JP4263010B2 - 機器制御システム、制御機器、および、記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器制御システム、制御機器、および、記録媒体に関し、特に、複数の機器が接続されたネットワークを含み、当該ネットワーク内の制御機器が他の機器を制御するための、機器制御システム、制御機器、および、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークに接続された複数の機器の中から所望の機器を選択して制御するシステムは、ネットワーク技術の発達に従って広く普及している。このような選択的な制御は、一般的には、制御対象となる機器のアドレスを指定してデータを送受信することにより、実施されている。
【0003】
また、このような制御に加え、機器の設置されている位置の情報を用い、当該機器の存在する位置に基いた制御を実行するシステムも提案されてきている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ネットワーク上に、可搬あるいは可動の機器を接続したときに、制御機器(制御する側の機器)が、被制御機器(制御される側の機器)の識別番号ではなく、当該被制御機器の物理的位置を指定することによる制御を可能とする、つまり、位置認識機能を有するシステムが開示されている。このシステムでは、具体的には、各機器が、物理的位置情報と関連付けられたID番号を有するコネクタを介して、ネットワークに接続される。また、各機器について、その識別番号と、接続されたコネクタのID番号とが、データベースに登録される。なお、コネクタの物理的位置情報とID番号とは、当該データベースに登録されている。そして、制御機器が、被制御機器の識別番号やアドレスを直接指定する代わりに、被制御機器の物理的位置情報を指定することにより、データベースに登録された情報に基づいて当該物理的位置情報が被制御機器の識別番号に読み替えられ、制御が行なわれる。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−235955号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術によるシステムは、単に特定の物理的位置にある機器を制御するためだけのものであった。換言すれば、制御機器と被制御機器との位置関係とは無関係に、被制御機器の制御がなされるものであった。したがって、制御機器または被制御機器が移動された場合であっても、制御対象となる被制御機器を変更することができないという課題があった。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑みなされたものであり、その目的は、ネットワークに接続される機器が移動された場合でも、移動後の状況に合わせて最適な機器を制御対象とすることができる、機器制御システム、制御機器、および、記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に従った機器制御システムは、ネットワークに接続された複数の機器を含む機器制御システムを対象とする。そして、当該システムにおいて、前記複数の機器は、他の機器を制御する制御機器を含み、前記制御機器は、前記ネットワーク上における自己の物理的位置の情報である自己位置情報と、前記ネットワークに接続された複数の機器の各々の物理的位置情報である他位置情報と、当該複数の機器の各々が備える機能についての情報である他機能情報とを記憶する第1の記憶部と、制御対象とする機器に必要な機能の条件についての情報である他機能条件と、制御対象とする機器に対する位置の条件についての情報である他位置条件とを記憶する第2の記憶部とを備え、前記第2の記憶部は、前記他位置条件として位置に関する複数の種類の条件のそれぞれについて第1の範囲の条件と前記第1の範囲に対する許容範囲を加えた第2の範囲の条件とを記憶し、さらに、機器の選択において前記複数の種類の条件の中で他の条件よりも優先させる条件である優先条件を記憶し、前記制御機器は、前記他機能情報および前記他位置情報を参照することにより、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記他機能条件および前記他位置条件の中の全種類の条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他機能情報および前記他位置情報に関連付けられている機器を選択する選択部をさらに備え、前記選択部は、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器は存在するが前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器は存在しない場合には、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器の中で、前記他位置情報が、前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たし前記優先条件以外の前記他位置条件については前記第2の範囲の条件を満たす機器を選択することを特徴とする。
【0009】
本発明に従うと、ネットワークに接続された複数の機器の中で機器の位置が変更された場合でも、制御機器は、移動後の機器の他位置情報および他機能情報を用いて、制御対象とする機器についての位置および機能についての条件に基づいて、被制御機器を選択することができる。なお、制御機器の第1の記憶部には、自己位置情報と他位置情報とが記憶されているため、制御機器では、これらを用いて、ネットワークに接続された機器の、自己の位置に対する相対位置を得ることができる。そして、第1の記憶部での記憶内容を少なくするため、および、選択部による選択動作を簡略化するために、他位置情報として相対位置を用いることもできる。また、本発明に従うと、第2の記憶部には、他位置条件として複数の種類の条件が記憶され、さらに、優先条件が記憶され、そして、第1の記憶部において関連付けられている他機能情報が他機能条件を満たす機器は存在するが他位置情報が他位置条件を満たす機器は存在しない場合には、ネットワーク上の複数の機器の中から、優先条件を満たす他位置情報に関連付けられている機器が選択される。
【0010】
また、本発明に従った機器制御システムは、前記ネットワークに接続され、自己の物理的位置情報を発信することのできる複数のコンセントをさらに含み、前記複数の機器は、前記複数のコンセントのいずれかに接続されることにより、当該複数のコンセントのいずれかを介して、前記ネットワークに接続され、前記第1の記憶部は、他位置情報として前記複数の機器の各々が接続されている前記コンセントの物理的位置情報を記憶することが好ましい。
【0011】
また、本発明に従った機器制御システムでは、前記第1の記憶部は、前記自己位置情報および前記他位置情報を、前記複数の機器に対して規定されたX軸とY軸とZ軸に基づいた座標として記憶し、前記他位置条件は、制御対象とする機器に対する前記制御機器からの、前記座標に基づいた方向についての条件を含むことが好ましい。
【0012】
また、本発明に従った機器制御システムでは、前記制御機器は、他の機器に対して当該他の機器を制御するための情報を出力する制御部をさらに備え、前記選択部が前記ネットワーク上の複数の機器の中から前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他位置情報に関連付けられている機器を選択した場合に、前記他位置条件の中の前記優先条件以外の種類の条件について前記第1の範囲の条件と前記選択された機器の前記他位置情報との間のずれを検出し、前記選択された機器を制御するための情報として、前記選択された機器に対してその前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器として選択された場合に出力される情報に対して前記ずれに応じて補正がなされた情報を出力することが好ましい。
【0013】
また、本発明に従った機器制御システムでは、前記選択された機器は、音声を出力するスピーカであり、前記ずれは、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれであり、前記制御部は、前記制御機器と前記スピーカの距離が前記第1の範囲の条件よりも長い場合には、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれに応じて前記スピーカの出力が大きくなるように制御する情報を出力することが好ましい。
