JP2016208356A - 画像圧縮装置、画像圧縮方法、画像伸長装置および画像伸長方法 - Google Patents

画像圧縮装置、画像圧縮方法、画像伸長装置および画像伸長方法 Download PDF

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Abstract

【課題】伸長の処理負荷がより少ない「画像圧縮装置、画像圧縮方法、画像伸長装置および画像伸長方法」を提供する。
【解決手段】画像データの画素の色を形成する複数の色要素の各々を単独として、または複数の色要素を任意に組み合わせて、圧縮の基本単位を設定する基本単位設定部12と、当該設定した基本単位が有する値を所定の規則に基づく符号化処理に従って圧縮する圧縮処理部13とを備え、従来の動画コーデックや静止画コーデックのような複雑な処理は行わず、各画素の色を形成する複数の色要素について設定した基本単位が有する値を単に所定の規則に基づいて符号化するといった簡易な処理によって圧縮を行うことにより、圧縮とは逆の処理によって行われる伸長が簡易な処理で済むようにし、従来に比べて伸長の処理負荷を低減することができるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像圧縮装置、画像圧縮方法、画像伸長装置および画像伸長方法に関し、特に、隣接画素との画素値の変化が比較的小さい画像の圧縮・伸長に用いて好適なものである。
一般に、動画データは容量が大きいため、データ転送における通信トラフィックやデータ蓄積に必要な記憶容量の削減などを目的として、圧縮技術を用いてデータ量を減らすのが通常である。特に、動画データはデータ量が極めて大きくなる傾向にある。そのため、動画コーデックのほとんどが、可逆圧縮に比べて圧縮率の大きい非可逆圧縮のアルゴリズムを採用している。
なお、画像データをYCbCrのデータ形式に変換し、YCbCrデータに対してMPEGエンコーダまたはMotion−JPEGエンコーダにより圧縮を行うようにした技術も考案されている(例えば、特許文献1参照)。
圧縮されたデータは、利用する前に必ず伸長処理を行うことが必要である。動画データの圧縮においては、圧縮率も重要な要素であるが、元画像の再現性(再生画像の品質)も重要な要素である。また、スムーズに再生するために伸長処理の負荷を小さくすることも考慮しなければならない。すなわち、動画圧縮では、圧縮率、画質、圧縮・伸長の処理負荷といった様々な要因のトレードオフを考慮して、どのようなアルゴリズムのコーデックを採用するかが決定される。
例えば、電子機器の電源をオンとしたときの起動時に再生される動画(以下、オープニングムービーという)の場合は、起動時間への影響を考慮して、伸長の処理負荷が小さいコーデックが求められる。このため、MPEGのような動画コーデックではなく、静止画コーデックを用いて複数枚の静止画データを圧縮して保存しておき、起動時にこれらの静止画圧縮データを順次伸長してパラパラ漫画のように再生することが行われている。
静止画コーデックでよく用いられる非可逆圧縮方式のJPEGは、DCT(discrete cosine transform)、量子化、ハフマン符号化といった処理を行っている。また、可逆圧縮方式のPNG(Portable Network Graphics)は、5種類のフィルタ(上/左/右との差/平均)を横1ライン毎に変換可能で、フィルタリング後に圧縮することで圧縮率を改善している。
しかしながら、これらの何れのコーデックにおいても、伸長処理に必要な演算量が多くなる。そのため、従来のコーデックをオープニングムービーに適用すると、当該オープニングムービーの再生と並行して実行される電子機器の起動処理にかかる時間が長くなってしまうといった問題があった。
特開2006−33193号公報
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、伸長の処理負荷がより少ないコーデックを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の画像圧縮装置では、画像データの画素の色を形成する複数の色要素の各々を単独として、または複数の色要素を任意に組み合わせて、圧縮の基本単位を設定し、当該設定した基本単位が有する値を所定の規則に基づく符号化処理に従って圧縮するようにしている。
また、本発明の画像伸長装置では、上記の画像圧縮装置により生成された圧縮データを対象として、所定の規則に基づく処理の逆処理を行うことによって、基本単位が有する値を復号し、当該復号した基本単位が有する値を用いて、複数の色要素から成る画素の値を再現するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、従来の動画コーデックや静止画コーデックのような複雑な処理は行わず、各画素の色を形成する複数の色要素について設定した基本単位が有する値を単に所定の規則に基づいて符号化するといった簡易な処理によって圧縮が行われる。これにより、圧縮とは逆の処理によって行われる伸長も簡易な処理となり、従来に比べて伸長の処理負荷を低減することができる。
