JP4265740B2 - 自動紐掛機用カッター台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品に紐を巻き掛けし、結び目を作って結束する自動紐掛機(自動結束機ともいう。)に関し、特に、紐の結び目形成を補助し、切断を行う自動紐掛機用カッター台(以下、単にカッター台ともいう。)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動紐掛機は、被結束物である物品に紐掛けを行い、結び目を作る一連の作業を自動的に行う装置である。なお、以下では、本発明の主題である結び目の形成について説明し、被結束物への紐掛け等、自動紐掛機の他の機構・動作についての説明は省略する。
【0003】
図4は、一連の自動工程の中で、前回の紐掛け作業を完了後に、次の紐掛け工程の途中まで進捗した状態を示している。図4では、紐3が被結束物1に巻き掛けられており、前回切断された紐の紐端部3aが紐押え10に押えられて、かつ、結び目形成用のクチバシ2に巻き付けられた状態を示している。なお、紐押え10は、後述のカッター台の一部材であり、ここでは図示の簡単のため紐押え10のみを示している。
【0004】
この後、結び目形成のため、2本の紐3をクチバシ2で挟み込み、クチバシ2を後退させてクチバシ2に巻き付けた紐輪から抜くように引き込んで結び目を形成する。ここで、クチバシ2が後退し始めるとほぼ同時に、カッター台に具備してなるカッター(ここでは図示しない。)が作動し、長い方の紐をナイフでカットし、同時に紐押え10から紐端部3aを引き抜いて結び目を完成させる。なお、図5に、紐3の紐端部3aを紐押え10と押え台11で挟み込み、かつ、他方の側の紐3を紐押え10に巻き付けた状態を模式的に示す。
【0005】
以上のようにして形成した正常な結び目を2本結びとよぶ(図8参照)。なお、図8において3bは紐3の結び目を示す。
自動紐掛機による紐の結束については、例えば、特許文献1等に詳細の開示がある。
図6は、上述の紐押え10を具備してなる従来のカッター台9の動作を説明する模式図である。カッター台9には、紐を挟み込み、また、巻き付ける機能を有する紐押え10と押え台11が具備され、また、結び目形成後に一方の紐をナイフ15で切断し、他方の挟み込んだ方の紐をカッター溝14a で引っ掛けて引き抜く機能を有するカッター14が具備されてなる。なお、16はナイフ押えである。
【0006】
図6において、紐押え10は紐押えばね12で押え台11の押え面11a に押えつけられ、紐押えレバー13を作動させることで紐の一端を挟み込むことができる(図5参照)。また、カッター14を駆動させることで、ナイフ15での紐の切断とカッター溝14a で紐を引っ掛けての引き抜きを行わせることができる。図7は、このカッター台9の要部組立図である。
【0007】
次に、図10に示すフローに基づき、自動紐掛機の結び目形成工程について説明する。なお、図10のフローは、結び目形成の要部工程のみを抜き出して説明するものである。また、以下の説明において、既に説明した部材と同一の部材には、同一の番号を付している。
まず、前回の紐掛け工程完了後、切断された紐3の紐端部3aを紐押え10で挟み込む(110 )。そして、紐3を被結束物1に巻き付け(120 )、紐3の巻き終わり部を紐押え10に引っ掛けて巻く(130 )。次に、紐押え10に巻かれた2本の紐3をクチバシ2に差し込み(140 )、クチバシ2を回転しながら2本の紐3をクチバシ2に巻き付けてくわえ込む(150 )。そして、クチバシ2に紐3をくわえ、クチバシ2に環になっている紐3を押えながら、クチバシ2を後退させる(160 )。
【0008】
以上の一連の工程で、クチバシ2にくわえられた紐3は環の中をくぐって引き込まれ、環はクチバシ2を抜け出て結ばれることになる。そして、カッター14に取り付けたナイフ15で巻き終わり部側の紐3を切断し、同時に、端部を紐押え10に挟み込んだ側の紐(紐端部3a)をカッター溝14a に引っ掛けて引き抜き(170 )、最後に、クチバシ2にくわえた紐3を放し(180 )、2本結びの結び目を完成させる。
【0009】
【特許文献1】
