JP4261320B2 - サーボ制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、サーボモータを用いたサーボ制御システムに関する。
従来、例えば産業用ロボットで所定の部材(製品、部品等)を移動させるアーム等に用いるサーボ制御システムでは、エンコーダを備えたサーボモータがアーム上を移動し、モータ位置の検出には一般的にアブソリュートエンコーダを用いている。アブソリュートエンコーダを用いたシステムの場合、アーム上におけるモータ位置を絶対位置で検出できるため、原点からの相対位置で制御するインクリメンタルエンコーダを用いたシステム対して、電源投入時、停電からの復帰時等で原点復帰動作が不要であり、原点復帰時間が省略でき、作業効率が高い。
通常、アブソリュートエンコーダにはバックアップ電源が供給されており、サーボ制御システムの電源がOFF状態であっても、常時、アーム上のモータ位置を検出している。従って、サーボ制御システム電源がOFFの状態で作業者等がサーボモータを手で移動させるようなことがあっても、アブソリュートエンコーダはアーム上における正しい絶対位置の検出を継続している。
従来技術の例として、インクリメンタルエンコーダを用いながら、位置データ演算部をサーボアンプ側に設け、位置データ演算部とインクリメンタルエンコーダにバックアップ電源を供給して、構成を簡略化するとともに常に速度制御をし得るサーボ装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−18282号公報
ここで、図1を用いてサーボ制御システムの構成及び概略動作について説明する。
一般的なサーボ制御システムは、コントローラ20(以下「指令ユニット20」と記載する)、サーボアンプ30(以下「制御ユニット30」と記載する)、アブソリュートエンコーダを搭載したサーボモータを備えた駆動ユニット40とで構成され、駆動ユニット40が軌道10上を移動する。
指令ユニット20は、駆動ユニット40が移動すべき絶対位置を示す「目標位置」信号を、ケーブルC23を介して制御ユニット30に出力する。例えば「位置(目標1)」に移動させたい場合、指令ユニット20は「30(絶対位置)」を目標位置信号(指令値)として制御ユニット30に出力する。
制御ユニット30は、ケーブルC23を介して指令ユニット20から入力される「目標位置」信号と、ケーブルC34を介して駆動ユニット40から入力されるエンコーダ値(基準位置に対する駆動ユニット40の相対位置を示す現在位置信号)とに基づいて相対変位量を求め、求めた相対変位量に応じた駆動電流を駆動ユニット40のサーボモータに供給する。しかし、絶対位置=0の位置でエンコーダ値=0となるように設定されているとは限らない。例えば図1は、絶対位置=0の位置でエンコーダ値=20である例を示している。この場合、制御ユニット30は、指令ユニット20から入力される目標位置「30(絶対位置)」に対して、エンコーダの出力が「50」となるように駆動ユニット40の位置を制御する(オフセット量に相当する「20」に、「30」を加算した「50」となるように制御する)。同様に制御ユニット30は、指令ユニット20から入力される目標位置「100(絶対位置)」に対しては、エンコーダの出力が「120」となるように制御する。
このような制御を行う場合、基準位置(以下、「原点位置」という)に対して駆動ユニット40がどの位置に居るかを認識しているのは制御ユニット30のみである。従って、「電源投入時の原点復帰動作を不要」とするためには、「真の原点位置(原点位置におけるエンコーダ値)」を「制御ユニット30」に記憶(不揮発性記憶手段に記憶)させておく必要がある。
ところが、産業用ロボット等、稼動率の高いサーボ制御システムでは、比較的短期間に劣化等が進行し、制御ユニット30または指令ユニット20の交換を要することが発生する場合がある。ここで、「指令ユニット20」のみを交換した場合は特に大きな問題が発生することはない。しかし、「制御ユニット30」を交換した場合、交換後(初期状態)の制御ユニット30に記憶されている「原点位置」(以下、「仮の原点位置」という)が、交換されていない駆動ユニット40のエンコーダによる「原点位置」(以下、「真の原点位置」という)と同じであることは、まず有り得ない。このことに気づかずに作業者がサーボ制御システムを稼動させてしまった場合、制御ユニットは「仮の原点位置(例えば「0」)」を基準として駆動ユニットの位置を制御してしまうため、「真の原点位置(例えば「20」)」に対して正しい位置に制御することができない。これを避けるためには、制御ユニット30が駆動ユニット40の制御を開始する前に、「真の原点位置」を制御ユニット30に記憶させる必要があるが、作業者の判断に委ねられている。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、制御ユニットまたは指令ユニットを交換した場合に、より安全に稼動させることができるサーボ制御システムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのサーボ制御システムである。
