JP4268533B2 - 木質積層マットの移載方法及び木質系複合材料の製造装置 - Google Patents

木質積層マットの移載方法及び木質系複合材料の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層してコール板に載せ、これを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面の成形金型内に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造するに際し、木質積層マットをプレス成形装置に移載する方法、及びその木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法に関する。
木質系複合材料を得る方法として、例えば、配列されたリグノセルローズファイバを接着剤で固着させた定寸法用材であって、該リグノセルローズファイバは約6インチ(約15cm)ないし約4フィート(約122cm)の長さ、約0.05インチ(約0.1cm)ないし約0.25インチ(約0.6cm)の幅、及び約0.05インチ(約0.1cm)ないし約0.5インチ(約1.3cm)の厚さを有し、かつ得られた該定寸法用材の強度が、上記リグノセルローズファイバの原木種から切断採取された製材の少なくとも1種のグレイドの強度以上となるような該接着剤の樹脂固形分及び得られた該定寸法用材の密度を有することを特徴とする、上記定寸法用材(例えば、特許文献1参照。)が提案されている。
又、板状製品であって、該板状製品は25mm以上の厚さを有し、木ウエハーによって作られた単層パネルから切り出され、該ウエハーは長さ方向を一定の方向に揃えられ、前記単層パネルの大平面内でウエハーを長さ方向に測定したときのパネルの長軸に対する平均偏差は0〜10度の範囲内にあり、前記大平面内に直交し且つ前記パネルの長手方向の小平面内でウエハーを長さ方向に測定したときの平均偏差は0〜5度の範囲内であり、ウエハーはウエハーの木目方向に測定したときの平均長さが200mm以上であり、前記板状製品は、所定間隔離れた一対の切断面によって前記板状製品の幅部を形成し、切断面は板状製品が切り出される前記単層パネルの長軸とほぼ並行であることを特徴とするウエハーボードの板状製品(例えば、特許文献2参照。)が知られている。
特許文献1記載の定寸法用材や特許文献2記載の板状製品は、いずれも、細長い木質系エレメントの長さ方向を製品の長さ方向に沿って配列し、必要に応じて結着剤を混合されて木質積層マット状に積層されてから圧縮又は加熱することによって得られるものであり、高強度である故に木質系構造材として適用可能とされるものである。
上記特許文献1のような定寸法用材や特許文献2のような板状製品のような高強度な木質系構造材を得る場合には、いずれの形状の製品を得るにしても、細長い木質チップに結合剤を混合して、断面が略矩形の長い板状となるように積層して木質積層マットとし、この木質積層マットを搬送コンベア状に乗せて次工程である圧縮・加熱プレス工程に移動し、ここで圧縮又は加熱により成形体を得るという、一般的な方法が採用される。
特公昭50−17512号公報 特許第2527761号公報
しかしながら、上記のような、細長い木質系チップの長さ方向を製品の長さ方向に沿って配列し、これをプレス成形して所望の厚さの製品とするために、積層してマット状に形成すると、長さ方向に揃えられた木質積層マットの両側面は、厚さを大きく積層するほど崩れ易くなるという問題点がある。
通常、木質系複合材料を製造する場合は、このような木質積層マットをプレス成形装置まで搬送し、プレス成形装置の成形金型内に移載する。搬送時には、木質積層マットのサイド崩れを防止するために、搬送路全体に渡ってサイドガイドが設けられる。しかしながら、プレス成形装置の成形金型内に木質積層マットを移載する場合には、特に木質積層マットの両端部が崩れ易くなり、崩れた木質チップが成形金型の側枠等の下に散乱して成型時の圧縮力や加熱状態が不均一となり、得られる木質系複合材料の強度が不足したりバラツキができたりし易いという問題点がある。
本発明は、木質積層マットを搬送装置からプレス成形装置の成形金型内に移載する際、木質積層マットの両側辺部の木質チップがその配向状態や積層状態を崩れることがなく、従って成形金型の側枠の下の木質チップが散乱することがない木質積層マットの移載方法、及び木質系複合材の製造装置を提供する目的でなされたものである。
上記課題を解決するための本発明の請求項1記載の木質積層マットの移載方法(発明1)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドが配置され、プレス成形装置まで搬送された木質積層マットが、サイドガイドでその両側面を接触されたまま、プレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載されて配置され、配置後、サイドガイドが側枠の間から離脱されて木質積層マットが成形金型内に残されることを特徴とする。
請求項2記載の木質系複合材料の製造装置(発明6)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、側枠の対面する面同士の間隔を上記サイドガイド対が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板の両辺部が上記加圧盤と側枠との隙間に挿入されてサイドガイドが側枠の間に挿入され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら、側枠が降下されて側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部が挟まれて固定され、コール板が固定された後、サイドガイドが側枠の間から離脱されて木質積層マットが成形金型内に残され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする。
請求項3記載の木質系複合材料の製造装置(発明3)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板を配向積積層装置からプレス成形装置まで搬送して木質積層マットを搬送装置から加圧盤上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅と略同じとし、上記プレス成形装置の下側加圧盤面に成形金型の一対の側枠を配置し、側枠の対面する面同士の間隔を上記コール板が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板とサイドガイドとが側枠の間に移載され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら、サイドガイドが側枠の間から離脱されて木質積層マットが成形金型内に残され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする。
請求項4記載の木質系複合材料の製造装置(発明4)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、側枠の対面する面同士の間隔を上記サイドガイド対が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板の両辺部が上記加圧盤と側枠との隙間に挿入されてサイドガイドが側枠の間に挿入され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら、側枠が降下されて側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部が挟まれて固定され、コール板が固定された後、木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする。
請求項5記載の木質系複合材料の製造装置(発明5)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板を配向積積層装置からプレス成形装置まで搬送して木質積層マットを搬送装置から加圧盤上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅と略同じとし、上記プレス成形装置の下側加圧盤面に成形金型の一対の側枠を配置し、側枠の対面する面同士の間隔を上記コール板が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板とサイドガイドとが側枠の間に移載され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする。
請求項6記載の木質積層マットの移載方法(発明6)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドが配置され、コール板がプレス成形装置まで搬送されたら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、木質積層マットが、サイドガイドでその両側面がサイドガイドと摺動されつつプレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載されることを特徴とする。