【0014】
本発明に従った制御機器は、複数の機器とともにネットワークに接続され、当該ネットワーク上の他の機器を制御する制御機器を対象とする。そして、当該制御機器は、前記ネットワーク上における自己の物理的位置の情報である自己位置情報と、前記ネットワークに接続された複数の機器の各々の物理的位置情報である他位置情報と、当該複数の機器の各々が備える機能についての情報である他機能情報とを記憶する第1の記憶部と、制御対象とする機器に必要な機能の条件についての情報である他機能条件と、制御対象とする機器に対する位置の条件についての情報である他位置条件とを記憶する第2の記憶部と、前記他機能情報および前記他位置情報を参照することにより、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記第1の記憶部において記憶されている前記他機能情報および前記他位置情報の中で前記他機能条件および前記他位置条件を満たす前記他機能情報および前記他位置情報に関連付けられている機器を選択する選択部とを含み、前記第2の記憶部は、前記他位置条件として位置に関する複数の種類の条件のそれぞれについて第1の範囲の条件と前記第1の範囲に対する許容範囲を加えた第2の範囲の条件とを記憶し、さらに、機器の選択において前記複数の種類の条件の中で他の条件よりも優先させる条件である優先条件を記憶し、前記制御機器は、前記他機能情報および前記他位置情報を参照することにより、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記他機能条件および前記他位置条件の中の全種類の条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他機能情報および前記他位置情報に関連付けられている機器を選択する選択部をさらに含み、前記選択部は、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器は存在するが前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器は存在しない場合には、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器の中で、前記他位置情報が、前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たし前記優先条件以外の前記他位置条件については前記第2の範囲の条件を満たす機器を選択することを特徴とする。
【0015】
本発明に従うと、ネットワークに接続された複数の機器の中で機器の位置が変更された場合でも、制御機器は、移動後の機器の他位置情報および他機能情報を用いて、制御対象とする機器についての位置および機能についての条件に基づいて、被制御機器を選択することができる。
【0016】
また、本発明に従った制御機器が接続される前記ネットワークには、自己の物理的位置情報を発信することのできる複数のコンセントが接続されることが好ましい。また、本発明に従った制御機器とともに前記ネットワークに接続される前記複数の機器は、前記複数のコンセントのいずれかに接続されることにより、当該複数のコンセントのいずれかを介して、前記ネットワークに接続されることが好ましい。そして、本発明に従った制御機器では、前記第1の記憶部は、他位置情報として前記複数の機器の各々が接続されている前記コンセントの物理的位置情報を記憶することが好ましい。
【0017】
また、本発明に従った制御機器では、前記第1の記憶部は、前記自己位置情報および前記他位置情報を、前記複数の機器に対して規定されたX軸とY軸とZ軸に基づいた座標として記憶し、前記他位置条件は、制御対象とする機器に対する当該制御機器からの、前記座標に基づいた方向についての条件を含むことが好ましい。
【0018】
また、本発明に従った制御機器では、他の機器に対して当該他の機器を制御するための情報を出力する制御部をさらに含み、前記制御部は、前記選択部が前記ネットワーク上の複数の機器の中から前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他位置情報に関連付けられている機器を選択した場合に、前記他位置条件の中の前記優先条件以外の種類の条件について前記第1の範囲の条件と前記選択された機器の前記他位置情報との間のずれを検出し、前記選択された機器を制御するための情報として、前記選択された機器に対してその前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器として選択された場合に出力される情報に対して前記ずれに応じて補正がなされた情報を出力することが好ましい。
【0019】
また、本発明に従った制御機器では、前記選択された機器は、音声を出力するスピーカであり、前記ずれは、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれであり、前記制御部は、前記制御機器と前記スピーカの距離が前記第1の範囲の条件よりも長い場合には、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれに応じて前記スピーカの出力が大きくなるように制御する情報を出力することが好ましい。
【0020】
本発明に従った記録媒体は、ネットワークに接続された複数の機器を含む機器制御システムにおいて、前記ネットワークに接続されたコンピュータが、当該複数の機器の中の機器を制御するための制御プログラムを記録した記録媒体を対象としている。そして、当該記録媒体は、そこに記録された制御プログラムに従って、前記コンピュータに、前記ネットワーク上における自己の物理的位置の情報である自己位置情報と、前記ネットワークに接続された複数の機器の各々の物理的位置情報である他位置情報と、当該複数の機器の各々が備える機能についての情報である他機能情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、制御対象とする機器に必要な機能の条件についての情報である他機能条件と、制御対象とする機器に対する位置の条件についての情報である他位置条件とを第2の記憶部に記憶するステップと、前記他機能情報および前記他位置情報を参照することにより、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記第1の記憶部において記憶されている前記他機能情報および前記他位置情報の中で前記他機能条件および前記他位置条件を満たす前記他機能情報および前記他位置情報に関連付けられている機器を選択するステップとを実行させ、前記第2の記憶部に記憶するステップは、前記他位置条件として複数の種類の条件を記憶させるステップと、前記機器を選択するステップにおいて前記複数の種類の条件の中で他の条件よりも優先させる条件である優先条件を前記第2の記憶部に記憶するステップを含み、前記機器を選択するステップは、前記第1の記憶部において関連付けられている前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器は存在するが前記他位置情報が前記他位置条件を満たす機器は存在しない場合には、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記優先条件を満たす前記他位置情報に関連付けられている機器を選択するステップを含むことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、同一の部品には、特記された場合を除き、同一の符号が付され、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0022】
また、以下の各実施の形態では、HDTV(High DefinitionTV)とスピーカを含むシステムを例にして説明するが、本発明にかかる機器制御システムは、これに制限されるものではない。
【0023】
