JP4263547B2 - 燃料電池システムの水排出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料電池システムの水排出方法であって、特に、燃料電池内のアノード側ガス通路からの水排出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池自動車等に搭載される燃料電池には、固体高分子電解質膜の両側にアノードとカソードとを備え、アノードに燃料ガス(例えば水素ガス)を供給し、カソードに酸化剤ガス(例えば酸素あるいは空気)を供給して、これらガスの酸化還元反応にかかる化学エネルギを直接電気エネルギとして抽出するようにしたものがある。この燃料電池では、アノードで水素ガスがイオン化して固体高分子電解質中を移動し、電子は、外部負荷を通ってカソードに移動し、酸素と反応して水を生成する一連の電気化学反応による電気エネルギを取り出すことができるようになっている。
【0003】
また、この種の燃料電池では、発電に供された後にアノードから排出されるガス、すなわちアノードオフガスには未反応の燃料ガスが含まれているので、燃料ガスの消費量節減を図るために、アノードオフガスをリサイクルさせ新鮮な燃料ガスと混合して燃料電池に再供給する燃料電池システム(以下、水素循環型燃料電池システムという)を組むことが多い。
【0004】
ところで、前述したように、前記燃料電池での発電にはカソード側において水が生成されるが、カソード側の生成水の一部は固体高分子電解質膜を透過してアノード側に移動する。この生成水によって燃料電池内のアノード側ガス通路の一部が閉塞されると、燃料電池への燃料ガスの供給量が低下するため、発電性能に悪影響を及ぼすことがある。
【0005】
また、水素循環型燃料電池システムで、水素以外に微量の不純物(例えば、酸素、塩素、アンモニア、窒素など)を含む燃料ガスを使用した場合には、アノードオフガスの循環によって前記不純物の濃度が増加し、燃料電池の発電が不安定になるなど発電性能に悪影響を及ぼすことがある。
そこで、特許文献1に開示されているように、燃料ガス循環通路に排出通路を接続しておき、必要に応じて排出通路の排出弁を開放して前記生成水や不純物をアノードオフガスの一部とともに排出することで、生成水による燃料電池内のガス通路閉塞を防止し、燃料ガス中の不純物濃度を低減するようにした燃料電池システムが考案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−22714号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ただ単に排出弁を開いてアノードオフガスを排出するだけでは、燃料電池のアノード側ガス通路から水分を十分に排出するのは難しく、水排出処理後にアノード側に残存する水分の影響により、発電性能を十分に回復することができない場合がある。
そこで、この発明は、燃料電池のアノード側ガス通路から十分に水分を排出することができ、発電性能を確実に向上させることができる燃料電池システムの水排出方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、アノード(例えば、後述する実施の形態におけるアノード2b)に燃料ガスが供給されカソード(例えば、後述する実施の形態におけるカソード2c)に酸化剤ガスが供給されて発電をする燃料電池(例えば、後述する実施の形態における燃料電池2)と、前記燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを再び前記アノードに供給するための燃料ガス循環通路(例えば、後述する実施の形態における燃料ガス循環通路20)と、前記燃料ガス循環通路における前記燃料電池の上流に設けられて前記燃料ガス循環通路の開度を調整する開度調整弁(例えば、後述する実施の形態における開度調整弁V2)と、を備えた燃料電池システム(例えば、後述する実施の形態における燃料電池システム1)の水排出方法であって、前記開度調整弁の開度を絞り、その状態で前記燃料電池による発電を継続し、その後、前記開度調整弁の開度を広げることで前記燃料電池内のアノード側ガス通路(例えば、後述する実施の形態におけるアノード側ガス通路2d)の水を排出することを特徴とする燃料電池システムの水排出方法である。
【0009】
このように構成することにより、開度調整弁の開度を絞って燃料電池への燃料供給を減少させ、その状態で燃料電池の発電を継続して開度調整弁よりも下流の燃料を消費させることによって開度調整弁よりも下流のガス圧力を低下させることができ、これにより、開度調整弁の上流と下流との間に所定の圧力差を生じさせることができる。したがって、この後、開度調整弁を開くと、燃料電池への燃料ガスの供給流量を通常の発電状態における供給流量よりも増大させることができ、燃料電池内のアノード側ガス通路に溜まっている水分を確実に且つ十分に排出することができる。
