JP4260672B2 - 半導体装置の製造方法及び中継基板の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び中継基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高速な処理が要求されるロジックデバイス等が搭載される半導体装置に係り、特にキャパシタなどの受動素子がパッケージ内に組み込まれる半導体装置に関する。
一般に、高速動作するLSIを搭載した半導体装置において、電源電圧の変動や高周波ノイズによる誤動作を防止し、高速動作領域において安定した動作を確保するために、パッケージ基板にバイパスコンデンサが組み込まれる。
バイパスコンデンサは、フリップチップ実装(FC実装)される半導体素子とは別個のチップ部品としてパッケージ基板に実装される。バイパスコンデンサを効果的に機能させるためには、半導体素子に近い位置に配置する必要がある。多くのバイパスコンデンサは、半導体素子が実装された部分におけるパッケージ基板の反対側の面に配置される。
ところが、多数の信号や電源・グランド用の実装端子が配置される場合や、システムインパッケージとして複数の半導体素子がパッケージ基板に搭載される場合では、半導体素子が搭載されたパッケージ基板の反対側の面にバイパスコンデンサ搭載用の領域を確保することは難しい。従って、パッケージ基板の内部にバイパスコンデンサを配置する構成が提案されている。
例えばガラスセラミック基板などのパッケージ基板にも、パイパスコンデンサを内蔵する試みがなされているが、配線層数が現状より増え、また一部特殊な材料と工程の導入が必要なことから、歩留り低下とコストアップを招くおそれがある。
このような問題を解消する方法として、パッケージ基板には従来の基板を使用し、バイパスコンデンサを必要とする半導体素子のみキャパシタ内蔵の中継基板を介してパッケージ基板に実装することが考えられる。
ただし、半導体素子の微細な電極パッド及びその間隔(ピッチ)に対応可能な基板技術(配線、多層、ビア形成技術)が必要となる。また、中継基板上の回路を裏面側に通すためのビアを形成する必要がある。このため、デバイスの性能を発揮しながらさらにコストダウンを行うことは実質的に難しい。当然のことながら、搭載する半導体素子が要求する電気特性を満たすため、また低コスト化を図るためにも、中継基板をなるべく簡単な構造にする必要がある。
しかし、中継基板を簡単な構造として中継基板の厚みが小さくなると、中継基板の剛性が小さくなり、半導体装置の製造工程において容易に変形したり損傷したりするおそれがある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、中継基板のベース基板に特殊な処理を施すことなく、半導体素子とバイパスコンデンサ等の受動素子を内蔵した中継基板とをパッケージングした半導体装置の製造方法及びそのような半導体装置に好適な薄膜多層基板を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、ベース基板を準備する工程と、前記ベース基板上に、金属パターンからなる第1の電極パッドを形成する工程と、前記第1の電極パッド上を含み前記ベース基板上に高誘電率を有する膜を形成し、次いで、前記高誘電率を有する膜上に金属パターンからなる第2の電極パッドを形成するキャパシタ形成工程と、前記第2の電極パッド上を含み前記高誘電率を有する膜上に、第2の絶縁層を介して複数の導電体層をメッキ法により形成して中継基板を形成する工程と、前記中継基板上に、半導体素子を実装する工程と、前記中継基板から前記ベース基板を除去する工程と、表出した前記中継基板の前記第1の電極パッド上に半田バンプを形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
上述の半導体装置の製造方法は、前記中継基板を、前記半田バンプを介してパッケージ基板へ実装する工程を有することとしてもよい、
また、本発明によれば、ベース基板を準備する工程と、前記ベース基板上に、金属パターンからなる第1の電極パッドを形成する工程と、前記第1の電極パッド上を含み前記ベース基板上に高誘電率を有する膜を形成し、次いで、前記高誘電率を有する膜上に金属パターンからなる第2の電極パッドを形成するキャパシタ形成工程と、前記第2の電極パッド上を含み前記高誘電率を有する膜上に、第2の絶縁層を介して複数の導電体層をメッキ法により形成して中継基板を形成する工程と、前記中継基板を、パッケージ基板へ実装する工程と、前記中継基板から前記ベース基板を除去する工程と、表出した前記中継基板の前記第1の電極パッドに半導体素子の電極を接続する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
上述の半導体装置の製造方法において、前記中継基板に対し、前記半導体素子はフリップチップ実装されることとしてもよい。また、前記半導体素子と中継基板との間に、アンダーフィル材を注入する工程を有することとしてもよい。さらに、前記半導体素子の背面に放熱体を配設する工程を有することとしてもよい。