請求項7記載の木質系複合材料の製造装置(発明7)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、該側枠のそれぞれの内側面が、上記サイドガイド対のそれぞれの内側面の略延長線上に配置してサイドガイドと側枠とが互いの端面同士で接触するようにされ、コール板をプレス成形装置まで搬送したら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、木質積層マットを、サイドガイドでその両側面がサイドガイドと摺動しつつプレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載し、移載後、側枠を降下して側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部を挟んで木質積層マットを圧縮又は加熱することを特徴とする。
請求項8記載の木質系複合材料の製造装置(発明8)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、上記プレス成形装置の下側加圧盤面に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の対向する面同士の間隔をコール板が挿入可能な距離だけ開け、該側枠のそれぞれの内側面が、上記サイドガイド対のそれぞれの内側面の略延長線上に配置してサイドガイドと側枠とが互いの端面同士で接触するようにされ、コール板をプレス成形装置まで搬送したら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、木質積層マットを、サイドガイドでその両側面がサイドガイドと摺動しつつプレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載し、移載後、木質積層マットを圧縮又は加熱することを特徴とする。
請求項9記載の木質系複合材料の製造装置(発明9)は、コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、木質積層マットの両側面が接触する板状体をそれぞれの側枠の内側に沿って加圧盤上に立て、該板状体外は、側枠の内側表面を上下方向に移動自在とされ、板状体のそれぞれの内側面が、上記サイドガイド対のそれぞれの内側面の略延長線上に配置してサイドガイドと側枠とが互いの端面同士で接触するようにされ、コール板をプレス成形装置まで搬送したら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、コール板の両辺部が板状体を持ち上げながらその下に潜り込んで木質積層マットの両側面が板状体に接触し、木質積層マットが成形金型の所定の位置に移載されて配置されたら、側枠を降下して側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部を挟んで木質積層マットを圧縮又は加熱することを特徴とする。
本発明において、用いられる木質チップの樹種としては、主に、スギ、ヒノキ、スプルース、ファー、ラジアータパイン等の針葉樹、シラカバ、アピトン、カメレレ、センゴンラウト、アスペン等の広葉樹が挙げられるが、これら森林から生産される植物材料だけでなく、竹、コウリャンといった森林以外で生産される植物材料をも含めることができる。
原料材に利用できる形態としては、特に限定されないが、例えば、上記樹種の丸太、間伐材等の生材料、工場や住宅建築現場で発生する端材、部材輸送後に廃棄される廃パレット材、建築解体時に発生する解体廃材等が挙げられる。
上記原料材を木質チップにする加工方法としては、ロータリーカッターによってベニア加工したものを割り箸状に切断してスティックにする方法、フレーカーの回転刃によって丸太を切削してストランドにする方法、一軸又は2軸破砕機の表面に刃物のついたロールを回転させて木材を破砕する方法等を用いることができる。その他、原料材の種類や乾燥の程度によっては、ハンマーミル等の単純打撃に依る破砕方法等が用いられても良い。
そして、上記のようにして破砕された木質チップは、その厚さが不揃いの場合は、必要に応じて一定範囲の厚さの木質チップに分級されるが、分級方法は、一定範囲の厚さで分級できるものであれば特に限定されないが、例えば、ウェーブローラー方式等の分級機を用いて分級する方法が挙げられる。なお、ウェーブローラー方式の分級機は、チップの厚さを基準に連続的に分級する装置である。
また、このようにして得られた木質チップは、積層前に通常塗布などによって結合剤と混合されるが、結合剤としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、イソシアネート等、合板やパーティクルボードに用いられる木材工業用の接着剤が挙げられ、これらの結合剤は、単独或いは数種類を併用しても良い。また、結合剤は、液状でも粉末状でも構わないが、液状の場合は一般に木質チップに噴霧したり、木質チップと撹拌混合して予め木質チップに担持させた状態で配向積層装置に供給され、粉末状の場合は、一般に木質チップと均一に混合した状態で、配向積層装置に供給される。
さらに、木質チップは、含水率を一定にすることが好ましい。含水率を一定にすることで生産時の木質系複合材料の品質バラツキがなくなる。好ましい含水率としては、0〜30%である。含水率を一定にする方法としては、例えば、温調したオーブン中に一定時間木質チップを放置する方法が挙げられる。
木質チップは細長い形状のものである。即ち、樹木の繊維方向が長さ方向と同じ方向とされたチップであり、厚さ及び幅は、いずれも1mm以上で上限は特にないが、製造される木質系複合材料の厚さの5分の1以下とされることが好ましい。長さは幅又は厚さの大きい方の寸法の5倍以上が好ましい。
長さ方向に略揃えるとは、積層後の表面状態を撮像し、細長い木質チップの長軸の長軸方向と基準線の方向とがなす角度を測定し、その平均値を算出して行う。長さ方向に略揃えられた状態とは、この方法により、基準線の方向と木質材辺の長軸方向とがなす角度の平均値が、±30度の範囲内にある状態をいう。
搬送装置は、ベルトコンベア、ローラーコンベア、又はこれらの上に置かれたコール板をいう。配向積層装置で結合剤を混和された木質チップが配向積層された木質積層マットは、コール板に載せられて搬送装置によって、プレス成形装置のところまで運ばれる。なお、コール板とは、その上に配向積層された木質チップ即ち木質積層マットを配置して搬送するものであり、例えば一例として、ステンレススチール、鉄、アルミニウム等の所定サイズの金属板類;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂性板や繊維強化熱可塑性樹脂、繊維強化熱硬化樹脂などの複合樹脂製板等が挙げられる。金属製であれば、プレス成形の時にそのまま成形金型内で圧縮加熱することができるので、好都合である。
さらに、木質積層マットから得られる木質系複合材料は、プレス成形後の寸法精度や表面性を向上させるために、アニール処理や、切削、サンディング加工を行うことが好ましい。
前記コール板上には、木質積層マットの両側辺に接触するサイドガイドが配置される。木質チップはサイドガイドの間に配向されマット状に積層されて木質積層マットとされるので、配向の方向と直角の方向即ちマットの横断方向には崩れ難いが、マットの長さ方向には崩れ易くなる。即ち、サイドガイドは、搬送中に木質積層マットの両側面が崩れることを防止する機能を有する。
従って、サイドガイドは木質積層マットの両側面が、移動中に崩れることを防止できれば良いのであるから、木質積層マットの両側面に接触するサイドガイドの一対の板は、一般的な板であれば特にその材質は限定されない。また、サイドガイドは、一対のサイドガイド板の上端部同士を橋架けするように板又は棒等で連結し、前又は後方から見た形状がトンネル状となるようにされても良い。
サイドガイド下端辺やコール板上面は、使用中に傷が付いたり反ったりして、それぞれ必ずしも直線状態になっているとは限らない。従って、サイドガイドの下端部にゴム等の弾性体を設けて、サイドガイドを移動させる持に、弾性体が変形することで移動をスムースにしたり、コール板等の表面に傷がつかないようにしたりするようにされても良い。
プレス成形装置まで搬送された木質積層マットは、プレス装置によって圧縮又は加熱されて所望の厚さの木質系複合材料が形成される。プレス成形装置の加熱方法は特に限定されないが、例えば、熱盤のように木質チップの表面から伝熱により内部に熱を伝える方法や、蒸気噴射や高周波加熱等のように内部を直接加熱する方法が挙げられる。
上記プレス成形装置の下側加圧盤上に、前記一対のサイドガイドの延長線上に一対の側枠が設けられる。この側枠は、圧縮時の成形型枠であり、同時に加圧盤面に載せられる木質積層マットの両側面が崩れることを防止する機能を兼ねている。従ってその材質は、プレス成形金型としての強度と耐熱性とが必要であるので、一般的なプレス成形用金型に用いられる材料であれば良く、例えば一例として、鉄、鋼、ステンレススチール、アルミニウムや各種合金類、若しくはこれらのメッキ処理品等が用いられる。
この側枠は、プレス成形後の製品即ち木質複合材の脱型作業を容易にするために、上下方向又は斜め上方方向に移動自在とされている。即ち、例えば一例として、それぞれの側枠にアームが取り付けられ、そのアームがモーター等の動力装置で、成形後に製品から離れる方向に移動可能とされている。
