JP6486703B2 - 自動結束機における紐端結び方法及び紐端結び機構 - Google Patents

自動結束機における紐端結び方法及び紐端結び機構 Download PDF

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Description

本発明は被結束物に紐を巻回した後,紐端を結んで結束を完了する迄の工程を自動で行う自動結束機において,被結束物に巻回した後の紐端を結ぶ方法,及び前記方法を実施するための紐端結び機構に関する。
なお,本発明において,「結束」の語は,複数の被結束物を束ねた状態に紐で結ぶことの他,単一の被結束物に紐を掛けて結ぶことも含む。
被結束物に対し紐を巻回すると共に,紐端を結ぶ迄の作業を自動で行う自動結束機,例えば,花(野菜)等の結束機は,被結束物を束ねた状態で結束する作業等に広く使用されている。
このような自動結束機として,図7に示すように略L字状の回転アーム22を備えた自動結束機は公知であり(特許文献1の図1),この自動結束機では,所定の間隙Gを介して配置された2つのテーブル11,12上に跨った状態に被結束物Wを配置し,紐のロールから引き出した紐50を,回転アーム22の先端部22aに通した後,前記テーブル11,12の下方に設けた紐係止ボタン(図示せず)にこの紐の先端を係止した状態で,前記回転アーム22を回転させて回転アーム22の先端部22aに被結束物の外周を周回させることで,テーブル11,12間の間隙Gを通過した紐によって被結束物Wが巻回される。
そして,このようにして被結束物Wの外周に巻回された紐は,紐端結び機構30によって結ばれると共に紐の切断と紐係止ボタンからの取り外しが行われることで,被結束物Wの結束が完了する。
このように,被結束物Wの外周に巻回された紐の端部を結ぶ紐端結び機構30は,図8及び図9に示すように被結束物の巻かれた紐の端部に結び目を形成する,インサーター311,クチバシ312,ストリッパー313,及びライズ314を備えたノッター31と,紐を所定の位置で切断すると共に紐の先端を紐係止ボタン7から外すカッター32によって構成されている。
このような回転アーム22,及び紐端結び機構30を備えた自動結束機における被結束物に対する紐の巻回から紐端を結ぶ迄の工程を図8〜図11を参照して説明すると以下の通りである。
なお,図8を参照して行う説明では,被結束物Wに対し紐を2巻き巻回して結束する場合を例に挙げて説明するが,被結束物Wに対する紐の巻数は,1巻であっても良く,又は2巻以上であっても良い。
図8(A)に示すように図示せざる紐のロールから引き出した紐50を回転アーム22の先端部22aに通した後,その端部(巻き始め端部)50aを,紐係止ボタン7に係止した状態から,回転アーム22を回転させ,回転アーム22の先端部22aを紙面反時計回りに被結束物Wの外周で周回させることで,被結束物Wの外周に回転アーム22の先端部22aより引き出された紐50が巻回される。
回転アーム22の一回目の回転時には紐50の軌道を逸らして紐50が中間位置で紐係止ボタン7に係止されないようにして,図8(B)に示す状態に被結束物Wの外周に紐50を巻回し,回転アーム22の2回目の回転時には,紐50の巻き終わり端部50bを紐係止ボタン7に係止させて,この状態で回転アーム22を原位置まで回転させて停止させると,被結束物Wに対する紐50の巻回が完了する〔図8(C)〕。
なお,上記の例では被結束物の外周に紐を2巻きして結束する例について説明したが,紐を1巻きして結束する場合には,1巻き目で紐の巻き終わり端部50bを紐係止ボタン7に係止する構成を,2巻き以上する構成では,最終巻き数の回転時に紐の巻き終わり端部50bを紐係止ボタン7に係止して巻回を終了するものとすれば良い。
このようにして,被結束物Wに対する紐の巻回が完了すると,図9(A)に示すように,ノッター31に設けたライズ314が上昇して,巻き始め端部50a側の紐50をテーブル下面,従って被結束物Wに向かって押し上げて紐50の弛み取りが行われる。このライズ314の上昇により,ライズ314と紐係止ボタン7との間にある紐が,巻き始め側結び代51として確保される〔図9(A)の拡大図参照)。
また,この時,原位置にあったインサーター311が紙面右側に移動して紐50をその先端に係止した状態でクチバシ312の前面位置まで移動し,巻き終わり端部50b側の紐50を被結束物Wの外形に沿って配置する。このインサーター311の動作により,インサーター311の上端との接触位置から紐係止ボタン7に至る部分の紐が巻き終わり側結び代52として確保される〔図9(A)の拡大図参照)。
このようにして,インサーター311がクチバシ312の前面に移動すると,クチバシ312が紙面奥側から手前側に移動して,インサーター311の先端部に設けたコ字状の開口内に挿入される。