また、本発明によれば、ベース基板を準備する工程と、前記ベース基板上に、金属パターンからなる第1の電極パッドを形成する工程と、前記第1の電極パッド上を含み前記ベース基板上に高誘電率を有する膜を形成し、次いで、前記高誘電率を有する膜上に金属パターンからなる第2の電極パッドを形成するキャパシタ形成工程と、前記第2の電極パッド上を含み前記高誘電率を有する膜上に、第2の絶縁層を介して複数の導電体層をメッキ法により形成して中継基板を形成する工程と、前記中継基板から前記ベース基板を除去する工程とを含むことを特徴とする中継基板の製造方法が提供される。
上述の中継基板の製造方法は、前記ベース基板が除去されて表出した中継基板の電極パッドに、半田バンプを形成する工程を有することとしてもよい。
上述の本発明によれば、中継基板に半導体素子が実装されるまで中継基板はベース基板に固定されており、中継基板はベース基板により補強されている。また、ベース基板を除去した後でも、半導体素子が実装されているため、半導体素子が補強の機能を果たす。したがって、中継基板は単体で扱われることはなく常に補強された状態であるので、中継基板の変形及び損傷を防止することができる。また、複数の中継基板を一体的に扱うことができ、半導体製造工程の簡略化を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。
図1は本発明の第1実施例による半導体装置の断面図である。本発明の第1実施例による半導体装置は、パッケージ基板2と、パッケージ基板2に接続された中継基板4と、中継基板4に実装された第1及び第2の半導体素子6,8とよりなる。なお、中継基板4に実装される半導体素子の数は、一つでもよくまた3つ以上であってもよい。また、本実施例では、第1及び第2の半導体素子6,8の背面にヒートスプレッダ10が接着剤12により固定されており、半導体素子6,8からの放熱を促進する機能を果たしている。しかし、ヒートスプレッダは必ず必要なわけではなく、必要に応じて設けられる。
パッケージ基板2はガラスセラミック基板、アルミナ基板またはビルドアップ基板などにより構成される。パッケージ基板2の上面2aには、ハンダバンプ14が接続される電0極パッドが形成され、下面2bには外部接続端子としてのハンダボール16が形成される電極パッドが形成される。パッケージ基板2は多層構造であり、層間を貫通接続するビア等により上面2aの電極パッドは、下面2bの対応する電極パッドに電気的に接続される。
図1に示すように、中継基板4は多層構造であり、内部にバイパスコンデンサの機能を果たす内蔵キャパシタ18が形成される。中継基板4の下面4bには、第1の導電体層により形成された電極パッドが露出しており、ハンダバンプ14を介してパッケージ基板2の対応する電極バッドに接続される。また、中継基板4の上面4aには、第4の導電体層により形成された電極パッドが露出しており、この電極パッドを用いて第1及び第2の半導体素子6,8が中継基板4に対してフリップチップ実装される。
図2は中継基板4の構成および製造工程を説明するための断面図である。まず、図2(a)に示すように、シリコン基板等のベース基板20上に、第1の導電体層22としてプラチナ薄膜によるパターンを形成して電極パッドとする。次に、第1の絶縁層24として高誘電率を有するBST膜(バリウム・ストロンチウム・チタン膜)を形成する。そして必要な位置に第1のビア26を形成した後、第1の絶縁層24上に第2の導電体層28としてプラチナ薄膜によるパターンを形成して電極パッドとする。第1の絶縁層24の両面に形成された電極パッドのうち、第1のビア26により接続された電極パッドは電気的に導通する回路として機能する。一方、間に第1のビア26が設けられずに対向する電極パッドは、高誘電率を有するBST膜が間に介在することによりキャパシタとして機能する。このキャパシタが内蔵キャパシタ18となり、半導体装置に組み込まれた際にバイパスコンデンサの機能を果たす。
次に、図2(b)に示すように、第2の導電体層22上に第2の絶縁層30を形成し、その上に第3の導電体層32として銅配線パターンを形成する。第2の絶縁層30はポリイミド又はBCB膜等により形成され、第2の導電体層22による電極パッドに対応する位置にビア孔が形成される。第3の導電体層32は例えば銅(Cu)メッキにより形成され、ビア孔に第2のビアが形成される。したがって、第2の絶縁層30上に形成された銅配線パターンと第2の導電体層28として形成されたプラチナ薄膜配線パターンとは第2のビア34により電気的に接続される。第3の導電体層32としての銅配線パターンは、引き回し用の配線パターンとなる。
次に、第3の導電体層32の上に第3の絶縁層36を形成し、その上に第4の導電体層40として銅配線パターンを形成する。第3の絶縁層36はポリイミド又はBCB膜等により形成され、第3の導電体層32による銅配線パターンに対応する位置にビア孔が形成される。第4の導電体層40は例えば銅(Cu)メッキにより形成され、ビア孔に第3のビア38が形成される。したがって、第2の絶縁層30上に形成された銅配線パターンと第3の絶縁層36上に形成された銅配線パターンとは第3のビア38により電気的に接続される。第4の導電体層40としての銅配線パターンは電極パッドとして形成され、この電極パッドに対して上述の第1及び第2の半導体素子6,8がフリップチップ実装される。
