JP4264290B2 - エアコン用風向調整具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、エアコン(空気調和機)の送風口から吹き出される冷風あるいは温風などの風向を調整するのに用いられるエアコン用風向調整具に関する。
【0002】
【従来の技術】
エアコン用風向調整具の従来例としては、特許文献1,2に記載のものがある。特許文献1に記載のものは、平板状のウイング板と、このウイング板をエアコンが設置されている部屋の天井に取り付けるための支持部材とを備えている。上記ウイング板と上記支持部材とは、たとえばボール状部材とこのボール状部材に対して球面摺動可能なホルダとからなる1つのジョイント部材を介して連結されており、上記支持部材に対する上記ウイング板の姿勢が変更可能となっている。このような構成によれば、上記支持部材を天井に取り付けることによって、上記ウイング板をエアコンの送風口の前方に配置させると、エアコンの送風口から吹き出される風は上記ウイング板に当たることとなるために、上記ウイング板の姿勢を調整することによって上記風の向きを適宜変更することができる。したがって、たとえばエアコンの送風口の近くに居る人にエアコンからの冷風が集中的に送風されるといったことを解消することができる。
【0003】
特許文献2に記載のものは、平板状のウイング板に挟着クリップを取り付けたものであり、この挟着クリップとウイング板との間には、曲げ変形などが可能なジョイント部材が介在して設けられている。このような構成によれば、上記挟着クリップによってエアコンの送風口の適当な部分を挟むことにより上記ウイング板をエアコンに取り付けることができる。したがって、この上記ウイング板にエアコンから吹き出される風を当てることにより、やはりその向きを変更することが可能である。
【0004】
【特許文献1】
実開昭57−89147号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3056447号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種のエアコン用風向調整具においては、ウイング板をエアコンの送風口の正面などに配置させて風向を変更する場合に、その風向をどのように変更するかは一律ではないため、実際に使用する際には、ウイング板の配置や姿勢を種々の態様に大きく変更できるようにすることが望まれる。その一方、ウイング板の取り付け支持はある程度の強度をもって確実に行われることも要請される。
【0006】
ところが、上記特許文献1,2に記載のものでは、いずれもウイング板の取り付け位置や姿勢を大きな自由度で変更することができず、この点において不便を生じていた。より具体的には、特許文献1においては、ウイング板と支持部材とが、ボール状部材とこのボール状部材を球面摺動可能に保持するホルダとからなる1つのジョイント部材を介して連結する手段が記載されているが、このように1つのジョイント部材を用いただけでは、ウイング板の傾きをそのジョイント部材を中心として変更することができるに過ぎない。すなわち、たとえばエアコンの送風口の直下に配置されているウイング板を送風口の正面に移動させるなどといったウイング板の位置変更は困難である。特許文献1には、天井に取り付けられたスライドレールを利用してウイング板を位置変更する手段も記載されているが、このような手段は天井へのスライドレールの取り付け工事が必要となり、取り付け使用に際して甚だ不便である。また、特許文献2においても、挟着クリップとウイング板との間に1つのジョイント部材が介在して設けられているに過ぎないために、ウイング板を大きく位置変更することはやはり困難である。
【0007】
また、特許文献1においては、ウイング板を支持する支持部材をネジなどを用いて天井に取り付けるようにしているために、その取り付けが面倒であるのに加え、天井に傷を付けるといった不具合も発生する。これに対し、特許文献2においては、挟着クリップを用いるために、特許文献1と比較するとその取り付けは容易である。ところが、この特許文献2における挟着クリップは、適度な薄さをもつ部分でなければ挟みつけることができないために、たとえばエアコンにそのような適度な薄さをもった部分が無ければ、取り付け使用が困難である。したがって、使用対象となるエアコンの構造が限られてしまい、この点においても不便を生じていた。
