JP3218588U - 外気導入具 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱着が容易で室外側から見え難い外気導入具を提供する。
【解決手段】外気導入具1は、クリップ部10と、基端21がクリップ部に固定される棒状のカーテン支柱20とを備える。クリップ部を窓の木枠30等に挟み、カーテン支柱の先端22でレースカーテン及び厚手のカーテンの下方を室内側に押し出す。これによりレースカーテンと内壁の間に通気層が形成される。網戸を通過した外気は通気層を通って室内側に移動するので、カーテンを閉めた状態でも効率よく外気導入を行うことができる。また、クリップ部を使用して窓の木枠等に外気導入具を取り付けるので、脱着作業が容易である。更に、カーテン支柱は棒状の部材なので室外側から見え難いという利点もある。
【選択図】図1

Description

本考案は、脱着が容易で室外側から見え難い外気導入具に関する。
夏場の寝苦しい夜など、出来るだけエアコンを使わず、自然の外気の冷風を室内に取りいれる事を、健康及び節電の観点から望んでいる人が多い。
しかし、夜間に引き窓を開けて網戸だけにしたり、或はレース等の薄手のカーテンだけを閉める状態にしたりすると、室内の明かりの影響で室内が見えてしまうという防犯上の問題とプライバシーが覗かれてしまうという問題がある。
一方、レース等の薄手のカーテンに内側に厚手のカーテンを閉めて防犯性を高めると外気が室内に入り難い状態になる。
そこで、例えば特許文献1には、平面視コ字状の部材を網戸の左右の縦枠に折り畳み自在に取り付ける技術が開示されている。コ字状の部材によりカーテンの下側が網戸から離れて室内側に広がるので、網戸を通過した外気をカーテンの下側を通過させて室内に導入できる。
実開昭63−102893号公報
しかし、上記特許文献1の技術では以下のような問題がある。
コ字状の部材を網戸の縦枠に取り付けるための加工が必要で手間がかかるという問題や、コ字状の部材を縦枠から取り外すのが容易でないという問題がある。また、コ字状の部材を折り畳んだ状態では室外側からコ字状の部材が見えてしまうという問題もある。
本考案は上記問題に鑑み、脱着が容易で室外側から見え難い外気導入具を提供することを課題とする。
本考案の外気導入具は、クリップ部と、基端が前記クリップ部に固定される棒状のカーテン支柱とを備えることを特徴とする。
また、前記カーテン支柱の長さが可変であることを特徴とする。
また、前記カーテン支柱の先端が屈曲可能であることを特徴とする。
本考案では、クリップ部を窓の木枠等に挟み、カーテン支柱の先端でレースカーテン及び厚手のカーテンの下方は室内側に押し出す。これによりレースカーテンと内壁の間に通気層が形成される。網戸を通過した外気は通気層を通って室内側に移動するので、カーテンを閉めた状態でも効率よく外気導入を行うことができる。
また、クリップ部を使用して窓の木枠等に外気導入具を取り付けるので、脱着作業が容易である。更に、カーテン支柱は棒状の部材なので室外側から見え難いという利点もある。
カーテン支柱の長さを可変にしたり、或はカーテン支柱の先端を屈曲可能にしたりすることで、通気層の大きさを変更して、外気の導入量を調節することができる。
第1の実施の形態の外気導入具の斜視図(a)及び外気導入具を取り付けた状態の斜視図(b) 外気導入具を取り付けていない状態の縦断面図(a)、取り付けた状態の縦断面図(b)及び平面図(c) 外気導入具を複数取り付けた状態の平面図 小型の扇風機を併用する場合の縦断面図(a)及び平面図(b) 外気導入具を窓ガラス用サッシ枠の縦枠に取り付けた状態を示す斜視図 第2の実施の形態の外気導入具の斜視図(a)及び(b) 第3の実施の形態の外気導入具の斜視図
[第1の実施の形態]
本考案の外気導入具の第1の実施の形態について説明する。
図1(a)及び(b)に示すように外気導入具1はクリップ部10とカーテン支柱20から構成される。
クリップ部10はその先端側11が常時閉じた状態になるようにバネ12により付勢されている。使用者はクリップ部10の後端側の握り部13を握ることでバネ12の付勢力に抗してその先端側11を開いて窓の木枠30等に挟んで外気導入具1を固定する。
クリップ部10の先端側11には滑り止め及び木枠30等の保護を目的としてゴムキャップ14を取り付けるのが好ましい。
カーテン支柱20は棒状の部材でありその基端21がクリップ部10に固定されている。本実施の形態では基端21とクリップ部10の握り部13とを一体化しているが、これに限らず、握り部13にボルトナット、溶接等の周知の締結手段で基端21を固定してもよい。
カーテン支柱20の先端22に軟質キャップ23を取り付けることで、カーテンに傷がつかないようにするのが好ましい。
次に、外気導入具1の使用方法について説明する。
