JP4262144B2 - 画像符号化装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像データの符号化技術に関するものである。
静止画像データの国際標準符号化方式であるJPEGでは、離散コサイン変換(DCT)を利用した非可逆符号化方式として、各色成分8ビットのカラー画像データと12ビットのカラー画像データの符号化・復号化処理が規定されており、8ビット画像の符号化はベースラインJPEG、8ビットを含む12ビット画像の符号化は拡張JPEGとして区別されている(非特許文献1)。
この非特許文献の付属書BのB.2.2節の表B.2にフレームヘッダパラメータのサイズと値が規定されており、符号化・復号化する画像データのビット数が2番目のパラメータPとして規定されている。シーケンシャルDCTのベースラインは8ビット画像のみに限定され、シーケンシャルDCTの拡張とプログレッシブDCTは8ビットと12ビット画像の符号化・復号化ができるようになっている。画像データ中の符号化したビット数が前記フレームヘッダパラメータに記述され、復号時は該パラメータに基づいて復号処理を行うので、いずれのビット数であっても符号化したビット数と、復号後の画像データのビット数は同じである。
これまでのカラー画像入力機器は、技術的な課題やコスト上の理由から、各色8ビット以下の精度でデータを生成しており、JPEG圧縮と言えば、8ビットデータの圧縮を行うベースラインJPEGが一般的であった。
近年、画像入力機器の精度が向上し、デジタルカメラやスキャナなど8ビットを越える精度を有する画像データの生成が手軽にできるようになってきた。これに対応して、12ビットデータの圧縮が可能な拡張JPEGの必要性が増してきている。
拡張JPEGがベースラインJPEGと大きく異なる点は、入力データのビット数が4ビット分増加しており、これにより、色変換部、DCT変換部、量子化部において16倍の値が処理できるようビット数の拡張が図られている。
ビット数の拡張をさらに行い、各処理部で扱うことができる最大値を大きくすれば、量子化テーブルやハフマンテーブルをどうするかという問題は残るものの、12ビットを超えるデータでもJPEGと同様の処理で符号化できることは容易に想像がつく。
しかし、12ビットを超えるデータをJPEGのように符号化しても、そのような符号は非標準となってしまい、一般のアプリケーションでは扱うことができない。
ここでは、まず各色8ビットのフルカラー画像のベースラインJPEG符号化処理フローを、図1に示すブロック図を用いて説明する。
同図において、101は入力される各色8ビットのフルカラー画像データ、103は色変換部、105はDCT変換部、107は量子化部、109はハフマン符号化部、111は量子化テーブル格納部、113は符号化処理で生成された符号である。
フルカラー画像の3つのコンポーネントがRGB3原色の場合、色変換部103では、RGB3原色を輝度と色差信号であるYCbCrへ変換する。この色変換は、ITU−R BT.601に準拠した以下の式1が一般的に用いられる。
Y =0.299×R+0.587×G+0.114×B
Cb=(−0.299×R−0.587×G+0.886×B)×0.564+k
Cr=(0.701×R−0.587×G−0.114×B)×0.713+k
ここで、8ビットデータの変換では、k=128という値を用いる。
色変換されたYCbCrは、DCT変換部105にてDCT変換係数に変換され、次の量子化部107に送られる。量子化部107は、該DCT変換係数を量子化テーブル格納部111から読み出した量子化ステップ値で除算して、DCT変換係数を量子化値に変換し、ハフマン符号化部109へ送る。
ハフマン符号化部109は、量子化値を不図示のハフマンテーブルに基づき、ハフマン符号化して符号317を生成する。符号317にはヘッダ情報として、ベースラインJPEG符号であることを示すSOF0マーカや画像サイズをはじめとする各種パラメータ、及び、量子化テーブル情報が書き込まれる。この量子化テーブル情報は、量子化テーブル格納部111から読み出す。
図1のベースラインJPEG符号化処理に対応した処理系では、8ビットのフルレンジの入力を想定した実装になっている。拡張JPEG符号化処理に対応した処理系では、12ビットのフルレンジの入力を想定した実装になる。