上述の第3及び第4の導電体層32,40を銅メッキにより形成する際、下の絶縁層との密着性を確保し、電解メッキを可能とする目的で、銅メッキを施す前にTiやCr,W等のスパッタ薄膜を形成しておくことが好ましい。また、上述の第2及び第3の絶縁層30,36の厚みは2μm〜10μmであり、銅配線パターンの厚みは数μm程度である。また、第4の導電体層としての配線パターンは、半導体素子がフリップチップ実装される電極パッドに相当するので、Niメッキ等のバリアメタルメッキを施し、且つAu,Pd,Snなどのメッキ処理を施しておくことが好ましい。
図2(b)に示すように、中継基板4はベース基板20上に形成された状態であるが、中継基板4を用いて半導体装置を製造する段階でベース基板20を除去することとなる。これは、中継基板4はその厚みが薄く、ベース基板20から分離して単体とすると、容易に変形したり損傷したりするおそれがあるためである。
なお、上述の中継基板4は、特許出願2000−87872号により提案された方法によっても製造することができる。
次に、本実施例による半導体装置の製造方法について、図3及び図4を参照しながら説明する。
まず、図4のフローチャートに示すように、中継基板4を準備する。ステップS1において、ベース基板20となるシリコンウェハ上にプラチナ薄膜からなる第1の導電体層22を形成する。次に、ステップS2において、第1の導電体層22上に第1の絶縁層24となるBST膜を形成する。そして、ステップS3において、BST膜上にプラチナ薄膜からなる第2の導電体層28を形成する。
次に、ステップS4において、第2の導電体層28上に第2の絶縁層30となるポリイミド膜を形成する。ステップS5において、ポリイミド膜上に銅メッキよりなる第3の導電体層32を形成する。ステップS6において、第3の導電体層32上に第4の絶縁層36となるポリイミド膜を形成する。ステップS7において、ポリイミド膜上に銅メッキよりなる第4の導電体層40を形成する。
以上のステップS1〜S7までが、中継基板4を準備するための工程である。なお、ステップS5及びS6を繰り返すことにより、中継基板4を更に多層化することができる。
中継基板4の準備が完了したら、半導体素子6,8を中継基板4にフリップチップ実装するための処理を行う。すなわち、ステップS8において、中継基板4の第4の導電体層40よりなる電極パッドにバリアメタルとしてNiメッキを施し、その上にAu,Pd,Snなどのメッキ処理を施す。そして、ステップS9において、予めハンダバンプが形成された半導体素子6,8を、中継基板4の第4の導電体層40に対してフリップチップ実装する。ハンダ接合の代わりに、半導体素子6,8にAuスタッドバンプを形成し、中継基板側に錫メッキを施しておき、金−錫接合を行ってもよい。
次に、ステップS10において、中継基板4と半導体素子6,8との間にアンダーフィル44を注入しフリップチップ実装の信頼性を確保する。本実施例では2個の半導体素子6,8を中継基板4に対してフリップチップ実装しているが、実装する半導体素子の数は1個でもよく、また3個以上であってもよい。
以上の工程により、図3(a)に示すように、中継基板4に第1及び第2の半導体素子6,8が実装された状態となる。これまでの工程では、中継基板4はベース基板20上に形成されたままで行われるため、ベース基板20が厚みの薄い中継基板4を補強する機能を果たし、半導体素子6,8のフリップチップ実装を容易に行うことができる。また、中継基板4が変形したり損傷したりすることを防止することができる。
中継基板4に半導体素子6,8が実装されてアンダーフィル44により固定された後、ステップ11において、シリコン基板であるベース基板20を除去する。ベース基板20の除去は、エッチング又はバックグラインド(研磨)により行うことができる。またエッチングとバックグラインドとを併用することとしてもよい。ベース基板20を除去することにより、図3(b)に示すように中継基板4の表面に第1の導電体層40が露出する。
なお、ベース基板20を除去しても、中継基板4の反対側には半導体素子6,8がアンダーフィル44により固定されているため、半導体素子6,8が中継基板4を補強する機能を果たし、中継基板4の変形及び損傷が防止される。
次に、ステップ12において、中継基板4の第1の導電体層40よりなる電極パッドにハンダバンプを形成し、中継基板4をガラスセラミック基板やビルドアップ基板等のパッケージ基板2に実装する。そして、中継基板4とパッケージ基板2との間にアンダーフィル46を注入して実装の信頼性を確保する。そして、ステップS13において、ヒートスプレッダ10を半導体素子6,8に接着剤12を介して固定する。最後に、ステップS14において外部接続端子としてハンダボール16をパケージ基板2の底面側に設けられた電極パッドに形成し、図3(c)及び図1に示す半導体装置が完成する。
ステップ13におけるヒートスプレッダ10を設ける必要が無い場合は、スッテプS13を行わずにステップS14に進んでもよい。また、ステップS13とステップS14はどちらを先に行ってもかまわない。
また、上述の例では、シリコンウェハをベース基板20として用いているが、ベース基板20がウェハの状態において複数の中継基板4をウェハ上に形成することもできる。この場合、中継基板4をダイシング等で個片化する処理は、ステップS7の処理が終了した後、あるいは、ステップS9又はS10の処理が終了した後に行うことが好ましい。