本実施形態による画像圧縮装置の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態の第1〜第3の符号化処理によって生成される圧縮データの構成例を示す図である。 本実施形態の圧縮処理部により実行される具体的な圧縮処理の例を示す図である。 本実施形態の圧縮処理部により実行される具体的な圧縮処理の例を示す図である。 本実施形態による画像圧縮装置の第1の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態による画像圧縮装置の第2の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態による画像圧縮装置の第3の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態による画像伸長装置の機能構成例を示すブロック図である。 本実施形態による画像伸長装置の動作例を示すフローチャートである。 本実施形態の画像圧縮装置によって生成される圧縮データの他の構成例を示す図である。 本実施形態の画像圧縮装置によって生成される圧縮データの他の構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による画像圧縮装置の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の画像圧縮装置100は、その機能構成として、画像データ取得部11、基本単位設定部12、圧縮処理部13、圧縮率算出部14および制御部15を備えている。圧縮処理部13は、より具体的な機能構成として、差分情報置換部13A、繰り返し回数置換部13Bおよびパレット置換部13Cを備えている。
上記各機能ブロック11〜15は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック11〜15は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
画像データ取得部11は、圧縮対象とする画像データを取得する。例えば、画像データ取得部11は、電子機器のオープニングムービーとして使用する画像データを取得する。本実施形態では、コーデックの色空間の一例としてYCbCrを使用する。すなわち、画像データ取得部11は、1画素がY,Cb,Crの3つの色要素から成る画像データを取得する。なお、1画素がR,G,Bの3つの色要素から成る画像データを画像データ取得部11が取得し、これをYCbCrの画像データに変換するようにしてもよい。
基本単位設定部12は、画像データ取得部11により取得された画像データの画素の色を形成する複数の色要素の各々を単独として、または複数の色要素を任意に組み合わせて、圧縮の基本単位を設定する。例えば、基本単位設定部12は、Y,Cb,Crの各々を単独として圧縮の基本単位を設定する。この場合、圧縮の基本単位は3種類となる。
あるいは、基本単位設定部12は、Y単独と、CbCrの組み合わせとを各々圧縮の基本単位として設定する。この場合、圧縮の基本単位は2種類となる。さらに、YCbの組み合わせとCr単独とをそれぞれ基本単位として設定してもよい。また、YCbの組み合わせとYCrの組み合わせとをそれぞれ基本単位として設定してもよい。何れの場合も、圧縮の基本単位は2種類である。この他、基本単位設定部12は、任意の組み合わせで圧縮の基本単位を設定することが可能である。
圧縮処理部13は、基本単位設定部12により設定された基本単位が有する値を所定の規則に基づく符号化処理に従って圧縮する。例えば、基本単位設定部12によってY,Cb,Crの各々を単独として圧縮の基本単位を設定した場合、圧縮処理部13は、Y,Cb,Crの各々の画素値を、所定の規則に基づく符号化処理に従って圧縮する。また、基本単位設定部12によってY単独とCbCrの組み合わせとを圧縮の基本単位として設定した場合、圧縮処理部13は、Yの画素値と、Cbの画素値およびCrの画素値を組み合わせて成る組み合わせ値とを、所定の規則に基づく符号化処理に従って圧縮する。
本実施形態では、一例として、1つの色要素の値が16ビット(2バイト)で示された画像データを対象として、基本単位の値を符号化処理によって8ビット(1バイト)の値に圧縮するものとする。例えば、Y,Cb,Crの各々を基本単位として圧縮する場合、圧縮処理部13は、Y,Cb,Crの各2バイトの値を、Y,Cb,Crの各1バイトの値に圧縮する。また、Y,CbCrの各々を基本単位として圧縮する場合、圧縮処理部13は、Yの2バイトの値をYの1バイトの値に圧縮するとともに、CbCrの4バイトの値をCbCrの1バイトの値に圧縮する。
本実施形態では、符号化処理に関する所定の規則として3種類の規則を用意している。この3種類の規則に従って符号化処理を行うのが、差分情報置換部13A、繰り返し回数置換部13Bおよびパレット置換部13Cである。差分情報置換部13Aは、基本単位に関する対象画素の値を直前の画素の値との差分情報に置き換える処理(第1の符号化処理)を行う。ここで、差分情報置換部13Aは、従来の圧縮コーデックで一般的なフレーム間の差分情報を検出するのではなく、直前の画素間の差分情報を検出することを特徴としている。これにより、差分情報を検出するために用いるバッファの容量を小さくすることができる。
例えば、ある画素における基本単位の値が“05h”(ビット列で表わすと“0000000000000101”)、直前の画素における基本単位の値が“04h”(ビット列で表わすと“0000000000000100”)であったとする。この場合、差分情報置換部13Aは、2バイトから成る基本単位の値“05h”を、1バイトから成る“+1”を示す差分情報に置換する。オープニングムービーでは、急激な色の変化を有する画像ではなく、グラデーションのように徐々に変化する画像が使われることが多いので、隣接画素間で画素値の差分は比較的小さくなる。よって、2バイトの値を1バイトの差分情報に置換することが可能である。