16ビットのフルレンジの入力を想定した実装にすれば、16ビットデータもJPEGと同様の処理で符号化できるが、生成される符号は非標準となってしまう。
ITU−T勧告書T.81(ISO/IEC 10918−1)
上記、従来の処理系では、ベースラインJPEG符号化処理では8ビット入力、拡張JPEG符号化処理では12ビット入力にしか対応しておらず、次のような問題点があった。
たとえ拡張JPEGで圧縮したとしても12ビットを超えるデータは、一度12ビットに丸める処理を行ってから符号化する必要がある。つまり、入力する画像データは12ビット画像として処理されることになる。また、ベースラインJPEGで符号化する場合には8ビットに丸めた後に、符号化する必要がある。
これでは、画像入力機器の高性能化により出力ビット数が増えても無駄であり、画像データが有する高い精度を圧縮した符号に反映させることができない。すなわち、復号画像の画質はいままでと変わらず、画像入力機器の高性能化の恩恵がまったくない。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、画像符号化する際の入力時点でビット数を減らすのではなく、直交変換等の処理では、入力する画像のビット数で処理を行うことで演算精度の低下を抑制し、目的とする符号化データを生成する技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像符号化装置は以下の構成を備える。すなわち、
復号画像の各画素の色成分がMビットとなる符号化データを生成する画像符号化装置であって、
前記Mビットの符号化データを生成するため第1の量子化テーブルを格納する格納手段と、
符号化対象画像の画素の各色成分のビット数がN(N>M)ビットである場合、前記第1の量子化テーブルの量子化ステップ値を前記M、Nによって決定される倍率で乗算して得られる第2の量子化テーブルを用いて、前記符号化対象画像を直交変換した結果を量子化する量子化手段と、
該量子化手段で量子化した結果をエントロピー符号化する符号化手段と、
前記第1の量子化テーブルに応じたヘッダ情報を、前記エントロピー符号化によって生成された符号化データに付加し、出力する出力手段とを備える。
本発明によれば、画像符号化する際の入力時点でビット数を減らすのではなく、直交変換までの処理では、入力する画像のビット数で処理を行うことで演算精度の低下を抑制しつつ、目的とする符号化データを生成することが可能になる。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本実施形態では、各色成分が16ビットの画像データから符号化データを生成する装置において、16ビットの画像データからベースラインJPEG符号(復号画像の各色成分が8ビット)、拡張JPEG符号(復号画像の各色成分が12ビット)を得るための符号化装置を例に説明する。
図2は本実施形態の符号化装置のブロック図である。図1との相違する点は、図1のハフマン符号化部109と量子化テーブル格納部111を除いた各処理部は16ビットのフルレンジ入力に対応した処理能力を有する点が異なる。具体的には、処理するビット数が上位方向に8ビット拡張したものになっている。
上記2つの処理部以外は従来の8ビット対応の処理部と区別するため、以下のように別の番号を付した。
201は入力される各色16ビットのフルカラー画像データ、203、205、207はそれぞれ16ビットデータ対応の色変換部、DCT(直交変換)部、量子化部、213は16ビットデータを符号化処理して生成される符号である。
また、実施形態では、新たに以下の処理部と画像情報が追加となる。
209はビットシフト部、211は第1の量子化テーブルを記憶する量子化テーブル格納部、217は入力する(符号化しようとする)画像データの各色成分が何ビットで表わされているかを判定する解析部である。入力画像が画像ファイルとして記憶装置に記憶されている場合には、そのヘッダを解析することで判定する。また、外部装置と通信することで画像データを入力する場合には、通信のネゴシエーションによって通知される情報を解析することになる。解析部217の解析結果は、信号215としてビットシフト部209に出力される。
なお、従来例のブロック図から継承する量子化テーブル格納部111は、第2の量子化テーブルを記憶する。この量子化テーブル格納部111には、復号画像のビット数を8ビットと想定し、それに対応した従来の量子化テーブルを格納している。