また、開度調整弁の開度を絞り、開度調整弁よりも下流の燃料を発電で消費することにより開度調整弁の上流と下流の間に圧力差を生じさせているので、水の排出に際して燃料を有効に利用することができる。また、ガス流量を増大させるために燃料ガス供給圧力を増大させるなどの必要もない。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記開度調整弁の上流と下流との圧力差に応じて決定することを特徴とする。
このように構成することにより、水排出時のガス流量増大を確実に実行することができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記開度調整弁の上流のガス圧力と前記燃料電池のカソード圧力との圧力差に応じて決定することを特徴とする。
このように構成することにより、開度調整弁の開度を広げたときに燃料電池のアノードとカソードの圧力差(いわゆる、極間差圧)が所定値以上になるのを防止することができる。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記燃料電池のアノード圧力とカソード圧力との圧力差に応じて決定することを特徴とする。
このように構成することにより、開度調整弁の開度を絞っている際にも、燃料電池の発電状態が不安定になるのを防止することができる。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記燃料電池の発電状態に応じて決定することを特徴とする。
このように構成することにより、開度調整弁の開度を絞っている際にも、燃料電池の要求出力を確保することができる。
【0014】
請求項6に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記開度調整弁の開度を絞ってからの経過時間に応じて決定することを特徴とする。
このように構成することにより、燃料電池の燃料供給不足状態が長時間続いて燃料電池が悪影響を受けるのを防止することができる。
【0015】
請求項7に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記燃料電池に出力増大要求があるときには、前記開度調整弁を絞るのを禁止することを特徴とする。
このように構成することにより、出力増大要求時に燃料電池が燃料供給不足になるのを防止することができる。
【0016】
請求項8に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記燃料ガス循環通路における前記燃料電池の下流に排出弁(例えば、後述する実施の形態における排出弁V3)を設け、前記開度調整弁の開度を広げた後に前記排出弁を開くことを特徴とする。
このように構成することにより、燃料電池のアノード側ガス通路から排出した水分を速やかに系外に排出することが可能になり、水分が再びアノードに戻るのを防止することが可能になる。
【0017】
請求項9に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記燃料ガス循環通路における前記燃料電池の下流に、排水弁(例えば、後述する実施の形態における排水弁V5)を有する気液分離タンク(例えば、後述する実施の形態におけるキャッチタンク7)を設けたことを特徴とする。
このように構成することにより、燃料電池のアノード側ガス通路から排出した水分を一旦、気液分離タンクで集水することができるので、燃料電池のアノード側ガス通路から水分を排出するたびにアノードオフガスを系外に排出させないで済む。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る燃料電池システムの水排出方法の実施の形態を図1から図9の図面を参照して説明する。なお、この実施の形態における燃料電池システムは、燃料電池車両に搭載された態様である。
【0019】
〔第1の実施の形態〕
初めに、この発明に係る燃料電池システムの水排出方法の第1の実施の形態を図1から図7の図面を参照して説明する。
図1は水素循環型の燃料電池システム1の概略構成図である。
燃料電池2は、固体ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜2aをアノード2bとカソード2cとで両側から挟み込んで形成されたセルを複数積層して構成されたスタック(図1では単セルのみ示す)からなり、アノード2bに燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード2cに酸化剤としての酸素を含む空気を供給すると、アノード2bで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜2aを通過してカソード2cまで移動して、カソード2cで酸素と電気化学反応を起こして発電し、水が生成される。生成された水の一部は、固体高分子電解質膜2aを透過してアノード2b側にも移動する。
