JP3200014U - 空調機に取付けるフィンの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】空調機に取付けるフィンの構造を提供する。【解決手段】空調機1の一面に取付ける取付け具5と、この取付け具5に移動可能、及び/又は、可動可能に取付けた多関節アームを利用して取付けた、空調機1の吹出口からの風を受けるとともに、風をガードするフィンとでなる。取付け具5は、裏面に貼着部500を備えた基板5aと、この基板5aに第一間隔を置いて設けられる表板5bとで構成する。従来の上下方向とローリング方向に加えて、空調機の室内方向と、室外方向とのそれぞれに向かって、水平方向にフィンの移動ができ、風をよりマルチ(全方向)に送風できる特徴がある。上下方向の移動を、二元的に捉えることで、より細やかな角度調整を図り、今までにない変化をフィンに与え、需要者の満喫度を向上できる。【選択図】図1
Description
本考案は、空調機に取付けるフィンの構造に関する。
従来、空調機に取付けるフィンの構造に関しては、先行文献として、実用新案登録第3114170号公報(文献1)と特開2004−69277号公報(文献2)に記載のエアーウイングがある。これらの考案、発明は、空調機の吹出口に取付けたフィンが、可動アームを利用して、上下方向に移動し、吹出口(吐出口)の風の流れを制御し、風を直接直下の人に送らない(当てない)こと、空気の拡散を図り、室内の温度分布の均一化を図ること、等にある。この考案等は、上下方向であり、風(気流)の調整が十分とは云えない。
この問題を解決する手段として、市販のエアーウイングがある。このエアーウイングは、文献1と文献2の考案等に、ローリング機能を付与した、風(気流)の調整をマルチとする構造である。
上記に鑑み、本考案は、上下方向に移動を二段階構造とするとともに、フィンを吹出口より遠近可能(床面、又は天井の水平方向への移動を自由とする)とし、風(気流)の調整を、更にマルチとする構造である。
また、本考案のマルチ構造を図るために多関節アームを採用することから、この多関節アームに関しては、先行文献として、特開2001−137365号公報(文献3)に記載の多関節アームがある。この多関節アームは、ベッドに設けたアーム支持杆に被嵌した鞘管と、この鞘管に設けた多関節アームを介して、治療冶具を、ベッドの表面に対して、水平方向への移動と、首振り可能とした多関節アームを備えた構造が開示されている。しかし、この発明は、治療冶具がベッドに対して接離可能でなく、かつ空調機のフィン(風受け板とか、風をガードする)の取付け用の多関節アームとしては、有効性が無いと考えられる。
従来のエアーウイングは、上下方向と、ローリング方向に関する風の受止めと、かつガード、又は風の拡散である。従って、マルチな働きをする。しかしながら、近時、需要者は、より拡散効果と、優しい風を送ることを要望している。
上記に鑑み、本考案は、従来の方向性に、さらに水平方向への移動により、風をよりマルチ(全方向)に送風する。また、上下方向の移動を、二元的に捉えることで、より細やかな角度調整を図り、今までにない変化をフィンに与え、需要者の満喫度を向上することを意図する。
また、本考案は、マイルドなフィンの移動を担持できる、多関節アームの構造を併せて提供する。
前述した意図と、この意図達成に役立つ多関節アームを提供するために、請求項1〜5を提案する。
請求項1の考案は、空調機の一面に取付ける取付け具と、取付け具に移動可能、及び/又は、可動可能に取付けた多関節アームを利用して取付けた、空調機の吹出口からの風を受ける(風をガードする)フィンとでなる空調機に取付けるフィンの構造であり、従来の上下方向とローリング方向に加えて、室内方向と、室外方向とのそれぞれに向かって、水平方向にフィンの移動を可能としたことで、風をよりマルチ(全方向)に送風する送風できる特徴がある。また、上下方向の移動を、二元的に捉えることで、より細やかな角度調整を図り、今までにない変化をフィンに与え、需要者の満喫度を向上できる特徴がある。いずれにしても、第一アームの水平、及び/又は、首振り移動(動き)と、第二アームの二段傾斜(小回転から大回転の傾き)と、ピボット継手のローリング方向の移動(動き)とを、自由に組み合わせて、マルチの風の流れと、直下への風の流れと、を自由に選択できる(冷暖房時において、風の流れを多元的、かつ任意に調整し、直下の人に優しい、風の流れを与え得る)特徴がある。
請求項2の考案は、取付け具は、裏面に貼着部を備えた基板と、基板に第一間隔を置いて設けられる表板とで構成し、基板に開設した第二螺孔と、表板に開設した第一螺孔とを整合し、整合した第二・第一螺孔に螺着されるとともに、第一間隔に挿設された第一アームの長孔に設けられる第一螺子で、第一アームを、空調機に取付ける構成とした空調機に取付けるフィンの構造であり、請求項1の特徴を達成できることと、この取付け具を利用して、空調機の下面の適所に、フィンを取付けできる特徴と、取付けたフィンは、空調機からの風をガードし、かつその風の拡散に有効な作用をする実益が有る。