【0008】
本願発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、風向調整用のウイング板の位置や姿勢の変更の自由度が高いエアコン用風向調整具を提供することをその課題としている。また、本願発明は、取り付け使用を簡単に行なうことが可能な利便性の高いエアコン用風向調整具を提供することを他の課題としている。
【0009】
【発明の開示】
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
本願発明によって提供されるエアコン用風向調整具は、エアコンまたはその近傍部分に取り付けられるベース部と、このベース部にロッド状の支持部材を介して支持された風向調整用のウイング板と、を備えているエアコン用風向調整具であって、上記ベース部と上記支持部材の一端とを連結する第1の連結部は、上記支持部材の一端に設けられた第1のボールと、この第1のボールを挟むようにして互いに対向する一対のブロック片がネジ体を利用して連結される構成をもつことによって上記第1のボールに相対して球面摺動可能であるとともに、上記ベース部に固定された第1のホルダとを備え、上記第1のホルダに対して上記第1のボールの中心点周りに上記支持部材が相対揺動可能となるように形成され、上記支持部材の他端と上記ウイング板とを連結する第2の連結部は、上記支持部材の他端に設けられた第2のボールと、この第2のボールを挟むようにして互いに対向する一対のブロック片がネジ体を利用して連結される構成をもつことによって上記第2のボールに相対して球面摺動可能であるとともに、上記ウイング板に対して着脱可能に取り付けられた第2のホルダとを備え、上記支持部材に対して上記第2のボールの中心点周りに上記第2のホルダが相対揺動可能となるように形成され、上記ベース部には、マグネットが保持されていて、このベース部は、エアコンまたはその近傍部分に接着される平面的な金属板に対し、上記マグネットの磁力によって着脱可能に吸着保持されるように構成されており、かつ、上記第2のホルダは、上記ウイング板に設けた凹部を有するホルダ用装着部に対して上記凹部に収容されるようにして着脱可能に装着されていることを特徴としている。
【0011】
本願発明によれば、エアコンまたはその近傍部分に取り付けられるベース部に対して支持部材を種々の方向に揺動させることができるとともに、この支持部材に対してウイング板を種々の方向に揺動させることができる。したがって、上述したいずれの従来技術よりもウイング板の位置変更および姿勢変更に際しての自由度が高く、エアコンの送風口から吹き出される風の向きを所望の状態に調整する際の融通性に優れ、便利である。また、支持部材そのものを曲げ変更させる必要はないために、支持部材としては高強度のものを用いることができ、ウイング板の支持を安定させることもできる。
【0012】
また、上記支持部材に2つのボールを備えているために、それら2つのボールを分離した状態に形成する場合と比較すると、構成の簡素化や組み立て作業の容易化が図られる。また、上記ホルダについては、たとえば2つの合成樹脂製部材によって上記ボールを挟みつけるといった簡易な構造を採用することが可能となり、製造コストの低減化を図るのに好適となる。さらに、上記金属板をエアコンまたはその近傍部分に接着させた後には、上記マグネットの磁力を利用して上記金属板にベース部を簡単に取り付けることができる。したがって、エアコンが設置されている部屋の天井にベース部をネジ止めするといった煩雑な手間は不要であり、その取り付けが容易である。また、簡単に取り外すこともでき便利である。さらに、ベース部を様々な部分に取り付けることができるために、使用対象となるエアコンの種類もとくに限定されず、いわゆる壁掛けタイプのものや、天井取り付けタイプのものなど、種々のエアコンに適用可能となる。また、各ホルダにおいて、一対のブロック片がボールを回転不可能な程度に強く圧接させることによって、第1および第2の連結部のそれぞれを揺動不能な固定状態にすることが可能となる。したがって、ウイング板の位置や姿勢が一旦定まった後に、その位置や姿勢を変更する必要が無い場合には、上記状態に設定することによって、ウイング板の位置や姿勢がエアコンからの風などの影響によって不当に変更されないようにすることができる。
