JP3205900U - エアコン用風向調整具 - Google Patents

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Abstract

【課題】空調風の向きを調整して所望の方向に導くための導風部材の向きを、確実に固定することができ、導風部材を適宜選択して取り付けることができるエアコン用風向調整具を提供する。【解決手段】エアコン用風向調整具1は、エアコン室内機の空調風の吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられて使用される風向調整具であり、吹出し口54周辺のエアコン外装から空気の吹出し方向に立設される支持柱2と、吹出された空気の流れの方向を変えるための導風部材4を支持柱2に接続する取付体31と、を備える。取付体は、導風部材の回動軸から離れた位置に溝孔固定のガイド軸を有しており、外部から導風部材の向きが変わるように力が加わっても、固定箇所に掛かる力が小さくなり、強固に導風部材の向きを固定することができる。【選択図】図2

Description

本考案は、エアコンディショナ(本明細書において単に「エアコン」と称す。)の吹出し口から吹き出された空調風の向きを調整するエアコン用風向調整具に関する。詳しくは、空調風の向きを調整して所望の方向に導くための導風部材の向きを、確実に固定することができ、導風部材を適宜選択して取り付けることができるエアコン用風向調整具に関する。
エアコンの吹出し口から吹き出される空調風を所望の方向に調整し、その向きを維持して使用するための風向調整具が種々検討されている(例えば、特許文献1及び2を参照。)。このような風向調整具は、エアコンの吹出し口周辺に設置されて使用されるものである。
例えば、特許文献1に記載されている風向調整具は、支持アームによって吹出し口から一定の距離を空けて設けられるルーバによって吹出し口からの空調風の向きを必要な方向に整流し、ルーバの先端側から吹き出るように風向きを変えるものである。このルーバは、延出している回転軸を軸受部に軸架されており、回動させた後は、回転軸と軸受部との間の摩擦によって向きを維持している。
また、特許文献2に記載されている風向調整具は、風向制御板部の長手方向に突出するスライド板を付設して、そのスライド板の突出量を調節することにより風向調整具の幅を様々な吹き出し口の幅に対応することができるようにしたものである。スライド板は、圧縮発条によって加圧されている噛合面の噛合によって向きを維持している。
特開2004−138363号公報 実用新案登録3098996号公報
しかし、特許文献1の風向調整具のルーバは回転軸と軸受部との摩擦により向きを維持しているため、ルーバに大きな力を加えると向きが変わってしまう。また、向きが変わらないように摩擦を強固にすると、向き調整が困難となる。
特許文献2の風向調整具のスライド板は噛合面の噛合により向きを維持しているため、噛合面の歯の間隔未満の向き調整が困難である。
更に、従来の風向調整具は、導風部材を含め一体に形成されており、設置場所の美観と異なる外観であってもそのまま使う必要があるため、設置場所の美観に合わせて導風部材等の外観を変えることが望まれていた。
そこで、本考案は、空調風の向きを調整して所望の方向に導くための導風部材の向きを、確実に固定することができ、導風部材を適宜選択して取り付けることができるエアコン用風向調整具を提供するものである。
本考案は、以下の通りである。
1.エアコンの吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられ、空気の吹出し方向に立設される支持柱と、吹出された空気の流れの方向を変えるための導風部材を前記支持柱に接続する取付体と、を備えるエアコン用風向調整具であって、前記支持柱は、前記エアコン外装側とは反対側の端部に空気の流れと垂直方向に突設された中心軸、及び該中心軸から前記エアコン外装方向に所定の長さ離間した位置から該中心軸と平行方向に突設されたガイド軸を具備しており、前記取付体は、前記導風部材に固定する固定部と、前記支持柱の前記中心軸が回動可能に挿通される軸孔と、前記軸孔を中心として前記所定の長さを半径として円弧を描くように形成された円弧溝孔と、を具備しており、前記取付体の前記軸孔に前記支持柱の前記中心軸が挿通されると共に、前記円弧溝孔の一部に前記支持柱の前記ガイド軸が挿通され、前記ガイド軸は、固定具により前記円弧溝孔に対して固定されることを特徴とするエアコン用風向調整具。
