JP4266195B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents
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Description
(1)ブロック分割された画像のDCT成分からブロック境界を抽出し、ブロック境界に垂直な一次元ローパスフィルタをかける方法(特許文献1参照)、
(2)ブロック境界の方向とエッジの方向との関係からブロック歪みの有無を判定し、ブロック歪みがある画素に対してローパスフィルタをかける方法(特許文献2参照)、
(3)ブロック歪みを検出し、検出されたブロック歪みに対しローパスフィルタをかける方法(特許文献3参照)、などが知られている。
前記周波数変換係数に対し2次元逆周波数変換処理を行う逆周波数変換手段と、
前記逆周波数変換手段による各階層の2次元逆周波数変換処理に先だって、少なくとも1の階層の周波数変換係数に対し、前記2次元周波数変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理手段とを有し、
前記デタイル処理手段は、前記少なくとも1の階層の周波数変換係数に対する前記デタイル処理において、当該階層の周波数変換係数に対し、周波数変換処理及び逆周波数変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理装置である。
前記符号データより周波数変換係数を復号する手段と、
前記手段により復号された周波数変換係数に対し2次元逆周波数変換処理を行う逆周波数変換手段と、
前記逆周波数変換手段による各階層の2次元逆周波数変換処理に先だって、少なくとも1の階層の周波数変換係数に対し、前記2次元周波数変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理手段とを有し、
前記デタイル処理手段は、前記少なくとも1の階層の周波数変換係数に対する前記デタイル処理において、当該階層の周波数変換係数に対し、周波数変換処理及び逆周波数変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理装置である。
前記トランケート数取得手段により取得されたトランケート数に基づいてウェーブレット係数の量子化区間を決定する量子化区間決定手段とをさらに有し、
前記デタイル処理手段は前記量子化区間決定手段により決定された量子化区間を前記クリッピング処理に用いることを特徴とする請求項5記載の発明の画像処理装置である。
前記ウェーブレット係数に対し2次元逆ウェーブレット変換処理を行う逆ウェーブレット変換工程と、
前記逆ウェーブレット変換工程による各階層の2次元逆ウェーブレット変換処理に先だって、少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対し、前記2次元ウェーブレット変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理工程とを有し、
前記デタイル処理工程は、前記少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対する前記デタイル処理において、当該階層のウェーブレット係数に対し、ウェーブレット変換処理及び逆ウェーブレット変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理方法である。
前記符号データよりウェーブレット係数を復号する工程と、
前記工程により復号されたウェーブレット係数に対し、2次元逆ウェーブレット変換処理を行う逆ウェーブレット変換処理工程と、
前記逆ウェーブレット変換処理工程による各階層の2次元逆ウェーブレット変換処理に先だって、少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対し、前記2次元ウェーブレット変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理工程を有し、
前記デタイル処理工程は、前記少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対する前記デタイル処理において、当該階層のウェーブレット係数に対し、ウェーブレット変換処理及び逆ウェーブレット変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理方法である。
C(2i)=P(2i)+|_(C(2i-1)+C(2i+1)+2)/4_| 式(2)
前記L係数を中心にローパスフィルタを施して得られる係数をLL、
前記L係数を中心にハイパスフィルタを施して得られる係数をHL、
前記H係数を中心にローパスフィルタを施して得られる係数をLH、
前記H係数を中心にハイパスフィルタを施して得られる係数をHH、
と表記すれば、図6の係数配列は図7の様な係数配列へと変換される。ここで、同一の記号を付した係数群はサブバンドと呼ばれる。図7の係数配列は4つのサブバンドの係数からなる。
P(2i+1)=C(2i+1)+|_(P(2i)+P(2i+2))/2_| 式(4)