発明1においては、上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドが配置されている。木質積層マットは、その両側面をサイドガイドに接触した状態でプレス成形装置まで搬送され、サイドガイドでその両側面を接触されたまま、プレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載されて配置される。
木質積層マットはサイドガイドにその両側面に接した状態で側枠内に移載される。所定の位置に配置されたら、サイドガイドのみを側枠の間から引き抜くように離脱すると、木質積層マットのみが残されたままとなり、サイドガイド板の厚さが薄いために離脱した後に残る隙間は少なく、木質積層マットの両側面が崩れの少ない状態で側枠内面に接触し、移載が終了する
発明2は、木質積層マットを載せたコール板を成形金型の所定の位置に移載して配置し、配置後サイドガイドを離脱し、側枠を降下させてコール板を側枠の下辺で挟んで固定し、コール板上に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱する木質系複合材料の製造装置である。側枠下面と加圧盤上面との間には、木質積層マットを載せたコール板が挿入されるための隙間が設けられている。従って前述のアームは、側枠を加圧盤上方に架持し、コール板が所定の位置に配置されたら側枠を降ろして、木質積層マットを圧縮加熱するようにされている。
サイドガイドの対向する外側面同士の間隔はコール板の幅より小さくされている。従ってサイドガイドの外側とコール板の辺との間には、少しの間隔がある。この隙間は、側枠が降下され側枠下面と加圧盤との間でコール板が挟まれて固定される時の挟み代となる。
上記一対の側枠の対向する面同士の間隔は、それぞれ対応する前記サイドガイド対が挿入可能な距離とされ、かつコール板の幅より小さくされる。即ち、コール板が、加圧盤と側枠下面との間の隙間に挿入された時に、サイドガイドは側枠の間に挿入されるようにされている。但し、搬送装置から成形金型内に移載される時に、サイドガイドの先端部が側枠に引っ掛からないように、僅かに広くされても良い。
該一対の側枠のコール板進入側端部位置は、加圧盤の端部と略一致して突出しないように配置されることが望ましいが、必ずそうしなければならないということではない。即ち、サイドガイドはコール板が加熱盤と側枠との隙間に挿入される時に、一緒に側枠の対向する面同士の間に挿入され、挿入後サイドガイドのみが抜かれる。その後プレスが行われるのであるが、前述の通り、側枠は成形金型であるので、側枠の端部は加圧盤の端部より出ないようにされていることが好ましいが、一致していてもプレス成形に影響は出ない。従って、側枠の加圧盤上の位置は、木質積層マットの両側面が崩れない位置であれば良いのであって、限定されることはない。
木質積層マットを載せたコール板は、加圧盤と側枠の間の隙間に挿入され、加圧盤に移載されて所定の箇所に配置される。この時、コール板上に配置されたサイドガイドは、木質積層マットの両側面が接触したまま成形金型の側枠の対向する面同士の間に移載される。
移載後、成形金型内の所定の位置に配置されたら、アームに依って側枠が降下され、側枠毛面と加圧盤とでコール板の両辺部を挟み込み、コール板を固定する。コール板が固定されたら、成形金型からサイドガイドが離脱され、上側加圧盤が側枠の間に降下して挿入され、成形金型内に残された木質積層マットが圧縮されつつ加熱され木質系複合材料が製造される。
発明3は、成形金型の側枠を加圧盤面に載せ、側枠の対向する面同士の間の所定の位置に木質積層マットを載せたコール板を移載して配置し、配置後サイドガイドを離脱し、側枠を降下させてコール板に載せられた木質積層マット圧縮又は加熱する木質系複合材料の製造装置である。サイドガイドは、その外側面同士の間隔がコール板の幅と略同じとなるように、コール板の上に配置される。即ち、コール板は成形金型の側枠の間に挿入され、コール板の両辺部が側枠下面と加圧盤とで挟まれることがない。
それゆえ、加圧盤上に配置される成形金型の側枠の、対向する面同士の間隔は、その間にコール板が挿入可能な距離とされ、一対の側枠はいずれも最初から下側加圧盤面に接して配置される。従って搬送されてきたコール板は、サイドガイドと木質積層マットを配置したまま、側枠の間に嵌り込むように挿入される。
木質積層マットを乗せたコール板がプレス成形装置に到達し、成形金型内の側枠の間にコール板が挿入されたら、サイドガイドのみを側枠の間から引き抜いて積層木質マットを成形金型内に残し、上側加圧盤が側枠の間に降下して挿入され、成形金型内に残された木質積層マットが圧縮されつつ加熱され、木質系複合材料が製造される。
発明4は、サイドガイドと木質積層マットとを載せたコール板を成形金型の所定の位置に移載して配置し、配置後サイドガイドを側枠の間に残したまま側枠を降下させてコール板を側枠の下辺で挟んで固定し、コール板上に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱する木質系複合材料の製造装置である。
サイドガイドの対向する外側面同士の間隔はコール板の幅より小さくされている。従ってサイドガイドの外側とコール板の辺との間には、少しの間隔がある。この隙間は、側枠が降下され、コール板が側枠下面と加圧盤との間で挟まれて固定される時の、挟み代となる。
側枠の対向する面同士の間隔は、それぞれ対応する前記サイドガイド対が挿入可能な距離とされる。即ち、コール板が、加圧盤と側枠との間の隙間に挿入されたときに、サイドガイドも側枠の間に挿入されるようにされている。但し、搬送装置から成形金型内に移載される時に、サイドガイドの先端部が側枠に引っ掛からないように、僅かに広くされても良い。
木質積層マットを載せたコール板は、加圧盤と側枠の間の隙間に挿入され、加圧盤に移載されて所定の箇所に配置される。この時、コール板上に載せられたサイドガイドは、木質積層マットの両側面が接触されたまま成形金型の側枠の対向する面同士の間に移載される。
移載後、成形金型内の所定の位置に配置されたら、サイドガイドを側枠の間に残したまま、アームに依って側枠を降下し、側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部を挟み込み、コール板を固定する。コール板が固定されたら、上側加圧盤がサイドガイドの間に降下して挿入され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱され木質系複合材料が製造される。
発明5は、成形金型の側枠を加圧盤面に載せ、側枠の対向する面同士の間の所定の位置に、木質積層マットを載せたコール板とサイドガイドとを移載して配置し、配置後サイドガイドを残したまま側枠を降下させてコール板に載せられた木質積層マット圧縮又は加熱する木質系複合材料の製造装置である。
コール板は、サイドガイドと共に側枠同士の間に配置される。従って、成形金型の側枠は加圧盤上に配置され、側枠の対向面同士間隔が、コール板又はサイドガイドの広い方の幅と略同じとされる。即ち、コール板が、加圧盤と側枠との間の隙間に挿入されたときに、サイドガイドも側枠の間に挿入されるようにされている。但し、搬送装置から成形金型内に移載される時に、サイドガイドの先端部が側枠に引っ掛からないように、僅かに広くされても良い。
木質積層マットを載せたコール板とサイドガイドとは、加圧盤と側枠の間の隙間に挿入され、加圧盤に移載されて所定の箇所に配置される。木質積層マットが成形金型内の所定の個所に配置されたら、サイドガイドを残したまま上側加圧盤がサイドガイドの間に降下して挿入され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱され木質系複合材料が製造される。
発明6では、コール板がプレス成形装置まで搬送されたら、成形金型の側枠端部とサイドガイドの端部とが接触してサイドガイドが停止し、サイドガイドが側枠の対向する面同士の間に入らないようにされている木質積層マットの移載方法である。即ち、木質積層マットを成形金型の所定の位置に移載する時、サイドガイドは金型の外に残されたまま、木質積層マットを載せたコール板のみが成形金型の所定の位置に移載して配置される。
側枠の対向面同士間隔は、サイドガイドの外側面同士の間隔と略同じとされている。従って、成形金型まで搬送されてきたサイドガイドの端面と側枠の端面とは互いに突き当たり状態となってそこで停止し、サイドガイドは側枠の間には挿入されず外に残され、木質積層マットを載せたコール板のみが成形金型内に移載される。
発明7は、サイドガイドを成形金型の外に残して、木質積層マットを載せたコール板のみを成形金型内の所定の位置に載置し、コール板の両端部を側枠の下面と加圧盤との間で挟んで固定し、固定後コール板に載せられた木質積層マットが圧縮されつつ加熱される木質系複合材料の製造装置である。
側枠の対向面同士間隔は、サイドガイドの間隔と略同じとされている。従って、成形金型まで搬送されてきたサイドガイドの端面と側枠の端面とは互いに突き当たり状態となり、サイドガイドは側枠の間には挿入されない。
側枠の下面と加圧盤との間は、コール板が挿入可能なだけ隙間を設けられている。搬送されてきたコール板は、側枠と加圧盤との隙間に挿入されて同時にサイドガイドが側枠端面に当たりそこで停止する。従って、コール板のみが側枠の下に挿入され、これに乗せられた木質積層マットが成形金型内に移載される。