図2(a)は外気導入具1を取り付ける前の状態である。引き窓31を開いて網戸32を閉じた状態にすると、外気Aは網戸32を通過するが、カーテン40(レースカーテン41及び厚手のカーテン42)によって遮られてしまうので室内側に入ってくることができない。
図2(b)及び(c)は外気導入具1を取り付けた状態である。
クリップ部10を窓の木枠30等に挟んで固定すると、カーテン支柱20は室内の方向にのびた状態になる。カーテン支柱20の先端によってレースカーテン41及び厚手のカーテン42の下方は室内側に押し出され、レースカーテン41と部屋の内壁34の間に大きな通気層50が形成される。
網戸32を通過した外気Aは通気層50を通って室内側に移動するので、カーテン40を閉めた状態でも効率よく外気導入を行うことができる。
図3に示すように、外気導入具1を2つ以上使用することにしてもよい。この場合、通気層50を広くすることができるので、大量の外気Aを室内に導入できる。また、外気導入具1同士の間隔を調整することで通気層50の大きさを調整し、外気導入量を調整することができる。
更に、図4(a)及び(b)に示すように、窓の木枠30の上に小型の扇風機60を置いて強制的に送風する仕組みにすれば、更に大量の外気Aを強制的に室内に導入できる。小型の扇風機60を外気導入具1と併用する場合、室外が無風の場合でも、外の冷気を室内に導入できるという利点もある。
外気導入具1を取り付けるのは窓の木枠30に限らず、例えば図5に示すように窓ガラス用サッシ枠(アルミ枠)の縦枠33でもよい。
[第2の実施の形態]
次に外気導入具の第2の実施の形態について説明するが、上記第1の実施の形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)に示すように、本実施の形態の外気導入具2はカーテン支柱20の長さが可変である点に特徴を有する。
具体的には、カーテン支柱20が基端21側の外ケース70と、先端側11の連結棒71で構成されている。
外ケース70は中空であり、その側面にネジ72が取り付けられている。
連結棒71は外ケース70の内部を摺動自在になるような寸法になっている。使用者は連結棒71を外ケース70から引き出してネジ72を締めて、ネジ72の先端で連結棒71の側面を押さえつけることで連結棒71を外ケース70に固定することができる。
本実施の形態の外気導入具2によればカーテン支柱20を所望の長さにすることができるので、通気層50の大きさを変更して、外気Aの導入量を調節することができる。
なお、図6(b)に示すように、カーテン支柱20の中間部を複数(図6では2つ)の調整部材(第1の調整部材73及び第2の調整部材74)で構成してもよい。各調整部材73,74の先端にはネジ75、後端にはネジ穴76が形成されている。使用者は所望の長さになるように調整部材73,74の数を調整し、一方の調整部材のネジ穴76に他方の調整部材のネジ75を螺合させることでカーテン支柱20全体の長さを調整できる。
[第3の実施の形態]
次に外気導入具の第3の実施の形態について説明するが、上記各実施の形態と同一の構成となる箇所については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態の外気導入具3はカーテン支柱20の先端が屈曲可能である点に特徴を有する。
具体的には、カーテン支柱20の先端側80が針金等の塑性変形な材料で形成されている。使用者はカーテン支柱20の先端側80を屈曲させることでカーテン支柱20を所望の長さに調整できる。
本考案は、脱着が容易で室外側から見え難い外気導入具であり、産業上の利用可能性を有する。
A 外気
1 外気導入具
2 外気導入具
3 外気導入具
10 クリップ部
11 先端側
12 バネ
13 握り部
14 ゴムキャップ
20 カーテン支柱
21 基端
22 先端
23 軟質キャップ
30 窓の木枠
31 引き窓
32 網戸
33 枠
34 内壁
40 カーテン
41 レースカーテン
42 厚手のカーテン
50 通気層
60 小型の扇風機
70 外ケース
71 連結棒
72 ネジ
73 第1の調整部材
74 第2の調整部材
75 ネジ
76 ネジ穴
80 先端側

Claims (3)

  1. クリップ部と、基端が前記クリップ部に固定される棒状のカーテン支柱とを備えることを特徴とする外気導入具。
  2. 前記カーテン支柱の長さが可変であることを特徴とする請求項1に記載の外気導入具。
  3. 前記カーテン支柱の先端が屈曲可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の外気導入具。
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