JP3174256U - エアコン用風向調整具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本エアコン用風向調整具は、吹出し口91周辺のエアコン外装9に取り付けられる支持柱2と、支持柱によって吹出し口と並行に支持される短冊形状の羽板3と、支持柱と前記エアコン外装又は前記羽板との間に設けられ、羽板の向きを吹出し口に対して所定の角度で固定する角度調整部5とを設ける。さらに、可撓性がある略四辺形のシートであり、その一辺が吹込み口に近い側の吹出し口92周辺のエアコン外装と接触し、一辺と対向する他辺が羽板の吹込み口に近い側と接触するように設けられる逆流防止シート4と、を備える。
【選択図】図8
Description
例えば、特許文献1に記載されている風向調整具は、支持アームによって吹出し口から一定の距離を空けて設けられるルーバによって吹出し口からの空調風の向きを必要な方向に整流し、ルーバの先端側から吹き出るように風向きを変えるものである。また、特許文献2に記載されている風向調整具は、吹出し口全体を囲い、任意の場所に開口部を設けることによって、空調風をその開口部のみから開口方向に向けて吹き出させ、吹出し口からの空調風の向きを変えることができる。
一方、特許文献2に記載された風向調整具では、必要な吹き出し方向以外は全て覆うことができるため、吸込み口側に空調風が送られることがない。しかし、風向調整具が吹出し口全体を覆うことができる形状とする必要がある。また、風向調整具による吹き出し方向が開口部の方向に限定され、風向きの調整を容易に行うことができないという問題もある。
1.空気の吸込み口と吹出し口が備えられたエアコンの該吹出し口からの風向きを調整するエアコン用風向調整具であって、前記吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられる支持柱と、前記支持柱によって前記吹出し口と並行に支持される短冊形状の羽板と、前記支持柱と前記エアコン外装又は前記羽板との間に設けられ、前記羽板の向きを前記吹出し口に対して所定の角度で固定する角度調整部と、可撓性がある略四辺形のシートであり、その一辺が前記吸込み口に近い側の前記吹出し口周辺の前記エアコン外装と接触し、前記一辺と対向する他辺が前記羽板の前記吸込み口に近い側と接触するように設けられる逆流防止シートと、を備え、
前記羽板の角度にかかわらず前記逆流防止シートにより前記吹出し口からの風の前記吸込み口への流入を防止することを特徴とするエアコン用風向調整具。
2.前記逆流防止シートの前記一辺は、前記エアコン外装に固定されている前記1.記載のエアコン用風向調整具。
3.前記逆流防止シートの前記他辺は、前記羽板に固定されている前記1.記載のエアコン用風向調整具。
4.前記角度調整部は、軸体と、前記軸体を支持する軸受体とを備え、前記軸体の長さ方向の一部の外周に複数の凸部が周に沿って形成されており、前記軸受体の内面には等角に配置された複数の凹部が周に沿って形成されており、前記軸体の前記凸部が前記軸受体のいずれかの前記凹部と嵌合することにより、前記羽板の向きが前記吹出し口に対して所定の角度で固定される前記1.乃至前記3.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
5.前記軸受体と同軸に前記軸体を貫通させて掛止するための切り欠き部が設けられた2以上の支持体を所定の間隔で備え、前記軸体の前記凸部と前記軸受体の前記凹部とが嵌合していないときは、前記支持体により前記軸体を掛止する前記4.記載のエアコン用風向調整具。
6.前記羽板の前記吹出し口と対向する面上に立設されている整流板を更に備える前記1.乃至前記5.のいずれかに記載のエアコン用風向調整具。
特に、空気の吸込み口と吹出し口との距離が短い天井埋め込み式のエアコン等においては、漏れた空調風が吸込み口から取り込まれることにより室温が誤って計測されることがないため、設定温度に従ってエアコンを作動させることができる。また、逆流防止シートは可撓性があるため、羽板の向きが変えてもそれに従って変形して羽板の角度を調整する妨げにならず、吸込み口側に隙間が生じることもない。