燃料電池2は、各セルの電圧を検出するセル電圧検出手段6を備えている。
【0020】
高圧水素タンク(燃料供給手段)3に収容された水素ガスは、水素供給通路21を流通し、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dを通って各セルのアノード2bに供給される。水素供給通路21には、高圧水素タンク3に近い側から順に、圧力調整弁V1、エゼクタ4、開度調整弁V2、が設けられている。
圧力調整弁V1は、高圧水素タンク3の水素ガスを減圧して所定圧力に調圧するものであり、開度調整弁V2は、後述するガス流量増大処理を実行するときに制御される弁である。エゼクタ4は燃料電池2のアノード側ガス通路2dから排出されるアノードオフガスを水素供給通路21に戻すためのものである。
【0021】
また、水素供給通路21において、エゼクタ4と開度調整弁V2との間、および、開度調整弁V2よりも下流であって燃料電池2のアノード側ガス通路2dへの入口に近い部位には、それぞれの部位における水素圧力を検出するための圧力センサ11,12が設置されている。なお、以下の説明において、圧力センサ11で検出される水素圧力を開度調整弁入口圧P1、圧力センサ12で検出される水素圧力をアノード入口圧P2と称す。
【0022】
燃料電池2のアノード2bに供給された水素ガスのうち発電に供されなかった水素ガス、すなわち未反応の水素は、燃料電池1からアノードオフガスとして排出され、アノードオフガス通路22を通ってエゼクタ4に吸引され、高圧水素タンク3から供給される新鮮な水素ガスと合流して再び燃料電池2のアノード2bに供給される。すなわち、燃料電池2から排出されるアノードオフガスは、アノードオフガス通路22、およびエゼクタ4よりも下流の水素供給通路21を通って、燃料電池2を循環する。なお、この実施の形態においては、エゼクタ4よりも下流の水素供給通路21とアノードオフガス通路22によって、燃料ガス循環通路20が構成され、開度調整弁V2は、燃料ガス循環通路20の開度を調整する開度調整弁である。
【0023】
アノードオフガス通路22から分岐された排出通路23には排出弁V3が設けられている。この排出弁V3は通常は閉じており、燃料電池2のアノード2bに水分等が溜まって発電状態に影響を及ぼす時などに開いて、水分等を排出するためのものである。
【0024】
一方、空気はエアコンプレッサ5により所定圧力に加圧され、空気通路31を通り、燃料電池2内のカソード側ガス通路2eを通って各セルのカソード2cに供給される。燃料電池2に供給された空気は発電に供された後、燃料電池2からカソードオフガスとしてカソードオフガス通路32に排出され、圧力制御弁V4を介して排出される。空気通路31においてエアコンプレッサ5よりも下流であって燃料電池2のカソード側ガス通路2eへの入口に近い部位には空気圧力を検出するための圧力センサ13が設置されている。なお、以下の説明において、圧力センサ13で検出される空気圧力をカソード入口圧P3と称す。
【0025】
ここで、燃料電池2の通常発電時において、アノード入口圧P2は圧力調整弁V1によって調整されており、カソード入口圧P3はエアコンプレッサ5の回転数によって調整されている。アノード入口圧P2とカソード入口圧P3とを比較すると、アノード入口圧P2の方が所定圧力だけカソード入口圧P3よりも高くなっており、燃料電池2のアノード2bとカソード2cの圧力差(いわゆる、極間差圧)はアノード入口圧P2とカソード入口圧P3とを調整することによって所定の圧力範囲に維持され、固体高分子電解質膜2aが保護されている。
【0026】
また、燃料電池システム1は制御装置(ECU)10を備え、圧力センサ11〜13、およびセル電圧検出手段6からの出力信号等がECU10に入力される。ECU10はこれら出力信号等に基づいて、圧力調整弁V1、開度調整弁V2、排出弁V3、圧力制御弁V4を制御する。
【0027】
次に、この燃料電池システム1の水排出処理について説明する。
この燃料電池システム1においては、燃料電池2のセル電圧が所定値まで低下したときには、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dに水分が溜まったか、あるいは、水素ガス中の不純物濃度が上昇したものと判断して、排出弁V3を開いてアノードオフガス通路22を流れるアノードオフガスを系外に排出し、アノードオフガスとともに水分および不純物を系外に排出する。そして、このアノード側からの水排出に際しては、ガス流量を通常の発電状態における流量よりも増大させることによって、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dおよびアノードオフガス通路22内に溜まっている水分を確実且つ十分に排出する。