請求項1に記載のサーボ制御システムでは、駆動ユニットが移動すべき絶対位置を示す目標位置信号を出力する指令ユニットと、指令ユニットから出力される目標位置信号と、駆動ユニットから出力され且つ基準位置に対する駆動ユニットの相対位置を示す現在位置信号とに基づいて相対変位量を求め、求めた相対変位量に応じた駆動電流を駆動ユニットに供給し、駆動ユニットの位置を目標位置信号に対応する位置に制御する制御ユニットと、基準位置に対する相対位置を検出して現在位置信号を出力し、且つサーボモータを備えた駆動ユニットとを備えたサーボ制御システムであって、駆動ユニットは、サーボ制御システムの電源のONまたはOFFにかかわらず、基準位置に対する相対位置を検出している。また、制御ユニットは第1不揮発性記憶手段を備え、指令ユニットは第2不揮発性記憶手段を備えており、所定の操作が行われると、制御ユニットは駆動ユニットが出力する現在位置信号に基づいた位置情報を第1不揮発性記憶手段に記憶し、指令ユニットは駆動ユニットが出力する現在位置信号に基づいた位置情報を第2不揮発性記憶手段に記憶する。そして、指令ユニットは、サーボ制御システムの電源がOFFからONとなった時点にて、制御ユニットの第1不揮発性記憶手段に記憶されている位置情報と、指令ユニットの第2不揮発性記憶手段に記憶されている位置情報とを比較し、一致しない場合は警報を出力する。
請求項1に記載のサーボ制御システムを用いれば、駆動ユニットを原点位置(基準位置)に移動させて所定の操作を行えば、「真の原点位置」を制御ユニットと指令ユニットの双方に記憶させることができる。そして、サーボ制御システム電源をOFFからONにした起動時において、指令ユニットが記憶している原点位置と、制御ユニットが記憶している原点位置とを比較して、双方が一致している場合には、「真の原点位置」が制御ユニットに記憶されていると判断することができる。しかし、双方が一致しない場合は、制御ユニットまたは指令ユニットの少なくとも一方を交換し且つ「真の原点位置」の記憶操作を行っていない状態である、と判断することができる。
双方が一致しない場合、「真の原点位置」がどちらか一方に記憶されているかも知れないし(一方のみ交換時)、どちらも「真の原点位置」を記憶していないかも知れない(双方を交換時)。従って、作業者に「真の原点位置」の記憶操作を行わせることが最も適切な処理であり、警報を出力することで記憶操作の督促を行うことができ、制御ユニットまたは指令ユニットを交換した場合に、より安全にサーボ制御システムを稼動させることができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は従来及び本実施の形態におけるサーボ制御システムの全体構成を説明する図である。
●[サーボ制御システムの全体構成(図1)]
指令ユニット20には、サーボ制御システムの電源(以下、「システム電源」という)のONまたはOFFを切り替える電源スイッチ20a、異常発生時等に駆動ユニット40等の動作を一時的に止める、または止めていた動作を再開させる一時停止スイッチ20bが設けられている。また、指令ユニット20には、制御ユニット30と指令ユニット20の双方に原点位置を記憶させる原点記憶スイッチ20c、「制御ユニット30が記憶している原点位置」と「指令ユニット20が記憶している原点位置」とが一致しなかった場合に警報を出力する警報手段20d(ランプ、スピーカ等)も設けられている。
また、制御ユニット30及び指令ユニット20は、各々不揮発性記憶手段(EEPROM、Flashメモリ等)を備えており、当該不揮発性記憶手段に原点位置を記憶する。
なお、サーボ制御システムの構成及び概略動作は、すでに説明しているので省略する。
●[各ユニットの内部構成(図2)]
次に図2を用いて、指令ユニット20、制御ユニット30、駆動ユニット40の各ユニットの内部構成について説明する。なお図2では、通信インターフェース、入出力インターフェース等は省略している。