また、逆流防止シートの前記他辺が羽板に固定されている場合には、羽板に逆流防止シートを貼り付ける等して一体化することができる。また、逆流防止シートの前記一辺はエアコン外装と固定されていないため、羽板と外装との位置関係の柔軟性を高めることができ、エアコン用風向調整具の設置を容易にすることができる。
また、前記軸受体と同軸に前記軸体を貫通させて掛止するための切り欠き部が設けられた2以上の支持体を所定の間隔で備え、軸体の凸部と軸受体の凹部とが嵌合していないときは、支持体により軸体が軸受体と同心に掛止されるため、羽板の向きの調整作業を行い易く、羽板の落下を防止することができる。使用者は、羽板の向きを所望の角度に調整した後に、軸体と軸受体とを嵌合させて固定することができるため、調整作業の負担が軽減されると共に、調整作業を安全にすることができる。
更に、前記羽板の前記吹出し口と対向する面上に立設されている整流板を備える場合には、整流板によって空調風の向きを変えることができ、その向きを変えても、逆流防止シートにより、空調風がエアコンの吸込み口等に流れることがない。
ここで示される事項は例示的なもの及び本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本考案のエアコン用風向調整具1は、エアコンの空調風の吹出し口周辺に取り付けて使用される風向調整具であり、図1及び図2に例示するように、支持柱2と、羽板3と、逆流防止シート4と、を備えている。羽板3は、その向きを吹出し口に対して所定の角度で調整可能であり、支持柱2を介してエアコンの吹出し口近傍に取り付けられる。
エアコン用風向調整具1の支持柱2は、羽板3がエアコンの吹出し口に対して一定の間隔で並行した状態で固定されるように支持するためのものである。このため、支持柱2は、前記状態を保つことができる位置となる吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられる。支持柱2の形状や寸法は特に問わない。また、支持柱2は1つであってもよいし、2以上備えられてもよい。支持柱2をエアコンの外装に取り付ける方法は任意に選択することができる。例えば、粘着テープ等の粘着剤、接着剤、磁石、ネジ等を用いて、支持柱2をエアコンの外装に取り付けることがきる。また、支持柱2は、図8に例示するように基台21等の部材を介してエアコンの外装に固定されてもよい。
角度調整部5を支持柱2に対して1つ設ける場合は、例えば、図10に示すように、1つの支持柱2とエアコン外装9との間に設けることができる。また、図11の角度調整部511に示すように、支持柱2と羽板3との間に設けることができる。更に、角度調整部5を1つの支持柱2に2つ設ける場合は、図11の角度調整部5、511に例示するように角度調整部の一方5をエアコン9側、他方511を羽板3側に配設することで、エアコンの吹出し口91と羽板3との距離や角度を更に自由に調節することができる。また、この支持柱2に2つの角度調整部5を設ける場合は、同じ軸受け構造を用いてもよいし、図11の角度調整部5、511に例示するように異なる軸受け構造を用いてもよい。
軸体51に設けられた凸部521は、図6に例示するように軸受体53のいずれかの凹部541と嵌合するように形成されている。すなわち、軸受体53に設けられた孔54は、凸部521が形成された軸体51の一部52が挿入された状態で嵌合することができる大きさであり、孔54の内周面に沿って内歯車のように凹部541が設けられている。図3は、軸体51の板状部52が軸受体53の孔54に挿入されて嵌合した状態を表わしている。
凸部521の数を、凹部541の数よりも少なくすれば、嵌合させる箇所を凸部521の数だけに絞ることができるため、凹部541と同数の時よりも嵌合作業を容易にすることができる。また、羽板3の角度をより細かく調整することができる。
尚、このような角度調整部5は、図7(b)に示すようにエアコン9側に設けてもよいし、図9に示すように羽板3側に設けてもよく、更に両側に設けてもよい。また、図7(b)及び図9では、軸体51が支持柱2に設けられ、且つ軸受体53がエアコンの外装9に設けられる基台21又は羽板3に設けられているがこれに限られず、軸体51が基台21又は羽板3に設けられ、且つ軸受体53が支持柱2に設けられていてもよい。