【0028】
特に、この燃料電池システム1においては、アノード側からの水排出時の流量増大を以下の手順によって実現するようにした。すなわち、排出弁V3を開くのに先だって開度調整弁V2を閉じて燃料ガス循環通路20を閉鎖し、その状態で燃料電池2の発電を継続して開度調整弁V2よりも下流の水素を消費させることによって開度調整弁V2よりも下流のガス圧力を低下させる。これにより、開度調整弁V2の上流と下流との間に所定の圧力差を生じさせ、この後、開度調整弁V2を開くことによって、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dへの水素ガスの供給流量を通常の発電状態における供給流量よりも増大させるようにした。以下、この開度調整弁V2を開閉してガス流量を増大させる処理をガス流量増大処理と称す。
【0029】
ただし、車両が急加速する時など燃料電池2に出力増大要求があるときに開度調整弁V2を閉じてしまうと、アノード2bへの水素供給(燃料供給)が不足して要求出力を出せなくなってしまうので、この場合には、開度調整弁V2を閉じるのを禁止してガス流量増大処理を実行せず、通常発電時のガス流量で排出弁V3からアノードオフガスを排出する。これにより、アノードオフガス通路22に溜まった水分や不純物を排出することができるとともに、出力増大要求に応えることができるようにする。
【0030】
また、ガス流量増大処理の途中で次の(1)〜(4)の状態になった場合には、開度調整弁V2の上流と下流の圧力差が所定値に達する前であっても、開度調整弁V2を開いて燃料電池2のアノード2bに水素ガスを供給する。
(1)P1−P3≧Pmax1のとき
開度調整弁入口圧P1とカソード入口圧P3の圧力差(P1−P3)が所定値Pmax1よりも大きくなると、開度調整弁V2を開いたときにアノード2bとカソード2cの圧力差(極間差圧)が大きくなって、固体高分子電解質膜2aにダメージを与える虞があるので、固体高分子電解質膜2aの保護のために、圧力差(P1−P3)が所定値Pmax1に達したときには開度調整弁V2を開き、圧力差(P1−P3)が所定値Pmax1を越えないようにする。
【0031】
(2)P2−P3≦Pminのとき
アノード入口圧P1とカソード入口圧P3の圧力差(P2−P3)が所定値Pminよりも小さくなると、燃料電池2の発電状態が不安定になり要求出力を出せなくなる虞があるのと、アノード2bとカソード2cの圧力差(極間差圧)が十分に保てないため固体高分子電解質膜2aにダメージを与える虞があるので、圧力差(P2−P3)が所定値Pminに達したときには開度調整弁V2を開き、圧力差(P2−P3)が所定値Pminよりも小さくならないようにする。これにより、アノード側ガス通路2dからの水排出時にも安定した発電状態を保持することができる。
【0032】
(3)スタック電圧≦Vminのとき
燃料電池2の電圧(以下、スタック電圧と称す)が所定値Vminよりも小さくなると、要求出力を出せなくなる虞があるので、これを防止するために、スタック電圧が所定値Vminに達したときには開度調整弁V2を開き、アノード2bへの水素供給を再開することによりスタック電圧が所定値Vminよりも小さくならないようにする。これにより、アノード側ガス通路2dからの水排出時にも要求出力を確保することができる。なお、スタック電圧は燃料電池2の発電状態を表すパラメータの一つである。
【0033】
(4)V2閉時間≧T1のとき
アノード2bへの水素供給停止状態が余り長時間続くと、燃料電池2に悪影響を与える虞があるので、開度調整弁V2を閉じてからの経過時間が所定時間T1に達したときには開度調整弁V2を開く。
【0034】
次に、第1の実施の形態における燃料電池システム1のアノード側ガス通路2dからの水排出制御について、図2のフローチャートに従って説明する。
図2のフローチャートに示される水排出制御ルーチンは、ECU10によって一定時間毎に実行される。
まず、ステップS101において、セル電圧検出手段6により検出された各セル電圧に基づき、予め設定した閾値よりも低下したセル電圧があるか否かを判定する。セル電圧が前記閾値よりも低下している場合には、燃料電池2のアノード側ガス通路2dに水分が溜まったか、あるいは、水素ガス中の不純物濃度が上昇したものと判断する。
【0035】
ステップS101における判定結果が「NO」(セル電圧が閾値よりも低下していない)である場合は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