2.前記ガイド軸には雄ねじ溝が形成されており、前記固定具はナットであり、前記雄ねじ溝に前記ナットを螺合させることにより、前記ナットと前記支持柱との間に前記取付体を挟持固定する前記1.記載のエアコン用風向調整具。
3.前記導風部材は、前記吹出し口からの空気を通過させる筒状体であり、前記取付体は前記筒状体の外周面に固定される前記1.又は前記2.に記載のエアコン用風向調整具。
4.前記導風部材は平板体である前記1.又は前記2.に記載のエアコン用風向調整具。
5.前記導風部材の前記取付体に固定される面である裏面に、断熱板が貼付されている前記4.記載のエアコン用風向調整具。
本考案のエアコン用風向調整具によれば、導風部材を回動させる中心となる中心軸から離れた位置にガイド軸が設けられており、そのガイド軸が円弧溝孔に対して固定されるため、外部から導風部材の向きが変わるように力が加わっても、固定箇所に掛かる力が小さくなり、強固に導風部材の向きを固定することができる。また、導風部材の向きを円弧溝孔が形成されている範囲で回動することができるため、導風部材の向きを大きく変えることができると共に微小に調整することができる。
ガイド軸に雄ねじ溝が形成されており、雄ねじ溝にナットを螺合させることにより、ナットと支持柱との間に取付体を挟持固定している場合は、螺合により導風部材の向きを容易に固定することができる。
導風部材は、吹出し口からの空気を通過させる筒状体であり、取付体は筒状体の外周面に固定される場合は、部屋全体ではなく限られた場所に限定して冷暖房を行うスポット空調を容易に行うことができる。取付体の固定部に固定された筒状体の向きは、ガイド軸部において強固に固定することができる。
導風部材が平板体である場合は、吹出し口からの空気の多くを所望する方向に導くことができる。また、任意の導風部材を取付体の固定部に固定することができるため、装飾をエアコン周辺の天井材や壁材と揃えたり、天井材や壁材と同一素材を用いたりすることができる。
導風部材の取付体に固定される面である裏面に、断熱板が貼付されている場合は、吹出された空気と導風部材との熱伝導を抑制し、導風部材が冷風によって冷却されて結露を起こす等の問題を抑制することができる。
本考案について、本考案による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本考案の実施形態のエアコン用風向調整具の斜視図である。 図1のエアコン用風向調整具の側面図である。 図1の基台及び支持柱の分解斜視図である。 図1の取付体の斜視図である。 図1の基台と支持柱との間の第2角度調整部を示す断面図である。 図4の第2角度調整部の軸受体と嵌合軸との嵌合が外れている状態を示す断面図である。 図1とは別の取付体を示す斜視図である。 本考案の別の実施形態のエアコン用風向調整具を示す斜視図である。 図8のエアコン用風向調整具による空調風の流れを示す側面図である。 本考案の更に別の実施形態のエアコン用風向調整具を示す側面図である。
以下、図を参照しながら本エアコン用風向調整具を説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
エアコンは、通常、室内に空調風を送り出す吹出し口にルーバが備えられており、ルーバの向きを調整することによって空調風の風向きを調整可能になっている。しかし、使用環境や使用者毎の感覚の違いにより、吹出し口からの空調風を人が直接受けないようにする等、更に風向の調整を要する場合が多い。
本考案のエアコン用風向調整具は、エアコン室内機の空調風の吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられて使用される風向調整具であり、図1及び図2に示すように、風向調整具1は、吹出し口54周辺のエアコン外装から空気の吹出し方向に立設される支持柱2と、吹出された空気の流れの方向を変えるための導風部材4を支持柱2に接続する取付体31と、を備える。
エアコン用風向調整具1を構成する部材の材質は特に問わず、樹脂、金属等の任意の材質を用いることができる。
本風向調整具1を取り付けるエアコン室内機51の形態は、任意に選択することができる。例えば、図2に示すように、エアコン室内機51の底面に吸込み口53を備え、その周りに吹出し口54が設けられている天井埋め込み型が挙げられる。この吹出し口54が側面に設けられているものもある。また、正面や上面に吸込み口53、正面下方に吹出し口54が設けられている壁面設置形、正面に吸込み口53及び吹出し口54が設けられている床置き型等のエアコンがある。更には、本考案の風向調整具1は、エアコン室内機51に限らず、室外機のないエアコンにも用いることができる。