指令ユニット20及び制御ユニット30は、各々CPU22及びCPU32を中心に構成されている。また、CPU22及びCPU32は、互いに通信することが可能となるように接続されている。
電源スイッチ20aは電源回路21に接続され、電源回路21によるシステム電源の供給または停止を制御する。電源回路21から供給される電源は、指令ユニット20及び制御ユニット30に供給される。電源スイッチ20aの操作により、作業者はサーボ制御システムの起動及び停止を行うことができる。
一時停止スイッチ20bは、CPU22及びCPU32に接続されている。CPU22及びCPU32は、一時停止スイッチ20bからの信号に基づいて、作業者からの一時停止要求または一時停止状態からの復帰要求を検出することができる。
原点記憶スイッチ20cは、CPU22及びCPU32に接続されている。CPU22及びCPU32は、(作業者により)原点記憶スイッチ20cが操作されると(所定の操作が行われると)、エンコーダ43(この場合、アブソリュートエンコーダ)が出力する位置信号(現在位置に対応するエンコーダ値)を、原点位置として取り込む。そしてCPU22は取り込んだ位置信号に基づいた位置情報(原点位置におけるエンコーダ値)を、不揮発性メモリ23(第2不揮発性記憶手段)に記憶する。また、CPU32は取り込んだ位置信号に基づいた位置情報(原点位置におけるエンコーダ値)を、不揮発性メモリ33(第1不揮発性記憶手段)に記憶する。なお、作業者は原点記憶スイッチ20cを操作する前に、手で駆動ユニット40を原点位置に移動させておく必要がある。
また、CPU22は、電源スイッチ20aが操作されてシステム電源がOFFからONとなると、システム起動時の処理として、まず制御ユニット30から「制御ユニット30の不揮発性メモリ33に記憶されている位置情報(原点位置情報)」を読み出す。更にCPU22は、制御ユニット30から読み出した位置情報と、「指令ユニット20の不揮発性メモリ23に記憶されている位置情報(原点位置情報)」とを比較する。比較の結果が一致している場合は通常の制御に移行する。しかし、比較の結果が一致しない場合は、警報手段20d(ランプ、スピーカ等)から警報信号を出力する。
CPU32には、CPU22から出力される目標位置信号(絶対位置を示す信号)と、エンコーダ43から出力される現在位置信号(原点位置(基準位置)からの相対位置を示す信号)とが入力される。そしてCPU32は、入力された目標位置信号と、入力された現在位置信号と、不揮発性メモリ33に記憶している位置情報(原点位置情報)とに基づいた相対変位量から駆動電流を求め、求めた駆動電流を駆動回路34を介してサーボモータ42に出力する。
駆動ユニット40は、サーボモータ42とエンコーダ43(この場合、アブソリュートエンコーダ)とバックアップ電源41を備えている。バックアップ電源41により、エンコーダ43はサーボモータ42の回転軸の回転に応じた現在位置信号(エンコーダ値)を、システム電源(電源回路21から供給される電源)のONまたはOFFにかかわらず、更新することができる(すなわち、システム電源に影響されることなく常に正しい位置を検出することができる)。このため、電源スイッチ20aの操作で作業者がシステム電源をOFFにした状態で、作業者が駆動ユニット40を手で移動させたような場合であっても、エンコーダ43は正しいエンコーダ値に更新されている。
●[本実施の形態による効果(図3)]
以上に説明したように、本実施の形態のサーボ制御システムは、以下の(1)及び(2)に示す点が従来のサーボ制御システムと相違する。
(1)「原点位置」を制御ユニット30のみに記憶している従来に対して、本実施の形態では、指令ユニット20に不揮発性メモリ23を追加して、「原点位置」を制御ユニット30と指令ユニット20との双方に記憶する(図3参照)。
(2)サーボ制御システムの起動時、本実施の形態では、「制御ユニット30に記憶されている原点位置」と「指令ユニット20に記憶されている原点位置」とを比較し、不一致の場合は警報を出力し、駆動ユニット40を動作させない。
指令ユニット20のみを交換して且つ作業者が原点位置を記憶させることなく起動してしまった場合、従来では、制御ユニット30に正しい原点位置が記憶されているので実質的に問題ないと考えられる。また、本実施の形態では、警報が出力されて駆動ユニット40が動作せず、作業者への原点位置の記憶操作を促すことができる。