インサーター311のコ字状の開口内にクチバシ312を挿入した後,再度インサーター311を紙面左側に後退させて原位置に復帰させると,図9(B)に示すように,インサーター311の先端に係止されていた紐50が,クチバシ312の側面に係止される。
このようにしてクチバシ312に対する紐50の係止が完了すると,クチバシ312は,この位置で水平方向に1回転すると共に,回転中に開閉動作することで,図9(C)に示したようにクチバシ312の外周に結び代51,52部分の紐が巻き付いてループRが形成される共に,このループRの紐係止ボタン7側の結び代51,52をクチバシ312が咥えた状態と成す,ループ形成処理が行われる。
図10(A)は,このようにして外周に紐50が巻き付いてループRが形成された状態のクチバシ312を平面視したもので,このようにしてループRが形成されると,その後更に,図10(B)に示すように,クチバシ312の側面の外周にストリッパー313の同図紙面表裏面方向に形成された図示せざる凹部を押し当ててループRの移動を規制し,この状態でクチバシ312を後退させてループR内より引き抜くと共にループRを絞って結び目を形成するループ絞り処理が行われ,クチバシ312がループR内より引き抜かれることで,クチバシ312が咥えていた紐がループR内に引き込まれ,図10(C)に示したようにクチバシ312が咥えていた部分で2つ折りにされた紐50が,絞られたループRによって締め付けられて結び目が形成される。
ここで,前掲の特許文献1にはカッター32について詳細な説明はされていないが,自動結束機の紐端結び機構30は,通常,前述したノッター31の他,カッター32が設けられており,ノッター31によって紐端に結び目を形成する処理と共に,カッター32により巻き終わり側の結び代52の切断と,巻き始め側の結び代51を紐係止ボタン7より外す処理が行われ,これにより,巻き始め側及び巻き終わり側のいずれの結び代51,52共に,紐係止ボタン7に係止された状態から開放される(紐端開放処理)。
このカッター32は,図8及び図9に示したように,紐係止ボタン7とクチバシ312間に配置されたカッター刃321を備えており,このカッター刃321を,図11(A)〜(D)に示すように,支軸321cを支点として揺動させることで,図11(A)に示す原位置から,図11(B)に示すようにカッター刃321に設けた切断刃321aが巻き終わり側結び代52と接触してこれを切断する揺動位置を通過した後,図11(C)に示すように巻き始め側の結び代51に顎321bを係合する位置に揺動し,その後更に,図11(D)に示すように破線の位置にあった,巻き始め側結び代51を実線の位置まで押し下げて紐係止ボタン7より外す位置まで揺動することで,1つの被結束物Wに対する結束毎に,連続した紐から結束に使用した分の紐の切り離しが行われると共に,巻き始め側結び代51を紐係止ボタン7より外すことができるように構成されている。
ここで,既知の自動結束機の紐端結び機構30では,前述したノッター31によるループ形成処理と,このループ内に紐を引き込むと共に絞る,ループ絞り処理は,連続した一連の動作として行われていると共に,前述したカッター32による紐端開放処理は,ノッター31がループ絞り処理を行っている,図10(B)の動作中に同時に行われる。
なお,前述した自動結束機では,一般に結束に使用する紐として,PE紐等の比較的高強度の紐を使用すると共に,紐に対し,比較的高いテンションを掛けた状態で被結束物の外周に紐を巻き付ける構成を採用している。
これに対し,食品加工の分野において,例えば,ロールキャベツや昆布巻き等の巻物系の煮物料理において,外側に巻かれているキャベツや昆布が調理中にほどけて中の具材が飛び出してしまうことを防止するために,キャベツや昆布を巻いた後,更にその外周に,かんぴょう等の可食性紐を巻回して結び付けることが行われている。
この可食性紐による食品の結束作業は,現在,人による手作業で行われているが,人件費高騰の折,このように可食性紐の巻き付け作業の機械化が要望されており,このような加工食品に対する使用を目的として,機械強度が高く,煮込んでも伸びない可食性の紐として,こんにゃくを主成分とするゲルの乾燥物からなる紐も提案されている(特許文献2参照)。
特開2001−48115号公報 特開2001−186856号公報
前述した巻物系の煮物料理に使用する可食性紐に関し,特許文献2として紹介したように,結束の機械化を目的として機械的強度を高める研究も進められていると共に,高強度化に関し一定の成果も得られている。
しかし,既存の自動結束機は,前述したようにPE紐等の比較的高強度の紐を使用して,紐に比較的高いテンションをかけた状態で被結束物の結束を行うことを予定している。