繰り返し回数置換部13Bは、基本単位について直前の画素の値と同じ値の画素が複数連続する場合に、当該複数の画素の値を繰り返し回数情報に置き換える処理(第2の符号化処理)を行う。例えば、ある画素から基本単位の値“05h”が5画素連続していたとする(05h,05h,05h,05h,05h)。この場合、繰り返し回数置換部13Bは、2画素目から5画素目までの4つの基本単位の値“05h”を、4回の繰り返し回数を示す1つの繰り返し回数情報に置換する。このケースでは、4画素で合計8バイトの値を1バイトの繰り返し回数情報に置換することができる。よって、同じ値の繰り返し回数が多くなるほど、圧縮率が上がる。
パレット置換部13Cは、基本単位の値の組み合わせがパレットとしてあらかじめ設定した組み合わせに該当する場合に、当該基本単位の値の組み合わせをパレット識別情報に置き換える処理(第3の符号化処理)を行う。例えば、Y,Cb,Crの3つの基本単位の値の組み合わせ「00h,80h,80h」を1つのパレットとして定義した場合、パレット置換部13Cは、この合計6バイトの値を、1バイトから成るパレット識別情報に置換することができる。本実施形態では、符号化される値を1バイトで表現するため、1バイトで識別可能な数のパレットをあらかじめ設定しておくことが可能である。
なお、ここでは、3つの基本単位の値の組み合わせを1つのパレットとして定義する例を示したが、2つまたは4つ以上の基本単位の値の組み合わせを1つのパレットとして定義するようにしてもよい。ここで、基本単位の組み合わせ数を多くしてパレットを定義するほど、パレット識別情報に置換したときの圧縮率を高めることができる。ただし、元の画像データの中にそのパレットと同じ組み合わせの値が含まれる可能性は低くなるので、パレット識別情報に置換できる頻度は逆に少なくなる。よって、この二律相反の関係を考慮して、あらかじめ設定するパレットの内容を決定しておく。
図2は、差分情報置換部13A、繰り返し回数置換部13Bおよびパレット置換部13Cによる第1〜第3の符号化処理によって生成される圧縮データの構成例を示す図である。図2(a)は、差分情報置換部13Aによって生成される差分情報の構成例を示す。1バイトの差分情報のうち、MSB(Most Significant Bit)から2ビットは、差分情報であることを示すコード情報“10b”である。3ビット目は、±の符号を示す情報である(+を“0”、−を“1”で示すものとする)。残りの5ビットが、差分の値を示す情報である。したがって、上述した例における“+1”の差分情報は、“10000001”=“81h”で表わされる。
図2(b)は、繰り返し回数置換部13Bによって生成される繰り返し回数情報の構成例を示す。1バイトの繰り返し回数情報のうち、MSBから2ビットは、繰り返し回数情報であることを示すコード情報“01b”である。残りの6ビットが、繰り返し回数の値を示す情報である。したがって、上述した例における4回の繰り返しを示す繰り返し回数情報は、“01000011”=“43h”で表わされる(1回の繰り返し回数が“0000”で表わされるため、4回の繰り返し回数は“0011”で表わされる)。
図2(c)は、パレット置換部13Cによって生成されるパレット識別情報の構成例を示す。1バイトのパレット識別情報のうち、MSBから2ビットは、パレット識別情報であることを示すコード情報“00b”である。残りの6ビットが、個々のパレットを識別するための情報(以下、パレットIDという)である。例えば、上述した「00h,80h,80h」の3つの基本単位の値の組み合わせから成るパレットのパレットIDを[0]と定義した場合、パレット識別情報は、“00000000”=“00h”で表わされる。
なお、差分情報、繰り返し回数情報、パレット識別情報の何れにも置換することができない場合は、図2(d)に示すように、コード情報を“11b”とし、その後に続けて基本単位の値を置くようにする。
以上のように、圧縮処理部13は、画像データ取得部11により取得された画像データに対して、基本単位設定部12により設定された基本単位ごとに、差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理、繰り返し回数置換部13Bによる第2の符号化処理、または、パレット置換部13Cによる第3の符号化処理の中から何れか適合する処理を選択して順次実行し、選択した符号化処理を表すコード情報を付加して成る圧縮データを生成する。
図3および図4は、圧縮処理部13により実行される具体的な圧縮処理の例を示す図である。図3は、基本単位設定部12によってY,Cb,Crの各々を圧縮の基本単位として設定し、Y,Cb,Crの各々の値を圧縮処理部13が第1〜第3の符号化処理の何れかを適用して圧縮する例を示している。なお、ここでは一例として、画像データがYCbCr4:2:2というデータ形式であるものとして説明する。
図3の例では、画像データ取得部11により取得された画像データの値が「00h,80h,00h,80h,00h,80h,00h,80h」で示されている。この画像データのデータ形式がYCbCr4:2:2である場合は、1画素目のY,Cb,Crの値は「00h,80h,80h」、2画素目のY,Cb,Crの値も「00h,80h,80h」、3画素目のY,Cb,Crの値も「00h,80h,80h」、4画素目のY,Cb,Crの値も「00h,80h,80h」となる。
この場合、Y,Cb,Crの3つの基本単位の値の組み合わせ「00h,80h,80h」はパレットID[0]のパレットに相当し、これが4画素にわたり連続していることになる。よって、圧縮処理部13は、1画素目については、パレット置換部13Cによる第3の符号化処理を適用して、6バイトから成る「00h,80h,80h」の値を1バイトのパレット識別情報“00h”に置換する。また、2〜4画素目については、繰り返し回数置換部13Bによる第2の符号化処理を適用して、合計18バイトから成る値を1バイトの繰り返し回数情報“42h”に置換する。