サイドガイドの対向する外側面同士の間隔はコール板の幅より小さくされている。従って、コール板がプレス成形装置まで搬送されたら、成形金型の側枠端部とサイドガイドの端部とが接触してサイドガイドが停止し、サイドガイドが側枠の対向する面同士の間に入らず、木質積層マットを載せたコール板のみが側枠の下に挿入され、木質積層マットが移載されて所定の位置に配置される。
木質積層マットが成形金型内の所定の個所に配置されたら、アームを用いて側枠を降下して側枠下面と加圧盤との間でコール板の両辺部を挟んで固定し、固定後上側加圧盤が側枠の間に降下されて挿入され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱され木質系複合材料が製造される。
発明8は、サイドガイドを成形金型の外に残して、木質積層マットを載せたコール板のみを成形金型内の所定の位置に載置し、コール板を側枠の間に配置後、木質積層マットが圧縮されつつ加熱される木質系複合材料の製造装置である。
側枠は加圧盤面に配置され、側枠の対向面同士間隔はサイドガイドの外側面同士の間隔と略同じとされ、かつコール板がその間に挿入可能な幅とされている。従って、コール板がプレス成形装置まで搬送されたら、サイドガイド端面と側枠端面とが互いに突き当たってそこで停止し、サイドガイドは側枠の間には挿入されず外に残され、木質積層マットを載せたコール板のみが側枠の間に挿入され、木質積層マットが成形金型内に移載されて所定の位置に配置される。
木質積層マットが成形金型内の所定の個所に配置されたら、アームを用いて側枠を降下し、上側加圧盤が側枠の間に降下されて挿入され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱され木質系複合材料が製造される。
発明9は、サイドガイドを成形金型の外に残して、木質積層マットを載せたコール板のみを成形金型内の所定の位置に載置し、成形金型の側枠の内側面に、側枠面を上下に自由運動自在な板状体を設けて加圧盤の上に置き、コール板がその板状体の下に挿入されたら板状体が自然にコール板の上に持ち上がってチップのサイド漏れが防止され、マットが所定の位置にきたら外側の側枠を降下させて板をプレスする製造装置である。
コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドが配置される。サイドガイドの外側面同士の間隔はコール板の幅より狭くされている。プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の側枠が上下方向に移動自在とされて配置される。側枠の下端と下側加圧盤との隙間はコール板が挿入可能な距離だけ開けられている。
側枠の対向する内面同士には、木質積層マットの両側面が接触する板状体が、それぞれの面側に沿って加圧盤上に立てられる。この板状体外は、側枠の内側表面を上下方向に移動自在とされている。サイドガイド端部の幅と側枠端部の幅は略同じとされ、サイドガイド端面と側枠端面とが互いの端面同士で接触するようにされている。
板状体は、薄くて剛性を有しかつ好ましくは耐熱性に優れた材料であれば特に限定されないが、例えば一例として、金属類や合成樹脂類或いは、木や竹の板等が挙げられる。また、これらの板状体を複数枚組み合わせて用いられても良い。また、板状体が加圧盤と接触する下辺は、耐摩耗性、離型性を向上するために、金属性又は合成樹脂性のフィルム、シート又は板などが設けられても良い。
板状体と側板とは、例えば一例として、側板に溝又は突起を設け、板状体にこれに適合する突又は溝起を設けてこれらを遊嵌し、互いに自由に滑動可能とするように配置されても良い。
木質積層マットが載せられたコール板がプレス成形装置まで搬送されたら、サイドガイド端部と上プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止する。側枠に沿って設けられた上記板状体は、上下方向に移動自在とされているので、コール板がなお側枠の下に挿入されると、上記板状体は側枠の下に挿入されるコール板の両辺部によってが持ち上げられる。
コール板は板状体を持ち上げつつ側枠の下に潜り込んで、木質積層マットはその両側面をサイドガイド内側面と摺動しつつ移動し、板状体に入れ替えらる。板状体は下側加圧盤と接しているので木質積層マットの両側部は全部が板状体に接しており、木質積層マットの両端部に位置する木質チップは、その配向状態や積層状態を乱されることがなく、それゆえ側枠下部にこれらの木質チップが散乱することがない。
木質積層マットを載せたコール板が成形金型内の所定の位置に移載されて配置されたら、アームを用いて側枠を降下して側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部を挟んで小pていし、固定されたら側枠内に上側加圧盤を降下させて挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱し木質系複合材料を製造する。
発明1の木質積層マットの移載方法においては、木質積層マットを載せたコール板を、搬送装置のベルトコンベアーからプレス成形装置の成形金型内に移載する際に、木質積層マットの両側面をサイドガイドに接触させたまま、コール板を成形金型内の所定の個所に移載するので、移載時に木質積層マットの両側面の木質チップは配向状態や積層状態が崩れることがない。そして、木質積層マットが所定の位置に配置された後、サイドガイドのみを成形金型内から離脱するので、木質積層マットは成形金型内に残されても、両側面がほとんど崩れることなくかつ側枠の下などに木質チップの散乱することなく移載が完了するのである。
発明2の木質系複合材料の製造装置においては、木質積層マットの両側面をサイドガイドに接触させたまま、コール板を成形金型内の所定の個所に移載するので、移載時に木質積層マットの両側面の木質チップは配向状態や積層状態が崩れることがない。更に、木質積層マットが所定の位置に配置された後、側枠が降下して側枠下面と下側加圧盤との間でコール板の両辺部を挟んで固定する。サイドガイドは、コール板が固定された後成形金型内から離脱されるので、両側面がほとんど崩れることなく木質積層マットは成形金型内に残される。従って、木質チップが側枠の下等に散乱することがないので、側枠の間に上側加圧盤を降下して挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱すれば、均一な圧縮や加熱状態となるので、得られる木質系複合材料は外観が良くかつ均一な強度の製品となるのである。
発明3の木質系複合材料の製造装置においては、木質積層マットの両側面をサイドガイドに接触させたまま、コール板を成形金型内の所定の個所に移載するので、移載時に木質積層マットの両側面の木質チップは配向状態や積層状態が崩れることがない。更に、下側加熱板面に側枠が予め配置され、その側枠の間に木質積層マットを載せたコール板が移載されて所定の位置に配置された後、サイドガイドが成形金型内から離脱されるので、両側面がほとんど崩れることなく木質積層マットは成形金型内に残される。従って、木質チップが側枠の下等に散乱することがないので、側枠の間に上側加圧盤を降下して挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱すれば、木質積層マットは圧縮や加熱状態が均一となるので、得られる木質系複合材料は外観が良くかつ均一な強度の製品となるのである。
発明4の木質系複合材料の製造装置においては、木質積層マットの両側面をサイドガイドに接触させたまま、コール板を成形金型内の所定の個所に移載するので、移載時に木質積層マットの両側面の木質チップは配向状態や積層状態が崩れることがない。更に、木質積層マットが所定の位置に配置された後、側枠が降下して側枠下面と下側加圧盤との間でコール板の両辺部を挟んで固定する。サイドガイドは、コール板が固定された後のも成形金型内に残されるので、木質積層マットの両側面が崩れることはない。従って、木質チップが側枠の下等に散乱することがないので、サイドガイドの間に上側加圧盤を降下して挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱すれば、均一な圧縮や加熱状態となるので、得られる木質系複合材料は外観が良くかつ均一な強度の製品となるのである。
発明5の木質系複合材料の製造装置においては、木質積層マットの両側面をサイドガイドに接触させたまま、コール板を成形金型内の所定の個所に移載するので、移載時に木質積層マットの両側面の木質チップは配向状態や積層状態が崩れることがない。更に、下側加熱板面に側枠が予め配置され、その側枠の間に木質積層マットを載せたコール板が移載されて所定の位置に配置された後、サイドガイドは成形金型内に残されるので、木質積層マットの両側面が崩れることはない。従って、木質チップが側枠の下等に散乱することがないので、側枠の間に上側加圧盤を降下して挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱すれば、木質積層マットは圧縮や加熱状態が均一となるので、得られる木質系複合材料は外観が良くかつ均一な強度の製品となるのである。