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態として、ユーザが、複数の部屋にHDTV映像を見るためのチューナおよびスピーカを配置させることにより構成される、ホームシアタについてのネットワークを含むシステムについて説明する。なお、本実施の形態では、機器を、自己の位置情報を通知することが可能なコンセントに接続することにより、各機器についての位置認識機能を有するシステムについて説明するが、本発明はこれに限らず、有線通信または無線通信により位置認識機能を達成するシステムに対しても適用可能である。また、本実施の形態では、制御を司るネットワーク制御機器をHDTV、被制御機器をHDTVチューナまたはスピーカとして説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態のシステムの全体構成図である。本システムには、自己の位置情報を含む様々な情報の記憶および送受信が可能な、コンセント101〜105、HDTVチューナ106、HDTV108、スピーカ107,109,110、および、各機器の情報を記憶するサーバ111が含まれる。なお、本システムでは、上記の機器は、部屋P(部屋番号1)および部屋Q(部屋番号2)という2つの部屋にまたがって配置されている。具体的には、コンセント101、コンセント101に接続されたHDTVチューナ106、コンセント102、および、コンセント102に接続されたスピーカ107は、部屋Pに配置されている。また、コンセント103、コンセント103に接続されたHDTV108、コンセント104、コンセント104に接続されたスピーカ109、コンセント105、および、コンセント105に接続されたスピーカ110は、部屋Qに配置されている。なお、サーバ111は、コンセント101〜105に接続されているが、配置場所は、特に限定されない。
【0025】
図2は、図1に含まれる機器(HDTVチューナ106、HDTV108、および、スピーカ107,109,110)、ならびに、サーバ111の内部構成のうち、本発明に関連する部分を示す図である。
【0026】
本実施の形態のシステムを構成する各機器およびサーバにおいて、記憶部202は、自己の機能についての情報(自機器機能情報)、自己の位置情報(自己位置情報)、自機器の機能を果たすために必要な他機器の機能および位置条件を記した情報(機能データ)、ならびに、他機器の持つ位置や機能の情報を含む他機器の機器情報(他機器情報)を記憶する。
【0027】
通信部203は、他機器、および、自己が接続されたコンセント101〜105と通信を行なう。
【0028】
情報管理部204は、他機器、および、自己が接続されたコンセント101〜105から得た情報および機能テーブルなどを管理する。
【0029】
情報処理部205は、他機器との間での情報取得や伝達のための通信処理を行なう。
【0030】
位置情報取得部206は、コンセント101〜105などから、自機器の位置情報を取得する。
【0031】
表示部207は、他機器、および、自己が接続されたコンセント101〜105から得た情報を表示する。
【0032】
入力部208は、ユーザからの情報の入力を受付ける。
相対位置算出部209は、他機器やコンセント101〜105から取得する位置情報から、他機器との相対位置を算出する。
【0033】
機器情報取得部210は、他機器の位置情報と機能情報とを取得する。
そして、制御部201は、図2に示した各要素を総合的に制御する。
【0034】
ここで、図3に、図2の記憶部202に記憶されているテーブルであって、本実施の形態のネットワークにおける機器の位置情報および制御対象となる他機器の機器情報をまとめたテーブルを示す。なお、図3(A)は、機器情報テーブル300の一例であり、図3(B)は、機能データテーブル310の一例である。
【0035】
まず、図3(A)を参照して、機器情報テーブル300には、ネットワーク上にある機器の種類が、当該機器についての、設置されている部屋番号、物理的位置、および、HDTV108からの相対的な位置と関連付けられている。
【0036】
物理的位置は、当該機器が接続されているコンセントに対応した座標である。この座標は、部屋Q(部屋番号2)の左下の点Oを原点として、紙面上の横方向にX軸、縦方向にY軸を規定し、また、紙面に交わる方向(垂直方向)にZ軸を規定した上で、各コンセントの位置をm単位で表した座標(X,Y,Z)とされている。例えばコンセント105は、その座標が(1,0,0)であるため、原点から、右方向へ1m、図の上方向へ0m、垂直方向へ0m離れた位置にあることを示す。なお、機器は、コンセントに、短いケーブルで接続されるので、コンセントと同じ位置にあると見なすことができる。そして、部屋番号と物理的位置により、各機器の位置情報が構成されている。
【0037】
HDTV108からの相対的な位置は、各機器についてのHDTV108との物理的位置の座標の差である相対座標と、HDTV108に対する存在方向を軸Wを基準とした反時計方向の角度とを含む。具体的には、当該角度は、HDTV108と機器の存在位置を結んだ線分と軸Wとのなす角とされる。機器情報テーブル300は、機器が、自機器と他機器の相対位置関係を算出する際に利用される。
【0038】
一方、機能データテーブル310は、機器ごとに設けられたテーブルであり、各機器がネットワーク上でその機能を果たすために必要とする他機器の内容がまとめられたものである。機能データテーブル310には、必要な機器の種類,および,その数、ならびに、当該必要な機器の存在するべき相対位置,角度,自機器からの距離,および,部屋番号が列挙されている。
【0039】
本実施の形態のシステムでは、機器は、機能データテーブル310に列挙された条件に合う他機器を機器情報テーブル300より検索することにより、ネットワークに接続された機器から制御対象として適した機器を選択する。
【0040】
図4は、コンセント101〜105の内部構成を示す図である。コンセント101〜105は、それぞれ、自己の位置情報を含む各種情報を記憶する記憶部402、当該コンセントに接続された機器と通信を行なう通信部403、他機器から得た情報を管理する情報管理部404、ネットワーク上の他機器との間で情報取得や伝達のための通信処理などを行なう情報処理部405、機器を直接接続させるための機器接続口406、および、これらを総合的に制御する制御部401から構成される。
【0041】
図5は、本実施の形態において機器が自分の位置を認識するための処理(自機器の位置情報取得処理)のフローチャートであり、図6は、本実施の形態において、機器(HDTVチューナ106、HDTV108、および、スピーカ107,109,110)間、または、機器とサーバ111の間で送受信されるパケットのフォーマットの一例を示す図である。図6では、送受信されるパケットとして、位置検出要求パケット601、位置検出応答パケット602、検索要求パケット603、検索応答パケット604、位置登録要求パケット605、および、機器情報登録要求パケット606が示されている。
【0042】
図6に示された各パケットは、ヘッダ情報を含む。
さらに、位置検出要求パケット601は、当該パケットを送信する機器のアドレスを含む。
【0043】
位置検出応答パケット602は、コンセントが位置検出要求パケット601を受信したことに応答する際に送信されるパケットであり、位置検出要求パケット601を送信した機器のアドレス、および、当該送信先の機器の位置情報となる自己のコンセントの位置情報を含む。
【0044】
検索要求パケット603は、ネットワーク内において自己の条件に合う機器の検索を要求する際に送信されるパケットであり、サーバ検索フラグ、ブロードキャストアドレス、自機器のアドレス、検索条件、および、自機器の位置情報を含む。なお、ブロードキャストアドレスとは、機器情報テーブル300にリストアップされている全機器に情報を送信するためのアドレスである。
【0045】
検索応答パケット604は、検索要求パケット603が送信されたことに応答して送信されるパケットであり、検索要求パケット603を送信した機器のアドレス、サーバ111のアドレス、自機器の位置情報、および、自機器の機器情報を含む。
【0046】
位置登録要求パケット605は、自己の位置情報をサーバ111に登録するために送信されるパケットであり、自機器のアドレス、サーバ111のアドレス、および、自機器の位置情報を含む。
【0047】
機器情報登録要求パケット606は、自己の機器情報をサーバ111に登録するために送信されるパケットであり、自機器のアドレス、サーバ111のアドレス、および、自機器の機器情報を含む。
【0048】
なお、ネットワークにおいてサーバが存在しない場合には、各パケットにおいて、サーバのアドレスの代わりにブロードキャストアドレスが含まれ、各機器に対して直接情報が送信される。
【0049】
以下に、自機器の位置情報取得処理の内容について、説明する。なお、当該処理は、本実施の形態の各機器において同様になされるため、ここでは処理の主体または対象を機器という言葉でまとめて説明する。
【0050】