次に、図4の例では、画像データ取得部11により取得された画像データの値が「04h,82h,05h,7Dh,05h,81h,05h,7Dh」で示されている。図4では、基本単位設定部12によってY,CbCrの各々を圧縮の基本単位として設定し、Y,CbCrの各々の値を圧縮処理部13が第1〜第3の符号化処理の何れかを適用して圧縮する例を示している。
画像データのデータ形式がYCbCr4:2:2である場合は、Yの基本単位の値は「04h,05h,05h,05h」という並びで表わされ、CbCrの基本単位の値は「827Dh,817Dh」という並びで表わされる。この場合、Yの基本単位に関しては、1つ目は圧縮できないのでそのまま2バイトの“04h”とする。2つ目については差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理を適用して、2バイトから成る「05h」の値を1バイトの差分情報“81h”に置換する。また、3〜4つ目については、繰り返し回数置換部13Bによる第2の符号化処理を適用して、合計4バイトから成る値を1バイトの繰り返し回数情報“41h”に置換する。
一方、CbCrの基本単位に関しては、1つ目は圧縮できないのでそのまま4バイトの“827Dh”とする。2つ目については差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理を適用して、4バイトから成る「817Dh」の値を1バイトの差分情報“A8h”に置換する。なお、“A8h”のデータを構成する8ビットのうち、MSBから2ビットの値“10b”は差分情報であることを示すコード情報である。続く3ビットの値“101b”はCbに関する差分値であり、先頭の1ビットは±の符号を示している。また、残り3ビットの値“000b”はCrに関する差分値であり、先頭の1ビットは±の符号を示している。
この図4の例のように、複数の色要素を組み合わせて圧縮の基本単位を設定した場合、どのような組み合わせで基本単位を設定したかを識別できるようにしておく必要がある。よって、基本単位の種類を表すコード情報を付加して圧縮データを構成するようにする。図4の例では、Yの基本単位を示すコード情報を“C0h”とし、CbCrの基本単位を示すコード情報を“C5h”とし、それぞれのコード情報の後に続けて、基本単位ごとに符号化した値を配置することによって圧縮データを構成している。
すなわち、圧縮処理部13によって得られる圧縮データの値は「C0h,04h,81h,41h,C5h,82h,7Dh,A8h」であり、“C0h”の後に続く「04h,81h,41h」がYの基本単位に関する圧縮データ、“C5h”の後に続く「82h,7Dh,A8h」がCbCrの基本単位に関する圧縮データであることが示されている。
圧縮率算出部14は、圧縮処理部13により圧縮された画像データについて、圧縮率を算出する。
制御部15は、基本単位設定部12および圧縮処理部13の動作を制御する。例えば、制御部15は、基本単位設定部12により複数種類の基本単位を設定し、当該複数種類の基本単位の設定下で圧縮処理部13による符号化処理をそれぞれ実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を採用して画像データを圧縮するように制御する。
ここで、制御部15は、例えば、画像データの1フレーム毎に上述の制御を実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1フレーム毎に採用して画像データを圧縮するようにしてもよい。あるいは、制御部15は、画像データの1ライン毎または所定の画素数から成る矩形の1ブロック毎に上述の制御を実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1ライン毎または1ブロック毎に採用して画像データを圧縮するようにしてよい。
また、制御部15は、画像データの1フレーム毎に上述の制御を実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1フレーム毎に採用して画像データを圧縮する処理と、画像データの1ライン毎または1ブロック毎に上述の制御を実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1ライン毎または1ブロック毎に採用して画像データを圧縮する処理とを両方とも実行し、圧縮率がより高くなる方の処理を採用して画像データを圧縮するようにしてもよい。
図5は、上記のように構成した本実施形態による画像圧縮装置100の第1の動作例を示すフローチャートである。この図5に示すフローチャートは、圧縮対象とする画像データを指定して圧縮処理の開始を指示したときに開始する。この図5のフローチャートは、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1フレーム毎に採用して画像データを圧縮する場合の動作例を示したものである。
まず、画像データ取得部11は、圧縮対象とする画像データの1フレーム分を取得する(ステップS1)。次に、基本単位設定部12は、画像データ取得部11により取得された画像データの画素の色を形成する複数の色要素について、圧縮の基本単位を設定する(ステップS2)。ここでは、あらかじめ用意した複数パターンの基本単位のうち、何れか1パターンの基本単位を設定する。