次に、本発明の第2実施例について図5を参照しながら説明する。図5は本発明の第2実施例による半導体装置の断面図である。図5において図1に示す構成部品と同等な部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本発明の第2実施例による半導体装置は、上述の第1実施例による半導体装置と同じ構成部品を用いているが、中継基板4が上下逆に配置されている点が異なる。すなわち、中継基板4の第4の導電体層40よりなる電極パッドがパッケージ基板2の電極パッドに接続され、半導体素子6,8は第1の導電体層22よりなる電極パッドに対して実装される。
図6は図5に示す半導体装置の製造工程を説明するための断面図であり、図7は図5に示す半導体装置の製造工程のフローチャートである。
図7におけるステップS21〜S27までの工程は、中継基板4を形成する工程であり、図4におけるステップS1〜S7までの工程と同じである。本実施例では、中継基板4がベース基板20上に形成された後、ステップS28において、中継基板4をパッケージ基板に実装するための前処理が施される。すなわち、ハンダ接合による実装の場合はパッケージ基板20にハンダバンプを形成しておく。あるいは、金−錫接合による実装の場合は、パッケージ基板20の電極パッドに金スタッドバンプを形成し、中継基板4の電極パッドに錫メッキ処理を施す。
次に、ステップS29において、図6(a)に示すように、中継基板4をパッケージ基板20に実装し、ステップS30において中継基板とパッケージ基板20との間にアンダーフィル46を注入する。その後、ステップS31において、図6(b)に示すように、ベース基板20を除去する。ベース基板20の除去は上述の第1実施例と同様な方法で行う。
このように、本実施例では、中継基板4からベース基板20を除去する前に、中継基板4はパッケージ基板2に実装されるため、中継基板4は常にベース基板20又はパッケージ基板2により補強されている。したがって、中継基板が単体となって変形や損傷が発生することが防止できる。
ステップS31でベース基板20が除去されると、中継基板4の表面に第1の導電体層22が露出する。そこで、ステップS32において半導体素子6,8を中継基板4にフリップチップ実装し、それらの間にアンダーフィル44を注入する。そして、第1実施例と同様に、ステップS33において、ヒートスプレッダ10を半導体素子6,8に接着剤12により接合する。ステップS34において、ハンダボール16をパッケージ基板の底面側の電極パッド上に形成して、図6(c)及び図5に示す半導体装置が完成する。
次に、本発明の第3実施例について、図8を参照しながら説明する。本発明の第3実施例による半導体装置は、上述の第1実施例又は第2実施例による半導体装置と同様な構成であるが、その製造工程が異なる。
本発明の第3実施例では、図8(a)に示すように中継基板4をベース基板20上に形成した後、図8(b)に示すようにベース基板20を中継基板4から分離するか、ベース基板20を除去する。その後、中継基板4を半導体素子6,8及びパッケージ基板2と接合する。図8(c)に示すように、半導体素子6,8を先に実装してもよく、図8(d)に示すようにベース基板2を先に実装してもよい。この場合、中継基板4はベース基板20が分離又は除去されても十分な強度を有するような厚みをもって形成される。あるいは、中継基板4を形成する材料は十分な強度を有する材料が選定される。
次に、本発明の第4実施例について図9を参照しながら説明する。図9は本発明の第4実施例による半導体装置の断面図である。図9において、図1に示す構成部品と同等の部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例による半導体装置は、上述の第1実施例による半導体装置と基本的な構成は同じであるが、中継基板の4Aの構造が上述の中継基板4とは異なる。すなわち、本実施例における中継基板4Aは、図9に示すように、電極パッドを構成する第4の導電体層40の上に、さらに柱状金属部材50(メタルピラー又はメタルポストと称する)を有している。そして、メタルピラー50の間に絶縁性樹脂52を充填して隣接したメタルピラー50同士を絶縁し保持する。
メタルピラー50の高さは、例えば100μmであり、絶縁性樹脂層52の厚みは70μm〜80μmである。絶縁性樹脂層52の補強効果により、中継基板4Aは十分な剛性を有し、中継基板4Aの変形あるいは損傷を防止することができる。
図10は中継基板4Aの製造工程を説明するための断面図である。メタルピラー50を第4の導電体層40上に形成するには、中継基板4を形成した後、第4の導電体層上にTiやCr等のバリアメタル層(図示せず)をスパッタ装置により形成する。そして、図10(a)に示すように、バリアメタル層の上にフォトレジストよりなるドライフィルムを貼り付け、フォトリソグラフィ技術を用いてドライフィルムにメタルピラー50の形状に対応する貫通孔を形成する。使用するドライフィルムの厚みは、形成すべきメタルピラーの高さと同程度とする。そして、図10(b)に示すように、Cu電解メッキ法によりドライフルムの貫通孔内に銅を堆積し、メタルピラー50を形成する。