(1)タイル境界が生じるのは圧縮率が高い場合であり、タイリングの有無に関わらず、全てのハイパス係数は0に量子化される、
(2)タイリングした場合のローパス係数はタイリングしない場合のローパス係数に等しい、
という2つの近似を採用し、
「(0に量子化されたが)補正されたハイパス係数を用いて逆ウェーブレット変換をした場合の、タイル境界の画素値=ハイパス係数が0の場合の、タイリングをせずに逆ウェーブレット変換をした場合の同じ位置の画素値」」
という式から、ハイパス係数の補正値を算出している(0に量子化されたハイパス係数に対し、0でない補正値を算出する過程は画像復元である)。
偶数位置中心に逆ローパスフィルタを、
奇数位置中心に逆ハイパスフィルタを、
をかける。
HIGH -0.5,1,-0.5
LOW -0.125,0.25,0.75,0.25,-0.125
の場合、逆変換のフィルタ係数は
LOW -0.25,1,-0.25
HIGH -0.125,0.5,0.75,0.5,-0.125
となる(ここでは、フロア関数部分を考慮せずにフィルタ係数を表現している)。
L1 H1 L2 H2 L3 H3
において、H2位置中心に逆ハイパスフィルタをかけた値は以下の通りである。
一方、上記係数が、2つのタイルに分割されてから算出されたものであり、タイル境界はH2とL3の間にあるとする。この場合、L1,H1,L2,H2は左側(又は上側)のタイルの係数、L3,H3は右側(又は下側)のタイルの係数になる。ここで、H2は順変換(3タップのハイパスフィルタ)時にミラリングの影響を受けており、補正の対象となる係数である。タイリングは、各タイル内の画素だけを用いてウェーブレット変換を行う処理、あるいは各タイル内の係数だけを用いて逆ウェーブレット変換を行う処理であるため、上記ミラリングによって左タイル(又は上タイル)の係数
L1 H1 L2 H2
を右タイル(又は下タイル)に補った場合
L1 H1 L2 H2 L2 H1
となる。
-0.125H1+0.5L2+0.75H2+0.5L2-0.125H1=-0.25H1+L2+0.75H2‥‥式(ii)
となる。
H2=1/3H1-2/3L2+2/3L3‥‥式(iii)
を得る。これがタイル境界に隣接し、正変換時にミラリングの影響を受けたハイパス係数の補正式である。ただし、補正値の算出時にはタイリングした係数しか存在しないため、L2は左(上)タイルの係数、L3は右(下)タイルの係数を使用する(近似2)。
H3=0‥‥式(iv)
を得ることができる。ただし、デコンポジションレベル1の場合、H3はミラリングの誤差を含まないため補正不要である(デコンポジションレベル2以上の場合は、H3に隣接するL3自体がデコンポジションレベル1でミラリングの影響を受けているため補正が必要である)。
H0 L1 H1 L2 H2 L3 H3 L4 H4
において、H2とL3の間がタイル境界である場合、
H2=(-0.0535H0+0.15644H1+0.09127L1-0.59127L2+0.59127L3-0.09127L4)/0.60295
‥‥式(v)
H3=(0.05754L2-0.05754L4+0.03372H4)/0.53372‥‥式(vi)
が得られる。ただし、9×7変換の場合には、デコンポジションレベル1でもH3係数を補正してよい。
LH2'=(2/3)*(LL3-LL2)+(1/3)LH1 (vii)
となる。
LH2"=(2/3)*(LL3-LL2)+(1/3)LH1 (viii)
となる。
(1)ハードディスク装置403に記憶されているJPEG2000の符号データが、CPU401からの命令によってメインメモリ402に読み込まれる。
(2)CPU401は、メインメモリ402上の符号データを読み込んで復号処理を行い、その処理過程で、トランケート数の算出、トランケート数に基づく量子化区間の決定を行い、各コンポーネントの各ウェーブレット係数に対するデタイル処理(係数補正及びクリッピング処理)及び2次元逆ウェーブレット変換、復元された画像データに対する色空間逆変換及びDCレベル逆シフトの処理を行う。
(3)CPU401は、再生した画像データをメインメモリ302上の別の領域に書き込む。
(4)そして、例えば、CPU401からの命令によって、再生画像データがモニタ404に画像として表示される。
202 エントロピー復号化部
203 逆量子化部
204 逆ウェーブレット変換部
205 色空間逆変換部
206 DCレベル逆シフト部
210 トランケート数取得部
211 量子化区間決定部
220 デタイル処理部
221 係数補正処理部
222 クリッピング処理部
Claims (11)
- 画像が重複しないタイルに分割され、タイル単位でN階層(ただしNは1以上の整数)の2次元周波数変換処理が行われることにより生成されたN階層の周波数変換係数を処理する画像処理装置であって、
前記周波数変換係数に対し2次元逆周波数変換処理を行う逆周波数変換手段と、
前記逆周波数変換手段による各階層の2次元逆周波数変換処理に先だって、少なくとも1の階層の周波数変換係数に対し、前記2次元周波数変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理手段とを有し、