ここで、第1の量子化テーブルと第2の量子化テーブルについて簡単に説明すると、符号化処理で使うのが第1の量子化テーブルであり、復号化処理で使うことを想定して符号のヘッダ情報に書き込むのが第2の量子化テーブルである。
なお、第3の実施形態で説明するが、通常は復号処理において第2の量子化テーブルを使用するが、符号列のヘッダ中の量子化テーブルを書き換えて符号を変換した場合、復号処理で使用するテーブルは書き換え後の量子化テーブルとなり、第2の量子化テーブルが必ず使われるとは限らない。
さて、以下では、図2の構成の処理内容を説明する。
解析部217が入力する画像データを解析し、各色成分R、G、Bが何ビットで表わされているか否かを判定し、その結果をビットシフト部209に出力する。ビットシフト部209は、入力画像の各色成分が16ビットであることの通知を受けると、量子化テーブル格納部111に格納された量子化テーブル情報の量子化ステップ値を8ビット(=16−8)だけ上位にシフト(256倍)し、その結果を第1の量子化テーブルとして量子化テーブル格納部211に格納する。
そして、各色16ビットのフルカラー画像データ201は、色変換部203にて16ビットレンジの色変換処理が施される。この色変換は、ITU−R BT.601に準拠した先に示した式1に従って処理することになる。ただし、8ビットのデータではk=128であったが、16ビットのデータではk=32768を用いて色変換処理を行う。
そして、DCT部205にて、16ビットレンジの直交変換を行い、その結果である係数を量子化部207に出力する。量子化部207は、量子化テーブル211に格納された量子化テーブルの量子化ステップで、直交変換係数を除算することになる。ここで、注意されたい点は、量子化テーブル211には、先に説明したように16ビット向けの量子化テーブルが格納されている点である。すなわち、除算結果のレベルは、各色成分が8ビットの画像をDCT変換し、それを量子化したものと実質同じになる。但し,量子化値のレベルが同じであるからと言って、値が完全に一致するわけではなく、係数位置によって値が少し違ってくる。この差は、8ビットデータを処理した時と16ビットデータを処理した時の演算精度の違いである。
ハフマン符号化部109は、量子化後の値を、不図示のハフマンテーブルに基づき、ハフマン符号化して符号列213を生成する。符号列213のヘッダ情報には、ベースラインJPEG符号であることを示すSOF0マーカや画像サイズをはじめとする各種パラメータ、及び、量子化テーブル111に格納された量子化テーブル情報を書き込む。
上記は、入力データの各色成分が16ビットあり、従来の8ビットに対して約256倍のレンジを有する。よって、該16ビットデータを色変換、DCT変換して得られるDCT変換係数は従来の256倍もの値を有する。このDCT変換係数を従来の8ビット用の量子化テーブルを256(=2^8)倍したテーブルで除算すると、除算結果である量子化値は従来の8ビットデータの符号化時と同じレベルになる。これにより、従来の8ビットデータ符号化時のハフマンテーブルがそのまま使えることがわかる。
この差は、符号化時にはハフマン符号化後の符号量の差、復号化時に画質差となって現われる。共に、8ビットデータを処理した時より16ビットデータを処理した時の方が好ましい。すなわち、16ビットデータを処理した時の方が符号量が小さく、復号化時の画質もよくなることをシミュレーションで確認している。
なお、上記例は、入力画像データの各色成分のビット数が16ビットとして説明したが、8〜15ビットでもかまわない。
入力データのビット数が8+nビットの場合、画像情報215として8+nを受け取り、読み出した第2の量子化テーブルを該画像情報に基づいてnビット左シフトしたものを第1の量子化テーブルとしてテーブル格納部211に記憶する。
例えば、入力画像データの各色成分が12ビット(n=4となる)であると判断した場合には、ビットシフト部209は、量子化テーブル格納部211に格納された量子化テーブルの量子化ステップ値を4ビット(=12−8)だけ上位にシフト(16倍)し、その結果を第1の量子化テーブルとして量子化テーブル格納部211に格納する。これ以外は、上記と同じである。