その一方,前述した可食性紐は,食べることができる(噛み切れる)ものでなければならないから,如何に高強度化が図られたとしても高強度化には限界があり,事実,特許文献2の出願人が市販している可食性紐(ナカキ食品株式会社製「グルコン紐」)を入手して測定したところ,引張強度は13〜25N,平均20N(約2kgf)程度で,一般に150N(約15kgf)以上の引張強度を有するPE紐等と比較した場合,その強度は大幅に低く,そのため,このような可食性紐を使用して既存の自動結束機で結束を行うと,結束作業中に紐切れが生じるという問題が生じる。
このような紐切れは,被結束物に対し紐を巻回する際に生じるだけでなく,紐を巻回した後,紐端を結ぶ作業中においても発生し,紐端を結ぶ作業中に紐切れが生じると,結び目が形成されずに被結束物がばらけて結束作業のやり直しが必要となり,又,切れた紐が紐係止ボタンに残る等して,これを取り除くために結束作業の中断が必要となる等,結束を連続して行うことができず,可食性紐を使用した自動結束が事実上不可能となっている。
そのため,可食性紐を使用した加工食品の結束を,自動結束機を使用して自動で行うことができるようにするためには,低強度の紐を使用して結束を行う場合においても,紐切れを生じさせることなく紐端を結ぶことができる紐端結び方法及び紐端結び機構の新たな開発が必要となる。
なお,以上の説明では,可食性紐を使用した加工食品の結束を想定した場合の問題点について説明したが,紐端を結ぶ際の紐切れの問題は,可食性紐のみならず,その他の低強度の紐を使用した結束においても同様に生じ得る問題であり,紐端を結ぶ際の紐切れの防止を可能とすることができれば,従来の自動結束機では結束することができなかった材質の紐が使用できるようになる等,自動結束の適用範囲を拡大し,自動結束機の新たな販路の開拓にも貢献し得る。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,可食性紐に代表される低強度の紐を使用した結束を行う場合であっても,紐切れを生じさせることなく紐端を結ぶことができる,自動結束機における紐端結び方法及び紐端結び機構を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために記載したものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の自動結束機における紐端結び方法は,
巻き始め端部50aを紐係止ボタン7に係止した紐50を被結束物Wの外周に所定回数巻回した後,該被結束物Wに対する巻き終わり端部50bで前記紐50を前記紐係止ボタン7に再度係止した状態に前記被結束物Wを巻回する巻回工程〔図8(A)〜(C)参照〕と,
前記巻き始め端部50a側における前記紐係止ボタン7と前記被結束物W間の紐50によって構成された,巻き始め側結び代51と,前記巻き終わり端部50b側における前記紐係止ボタン7と前記被結束物W間の紐50によって構成された巻き終わり側結び代52を結び合せる,紐端結び工程〔図9(A)〜(C)参照〕を実行して前記被結束物Wの結束を行う自動結束機1において,
前記紐端結び工程が,
前記巻き始め側結び代51と巻き終わり側結び代52に共にループRを形成するループ形成処理〔図9(C)及び図6(A)のSTEP1参照〕と,
前記ループRに対し前記紐係止ボタン7側の前記巻き始め側結び代51及び巻き終わり側結び代52を,共に前記ループR内に引き込むと共に前記ループRを絞って結び目を作るループ絞り処理〔図6(A)のSTEP3,4参照〕と,
前記ループRに対し前記紐係止ボタン7側で前記巻き終わり側結び代52を切断すると共に,前記ループRと前記紐係止ボタン7間の前記巻き始め側結び代51を係止して前記紐係止ボタン7より引き抜く紐端開放処理〔図6(A)のSTEP2参照〕を含み,
前記ループ絞り処理〔図6(A)のSTEP3〕を,前記ループ形成処理〔図6(A)のSTEP1〕の完了後,所定の時間隔を経て開始すると共に,前記紐端開放処理〔図6(A)のSTEP2〕を,前記時間隔中に行うことを特徴とする(請求項1)。
また,上記方法を実施する本発明の自動結束機における紐端結び機構30は,
巻き始め端部50aを紐係止ボタン7に係止した紐50を被結束物Wの外周に所定回数巻回した後,該被結束物Wに対する巻き終わり端部50bで前記紐50を前記紐係止ボタン7に再度係止した状態に前記被結束物Wを巻回する回転アーム22〔図8(A)〜(C)参照〕と,
前記巻き始め端部50a側における前記紐係止ボタン7と前記被結束物W間の紐によって構成された,巻き始め側結び代51と,前記巻き終わり端部50b側における前記紐係止ボタン7と前記被結束物W間の紐によって構成された巻き終わり側結び代52を結び合せる,紐端結び機構30〔図9(A)〜(C)参照〕を備えた自動結束機1において,
前記紐端結び機構30が,