【0013】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記支持部材のロッドの一端部近傍は、上記ロッドの長手方向中間部に対して交差する方向に折り曲げられた第1の折曲部として形成され、かつ上記ロッドの他端部近傍は、上記第1の折曲部とは折り曲げ方向が反対の第2の折曲部として形成されている。このような構成によれば、支持部材を揺動させるときにこの支持部材をベース部に干渉し難くするとともに、ウイング板を揺動させるときにこのウイング板を支持部材に干渉し難くすることができる。したがって、ウイング板の位置変更や姿勢変更が可能な範囲を拡大するのにより好適となる。
【0014】
本願発明の好ましい実施の形態においては、上記第1の折曲部は、上記第2の折曲部よりも長い寸法とされている。ウイング板の位置変更を行なう場合には、支持部材をベース部に対して比較的大きな角度で揺動させる必要があるが、上記構成によれば、第1の折曲部が長くされていることにより、支持部材がベース部に対して干渉し難くなっており、そのような必要性に的確に応えることができる。これに対し、第2の折曲部が短くされていれば、その分だけ支持部材の全長を短くし、ウイング板の支持を安定させることができる。
【0018】
本願発明のその他の特徴および利点については、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0020】
図1〜図5は、本願発明に係るエアコン用風向調整具の一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態のエアコン用風向調整具Aは、ベース部1、ウイング板2、支持部材3、金属板4、および両面接着テープ40を具備して構成されている。支持部材3の一端とベース部1どうし、および支持部材3の他端とウイング板2どうしは、後述するように、第1および第2の連結部5A,5Bを介して相対揺動可能に連結されている。
【0021】
ウイング板2は、合成樹脂製であり、エアコンの送風口から吹き出される風の少なくとも一部の向きを変更するのに十分な幅および長さ(たとえば幅10〜15cm程度、長さ40〜60cm程度)を有する略プレート状である。このウイング板2の縁部の一部には、起立したリブ20が形成されている。このリブ20は、ウイング板2の強度を高め、また体裁を良くするのに役立つ。ウイング板2の上面には、好ましくは、発泡樹脂シートが貼設されるなどして断熱層(図示略)が形成されている。このような構成によれば、エアコンからの冷風がウイング板2の上面に当たる場合に、ウイング板2の下面が冷却されることが抑制され、この下面に結露を生じ難くすることができる。
【0022】
支持部材3は、図2によく表われているように、金属製のロッド30の両端にボール31a,31bが設けられた構成を有している。なお、本願発明でいうボールとは、完全な球状体である必要はなく、後述するような所望の球面摺動作用が得られる形状であればよく、たとえば一部分が切り欠かれた略球状であってもかまわない。支持部材3は、金属製のボール31a,31bにロッド30を溶接するなどして製作可能である。ロッド30の長手方向中間部は、一定方向に延びている。これに対し、ロッド30の両端部近傍は、ロッド30の中間部に対して略直交する方向に折り曲げられた第1および第2の折曲部32a,32bとなっている。これら第1および第2の折曲部32a,32bの折り曲げ方向は、ロッド30を挟んで互いに反対方向とされており、またベース部1寄りの第1の折曲部32aの寸法s1の方が、ウイング板2寄りの第2の折曲部32bの寸法s2よりも長くされている。
【0023】