まず、機器がコンセントに接続され(ステップS501、以下「ステップ」を省略する)、電源が投入されると(S502でYES判断時)、機器は、自己が接続されている部屋とコンセントなどの位置情報を取得するために、位置情報取得部206で位置検出要求パケット601を作成し、自分が接続されているコンセントに対して通信部203から送信する(S503)。なお、機器は、コンセントに接続されても、電源が投入されなければ(S502でNO判断時)、S503以降の処理を実行しない。
【0051】
そして、機器は、位置検出要求パケット601を送信した後、コンセントからの応答があれば(S504でYES判断時)、S505に処理を移行させる。なお、コンセントからの応答がない場合には(S504でNO判断時)、機器は、S503に処理を戻し、当該パケットをコンセントに対して再送する。
【0052】
そして、位置検出要求パケット601を通信部403で受信したコンセントは、応答として、記憶部402に予め保持している部屋番号やコンセント番号といった位置情報を、情報処理部405で作成した位置検出応答パケット602を用いて、通信部403により機器に提供する。ここで位置情報として送信される部屋番号やコンセント番号は、ユーザによって直接入力されてもよいし、部屋番号やコンセント番号などを一括管理するサーバ111または(サーバ111と、ネットワークを分散管理する機器が存在する場合には)分散管理する機器によって割り当てられてもよい。このとき、サーバ111または分散管理する機器は、機器情報テーブル300のようなテーブルを保持している。
【0053】
なお、図1に示すようにコンセント番号として位置を示す座標を付与するなど、規則性を持たせることによって、後に行なう機器間の相対位置関係を容易に割出すことが可能となる。また、座標は、2次元に限らず3次元もしくは部屋番号を含めた座標系なども可能である。
【0054】
そして、機器は、コンセントから位置検出応答パケット602を通信部203を介して受信すると(S504でYES判断時)、自己が接続されている部屋とコンセントの位置情報を認識できる(S505)。
【0055】
そして、機器は、S506で、ネットワーク上に当該機器の位置情報を一括管理するサーバ111が存在するか否かを判断し、サーバ111が存在しない場合(S506でNO判断時)、上記の位置情報を取得した後、検索要求パケット603を受信するまで待機状態になり、電源がOFFされるまで記憶部202に位置情報を保持する(S507)。なお、機器が検索要求パケット603を受信すると、後述する検索処理(図7参照)が実行される。また、S506では、サーバ111は、ネットワークに接続されていても、電源が投入されていない場合には、存在しないものとして処理される。
【0056】
一方、機器の位置情報を一括管理するサーバ111が存在する場合(S506でYES判断時)、機器は、上記の位置情報を取得した後、情報処理部205で位置登録要求パケット605を作成し、さらに、情報処理部205で機器情報登録要求パケット606を作成して、サーバ111に対して通信部203から機器の位置情報および機器情報をサーバ111に送信して、それらを当該サーバ111に登録する(S508)。
【0057】
サーバ111は、S508で登録された位置情報および機器情報を、機器情報テーブル300に保持し、検索要求パケット603を受信するまで待機状態となる(S509)。なお、サーバ111は、当該サーバ111の電源がOFF、または、位置情報を登録してきた機器の電源がOFFになるまで、S508で登録された位置情報を保持する。また、サーバ111が検索要求パケット603を受信すると、図7に示すような検索処理が実行される。
【0058】
本実施の形態において、各コンセントの位置情報は、各コンセントおよび機器に、GPS(Global Positioning System)、UWB(Ultra Wide Band)、指向性のある赤外線リモコン等を用いて、自分の位置情報を得させて保持させた上で、サーバ111に登録されるよう構成されても良い。
【0059】
図7は、本実施の形態においてHDTV108が、各機器について、必要な他機器(HDTVチューナ106、スピーカ107,109,110)を検索する際に実行される処理のフローチャートである。
【0060】
図7を参照して、検索処理では、HDTV108は、まずS700で、ネットワーク上にサーバ111が存在しているか否かを判断し、存在していると判断するとS705に、存在していないと判断するとS702に、それぞれ処理を進める。
【0061】
本実施の形態のネットワーク上では、図5を参照して説明したように、電源がONになっている機器は、すでに自己の位置情報をコンセントから得ており、また、機器の位置情報を一括管理するサーバ111が存在する場合には、当該機器の位置情報および機器情報はサーバ111に登録されている。
【0062】
そして、S702,S705では、各機器およびサーバ111は、ある機器からの検索要求パケット603を受信するまで待機状態に入っている。
【0063】
本実施の形態のネットワークでは、位置情報を一括管理するサーバ111が存在しなければ、HDTV108は、情報処理部205でサーバ検索フラグをたてることなく検索要求パケット603を作成する。一方、サーバ111が存在する場合には、検索要求パケット603を、そのサーバ検索フラグをたてて作成する。そして、当該検索要求パケット603を、通信部203を介して、ネットワーク上にブロードキャストする。
【0064】
そして、ネットワーク上に位置情報を一括管理するサーバ111が存在しない場合に実行されるS702の後、検索要求パケット603を受信可能なネットワーク上の全機器は、通信部203を介して検索要求パケット603を受信し(S703)、そして、情報処理部205で、検索応答パケット604を、当該機器が接続されている部屋番号とコンセント番号を含む位置情報を載せるように作成し、通信部203を介してHDTV108に送信する(S704)。
【0065】
S703〜S704の処理において、検索要求パケット603がある特定の機器のアドレスを送信先のアドレスとして含むように作成されていれば、検索要求パケット603を受信した当該特定の機器は、検索要求パケット603に基づいてHDTV108との間の相対位置を算出し、前記相対位置を位置情報として検索応答パケット604に載せることも可能である。
【0066】
一方、ネットワーク上に位置情報を一括管理するサーバ111が存在する場合に実行されるS705の後、サーバ111が、検索要求パケット603を受信する(S706)。
【0067】
そして、サーバ111は、すでに登録されている各機器の位置情報から、検索要求パケット603に含まれる検索条件に合致する機器の位置情報を検索し、検索した結果を検索応答パケット604に載せてHDTV108に送信する(S707)。このときサーバ111が、当該サーバ111の記憶部202に記憶されている各機器の位置情報から上記検索条件に合致する機器間の相対位置関係を算出し、前記相対位置を位置情報として検索応答パケット604に載せることも可能である。
【0068】
S704またはS707の処理の後、S708で、HDTV108は、他機器(HDTVチューナ106、スピーカ107,109,110)およびサーバ111からの検索応答パケット604を通信部203を介して受信し、情報処理部205で位置情報の処理を行ない、図3(A)に示したような機器情報テーブル300を作成して、記憶部202に記憶する。
【0069】
そして、HDTV108は、S709で、全ての他機器およびサーバ111からの位置情報が集まった時点で、その相対位置算出部209に、HDTV108とHDTVチューナ106およびスピーカ107,109,110との相対位置を算出し、結果を機器情報テーブル300に記入しておく。
【0070】
ここで、相対位置の算出について、HDTV108とスピーカ110の相対位置を例にして説明する。スピーカ110のコンセント番号(1,0,0)からHDTV108のコンセント番号(2,3,0)の対応する位置の数字を引き算する。この結果(−1,−3,0)が、これらの相対位置となる。コンセント番号(座標)における各数字はm単位の距離を表しているので、スピーカ110はHDTV108から見て右手方向約71.6度、約3.16mの所にあると判断される。
【0071】
また、HDTV108は、自機器が必要とする機器の内容を機能データテーブル310として保持している。そして、HDTV108は、S710で、機能データテーブル310の内容と機器情報テーブル300の内容を比較することにより、当該HDTV108に適した機器が、HDTVチューナ106、スピーカ109、スピーカ110であると決定する。なお、機能データテーブル310の内容と機器情報テーブル300の内容の比較は、具体的には、機器情報テーブル300の各機器のHDTV108に対する物理的位置を用いて軸Wを基準とした相対位置および角度が算出され、これらが、機器データテーブル310の内容と比較される。