次に、圧縮処理部13は、基本単位設定部12により設定された基本単位が有する値を第1〜第3の符号化処理に従って圧縮する(ステップS3)。すなわち、圧縮処理部13は、基本単位設定部12により設定された基本単位ごとに、差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理、繰り返し回数置換部13Bによる第2の符号化処理、または、パレット置換部13Cによる第3の符号化処理の中から何れか適合する処理を選択して順次実行することにより、1フレームの画像データを圧縮する。
1フレームの圧縮が終わると、圧縮率算出部14は、圧縮された画像データの圧縮率を算出する(ステップS4)。ここで算出された圧縮率は、後に比較するために一時的に記憶しておく。その後、基本単位設定部12は、あらかじめ用意された複数パターンの基本単位の全てを設定してデータ圧縮を行ったか否かを判定する(ステップS5)。まだ設定していない基本単位のパターンがある場合、処理はステップS2に戻って別のパターンの基本単位を設定し、新たに設定された基本単位の下でステップS3〜S4の処理を再度実行する。
一方、ステップS5において、あらかじめ用意された複数パターンの基本単位を全て設定し終えたと基本単位設定部12により判定された場合、制御部15は、それぞれのパターン毎に算出された圧縮率を比較して、最も圧縮率が高くなるパターンの基本単位を採用し、その基本単位の下で圧縮された画像データを圧縮処理部13から出力するように制御する(ステップS6)。
その後、画像データ取得部11は、圧縮対象とする画像データの全てのフレームを取得し終えたか否かを判定する(ステップS7)。ここで、未処理のフレームが残っている場合、処理はステップS1に戻り、画像データ取得部11が次の1フレーム分の画像データを取得する。そして、ステップS2〜S6の処理を再度実行する。一方、画像データ取得部11が全てのフレームの画像データを取得し終えた場合、図5に示すフローチャートの処理は終了する。
図6は、本実施形態による画像圧縮装置100の第2の動作例を示すフローチャートである。この図6に示すフローチャートは、圧縮対象とする画像データを指定して圧縮処理の開始を指示したときに開始する。この図6のフローチャートは、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1ライン毎に採用して画像データを圧縮する場合の動作例を示したものである。
まず、画像データ取得部11は、圧縮対象とする画像データの1フレームのうち1ライン分のデータを取得する(ステップS11)。次に、基本単位設定部12は、画像データ取得部11により取得された画像データの画素の色を形成する複数の色要素について、圧縮の基本単位を設定する(ステップS12)。ここでは、あらかじめ用意した複数パターンの基本単位のうち、何れか1パターンの基本単位を設定する。
次に、圧縮処理部13は、基本単位設定部12により設定された基本単位が有する値を第1〜第3の符号化処理に従って圧縮する(ステップS13)。すなわち、圧縮処理部13は、基本単位設定部12により設定された基本単位ごとに、差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理、繰り返し回数置換部13Bによる第2の符号化処理、または、パレット置換部13Cによる第3の符号化処理の中から何れか適合する処理を選択して順次実行することにより、1ラインの画像データを圧縮する。
1ラインの圧縮が終わると、圧縮率算出部14は、圧縮された画像データの圧縮率を算出する(ステップS14)。ここで算出された圧縮率は、後に比較するために一時的に記憶しておく。その後、基本単位設定部12は、あらかじめ用意された複数パターンの基本単位の全てを設定してデータ圧縮を行ったか否かを判定する(ステップS15)。まだ設定していない基本単位のパターンがある場合、処理はステップS12に戻って別のパターンの基本単位を設定し、新たに設定された基本単位の下でステップS13〜S14の処理を再度実行する。
一方、ステップS15において、あらかじめ用意された複数パターンの基本単位を全て設定し終えたと基本単位設定部12により判定された場合、制御部15は、それぞれのパターン毎に算出された圧縮率を比較して、最も圧縮率が高くなるパターンの基本単位を採用し、その基本単位の下で圧縮された画像データを圧縮処理部13から出力するように制御する(ステップS16)。
その後、画像データ取得部11は、1フレーム内の全てのラインの画像データを取得し終えたか否かを判定する(ステップS17)。ここで、未処理のラインが残っている場合、処理はステップS11に戻り、画像データ取得部11が次の1ライン分の画像データを取得する。そして、ステップS12〜S16の処理を再度実行する。
一方、画像データ取得部11が1フレーム内の全てのラインの画像データを取得し終えた場合、画像データ取得部11はさらに、圧縮対象とする画像データの全てのフレームを取得し終えたか否かを判定する(ステップS18)。ここで、未処理のフレームが残っている場合、処理はステップS11に戻り、画像データ取得部11が次の1フレームの1ライン分の画像データを取得する。そして、ステップS12〜S17の処理を再度実行する。一方、画像データ取得部11が全てのフレームの画像データを取得し終えた場合、図6に示すフローチャートの処理は終了する。
図7は、本実施形態による画像圧縮装置100の第3の動作例を示すフローチャートである。この図7に示すフローチャートは、圧縮対象とする画像データを指定して圧縮処理の開始を指示したときに開始する。この図7のフローチャートは、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1フレーム毎に採用して画像データを圧縮する処理と、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を1ライン毎に採用して画像データを圧縮する処理との両方を実行し、より圧縮率が高い方を採用する場合の動作例を示したものである。