制御ユニット30のみを交換して且つ作業者が原点位置を記憶させることなく起動してしまった場合、従来では、制御ユニット30には正しい原点位置が記憶されていないため、この原点位置を用いて駆動ユニット40を駆動させると駆動ユニット40は正しい位置に制御されない。しかし、本実施の形態では、警報が出力されて駆動ユニット40が動作せず、作業者への原点位置の記憶操作を促すことができる。
指令ユニット20と制御ユニット30との双方を交換して且つ作業者が原点位置を記憶させることなく起動してしまった場合、従来では、制御ユニット30には正しい原点位置が記憶されていないため、この原点位置を用いて駆動ユニット40を駆動させると駆動ユニット40は正しい位置に制御されない。しかし、本実施の形態では、警報が出力されて駆動ユニット40が動作せず、作業者への原点位置の記憶操作を促すことができる。
このように、本実施の形態に説明するサーボ制御システムによれば、制御ユニット30または指令ユニット20を交換した場合に、より安全にサーボ制御システムを稼動させることができる。
本実施の形態にて説明したサーボ制御システムは、別の言い方をすれば、正しく調整された制御ユニット30(原点位置情報を記憶した制御ユニット)であることを、システム起動時に、指令ユニット20と制御ユニット30との双方に記憶したキーワード(この場合、「原点位置」をキーワードとして利用)にてチェックしている。従って、このキーワードのチェックには「原点位置」である必要はないが、制御ユニット30には「原点位置」が必要であり、システム毎に異なる値になると予想される原点位置をキーワードとして利用すると便利である。
●[指令ユニットと制御ユニットの動作概要(図4)]
次に図4(A)及び(B)に示す状態遷移図を用いて、指令ユニット20の動作概要と制御ユニット30の動作概要を説明する。
まず、図4(A)を用いて指令ユニット20の動作概要を説明する。
「システム停止状態」は、システム電源の供給が停止している状態である。この状態では指令ユニット20は動作を停止している。ここから電源スイッチ20aが操作されてシステム電源が供給されると、「電源投入状態」に遷移する。
「電源投入状態」では、指令ユニット20の初期化処理を行う。ここで電源スイッチ20aが操作されてシステム電源の供給が停止されると「システム停止状態」に遷移する。また、初期化処理が正常に終了し、制御ユニット30からの“制御スタンバイ完了”(詳細は後述する)を確認すると、「稼動状態」に遷移する。
「稼動状態」では、通常の指令処理(目標位置の出力)を行う。ここで電源スイッチ20aが操作されてシステム電源の供給が停止されると「システム停止状態」に遷移する。また、一時停止スイッチ20bが操作されると「待機状態」に遷移する。
「待機状態」では、一時停止スイッチ20bが操作されると「稼動状態」に遷移し、電源スイッチ20aが操作されてシステム電源の供給が停止されると「システム停止状態」に遷移する。
次に図4(B)を用いて制御ユニット30の動作概要を説明する。
「システム停止状態」は、システム電源の供給が停止している状態である。この状態では制御ユニット30は動作を停止している。ここから電源スイッチ20aが操作されてシステム電源が供給されると、「電源投入状態」に遷移する。
「電源投入状態」では、制御ユニット30の初期化処理を行う。ここで電源スイッチ20aが操作されてシステム電源の供給が停止されると「システム停止状態」に遷移する。また、初期化処理が正常に終了し、指令ユニット20からの“制御許可”(詳細は後述する)を確認すると、「制御スタンバイ状態」に遷移する。
「制御スタンバイ状態」では、指令ユニット20からの指令値(目標位置)を待つ。指令ユニット20からの指令値が入力されると「制御状態」に遷移する。また、電源スイッチ20aが操作されてシステム電源の供給が停止されると「システム停止状態」に遷移する。
「制御状態」では、入力された指令値(目標位置)と、エンコーダ値(駆動ユニット40の現在位置)と、不揮発性メモリ33に記憶している原点位置とに基づいて、サーボモータに駆動電流を供給する。サーボモータが目標位置に到達したことを確認(移動完了確認)すると、「制御スタンバイ状態」に遷移する。また、一時停止スイッチ20bが操作されると「制御スタンバイ状態」に遷移し、電源スイッチ20aが操作されてシステム電源の供給が停止されると「システム停止状態」に遷移する。
●[電源投入状態における処理(図5)]
次に図5に示すフローチャートを用いて、従来との相違点である図4(A)及び(B)における「電源投入状態」での処理手順の例を説明する。