前記デタイル処理手段は、前記少なくとも1の階層の周波数変換係数に対する前記デタイル処理において、当該階層の周波数変換係数に対し、周波数変換処理及び逆周波数変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 前記周波数変換処理はウェーブレット変換処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 画像が重複しないタイルに分割され、タイル単位でN階層(ただしNは1以上の整数)の2次元周波数変換処理が行われ、そのN階層の周波数変換係数が符号化された符号データを処理する画像処理装置であって、
前記符号データより周波数変換係数を復号する手段と、
前記手段により復号された周波数変換係数に対し2次元逆周波数変換処理を行う逆周波数変換手段と、
前記逆周波数変換手段による各階層の2次元逆周波数変換処理に先だって、少なくとも1の階層の周波数変換係数に対し、前記2次元周波数変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理手段とを有し、
前記デタイル処理手段は、前記少なくとも1の階層の周波数変換係数に対する前記デタイル処理において、当該階層の周波数変換係数に対し、周波数変換処理及び逆周波数変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理装置。 - 前記周波数変換処理はウェーブレット変換処理であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記符号データはJPEG2000による符号データであることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記符号データから、符号が破棄されたビットプレーン数(以下、トランケート数)を取得するトランケート数取得手段と、
前記トランケート数取得手段により取得されたトランケート数に基づいてウェーブレット係数の量子化区間を決定する量子化区間決定手段とをさらに有し、
前記デタイル処理手段は前記量子化区間決定手段により決定された量子化区間を前記クリッピング処理に用いることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。 - 画像が重複しないタイルに分割され、タイル単位でN階層(ただしNは1以上の整数)の2次元ウェーブレット変換処理が行われることにより生成されたN階層のウェーブレット係数を処理する画像処理方法であって、
前記ウェーブレット係数に対し2次元逆ウェーブレット変換処理を行う逆ウェーブレット変換工程と、
前記逆ウェーブレット変換工程による各階層の2次元逆ウェーブレット変換処理に先だって、少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対し、前記2次元ウェーブレット変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理工程とを有し、
前記デタイル処理工程は、前記少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対する前記デタイル処理において、当該階層のウェーブレット係数に対し、ウェーブレット変換処理及び逆ウェーブレット変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理方法。 - 画像が重複しないタイルに分割され、タイル単位でN階層(ただしNは1以上の整数)の2次元ウェーブレット変換処理が行われ、そのN階層のウェーブレット係数が符号化された符号データを処理する画像処理方法であって、
前記符号データよりウェーブレット係数を復号する工程と、
前記工程により復号されたウェーブレット係数に対し、2次元逆ウェーブレット変換処理を行う逆ウェーブレット変換処理工程と、
前記逆ウェーブレット変換処理工程による各階層の2次元逆ウェーブレット変換処理に先だって、少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対し、前記2次元ウェーブレット変換処理の際のミラリングの影響を除去するためのデタイル処理を施すデタイル処理工程を有し、
前記デタイル処理工程は、前記少なくとも1の階層のウェーブレット係数に対する前記デタイル処理において、当該階層のウェーブレット係数に対し、ウェーブレット変換処理及び逆ウェーブレット変換処理を施すことなく、水平方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理、並びに、垂直方向のタイル境界付近に位置する特定の係数の補正処理及びその補正値のクリッピング処理を行うことを特徴とする画像処理方法。 - 前記符号データはJPEG2000による符号データであることを特徴とする請求項8に記載の画像処理方法。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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