導風部材4は、吹出し口54から吹出された空気の流れの方向を所望の方向に変えるための板材等であれば良く、例えば、図1及び図2に示す羽板41を挙げることができる。羽板41は、エアコンの吹出し口54から吹き出される空気である空調風61を一方の面で受け止めて、空調風61の向きを変える短冊形状体であり、僅かに吹出し口54側に向けて凹状に湾曲する湾曲面となっている。羽板41は、支持柱本体21により、エアコンの吹出し口54と間隔を空けて、吹出し口54と並行するように配設される。また、羽板41はその裏面、すなわち取付体に固定される面に、断熱板42を設けることができる。断熱板42は、発泡樹脂板等の断熱性が高い材質の板状体であり、吹出された空気によって羽板41が加熱・冷却がされないようにすることにより、羽板41の結露等を抑制する。尚、導風部材4自体が断熱板であってもよい。
また、導風部材4として、図10に示すような筒状体43を挙げることができる。筒状体43は、吹出し口54から吹出された空気を一端から取り込み、その空気を通過させて、他端から必要な箇所に吹き出させることができればよく、その材質を問わない。更に、筒状体43は、折り曲げできない硬管でもよいし、必要な場所に曲げて使用ができる軟管であってもよい。
以下、本風向調整具1に導風部材4として羽板41を設けた実施例を説明する。
支持柱2は、吹出された空気を流通させる隙間を設けるため、羽板41がエアコンの吹出し口54に対して所定の間隔で固定されるように支持するものである。支持柱2は、エアコン外装51に直接固定することができる。また、図1及び2に示すように、支持柱2は、エアコン外装51に取り付けられる基台11と、基台11に回動可能に取り付けられる支持柱本体21とからなるものとし、基台11をエアコン外装に固定してもよい。
図3に示すように支持柱本体21は、棒状の平板体であり、平板の平面部22の上端部には直交する方向に支軸23が突設され、平面部22の反対側の面には嵌合軸24が支軸23と同軸に突設されている。嵌合軸24は、外周に周に沿って等角に配置された複数の凸部24aが形成されている。また、支持柱本体21は、下端部において嵌合軸24と同側の面に平面部22と直交して円柱状の中心軸25が突設され、更に、中心軸25から距離Lを隔てた平面部22上に中心軸25と同方向に円柱状のガイド軸26が突設されている。中心軸25は後述の取付体31の軸孔34(図4参照)に挿入して回動可能であればよい。中心軸25の先端部の外周面に雄ネジを形成し、内周面に雌ねじが形成されたキャップ(ナット)27を螺着可能にすることができる。
また、ガイド軸26は少なくとも先端部の外周面に雄ネジが形成されており、雄ネジ部にはスプリングワッシャー28を外嵌し、固定具であるナット29を螺着するようにすることができる。このようにすれば、導風部材4の向きを調整した後、ナット29によって、支持柱本体21との間に取付体31を挟持固定することができる。ナット29は、ローレットナット等、使用者が手指で締めることができる形状及び大きさであることが好ましい。支持柱本体21の形状や寸法は特に問わない。また、固定具は、ガイド軸を介して取付体31と支持柱本体21とを固定することができればよく、ナットの他、ピン、クサビ等の固定手段を例示することができる。
基台11の下面には、図3に示すように、軸受体12及び軸支持体13が一体に設けられている。軸受体12は、内部に挿通孔12aが形成され、その内面には周に沿って等角に配置される複数の凹部12bが形成されている。軸支持体13には、支持柱本体21の支軸23を貫通させて掛止するための切欠部13aが設けられており、切欠部13aの奥側は軸受体12の挿通孔12aと同軸に形成されている。この軸支持体13と軸受体12とによって、支持柱本体21は支持される。基台11をエアコンの外装52に取り付ける方法は任意に選択することができる。例えば、粘着テープ等の粘着剤、接着剤、磁石、ネジの他、係止手段等を用いて基台11をエアコンの外装52に取り付けることがきる。