ステップS101における判定結果が「YES」(セル電圧が閾値よりも低下している)である場合は、ステップS102に進み、燃料電池2に対する出力増大要求があるか否かを判定する。
【0036】
ステップS102における判定結果が「NO」(出力増大要求なし)である場合は、ガス流量増大処理を実行するために、ステップS103に進んで開度調整弁V2を閉じる。
開度調整弁V2を閉じることによって燃料ガス循環通路20が閉鎖されるが、燃料電池2の発電は継続しているので、開度調整弁V2よりも下流の水素供給通路21および燃料電池2内のアノード側ガス通路2dに残留している水素が消費され、これにより開度調整弁V2よりも下流のガス圧力が徐々に低下する。
【0037】
次に、ステップ104に進み、圧力センサ11で検出された開度調整弁入口圧P1と圧力センサ13で検出されたカソード入口圧P3の圧力差(P1−P3)が、所定値Pmax1以上か否かを判定する。
ステップS104における判定結果が「NO」(P1−P3<Pmax1)である場合は、ステップS105に進み、圧力センサ12で検出されたアノード入口圧P2と圧力センサ13で検出されたカソード入口圧P3の圧力差(P2−P3)が、所定値Pmin以下か否かを判定する。
【0038】
ステップS105における判定結果が「NO」(P2−P3>Pmin)である場合は、ステップS106に進み、スタック電圧が所定値Vmin以下か否かを判定する。
ステップS106における判定結果が「NO」(スタック電圧>Vmin)である場合は、ステップS107に進み、開度調整弁V2を閉じてからの経過時間が所定時間T1以上か否かを判定する。
【0039】
ステップS107における判定結果が「NO」(V2閉時間<T1)である場合は、ステップS108に進み、圧力センサ11で検出された開度調整弁入口圧P1と圧力センサ12で検出されたアノード入口圧P2の圧力差(P1−P2)が、所定値Pmax2以上か否かを判定する。
ステップS108における判定結果が「NO」(P1−P2<Pmax2)である場合は、ステップS104に戻り、ステップS104〜S108の処理を繰り返す。
【0040】
ステップS108における判定結果が「YES」(P1−P2≧Pmax2)である場合は、ステップS109に進んで、開度調整弁V2を開く。
一方、ステップS104における判定結果が「YES」(P1−P3≧Pmax1)である場合、あるいは、ステップS105における判定結果が「YES」(P2−P3≦Pmin)である場合、あるいは、ステップS106における判定結果が「YES」(スタック電圧≦Vmin)である場合、あるいは、ステップS107における判定結果が「YES」(V2閉時間≧T1)である場合も、ステップS109に進み、開度調整弁V2を開く。ただし、これらの場合は、開度調整弁V2の上流と下流の圧力差がPmax2になる前に開度調整弁V2を開くこととなる。
【0041】
図3は、P1−P3≧Pmax1の成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
図4は、P2−P3≦Pminの成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
図5は、スタック電圧≦Vminの成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
図6は、V2閉時間≧T1の成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
図7は、P1−P2≧Pmax2の成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
【0042】
このようにガス流量増大処理を実行すると、開度調整弁V2の上流と下流の間に圧力差が生じるので、この圧力差の大きさに応じた流量の水素ガスが燃料電池2内のアノード側ガス通路2dに供給されるようになり、通常の発電時よりも大きな流量でアノード側ガス通路2dおよびアノードオフガス通路22に水素ガスが流れる。これにより、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dに溜まっていた水分を確実且つ十分に燃料電池2内からアノードオフガス通路22に排出することができる。
この場合、ステップS108で「YES」判定されて開度調整弁V2を開くときが、開度調整弁V2の上流と下流の圧力差がPmax2で最大となり、アノード側ガス通路2dへの水素供給再開時の水素ガス流量は最大となる。これに対して、ステップS104,105,106,107で「YES」判定されて開度調整弁V2を開くときは、開度調整弁V2の上流と下流の圧力差がPmax2よりも小さいため、アノード側ガス通路2dへの水素供給再開時の水素ガス流量は、ステップS108で「YES」判定されて開度調整弁V2を開くときよりは減少するものの、ガス流量増大処理をしないときと比較すると、ガス流量は増大するので、アノード側ガス通路2dから水分を排出することができる。
