JP4266891B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
医療現場においても、バーコードは患者や医師、看護師、薬品などを識別するために広く利用されている。これらのバーコードが示すIDに基づいて、カルテ情報を管理している病院も多い。
撮像部120は被写体の撮像を行う。表示部140は、撮像部120を介して取得した被写体画像をはじめとする各種の情報をユーザに表示する。ID管理部130は、バーコード104が示すIDを管理する。画像圧縮展開部152は、撮像された画像ファイルを記録媒体に記録するために圧縮する。あるいは、画像圧縮展開部152は、記録媒体に記録されている画像ファイルを再生するために展開する。また、画像圧縮展開部152は被写体画像にIDを合成して合成画像を生成する。操作部170は、ユーザから各種操作を受け付ける。カードスロット処理部172は、外部記録媒体としてのオプションカードとデータを送受するためのインタフェースである。制御部150は、主として操作部170を介したユーザからの操作に応じて、これらの各ブロックを統括的に制御する。
受光処理部122は、被写体からの光を取り込んで結像させ、この結像された像を電気信号に変換する。受光処理部122は図示しないレンズとCCD(Charge Coupled Devices)を含む。A/D変換部124は、この電気信号をA/D変換する。圧縮処理部126はA/D変換された被写体の画像データを圧縮処理する。ストロボ処理部136は、ストロボ発光を制御する。撮像条件設定部138は、バーコード用撮像条件と通常撮影用の撮像条件(以下、「通常撮像条件」とよぶ)との少なくとも2種類の撮像条件を格納する。撮像条件設定部138は制御部150からの指示に応じて撮像条件を切り換える。また、設定される撮像条件に応じて、撮像条件設定部138は撮像部120の各ブロックを制御する。撮像条件とは、たとえば、ストロボ発光の要否、AEモード、オートホワイトバランスのオン・オフ、受光処理部122のレンズの焦点距離など、撮像に関する設定情報全般をいう。
画像バッファ処理部142は撮像部120が出力する被写体画像を一時的に保持する。画像バッファ処理部142は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式やMPEG(Moving Picture Experts Group)形式などで圧縮された静止画または動画のデータを一時的に記憶するRAMを含む。また、画像バッファ処理部142は、被写体画像をモニタ表示部146に表示させるときにもこれを保持する。オンスクリーンアイテム用バッファ処理部148は、画像バッファ処理部142が保持する画像に重ね合わせて表示すべきアイコンやテキストを保持する。ここでいうアイコンやテキストは、予めデジタルカメラ100に用意されているものに限らず、バーコードから抽出されるIDも含む。
撮像部120がバーコードを撮影すると、その画像は一時的に画像バッファ処理部142に保持される。制御部150は、ID抽出部132に指示してこのバーコードの画像からIDを抽出させる。ID抽出部132は、バーコードからIDを抽出する。ID抽出部132は、抽出したIDをID格納部134に格納する。
図2(a)は、バーコード撮影前におけるビューファインダー画面180を示す図である。
撮像部120を介して撮像されたバーコードは、モニタ表示部146を介して表示される。バーコード画像184は、モニタ表示部146によりビューファインダー画面180に表示されたバーコードの画像である。ユーザは、照準枠182にバーコード画像184がはめこまれるように被写体とデジタルカメラ100の距離を調整してバーコードを撮影する。いいかえれば、バーコード用撮影条件として、照準枠182にバーコード画像184がはめこまれる構図でバーコードを撮影する場合に好適な撮像条件に設定されている。操作説明領域186には、ユーザに対して照準枠182にあわせてバーコード画像184をはめ込むように指示する旨の表示がなされる。ここでは、デジタルカメラ100本体の図示しない「MENU」ボタンが押下されると、バーコード撮影モードから通常撮影モードに戻る。また、バーコードからIDが取り出されている場合に、同じくデジタルカメラ100本体の図示しない「SET」ボタンが押下されると、ID格納部134に記録されているIDが消去される。
バーコード画像184を照準枠182にあわせてバーコード撮影がなされると、バーコードの撮影画像は一旦画像バッファ処理部142に保持される。ID抽出部132は、この画像からバーコードが示すIDを抽出してID格納部134に格納する。IDを示すテキストはオンスクリーンアイテムとしてオンスクリーンアイテム用バッファ処理部148に保持される。表示処理部144は、このオンスクリーンアイテム用バッファ処理部148に保持されるIDを示すテキストをID表示領域188に表示させる。
