが例示できる。
このような構成によれば、通常框材に設けられる上述のような機能部品を副框材に設けたことで、框材の寸法(見込み寸法および見付け寸法)を小さくすることができ、障子の外観意匠性をさらに向上させることができる。そして、このように框材の寸法を小さく形成したとしても、面材を接着して障子を形成することで、前述のように障子の面内剛性が高められているため製品性能が確保できる。さらに、機能部品が設けられた副框材を障子の四周全部に設ける必要がなく、障子の外観意匠を維持しつつ各種の機能を付加することができる。
また、本発明の建具は、浴室出入り口に用いられる建具であって、前記面材が前記各框材における浴室側の側面に接着されていることが好ましい。
このような構成によれば、前述のように温度変化が大きくかつ湿度が高い浴室において、障子の各部材の撓みを防止することができるとともに、カビ等の発生を抑制することができる。そして、面材を各框材における浴室側の側面に接着したことで、浴室内からの内観上、障子の框材が目立たず良好なデザインが得られるとともに、障子の浴室側側面がフラットに形成されて段差が少なくなるため、ほこりや水が溜まりにくくなってカビ等の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具である折れ戸1を示す正面図である。図2および図3は、折れ戸1を示す縦断面図および横断面図である。図4および図5は、折れ戸1における障子20を拡大して示す縦断面図および横断面図である。
図1〜図3において、折れ戸1は、それぞれアルミ形材製の上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を枠組みして形成された枠体10と、この枠体10内部に支持された一対の障子20(20A,20B)を有して構成された浴室出入り口用建具である。障子20は、それぞれアルミ形材製の上框21、下框22,および左右の縦框23と、これらの各框材21,22,23における浴室側側面に接着された樹脂(ポリカーボネート)製のパネル材(面材)24と、上框21および縦框23に沿って取り付けられる副框材としての上アタッチメント25および縦アタッチメント26とを有して形成されている。そして、一対の障子20A,20Bにおいて、図1中、中央側の隣接する縦アタッチメント26B,26C同士がヒンジを介して連結され、左側の障子20Aにおける左側の縦アタッチメント26Aの上下端部が上枠11および下枠12に軸支されている。また、図1中、右側の障子20Bにおける右側の縦アタッチメント26Dの上下端部には、それぞれ戸車(後述)が設けられており、上枠11および下枠12には、戸車を案内するレール部11A,12Aが設けられている。
この折れ戸1では、図1中、右側の障子20Bにおける縦アタッチメント26C,26D間に設けられたハンドル27を浴室側に引くことで、レール部11A,12Aに戸車が案内されて右側の縦アタッチメント26Dおよび縦框23が左側に移動するとともに、中央側の縦アタッチメント26B,26C同士の連結部分が折れ曲がって一対の障子20A,20Bが開放されるようになっている。一方、障子20が開放された状態で、ハンドル27を脱衣室側に押すことで、右側の縦アタッチメント26Dおよび縦框23が右側に移動するとともに、中央側の縦アタッチメント26B,26C同士の連結部分が伸びて一対の障子20A,20Bが閉じるようになっている。このようにして閉じた状態の障子20および枠体10において、上アタッチメント25が上枠11に設けられた気密材11Bに当接し、下框22に設けられた気密部材22Aが下枠12に当接し、縦アタッチメント26B,26Cが縦枠13に設けられた気密材13Aに当接することで、折れ戸1の水密性が確保されるようになっている。
次に、障子20の構成について、図4および図5に基づいて詳しく説明する。
障子20の上框21は、図4に示すように、浴室側に面した側面部211と、この側面部211の上端縁から見込み方向浴室側に延出する見込み面部212とを有して中空略角筒状に形成されている。そして、上框21の側面部211にパネル材24の上端部脱衣室側側面が不定形接着材28を介して接着されている。このパネル材24の上端面と上框21の見込み面部212との間には、線膨張係数の異なる上框21およびパネル材24の温度変化による伸縮量の差を吸収するための隙間S1が設けられており、パネル材24が伸びた場合でも上框21に当接せず、パネル材24および上框21に撓みが生じないようになっている。