また、入力した画像の各色成分が8ビット(n=0)である場合には、ビットシフト部209は量子化テーブ格納部111に格納された量子化ステップ値の0ビットシフト、すなわち、シフト処理を行わず量子化テーブル格納部211に格納するだけでよい。
上記では、ベースラインJPEG符号化データを生成するものであったが、拡張JPEG符号化データを生成することも可能である。
この場合には、量子化テーブル格納部111に格納する量子化テーブルは8ビット画像用ではなく、12ビット画像用のテーブルを格納する。また、入力データのビット数は12ビット以上とし、色成分が12+mビットと表現した際、ビットシフト部209は量子化テーブル111に格納された量子化ステップ値をmビットだけ左シフト(2^m=2m倍)する。そして。符号化データ213のヘッダ情報中のフレーム開始マーカをSOF1マーカとし、画像データのビット数を表すパラメータを12に設定する(12ビット拡張JPEGフォーマットであることを示す情報を付加する)。
<実装例の説明>
図4は実施形態における画像符号化装置をデジタルカメラ装置(撮像装置)に実装した場合のブロック構成図である。
図中、1は装置全体の制御を司るCPU、2はCPU1の処理手順を記憶するROM、3はワークエリアとして使用されるRAMである。このRAM3は、撮像画像を符号化するために一時的に格納するために用いられるものであり、且つ、図1に示す量子化テーブル格納部211に相当する第1の量子化テーブル格納部、量子化テーブル格納部111に相当する第2の量子化テーブル格納部として機能する領域が確保されているものとする。
4は着脱自在なメモリカード(記憶媒体)5を接続するためのコネクタである。6は光学部であって、レンズ、絞り等で構成され、7は光学部6を制御する光学制御部である。8は撮像素子(CCD)であり、9はA/Dコンバータである。このA/Dコンバータ9はCCD9からの各色成分のアナログ信号を、CPU1からの指示に従ってビット数(8乃至16ビット)で出力可能とする。
10は液晶表示器で構成される表示部であり、11は表示部10の表示を制御する表示制御部である。
12はシャッターボタンや、各種メニュー選択やモードダイヤル等で構成される操作部であり、13は外部装置と接続するためのインタフェース(例えばUSBインタフェース)である。
上記構成において、ユーザは操作部12を操作して、撮像画像をメモリカード5に格納する際の圧縮モードとして8ビット画像の符号化であるベースラインJPEGモード、12ビットの拡張JPEGモードのいずれかを選択可能とする。また、操作部12により設定された精度に従って、A/Dコンバータ9からの出力ビット数を8乃至16の間で切り変えることが可能とする。なお、A/Dコンバータ9の信号線は16本あるが、仮にNビットを選択した場合には、下位のNビットに有意なデータが出力され、上位の「16−N」ビットは常に0を出力することになる。
また、通常、シャッターボタンを半押しの状態でAF制御を行い、全押しのときに撮像した画像を圧縮してメモリカード5に書き込む処理を行う。AF処理そのものは本願発明には直接は関係がないので、シャッターボタンを全押し際の撮像画像の圧縮処理について説明することとする。
図5はこの際の画像圧縮処理の手順を示すフローチャートである。
先ず、ステップS1において、符号化モードとして復号結果の画素の各色成分が8ビットとなるベースラインJPEG符号化モードが選択されているか、或いは、復号結果の画素の各色成分が12ビットとなる拡張JPEG符号化モードが選択されているかを判断する。
ベースラインJPEGが選択されている場合には、ステップS2に進んで、第2の量子化テーブル格納部(RAM3に確保されている)に8ビット画像用の量子化テーブルを格納する。一方、拡張JPEGが選択されている場合には、ステップS3に進んで、第2の量子化テーブル格納部に12ビット用画像の量子化テーブルを格納する。
ステップS4では、第2の量子化テーブル格納部の量子化テーブルを、第1の量子化テーブル格納部に格納する際のシフトするビット数Nを決定する。例えば、A/Dコンバータ9から出力する有意ビット数をM(8≦M≦16)とし、第2の量子化テーブル格納部に格納されたテーブルが8ビット画像用量子化テーブルであればQ=8、12ビット画像用ビットテーブルであればQ=12と定義したとき、シフトビット数Nは、
N=M−Q