紐50を挟持可能に構成されたクチバシ312と,前記クチバシ312に対し接離可能に構成されたストリッパー313を備え,前記巻き始め側の結び代51と前記巻き終わり側の結び代52を2本重ねた状態で前記クチバシ312の外周に巻回させてループRを形成すると共に,該ループRの前記紐係止ボタン7側で前記両結び代51,52を前記クチバシ312に咥えさせるループ形成処理〔図9(C)及び図6(A)のSTEP1参照〕と,前記ストリッパー313を前記クチバシ312に接触させて前記ループRの移動を規制した状態で前記クチバシ312を前記ループRより抜き取る方向に移動させて前記ループR内に前記クチバシ312が咥えた結び代51,52を引き込むと共に前記ループRを絞って結び目を形成するループ絞り処理〔図6(A)のSTEP3,4参照〕を行うノッター31と,
前記ループ形成処理〔図6(A)のSTEP1〕後,前記ループRに対し前記紐係止ボタン7側で前記巻き終わり側結び代52を切断すると共に,前記ループRと前記紐係止ボタン7間の前記巻き始め側結び代51を係止して前記紐係止ボタン7より引き抜く紐端開放処理〔図6(A)のSTEP2〕を行うカッター32を備え,
前記ノッター31を,前記ループ形成処理〔図6(A)のSTEP1〕後,前記ループ絞り処理〔図6(A)のSTEP3〕前に所定時間停止するよう構成すると共に,前記カッター32が,前記ノッター31の停止中に前記紐端開放処理〔図6(A)のSTEP2〕を行うよう構成したことを特徴とする(請求項2)。
上記構成の紐端結び機構30において,前記ノッタ31の駆動機構(図示せず)とは別に,前記カッタ32の駆動機構(図5の例ではソレノイド323,リンクアーム322等)を設け,前記カッター32の作動中,前記ノッター31の駆動機構に設けたモーター等の駆動源(図示せず)を停止させるようにしても良い(請求項3)。
また,前記カッター32の駆動源として,ソレノイド323を採用することが好ましく(請求項4),より好ましくは,ACソレノイドを採用する(請求項5)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の紐端結び方法及び紐端結び機構30では,以下の顕著な効果を得ることができた。
ノッター31によるループ形成処理が終了した後,ループ絞り処理を開始する前に,ノッター31を所定時間停止させ,この間に,カッター32による巻き終わり側の結び代52の切断と,巻き始め側の結び代51を紐係止ボタン7から外す紐端開放処理を行うようにしたことで,ループ形成処理,またはループ絞り処理によって紐にかかるテンションが増加するタイミングと,紐の切断と紐係止ボタン7から紐を外す作業を行う紐端開放処理によって紐にかかるテンションが増加するタイミングが時間的に重ならないように分散させたことで,紐のテンションが一度に急激に増大することを防止することができ,紐端を結ぶ際の紐切れの発生を好適に防止することができた。
なお,従来の自動結束機1では,回転アーム22と紐端結び機構30を構成するノッター31及びカッター32は,いずれも単一のモーターによって駆動されていると共に,ノッター31及びカッターの動作タイミングの制御は,前記モーターで発生した回転駆動力を伝達する歯車機構やカム機構によって制御するものであり,この構成を維持したまま,ノッター31とカッター32の動作タイミングを前述した通りに変更しようとした場合,歯車機構やカム機構を新たに設計し直す必要がある。
これに対し,前述したようにノッター31の駆動機構とは別に,前記カッター32の駆動機構を設けた本発明の構成では,ノッター31の駆動機構に設けられた駆動源(例えばモーター)を停止し,この間にカッター32の駆動機構を動作させることで,従来のノッター31に設けられていた駆動機構の機械的な構成を変更することなくそのまま使用しつつ,各駆動機構の駆動源のON,OFFを電気的に制御するといった比較的簡単に方法で,ループ生成処理とループ絞り処理との間に所定の停止時間を設けることができると共に,この間に,カッター32による紐端開放処理を行わせる制御を容易に実行することができた。
特に,カッター32の駆動源としてソレノイド323を使用した構成では,カッター32の駆動機構をモーターや歯車機構,カム機構等によって形成する場合に比較して,カッター32全体の構成の簡略化と小型化が可能であり,特にACソレノイド323を使用した構成では,駆動力も大きく,また,カッター32を素早く動作させることが可能であることから,ノッター31の停止時間を短くすることができ,紐端結びに要する時間を殆ど延長することなく,ノッター31によるループ形成処理及びループ絞り処理と,カッター32による紐端開放処理を時間的に独立した工程として行うことができた。