そのため、図7及び図9に示すように、軸受体53と同軸に軸体51を貫通させて掛止するための切り欠き部62が設けられた2以上の支持体6を所定の間隔で備えることができる。この支持体6は、軸受体53の配設先の部材に設けることができる。例えば、図7(b)に示すように軸受体53が基台21に設けられていれば、支持体6を基台21に設けられる。
そして、軸体51の凸部521と軸受体53の凹部541とが嵌合していないときは、支持体6により軸体51を掛止することができる。軸受体53の孔54と、支持体6に設けられた切り欠き部62に含まれる円形部61とを、同軸上に位置させることによって、調整及び嵌合作業を容易とすることができる。本例では、切り欠き部62は、軸体51を外すことができるように軸体51が通過可能な幅とし、調整及び嵌合作業を行っているときに軸体51が通過しない位置(図7における軸受体53よりも下方側、図9における軸受体53よりも下方側となる位置)としている。
逆流防止シート4は、羽板3の吸込み口92に近い一端とエアコンの外装9との間に設けることができればよく、図10に示すように、逆流防止シート4の両端を、粘着、接着及び挟持等の任意の手段により羽板3の一端41とエアコンの外装部分42に固定することができる。また、図11に示すように、逆流防止シート4をU字形状に撓ませ、羽板3の一端41又はエアコンの外装部分42に、粘着や接着等の手段により固定することができる。また、逆流防止シート4をU字形状に撓ませて、羽板3及びエアコン外装部分42との間に挟持させ、逆流防止シート4が平坦に復元しようとする弾性によって保持するようにしてもよい。更に、上記のような手段を適宜併用してもよい。
整流板の形状や大きさは特に問わず、平板71であってもよいし、曲げられている板72であってもよい。通常、このような整流板を設けると、吹き出す空調風が羽板3上で滞留しやすくなり、エアコンの吸込み口等に流れやすくなるが、本エアコン用風向調整具1は逆流防止シート4を備えているために、エアコンの吸込み口等に流れることを防止することができる。
本エアコン用風向調整具1では、2本の支持柱2が羽板3の一面側に一定の距離を空けて設けられている。また、羽板3の吸込み口92に近い長辺の端部と、吹出し口91と吸込み口92との間の外装にかけて、逆流防止シート4が湾曲した形で設けられている。
また、支持柱2とエアコン9(図示せず)に設けられる支持柱2の基台21との間には、軸体51と軸受体53を組み合わせた角度調整部5が設けられている。軸体51は支持柱2に固定され、軸受体53は基台21に固定されている。
(1)各支持柱2の基台21をエアコン9に両面テープ等の粘着剤によって固定する。このとき、エアコン9に取り付けられるのは、支持柱2の基台21であり、羽板3及び支持柱2は角度調整部5から分離された状態である。また、逆流防止シート4は、羽板3の一端に接着された状態になっている。
(2)その後、支持体6の切り欠き部62に軸体51を挿通し、図4に示すように支持柱2を含む羽板3が支持体6によってエアコン9に掛止された状態にする。この状態の時は、軸体51の端部52が軸受体53の孔54に嵌め込まれていないため、羽板3の角度を自由に調節することができる。
(3)次いで、軸体51を軸方向に動かし、軸体51の端部52を軸受体53の孔54に嵌め込む。この作業は、予め羽板3が支持体6によって基台21に掛止されているため、羽板3を長手方向に動かすだけで行うことができる。
(4)軸体51の端部52を軸受体53の孔54に嵌め込んだとき、軸体51の端部52に設けられた凸部521が孔54の凹部541に噛み合い、図3に示すように羽板3の向きが固定される。
(5)その後、可撓性フィルムからなる逆流防止シート4を湾曲させ、その一端を両面テープ等によりエアコン9又は羽板3に固定する。
また、この羽板3の角度調整は、エアコン9が配設されている高所で、腕を上方に伸ばしながら行うという、作業しづらい状態で行う必要があるが、羽板3が支持体6によって掛止されているため、羽板3が落下するのを気にすることなく作業を行うことができ、作業性が大きく向上する。
鋭端部の数が、嵌合部の数よりも少ない場合は、嵌合させる箇所を鋭端部の数だけに絞ることができるため、鋭端部の数が、嵌合部の数と同数の時よりも嵌合作業が容易である。
また、図8に示したエアコン用風向調整具1は、天井埋め込み型のエアコンに設けられているが、これに限られず、壁面設置形及び床置き型等の任意のエアコンに設けて使用することができる。