発明6の木質積層マットの移載方法においては、成形金型の側枠の対向する面同士の間隔が、サイドガイドの幅とほぼ同じでかつコール板の幅よりも小さくされている。従って、コール板がプレス成形装置まで搬送されてきたら、サイドガイドの端面と成形金型の側枠端面とが接触してサイドガイドが停止する。
コール板は更に搬送されて成形金型内に搬送され、その上に載せられた木質積層マットが所定の位置に移載される。従って、移載時は、木質積層マットの両端面はサイドガイドの内面を摺動しつつ移動して、成形金型内に配置される。従って、木質積層マットの両側面がほとんど崩れることなく移載するので、側枠の下などに木質チップが散乱することなく移載が完了するのである。
発明7の木質系複合材料の製造装置においては、コール板の上に木質積層マットと両側辺に沿ってサイドガイドとが載せられている。また、成形金型の側枠は、加圧盤上に、側枠下面と下側加圧盤と間がコール板が挿入可能なだけの隙間を設けて配置されている。そして、成形金型の側枠の対向する面同士の間隔が、サイドガイドの幅とほぼ同じでかつコール板の幅よりも小さくされている。そして、成形金型の側枠の対向する面同士の間隔が、サイドガイドの幅とほぼ同じでかつコール板の幅よりも小さくされている。従って、コール板がプレス成形装置まで搬送されてきたら、サイドガイドの端面と成形金型の側枠端面とが接触してサイドガイドが停止する。
コール板は更に搬送されて側枠の下に挿入され、その上に載せられた木質積層マットがサイドガイドの内面を摺動しつつ移動されて、成形金型内の所定の位置に移載される。木質積層マットが所定の位置に配置されたら側枠が降下され、側枠の下面と加圧盤との間でコール板の端辺部が挟まれて固定される。側枠の下には木質チップがほとんど散乱しないので、固定後、側枠の間に上側加圧盤を降下して挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱すれば、木質積層マットは圧縮や加熱状態が均一となり、得られる木質系複合材料は外観が良くかつ均一な強度の製品となるのである。
発明8の木質系複合材料の製造装置においては、成形金型の側枠は下側加圧盤面に置かれ、側枠の対向する面同士の間隔は、サイドガイドの幅とほぼ同じとされる。従って、コール板がプレス成形装置まで搬送されてきたら、サイドガイドの端面と成形金型の側枠端面とが接触してサイドガイドが停止する。
コール板は更に搬送されて側枠の間に挿入され、その上に載せられた木質積層マットがサイドガイドの内面を摺動しつつ移動されて、成形金型内の所定の位置に移載される。側枠の下には木質チップがほとんど散乱しないので、木質積層マットが所定の位置に配置されたら、側枠の間に上側加圧盤を降下して挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱すれば、木質積層マットは圧縮や加熱状態が均一となり、得られる木質系複合材料は外観が良くかつ均一な強度の製品となるのである。
発明9の木質系複合材料の製造装置においては、側枠の内側面に、側枠面を上下方向に自由に運動自在な板状体が設けられて加圧盤の上に置かれる。この板状体は、コール板がその下に挿入されたら自然にコール板の上に持ち上がるように動く。従って、木質積層マットの移載時に所定の位置まで移動するときに、両側面の木質チップが崩れて側枠の下に散乱することがない。
それゆえ、木質積層マットが所定の位置に配置されたら側枠を降下させ、板状体の間に上側加圧盤を降下して挿入し、コール板に載せられた木質積層マットを圧縮又は加熱すれば、木質積層マットは圧縮や加熱状態が均一となり、得られる木質系複合材料は外観が良くかつ均一な強度の製品となるのである。
次に、図面を参照しながら本発明を説明する。
図1は発明2から発明5、又は発明7から発明9の木質系複合材料の製造装置における木質積層マットの圧縮時金型内の様子を示す断面図である。
図2は発明1の木質積層マットを成形金型内に移載する方法の一例の手順であり、かつ発明2の木質系複合材料の製造装置において成形金型内に木質系積層マットを移載する手順の一例を示す側面図、図3は図2の平面図である。
図4は発明3の木質系複合材料製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図、図5は図4の平面図である。
図6は発明4の木質系複合材料製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図、図7は図6の平面図である。
図8は発明5の木質系複合材料製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図、図9は図8の平面図である。
図10は発明6の木質積層マットを成形金型内に移載する方法の一例の手順であり、かつ発明7の木質系複合材料の製造装置において成形金型内に木質系積層マットを移載する手順の一例を示す側面図、図11は図10の平面図である。
図12は発明8の木質系複合材料の製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図であり、図13は図12の平面図である。
図14はサイドガイドの幅と側枠対の対面間隔との関係の一例を説明する平面図である。
図15は一端部に鍔が付いたサイドガイドを使用して木質積層マットを移載する方法の一例を説明する平面図である。
図16は発明9の木質系複合材料の製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図であり、図17は図16の平面図である。
図18は本発明の木質系複合材料の製造装置の一例を示す全体配置図である。
本発明の木質積層マットの移載方法は、図19の本発明の木質系複合材料の製造装置の全体配置図に示される通り、木質積層マットMを載せたコール板2を、配向積層装置Aから、必要に応じてストックヤードBを経由して、プレス成形装置Cまで、ベルトコンベアーやローラーコンベアーのような搬送装置1で搬送し、木質積層マットMを搬送装置1から成形金型4内に移載する方法である。
図1(a)は、発明2又は発明7の木質系複合材料の製造装置における金型内の配置の様子であり、木質積層マットMはコール板2に載せられてその両側面が側枠対411、412に接触している。コール板2の両辺部は、側枠対411、412の下面と下側加圧盤42との間に挟まれて固定され、上側加圧盤43が側枠対411、412の間に降下されて木質積層マットを圧縮加熱する。
図1(b)は、発明23又は発明8の木質系複合材料の製造装置における金型内の配置の様子であり、木質積層マットMはコール板2に載せられてその両側面が側枠対411、412に接触している。コール板2は、側枠対411、412の対向する面同士の間に置かれ、上側加圧盤43が側枠対411、412の間に降下されて木質積層マットを圧縮加熱する。
図1(c)は、発明4の木質系複合材料の製造装置における金型内の配置の様子であり、木質積層マットMはコール板2に載せられてその両側面がサイドガイド対31、32に接触している。コール板2の両辺部は、側枠対411、412の下面と下側加圧盤42との間に挟まれて固定され、上側加圧盤43がサイドガイド対31、32の間に降下されて木質積層マットを圧縮加熱する。
図1(d)は、発明5の木質系複合材料の製造装置における金型内の配置の様子であり、木質積層マットMはコール板2に載せられてその両側面がサイドガイド対31、32に接触している。コール板2は、サイドガイド対411、412と共に、側枠対411、412の対向する面同士の間に置かれ、上側加圧盤43がサイドガイド対31、32の間に降下されて木質積層マットを圧縮加熱する。
図1(e)は、発明2又は発明7の木質系複合材料の製造装置における金型内の配置の様子であり、成形金型の側枠41の対向する面同士には、それぞれ板状体対51、52が装着されている。木質積層マットMはコール板2に載せられてその両側面が板状体対411、412に接触している。コール板2はその両辺部を側枠411、412の下面と下側加圧盤42との間に挟まれて固定され、上側加圧盤43が板状体対51、52の間に降下されて木質積層マットを圧縮加熱する。
次に本発明の木質積層マットの移載方法又は木質系複合材料の製造装置について、その手順を説明する。
発明1又は発明2においては、図2及び図3に示されるように、コール板2上に一対のサイドガイド3(サイドガイド対31、32)が配置され、サイドガイド31と32との間に、結合剤を混和された木質チップFを配向して積層した木質積層マットMが載せられている。サイドガイド対31、32の上端部は、連結材(図示せず。)によって橋架けのように連結され、サイドガイド3は自立可能とされている。連結の方法は、例えばサイドガイド3が金属や合成樹脂であれば、溶接や接着又はビス止め等適宜選択されれば良く、特に限定されるものではない。また、サイドガイド3の下端には、コール板2に接する木質チップFのこぼれ止めのためのゴム板やシート(いずれも図示せず)などが設けられていても良い。
サイドガイド3と木質積層マットMを載せられたコール板2は、搬送装置1上を搬送され、プレス成形装置Cに到達する。プレス成形装置Cの下側加圧盤42上には、側枠41(側枠対411、412)が配置され、加圧盤42の面と側枠対411、412下端部との間には、コール板2が挿入可能な隙間Sが設けられている。