【0072】
なお、機能データテーブル310に書かれた角度範囲や距離範囲に複数の機器がある場合は、予め決めてあるルール、例えば角度の小さい方、或いは距離の近い方を選ぶなどの条件に従って、制御対象となる機器を決定する。
【0073】
つまり、このような相対位置に基づいた算出を行なうことにより、HDTV108は、最適なネットワーク構成として、適切なHDTVチューナおよびスピーカを制御機器として選択し、制御することが可能となる(S710)。
【0074】
その後、HDTV108は、当該HDTV108が移動されたか否かを監視し(S711)、移動された場合(S711でYES判断時)、S709に処理を戻して、機器情報テーブル300で記憶している他機器(HDTVチューナ、スピーカ)の位置情報およびHDTVの新たな位置情報からHDTVが他機器(HDTVチューナ、スピーカ)の相対位置を再度算出・更新する。これにより、HDTV108は、移動されても、新たに、最適なネットワーク構成として、HDTVチューナおよびスピーカを選択し、制御することが可能となる(S710)。
【0075】
位置情報を取得する手段として、各コンセントおよび機器は、GPS(Global Positioning System)やUWB(Ultra Wide Band)などの他の手段を用いてもかまわない。また、ユーザが直接位置情報を入力することも可能である。
【0076】
また、ネットワーク上に位置情報を一括管理するサーバ111が存在する場合、機器は、当該サーバ111に対して位置情報のみを登録するのではなく、同時に機器の機器情報を登録しておけば、HDTV108は、検索応答パケット604によって機器の位置情報のみではなく機器情報も同時に取得することが可能となる。
【0077】
また、HDTV108は、スピーカの位置情報のみを利用するのではなく、機器の機器情報なども同時に利用することにより、例えば、最適なスピーカを選択する際の情報を充実させることができる。これにより、位置情報のみから選択する際と比較して、より最適なスピーカの選択が可能となり、各スピーカに出力する音声データの最適な出力配分などもHDTV108が制御可能となる場合もある。
【0078】
また、HDTV108は、接続されるコンセントが変更された場合、新たに接続されたコンセントの位置情報を新たに取得し、HDTV108の記憶部202に記憶してある機器情報テーブル300を、当該新たに接続されたコンセントの位置情報に基づいて更新する((S711でYES判断時、および、S709)。そして、HDTV108は、自機器と他機器との相対位置関係を再構築する(S710)。
【0079】
なお、新たな機器が、コンセントに接続されて電源をONされた場合にも、HDTV108は、当該HDTV108の記憶部202に記憶してある機器情報テーブル300を更新し、当該新たな機器を含めたHDTV108の相対位置関係を再構築する。
【0080】
また、上記のような相対位置関係に基づいて選択された他機器が複数リストアップされた場合は、HDTV108自身が相対位置を考慮して他機器を選択するのではなく、HDTV108の表示部207に選択可能な機器を表示し、ユーザがHDTVの入力部208を用いて他機器を選択することも可能である。
【0081】
図1の機器の配置からすると、HDTV108は、HDTVチューナ1台とスピーカ3台分の機器情報テーブル300を、記憶部202に記憶していることになる。ユーザが、HDTV108が設置される部屋Q(部屋番号2の部屋)にいてホームシアタの環境でHDTV映像を見ようとする場合、HDTV108の他にHDTVチューナとスピーカが必要とされる。
【0082】
このような場合、図3(A)に示した機器情報テーブル300を参照することにより、3台のスピーカのうち、スピーカ107は部屋P(部屋番号1)にあることが分かるので、部屋Q(部屋番号2)においてホームシアタの環境でHDTV映像を見ようとする場合には、HDTV108の音声をスピーカ107に出力しても無駄であるという判断が、HDTV108において可能となる。
【0083】
また、HDTV108がスピーカの相対位置を考慮することによりスピーカ110に左後方からの音声を、スピーカ109に右後方からの音声を出力することも可能である。
【0084】
さらに、部屋P(部屋番号1)に設置されているスピーカ107を、放送などの用途に利用する場合には、HDTV108は、制御機器としてスピーカ107を指定し当該スピーカ107の制御を行なうこと等も可能である。つまり、本実施の形態では、制御の中心となる機器や制御機器となる機器を、その都度、ユーザが、画面上またはリモコン等を用いて操作を行なうことにより指定することができる。
【0085】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態である、ユーザが単一の部屋でホームシアタの環境をつくりHDTV映像を見ようとする場合の、システムの全体構成図である。図8に示されたシステムでは、コンセント801〜810、HDTV811,819、および、スピーカ812〜815の配置が示されている。また、ユーザは、ユーザ816と示した位置でHDTV映像を鑑賞することにする。
【0086】
まず、HDTV819が電源をONされておらず、HDTV811がコンセント802に接続されて電源をONされている時点では、HDTV811は、ユーザ816が自機器に対して正面方向817を向いていると判断して、HDTV811とスピーカ812〜815の相対位置関係から、それぞれのスピーカに出力する音の配分をユーザにとって最適になるように制御することが可能になる。
【0087】
具体的には、HDTV811は、スピーカ812を前左スピーカとして、スピーカ813を前右スピーカとして、スピーカ814を後ろ右スピーカとして、スピーカ815を後ろ左スピーカとして、音声出力のための制御を行なう。
【0088】
次に、HDTV811を、電源をOFF、もしくは、移動させて、電源をOFFとし、HDTV819を、コンセント807に接続させて、電源をONさせた場合には、HDTV819は、ユーザ816が自機器に対して正面方向818を向いていると判断して、HDTV819とスピーカ812〜815の相対位置関係から、それぞれのスピーカに出力する音の配分をユーザにとって最適になるように制御することが可能になる。
【0089】
具体的には、HDTV819は、スピーカ814を前左スピーカとして、スピーカ815を前右スピーカとして、スピーカ812を後ろ右スピーカとして、スピーカ813を後ろ左スピーカとして、音声出力のための制御を行なう。
【0090】
このように、電源をONされるのがHDTV811かHDTV819かによってスピーカ812〜815に対する制御態様を変更できるため、スピーカ812〜815を再配置することなく、スピーカ812〜815が適切に制御される。
【0091】
また、第1の実施の形態で説明した機能データテーブル310における記述を変えることにより、選択する機器の範囲や数を変えることができる。
【0092】
たとえば、必要な機器スピーカについての記述を、その数をX(無制限)、相対位置・角度・距離を−(無関係)の様にされれば、ネットワーク上の全てのスピーカが選択される。
【0093】
このように、本発明のネットワークシステムは、制御対象となる各機器の位置情報そのものではなく、どの機器を中心に相対位置関係を構築するかによって、他機器との配置関係が変わり、中心となる機器が制御する対象機器および制御方法を変えることができることが特徴である。
【0094】
したがって、機器の位置情報を更新すれば、他機器との相対位置関係も更新され、自分に最適の、あるいは、制御可能な機器が選択されるので、操作のわずらわしさ、接続や配置のやり直しなどの作業から開放される。
【0095】
[第3の実施の形態]
本実施の形態のホームシアタについてのシステムでは、各機器が部屋のコンセントに接続されている状態で、機器の操作面がどの方向に向けて配置されているかを確認する手段が備えられている。
【0096】
上記した第1の実施の形態においては、HDTVから見た他機器(HDTVチューナ、スピーカ)の相対位置および機器情報を利用して制御が行なわれていた。なお、HDTVが配置されている方向によっては、制御対象となるスピーカを異ならせる必要がある場合もあるため、HDTVが配置されている方向の情報は、重要である。そして、本実施の形態では、HDTVの画面を操作面として、操作面がどの方向に向けて配置されているかを確認する手段も含めたシステムについて説明する。