自動結束機の外観斜視図。 図1中に一点鎖線で示した円内の拡大図。 紐巻付手段の拡大斜視図。 紐端結び機構の概略斜視図。 カッターの側面図であり,(A)は原位置,(B)は動作位置。 ループ形成処理及びループ絞り処理における紐の状態説明図であり,(A)は本願,(B)は従来の構成。 従来の自動結束機の外観斜視図(特許文献1の図1に対応)。 被結束物に対する紐の巻回工程の説明図(従来,本願共通)であり,(A)は開始位置,(B)は1巻き目,(C)は最終巻き数の巻回が完了した状態。 紐端結び工程におけるループ形成処理までの説明図(従来,本願共通)であり,(A)は紐の端部を被結束物に近付けて弛みを取った状態,(B)はクチバシに紐を係止した状態,(C)は紐にループを形成した状態。 従来の紐端結び方法によるループ形成処理後,結び目が形成される迄の工程を説明した説明図であり,(A)はループ形成処理が完了した状態,(B)はループ絞り工程直線の状態,(C)はループ絞り工程が完了して結び目が形成された状態。 カッター(カッター刃)の動作説明図であり,(A)は原位置,(B)は巻き終わり側結び代の切断開始位置,(C)は巻き始め側結び代の押し下げ開始位置,(D)は巻き始め側結び代の押し下げ完了位置。
以下に,添付図面を参照しながら本発明の紐端結び機構30を備えた自動結束機1について説明する。
〔全体構成〕
図1に,本発明の自動結束機1の外観斜視図を示す。この自動結束機1は,第1テーブル11と第2テーブル12間に形成された間隙G上に跨るように配置された被結束物Wに対して,前記間隙Gを通過させた紐50を巻回することができるように構成したもので,被結束物Wに対して紐50を巻回する基本動作は,図7及び図8を参照して説明した従来の自動結束機と同様である。
図示の実施形態において,前述の第1テーブル11の上面には,図2に示すように上向きに突設された2枚の板体によって構成されたワークガイド13が設けられていると共に,第2テーブル12上にも,被結束物Wの載置位置を規制する規制板14を設け,第2テーブル12の規制板14に突合させた状態で,かつ,第1テーブル11のワークガイド13内に挿入されるように,テーブル11,12上に被結束物Wを載置した状態で後述する回転アーム22を旋回させることにより,被結束物Wに対し紐50を正確に巻き付けることができるように構成されている。
〔紐巻付手段〕
第1テーブル11に対し紙面奥側(第2テーブル12と反対側)には,図3に示すように回転軸を成す中空シャフト21と共に回転して被結束物Wの外周に紐50を巻き付ける略L字状の回転アーム22と,紐のテンションを調整するテンションアーム23を備えた,紐巻付手段20が設けられている。
図示の実施形態において,中空シャフト21は,自動結束機1の本体に固定された固定ギヤ28,28の中心に形成した軸孔内にベアリング等を介して回転可能に軸支され,図示せざるモーターからの回転が伝達されることにより,回転アーム22の先端部22aが図中に破線で示した回転軌道S上を移動するよう,図中に矢印で示したように時計回りに旋回するように構成されている。
この紐巻付手段20には,図示せざる紐供給手段より供給された紐50が中空シャフト21の一端より挿入されて,中空シャフト21の他端側に設けた取出孔24より引き出された後,テンションアーム23の先端部に設けたガイド25,回転アーム22に設けたガイド26,27に通されることで,紐巻付手段20に対する紐の取り付けが行われ,その後,この紐50の先端部(巻き始め側端部50a)を,テーブル12の下側に設けた紐係止ボタン7に係止している。
このようにして,紐巻付手段20及び紐係止ボタン7に紐を取り付けた状態で,紐巻付手段20を図中に矢印で示す方向に回転させると,図8を参照して説明したように,被結束物Wに対し紐を巻回することができる。
なお,本実施形態にあっては,被結束物Wに対する紐の巻回を,1巻きのみ行って終了するものとしたことから,回転アーム22の1回目の回転終了時に,巻き終わり端部50b側の紐50が紐係止ボタン7に係止された図8(C)に示す状態となり,図8(B)に対応する巻回状態は工程中に生じないものとなっているが,この構成に限定されず,図8を参照して説明したように,紐50を2巻きして結束を行う構成を採用するものとしても良く,更に,3巻き以上する構成を採用するものとしても良い。
〔紐端結び機構〕
(1)全体構成
前述した紐巻付手段20によって被結束物の外周に巻回された紐の端部は,紐端結び機構30によって結ばれることで結束が完了する。
この紐端結び機構30は,巻き始め側結び代51と巻き終わり側結び代52に共にループRを形成するループ形成処理と,形成したループR内に該ループRに対し紐係止ボタン7側にある結び代51,52を引き込むと共にループRを絞って結び目を形成するループ絞り処理を行うノッター31と,巻き終わり側の結び代52を所定の位置で切断すると共に,巻き始め側結び代51を紐係止ボタン7より引き出して外す,紐端開放処理を行うカッター32によって構成されている点では,図9を参照して説明した従来技術における紐端結び機構30と同様である。