として演算する。
上記のようにしてシフトビット数Nが決定されると、処理はステップS5に進んで、第2量子化テーブル格納部に格納された量子化テーブル(量子化ステップ値)を、決定したビット数Nだけ左シフト(2^N倍)した結果を第1量子化テーブル格納部に格納する。
この後、ステップS6にて、撮像画像のRGBデータを輝度と色差で表現されるYCbCr色空間に変換し、ステップS7でDCT変換を行う。このステップS6、7の演算は少なくとも有効レンジがMビットである点に注意されたい。
ステップS8では、第1の量子化テーブル格納部に格納された量子化テーブル(シフト処理後の量子化テーブル)に基づいて量子化を行う。そして、ステップS9にてエントロピー符号化を行う。ステップS10では、第2の量子化テーブル格納部に格納された量子化テーブルをJPEG符号化データのヘッダに格納すると共に、選択されたモードを識別するための情報をヘッダ中の格納する。この結果、ヘッダ及び符号列が形成さるので、ステップS11にて、メモリカード5に出力することで書き込みを行う。
上記において、特に注意されたい点は、例えば、ベースラインJPEGの符号データを生成する際、入力する画像データの各色成分は8ビットだけでなく、9ビット以上をも許容している点である。途中の色変換、DCT変換もそれに応じたビット数のレンジにて演算処理を行うことになるので、演算精度は高く、丸め量も処理も少なく、結果的に符号化データを復号した際の画像の画質向上を図ることが可能となる。
<変形例>
図2では、量子化テーブル格納部111(図5のフローチャートでは第2の量子化テーブル格納部)に格納された量子化テーブルを量子化テーブル格納部211(同、第1の量子化テーブル格納部)に格納する際にビットシフトする例を示したが、次に示す方法もある。
量子化テーブル格納部111に記憶する量子化テーブルは8ビット画像用のテーブルで、該量子化テーブル格納部111から読み出した量子化テーブルを16倍(4ビット左シフト)したものを、第2の量子化テーブルとしてヘッダ情報に書き込む方法である。

この変形例では、量子化テーブル格納部111と符号213との間に、新たなビットシフト処理が必要である。これをビットシフト部301として設け、該ビットシフト部に対する制御情報303を追加したのが、図3のブロック図である。
制御情報303は、ベースラインJPEG符号を生成するか、拡張JPEG符号を生成するかを切り換えるものであって、操作部12からの指示によるものである。
図2のブロック図では、ベースラインJPEG符号と拡張JPEG符号を切り換える場合、量子化テーブル格納部111の内容を変更する必要があると共に、ビットシフト部209の制御方法も切り換える必要があった。
しかし、図3のブロック図では、量子化テーブル格納部111に記憶する量子化テーブルは8ビット画像用のテーブルに固定でき、ビットシフト部209の制御は入力画像データのビット数のみに依存したシフト制御を行える。あとは、制御情報303に基づいてビットシフト部303を制御し、前記マーカとパラメータを変更するだけで、ベースラインJPEG符号と拡張JPEG符号を切り換えて生成することができる。
ここで、ビットシフト部303は、ベースラインJPEG符号化データを生成する指示があった場合には、量子化テーブル格納部111の量子化テーブルはシフト無しに出力する。一方、拡張JPEG符号化データを生成するよう指示があった場合には、12−8=4であるので、量子化テーブル格納部111の量子化テーブルを4ビットだけ左(上位)にシフトして出力すればよい。
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態において、16ビットデータを符号化して生成したベースラインJPEG符号と、拡張JPEG符号は、符号中のヘッダ情報に違いがあるだけで、ハフマン符号化して生成した部分はまったく同じである。
このことから、本実施形態における符号化装置で生成したベースラインJPEG符号と拡張JPEG符号は、そのヘッダ情報を書き換えるだけで相互に変換可能であることが理解できる。
そこで、本第2の実施形態は、該符号の相互変換に関する。以下に符号を相互変換するためのヘッダ情報の書き換え処理について示す。
・ベースラインJPEG符号から拡張JPEG符号への変換方法
1.ヘッダ情報を解析し、以下のようにマーカ・パラメータ・テーブルを書き換える