上アタッチメント25は、断面略H字形を有したアルミ形材製であり、上框21の上面にビス止め固定されている。この上アタッチメント25の浴室側側面には、上框21の見込み面部212よりも下方に延びた延出片251が形成されており、この延出片251により隙間S1の浴室側を覆うカバー部が構成され、浴室側から隙間S1が見えないようになっている。さらに、延出片251は、パネル材24が温度変化により縮んだ場合のパネル材24の上端面よりも延出片251の下端縁が下方に位置するような長さ寸法に設定されている。
障子20の下框22は、図4に示すように、浴室側に面した側面部221と、この側面部221の下端縁から見込み方向浴室側に延出する見込み面部222とを有して中空略角筒状に形成されている。そして、下框22の側面部221にパネル材24の下端部脱衣室側側面が不定形接着材28を介して接着されている。このパネル材24の下端面は、下框22の見込み面部222に当接して設けられており、パネル材24が下框22に位置決めされるとともに、不定形接着材28の粘性が温度変化により変化してもパネル材24が下がらないようになっている。さらに、パネル材24の下端面が下框22の見込み面部222に当接していることで、パネル材24の浴室側表面を伝って流れ落ちた水等が浴室側にスムーズに排水されるようになっている。従って、下框22には、上框21に取り付けられたようなアタッチメント(副框材)やカバー部が設けられていない。ただし、適宜なパネル材24の位置決め手段や排水手段等とともに、アタッチメントや、隙間、カバー部等を下框22に設けても構わない。
次に、障子20の縦框23は、図5に示すように、浴室側に面した側面部231を有して中空略角筒状に形成されている。そして、縦框23の側面部231にパネル材24の側端部脱衣室側側面が不定形接着材28を介して接着されている。
縦アタッチメント26は、中空状のアルミ形材製であり、縦框23の見付け方向外側側面に沿った見込み面部261を有して形成され、この見込み面部261が縦框23にビス止め固定されている。この縦アタッチメント26の浴室側側面には、見込み面部261よりも見付け方向内側に延びた延出片(カバー部)262が形成されている。そして、パネル材24の側端面と縦アタッチメント26の見込み面部261との間には、上框21と同様の隙間S2が設けられており、この隙間S2の浴室側は、延出片262で覆われている。従って、温度変化によりパネル材24が伸びた場合でも、その側端面が縦框23や縦アタッチメント26に当接しないとともに、パネル材24が縮んだ場合でも隙間S2が浴室側から見えないようになっている。
以上の上框21、下框22、および縦框23におけるパネル材24との接着面である側面部211,221,231、およびパネル材24における各框材21,22,23との接着面である上下左右端部の脱衣室側側面には、不定形接着材28によるパネル材24と各框材21,22,23とを接着する以前に、プラズマ放電処理が施され、接着面が改質されている。
一方、縦アタッチメント26の中空部263には、以下に説明する機能部品が設けられている。
図6(A)〜(C)は、障子20の機能部品である上戸車30を示す三面図である。図7(A)〜(C)は、障子20の機能部品である下戸車31を示す三面図である。図8(A)〜(C)は、障子20の機能部品である上ラッチ32を示す三面図である。図9(A)〜(C)は、障子20の機能部品である下ラッチ33を示す三面図である。
図6〜図9において、上戸車30は、障子20Bにおける戸先側(図1の右側)の縦アタッチメント26Dの上端部に設けられ、下戸車31は、縦アタッチメント26Dの下端部に設けられ、上ラッチ32は、障子20A,20Bの連結部分における縦アタッチメント26B,26Cの上端部に設けられ、下ラッチ33は、縦アタッチメント26B,26Cの下端部に設けられている。
上戸車30は、縦アタッチメント26Dの中空部263に挿入されて固定される上戸車本体部301と、この上戸車本体部301に突没自在かつ回転自在に支持された上戸車被案内部302と、この上戸車被案内部302を上方に付勢する上戸車付勢部303とを備えて構成されている。上戸車本体部301は、縦アタッチメント26Dの上端を塞ぐ端部キャップとしても機能し、縦アタッチメント26D内に水や埃等が入らないようになっている。上戸車被案内部302は、一対の被案内片302Aを有している。そして、被案内片302Aで上枠11のレール部11Aを挟むとともに、上戸車被案内部302が上戸車本体部301に対して回転することで、上戸車30および縦アタッチメント26D(つまり障子20Bの戸先側)が上枠11に沿って案内されるようになっている。