【0097】
図9は、本実施の形態であるホームシアタについてのシステムの全体構成図である。図9に示すシステムでは、部屋900内に、HDTV904,905が配置されており、指向性のある赤外線リモコン902,903でHDTV904,905の画面がどの方向に向けて配置されているかが確認される。
【0098】
図9では、HDTV904,905は、同じコンセント906に接続されている。しかしながら、HDTV904,905の配置の方法によって、ユーザが画面904A,905Aを見る方向が異なることがある。
【0099】
そこで、本実施の形態では、ユーザは、赤外線リモコン902,903を用いて、HDTV904,905に向かって指向性のある赤外線リモコン信号を送信する。
【0100】
赤外線リモコン902,903から、このような指向性のある赤外線リモコン信号を受信したHDTV904またはHDTV905は、当該信号を送信した赤外線リモコン902,903の位置、および、受信角度に基づいた赤外線リモコン902,903の存在する方向(すなわち、ユーザ901がHDTVからみてどの方向に居るか)を認識する。また、HDTV904またはHDTV905は、受信した信号内の時間情報を解析することにより、赤外線リモコン信号を送信させたユーザ901との距離も分かる。
【0101】
したがって、本実施の形態では、HDTV904,905は、ユーザ901の存在する方向と距離、画面904A,905Aの方向、部屋のスピーカの配置(第1または第2の実施の形態において記載した技術に基づくもの)を含む、相対位置に基づいて、最適なスピーカを選択し、各スピーカに対して最適な音声の出力配分を行なうことができる。
【0102】
さらに、HDTV904,905が、部屋900内の各スピーカ(図9では図示略)に対して送信角度を振りながら指向性のある赤外線信号を送信することにより、各スピーカがどの方向に向けて配置されているかを確認することも可能である。
【0103】
[第4の実施の形態]
本実施の形態のホームシアタについてのシステムでは、HDTVは、好ましい位置にスピーカが無いと判断した場合、次善のスピーカを選択し、好ましい位置に配置された場合との差による機器の性能の効果の差を緩和させるための制御を行なうことができる。
【0104】
図10は、本実施の形態であるホームシアタについてのシステムの全体構成図である。図10では、部屋1000内の、HDTV1002およびスピーカ1003〜1008の配置、および、ユーザ1001の鑑賞位置が示されている。また、図10では、矢印1009,1011として、HDTV1002が理想とするスピーカの配置方向および距離が示されている。なお、HDTV1002は、図10に示したシステムについて、図3に示した機器情報テーブル300および機能データテーブル310と同様にして作成されたテーブルを保持している。
【0105】
ユーザがユーザ1001に示される位置で鑑賞する場合、HDTV1002は、スピーカ1003〜1008の中から2つのスピーカを選択する。なお、このような選択を行なう場合、HDTV1002は、図11に示したような、ユーザにとって最適なスピーカの配置方向および距離についての情報を保持する、機能データテーブル310(図3(B)参照)と同様のテーブル1100を保持している。矢印1009,1010は、テーブル1100に従って算出された、最適なスピーカの配置方向および距離を示している。なお、テーブル1100は、機能データテーブル310が含む項目に加えて、「プライオリティ」という項目を含んでいる。プライオリティとは、テーブル1100に記載されたすべての条件に合致する機器がネットワーク上に無い場合に優先させる条件である。テーブル1100には、スピーカ1および2のプライオリティとして「方向」という条件が記載されている。これにより、ネットワーク上に、テーブル1100に記載された方向および距離の合致するスピーカが無い場合、距離については条件を緩和し、少なくとも方向の合致するスピーカを、次善のスピーカとして選択すれば良いことになる。
【0106】
HDTV1002は、スピーカ1003〜1008の位置情報を得ることにより、機器情報テーブル300(図3(A)参照)と同様なテーブルを作成する。なお、スピーカ1003〜1008の位置情報は、各スピーカが接続されるコンセント(図10では図示略)の位置情報に基づいて、得ることができる。
【0107】
そして、HDTV1002は、上記のように作成したテーブル(機器情報テーブル300と同様のもの)参照することにより、矢印1009で示される方向および距離に合致する位置に、スピーカ1008が配置されていることを認識する。これにより、スピーカ1008を制御対象として選択する。
【0108】
一方、部屋1000内には、矢印1010で示される方向および距離に、スピーカが存在しない。しかしながら、HDTV1002は、矢印1010と同じ方向の延長線(矢印1011)上に、スピーカ1005が配置されていることを、機器情報テーブル300と同様に作成したテーブルから認識することができる。このため、テーブル1100におけるプライオリティの記載に従って、HDTV1002は、次善の策としてスピーカ1005を選択する。
【0109】
なお、図10から(特に、矢印1010,1011の記載から)理解されるように、スピーカ1005とHDTV1002との距離は、HDTV1002が理想とする距離よりも遠い。このため、HDTV1002は、スピーカ1005からの出力配分を、理想とする距離からのずれに応じて大きくするように補正して制御を行なう。
【0110】
なお、ここでは、次善のスピーカを選択することにより、HDTVとスピーカの距離が理想とする距離よりも遠くなった場合について説明したが、次善のスピーカの方向が違っていた場合についても音の出る方向を変えるなどの制御によって対応することができる。
【0111】
つまり、本実施の形態では、基本的に、HDTV1002が理想とする配置方向からずれているスピーカ1003〜1004とスピーカ1006〜007は基本的に選択されない。テーブル1100において、スピーカのプライオリティが「方向」とされているからである。ただし、HDTV1002は、スピーカ1005および1008の機器情報に基づいてこれらのスピーカが要求する性能条件などを満たさないと判断した場合は、理想とするスピーカの配置方向および距離に近いスピーカがプライオリティに基づいて選択される。
【0112】
なお、プライオリティとは、上記したように、HDTV1002がスピーカの配置について、方向および距離のどちらの要因を重視するかを判断する基準であり、あらかじめHDTV1002内の機能データに設定されている。ただし、場合によっては、ユーザが手動で設定することも可能である。プライオリティの要素としてはスピーカの性能なども含まれ、プライオリティとして「スピーカの性能」が選択されている場合には、スピーカの配置方向や距離が理想に近いものであってもスピーカの性能が基準に達していなければ、そのスピーカは選択されない。
【0113】
このように、HDTV1002は、スピーカを選択する判断基準を保持しており、複数存在するスピーカの中から判断基準に適合するスピーカのみを選択する。選択の際の、方向と距離の許容範囲は、HDTV1002において、必要とする機器仕様に基づいて、事前に決められている。なお、判断基準に十分合致するスピーカが存在しない場合には、プライオリティに基づいて、次善のスピーカを選択する。HDTV1002における、プライオリティにしたがった次善の機器を探索する際の制御内容(次善機器探索処理)を、図12に示す。
【0114】
次善機器探索処理では、HDTV1002は、まず、S1201で、2つのテーブルを参照する。ここで言う2つのテーブルとは、図10に示したシステムについて、図3に示した機器情報テーブル300と同様に作成した、および、機能データテーブル310と同様にして作成されたテーブル1100である。
【0115】
次に、S1202で、HDTV1002は、図10に示したネットワーク上に、テーブル1100に記載されたものと同じ方向に同じ仕様の機器があるか否かを判断する。そのような機器が無ければ、S1205に処理を進める。一方、そのような機器があれば、S1203で当該機器の距離が許容範囲内であるか否かをし、その距離が許容範囲内でなければ、S1205に処理を進める。なお、S1203でその距離が許容範囲内であると判断すれば、S1204で当該機器を制御機器として選択し、処理を終了させる。つまり、S1204における処理は、具体的には、図10に示した例についての処理であり、矢印1009,1010の方向に存在するスピーカ1008,1005が選択されることに対応している。
