JP4260389B2 - 樹脂長尺体の成形装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂長尺体の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、溶融樹脂を射出成形にて、例えば中空状の長尺体を製造するために、シャフトを内部に有する金型の一端部に多点ピンゲート又は、フィルムゲートを設け、金型内部に熱可塑性の溶融樹脂を供給して行う成形装置、成形方法が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図9に示すように、金型41内部に供給された溶融樹脂Rは、金型41内部で樹脂の流動速度が、ゲート44の配置及び溶融樹脂供給バランスにより金型41内部で不均一となる。この時、溶融樹脂Rが先行した箇所では、図9の二点鎖線に示すように、溶融樹脂Rの圧力によりシャフト42が曲がった状態で成形され、成形品を金型41から外したとき、曲げられたシャフト42が戻ろうとするため、成形品が逆方向に湾曲してしまうという問題点がある。
【0004】
また、成形品としては、コピー機、プリンター等のOA機器に使用されるローラがあり、現在、これらは高速処理、大型紙対応の傾向にあり、長尺かつ高精度のものが特に要求されている。このように製品の長尺体が長く、かつ、細い形状の場合、金型41内の溶融樹脂Rの流路も狭くなり、溶融樹脂Rの流動抵抗が大きくなるため溶融樹脂Rの射出圧力が大きくなり、その結果シャフト42の変形を助長してしまう問題点がある。
【0005】
そこで本発明は、射出成型時の、金型内の溶融樹脂の流速を均一にさせることで、成形品の精度を向上させることができる樹脂長尺体の成形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明に係る樹脂長尺体の成形装置は、直線状の空間部を鉛直方向縦向きに形成する金型と、該空間部の中心に設けられたシャフトと、該空間部内に摺動可能にかつその下端側に予め装着されると共に該空間部へ供給される溶融樹脂に自重により流動抵抗を与えるための切り目の無いリング状のピストンと、供給路本体と、 を備え、上記ピストンが金属材にプラスチックを被覆して形成され、該供給路本体は該空間部の下端部に連通する周状のフィルムゲートと該フィルムゲートに連通する拡大円環空室状の樹脂溜とを備える供給路を有し、さらに、上記金型がその下端部にて該供給路本体の上面部に上下方向に移動して着脱可能であり、上記供給路本体の上面部に上記樹脂溜を形成し、該樹脂溜の下端部にスプルの縮径状の先端部を連設したものである。
【0007】
また、上記シャフトが中空状であって、上記溶融樹脂と一体化されて成形品として金型から取り出されるものである。また、樹脂長尺体がローラである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき、本発明を詳説する。
【0009】
図2は、本発明に係る樹脂長尺体の成形装置の実施の一形態を示し、この成形装置は、シャフト2を中心に配置可能な射出成形用の金型1と、溶融樹脂供給路本体8と、溶融樹脂射出成形機7と、により構成されている。上記金型1は、長尺体成形用の円孔9を有し、その中心にシャフト2を挿入状に設けることにより、金型1の内部に(長手方向に細長直線状の)環状の空間部3───キャビティ───を形成したものである。さらに、上記環状の空間部3(金型1)を鉛直方向縦向きに配設して、空間部3の下端側に供給路本体8が設けられている。また、上記金型1及びシャフト2は、射出成形機7が連通された供給路本体8に着脱可能に固定されている。また、環状の空間部3は、円環のみならず、楕円や矩形等の他の断面形状の環であってもよい。
【0010】
図2に示す本発明の成形装置は、金属製のシャフト2の外周に溶融樹脂Rを射出成形にて被覆させローラを作製する成形装置であり、このシャフト2の両端部には、突出軸10を有し、この突出軸10が供給路本体8に設けられた保持孔11に嵌挿し、シャフト2を保持している。また、このシャフト2に溶融樹脂Rを被覆して得る成形品は、順次金型1から取り出されるので上記シャフト2は、次々と金型1内に供給される部品に相当する。
【0011】