第1および第2の連結部5A,5Bは、支持部材3のボール31a,31bがホルダ50A,50Bによって保持された構造を有している。これら第1および第2の連結部5A,5Bの基本構造は同一である。第2の連結部5Bの構成をまず説明すると、ホルダ50Bは、図3(a),(b)に示すように、合成樹脂製の一対のブロック片50a,50bがボール31bを挟み込むようにして対向し、かつネジ体51によって締結された構成を有している。一対のブロック片50a,50bのうち、ボール31bの外面に接触する部分は、内面が凹状球面をなす凹部52として形成されており、この部分とボール31bとは相対的に球面摺動可能である。このことにより、ボール31bをホルダ50Bに保持させたまま、ロッド30をボール31bの中心点周りに種々の方向に揺動させることが可能となっている。ネジ体51は、ブロック片50aに形成された貫通孔53aに挿通するとともに、ブロック片50bに形成されているネジ孔53bに螺合するように構成されている。このような構造とされていることにより、一対のブロック片50a,50bがボール31bを挟み込む力は、ネジ体51の締めつけ力を加減することによって調整可能となっており、適度な摩擦力をもたせてボール31bをホルダ50B内において回転させることができるようになっている。また、ネジ体51の締めつけ力を強くすることによって、一対のブロック片50a,50bがボール31bを回転不能な程度にまで挟圧する状態とし、ロッド30をホルダ50Bに対して固定させることも可能である。
【0024】
ブロック片50a,50bには、これらを組み合わせるときに互いに係合する凸部54aと係合用突起54bとが設けられている。このような係合手段を設けておけば、それらの係合作用によって、ブロック片50a,50bが互いに分離しないように対向接触させた状態を維持させることができるために、ネジ体51によってブロック片50a,50bの締めつけを終了するまでの組み立て作業が容易化される。また、このエアコン用風向調整具Aの使用時において、仮にネジ体51の締めつけが緩んだ場合であっても、上記係合作用により、ホルダ50Bが不用意に分解することが防止される。
【0025】
図4によく表われているように、ウイング板2には、ホルダ用装着部21が設けられており、この部分にホルダ50Bが固定して装着されている。より具体的には、ホルダ用装着部21は、ウイング板2の上面に適当な間隔を隔てて設けられた一対の起立壁21aと、リブ20の一部分とによって囲まれた凹部21bを有しており、この凹部21bにホルダ50Bが嵌合されている。各起立壁21aの上部には、ホルダ50Bの上方への脱出を防止するようにホルダ50Bの上部に掛止可能な掛止片21cが形成されている。また、ホルダ用装着部21は、ホルダ50Bがリブ20とは反対方向に脱出することを防止するためのストッパ片21dも備えており、このような構成によってホルダ50Bの固定が図られるようになっている。なお、各起立壁21aは合成樹脂製であるため、適度に弾性変形可能であり、各起立壁21aを撓ませることによってホルダ50Bを凹部21bに収容させることが可能である。また、凹部21bからホルダ50Bを取り出す作業も、各起立壁21aを撓ませることによって可能である。ホルダ50Bがホルダ用装着部21に装着されていることにより、支持部材3とウイング板2との連結が図られている。
【0026】
図5(a),(b)に示すように、ベース部1は、合成樹脂製のケース10にホルダ50Aとマグネット6とが組み込まれた構成を有している。ホルダ50Aは、ホルダ50Bと同様にブロック片50a,50bをネジ体51によって締結した構成を有しており、またこのホルダ50Aにボール31aが保持された構成についても、前述したホルダ50Bにボール31bが保持された構成と同様である。マグネット6は、断面略U字状の金属製のマグネットホルダ60に保持された状態で、ケース10の上部開口部10aに嵌入されている。ホルダ50Aは、マグネットホルダ60の下方に位置するようにしてケース10の空間部10b内に嵌入されており、空間部10bの下部開口縁に形成された一対の掛止用突起10cに掛止することによって下方への脱落が阻止されている。マグネット6は、ホルダ50Aの存在により下方への脱落が阻止されているとともに、マグネットホルダ60の両端部がケース10の係合用段部10dに当接していることにより上部開口部10aから上方への抜け止めが図られている。一対の掛止用突起10cは、撓み変形可能であり、これら掛止用突起10cを撓ませることにより、ホルダ50Aを空間部10b内に挿入させることが可能となっている。このような構成によれば、図4を参照して説明したホルダ用装着部21にホルダ50Bを装着する場合と同様に、取り付け用の専用部品や特殊な工具を用いることなく、ケース10にマグネット6やホルダ50Aを簡単に組み付けることができる。