【0043】
次に、ステップS110に進み、排出弁V3を開いて、アノードオフガス通路22を流れるアノードオフガスを排出弁V3から系外に排出する。これにより、燃料電池2から排出した水分をアノードオフガスとともに系外に排出することができる。また、この水分がアノードオフガス通路22を通ってエゼクタ4に吸引され水素供給通路21に戻らないようにすることができる。なお、このときに水素ガス中の不純物もアノードオフガスとともに系外に排出される。
【0044】
次に、ステップS111に進み、排出弁V3を開いてから所定時間が経過したか否かを判定し、判定結果が「NO」(所定時間経過していない)である場合は、排出弁V3の開状態を継続し、判定結果が「YES」(所定時間経過した)である場合は、ステップS112に進み、排出弁V3を閉じてアノードオフガスの排出を停止して、本ルーチンの実行を一旦終了する。
このようにガス流量増大処理を行ってアノードオフガスを排出した場合には、ガス流量を増大させたことにより、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dに溜まっていた水分を確実且つ十分に燃料電池2内から排出することができるので、燃料電池2を極めて良好な発電状態に確実に回復することができる。
また、開度調整弁V2を閉ざし、既に燃料電池2に供給されている水素を発電により消費することにより開度調整弁V2の上流と下流の間に圧力差を生じさせているので、水素ガスを有効に利用することができる。また、ガス流量を増大させるために水素供給圧力を増大させるなどの必要もなく、昇圧に伴う余計なエネルギーを使わなくて済み、エネルギーマネージメント上、極めて有利である。
【0045】
ステップS102における判定結果が「YES」(出力増大要求あり)である場合は、燃料電池2への水素供給を遮断することはできないので、開度調整弁V2の閉弁を禁止し、ステップS103〜S109のガス流量増大処理を実行することなく、ステップS110に進み、ステップS110〜S112の処理を実行して、排出弁V3からアノードオフガスを排出する。
【0046】
なお、開度調整弁V2の上流と下流の圧力差を迅速に増大させるために、ステップS103で開度調整弁V2を閉じた後、圧力調整弁V1の開度を通常よりも大きくしてもよい。このようにすると、開度調整弁入口圧力P1を通常よりも大きくすることができ、その結果、開度調整弁V2の上流と下流の圧力差を迅速に増大させることができる。
なお、このように開度調整弁V2を閉じた後に圧力調整弁V1の開度を大きくした場合には、ステップS109で開度調整弁V2を開ける前に、圧力調整弁V1の開度を元の状態に戻しておく。
【0047】
〔第2の実施の形態〕
次に、この発明に係る燃料電池システムの水排出方法の第2の実施の形態を図8および図9の図面を参照して説明する。
第2の実施の形態の燃料電池システムでは、アノードオフガス通路22における排出通路23の分岐点よりも上流側に、アノードオフガス中の水分を分離し集水するためのキャッチタンク(気液分離タンク)7が設置されており、このキャッチタンク7に排水通路24が接続され、排水通路24に排水弁V5が設けられている。
その他の構成については第1の実施の形態のものと同じであるので、同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0048】
第2の実施の形態では、排出弁V3は主に水素ガス中の不純物排出のために使用され、排水弁V5は主に排水のために使用される。排出弁V3と排水弁V5はECU10によって次のように開閉制御される。
アノードオフガス通路22を流れるアノードオフガス中の水分は、一旦キャッチタンク7に捕集され、集水される。そして、キャッチタンク7に所定量の液水が溜まると、ECU10は排水弁V5を所定時間だけ開き、キャッチタンク7に溜まっている水を排水する。
一方、燃料電池2の運転時間が所定時間に達したとき、あるいは、ガス流量増大処理を実行しても燃料電池2の発電状態の回復が得られないときなどに、ECU10は排水弁V5を所定時間だけ開き、アノードオフガスとともに不純物を排出し、水素ガス中の不純物濃度を低減する。
【0049】
そして、第1の実施の形態ではガス流量増大処理終了後、すなわち開度調整弁V2の開弁後に必ず排出弁V3を開いていたが、第2の実施の形態では、開度調整弁V2の開弁後に排出弁V3を開けず、通常の発電状態と同様に、アノードオフガスをアノードオフガス通路22およびエゼクタ4を介して水素供給通路21に戻すように制御する。