羽板41は、その向きを吹出し口に対して所定範囲の角度で調整可能であり、基台11、支持柱本体21及び取付体31を介して、エアコン室内機51の吹出し口54の近傍に取り付けられる。羽板41を構成する部材の材質は特に問わず、木材、樹脂、金属等の任意の材質を用いることができる。また、表面(下面)に壁紙を貼付する等の装飾を施すことができる。特に、装飾をエアコン周辺の天井面や壁面、柱等の表面の柄に揃えることで、設置場所の美観に合ったものとすることができる。
取付体31は、図4に示すように、断面形状が、略L字状となる板状に形成されている。取付体31の一片側の連結板部32には支持柱本体21の下端部が連結され、他片側の取付板部33には導風部材4である羽板41を取り付けることができる。
連結板部32は、中央部に支持柱本体21の中心軸25が挿通される軸孔34が形成されている。また、軸孔34を中心とする円弧状の溝である円弧溝孔35が形成されている。軸孔34の中心から円弧溝孔35の中心線までの半径Rは、支持柱本体21の中心軸25とガイド軸26との各中心間の距離Lと同一に設定されている。これにより、支持柱本体21は中心軸25を中心にガイド軸26が取付体31の円弧溝孔35の範囲内で回動できるようになっている。支持柱本体21の中心軸25の先端部にはキャップ27が装着され、ガイド軸26の端部にはスプリングワッシャー28が取り付けられるとともにナット29が螺着され、ナット29が締め付けられることにより、取付体31の連結板部32は、支持柱本体21の平面部22とナット29とで挟持される。これによって、取付体31は支持柱本体21に対して任意の角度の位置に調整されて支持柱本体21の下端部に連結固定される。ここで、支持柱本体21の中心軸25、ガイド軸26、取付体31の軸孔34及び円弧溝孔35は、取付体31を支持柱本体21に対して任意の角度に調整して連結し固定するための第1角度調整部を構成する。
本例においては、取付体31の取付板部33の両端部近傍に、外方に開口する左右一対の切欠溝36,36が形成されている。切欠溝36はこれにネジ等を挿通し、羽板41に螺着することにより、羽板41を取付体31に取り付けることができる。羽板41等の導風部材4と取付体31とを取り付ける方法はこれに限定されない。取付板部33における羽板41と当接する面に両面接着テープや接着剤等を使用して羽板41を取り付ける場合は、切欠溝36は不要となる。また、取付板部33の導風部材4と当接する面は、導風部材4の形状に応じた曲面であってもよいし、クッション材等を挟んで導風部材4が取付けられてもよい。
また、取付体31の取付板部33に磁石あるいは金属板を貼り付け、導風部材4(羽板41)の一部に金属板あるいは磁石を貼り付けて、磁力により取付体31の取付板部33に羽板41を取り付けることもできる。また、取付体31の取付板部33に例えば係合凸部を設け、羽板41に係合凹部を設けるなどして、係合凸部と係合凹部との係合手段により取付体31の取付板部33に羽板41を取り付けるようにすることもできる。これらの場合も、取付板部33には切欠溝36は不要となる。
これらの手段により、羽板41は簡単に取付体31に取り付けることができる。
一方、基台11と支持柱本体21との間には第2角度調整部が設けられている。第2角度調整部によっても、エアコンの吹出し口54と平行な軸を中心として、吹出し口54に対する羽板41の角度を任意に変えることができる。第2角度調整部は、風向調整具1を設置するときや風向きを調整するときのみ羽板41の角度調整を可能とし、エアコンの使用中は羽板41を調整した角度に安定して固定できることが好ましい。第2角度調整部の構造として、ネジ止めやバネ止め等、既知の軸受け構造を適宜選択して用いることができる。
第2角度調整部は、基台11の下面に一体に設けられた軸受体12及び軸支持体13と、支持柱本体21の上端部の支軸23及び嵌合軸24と、によって構成されている。図5に示すように、支持柱本体21の嵌合軸24は基台11の軸受体12の挿通孔12aに挿通され、支持柱本体21の嵌合軸24の凸部24aが軸受体12の凹部12bと嵌合することにより、羽板41は吹出し口54に対して所定の角度で固定される。
第2角度調整部は、軸受体12と嵌合軸24との嵌合による接続構造を備えるため、所望の方向に空調風61が流れるように羽板41の向きを変え、その向きを嵌合により固定することができる。そして、ネジ止め式よりも強固に固定できるので、使用中の振動等によってネジが緩んで羽板41の向きが変わることもない。