2.フレーム開始マーカをSOF0マーカからSOF1マーカに変更
3.画像データのビット数を表すパラメータを8から12に変更
4.量子化テーブルの各量子化ステップを16倍に変更
・拡張JPEG符号からベースラインJPEG符号への変換方法
1.ヘッダ情報を解析し、以下のようにマーカ・パラメータ・テーブルを書き換える
2.フレーム開始マーカをSOF1マーカからSOF0マーカに変更
3.画像データのビット数を表すパラメータを12から8に変更
4.量子化テーブルの各量子化ステップを1/16倍に変更
ベースラインJPEG符号における量子化テーブルの各量子化ステップは任意に設定しても、拡張JPEG符号への変換は可能であるが、拡張JPEG符号をベースラインJPEG符号へと変換できるようにするには、拡張JPEG符号における量子化テーブルの各量子化ステップは16の倍数に近い方が望ましい。
<第3の実施形態>
16ビットデータと8ビットデータの最大値の比を正確に計算すると65535/255=257である。よって、16ビットデータを符号化処理して生成した符号を8ビットデータとして復号化する場合、量子化用テーブルを逆量子化用テーブルの257倍にするという考え方もできる。
すなわち、16ビットデータを符号化処理する時には、8ビット用量子化テーブルを257倍した第1の量子化テーブルで量子化処理を行い、8ビットデータとして復号化処理する時には、該8ビット用量子化テーブルを第2の量子化テーブルとして用いて逆量子化処理を行うことも可能である。
また、15ビットデータと8ビットデータの最大値の比を見てみると、32767/255≒128.498である。これを正確に四捨五入して丸めると128となり、2のべき乗になるが、丸める前の値が128.5にかなり近い値であるため、切り上げて129にしても大差はない。
前記第1、第2の実施形態では、第1の量子化テーブルと第2の量子化テーブルの比は2のべき乗に限定していたが、符号化するデータのビット数と復号化するデータのビット数の関係によっては、2つのテーブルの比は{2のべき乗+1}倍でもいい場合もあるということが、上記説明から理解できる。
2のべき乗+1倍する場合のブロック図は、図2、図3におけるビットシフト部209を乗算部に置き換え、2のべき乗+1を乗算すればよいので、その詳細は説明するまでもない。
また、これまでの説明では、符号化時のビット数の方が復号化時のビット数よりも大きい場合のみを取り上げてきたが、8ビットの画像データをベースラインJPEG符号化して生成した符号のヘッダを書き換えて拡張JPEG符号に変換し、12ビットデータとして復号することも当然考えられるので、この場合には、符号化時のビット数より復号化時のビット数の方が大きい。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、上記実施形態に示した装置或いは処理方法によって生成したベースラインJPEG符号と拡張JPEG符号は、ベースラインJPEGや拡張JPEGに対応した一般の画像ビューアでも当然復号できると共に、16ビットの画像データを符号化した符号を復号した時の画質は従来よりも良く、完全な互換性を有していることに注意されたい。
以上説明したように本実施形態によれば、画像データを直交変換した変換係数を第1の量子化テーブルで量子化した後、量子化値をエントロピー符号化して符号を生成する際に、前記第1の量子化テーブルと2のべき乗または2のべき乗+1の比の関係にある第2の量子化テーブルで復号するべく、該第2の量子化テーブルをヘッダ情報に書き込むことにより、16ビットデータを16ビットの精度で演算・符号化処理して生成した符号をベースラインJPEG符号、あるいは拡張JPEG符号として復号することができ、復号画像の画質の向上が図れる。
従来の符号化装置の構成を示す図である。 実施形態における符号化装置のブロック構成図である。 変形例の符号化装置のブロック構成図である。 実施形態における符号化装置をデジタルスチルカメラに適用した際の装置構成図である。 撮像画像の符号化処理手順を示すフローチャートである。

Claims (5)

  1. 復号画像の各画素の色成分がMビットとなる符号化データを生成する画像符号化装置であって、
    前記Mビットの符号化データを生成するため第1の量子化テーブルを格納する格納手段と、