このように制御した場合にも、ガス流量を増大させることにより、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dに溜まっていた水分を確実且つ十分に燃料電池2内から排出することができ、燃料電池2を極めて良好な発電状態に確実に回復することができる。そして、燃料電池2内のアノード側ガス通路2dから排出された水分は、キャッチタンク7に捕集されるので、水分を除去されたアノードオフガスがエゼクタ4を介して水素供給通路21に戻されることになる。
つまり、第2の実施の形態では、ガス流量増大処理の実行と、排出弁V3の開閉と、排水弁V5の開閉は、それぞれ独立して制御される。
【0050】
図9は、第2の実施の形態における燃料電池システム1のアノード側ガス通路2dからの水排出制御ルーチンを示すフローチャートであるが、第1の実施の形態の制御ルーチンとの相違点は、ステップS109の処理を終了すると、本ルーチンの実行を一旦終了することだけである。
その他の制御については第1の実施の形態のものと同じであるので、同一ステップに同一ステップ番号を付して説明を省略する。
この第2の実施の形態の燃料電池システムの水排出方法では、前述した第1の実施の形態の作用に加えて、ガス流量増大時にアノードオフガスを排出しないので、水素の排出量を低減することができ、燃料である水素を無駄なく有効に使用することができる。特に、燃料電池車両に搭載された燃料電池システム1の場合には、燃費が向上し、走行距離の増大を図ることができる。
【0051】
〔他の実施の形態〕
なお、この発明は前述した実施の形態に限られるものではない。
例えば、前述した実施の形態では、開度調整弁V2を全閉にしているが、通常の発電状態のときよりも開度調整弁V2の開度を絞って非全閉状態で発電を行い燃料を消費することにより圧力差を生じさせることができる場合には、開度調整弁V2を全閉にしなくても構わない。
【0052】
また、前述した実施の形態では、アノードオフガスを循環させるためにエゼクタを用いたが、アノードオフガス通路に循環ポンプを設け、アノードから排出される未利用の水素を吸引し供給水素と同等の圧力にすることで循環させることも可能である。このように循環ポンプを設けた場合には、開度調整弁を絞る際に循環ポンプによってアノードオフガスを吸引することで、開度調整弁の下流の圧力を下げることができ、開度調整弁の上流と下流の圧力差を迅速に増大させることができる。これによって、十分な圧力差を持ってアノードの水分を排出することができる。
【0053】
また、前述した実施の形態では、燃料電池の通常発電状態にあるときにアノードへ供給されるガス圧力の方がカソードへ供給されるガス圧力よりも高く設定されるシステムを用いて説明したが、この発明はカソードへ供給されるガス圧力の方がアノードへ供給されるガス圧力よりも高く設定されるシステムにも適用することができる。
また、この発明は車載用以外の燃料電池システムにも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明するように、請求項1に係る発明によれば、燃料電池内のアノード側ガス通路に溜まった水を排出する際に、燃料電池への燃料ガスの供給流量を通常の発電状態における供給流量よりも増大させることができるので、アノード側ガス通路に溜まっている水分を確実に且つ十分に排出することができ、発電性能を確実に回復することができる。
また、開度調整弁の開度を絞り、開度調整弁よりも下流の燃料を発電で消費することにより開度調整弁の上流と下流の間に圧力差を生じさせているので、水の排出に際して燃料を有効に利用することができる。また、ガス流量を増大させるために燃料ガス供給圧力を増大させるなどの必要もないので、昇圧に伴う余計なエネルギーを使わなくて済み、エネルギーマネージメント上、極めて有利である。
【0055】
請求項2に係る発明によれば、水排出時のガス流量増大を確実に実行することができる。
請求項3に係る発明によれば、開度調整弁の開度を広げたときに燃料電池のアノードとカソードの圧力差(極間差圧)が所定値以上になるのを防止することができ、燃料電池を機械的損傷(例えば、固体高分子電解質膜の損傷等)から保護することができる。
請求項4に係る発明によれば、開度調整弁の開度を絞っている際にも、燃料電池の発電状態が不安定になるのを防止することができ、安定した発電状態を保持することができる。
【0056】
請求項5に係る発明によれば、開度調整弁の開度を絞っている際にも、燃料電池の要求出力を確保することができる。
請求項6に係る発明によれば、燃料電池の燃料供給不足状態が長時間続いて燃料電池が悪影響を受けるのを防止することができる。
請求項7に係る発明によれば、出力増大要求時に燃料電池が燃料供給不足になるのを防止することができるので、要求された出力増大に応えることができる。
請求項8に係る発明によれば、燃料電池のアノード側ガス通路から排出した水分を速やかに系外に排出することが可能になり、水分が再びアノードに戻るのを防止することが可能になる。