成形金型4の側枠対411、412はそれぞれアーム(図示せず。)で支持され、アームはそれぞれモーター等(図示せず。)で側枠41を上下方向、側方又は斜め上下方向に移動可能とされている。木質積層マットMが成形金型4内の所定の位置に配置され、上側加圧盤43を降下させて木質積層マットMを圧縮又は加熱する際に、アームにより側枠3を降下させ、また製造された木質系複合材料Pを成形金型4内から取り出す時に、加圧盤面から離して製品を取り出し易くするように、側枠41を移動させる。
側枠対411、412の距離は、サイドガイド対31、32の外寸と同じか僅かに大きくされて、側枠対411、412の間にサイドガイド3が挿入可能とされている。従って、コール板2が隙間Sの間に挿入されて下側加圧盤42上に移動された時、サイドガイド3と木質積層マットMとは、コール板2に載せられたまま側枠対411、412の間に移動して挿入される。
木質積層マットMの両側面は、サイドガイド対31、32の内面に接触したまま移動するので、木質積層マットMの両側面は、常に崩れ防止を施された状態で移動していくことになり、厚さが厚い木質積層マットMであっても、その両側面が崩れることがない。
所定の位置までコール板2が挿入されると、側枠対411、412を下降してコール板2の両辺部を加圧盤面に圧接する。その後、サイドガイド3が離脱され、木質積層マットMはそのままコール板2上に残されて留まり、その両側面が側枠対411、412の内面に接触する。従って、厚さが厚い木質積層マットMであっても、その両側面が崩れることが少なく、木質チップFが側枠4の下の散乱することなく搬送装置1からプレス成形装置Cに移載することができる。
その状態としてから、側枠対411、412の間に上側加圧盤43を降下して木質積層マットMを圧縮し、必要な加熱が行われて、木質系複合材料Pが成形される。
発明3においては、図4及び図5に示されるように、側枠対411、412は直接下側加圧盤42面の上に載せられ、側枠対411、412の対面する面同士の間隔は、コール板2の幅と同じか僅かに広くされる。
コール板2は、その上に木質積層マットMとサイドガイド3とを載せたまま側枠対411、412の間に挿入される。この時、内側面に木質積層マットMを接触させているサイドガイド板31、32の外側面は、側枠対411、412の対向面に近い距離に配置される状態とされる。
コール板2を、その上に木質積層マットMとサイドガイド3とを載せたまま側枠対411、412の間に移動し、所定の位置まで挿入したら、サイドガイド3(サイドガイド対31、32)のみを側枠対411、412の間から離脱する。木質積層マットMはそのままコール板2の上に残されて留まり、木質積層マットMの両側面が側枠対411、412の内面に接触する。従って、厚さが厚い木質積層マットMであっても、その両側面が崩れることが少なく、木質チップFが側枠4の下の散乱することなく搬送装置1からプレス成形装置Cに移載することができる。
その状態としてから、側枠411、412の間に上側加圧盤43を降下して木質積層マットMを圧縮し、必要な加熱が行われて、木質系複合材料Pが成形される。
発明4においては、図6及び図7に示されるように、プレス成形装置Cの下側加圧盤42上には、一対の側枠対411、412が配置され、加圧盤42の面と側枠対411、412下端部との間には、コール板2が挿入可能な隙間Sが設けられている。
側枠対411、412はそれぞれアーム(図示せず。)で支持され、アームはそれぞれモーター等(図示せず。)で側枠を上方、側方又は斜め上方に移動可能とされている。
側枠対411、412の距離は、サイドガイド対31、32の外寸と同じか僅かに大きくされて、側枠対411、412の間にサイドガイド3が挿入可能とされている。従って、コール板2が隙間Sの間に挿入され、下側加圧盤42上に移動された時、木質積層マットMとサイドガイド3とは、コール板2に載せられたまま側枠対411、412の間に移動して挿入される。
木質積層マットMの両側面は、サイドガイド対31、32の内面に接触したまま移動するので、木質積層マットMの両側面は、常に崩れ防止を施された状態で移動していくことになり、厚さが厚い木質積層マットMであっても、その両側面が崩れることがなく、木質チップFが側枠411、412の下に散乱することがなく、搬送装置1からプレス成形装置Cに移載することができる。
所定の位置までコール板2が挿入されると、側枠41、412を下降してコール板2の両辺部を加圧盤面に圧接する。その後、サイドガイド3をそのままに残し、木質積層マットMの両側面をサイドガイド対31、32の内面に接触させたまま、サイドガイド対31、32の間に上側加圧盤43を降下して木質積層マットMを圧縮し、必要な加熱が行われて、木質系複合材料Pが成形される。
発明5においては、図8及び図9に示されるように、側枠対411、412は直接下側加圧盤42面の上に載せられ、側枠対411、412の対面する面同士の間隔は、コール板2の幅と同じか僅かに広くされる。
コール板2は、その上に木質積層マットMとサイドガイド3とを載せたまま側枠対411、412の間に挿入される。この時、内側面に木質積層マットMを接触させているサイドガイド板31、32の外側面は、側枠対411、412の対向面に近い距離に配置される状態となる。
コール板2を、その上に木質積層マットMとサイドガイド3とを載せたまま側枠対411、412の間に移動し、所定の位置まで挿入し配置する。サイドガイド3をそのままに残し、木質積層マットMの両側面はサイドガイド対31、32の内面に接触したままとする。従って、厚さが厚い木質積層マットMであっても、その両側面が崩れることが少なく、木質チップFが側枠4の下に散乱することなく、搬送装置1からプレス成形装置Cに移載することができる。
その状態としてから、サイドガイド対31、32の間に上側加圧盤43を降下して木質積層マットMを圧縮し、必要な加熱が行われて、木質系複合材料Pが成形される。
発明6又は発明7においては、図10及び図11に示されるように、サイドガイド3は側方から支持され(図示せず)、コール板2の移動速度と同じ方向に同じ速度で移動可能とされている。即ち、コール板2に載せられた木質積層マットMとサイドガイド3とは、コール板2がプレス成形装置Cの下側加圧盤42上に配置された側枠41に到達するまでは一体となって移動し、コール板2が側枠41の下方に挿入されると、サイドガイドはその端面が側枠41の端面に接触して停止するようにされている。又、コール板2が昨枠の下に完全挿入し終ったら、元の配置場所(10(a)、図11(a)の位置)に戻るように移動可能とされている。
サイドガイド3の支持方法としては、例えば一例として、サイドガイド支持具を備えたエアシリンダーや油圧シリンダー、あるいはモーター等のサイドガイド駆動装置を搬送装置1の躯体に固定し、サイドガイド支持具にサイドガイド3を固定して、ローラーコンベア1上を搬送されるコール板2の動きと同じ速度で同じ方向にサイドガイド3を動かす方法(いずれも図示せず)などが挙げられる。
サイドガイド3と木質積層マットMを載せたコール板2はベルトコンベアー1で搬送され、プレス成形装置Cに到達する(図10(b)、図11(b))。プレス成形装置Cの下側加圧盤42上には、一対の側枠対411、412が配置され、加圧盤42面と側枠41の下端部との間には、コール板2が挿入可能な隙間Sが設けられている。
側枠41はそれぞれ可動支持アーム(図示せず。)で支持され、アームはそれぞれモーター等(図示せず。)で側枠を上方、側方又は斜め上方に移動可能とされている。
図14に示されるように、側枠対411、412の対向する面同士の間隔は、サイドガイド対31、32の対向する面同士の間隔と同じ(図14(a))か、僅かに大きく(図14(b))され、かつサイドガイド3を構成している板は、その端面が側枠41の端面に接触するようにされている。もしもそれぞれの端面同士が接触しない場合には、サイドガイド3の先端を外向きに折り曲げて鍔を設けたり(図14(d))、又は別に設けた鍔等を固定したり(図示せず)して、先端部の厚さが部分的に厚くなったように加工されても良い。
上記側枠対411、412の対向する面同士の間隔がサイドガイド対31、32の対向する面同士の間隔よりも大きい場合には、例えば図14(c)に示されるように、その側枠41がわの端部に、側枠対411、412の内面に沿うようなテーパー面が設けられていても良い。
又、側枠対411、412の距離が、サイドガイド対31、32の外寸より小さい(図14(e))場合には、積層木質チップMを側枠41内に移載するときに、積層木質チップMの両側面が側枠の端面に当たって配向状態が乱れたり、木質積層マットMの積層状態そのものが崩れたりしてしまう。
従って、コール板2が側枠の下の隙間Sの間に挿入され、下側加圧盤42上に移動された時、木質積層マットMはコール板2に載せられたまま側枠対411、412の間に移載して挿入され、サイドガイド3は側枠対411、412の端面に接触して停止し、成形金型4の外に止められる。
コール板2が側枠41の下部に挿入される(図10(c)、図11(c))につれ、木質積層マットMの両側面は、サイドガイド対31、32の対向面から側枠41の対向している側の面へと入れ替えられる。従って、木質積層マットMは、その両側面が常に崩れ防止を施された状態で移動していくことになり、厚さが厚い木質積層マットMであっても、その両側面が崩れることがなく、木質チップFが側枠4の下の散乱することなく搬送装置1からプレス成形装置Cに移載することができる。