【0027】
図1および図2において、金属板4は、マグネット6との吸着が可能なものであり、ベース部1の上面部分と略同様な形状および面積を有する薄肉の矩形平板状である。両面接着テープ40は、金属板4をたとえばエアコンの所望箇所に接着固定させるためのものである。
【0028】
次に、上記構成のエアコン用風向調整具Aの作用について説明する。
【0029】
このエアコン用風向調整具Aの取り付けに際しては、図2に示すように、まず両面接着テープ40を用いることにより、金属板4をたとえばエアコン9の下面部90に接着させる。次いで、この金属板4にベース部1のマグネット6を磁力吸着させる。これにより、ベース部1をエアコン9の下面部90に対して簡単な作業で取り付けることができる。このような取り付け手段によれば、ベース部1が金属板4に対して着脱自在となるため、エアコン用風向調整具Aを使用する必要がない場合には、このエアコン用風向調整具Aをエアコン9から取り外した状態にしておくことができる。金属板4についても、エアコン9から取り外すことが可能であるが、この金属板4は薄肉であり、しかも面積も小さいものにできるために、この金属板4をエアコン9に接着させたままであっても、エアコン9の外観体裁が大きく損なわれるといったことはない。
【0030】
上記取り付け後には、ウイング板2をエアコン9の送風口91の正面あるいはその近傍の適所に配置させ、その角度を調整する。支持部材3は、ベース部1に対して第1の連結部5Aのボール31aの中心点を揺動中心として種々の方向に揺動自在であるとともに、ウイング板2は、第2の連結部5Bのボール31bの中心点を揺動中心として種々の方向に揺動自在であるために、ウイング板2の位置変更および姿勢変更のいずれにおいてもその自由度は非常に大きくなる。したがって、エアコン9の送風口91から吹き出される風の向きがユーザの要望に沿うようにウイング板2の位置および姿勢を適切に調整することが可能となる。
【0031】
支持部材3の第1および第2の折曲部32a,32bは、ベース部1およびウイング板2に対して支持部材3のロッド30が干渉することを防止するのに役立つ。第1の折曲部32aの寸法s1は、比較的長い寸法であるために、たとえば支持部材3をベース部1に干渉させることなく、図2の矢印Na方向に大きく上昇させるのに役立つ。一方、第2の折曲部32bについては、第2の連結部5Bがウイング板2の短手方向の一側縁寄りに偏って設けられていることなどに起因して、その寸法s2をさほど長くしなくても、ウイング板2を大きな角度で種々の方向に揺動させることができる。本実施形態においては、この寸法s2が比較的短くされている分だけ、第1の連結部5Aから第2の連結部5Bに至る支持部材3の全長寸法が短くなっており、このことにより支持部材3によるウイング板2の支持強度の低下が防止されている。
【0032】
ウイング板2の配置や姿勢が決定され、この配置や姿勢をその後変更する必要が無い場合には、図3を参照して説明したように、ホルダ50A,50Bのネジ体51を強く締めつけることにより、ホルダ50A,50Bに対するボール31a,31bの相対回転が不可能な状態とする。このようにすれば、エアコン9から強い風が吹き出されたり、ウイング板2に物が当たるといったことが生じても、ウイング板2の位置や姿勢が安易に変更されないようにすることができる。
【0033】
本願発明は、上記実施形態に限定されない。本願発明に係るエアコン用風向調整具の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0034】
たとえは、ベース部は、必ずしもエアコン自体に取り付ける必要はなく、エアコンの近傍の壁などに取り付けてもかまわない。ベース部は、支持部材を介してウイング板を支持するベースとしての役割を果たすものであればよい。したがって、本願発明でいうベース部は、たとえば上記実施形態のケース10に相当する部材を有することなく、ホルダ50Aをベース部として、このホルダ50Aをエアコンに取り付けるようにした構成とすることもできる。
【0035】