まず、画像データ取得部11は、圧縮対象とする画像データの1フレーム分を取得する(ステップS21)。次に、基本単位設定部12および圧縮処理部13は、制御部15による制御のもと、ライン単位の圧縮処理を実行する(ステップS22)。ライン単位の圧縮処理とは、図6のステップS11〜S17に示す処理のことである。
ライン単位の圧縮処理によって1フレーム分のデータ圧縮が終了すると、圧縮率算出部14は、圧縮された1フレームの画像データの圧縮率を算出する(ステップS23)。ここで算出された圧縮率は、後に比較するために一時的に記憶しておく。
その後、基本単位設定部12および圧縮処理部13は、制御部15による制御のもと、フレーム単位の圧縮処理を実行する(ステップS24)。フレーム単位の圧縮処理とは、図5のステップS1〜S6に示す処理のことである。
フレーム単位のデータ圧縮が終了すると、制御部15は、ライン単位で圧縮処理を行った場合にステップS23で算出された圧縮率と、フレーム単位で圧縮処理を行った場合にステップS24の処理内で算出された圧縮率とを比較して、より圧縮率が高くなる方の処理を採用し、その処理の下で圧縮された画像データを圧縮処理部13から出力するように制御する(ステップS25)。
その後、画像データ取得部11は、圧縮対象とする画像データの全てのフレームを取得し終えたか否かを判定する(ステップS26)。ここで、未処理のフレームが残っている場合、処理はステップS21に戻り、画像データ取得部11が次の1フレーム分の画像データを取得する。そして、ステップS22〜S25の処理を再度実行する。一方、画像データ取得部11が全てのフレームの画像データを取得し終えた場合、図7に示すフローチャートの処理は終了する。
以上のようにして画像圧縮装置100により圧縮されたオープニングムービーの画像データ(圧縮データ)は、当該オープニングムービーを使用する電子機器の内蔵メモリに記憶される。なお、電子機器の電源起動時にオープニングムービーを外部のサーバ装置から取得して表示する場合は、圧縮データはサーバ装置に記憶される。
図8は、本実施形態による画像伸長装置の機能構成例を示すブロック図である。本実施形態の画像伸長装置は、電源起動時にオープニングムービーを表示するように成された電子機器に実装される。図8に示すように、本実施形態の画像伸長装置200は、その機能構成として、圧縮データ取得部21、復号処理部22および画素値生成部23を備えている。復号処理部22は、より具体的な機能構成として、差分情報逆置換部22A、繰り返し回数逆置換部22Bおよびパレット逆置換部22Cを備えている。
上記各機能ブロック21〜23は、ハードウェア、DSP、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック21〜23は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
圧縮データ取得部21は、画像圧縮装置100により圧縮された画像データを取得する。具体的には、圧縮データ取得部21は、電子機器の内蔵メモリあるいは外部のサーバ装置等にあらかじめ記憶された圧縮データを、電子機器の電源がオンとされたときに取得する。
復号処理部22は、圧縮データ取得部21により取得された圧縮データを対象として、圧縮処理部13による符号化処理の逆処理を行うことによって、基本単位が有する値を復号する。このとき復号処理部22は、圧縮データ内に含まれているコード情報に基づいて、圧縮データに設定されている基本単位のパターンと、実行されている符号化処理の種類(第1〜第3の符号化処理の何れか)とを確認しながら、差分情報逆置換部22A、繰り返し回数逆置換部22Bまたはパレット逆置換部22Cの何れかの処理を選択的に実行することにより、圧縮データに設定されている基本単位が有する値を復号する。
ここで、差分情報逆置換部22Aは、差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理の逆処理を行うことにより、差分情報を元の基本単位の値に復号する。繰り返し回数逆置換部22Bは、繰り返し回数置換部13Bによる第2の符号化処理の逆処理を行うことにより、繰り返し回数情報を元の基本単位が有する値に復号する。また、パレット逆置換部22Cは、パレット置換部13Cによる第3の符号化処理の逆処理を行うことにより、パレット識別情報を元の基本単位が有する値に復号する。
画素値生成部23は、復号処理部22によって復号された基本単位が有する値を用いて、複数の色要素から成る画素の値を再現する。画素値生成部23によって各画素の値が生成されることにより、元の画像データが再現されることになる。そして、この再現された画像データが、電子機器の表示制御部(図示せず)によってオープニングムービーとして画面表示される。
図9は、本実施形態による画像伸長装置200の動作例を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートは、画像伸長装置200が実装された電子機器の電源がオンとされたときに開始する。
まず、圧縮データ取得部21は、電子機器の内蔵メモリあるいは外部のサーバ装置等にあらかじめ記憶された圧縮データを取得する(ステップS31)。次に、復号処理部22は、圧縮データ取得部21により取得された圧縮データを対象として、圧縮処理部13による符号化処理の逆処理を行うことによって、基本単位が有する値を復号する(ステップS22)。