所定の位置までコール板2が挿入される(図10(d)、図11(d))と、側枠41は下降されてコール板2の両端部を下側加圧盤42の盤面に圧接し固定する。その後、側枠41の外に残されたサイドガイド3を、元の位置まで後退させて退避させる(図10(e)、図11(e))。その状態としてから、側枠対411、412の間に上側加圧盤43を降下して木質積層マットMを圧縮又は加熱し、木質系複合材料Pを製造する。
発明8においては、図12及び図13に示されるように、側枠41は直接下側加圧盤42の上に載せられ、側枠対411、412の対面する面同士の間隔は、コール板2の幅と同じか僅かに広くされる。なお側枠対411、412の対面する面同士の間隔と、サイドガイド対31、32の対向する面同士の間隔との関係や、サイドガイド3の端部の厚さは、発明7に示される場合と同様であるであるので再述しない。
コール板2には、その上に木質積層マットMが載置され、コール板2の両側辺に沿ってサイドガイド3(31、32)が設置され、搬送装置1上を搬送されてくる(図12(a)、図13(a))。コール板2は、その上に木質積層マットMを載せたまま移動されて側枠41の対向する面同士411、412の間に挿入される。この時、コール板2の両側に沿って配置されたサイドガイド3の端面と側枠41の端面とが接触して停止し、サイドガイド3は成形金型4の外に止められる(図12(b)、図13(b))。
コール板2が側枠対411、412の間に挿入される(図12(c)、図13(c))につれ、木質積層マットMの両側面は、サイドガイド対31、32の対向面から側枠41の対向している側の面へと接触替えが行われる。従って、木質積層マットMは、その両側面が常に崩れ防止を施された状態で移動していくことになり、厚さが厚い木質積層マットMであっても、その両側面が崩れることがなく、木質チップFが側枠4の下の散乱することなく搬送装置1からプレス成形装置Cに移載することができる。
所定の位置までコール板2が挿入される(図12(d)、図13(d))と、側枠41の外に残されたサイドガイド3を元の位置まで後退させて退避させる(図12(e)、図13(e))。その状態としてから、側枠対411、412の間に上側加圧盤43を降下し、木質積層マットMを圧縮又は加熱し、木質系複合材料Pを製造する。
なお、サイドガイド3が、図14(d)に示されるような、先端部に鍔が設けられて先端部の厚さが部分的に厚くなったように加工されたものを用いる場合には、図15(a)から図15(e)に示されるように、コール板2の上にサイドガイド3を載せて移載作業が行なわれても良い。
発明9においては、図16及び図17に示されるように、コール板2の両側辺に沿って木質積層マットMの両側辺が接触する一対のサイドガイド31、32を配置し、サイドガイド31、32の外側面同士の間隔はコール板2の幅より狭くされる。プレス成形装置Cの下側加圧盤42には、成形金型4の一対の側枠41が配置され、その側枠41の下端と下側加圧盤42との隙間Sは、コール板2が挿入可能な距離だけ開けられる。サイドガイド3の外側面とコール板2の辺との間は、側枠41が降下されて側枠41下面と下側加圧盤42とでコール板2を挟んで固定する挟み代となる。
側枠411、412には、その対向する面同士に、木質積層マットMの両側面が接触する板状体5(板状体対51、52)が、側枠41、412の対向する面に沿って下側加圧盤42上に立てられ、それぞれの板状体51、52は、側枠411、412の対向するそれぞれの面の上を上下方向に移動自在とされている。従って、コール板2が側枠41の下の挿入されたら、板状体5はコール板2の両辺部によって持ち上げられる。
即ち、図18に示されるように、コール板2が側枠41(側枠対411、412)の下に挿入される前では、側枠41は下側加圧盤42の上に隙間sだけ明けて配置され、板状体5(板状体対51,52)の下端は下側加圧盤42面に接している。コール板2が搬送されて隙間sに挿入されると、板状体51、52がコール板2の両辺部で持ち上げられ、木質積層マットMの両側面が板状体51,52の内側面に接触する。木質積層マットMが成形金型の所定の位置に配置されたら、上側加圧盤43が板状体51、52の間に降下する
板状体51、52の対向する面同士の間隔は、サイドガイド対31、32の対向する面同士の間隔と同じか、僅かに大きくされ、かつサイドガイド3を構成している板は、その端面が側枠41の端面に接触するようにされている。もしも、それぞれの端面同士が接触しない場合には、サイドガイド3の先端を外向きに折り曲げて鍔を設けたり(図13(d))、又は別に設けた鍔等を固定したり(図示せず)して、先端部の厚さが部分的に厚くなったように加工されても良い。
コール板2がプレス成形装置Cまで搬送されたら、サイドガイド3の端部と成形金型4の側枠41の端部とが接触してサイドガイド3が停止する。サイドガイド3を成形金型4の外に残したまま、コール板2はその両辺部で板状体5を持ち上げながら板状体5の下に潜り込んでいき、木質積層マットMの両側面が板状体5の内側面に接触する。従って、木質積層マットMの両側面はサイドガイド3又は板状体5と接触し続けるので、その配向状態や積層状態が崩れることがなく、従って側枠31、32の下に木質チップFが散乱することなく搬送装置1からプレス成形装置Cに移載することができる。
木質積層マットMが成形金型4の所定の位置に移載されて配置されたら、側枠3を降下して側枠41下面と下側加圧盤42とでコール板2の両辺部を挟んで固定し、固定後、板状体51、52の間に上側加圧盤43を降下して木質積層マットMを圧縮又は加熱し、木質系複合材料Pを製造する。
本発明は、パーティクルボードやウエハーボード等の木質系ボードの製造時に、木質積層マットをプレス機に移載する方法、及びその木質積層マットを圧縮又は加熱する木質系複合材料の製造装置として利用が可能である。
発明2から発明5、又は発明7から発明9の木質系複合材料の製造装置における木質積層マットの圧縮時金型内の様子を示す断面図である。 発明1の木質積層マットを成形金型内に移載する方法の一例の手順であり、かつ発明2の木質系複合材料の製造装置において成形金型内に木質系積層マットを移載する手順の一例を示す側面図である。 (a) コール板が搬送されている状態である。 (b) コール板が成形金型の手前まで搬送された状態である。 (c) コール板が搬送装置から成形金型に移載されている状態である。 (d) コール板が移載され終わった状態である。 (e) 上側加圧盤が降下された状態である。 図2の(a)(b)(c)に対応するそれぞれの平面図である。 発明3の木質系複合材料の製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図である。 (a) コール板が搬送されている状態である。 (b) コール板が成形金型の手前まで搬送された状態である。 (c) コール板が搬送装置から成形金型に移載されている状態である。 (d) コール板が移載され終わった状態である。 (e) 上側加圧盤が降下された状態である。 図4の(a)(b)(c)に対応するそれぞれの平面図である。 発明4の木質系複合材料の製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図である。 (a) コール板が搬送されている状態である。 (b) コール板が成形金型の手前まで搬送された状態である。 (c) コール板が搬送装置から成形金型に移載されている状態である。 (d) コール板が移載され終わった状態である。 (e) 上側加圧盤が降下された状態である。 図6の(a)(b)(c)に対応するそれぞれの平面図である。 発明5の木質系複合材料の製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図である。 (a) コール板が搬送されている状態である。 (b) コール板が成形金型の手前まで搬送された状態である。 (c) コール板が搬送装置から成形金型に移載されている状態である。 (d) コール板が移載され終わった状態である。 (e) 上側加圧盤が降下された状態である。 図8の(a)(b)(c)に対応するそれぞれの平面図である。 発明6の木質積層マットを成形金型内に移載する方法の一例の手順であり、かつ発明7の木質系複合材料の製造装置において成形金型内に木質系積層マットを移載する手順の一例を示す側面図である。 (a) コール板が搬送されている状態である。 (b) コール板が成形金型の手前に到達した状態である。 (c) コール板が搬送装置から成形金型に移載されている状態である。 (d) コール板が移載され終わった状態である。 (e) 上側加圧盤が降下された状態である。 図10の(a)(b)(c)(d)(e)に対応するそれぞれの平面図である。 発明8の木質系複合材料の製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図である。 (a) コール板が搬送されている状態である。 (b) コール板が成形金型の手前に到達した状態である。 (c) コール板が搬送装置から成形金型に移載されている状態である。 (d) コール板が移載され終わった状態である。 (e) 上側加圧盤が降下された状態である。 図12の(a)(b)(c)(d)(e)に対応するそれぞれの平面図である。 サイドガイドの幅と側枠対の対面間隔との関係の一例を説明する平面図である。 一端部に鍔が付いたサイドガイドを使用して木質積層マットを移載する方法の一例を説明する平面図である。 発明9の木質系複合材料の製造装置における、成形金型内に木質系積層マットを移載して圧縮する一例の手順を示す側面図である。 (a) コール板が搬送されている状態である。 (b) コール板が成形金型の手前まで搬送された状態である。 (c) コール板が搬送装置から成形金型に移載されている状態である。 (d) コール板が移載され終わった状態である。 (e) 上側加圧盤が降下された状態である。 図16の(a)(b)(c)に対応するそれぞれの平面図である。 板状体が側枠面を上下に移動する様子を示す断面図である。 (a) コール板が挿入される前の状態である。 (b) コール板が挿入されている状態である。 (c) 上側加圧盤が降下された状態である。 本発明の木質系複合材料の製造装置の一例を示す全体配置図である。