照準枠182の幅は変更可能である。ユーザは、操作部170を介して照準枠182の幅を変更するためのモードに移行させると、ビューファインダー画面180には幅設定領域194が表示される。同図において、照準枠182の幅は「45mm」に設定されている。ユーザはデジタルカメラ100本体の図示しないカーソルボタンを押下することにより、照準枠182の幅を調整することができる。また、照準枠182の幅に応じて、撮像条件設定部138はたとえば受光処理部122のレンズの焦点距離などバーコード用撮像条件の内容を変更する。
まず、ID格納部134に既にIDが記録されていれば(S10のY)、表示処理部144はモニタ表示部146に記録されているIDをID表示領域188に表示させる(S12)。ユーザから操作部170を介して記録されているIDを消去するための入力がなされたとき(S16のY)、制御部150はID管理部130に指示してID格納部134に格納されているIDを消去させる(S18)。
バーコード撮影モードにおいては、撮像条件設定部138は現在の通常撮像条件を保存する(S36)。そして、撮像条件設定部138はバーコード用撮像条件に撮像条件を設定変更する(S38)。表示処理部144は、モニタ表示部146に照準枠182を表示させる(S40)。このときのビューファインダー画面180の表示態様は、図2(a)にて示した通りである。
ユーザがガイド幅変更モードへ移行させなければ(S60のN)、S42のガイド幅変更処理はそのまま終了する。ガイド幅変更モードに移行させれば(S60のY)、ユーザは操作部170を介して照準枠182の幅を設定する(S62)。撮像条件設定部138は、設定された照準枠182の幅に合わせてバーコード用撮像条件の内容を変更する(S64)。撮像条件設定部138は変更後のバーコード用撮像条件に撮像条件を設定し、撮像部120の各ブロックを制御する(S66)。
同図において、バーコード用撮像条件として焦点距離は10cmに設定されるものとする。また、バーコード用撮像条件にて好適にバーコード撮影ができなかったときに設定される予備的な撮像条件としてマクロ撮影モードが設定される。マクロ撮影とは、小さなものを撮影する時や、ある部分を大きく写したい時に、被写体から数センチ程度の距離にまで近づいて行う接写撮影のことをいう。ここでのマクロ撮影モードは、被写体が10cmから50cm程度の近距離にあることを想定したオートフォーカスモードである。
バーコード用撮像条件におけるバーコード撮影に基づいてIDの抽出に失敗すると(S48のN)、制御部150は表示処理部144に指示してIDの抽出に失敗した旨を表示させる(S56)。このとき、撮像条件設定部138はマクロ撮影モードに撮像条件を変更する(S58)。マクロ撮影モードに変更されると、処理はS44に戻る。S44にてマクロ撮影モードによりバーコードを好適に撮影できたとする。そして、このときの焦点距離が12cmであったとする。この場合には、S52においては、バーコード用撮像条件としての焦点距離は12cmとして設定保存される。以後、バーコード用撮像条件においては焦点距離が12cmに設定されるため、バーコード撮影処理中に焦点距離を適宜好適な値に補整できる。
Claims (2)
- 撮像部と、
前記撮像部により撮像された被写体画像を画面に表示させる被写体表示部と、
通常の撮影を行うか、ID情報を所定規則に基づいて示す図形の撮影を行うかを指示する指示部と、
前記指示部が前記図形の撮影を指示したとき、図形をはめこむための照準枠を前記画面にオンスクリーン表示させる照準枠表示部と、
前記照準枠に図形をはめこんだ構図で図形を撮像するための焦点距離又は解像度を照準撮像条件として予め記憶する照準撮像条件記憶部と、
前記指示部が前記図形の撮影を指示したとき、前記照準撮像条件記憶部から読み出された照準撮像条件に基づいて前記撮像部の設定を行う撮影条件設定部と、
前記照準撮像条件にて撮像された前記図形が示すID情報を、前記所定規則に基づいて特定するID取得部と、
前記ID取得部が前記照準撮像条件にて撮像された図形の被写体画像からID情報の特定に失敗したとき、前記照準撮像条件をオートフォーカスモードにより調節する撮像条件切換部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記照準撮像条件記憶部は、予め記憶している照準撮像条件に代えて、前記撮影条件切換部により調節された照準撮像条件を記憶することを特徴とする、請求項1に記載の撮像装置。
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