さらに、画素値生成部23は、復号処理部22によって復号された基本単位が有する値を用いて、複数の色要素から成る画素の値を生成することにより、圧縮前の元の画像データを再現する(ステップS23)。これにより、図9に示すフローチャートの処理は終了する。
以上詳しく説明したように、本実施形態の画像圧縮装置100では、画像データの画素の色を形成する複数の色要素の各々を単独として、または複数の色要素を任意に組み合わせて、圧縮の基本単位を設定し、当該設定した基本単位が有する値を第1〜第3の符号化処理に従って圧縮するようにしている。
また、本実施形態の画像伸長装置200では、画像圧縮装置100により生成された圧縮データを対象として、第1〜第3の符号化処理の逆処理を行うことによって、基本単位が有する値を復号し、当該復号した基本単位が有する値を用いて、複数の色要素から成る画素の値を再現するようにしている。
上記のように構成した本実施形態によれば、従来の動画コーデックや静止画コーデックのような複雑な処理は行わず、各画素の色を形成する複数の色要素について設定した基本単位が有する値を単に所定の規則に基づいて符号化するといった簡易な処理によって圧縮が行われる。これにより、圧縮とは逆の処理によって行われる伸長も簡易な処理となり、従来に比べて伸長の処理負荷を低減することができる。
なお、上記実施形態では、差分情報置換部13Aにより生成される1バイトの差分情報に関して、2つの色要素を組み合わせて圧縮の基本単位を設定している場合は、8ビットの差分情報のうち、MSBから2ビットを除く6ビットでCbの差分値とCrの差分値とを表現する必要がある。このため、それぞれの割り当ては3ビットとなり、±の符号を除けば割り当ては2ビットのみとなる(図4参照)。よって差分値として表現可能な値は±0〜3のみとなる。したがって、差分値が±0〜3を超える場合は、差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理を適用することができない。
これに対して、差分情報置換部13Aにより生成する差分情報を2バイトで表現することにより、1つの色要素に対する差分値の割り当てビット数が多くなるようにしてもよい。例えば、図10に示すように、差分情報を構成する2バイトのデータのうち、最初の1バイトにおいて、差分情報であることを示すコード情報“10b”および色要素の組み合わせ数を表現し、次の1バイトにおいて、Cbの差分値とCrの差分値とを表現するようにする。このようにすれば、各色要素の差分値の割り当てビット数を4ビットとし、±0〜7の差分値を表すことができるようになる。
この場合、CbCrで合計4バイトの値を2バイトの差分情報に圧縮することになるため、差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理を1回適用した場合の圧縮率は、上記実施形態に比べて小さくなる。ただし、差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理が適用される回数が増えるため、画像データ全体としては圧縮率を高めることができる。
また、上記実施形態では、圧縮前の画像データを形成している各色要素の値がそれぞれ2バイトである場合を例に説明したが、1バイトまたは3バイト以上の画像データにも同様に上記実施形態を適用することが可能である。ただし、色要素の値が1バイトで構成される場合、これを1バイトの差分情報に置き換えても圧縮効果はない。そこで、差分値と繰り返し回数値と混合して1バイトの圧縮データを生成するようにしてもよい。
例えば、図11に示すように、1バイトの圧縮データのうち、MSBから2ビットにおいて差分情報であることを示すコード情報“10b”を表現し、次の3ビットにおいて差分値(±の符号を含む)を表現し、残りの3ビットで繰り返し回数を表現するようにする。
上述した図4の例において、Yの基本単位の値が「04h,05h,05h,05h」という並びで表わされる場合に、上記実施形態では、2つ目の値に差分情報置換部13Aによる第1の符号化処理を適用して差分情報“81h”に置換するとともに、3〜4つ目の値に繰り返し回数置換部13Bによる第2の符号化処理を適用して繰り返し回数情報“41h”に置換した。つまり、2〜4つ目の基本単位の値を2バイトのデータに圧縮した。
これに対して、図11の例によれば、2〜4つ目の値に差分情報置換部13Aおよび繰り返し回数置換部13Bによる符号化処理を適用した結果として、1バイトのデータ“89h”(ビット列で表わすと“10001001”)に置換することができる。すなわち、“89h”で表わされるビット列のうち、MSBから2ビットの値“10b”は差分情報であることを示すコード情報である。次の3ビットの値“001b”は差分値が“+1”であることを示しており、残りの3ビットの値“001b”は繰り返し回数が2回であることを示している。このようにすれば、2〜4つ目の基本単位の値を1バイトのデータに圧縮することができる。
また、上記実施形態において、圧縮前の画像データの下位数ビットを切り捨てた後に第1〜第3の符号化処理を適用するようにしてもよい。このようにすれば、第1〜第3の符号化処理の何れかが適用される頻度を増やすことができるので、圧縮率を高めることができる。この場合は不可逆圧縮となり、画像伸長装置200によって元の画像データを完全には復元することができなくなるが、切り捨てるのは下位数ビットに限られるので、目視ではほぼ分からないレベルである。
また、上記実施形態では、コーデックの色空間としてYCbCrを使用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、コーデックの色空間としてRGBを使用するようにしてもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