請求項3の考案は、多関節アームは、一方端を取付け具に設けた第一アームと、第一アームの他端側に設けた挾持板と、挾持板に開設した第四螺孔と、第一アームの他端側に開設した第三螺孔とを整合し、整合した第四・第三螺孔に螺着されるとともに、挾持板に開設した孔に挿設される第二螺子と、挾持板に差込まれる第二アームと、第二アームの両端に設けたピボット継手の一方と、ピボット継手の他方に設けたフィンとで構成した空調機に取付けるフィンの構造であり、請求項1の特徴を達成できることと、この多関節アームを利用して、空調機の下面の適所に取付けたフィンを、多方向に移動できる特徴と、多関節アームで取付けたフィンの移動で、その移動位置のフィンは、空調機からの風を確実にガードし、かつその風の拡散に有効な作用をする実益が有る。
請求項4の考案は、フィンの風受け側にポケットを形成し、ポケットに、芳香剤、薬剤、竹炭を収容する構成とした空調機に取付けるフィンの構造であり、請求項1の特徴に併せて、フィンと、このフィンに収容した、芳香剤、薬剤、竹炭の働きで、室内の空気の清澄性と、芳香性、並びに和み等の達成に有効に役立つものである。
請求項5の考案は、フィンは、発泡樹脂素材で構成した空調機に取付けるフィンの構造であり、請求項1の特徴に併せて、フィンの軽量化、低コスト化、又は再利用資源の活用と、併せて落下時の問題解消、及び/又は、落下頻度の低下とか、取付け具、多関節アームの小型化、材料の節約化等に寄与できて重宝する。
以下、本考案の一実施例を説明する。
図中1は空調機であり、図1は一般的には、家庭用(壁取付け式)、図2は業務用(天井取付け式)を示している。
図中2は、後述するフィン3を含めたフィンの構造であり、その主たる部品は、裏面に貼着部500を備えた、空調機1の下面(一面)に貼着する基板5aと、基板5aに取付けられ、かつ基板5aとの間に差込空間Aを形成する表板5bとで構成した取付け具5と、差込空間Aに基端が差込まれる長孔600(長い切り溝)を備えた略倒L形の第一アーム6と、第一アーム6の先端に取り付けられ、かつ第一アーム6の先端に設けた第三螺孔601に整合する第四螺孔700を備えた略U形の挾持板7と、この挾持板7の折曲げ部に挟持される略門形の第二アーム8と、この第二アーム8の両端8a、8bに設けたピボット継手10の雄部10aと、前記フィン3に設けたピボット継手10の雌部10bと、で構成されている。尚、基板5aには、第一螺孔501を設ける。また、表板5bには、第二螺孔501a(孔)を設ける。
フィン3は、発泡樹脂素材で構成した軽量素材でなり、落下した場合でも、人、物等に危害を与えない構造である。またフィン3には凹部300と、この凹部300に嵌合される、複数の開口301aを備えた蓋部301とを有しており、この凹部300と蓋部301とで構成された空間A1(ポケット)には、竹炭B等が収容される。このようにポケットを、フィン3の風受け部で、かつその長手方向の中心部に設けたことで、空調機1から吐出される風を利用して、竹炭効果、例えば、脱臭、消臭、又は除湿等の効果拡散と、薬剤効果拡散等が図れる。
この取付け具5と第一アーム6とを固定する構造は、取付け具5の第一・第二螺孔501、501aと、第一アーム6の長孔600との間に設けた第一螺子15の緊締で行う構造であり、例えば、この第一螺子15を螺戻し、取付け具5と第一アーム6との緊締(固定)を解除し、第一アーム6を前進、又は後退(図4に於いて、図面に対して左右方向に移動)して位置決めを行い。続いて、第一螺子15を締付ける所作を行い、この取付け具5と第一アーム6とを固定することで、第一アーム6の突出長さを変更できる(空調機1からの接離を調整できる)。又は第一螺子15を螺戻し、フィン3を、平面視して(図4において上方より見た方向)右側、又は左側(図4に於いて、図面に対して奥面又は手前方向)に移動して位置決めを行う。続いて、第一螺子15を締付ける所作を行い、この取付け具5と第一アーム6とを固定することで、第一アーム6の水平方向の角度調整「首振り調整」ができる。
そして、前記の挾持板7と第一・第二アーム6、8とを固定する構造は、第一アーム6の第三螺孔601と挾持板7に設けた第四螺孔700との間に設けた第二螺子16の緊締と、挾持板7の折曲げ部の緊張(折曲げ部の幅の圧縮)とで行う構造であり、例えば、この第二螺子16の調整で、第二アーム8の傾斜角度(傾き角度)を変更できる(図1において、空調機1を仰視した底面、又は図2において、空調機1を仰視した表面に対して、上下方向の角度調整「俯角調整」ができる)。又は第二螺子16の螺戻で、第一アーム6に対して、挾持板7と第二アーム8との緊締を解除し、第二アーム8及びフィン3の動き(ローリング動作)を自由とし、図6に示したローリングした位置で停止する。続いて、第二螺子16を締付ける所作を行い、この第一アーム6と第二アーム8及びフィン3とを固定することで、第二アーム8及びフィン3のローリング位置(図4において、第一アーム6の長手方向に対して横揺れ角度)を固定できる。
また、前記のピボット継手10は、第二アーム8の両端とフィン3との間に設けられていることから、フィン3の水平方向における自由(アクティブ)な回転(傾き)を確保できる(図5参照)