特公昭55-9325 号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カッター台はその調整が難しく、紐押えで紐を押えるバネ圧が適正でなかったり、また、紐押えの作動部にわずかでも異常があったりすると、挟み込んでいる紐端部が結び目を形成する前に抜けてしまい、しっかりとした正常な結び目が形成されなくなる。また、最悪の場合には、図9に示すような1本結びの状態となる。1本結びの場合、結び目3bは一応形成されており、一見すると結ばれているようにも見えるが、実際には紐端部3a側が結ばれていないため、わずかの力で抜けてしまい、紐がほどけてしまうことになる。
【0011】
本発明は、挟み込んでいる紐端部が結び目を形成する前に容易に抜けることのないようにすることで紐の結び目形成をより確実なものとすることを可能とした自動紐掛機用カッター台を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、2本結びの結び目を完成させるために用いる自動紐掛機用カッター台であって、一対の紐押え(10)と押え台(11)を具備し、該一対の紐押え( 10 )と押え台( 11 )とを用い、前回の紐掛け工程完了後、切断された他方の紐の紐端部を該一対の紐押え( 10 )と押え台( 11 )間に挟み込むこと、そして、被結束物に巻き掛けた一方の紐を該紐押え( 10 )の周りに巻き付けることを行い、次いで結び目形成用のクチバシに2本の紐をくわえ、2本結びの結び目を形成する工程にて、被結束物に巻き掛けた一方の紐をナイフ(15)で切断し、前回切断された他方の挟み込んだ方の紐をカッター溝(14a )で引っ掛けて引き抜く機能を有するカッター(14)を具備し、最後に、前記クチバシにくわえた2本の紐を放し、2本結びの結び目を完成させるに際し、前記押え台(11)のカッター(14)を具備してなる側の側面に、2本結びの結び目を形成する前に2本の紐を引っ掛け、そのうちの前回切断された他方の紐の摩擦抵抗が増し、たとえ紐押え( 10 )での紐の押え方が弱い場合であっても、一対の紐押え( 10 )と押え台( 11 )間から他方の紐の紐端部が抜けてしまうのを防止できる紐掛けフック(5)を付設してなることを特徴とする自動紐掛機用カッター台によって上記課題を解決した。
【0013】
また、本発明は、前記紐掛けフック(5)の紐掛け位置(5a)が前記押え台(11)の押え面(11a )と段差(d)を有してなり、かつ、前記紐掛けフック(5)と前記押え台(11)のカッター(14)を具備してなる側の側面の間に間隙を有するように前記紐掛けフック(5)を配置することを好適とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の自動紐掛機用カッター台の好適な実施の形態を図1〜3に基づいて説明する。なお、図6、図7において既に説明した従来のカッター台9を構成する同一の部材には同一の番号を付し、再度の説明を省略する。
図2の組立図に示すように、本発明のカッター台8では、押え台11のカッター14を具備してなる側の側面に、紐を引っ掛ける紐掛けフック5を付設してなることを特徴とする。
【0015】
この紐掛けフック5で紐を引っ掛けることで、紐の摩擦抵抗が増し、たとえ紐押え10での紐の押え方が弱い場合であっても、紐が抜けてしまうことを防止できる。なお、紐は、単に引っ掛けているだけであり、カッター14のカッター溝14a で紐を引き抜くことに何ら支障がないことは言うまでもない。
図1は、本発明のカッター台8の模式図であり、紐掛けフック5が押え台11とカッター14の間に介装されている。ここで、紐掛けフック5の紐を引っ掛ける紐掛け位置5aは、押え台11の押え面11a と段差dを有するように配置することを好適とする。また、その場合、図3に示すように、押え台11の側面とカッター14の間には、紐が通るだけの間隙6を設けておく。この間隙6は、押え台11を加工して設ければよい。また、スペーサを押え台11の側面とカッター14の間に介装してもよいし、紐掛けフック5を加工して設けることも可能である。
【0016】
このように紐掛けフック5を配することで、紐押え10と押え台11に挟み込まれた紐3は、押え台11の角と紐掛けフック5に引っ掛けられることになり、それぞれの箇所で摩擦抵抗を生じて容易に抜けることがなくなる。