しかし,従来の紐端結び機構30では,ノッター31が前述のループ形成処理と,ループ絞り処理を一連の連続した動作として行うと共に,前述のカッター32が前記ノッター31によるループ絞り処理と同時に紐端開放処理を行うものとなっていたのに対し(図10参照),本発明の紐端結び機構30では,ノッター31によるループ形成処理と,ループ絞り処理との間に所定の停止時間を設けると共に,この停止時間中にカッター32が作動して前述の紐端開放処理を行うように構成した点で相違する〔図6(A)参照〕。
(2)ノッター
本発明の紐端結び機構30に設けたノッター31も,図8及び図9を参照して説明した従来の紐端結び機構30のノッター31と同様,インサーター311,クチバシ312,ライズ314及びストリッパー313を備えている(図4参照)。
そして,回転アーム22の回転によって被結束物Wに対し図8(C)に示した状態に紐が巻回された後,図9(A)に示すようにライズ314が上昇して紐50をテーブル下面に向かって押し上げると共に,インサーター311が紙面右側に移動し,紐50を先端に係止した状態でクチバシ312の前面位置まで移動し,この位置でクチバシ312が紙面奥側から手前側に移動して,インサーター311の先端に設けたコ字状の開口内に挿入され,その後,再度インサーター311を,紙面左側に後退させて原位置に復帰させ,図9(B)に示すように,クチバシ312に紐を係止させた後,クチバシ312を水平方向に1回転させると共に回転中にクチバシ312を開閉動作させることで,図9(C)に示したようにクチバシ312の外周に紐を巻き付けてループRを形成する共にクチバシ312に紐50の結び代51,52を咥えさせるループ形成処理を行う点については,従来技術として説明した従来の紐端結び機構と同様に動作するものである。
更に,前述したようにノッター31は,ループ形成処理を行った後,図6(A)のSTEP3,4に示すように,クチバシ312の側面にストリッパー313を当接させた状態でクチバシ312をループR内より抜き取ることで,クチバシ312が咥えた紐をループR内に引き込むと共に,ループRを絞るループ絞り処理を行うことで,結び目を形成するように構成されている点でも,図10(B),(C)を参照して説明した従来のノッター31の構成と同様である。
しかし,従来のノッター31では,前述したループ形成処理と,ループ絞り処理を,連続した一連の動作として行うものであったのに対し,本発明の紐端結び機構30に設けたノッター31では,ループ形成処理によってループRの形成を行った後,ループ絞り処理を行う前に,ノッター31が所定の時間,停止するよう構成した点において前述した従来技術として説明したノッター31とは異なるものとなっている。
本実施形態にあっては,ループ形成処理とループ絞り処理との間に前述したように所定の停止時間を設けるため,ノッター31の駆動機構(図示せず)に駆動源として設けられているモーター(図示せず)に対する通電を一時的に停止して,ノッター31の動作を停止せるという電気的な制御によって所定の停止時間を得るものとしている。
このような所定の停止時間は,ノッター31の駆動機構に設けられている歯車機構やカム機構の設計を変更することにより発生するように構成しても良いが,前述したように,ノッター31の駆動源である図示せざるモーターのON,OFF制御によって前述した停止時間を創出することで,既存の自動結束機に設けられているノッターの駆動機構の機械的な構成をそのまま設計変更することなく使用して,モーターのON,OFF制御という比較的簡単な電気的制御のみによって,ループ形成処理とロープ絞り処理との間に前述した停止時間を創出することが可能であり,既存の自動結束機と設計や部品の共用化により,比較的低コストで可食性紐等の低強度の紐を使用した結束に使用可能な自動結束機1を提供することが可能である点で有利である。
(3)カッター
前述のカッター32は,図4に示すように紐係止ボタン7とクチバシ312の間で揺動するカッター刃321を備え,このカッター刃321が,図4に示す原位置から,図中矢印に示す方向に揺動することにより,クチバシ312と紐係止ボタン7間にある結び代51,52のうち,巻き終わり側結び代52を所定の位置で切断すると共に,巻き始め側結び代51を,カッター刃321に設けた顎312bに引っかけて下向きに押し下げて,巻き始め側結び代51を紐係止ボタン7から外すことで,両結び代51,52をいずれも紐係止ボタン7より開放する,紐端開放処理を行うことができるように構成されている点については,図11を参照して説明したカッター刃の動作と同様である。
但し,前述したように従来の紐端結び機構30に設けたカッター32では,ノッター31によるループ絞り処理と同時に前述した紐端開放処理を行うものとなっていたのに対し〔図10(B)参照〕,本発明の紐端結び機構30において,カッター32は,ループ形成処理とループ絞り処理間に設けたノッター31の停止時間中に,前述した紐端開放処理を行うものである点において相違する〔図6(A)のSTEP2〕。