図2の成形装置にて作製されるローラは、コピー機、プリンター等のOA機器に使用され、これらは現在、高速処理、大型紙対応の傾向にあり、使用されるローラは長尺かつ高精度のものが特に要求されている。
【0012】
また、図2に示す成形装置は、図3に示すように、金型1内の環状の空間部3に、リング状のピストン5が摺動可能に装着されている。即ち、金型1の内周面にピストン5の外周面が、ピストン5の内周面がシャフト2の外周面に摺動可能となるよう、ピストン5が金型1に嵌挿されている。そして、このリング状のピストン5は供給路本体8のゲート4近傍、又は、環状の空間部3の下端部に当接するよう予め配置している。
【0013】
供給路本体8は、溶融樹脂Rを金型1内部に射出するゲート4と、供給路6を備え、その始点には、射出成形機7のノズルが押圧分離自在に押圧されて連通される。以上の構成に於て、射出成形機7の働きにより、熱可塑性の溶融樹脂Rが供給路6を通じてゲート4から射出され、金型1内の空間部3に充填し、冷却固化され、図4に示すようなシャフト2に外嵌した完成品ローラ36を得るものである。なお、成形されるローラの断面形状は、金型の断面形状により楕円や多角形とすることができる。
【0014】
本発明の成形装置は、上記ピストン5が空間部3に摺動可能に装着されているため、溶融樹脂Rが供給路6を通じてゲート4から空間部3に射出され、金型1内の空間部3に充填していく際(射出成形時)、ゲート4の目前(近傍)にピストン5が存在し、この溶融樹脂Rはピストン5の摺動抵抗Wに対抗しながらこのピストン5を押し上げ、図4に示すように、溶融樹脂Rの先端(上端)が空間部3内を、同一高さで(金型1の軸心方向cに)充填される。即ち、ゲート形状及び溶融樹脂Rの流量差などによって生じる流動速度分布の不均一を、溶融樹脂Rに流動抵抗を与える上記ピストン5の移動抑制効果により、発生させない、又は、少なくとも低減させるものである。つまり、空間部3の同一横断面での溶融樹脂Rの流動速度分布の差を、上記ピストン5の移動摺動抵抗Wにより、無くすことができ、又は、低減(減少)させることができる。
【0015】
このように、上記ピストン5の移動摺動抵抗Wによる溶融樹脂Rの流動速度制御機能により、溶融樹脂Rは、金型1内の軸心方向cに向かって同一高さで金型1内の空間部3に充填され、その後、冷却されるため、溶融樹脂Rの圧力差や射出圧力によるシャフト2の変形による、成形後のローラ36の歪み、及び、射出速度の違いによる冷却速度差による、成形後のローラ36外径の不均一、及び、ローラ表面のスジや模様などの表面粗度の悪化を著しく防ぐことが可能となる。
【0016】
また、本発明の成形装置によれば、シャフト2が湾曲することなく、また、溶融樹脂Rの流れが均一なため、又は、少なくとも従来の図9よりも不均一が低減されるため、シャフト2に内部歪みが生じにくく、また、残留応力が発生しにくいため、完成品のローラ36を長期に渡り使用したとき、特に長尺で細長比が大きいローラ36においては、ローラ36の軸心の振れなどの径年変化を少なくすることが可能となる。
【0017】
また、このピストン5による、流動速度制御機能は図1の比較例に示すように金型1を水平方向横向きに配置して射出成形を行うよりも、図2に示すように、金型1を鉛直方向縦向きに配置する方が効果は大きく、これは、ピストン5の自重による摺動抵抗Wの速度制御機能、及び、溶融樹脂R自体の空間部3内での位置エネルギーの均等性からもより好ましいためである。
【0018】
また、図2に示すように、上記金型1の空間部3の軸心方向cの一端部(図2において下端部)には、空間部3の半径方向向きに環状(周状)のフィルムゲート14が連設されている。そしてそのフィルムゲート14の他端側には、拡大円環空室断面形状を有する樹脂溜13が連設している。この樹脂溜13は、空間部3の軸心方向c及び半径方向向きに空間を有するもので、環状短円柱形をなすものである。また、この樹脂溜13には、複数本のスプル12が金型1内空間部3の軸心方向cに向けて配設されている。また、このスプル12の樹脂溜13との接続位置は、樹脂溜13に連通するフィルムゲート14と離れた位置が望ましい。
なお、このフィルムゲート14と樹脂溜13は円環状に限らず、周状(空間部3の断面形状に対応した連続形状)であってもよい。
【0019】