メタルピラー50を形成した後、メタルピラー50の先端が半導体素子6,8を実装するための電極パッドとして機能するように、図11に示すように絶縁性樹脂層52から突出した部分にメッキ層54を形成する。メッキ層54は、メタルピラー50の表面に接する部分をNiメッキ層からなるバリアメタル層とし、その上にハンダ接合性を改善するためのPdメッキ層あるいはAuメッキ層を形成した2層構造とすることが好ましい。Niメッキ層の上にPdメッキ層を形成し、その上にAuメッキ層を形成した3層構造としてもよい。
メッキ層54を形成した後、図10(c)に示すようにドライフィルムを除去する。その後、図10(d)に示すように、メタルピラー50の間に絶縁性樹脂を充填して絶縁性樹脂層52を形成する。絶縁性樹脂の充填には、例えば液状のエポキシ樹脂を注入する方法や、トランスファモールドによりエポキシ樹脂を充填する方法を用いることができる。
上述のように形成された中継基板4Aには、上述の第1実施例と同様な方法で、半導体素子6,8がフリップチップ実装され、且つパッケージ基板2に実装されて図9に示す半導体装置に組み込まれる。
以上のように、本実施例による中継基板4Aは、絶縁樹脂層52により剛性が増大されており、半導体装置の製造工程において中継基板4Aが変形したり損傷したりすることを防止することができ、半導体装置の製造歩留まりを改善することができる。
次に、本発明の第5実施例について図12を参照しながら説明する。図12は本発明の第5実施例による半導体装置の断面である。図12において、図9に示す構成部品と同じ部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例による半導体装置は、上述の第4実施例による半導体装置と同じ構成部品を用いているが、中継基板4Aが上下逆に配置されている点が異なる。すなわち、中継基板4Aのメタルピラー50がパッケージ基板2の電極パッドに接続され、半導体素子6,8は第1の導電体層22よりなる電極パッドに対して実装される。
本実施例による半導体装置の製造方法は、上述の第2実施例による半導体装置の製造方法において、中継基板4を中継基板4Aに置き換えたものであり、詳細な説明は省略する。
上述の第4実施例と同様に、本実施例による中継基板4Aは、絶縁樹脂層52により剛性が増大されており、半導体装置の製造工程において中継基板4Aが変形したり損傷したりすることを防止することができ、半導体装置の製造歩留まりを改善することができる。
次に、本発明の第6実施例について図13を参照しながら説明する。図13は本発明の第6実施例による半導体装置の断面図である。図13において図1に示す構成部品と同等の部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例による半導体装置は、上述の第1実施例による半導体装置と基本的な構成は同じであるが、中継基板の4Bの構造が上述の中継基板4とは異なる。すなわち、本実施例における中継基板4Bは、図13に示すように、電極パッドを構成する第4の導電体層40の上に、さらに柱状金属部材としてマイクロピン60を有している。そして、マイクロピン60の間に絶縁性樹脂62を充填して隣接したマイクロピン同士を絶縁し保持する。
マイクロピン60の高さは、例えば100μmであり、絶縁性樹脂層62の厚みは70μm〜80μmである。絶縁性樹脂層62の補強効果により、中継基板4Bは十分な剛性を有し、中継基板4Bの変形あるいは損傷を防止することができる。
マイクロピン60は、図14(a)に示すように、金ワイヤ等の金属ワイヤをワイヤボンディング法で第4の導電体層40に接合し、中継基板の厚み方向に例えば100μmの長さ(高さ)となるように先端を切断することにより形成される。マイクロピン60の各々は、互いに接触することのないように、第4の導電体層40からほぼ垂直に延在するように設けられる。
マイクロピン60が形成されると、マイクロピン60の表面に無電解メッキ法によりNiメッキが施され、さらに金メッキが施される。Niメッキはバリアメタルとして機能し、金メッキはハンダ接合性を改善するために施される。次に、図14(b)に示すように、マイクロピン60の間にエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂が充填され、絶縁性樹脂層62が形成される。
上述のように形成された中継基板4Bには、上述の第1実施例と同様な方法で、半導体素子6,8がフリップチップ実装され、且つパッケージ基板2に実装されて図13に示す半導体装置に組み込まれる。
以上のように、本実施例による中継基板4Bは、絶縁樹脂層62により剛性が増大されており、半導体装置の製造工程において中継基板4Bが変形したり損傷したりすることを防止することができ、半導体装置の製造歩留まりを改善することができる。
次に、本発明の第7実施例について図15を参照しながら説明する。図15は本発明の第7実施例による半導体装置の断面である。図15において、図13に示す構成部品と同じ部品には同じ符号を付し、その説明は省略する。
本実施例による半導体装置は、上述の第4実施例による半導体装置と同じ構成部品を用いているが、中継基板4Aが上下逆に配置されている点が異なる。すなわち、中継基板4Aのメタルピラー50がパッケージ基板2の電極パッドに接続され、半導体素子6,8は第1の導電体層22よりなる電極パッドに対して実装される。