前述したように,ノッター31の駆動源であるモーター(図示せず)をOFFとすることによりループ形成処理とループ絞り処理間でノッター31の動作を所定時間停止するよう構成した本実施形態の構成にあっては,ノッター31の停止時間中にカッター32に紐端開放処理を行わせるために,カッター32の駆動機構を,前述したノッター31の駆動機構とは独立して設け,ノッター31の駆動源に対する電源の供給を停止した状態においても,カッター32を独立して駆動させることができるように構成した。
本実施形態にあっては,このようにノッター31と独立した駆動源を備えたカッターとして,図5(A),(B)に示すように,前述した揺動運動を可能と成すよう所定の位置で支軸321cによって軸支したカッター刃321と,該カッター刃321を揺動運転させる駆動源であるソレノイド323と,前記ソレノイド323のプランジャー(可動鉄心)とカッター刃321間を連結する,リンクアーム322によって構成している。
本実施形態にあっては,カッター32の駆動源とするソレノイド323として,プランジャーのストロークによる吸引力の低下が殆どなく安定した動作が可能であると共に,DCソレノイドに比較して吸引力が強く,従って,カッター刃321を比較的強い力で,高速に動作させることができるACソレノイドを使用することで,前述したノッター31の停止時間の短縮を可能とし,ノッター31の動作に停止時間を設ける構成を採用するものでありながら,紐端結びに要する時間を可及的に短くすることができるようにしている。
なお,前述したように,ACソレノイド323は吸引力が大きく,動作音が大きくなることから,自動結束機の静音化が求められる用途では,ACソレノイド323として「サイレント仕様」等と呼ばれる静音型のものを使用する等しても良い。
〔作用等〕
以上のように構成された本発明の紐端結び機構30を備えた自動結束機において,回転アーム22が所定の回転を終了して,図8(C)に示したように被結束物Wに対する紐の巻回が終了すると,ノッター31による結び目の形成が開始される。
結び目の形成に際し,図9(A)に示したようにライズ314が上昇して紐をテーブル下面に向かって押し上げ,インサーター311が紙面右側に移動して紐を先端に係止した状態で,クチバシ312の前面位置まで移動し,この位置でクチバシ312が紙面奥側から手前側に移動して,インサーター311の先端に設けたコ字状の開口内に挿入された後,再度インサーター311を,紙面左側に後退させて原位置に復帰させ,図9(B)に示したように,クチバシ312に紐を係止させた後,クチバシ312を水平方向に1回転させると共に,回転中にクチバシ312を開閉させることで,図9(C)に示したようにクチバシ312の外周に紐を巻き付けると共に,クチバシ312に紐を咥えさせた,ループ形成処理が行われる点については,従来の紐端結び方法及び紐端結び機構と同様である。
本発明の紐端結び機構30では,このようにしてノッター31によるループ形成処理が完了すると,ノッター31の駆動機構に設けられた駆動源(モーター:図示せず)に対する電力供給を所定時間停止してノッター31の動作を停止させる。
ノッター31の停止後,カッター32に駆動源として設けられたACソレノイド323をONにし,図5(A)に示す原位置から,図5(B)に示す作動位置にカッター刃321を揺動させると,揺動したカッター刃321に設けられた切断刃321aによって巻き終わり側結び代52が切断されると共に,カッター刃321に設けた顎321bに係止されている,巻き始め側結び代51が下方に押し下げられて紐係止ボタン7より外される,紐端開放処理が行われる。
その後,ACソレノイド323をOFFにしてカッター32を図5(A)に示す原位置に復帰させると共に,ノッター31の駆動源であるモーターに対する通電を再開して,ノッター31に,前述したループ絞り処理を行わせる。
このように構成したことで,本発明の紐端結び機構30では,従来の紐端結び機構では図10(B)を参照して説明したようにノッター31によるループ形成処理と連続して行われるループ絞り処理の際に,巻き終わり側結び代52の切断と,巻き始め側結び代51の押し下げが同時に行われていたために,ループR部分の紐や,ループRから紐係止ボタン7にかけての紐に大きなテンションがかかることで,可食性紐等の低強度の紐を使用した場合にはこの部分で紐切れが頻発し易く〔図6(B)参照〕,この紐切れによって結び目を形成できずに結束作業のやり直しや,切れて紐係止ボタン7に挟まったまま残った紐を除去するために,結束作業の中断が余儀なくされるものとなっていた。
これに対し,本発明の紐端結び機構30では,図6(A)に示すように,ノッター31によるループ形成処理が終了した後(STEP1),一旦,ノッター31を停止し,このノッター31の停止中に,カッター32による巻き終わり側結び代52の切断と,巻き始め側結び代51の紐係止ボタン7からの取り外しを行う,紐端開放処理を行い(STEP2),巻き始め側,及び巻き終わり側,いずれの結び代51,52共に,紐係止ボタン7の係止状態を解除した後,ノッター31を再始動させてループ絞り処理(STEP3)を行う構成としたことで,ループ絞り処理(STEP3)を,紐端が開放されて自由にループR内に引き込まれ得る状態で行ったことで,紐端結び工程時に紐にかかるテンションを大幅に低減することができ,前述した紐切れの発生と,紐切れに伴う弊害の発生を防止することができた。