前述した各構造は、本考案の好ましい一例の説明である。従って、本考案は前述した各実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造とか、同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本考案の範疇である。
前述した各構造は、本考案の好ましい一例の説明である。従って、本考案は前述した各実施例に限定されるものではなく、考案の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造とか、同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本考案の範疇である。
1 空調機
2 フィンの構造
3 フィン
300 凹部
301 蓋部
301a 開口
5 取付け具
5a 基板
5b 表板
500 貼着部
501 第一螺孔
501a 第二螺孔
6 第一アーム
600 長孔
601 第三螺孔
7 挾持板
700 第四螺孔
8 第二アーム
8a 端
8b 端
10 ピボット継手
10a 雄部
10b 雌部
15 第一螺子
16 第二螺子
A 差込空間
A1 空間
B 竹炭
2 フィンの構造
3 フィン
300 凹部
301 蓋部
301a 開口
5 取付け具
5a 基板
5b 表板
500 貼着部
501 第一螺孔
501a 第二螺孔
6 第一アーム
600 長孔
601 第三螺孔
7 挾持板
700 第四螺孔
8 第二アーム
8a 端
8b 端
10 ピボット継手
10a 雄部
10b 雌部
15 第一螺子
16 第二螺子
A 差込空間
A1 空間
B 竹炭
請求項1の考案は、空調機の一面に取付ける取付け具と、取付け具に移動可能、及び/又は、可動可能に取付けた多関節アームを利用して取付けた、空調機の吹出口からの風を受けるとともに、風をガードするフィンとでなる空調機に取付けるフィンの構造であり、従来の上下方向とローリング方向に加えて、室内方向と、室外方向とのそれぞれに向かって、水平方向にフィンの移動を可能としたことで、風をよりマルチ(全方向)に送風する送風できる特徴がある。また、上下方向の移動を、二元的に捉えることで、より細やかな角度調整を図り、今までにない変化をフィンに与え、需要者の満喫度を向上できる特徴がある。いずれにしても、第一アームの水平、及び/又は、首振り移動(動き)と、第二アームの二段傾斜(小回転から大回転の傾き)と、ピボット継手のローリング方向の移動(動き)とを、自由に組み合わせて、マルチの風の流れと、直下への風の流れと、を自由に選択できる(冷暖房時において、風の流れを多元的、かつ任意に調整し、直下の人に優しい、風の流れを与え得る)特徴がある。
請求項4の考案は、フィンの風受け側にポケットを形成し、ポケットに、芳香剤、薬剤、又は竹炭を収容する構成とした空調機に取付けるフィンの構造であり、請求項1の特徴に併せて、フィンと、このフィンに収容した、芳香剤、薬剤、竹炭の働きで、室内の空気の清澄性と、芳香性、並びに和み等の達成に有効に役立つものである。
Claims (5)
- 空調機の一面に取付ける取付け具と、この取付け具に移動可能、及び/又は、可動可能に取付けた多関節アームを利用して取付けた、前記空調機の吹出口からの風を受ける(風をガードする)フィンとでなる空調機に取付けるフィンの構造。
- 前記取付け具は、裏面に貼着部を備えた基板と、この基板に第一間隔を置いて設けられる表板とで構成し、この基板に開設した第二螺孔と、前記表板に開設した第一螺孔とを整合し、この整合した第二・第一螺孔に螺着されるとともに、前記第一間隔に挿設された第一アームの長孔に設けられる第一螺子で、この第一アームを、前記空調機に取付ける構成とした請求項1に記載の空調機に取付けるフィンの構造。
- 前記多関節アームは、一方端を取付け具に設けた前記第一アームと、この第一アームの他端側に設けた挾持板と、この挾持板に開設した第四螺孔と、前記第一アームの他端側に開設した第三螺孔とを整合し、この整合した第四・第三螺孔に螺着されるとともに、前記挾持板に開設した孔に挿設される第二螺子と、前記挾持板に差込まれる第二アームと、この第二アームの両端に設けたピボット継手の一方と、このピボット継手の他方に設けたフィンとで構成した請求項1に記載の空調機に取付けるフィンの構造。
- 前記フィンの風受け側にポケットを形成し、このポケットに、芳香剤、薬剤、竹炭を収容する構成とした請求項1に記載の空調機に取付けるフィンの構造。
- 前記フィンは、発泡樹脂素材で構成した請求項1に記載の空調機に取付けるフィンの構造。
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JP2015003146U JP3200014U (ja) | 2015-06-23 | 2015-06-23 | 空調機に取付けるフィンの構造 |
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