本願発明においては、製造の容易化などの観点からすると、上記実施形態のように、支持部材の両端に設けられたボールをベース部やウイング板に取り付けられたホルダによって球面摺動可能に保持させた構成にすることが好ましいが、本願発明においては、これとは反対に、ベース部やウイング板にボールを取り付け、かつボールに対して球面摺動可能にこのボールを保持するホルダを支持部材に取り付けた構成とすることもできる。本願発明でいうボールは、完全な球状である必要がないことは既述したとおりであり、その材質やサイズも問わない。本願発明でいうホルダは、ボールに相対して球面摺動可能であればよく、やはり具体的な構造は限定されない。
【0036】
ウイング板の具体的な形状やサイズは、とくに限定されるものではない。種々の形状やサイズを有するものを準備しておき、ユーザが適宜選択して使用するようにしてもかまわない。また、1枚のウイング板をそのサイズが適宜変更することができるように複数の部材によって構成し、エアコンの送風口の大きさなどに応じてユーザがウイング板のサイズを適宜調整できるようにしてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るエアコン用風向調整具の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すエアコン用風向調整具の断面図である。
【図3】(a)は、図1および図2に示すエアコン用風向調整具の第2の連結部を構成するホルダを示す要部斜視図であり、(b)は、その分解斜視図である。
【図4】図1および図2に示すエアコン用風向調整具の支持部材をウイング板に取り付けるための構造を示す要部分解斜視図である。
【図5】(a)は、図2のV−V断面図であり、(b)は、その分解断面図である。
【符号の説明】
A エアコン用風向調整具
1 ベース部
2 ウイング板
3 支持部材
4 金属板
5A 第1の連結部
5B 第2の連結部
6 マグネット
9 エアコン
30 ロッド
31a,31b ボール
32a 第1の折曲部
32b 第2の折曲部
50A,50B ホルダ
50a,50b ブロック片
51 ネジ体

Claims (3)

  1. エアコンまたはその近傍部分に取り付けられるベース部と、このベース部にロッド状の支持部材を介して支持された風向調整用のウイング板と、を備えているエアコン用風向調整具であって、
    上記ベース部と上記支持部材の一端とを連結する第1の連結部は、上記支持部材の一端に設けられた第1のボールと、この第1のボールを挟むようにして互いに対向する一対のブロック片がネジ体を利用して連結される構成をもつことによって上記第1のボールに相対して球面摺動可能であるとともに、上記ベース部に固定された第1のホルダとを備え、上記第1のホルダに対して上記第1のボールの中心点周りに上記支持部材が相対揺動可能となるように形成され、
    上記支持部材の他端と上記ウイング板とを連結する第2の連結部は、上記支持部材の他端に設けられた第2のボールと、この第2のボールを挟むようにして互いに対向する一対のブロック片がネジ体を利用して連結される構成をもつことによって上記第2のボールに相対して球面摺動可能であるとともに、上記ウイング板に着脱可能に取り付けられた第2のホルダとを備え、上記支持部材に対して上記第2のボールの中心点周りに上記第2のホルダが相対揺動可能となるように形成され、
    上記ベース部には、マグネットが保持されていて、このベース部は、エアコンまたはその近傍部分に接着される平面的な金属板に対し、上記マグネットの磁力によって着脱可能に吸着保持されるように構成されており、かつ、
    上記第2のホルダは、上記ウイング板に設けた凹部を有するホルダ用装着部に対して上記凹部に収容されるようにして着脱可能に装着されていることを特徴とする、エアコン用風向調整具。
  2. 上記支持部材の一端部近傍は、上記支持部材の長手方向中間部に対して交差する方向に折り曲げられた第1の折曲部として形成され、かつ上記支持部材の他端部近傍は、上記第1の折曲部とは折り曲げ方向が反対の第2の折曲部として形成されている、請求項1に記載のエアコン用風向調整具。
  3. 上記第1の折曲部は、上記第2の折曲部よりも長い寸法とされている、請求項2に記載のエアコン用風向調整具。
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