このような第2角度調整部は、図6に示すように、軸受体12から嵌合軸24を外すことにより嵌合を解除することができる。それによって、羽板41の向きを吹出し口54に対して自由な角度に調整できる状態となる。このように第2角度調整部における嵌合を解除可能な構造にすると、基台11に対して支持柱本体21を回動させて角度を調整し、その後嵌合軸24を再度軸受体12に嵌合させることにより、調整した角度に羽板41を固定することができる。尚、図6に示すように、嵌合軸24と軸受体12とが嵌合していないときは、軸支持体13により支軸23を仮支持することができる。
通常、羽板41の角度調整は、エアコン室内機51が設置されている高所で、腕を上方に伸ばしながら行うという、作業しづらい状態で行う必要があるが、軸受体12から嵌合軸24を取り外しても、支軸23が軸支持体13により支えられる。この構造によって、軸受体12から嵌合軸24を取り外したとき、いきなり支持柱本体21や羽板41が落下してしまうのを気にすることなく作業を行うことができ、作業性を大きく向上させることができる。
第2角度調整部は基台11の設置数に応じた数が設けられる。尚、第2角度調整部は、第1角度調整部のみにより羽板41の角度を調整できる場合は、必ずしも設けることを要せず、基台11に対する支持柱本体21の取付角度を一定のものとすることもできる。
ところで、上記実施形態では、羽板41は、1個の基台11、支持柱本体21及び取付体31を使用し、取付体31に取り付けられて吹出し口54の近傍に取り付けられているが、左右一対の基台11,11、支持柱本体21,21及び取付体31,31を設け、羽板41の左右両側を一対の取付体31,31に取り付けることにより、吹出し口54の近傍に取り付けることもできる。
また、羽板41は、長さ方向において2つあるいは3つ等に分割し、分割された各羽板41をそれぞれ個別に取付体31に取り付けてもよい。この場合、それぞれの羽板41の向きを変えて、1つの吹出し口54から吹き出される空調風61を複数の方向に分割、分散して各方向に送り出すことができる。
更に、取付体31は、図7に示すように、取付板部33の端部同士を連結して同方向に複数並設したものとし、支持柱本体21の中心軸25を挿通固定する軸孔34を羽板41の短辺方向に所定の間隔で複数具備するものとすることもできる。このようにすれば、支持柱本体21に取付体31を連結する際に、支持柱本体21の中心軸25を挿入する軸孔34を複数の取付体31のうちから選択することによって、羽板41の取付位置を前後にずらすことができ、羽板41の表面が適切に吹出し口54と対向するように調節することができる。この場合の取付体31は、取付板部33に一旦羽板41を取り付けた後に取付位置を前後方向にずらしたいときに、羽板41と取付体31との取付けを解除することなく、単に、支持柱本体21に連結される取付体31を変更するだけでよいから楽に作業できる。
次に、上記実施形態では、吹出し口54からの空調風61を所定方向に導く導風部材4として、天井埋め込み式の室内機が四角形状であって吹出し口54が細長のスリット形状をなしたものに使用される短冊形状体からなる羽板41を例示しているが、本考案の風向調整具1は、導風部材4が他の種類のものである場合も同様に適用することができる。
図8及び図9は、風向調整具1が、天井埋め込み式のエアコン室内機51が丸型吹出し口55を備えたものに設置される場合に適した導風部材4を示す。この丸型吹出し口55は広範囲に空調風61が吹き出されるので、風向調整具1の導風部材4は長さ(図8、9における左右方向)が長い大型の羽板41となっており、丸型吹出し口55より大きい面積を有する1枚の平板で形成されている。風向調整具1は、羽板41が吹出し口55から間隔をおいて、左右に一対設置された基台11,11、支持柱本体21,21及び取付体31,31を使用して取り付けられている。羽板41は取付体31の取付板部33にネジ、両面接着テープ、接着剤を使用するなどして簡単に取り付けることができる。
この羽板41は、第1角度調整部及び第2角度調整部により吹出し口55に対して所定角度傾斜した状態に角度調整して一対の取付体31,31に跨って取り付けられており、吹出し口55からの空調風61は図9の斜め右下方向に導かれて送り出される。
尚、羽板41は大型のものであるため、吹出し口55からの空調風61によって大きな風圧を受けるが、第1角度調整部においては、円弧溝孔35にガイド軸26が挿通され、ナット29で締め付けられて強固に所定角度に固定され、第2角度調整部においては、支持柱本体21の嵌合軸24の凸部24aが基台11の軸受体12の凹部12bに嵌合しているので、安定して一定の角度位置に固定される。