請求項9に係る発明によれば、燃料電池のアノード側ガス通路から水分を排出するたびにアノードオフガスを系外に排出させないで済むので、燃料の系外排出量を減らすことができ、燃料を無駄なく有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る水排出方法の実施に好適な燃料電池システムの第1の実施の形態の構成図である。
【図2】 前記第1の実施における燃料電池システムのアノード側ガス通路からの水排出制御のフローチャートである。
【図3】 P1−P3≧Pmax1の成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
【図4】 P2−P3≦Pminの成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
【図5】 スタック電圧≦Vminの成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
【図6】 V2閉時間≧T1の成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
【図7】 P1−P2≧Pmax2の成立により開度調整弁V2を開く場合のタイムチャートである。
【図8】 この発明に係る水排出方法の実施に好適な燃料電池システムの第2の実施の形態の構成図である。
【図9】 前記第2の実施における燃料電池システムのアノード側ガス通路からの水排出制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1 燃料電池システム
2 燃料電池
2b アノード
2c カソード
2d アノード側ガス通路
7 気液分離タンク
20 燃料ガス循環通路
V2 開度調整弁
V3 排出弁
Claims (9)
- アノードに燃料ガスが供給されカソードに酸化剤ガスが供給されて発電をする燃料電池と、前記燃料電池のアノードから排出されるアノードオフガスを再び前記アノードに供給するための燃料ガス循環通路と、前記燃料ガス循環通路における前記燃料電池の上流に設けられて前記燃料ガス循環通路の開度を調整する開度調整弁と、を備えた燃料電池システムの水排出方法であって、
前記開度調整弁の開度を絞り、その状態で前記燃料電池による発電を継続し、その後、前記開度調整弁の開度を広げることで前記燃料電池内のアノード側ガス通路の水を排出することを特徴とする燃料電池システムの水排出方法。 - 前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記開度調整弁の上流と下流との圧力差に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
- 前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記開度調整弁の上流のガス圧力と前記燃料電池のカソード圧力との圧力差に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
- 前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記燃料電池のアノード圧力とカソード圧力との圧力差に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
- 前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記燃料電池の発電状態に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
- 前記開度調整弁の開度を広げるタイミングは、前記開度調整弁の開度を絞ってからの経過時間に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
- 前記燃料電池に出力増大要求があるときには、前記開度調整弁を絞るのを禁止することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
- 前記燃料ガス循環通路における前記燃料電池の下流に排出弁を設け、前記開度調整弁の開度を広げた後に前記排出弁を開くことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
- 前記燃料ガス循環通路における前記燃料電池の下流に、排水弁を有する気液分離タンクを設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの水排出方法。
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