本実施例による半導体装置の製造方法は、上述の第2実施例による半導体装置の製造方法において、中継基板4を中継基板4Bに置き換えたものであり、詳細な説明は省略する。
ただし、本実施例では、中継基板4Bに絶縁性樹脂層62を設けていない。マイクロピン60の各々は、それ自体で直立しており、間に絶縁性樹脂を充填しなくても変形して隣接したマイクロピン60に接触するおそれはない。そこで、マイクロピン60を介して、ベース基板20上に形成された中継基板4Bをパッケージ基板2にハンダ実装した後に、アンダーフィル46をマイクロピン60の間に充填する。
また、絶縁性樹脂層62を設けることとすれば、アンダーフィル46が不要となることもあり得る。また、マイクロピンがバネ性を有するため、バンプと接合されていれば、バネ性により温度サイクル、衝撃等に耐えることができる。
上述の各実施例では、ベース基板20としてシリコン基板を用いているが、他の材料からなる基板を用いることもできる。
例えば、ベース基板20としてサファイヤ基板を用いた場合、レーザ光の照射によりベース基板20中継基板から分離することができる。すなわち、サファイヤ基板の上に薄い有機膜を形成しその上に中継基板を形成する。そして、サファイヤ基板にレーザ光を照射して有機膜を蒸発させることにより、サファイヤ基板を中継基板から分離する。
また、ベース基板20を銅又は銅合金により形成した場合、ベース基板20のみをエッチング液に浸漬することにより銅又は銅合金を溶解してベース基板20を除去することができる。この場合、半導体装置の構成部品のうち、配線層や回路素子及びパッケージ基板等に銅が露出した部分がないように、予め樹脂コーティングを施したりすることが望ましい。
さらに、ベース基板を分離する方法として、ベース基板20上に予め水溶性の剥離層を形成しておき、その上に中継基板を形成する方法がある。水溶性の剥離層の材料として、臭化カリウムKBrを用いることができる。ベース基板20に形成された水溶性の剥離層の上に中継基板を形成し、中継基板とベース基板20とを水に浸漬することにより、水溶性の剥離層を溶解してベース基板20を中継基板から分離する。
また、ベース基板20自体を臭化カリウムKBrのような水溶性材料により形成することにより、ベース基板20を水に溶解して除去することもできる。
また、ベース基板と中継基板(配線層)を容易に剥離するために、窒化アルミニウム等のセラミック板上に銅(Cu)スパッタ膜を形成し、このCuスパッタ膜上にフォトリソグラフィにより配線層等を形成して中継基板を形成することもできる。Cuスパッタ層とセラミック板の密着は悪いため、セラミック板とCuスパッタ膜はセラミック板から容易に剥離する。Cuスパッタ膜を含む中継基板をセラミック板から剥離した後に、Cuスパッタ膜をエッチングにより除去し、パッケージ基板や半導体層素子と接合するための電極を露出させる。中継基板の形成方法は上述の実施例と同様であり、その詳細な説明は省略する。
以上のように、本明細書は以下の発明を開示する。
(付記1)半導体装置の製造方法であって、
中継基板をベース基板上に形成する中継基板形成工程と、
前記ベース基板上に形成された状態の前記中継基板の前記ベース基板とは反対側の面に少なくとも一つの半導体素子を実装する半導体素子実装工程と、
前記ベース基板を前記中継基板から分離し、前記中継基板の他方の面を露出させるベース基板分離工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記2)付記1記載の半導体装置の製造方法であって、
前記半導体素子実装工程は、前記中継基板と前記半導体素子との間にアンダーフィルを充填する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記3)半導体装置の製造方法であって、
受動素子を内蔵した中継基板をベース基板上に形成する中継基板形成工程と、
前記ベース基板上に形成された状態の前記中継基板を、前記ベース基板とは反対側の面に露出した電極パッドを介してパッケージ基板に実装する中継基板実装工程と、
前記ベース基板を前記中継基板から分離し、前記中継基板の他方の面を露出させるベース基板分離工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記4)付記3記載の半導体装置の製造方法であって、
前記中継基板実装工程は、前記中継基板と前記パッケージ基板との間にアンダーフィルを充填する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記5)付記1乃至4のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法であって、
前記ベース基板はシリコンウェハよりなり、複数の前記中継基板を該シリコンウェハ上に一体的に形成し、前記ベース基板除去工程の後に前記中継基板を個片化することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記6)半導体装置の製造方法であって、
受動素子を内蔵した中継基板をベース基板上に形成する中継基板形成工程と、
前記ベース基板を前記中継基板から分離するベース基板分離工程と、