図10は、天井埋め込み式のエアコン室内機51の吹出し口54に設置される、別の導風部材を備えた風向調整具1を示す。図10に示す導風部材は、円管などの筒状体43で形成されている。導風部材である筒状体43は、一側開口44である風上側の開口は空調風61を吸い込み易くするため少し斜めにカットされている。尚、筒状体43は他側開口45も空調風61を所定方向に送り出すため適宜斜めに形成されてもよい。筒状体43は上端部外周壁を部分的に平面に形成して風向調整具1の取付体31の取付板部33に面当接状態にしておけば、両面接着テープ、接着剤や磁石等を使用するなどして簡単にかつ安定して取付体31の取付板部33に取り付けることができる。
この風向調整具1においては、吹出し口54から送り出された空調風61は、その一部が筒状体43の上端の一側開口44から吸い込まれて内部を通過し、下端の他側開口45から対象物、対象箇所に限定されて送り出される。この風向調整具1を使用したときは、空調風61の一部をスポット的に目的の箇所、目的の対象物に向けて効率的、効果的に送り込むことができるスポットクーラ等として利用することができる。
この場合、筒状体43の一側開口44は、開口に向けて漏斗状に徐々に拡径するものとして空調風61を取り込み易くしてもよい。また、筒状体43は、全長に至って可撓性を有する蛇腹ホース等としてもよい。これにより、筒状体43を途中で適宜曲げて任意の方向に空調風61を吹き出させることができる。
本実施形態の風向調整具1は、上記のように、各種の導風部材を自在に取り付けたり、別の導風部材に自在に交換したりすることができる。
尚、本考案においては、以上に示した実施形態に限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変更した態様とすることができる。
1;風向調整具、11;基台、12;軸受体、13;軸支持体、2;支持柱、21;支持柱本体、23;支軸、24;嵌合軸、25;中心軸、26;ガイド軸、31;取付体、34;軸孔、35;円弧溝孔、41;羽板、42;断熱板、43;筒状体、44;一側開口、45;他側開口、51;エアコン室内機、54;吹出し口、55;丸型吹出し口、61;空調風。

Claims (5)

  1. エアコンの吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられ、空気の吹出し方向に立設される支持柱と、吹出された空気の流れの方向を変えるための導風部材を前記支持柱に接続する取付体と、を備えるエアコン用風向調整具であって、
    前記支持柱は、前記エアコン外装側とは反対側の端部に空気の流れと垂直方向に突設された中心軸、及び該中心軸から前記エアコン外装方向に所定の長さ離間した位置から該中心軸と平行方向に突設されたガイド軸を具備しており、
    前記取付体は、前記導風部材に固定する固定部と、前記支持柱の前記中心軸が回動可能に挿通される軸孔と、前記軸孔を中心として前記所定の長さを半径として円弧を描くように形成された円弧溝孔と、を具備しており、
    前記取付体の前記軸孔に前記支持柱の前記中心軸が挿通されると共に、前記円弧溝孔の一部に前記支持柱の前記ガイド軸が挿通され、前記ガイド軸は、固定具により前記円弧溝孔に対して固定されることを特徴とするエアコン用風向調整具。
  2. 前記ガイド軸には雄ねじ溝が形成されており、前記固定具はナットであり、
    前記雄ねじ溝に前記ナットを螺合させることにより、前記ナットと前記支持柱との間に前記取付体を挟持固定する請求項1記載のエアコン用風向調整具。
  3. 前記導風部材は前記吹出し口からの空気を通過させる筒状体であり、前記取付体は前記筒状体の外周面に固定される請求項1又は2のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
  4. 前記導風部材は平板体である請求項1又は2記載のエアコン用風向調整具。
  5. 前記導風部材の前記取付体に固定される面である裏面に、断熱板が貼付されている請求項4記載のエアコン用風向調整具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109163436A (zh) * 2018-10-07 2019-01-08 江苏鼎辉家居股份有限公司 一种嵌入式调节的空调挡风板

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