Claims (6)
- 空気の吸込み口と吹出し口が備えられたエアコンの該吹出し口からの風向きを調整するエアコン用風向調整具であって、
前記吹出し口周辺のエアコン外装に取り付けられる支持柱と、
前記支持柱によって前記吹出し口と並行に支持される短冊形状の羽板と、
前記支持柱と前記エアコン外装又は前記羽板との間に設けられ、前記羽板の向きを前記吹出し口に対して所定の角度で固定する角度調整部と、
可撓性がある略四辺形のシートであり、その一辺が前記吸込み口に近い側の前記吹出し口周辺の前記エアコン外装と接触し、前記一辺と対向する他辺が前記羽板の前記吸込み口に近い側と接触するように設けられる逆流防止シートと、
を備え、
前記羽板の角度にかかわらず前記逆流防止シートにより前記吹出し口からの風の前記吸込み口への流入を防止することを特徴とするエアコン用風向調整具。 - 前記逆流防止シートの前記一辺は、前記エアコン外装に固定されている請求項1記載のエアコン用風向調整具。
- 前記逆流防止シートの前記他辺は、前記羽板に固定されている請求項1記載のエアコン用風向調整具。
- 前記角度調整部は、軸体と、前記軸体を支持する軸受体とを備え、
前記軸体の長さ方向の一部の外周に複数の凸部が周に沿って形成されており、
前記軸受体の内面には等角に配置された複数の凹部が周に沿って形成されており、
前記軸体の前記凸部が前記軸受体のいずれかの前記凹部と嵌合することにより、前記羽板の向きが前記吹出し口に対して所定の角度で固定される請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエアコン用風向調整具。 - 前記軸受体と同軸に前記軸体を貫通させて掛止するための切り欠き部が設けられた2以上の支持体を所定の間隔で備え、
前記軸体の前記凸部と前記軸受体の前記凹部とが嵌合していないときは、前記支持体により前記軸体を掛止する請求項4記載のエアコン用風向調整具。 - 前記羽板の前記吹出し口と対向する面上に立設されている整流板を更に備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエアコン用風向調整具。
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JP2011007769U JP3174256U (ja) | 2011-12-29 | 2011-12-29 | エアコン用風向調整具 |
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JP2011007769U JP3174256U (ja) | 2011-12-29 | 2011-12-29 | エアコン用風向調整具 |
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JP2011007769U Expired - Lifetime JP3174256U (ja) | 2011-12-29 | 2011-12-29 | エアコン用風向調整具 |
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JP (1) | JP3174256U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107631450A (zh) * | 2017-09-15 | 2018-01-26 | 奥克斯空调股份有限公司 | 空调用部件的连接结构 |
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2011
- 2011-12-29 JP JP2011007769U patent/JP3174256U/ja not_active Expired - Lifetime
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CN107631450A (zh) * | 2017-09-15 | 2018-01-26 | 奥克斯空调股份有限公司 | 空调用部件的连接结构 |
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