前記中継基板の一方の面に形成された電極パッドに対して少なくとも一つの半導体素子を実装する半導体素子実装工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記7)付記1乃至6のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法であって、
前記中継基板形成工程は、前記ベース基板とは反対側に形成される中継基板の電極パッド上に柱状金属を形成する工程と、該柱状金属の間に絶縁性樹脂を充填する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記8)付記1乃至7のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法であって、
前記ベース基板はシリコンよりなり、
前記ベース基板分離工程は、シリコンをエッチングして除去する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記9)付記1,2,3,4,6,7のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法であって、
前記ベース基板は、前記中継基板が形成される面に薄有機膜を有するサファイヤ基板よりなり
前記ベース基板分離工程は、前記サファイヤ基板を介して前記薄有機膜にレーザ光を照射して前記薄有機膜を蒸発させる工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記10)付記1,2,3,4,6,7のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法であって、
前記ベース基板は銅又は銅合金よりなり、
前記ベース基板分離工程は、ベース基板をエッチングしてベース基板のみ溶解する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記11)付記1,2,3,4,6,7のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法であって、
前記ベース基板は、前記中継基板が形成される面に水溶性の剥離層を有し、
前記ベース基板分離工程は、ベース基板を水に浸漬して前記剥離層を水に溶解する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記12)付記11記載の半導体装置の製造方法であって、
前記水溶性の剥離層は、臭化カリウム(KBr)よりなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記13)付記1,2,3,4,6,7のうちいずれか一項記載の半導体装置の製造方法であって、
前記ベース基板は水溶性基板よりなり、
前記ベース基板分離工程は、ベース基板を水に浸漬して前記剥離層を水に溶解する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記14)付記13記載の半導体装置の製造方法であって、
前記水溶性基板は、臭化カリウム(KBr)よりなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記15)付記7記載の半導体装置の製造方法であって、
前記柱状金属部材を形成する工程は、銅メッキ法により銅を前記電極パッド上に柱状に堆積する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記16)付記7記載の半導体装置の製造方法であって、
前記柱状金属部材を形成する工程は、金ワイヤをワイヤボンディング法により前記電極パッドに接合する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記17)受動素子を内蔵した中継基板であって、
表面及び裏面のいずれか一方に形成された電極パッド上に形成され、前記中継基板の厚み方向に所定の長さだけ延在する柱状金属部材と、
該柱状金属部材の間に充填された絶縁性樹脂よりなる絶縁性樹脂層と
を有することを特徴とする中継基板。
(付記18)付記17記載の中継基板であって、
前記柱状金属部材は柱状に堆積した銅メッキ層よりなることを特徴とする中継基板。
(付記19)付記17記載の中継基板であって、
前記柱状金属部材は金ワイヤよりなり、前記電極パッドにワイヤボンディング法により接合されていることを特徴とする中継基板。
(付記20) 受動素子を内蔵した中継基板の製造方法であって、
セラミック板上に銅スパッタ膜を形成する工程と、
受動素子を内蔵した中継基板を該銅スパッタ膜上に形成する中継基板形成工程と、
前記セラミック板を前記銅スパッタ膜から剥離して分離するベース基板分離工程と、
前記銅スパッタ膜をエッチングにより除去して前記中継基板の電極を露出させる工程と
を有することを特徴とする中継基板の製造方法。