11 画像データ取得部
12 基本単位設定部
13 圧縮処理部
13A 差分情報置換部
13B 繰り返し回数置換部
13C パレット置換部
14 圧縮率算出部
15 制御部
21 圧縮データ取得部
22 復号処理部
22A 差分情報逆置換部
22B 繰り返し回数逆置換部
22C パレット逆置換部
23 画素値生成部
100 画像圧縮装置
200 画像伸長装置

Claims (13)

  1. 画像データの画素の色を形成する複数の色要素の各々を単独として、または上記複数の色要素を任意に組み合わせて、圧縮の基本単位を設定する基本単位設定部と、
    上記基本単位設定部により設定された上記基本単位が有する値を所定の規則に基づく符号化処理に従って圧縮する圧縮処理部とを備えたことを特徴とする画像圧縮装置。
  2. 上記所定の規則に基づく符号化処理は、上記基本単位に関する対象画素の値を直前の画素の値との差分情報に置き換える処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  3. 上記所定の規則に基づく符号化処理は、上記基本単位について直前の画素の値と同じ値の画素が複数連続する場合に、当該複数の画素の値を繰り返し回数情報に置き換える処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  4. 上記所定の規則に基づく符号化処理は、上記基本単位の値の組み合わせがパレットとしてあらかじめ設定した組み合わせに該当する場合に、当該基本単位の値の組み合わせをパレット識別情報に置き換える処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  5. 上記基本単位設定部により複数種類の上記基本単位を設定し、当該複数種類の基本単位の設定下で上記圧縮処理部による符号化処理をそれぞれ実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を採用して上記画像データを圧縮するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  6. 上記画像データの1フレーム毎に請求項5に記載の処理を実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を上記1フレーム毎に採用して上記画像データを圧縮するようにしたことを特徴とする画像圧縮装置。
  7. 上記画像データの1ライン毎または1ブロック毎に請求項5に記載の処理を実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を上記1ライン毎または上記1ブロック毎に採用して上記画像データを圧縮するようにしたことを特徴とする画像圧縮装置。
  8. 請求項6に記載の処理と請求項7に記載の処理とを両方実行し、圧縮率がより高くなる方の処理を採用して上記画像データを圧縮するようにしたことを特徴とする画像圧縮装置。
  9. 上記圧縮処理部は、上記所定の規則に基づく符号化処理として、上記基本単位に関する対象画素の値を直前の画素の値との差分情報に置き換える第1の符号化処理、上記基本単位について直前の画素の値と同じ値の画素が複数連続する場合に当該複数の画素の値を繰り返し回数情報に置き換える第2の符号化処理、または、上記基本単位の値の組み合わせがパレットとしてあらかじめ設定した組み合わせに該当する場合に当該基本単位の値の組み合わせをパレット識別情報に置き換える第3の符号化処理の中から何れか適合する処理を選択して順次実行し、選択した符号化処理を表すコード情報を付加して成る圧縮データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮装置。
  10. 画像圧縮装置の基本単位設定部が、画像データの画素の色を形成する複数の色要素の各々を単独として、または上記複数の色要素を任意に組み合わせて、圧縮の基本単位を設定する基本単位設定ステップと、
    上記画像圧縮装置の圧縮処理部が、上記基本単位設定ステップにて設定された上記基本単位が有する値を所定の規則に基づく符号化処理に従って圧縮する圧縮処理ステップとを有することを特徴とする画像圧縮方法。
  11. 上記基本単位設定部により複数種類の上記基本単位を設定し、当該複数種類の基本単位の設定下で上記圧縮処理部による符号化処理をそれぞれ実行し、最も圧縮率が高くなる場合の基本単位を採用して上記画像データを圧縮するようにしたことを特徴とする請求項10に記載の画像圧縮方法。
  12. 請求項1に記載の画像圧縮装置により生成された圧縮データを対象として、上記所定の規則に基づく符号化処理の逆処理を行うことによって、上記基本単位が有する値を復号する復号処理部と、
    上記復号処理部によって復号された上記基本単位が有する値を用いて、上記複数の色要素から成る画素の値を再現する画素値生成部とを備えたことを特徴とする画像伸長装置。
  13. 画像伸長装置の復号処理部が、請求項10に記載の画像圧縮方法により生成された圧縮データを対象として、上記所定の規則に基づく符号化処理の逆処理を行うことによって、上記基本単位が有する値を復号する復号処理ステップと、
    上記画像伸長装置の画素値生成部が、上記復号処理ステップにて復号された上記基本単位が有する値を用いて、上記複数の色要素から成る画素の値を再現する画素値生成ステップとを有することを特徴とする画像伸長方法。
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