ここで、本発明者は、紐押え10に係設してなる紐押えばね12の強さを従来操業時の7割程度としても結び目形成時に紐が抜けてしまうトラブルが発生しないことを確認した。すなわち、本発明によって、紐押えばね12の強さ調整における許容範囲を大幅に拡大することができ、カッター台の調整を容易に行うことができるようになった。
【0017】
【発明の効果】
本発明の自動紐掛機用カッター台を使用することで、カッター台の調整作業を容易にし、また、自動紐掛機による結び目形成の信頼性を大幅に向上することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動紐掛機用カッター台の模式図である。
【図2】本発明の自動紐掛機用カッター台の要部組立図である。
【図3】本発明の自動紐掛機用カッター台の紐押えに紐が巻き付いた様子を示す要部模式図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図を示す。
【図4】被結束物への紐掛けの様子を説明する模式図である。
【図5】紐押えに紐が巻き付いた様子を示す模式図である。
【図6】従来の自動紐掛機用カッター台の模式図である。
【図7】図6に示す従来の自動紐掛機用カッター台の要部組立図である。
【図8】正常な紐の結び目(2本結び)の例を示す斜視図である。
【図9】異常な紐の結び目(1本結び)の一例を示す斜視図である。
【図10】自動紐掛機の結び目形成工程について説明するフロー図である。
【符号の説明】
1 被結束物(物品)
2 クチバシ(結節ピーク)
3 紐
3a 紐端部
3b 結び目
5 紐掛けフック
5a 紐掛け位置
5b 紐ガイド部
6 間隙
8、9 自動紐掛機用カッター台(カッター台)
10 紐押え
11 押え台
11a 押え面
12 紐押えばね
13 紐押えレバー
14 カッター
14a カッター溝
15 ナイフ
16 ナイフ押え
31 カッター軸ボルト
32、34、37 ナット
33、35、38 ビス
36 座金
d 段差
Claims (2)
- 2本結びの結び目を完成させるために用いる自動紐掛機用カッター台であって、一対の紐押え(10)と押え台(11)を具備し、該一対の紐押え( 10 )と押え台( 11 )とを用い、前回の紐掛け工程完了後、切断された他方の紐の紐端部を該一対の紐押え( 10 )と押え台( 11 )間に挟み込むこと、そして、被結束物に巻き掛けた一方の紐を該紐押え( 10 )の周りに巻き付けることを行い、次いで結び目形成用のクチバシに2本の紐をくわえ、2本結びの結び目を形成する工程にて、
被結束物に巻き掛けた一方の紐をナイフ(15)で切断し、前回切断された他方の挟み込んだ方の紐をカッター溝(14a )で引っ掛けて引き抜く機能を有するカッター(14)を具備し、最後に、前記クチバシにくわえた2本の紐を放し、2本結びの結び目を完成させるに際し、
前記押え台(11)のカッター(14)を具備してなる側の側面に、2本結びの結び目を形成する前に2本の紐を引っ掛け、そのうちの前回切断された他方の紐の摩擦抵抗が増し、たとえ紐押え( 10 )での紐の押え方が弱い場合であっても、一対の紐押え( 10 )と押え台( 11 )間から他方の紐の紐端部が抜けてしまうのを防止できる紐掛けフック(5)を付設してなることを特徴とする自動紐掛機用カッター台。 - 前記紐掛けフック(5)の紐掛け位置(5a)が前記押え台(11)の押え面(11a )と段差(d)を有してなり、かつ、前記紐掛けフック(5)と前記押え台(11)のカッター(14)を具備してなる側の側面の間に間隙を有するように前記紐掛けフック(5)を配置してなることを特徴とする請求項1に記載の自動紐掛機用カッター台。
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JP2003015005A JP4265740B2 (ja) | 2003-01-23 | 2003-01-23 | 自動紐掛機用カッター台 |
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2003
- 2003-01-23 JP JP2003015005A patent/JP4265740B2/ja not_active Expired - Lifetime
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