まず、指令ユニット20(に設けられたCPU22)における処理手順について説明する。
指令ユニット20は、ステップS21にて、制御ユニット30に対して原点位置情報の要求信号を出力し、ステップS22に進む。
ステップS22では、出力した原点位置情報の要求に対する返答の有無を判定する。返答がある場合(Yes)はステップS23に進み、返答がない場合(No)はステップS22に戻る。
ステップS23では、指令ユニット20が記憶している原点位置情報と、(返答されてきた)制御ユニット30が記憶している原点位置情報とを比較してステップS24に進む。
ステップS24では、比較結果を判定する。比較結果が一致している場合(Yes)はステップS28に進み、不一致の場合(No)はステップS25に進む。
ステップS25では、警報を出力(ランプの点灯または点滅、警報音の出力等)してステップS26に進む。
ステップS26では、作業者による原点位置の記憶操作(原点記憶スイッチ20cの操作)の有無を判定する。操作を検出した場合(Yes)はステップS27に進み、操作の検出がない場合(No)はステップS25に戻る。
ステップS27では、警報の出力を停止して、入力されているエンコーダ値を原点位置情報として取り込んで、不揮発性メモリ23に記憶し、ステップS21に戻る。
また、ステップS28では、制御ユニット30に対して制御許可信号を出力し、ステップS29に進む。
ステップS29では、制御ユニット30からの制御スタンバイ完了信号の有無を判定する。制御スタンバイ完了信号を検出した場合(Yes)は「稼動状態」に状態を遷移させ、検出していない場合(No)はステップS29に戻る。
次に、制御ユニット30(に設けられたCPU32)における処理手順について説明する。
制御ユニット30は、ステップS31にて、指令ユニット20からの原点位置情報の要求信号の有無を判定する。原点位置情報の要求信号を検出した場合はステップS32に進み、検出していない場合(No)はステップS33に進む。
ステップS32では、不揮発性メモリ33に記憶している原点位置情報を指令ユニット20に出力(返答)し、ステップS33に進む。
ステップS33では、作業者による原点位置の記憶操作(原点記憶スイッチ20cの操作)の有無を判定する。操作を検出した場合(Yes)はステップS34に進み、操作の検出がない場合(No)はステップS35に進む。
ステップS34では、入力されているエンコーダ値を原点位置情報として取り込んで、不揮発性メモリ33に記憶し、ステップS35に進む。
ステップS35では、指令ユニットからの制御許可信号の有無を判定する。制御許可信号を検出している場合(Yes)はステップS36に進み、検出していない(No)場合はステップS31に戻る。
ステップS36では、駆動ユニット40のエンコーダ値と、不揮発性メモリ33に記憶している原点位置情報とに基づいて、駆動ユニット40をスタンバイ位置(例えば原点位置)に移動させ、ステップS37に進む。
ステップS37では、指令ユニット20に制御スタンバイ完了信号を出力し、「制御スタンバイ状態」に状態を遷移させる。
ここで、指令ユニット20及び制御ユニット30における各不揮発性メモリ23及び33には、未使用状態(新品状態)では、どのような値が入っているかが問題となる。
ランダムな値が入っていれば特に問題はないが、共に特定の値が入っている場合(例えば、共に新品状態では「0」が入っている等)は問題がある。
共に特定の値(例えば「0」)が初期値として入っている場合、「真の原点位置」が「20」であっても、指令ユニット20と制御ユニット30の双方を交換すると、図5におけるステップS23及びS24による比較結果が一致してしまい、この「0」を「真の原点位置」と誤判定して制御を行ってしまう。
これを避けるためには、以下の(α)または(β)の少なくとも一方の方法を用いればよい。
(α)新品状態の指令ユニット20の不揮発性メモリ23の「原点位置情報」には第1所定値を設定し、新品状態の制御ユニット30の不揮発性メモリ33の「原点位置情報」には第2所定値を設定する。当然、第1所定値と第2所定値は異なる値とする。
(β)不揮発性メモリ23及び33に「原点位置情報」の記憶領域に加えて「原点記憶完了」の記憶領域を設ける。新品状態では、「原点記憶完了」の値は特定値(例えば「0」)であり、原点位置の記憶を行った場合(ステップS27及びS34)、それぞれ「原点記憶完了」領域にキーワード(初期状態とは異なる所定値「55」等)を記憶する。そして、ステップS23及びS24の比較にて、互いの「原点位置情報」と、互いの「原点記憶完了」を比較し、どちらも一致した場合に(「原点記憶完了」は、どちらも所定値「55」が記憶されている場合に一致と判定する)ステップS28に進む(制御ユニット30から原点位置情報と原点記憶完了を返答させる)。