【0116】
一方、S1205では、HDTV1002は、テーブル1100に記載されたものと同じ距離に、同じ仕様の機器があるか否かを判断する。そして、そのような機器があればS1206へ、無ければS1208へ、それぞれ処理を進める。
【0117】
S1206では、HDTV1002は、S1205で同じ距離および仕様であると判断した機器の存在する方向が許容範囲内であるか否かを判断する。そして、許容範囲内であると判断すると、S1207で当該機器を制御機器として選択して、処理を終了する。一方、許容範囲内ではないと判断すると、S1208に処理を進める。
【0118】
S1208では、HDTV1002は、制御機器を選択することを断念して、処理を終了する。
【0119】
[第5の実施の形態]
本実施の形態のホームシアタについてのシステムでは、機器が移動している場合に特定の機器間の距離および相対位置が算出され、当該算出結果が、各機器の表示部に表示される。
【0120】
図13(A)は、本実施の形態にしたがったホームシアタについてのシステムの全体構成図である。なお、本実施の形態のシステム内のネットワークでは、機器A1301、機器B1302、機器A1301に付属する表示部1305、および、機器Bに付属する表示部1306から構成される。
【0121】
機器A1301と機器B1302は、第1の実施の形態において説明した機器のように、自機器の位置情報を取得する手段を備えており、機器間でお互いに位置情報を通知することができる。そして、各機器は、第1の実施の形態の機器と同様に、相手機器の位置情報を得ることができるため、それを自分の位置情報と比較することによって、相手機器との距離および相対位置を算出することができ、さらに、算出結果を、各機器に付属の表示部に表示することができる。なお、各機器の位置情報は、定期的に更新されるので、表示部に表示される距離および相対位置も定期的に更新される。表示方法は矢印1303,1304で示すように、2次元の矢印での表示に限らず、3次元での表示も可能である。
【0122】
図13(B)は、図13(A)に示された状態から、システムの構成要素(機器B1302および表示部1306)が右方へ移動された状態を示す。
【0123】
本実施の形態では、上記したように、相手機器との位置関係を得ることができ、さらに、当該位置関係は、定期的に更新される。これにより、表示部1105,1306にそれぞれ表示される矢印1303,1304の方向も、図13(A)と図13(B)とでは、機器A1301、表示部1305、機器B1302、表示部1306の位置関係に応じて、変化している。
【0124】
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。なお、各実施の形態は、単独でも、また、可能な限り組合せても、適用することができる。
【0125】
【発明の効果】
本発明に従うと、ネットワークに接続された複数の機器の中で機器の位置が変更された場合でも、制御機器は、移動後の機器の他位置情報および他機能情報を用いて、制御対象とする機器についての位置および機能についての条件に基づいて、被制御機器を選択することができるため、ネットワークに接続された複数の機器の中で機器の位置が変更された場合でも、最適な機器を被制御機器とすることができる。
【0126】
また、各機器が、自己の物理的位置情報を発信することのできるコンセントを介してネットワークに接続され、記憶部に、自位置情報および他位置情報として、対応する機器が接続されているコンセントの物理的位置情報を記憶されるとことにより、各機器の位置情報が容易に認識されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるホームシアタについてのシステムの全体構成図である。
【図2】 図1の機器およびサーバの内部構成を示す図である。
【図3】 図2の記憶部に記憶されているテーブルであって、本発明の第1の実施の形態のネットワークにおける機器の位置情報および制御対象となる他機器の機器情報をまとめたテーブルを示す図である。
【図4】 図1のコンセントの内部構成を示す図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態において実行される自機器の位置情報取得処理のフローチャートである。
【図6】 本発明の第1の実施の形態において、機器間、または、機器とサーバの間で送受信されるパケットのフォーマットの一例を示す図である。
【図7】 本発明の第1の実施の形態において、HDTVが他機器を検索する際に実行される処理のフローチャートである。
【図8】 本発明の第2の実施の形態であるホームシアタについてのシステムの全体構成図である。
【図9】 本発明の第3の実施の形態であるホームシアタについてのシステムの全体構成図である。
【図10】 本発明の第4の実施の形態であるホームシアタについてのシステムの全体構成図である。
【図11】 本発明の第4の形態のHDTVの記憶部に記憶されている、制御対象となる他機器の機器情報をまとめたテーブルを示す図である。
【図12】 本発明の第4の形態のHDTVが次善の機器を探索する際の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】 (A)は、本発明の第5の実施の形態であるホームシアタについてのシステムの全体構成図であり、(B)は、(A)に示した構成要素を移動させた状態を示す図である。
【符号の説明】
101〜105,801〜810,906 コンセント、106 HDTVチューナ、107,109,110,812〜815,1003〜1008 スピーカ、108,811,819,904,905,1002 HDTV、111サーバ、201,401 制御部、202,402 記憶部、203,403通信部、204,404 情報管理部、205,405 情報処理部、206位置情報取得部、207,1105,1106 表示部、208 入力部、209 相対位置算出部、210 機器情報取得部、300,310,1100 テーブル、406 機器接続口、601 位置検出要求パケット、602 位置検出応答パケット、603 検索要求パケット、604 検索応答パケット、605 位置登録要求パケット、606 機器情報登録要求パケット、800,900,1000,P,Q 部屋、902,903 リモコン。
Claims (11)
- ネットワークに接続された複数の機器を含む機器制御システムであって、
前記複数の機器は、他の機器を制御する制御機器を含み、
前記制御機器は、
前記ネットワーク上における自己の物理的位置の情報である自己位置情報と、前記ネットワークに接続された複数の機器の各々の物理的位置情報である他位置情報と、当該複数の機器の各々が備える機能についての情報である他機能情報とを記憶する第1の記憶部と、
制御対象とする機器に必要な機能の条件についての情報である他機能条件と、制御対象とする機器に対する位置の条件についての情報である他位置条件とを記憶する第2の記憶部とを備え、
前記第2の記憶部は、前記他位置条件として位置に関する複数の種類の条件のそれぞれについて第1の範囲の条件と前記第1の範囲に対する許容範囲を加えた第2の範囲の条件とを記憶し、さらに、機器の選択において前記複数の種類の条件の中で他の条件よりも優先させる条件である優先条件を記憶し、
前記制御機器は、前記他機能情報および前記他位置情報を参照することにより、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記他機能条件および前記他位置条件の中の全種類の条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他機能情報および前記他位置情報に関連付けられている機器を選択する選択部をさらに備え、
前記選択部は、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器は存在するが前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器は存在しない場合には、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器の中で、前記他位置情報が、前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たし前記優先条件以外の前記他位置条件については前記第2の範囲の条件を満たす機器を選択する、機器制御システム。 - 前記ネットワークに接続され、自己の物理的位置情報を発信することのできる複数のコンセントをさらに含み、