下戸車31は、上戸車30と略同様の下戸車本体部311と、下戸車被案内部312と、下戸車付勢部313とに加え、下枠12のレール部12A上を転動する車部314とを備えて構成されている。そして、下戸車被案内部312は、一対の被案内片312Aを有しており、これらの被案内片312Aで下枠12のレール部12Aを挟むとともに、下戸車被案内部312が下戸車本体部311に対して回転し、車部314がレール部12A上を転動することで、下戸車31および縦アタッチメント26D(つまり障子20Bの戸先側)が下枠12に沿って案内されるようになっている。
上ラッチ32は、縦アタッチメント26B,26Cの中空部263に挿入されて固定される上ラッチ本体部321と、この上ラッチ本体部321に突没自在に支持された上ラッチ係止部322と、この上ラッチ係止部322を上方に付勢する上ラッチ付勢部323とを備えて構成されている。上ラッチ本体部321は、縦アタッチメント26B,26Cの上端を塞ぐ端部キャップとしても機能し、縦アタッチメント26B,26C内に水や埃等が入らないようになっている。上ラッチ係止部322は、浴室側および脱衣室側に一対の傾斜面部322Aを有しており、障子20を閉じる際または開ける際に傾斜面部322Aが上枠11のレール部11Aに押圧され、上ラッチ本体部321に上ラッチ係止部322が没入するようになっている。そして、障子20を閉じた状態で、上ラッチ係止部322がレール部11Aを係止することで、障子20の開移動が規制され閉状態が維持されるようになっている。
下ラッチ33は、縦アタッチメント26B,26Cの中空部263に挿入されて固定される下ラッチ本体部331と、この下ラッチ本体部331に突没自在に支持された下ラッチ係止部332と、この下ラッチ係止部332を下方に付勢する下ラッチ付勢部333とを備えて構成されている。下ラッチ係止部332は、車部332Aを有しており、障子20を閉じる際または開ける際に車部332Aが下枠12のレール部12Aに押圧されて転動し、下ラッチ本体部331に下ラッチ係止部332が没入するようになっている。そして、障子20を閉じた状態で、下ラッチ係止部332の車部332Aがレール部12Aを係止することで、障子20の開移動が規制され閉状態が維持されるようになっている。また、下ラッチ33は、下框22に設けられた気密部材22Aに連続する下ラッチ気密部334を有しており、この下ラッチ気密部334が下枠12に当接することで、縦アタッチメント26B,26C下方位置の水密性が確保されるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、パネル材24の上端面と上框21の見込み面部212との間に隙間S1を設け、パネル材24の側端面と縦アタッチメント26の見込み面部261との間に隙間S2を設けたことで、パネル材24や上下左右の框材21,22,23が伸縮しても、この伸縮を吸収することができる。従って、アルミ形材の框材21,22,23と、樹脂製のパネル材24とを組み合わせて形成された障子20を、温度変化の大きい浴室の出入り口に用いても、パネル材24や框材21,22,23の撓みを防止することができる。
(2)さらに、隙間S1,S2の浴室側側方を上アタッチメント25の延出片251および縦アタッチメント26の延出片262で覆ったことで、障子20を浴室側から見た場合に隙間S1,S2が見えなくなるため、障子20の意匠性を良好にすることができる。そして、上アタッチメント25および縦アタッチメント26の延出片251,262で隙間S1,S2を覆うようにしたことで、パネル材24を上下左右の框材21,22,23に接着した後に上アタッチメント25および縦アタッチメント26を取り付けるようにすれば、延出片251,262が邪魔になることなく障子20の組立作業が行えるため、作業性を向上させることができる。
(3)また、パネル材24および上下左右の框材21,22,23の接着面にプラズマ放電処理が施されていることで、パネル材24と框材21,22,23との接着強度を高めることができるとともに、接着前に接着面に付着したカビやバクテリア等を殺菌することができる。そして、接着面が殺菌処理されることで、製造直後の障子20に混入される雑菌を減らすことができ、湿気の多い浴室の出入り口に用いても、カビ等の発生を抑制することができる。