なお、「原点記憶完了」の記憶領域を設けた場合、ステップS23及びS24の比較結果が不一致であり、且つ一方のユニットの「原点記憶完了」の値が記憶完了を示している場合は、当該一方のユニットの「原点位置情報」が真の原点位置であると判定できる。この場合、「原点記憶完了」が記憶完了を示していない他方のユニットの「原点位置情報」に、前記一方のユニットの「原点位置情報」を複写して(他方のユニットの「原点記憶完了」も記憶完了を示す値に更新する)、警報を出力することなく通常動作をさせるようにしてもよい。
本発明のサーボ制御システムは、本実施の形態で説明した外観、構成、処理手順等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明では、駆動ユニット40の位置をエンコーダ43(アブソリュートエンコーダ)で出力させたが、他にも種々の位置検出手段(バックアップ電源を備えた位置検出手段)を用いることができる。
本実施の形態における処理は、図4に示す状態遷移図、図5に示すフローチャートに限定されるものではない。
本実施の形態では、駆動ユニット40が直線移動する例で説明したが、曲線移動であっても、回転移動であってもよい。また、移動するのでなく、所定部材を所定角度に回転させる駆動ユニットであってもよい。
本実施の形態の説明に用いた数値等は一例であり、この数値等に限定されるものではない。
また、以上(≧)、以下(≦)、より大きい(>)、未満(<)等は、等号を含んでも含まなくてもよい。
本発明のサーボ制御システムは、産業用ロボットに限定されず、サーボモータを備えた種々の装置に適用できる。
サーボ制御システムの構成及び概略動作を説明する図である。 本発明のサーボ制御システムにおける、指令ユニット20、制御ユニット30、駆動ユニット40の各ユニットの内部構成について説明する図である。 本実施の形態による効果を説明する図である。 指令ユニット20の動作概要と制御ユニット30の動作概要の例を説明する状態遷移図である。 指令ユニット20と制御ユニット30の「電源投入状態」における処理手順の例を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 軌道
20 指令ユニット
20a 電源スイッチ
20b 一時停止スイッチ
20c 原点記憶スイッチ
20d 警報手段
21 電源回路
22 CPU
23 不揮発性メモリ(第2不揮発性記憶手段)
30 制御ユニット
32 CPU
33 不揮発性メモリ(第1不揮発性記憶手段)
34 駆動回路
40 駆動ユニット
41 バックアップ電源
42 サーボモータ
43 エンコーダ(アブソリュートエンコーダ)

Claims (1)

  1. 駆動ユニットが移動すべき絶対位置を示す目標位置信号を出力する指令ユニットと、
    指令ユニットから出力される目標位置信号と、駆動ユニットから出力され且つ基準位置に対する駆動ユニットの相対位置を示す現在位置信号とに基づいて相対変位量を求め、求めた相対変位量に応じた駆動電流を駆動ユニットに供給し、駆動ユニットの位置を目標位置信号に対応する位置に制御する制御ユニットと、
    基準位置に対する相対位置を検出して現在位置信号を出力し、且つサーボモータを備えた駆動ユニットとを備えたサーボ制御システムであって、
    駆動ユニットは、サーボ制御システムの電源のONまたはOFFにかかわらず、基準位置に対する相対位置を検出しており、
    制御ユニットは第1不揮発性記憶手段を備え、指令ユニットは第2不揮発性記憶手段を備えており、所定の操作が行われると、制御ユニットは駆動ユニットが出力する現在位置信号に基づいた位置情報を第1不揮発性記憶手段に記憶し、指令ユニットは駆動ユニットが出力する現在位置信号に基づいた位置情報を第2不揮発性記憶手段に記憶し、
    指令ユニットは、サーボ制御システムの電源がOFFからONとなった時点にて、制御ユニットの第1不揮発性記憶手段に記憶されている位置情報と、指令ユニットの第2不揮発性記憶手段に記憶されている位置情報とを比較し、一致しない場合は警報を出力する、
    ことを特徴とするサーボ制御システム。


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