前記複数の機器は、前記複数のコンセントのいずれかに接続されることにより、当該複数のコンセントのいずれかを介して、前記ネットワークに接続され、
前記第1の記憶部は、他位置情報として前記複数の機器の各々が接続されている前記コンセントの物理的位置情報を記憶する、請求項1に記載の機器制御システム。 - 前記第1の記憶部は、前記自己位置情報および前記他位置情報を、前記複数の機器に対して規定されたX軸とY軸とZ軸に基づいた座標として記憶し、
前記他位置条件は、制御対象とする機器に対する前記制御機器からの、前記座標に基づいた方向についての条件を含む、請求項1または請求項2に記載の機器制御システム。 - 前記制御機器は、他の機器に対して当該他の機器を制御するための情報を出力する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記選択部が前記ネットワーク上の複数の機器の中から前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他位置情報に関連付けられている機器を選択した場合に、前記他位置条件の中の前記優先条件以外の種類の条件について前記第1の範囲の条件と前記選択された機器の前記他位置情報との間のずれを検出し、前記選択された機器を制御するための情報として、前記選択された機器に対してその前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器として選択された場合に出力される情報に対して前記ずれに応じて補正がなされた情報を出力する、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の機器制御システム。 - 前記選択された機器は、音声を出力するスピーカであり、
前記ずれは、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれであり、
前記制御部は、前記制御機器と前記スピーカの距離が前記第1の範囲の条件よりも長い 場合には、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれに応じて前記スピーカの出力が大きくなるように制御する情報を出力する、請求項4に記載の機器制御システム。 - 複数の機器とともにネットワークに接続され、当該ネットワーク上の他の機器を制御する制御機器であって、
前記ネットワーク上における自己の物理的位置の情報である自己位置情報と、前記ネットワークに接続された複数の機器の各々の物理的位置情報である他位置情報と、当該複数の機器の各々が備える機能についての情報である他機能情報とを記憶する第1の記憶部と、
制御対象とする機器に必要な機能の条件についての情報である他機能条件と、制御対象とする機器に対する位置の条件についての情報である他位置条件とを記憶する第2の記憶部とを含み、
前記第2の記憶部は、前記他位置条件として位置に関する複数の種類の条件のそれぞれについて第1の範囲の条件と前記第1の範囲に対する許容範囲を加えた第2の範囲の条件とを記憶し、さらに、機器の選択において前記複数の種類の条件の中で他の条件よりも優先させる条件である優先条件を記憶し、
前記制御機器は、前記他機能情報および前記他位置情報を参照することにより、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記他機能条件および前記他位置条件の中の全種類の条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他機能情報および前記他位置情報に関連付けられている機器を選択する選択部をさらに含み、
前記選択部は、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器は存在するが前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器は存在しない場合には、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器の中で、前記他位置情報が、前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たし前記優先条件以外の前記他位置条件については前記第2の範囲の条件を満たす機器を選択する、制御機器。 - 前記ネットワークには、自己の物理的位置情報を発信することのできる複数のコンセントが接続され、
前記複数の機器は、前記複数のコンセントのいずれかに接続されることにより、当該複数のコンセントのいずれかを介して、前記ネットワークに接続され、
前記第1の記憶部は、他位置情報として前記複数の機器の各々が接続されている前記コンセントの物理的位置情報を記憶する、請求項6に記載の制御機器。 - 前記第1の記憶部は、前記自己位置情報および前記他位置情報を、前記複数の機器に対して規定されたX軸とY軸とZ軸に基づいた座標として記憶し、
前記他位置条件は、制御対象とする機器に対する当該制御機器からの、前記座標に基づいた方向についての条件を含む、請求項6または請求項7に記載の制御機器。 - 他の機器に対して当該他の機器を制御するための情報を出力する制御部をさらに含み、
前記制御部は、前記選択部が前記ネットワーク上の複数の機器の中から前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他位置情報に関連付けられている機器を選択した場合に、前記他位置条件の中の前記優先条件以外の種類の条件について前記第1の範囲の条件と前記選択された機器の前記他位置情報との間のずれを検出し、前記選択された機器を制御するための情報として、前記選択された機器に対してその前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器として選択された場合に出力される情報に対して前記ずれに応じて補正がなされた情報を出力する、請求項6〜請求項8のいずれかに記載の制御機器。 - 前記選択された機器は、音声を出力するスピーカであり、
前記ずれは、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれであり、
前記制御部は、前記制御機器と前記スピーカの距離が前記第1の範囲の条件よりも長い場合には、前記制御機器と前記スピーカの距離の前記第1の範囲の条件からのずれに応じ て前記スピーカの出力が大きくなるように制御する情報を出力する、請求項9に記載の制御機器。 - ネットワークに接続された複数の機器を含む機器制御システムにおいて、前記ネットワークに接続されたコンピュータが、当該複数の機器の中の機器を制御するための制御プログラムを記録した記録媒体であって、前記制御プログラムは、当該コンピュータに、
前記ネットワーク上における自己の物理的位置の情報である自己位置情報と、前記ネットワークに接続された複数の機器の各々の物理的位置情報である他位置情報と、当該複数の機器の各々が備える機能についての情報である他機能情報とを第1の記憶部に記憶するステップと、
制御対象とする機器に必要な機能の条件についての情報である他機能条件と、制御対象とする機器に対する位置の条件についての情報である他位置条件とを記憶する第2の記憶部に記憶するステップとを実行させ、
前記第2の記憶部に記憶するステップは、前記他位置条件として位置に関する複数の種類の条件のそれぞれについて第1の範囲の条件と前記第1の範囲に対する許容範囲を加えた第2の範囲の条件とを記憶し、さらに、機器の選択において前記複数の種類の条件の中で他の条件よりも優先させる条件である優先条件を記憶するステップを含み、
前記他機能情報および前記他位置情報を参照することにより、前記ネットワーク上の複数の機器の中から、前記他機能条件および前記他位置条件の中の全種類の条件についての前記第1の範囲の条件を満たす前記他機能情報および前記他位置情報に関連付けられている機器を選択するステップをさらに実行させ、
前記機器を選択するステップは、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器は存在するが前記他位置情報が前記他位置条件の中の全種類の条件について前記第1の範囲の条件を満たす機器は存在しない場合には、前記他機能情報が前記他機能条件を満たす機器の中で、前記他位置情報が、前記優先条件についての前記第1の範囲の条件を満たし前記優先条件以外の前記他位置条件については前記第2の範囲の条件を満たす機器を選択するステップを含む、制御プログラムを記録した記録媒体。
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