(4)また、接着によりパネル材24を上下左右の框材21,22,23に固定することで、ビス止めにより框組みしたものと比較して、障子20の組立工程を簡略化することができるとともに、障子20の面内剛性が飛躍的に向上されて開閉時等のがたつきを防止することができる。そして、浴室内からの内観上、障子20の框材21,22,23が目立たず良好なデザインが得られるとともに、障子20の浴室側側面がフラットに形成されて段差が少なくなるため、ほこりや水が溜まりにくくなってカビ等の発生を一層抑制することができる。
(5)さらに、不定形接着材28でパネル材24と上下左右の框材21,22,23とを接着することで、接着テープや接着シート等の定形材料を用いる場合のように端材が発生することがなく、破棄される材料を大幅に削減することができる。そして、温度変化により粘性が変動する不定形接着材28を用いるとともに、パネル材24の端面位置に隙間S1,S2が設けられていることで、パネル材24および框材21,22,23に温度変化による伸縮が生じた場合でも、これらの伸縮量の差を不定形接着材28のせん断変形で吸収することができるため、パネル材24と框材21,22,23とが互いに拘束し合うことがなく、パネル材24や框材21,22,23の撓みを確実に防止することができる。
(6)また、機能部品である上戸車30、下戸車31、上ラッチ32、および下ラッチ33を縦アタッチメント26に取り付けたことで、框材21,22,23の寸法を小さくすることができ、障子20の外観意匠性をさらに向上させることができる。そして、このように框材21,22,23の寸法を小さく形成したとしても、パネル材24を接着して障子20を形成したことで、前述のように障子20の面内剛性が高められているため製品性能が確保できる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、浴室出入り口に用いられる折れ戸1を例示して説明したが、本発明の建具は、引き戸や開き戸等の各種出入り口であってもよく、また引違い窓や片引き窓、開き窓、辷り出し窓、内倒し窓、嵌め殺し窓等の各種形式のサッシ窓であってもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す正面図である。 前記建具を示す縦断面図である。 前記建具を示す横断面図である。 前記建具における障子を拡大して示す縦断面図である。 前記建具における障子を拡大して示す横断面図である。 (A)〜(C)は、前記障子の機能部品である上戸車を示す三面図である。 (A)〜(C)は、前記障子の機能部品である下戸車を示す三面図である。 (A)〜(C)は、前記障子の機能部品である上ラッチを示す三面図である。 (A)〜(C)は、前記障子の機能部品である下ラッチを示す三面図である。
符号の説明
10…枠体、11…上枠、12…下枠、13…縦枠、20…障子、21…上框、22…下框、23…縦框、24…パネル材(面材)、25…副框材である上アタッチメント、26…副框材である縦アタッチメント、28…不定形接着材、30…機能部品である上戸車、31…機能部品である下戸車、32…機能部品である上ラッチ、33…機能部品である下ラッチ、212…見込み面部、251…カバー部である延出片、261…見込み面部、262…カバー部である延出片。

Claims (5)

  1. 枠体と、この枠体に支持される障子とを備えた建具であって、
    前記障子は、上框、下框、および左右の縦框と、これらの各框材における一方の側面に接着される面材と、前記各框材のうちの上框および左右の縦框に沿って取り付けられる副框材と、を備えて構成され、
    前記面材と前記各框材とは、それぞれの接着面に放電処理を施した後に接着されており、
    前記面材の四周の端面のうち上および左右の三方の端面と、この端面と対向する前記上框および左右の縦框の見込み面または前記副框材の見込み面との間には、所定寸法の隙間が設けられ、前記上および左右の三方の副框材には、それぞれ前記隙間の見込み方向外側を覆うカバー部が設けられている建具。
  2. 前記面材および前記各框材の接着面に施す放電処理は、プラズマ放電処理である請求項1に記載の建具。
  3. 前記面材と前記各框材とは、温度変化により粘性が変動する不定形接着材料で接着されている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記副框材には、前記障子に所定の機能を付加する機能部品が設けられている請求項1から請求項のいずれかに記載の建具。
  5. 浴室出入り口に用いられる建具であって、
    前記面材が前記各框材における浴室側の側面に接着されている請求項1から請求項のいずれかに記載の建具。
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