    符号化対象画像の画素の各色成分のビット数がN(N>M)ビットである場合、前記第1の量子化テーブルの量子化ステップ値を前記M、Nによって決定される倍率で乗算して得られる第2の量子化テーブルを用いて、前記符号化対象画像を直交変換した結果を量子化する量子化手段と、
    該量子化手段で量子化した結果をエントロピー符号化する符号化手段と、
    前記第1の量子化テーブルに応じたヘッダ情報を、前記エントロピー符号化によって生成された符号化データに付加し、出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 復号画像の各画素の色成分がMビット、もしくはN(N>M)ビットの少なくとも2種類の符号化データを生成する画像符号化装置であって、
    復号画像の各色成分がMビットの第1の符号化データを生成するか、Nビットの符号化データを生成するかを指示する指示手段と、
    前記Mビットの符号化データを生成するための第1の量子化テーブルを格納する格納手段と、
    符号化対象画像の画素の各色成分のビット数がLビットである場合、前記第1の量子化テーブルを前記L,Mによって決定される倍率で乗算して得られる第2の量子化テーブルを用いて、前記符号化対象画像を直交変換した結果を量子化する量子化手段と、
    該量子化手段で量子化した結果をエントロピー符号化する符号化手段と、
    前記指示手段で第1の符号化データの生成の指示があった場合には前記第1の量子化テーブルに応じたヘッダ情報、第2の符号化データの生成指示があった場合には前記第2の量子化テーブルに応じたヘッダ情報を、前記エントロピー符号化により生成された符号化データに付加し、出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  3. 前記生成された符号化画像データ中のヘッダ情報の、符号化種別情報、並びに、量子化テーブルを書き換えることで、別の符号化画像データに変換する手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 復号画像の各画素の色成分がMビットとなる符号化データを生成する画像符号化方法であって、
    前記Mビットの符号化データを生成するため第1の量子化テーブルを格納する格納工程と、
    符号化対象画像の画素の各色成分のビット数がN(N>M)ビットである場合、前記第1の量子化テーブルの量子化ステップ値を前記M、Nによって決定される倍率で乗算して得られる第2の量子化テーブルを用いて、前記符号化対象画像を直交変換した結果を量子化する量子化工程と、
    該量子化工程で量子化した結果をエントロピー符号化する符号化工程と、
    前記第1の量子化テーブルに応じたヘッダ情報を、前記エントロピー符号化によって生成された符号化データに付加し、出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする画像符号化方法。
  5. 復号画像の各画素の色成分がMビット、もしくはN(N>M)ビットの少なくとも2種類の符号化データを生成する画像符号化方法であって、
    復号画像の各色成分がMビットの第1の符号化データを生成するか、Nビットの符号化データを生成するかを指示する指示工程と、
    前記Mビットの符号化データを生成するための第1の量子化テーブルを格納する格納工程と、
    符号化対象画像の画素の各色成分のビット数がLビットである場合、前記第1の量子化テーブルを前記L,Mによって決定される倍率で乗算して得られる第2の量子化テーブルを用いて、前記符号化対象画像を直交変換した結果を量子化する量子化工程と、
    該量子化工程で量子化した結果をエントロピー符号化する符号化工程と、
    前記指示工程で第1の符号化データの生成の指示があった場合には前記第1の量子化テーブルに応じたヘッダ情報、第2の符号化データの生成指示があった場合には前記第2の量子化テーブルに応じたヘッダ情報を、前記エントロピー符号化により生成された符号化データに付加し、出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする画像符号化方法。
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