1 自動結束機
7 紐係止ボタン
11 第1テーブル
12 第2テーブル
13 ワークガイド
14 規制板
20 紐巻付手段
21 中空シャフト
22 回転アーム
22a 先端部
23 テンションアーム
24 取出孔
25〜27 ガイド
28 固定ギヤ
30 紐端結び機構
31 ノッター
311 インサーター
312 クチバシ
313 ストリッパー
314 ライズ
32 カッター
321 カッター刃
321a 切断刃
321b 顎
321c 支軸
322 リンクアーム
323 ソレノイド(ACソレノイド)
50 紐
50a 巻き始め端部
50b 巻き終わり端部
51 結び代(巻き始め側)
52 結び代(巻き終わり側)
G 間隔(テーブル間の)
W 被結束物
S 回転軌道(回転アームの先端部の)
R ループ

Claims (5)

  1. 巻き始め端部を紐係止ボタンに係止した紐を被結束物の外周に所定回数巻回した後,該被結束物に対する巻き終わり端部で前記紐を前記紐係止ボタンに再度係止した状態に前記被結束物を巻回する巻回工程と,
    前記巻き始め端部側における前記紐係止ボタンと前記被結束物間の紐によって構成された,巻き始め側結び代と,前記巻き終わり端部側における前記紐係止ボタンと前記被結束物間の紐によって構成された巻き終わり側結び代を結び合せる,紐端結び工程を実行して前記被結束物の結束を行う自動結束機において,
    前記紐端結び工程が,
    前記巻き始め側結び代と巻き終わり側結び代に共にループを形成するループ形成処理と,
    前記ループに対し前記紐係止ボタン側の前記巻き始め側結び代及び巻き終わり側結び代を,共に前記ループ内に引き込むと共に前記ループを絞って結び目を作るループ絞り処理と,
    前記ループに対し前記紐係止ボタン側で前記巻き終わり側結び代を切断すると共に,前記ループと前記紐係止ボタン間の前記巻き始め側結び代を係止して前記紐係止ボタンより引き抜く紐端開放処理を含み,
    前記ループ絞り処理を,前記ループ形成処理の完了後,所定の時間隔を経て開始すると共に,前記紐端開放処理を,前記時間隔中に行うことを特徴とする自動結束機における紐端結び方法。
  2. 巻き始め端部を紐係止ボタンに係止した紐を被結束物の外周に所定回数巻回した後,該被結束物に対する巻き終わり端部で前記紐を前記紐係止ボタンに再度係止した状態に前記被結束物を巻回する回転アームと,
    前記巻き始め端部側における前記紐係止ボタンと前記被結束物間の紐によって構成された,巻き始め側結び代と,前記巻き終わり端部側における前記紐係止ボタンと前記被結束物間の紐によって構成された巻き終わり側結び代を結び合せる,紐端結び機構を備えた自動結束機において,
    前記紐端結び機構が,
    紐を挟持可能に構成されたクチバシと,前記クチバシに対し接離可能に構成されたストリッパーを備え,前記巻き始め側の結び代と前記巻き終わり側の結び代を2本重ねた状態で前記クチバシの外周に巻回させてループを形成すると共に,該ループの前記紐係止ボタン側で前記両結び代を前記クチバシに咥えさせるループ形成処理と,前記ストリッパーを前記クチバシに接触させて前記ループの移動を規制した状態で前記クチバシを前記ループより抜き取る方向に移動させて前記ループ内に前記クチバシが咥えた結び代を引き込むと共に前記ループを絞って結び目を形成するループ絞り処理を行うノッターと,
    前記ループ形成処理後,前記ループに対し前記紐係止ボタン側で前記巻き終わり側結び代を切断すると共に,前記ループと前記紐係止ボタン間の前記巻き始め側結び代を係止して前記紐係止ボタンより引き抜く紐端開放処理を行うカッターを備え,
    前記ノッターを,前記ループ形成処理後,前記ループ絞り処理前に所定時間停止するよう構成すると共に,前記カッターが,前記ノッターの停止中に前記紐端開放処理を行うよう構成したことを特徴とする自動結束機における紐端結び機構。
  3. 前記ノッターの駆動機構とは別に,前記カッターの駆動機構を設け,前記カッターの作動中,前記ノッターの駆動機構に設けた駆動源を停止させることを特徴とする請求項2記載の自動結束機における紐端結び機構。
  4. 前記カッターがソレノイドを駆動源とすることを特徴とする請求項3記載の自動結束機における紐端結び機構。
  5. 前記ソレノイドがACソレノイドであることを特徴とする請求項4記載の自動結束機における紐端結び機構。
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