符号の説明
1 搬送装置
2 コール板
3 サイドガイド
31、32 サイドガイド対
4 成形金型
41 側枠
411、412 側枠対
42 下側加圧盤
43 上側加圧盤
5 板状体
51、52 板状体対
S 隙間
F 木質チップ
M 木質積層マット
P 木質系複合材料
A 配向積層装置
B ストックヤード
C プレス成形装置

Claims (9)

  1. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドが配置され、プレス成形装置まで搬送された木質積層マットが、サイドガイドでその両側面を接触されたまま、プレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載されて配置され、配置後、サイドガイドが側枠の間から離脱されて木質積層マットが成形金型内に残されることを特徴とする木質積層マットの移載方法。
  2. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、側枠の対面する面同士の間隔を上記サイドガイド対が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板の両辺部が上記加圧盤と側枠との隙間に挿入されてサイドガイドが側枠の間に挿入され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら、側枠が降下されて側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部が挟まれて固定され、コール板が固定された後、サイドガイドが側枠の間から離脱されて木質積層マットが成形金型内に残され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする木質系複合材料の製造装置。
  3. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板を配向積積層装置からプレス成形装置まで搬送して木質積層マットを搬送装置から加圧盤上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅と略同じとし、上記プレス成形装置の下側加圧盤面に成形金型の一対の側枠を配置し、側枠の対面する面同士の間隔を上記コール板が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板とサイドガイドとが側枠の間に移載され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら、サイドガイドが側枠の間から離脱されて木質積層マットが成形金型内に残され、木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする木質系複合材料の製造装置。
  4. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、側枠の対面する面同士の間隔を上記サイドガイド対が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板の両辺部が上記加圧盤と側枠との隙間に挿入されてサイドガイドが側枠の間に挿入され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら、側枠が降下されて側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部が挟まれて固定され、コール板が固定された後、木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする木質系複合材料の製造装置。
  5. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板を配向積積層装置からプレス成形装置まで搬送して木質積層マットを搬送装置から加圧盤上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅と略同じとし、上記プレス成形装置の下側加圧盤面に成形金型の一対の側枠を配置し、側枠の対面する面同士の間隔を上記コール板が挿入可能な距離とし、木質積層マットを載せたコール板とサイドガイドとが側枠の間に移載され、木質積層マットが所定の位置に配置されたら木質積層マットが圧縮されつつ加熱されることを特徴とする木質系複合材料の製造装置。
  6. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドが配置され、コール板がプレス成形装置まで搬送されたら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、木質積層マットが、サイドガイドでその両側面がサイドガイドと摺動されつつプレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載されることを特徴とする木質積層マットの移載方法。
  7. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、該側枠のそれぞれの内側面が、上記サイドガイド対のそれぞれの内側面の略延長線上に配置してサイドガイドと側枠とが互いの端面同士で接触するようにされ、コール板をプレス成形装置まで搬送したら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、木質積層マットを、サイドガイドでその両側面がサイドガイドと摺動しつつプレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載し、移載後、側枠を降下して側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部を挟んで木質積層マットを圧縮又は加熱することを特徴とする木質系複合材料の製造装置。
  8. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、上記プレス成形装置の下側加圧盤面に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の対向する面同士の間隔をコール板が挿入可能な距離だけ開け、該側枠のそれぞれの内側面が、上記サイドガイド対のそれぞれの内側面の略延長線上に配置してサイドガイドと側枠とが互いの端面同士で接触するようにされ、コール板をプレス成形装置まで搬送したら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、木質積層マットを、サイドガイドでその両側面がサイドガイドと摺動しつつプレス成形装置の成形金型内の所定個所に移載し、移載後、木質積層マットを圧縮又は加熱することを特徴とする木質系複合材料の製造装置。
  9. コール板に、結合剤が混和された細長い木質チップを、配向積層装置で長さ方向に略揃えてマット状に積層して載せ、このコール板に載せた木質積層マットを配向積層装置からプレス成形装置まで搬送し、木質積層マットを搬送装置から加圧盤面上に移載し、木質積層マットを圧縮又は加熱して木質系複合材料を製造する方法において、
    上記コール板の両側辺に沿って、上記木質積層マットの両側辺が接触する一対のサイドガイドを配置し、該サイドガイド対の外側面同士の間隔をコール板の幅より狭くし、上記プレス成形装置の下側加圧盤上に成形金型の一対の側枠を配置し、該側枠を上下方向に移動自在とし、その側枠の下端と下側加圧盤との隙間をコール板が挿入可能な距離だけ開け、木質積層マットの両側面が接触する板状体をそれぞれの側枠の内側に沿って加圧盤上に立て、該板状体外は、側枠の内側表面を上下方向に移動自在とされ、板状体のそれぞれの内側面が、上記サイドガイド対のそれぞれの内側面の略延長線上に配置してサイドガイドと側枠とが互いの端面同士で接触するようにされ、コール板をプレス成形装置まで搬送したら、サイドガイド端部と上記プレス成形装置の成形金型の側枠端部とが接触してサイドガイドが停止し、コール板の両辺部が板状体を持ち上げながらその下に潜り込んで木質積層マットの両側面が板状体に接触し、木質積層マットが成形金型の所定の位置に移載されて配置されたら、側枠を降下して側枠下面と加圧盤とでコール板の両辺部を挟んで木質積層マットを圧縮又は加熱することを特徴とする木質系複合材料の製造装置。
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