本発明の第1実施例による半導体装置の断面図である。 中継基板の構成および製造工程を説明するための断面図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を説明するための図である。 図1に示す半導体装置の製造工程のフローチャートである。 本発明の第2実施例による半導体装置の断面図である。 図5に示す半導体装置の製造工程を説明するための図である。 図5に示す半導体装置の製造工程のフローチャートである。 本発明の第3実施例による半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第4実施例による半導体装置の断面図である。 図9に示す中継基板の製造工程を説明するための断面図である。 図9において点線により囲まれた部分を拡大して示す図である。 本発明の第5実施例による半導体装置の断面である。 本発明の第6実施例による半導体装置の断面図である。 図13に示す中継基板の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第7実施例による半導体装置の断面である。
符号の説明
2 パッケージ基板
4,4A,4B 中継基板
6 第1の半導体素子
8 第2の半導体素子
10 ヒートスプレッダ
12 接着剤
14 ハンダバンプ
16 ハンダボール
18 内蔵キャパシタ
20 ベース基板
22 第1の導電体層
24 第1の絶縁層
26 第1のビア
28 第2の導電体層
30 第2の絶縁層
32 第3の導電体層
34 第2のビア
36 第3の絶縁層
38 第3のビア
40 第4の導電体層
44,46 アンダーフィル
50 メタルピラー
52,62 絶縁性樹脂層
54 メッキ層
60 マイクロピン

Claims (10)

  1. ベース基板を準備する工程と、
    前記ベース基板上に、金属パターンからなる第1の電極パッドを形成する工程と、
    前記第1の電極パッド上を含み前記ベース基板上に高誘電率を有する膜を形成し、次いで、前記高誘電率を有する膜上に金属パターンからなる第2の電極パッドを形成するキャパシタ形成工程と、
    前記第2の電極パッド上を含み前記高誘電率を有する膜上に、第2の絶縁層を介して複数の導電体層をメッキ法により形成して中継基板を形成する工程と、
    前記中継基板上に、半導体素子を実装する工程と、
    前記中継基板から前記ベース基板を除去する工程と、
    表出した前記中継基板の前記第1の電極パッド上に半田バンプを形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記中継基板を、前記半田バンプを介してパッケージ基板へ実装する工程を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. ベース基板を準備する工程と、
    前記ベース基板上に、金属パターンからなる第1の電極パッドを形成する工程と、
    前記第1の電極パッド上を含み前記ベース基板上に高誘電率を有する膜を形成し、次いで、前記高誘電率を有する膜上に金属パターンからなる第2の電極パッドを形成するキャパシタ形成工程と、
    前記第2の電極パッド上を含み前記第1の絶縁層上に、第2の絶縁層を介して複数の導電体層をメッキ法により形成して中継基板を形成する工程と、
    前記中継基板を、パッケージ基板へ実装する工程と、
    前記中継基板から前記ベース基板を除去する工程と、
    表出した前記中継基板の前記第1の電極パッドに半導体素子の電極を接続する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記中継基板に対し、前記半導体素子はフリップチップ実装されることを特徴とする請求項1又は3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記半導体素子と前記中継基板との間に、アンダーフィル材を注入する工程を有することを特徴とする請求項4記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記半導体素子の前記電極が形成された面とは反対側の面に放熱体を配設する工程を有することを特徴とする請求項4又は5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記ベース基板を準備する工程において、
    シリコン、銅、銅合金、サファイヤのいずれかからなるベース基板を準備することを特徴とする請求項1又は3記載の半導体装置の製造方法。
  8. ベース基板を準備する工程と、
    前記ベース基板上に、金属パターンからなる第1の電極パッドを形成する工程と、
    前記第1の電極パッド上を含み前記ベース基板上に高誘電率を有する膜を形成し、次いで、前記高誘電率を有する膜上に金属パターンからなる第2の電極パッドを形成するキャパシタ形成工程と、
    前記第2の電極パッド上を含み前記高誘電率を有する膜上に、第2の絶縁層を介して複数の導電体層をメッキ法により形成して中継基板を形成する工程と、
    前記中継基板から前記ベース基板を除去する工程と
    を含むことを特徴とする中継基板の製造方法。
  9. 前記ベース基板が除去されて表出した中継基板の電極パッドに、半田バンプを形成する工程を有することを特徴とする請求項8記載の中継基板の製造方法。
  10. 前記ベース基板を準備する工程において、
    シリコン、銅、銅合金、サファイヤのいずれかからなるベース基板を準備することを特徴とする請求項8記載の中継基板の製造方法。
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