そして、射出成形機7から供給された溶融樹脂は、複数個のスプル12へと送られ、さらにスプル12から拡大円環空室断面形状を有する樹脂溜13へと流動する。続いて、溶融樹脂Rは一旦、この樹脂溜13へと充填され、直ちに、フィルムゲート14へと押し流され、金型1内の空間部3へ流入する。
【0020】
しかして、溶融樹脂Rが樹脂溜13を通じてフィルムゲート14から空間部3に噴出され、金型1内の空間部3に充填していく際(射出成形時)、一旦溶融樹脂Rが樹脂溜13において満管状態となるため、フィルムゲート14からの溶融樹脂Rの射出圧力は、樹脂溜13内で均一となる。つまり、フィルムゲート14から射出する溶融樹脂Rは、この均等射出圧力により、環状の空間部3内へ円周方向位置すべてにおいて同じ射出速度を有して射出させることができる。
【0021】
しかして、この樹脂溜13による圧力制御機能により、円周方向にわたり同一の開口面積(同一の厚さ)を有するフィルムゲート14から、射出速度の等しい溶融樹脂Rが流出され、その流量差を無くすことができるため、溶融樹脂Rが空間部3内に金型1の高さ方向(軸心方向c)に均一に充填される働きを有する。即ち、ゲート形状及び溶融樹脂Rの流量差などによって、生じる流動速度分布の不均一を、上記樹脂溜13の等圧制御作用により、発生させないものである。つまり、環状の空間部3の同一横断面での溶融樹脂Rの流動速度分布の差をほとんど無くすことができる。
【0022】
また、複数のスプル12から樹脂溜13に流入する溶融樹脂Rは、流速が大きく、また、それぞれのスプル12からの流速はそのスプル12の位置により不均一である。そのため、直接スプル12から(樹脂溜13を介さずに)溶融樹脂Rを空間部3へ射出すると、溶融樹脂Rの流動速度分布に差が生じ充填速度が環状の空間部3内の位置によりまちまちとなる。しかし、複数のスプル12から流出された溶融樹脂Rは、樹脂溜13の内壁へ一旦衝突して後、この樹脂溜13内に充填される。そのため、上記のような、それぞれのスプル12からの流速がそのスプル12の位置により不均一であっても、空間部3内へ射出する溶融樹脂Rの流速には影響を与えないものである。つまり、空間部3への射出速度は、樹脂溜13内の内圧(射出成形機7の射出圧力)のみに、影響を与える構成を有し、この樹脂溜13の整圧作用により、空間部3内に均等に溶融樹脂Rを充填させることができる。このように、この樹脂溜13は、スプル12からの溶融樹脂Rの流入速度差を抑え、フィルムゲート14への流出速度を整える作用を有するものである。
【0023】
このように、上記樹脂溜13による溶融樹脂Rの流動速度制御機能により、上記ピストン5を備えて成形をおこなう場合のみよりも、さらに溶融樹脂Rは、成形後のローラ36の歪み、及び、ローラ36外径の不均一、及び、表面粗度の悪化を著しく防ぐことが可能となる。
【0024】
上記ピストン5に簡単な摺動抵抗Wを持たせる付加機構を与える構成としては、図6に示すように、金属性円環16にプラスチック17を被覆させたものとしてもよい。このピストン5を使用することにより、ピストン5の自重による抵抗を摺動抵抗Wとして付加するものである。つまり、ピストン5の材質を変えることによりその重さを変え、摺動抵抗Wを変化させることができる。なお、ピストン5は、円環とする以外に、上述したように、金型1の形式によって、長尺円筒などとすればよい。
【0025】
このように、ピストン5に上記のような付加機構を設けることにより、その摺動抵抗Wを容易に変更自在可能となるため、射出成形機の溶融樹脂Rの射出圧力、充填速度、又は、成形品の大きさ長さを変更する場合においても、充分簡単に対応可能とする構成である。
【0026】
また、ピストン5がリング状であって、特に金型1内のシャフト2の径が細い場合において、このシャフト2の外周面を摺動して、環状の空間部3に溶融樹脂Rが充填され、固化することにより、射出圧力によりシャフト2を変形させないのみならず、リング状のピストン5がシャフト2の調芯を行いながら、成形していく作用も有するものである。また、シャフト2が供給路本体8にのみ、その端部の突出軸10にて保持されている場合、多少不安定であるが、ピストン5がシャフト2を支持する構成をなすため、より精度の高い完成品を得ることが可能となる。
【0027】
しかして、成形品はシャフト2を曲げることなく、かつ、成形品表面にむら等の不均一を有さず、図5のように射出成形を完了することができる。
【0028】
次に、図2によって形成された成形品を取り出す方法は、図7に示すゲート4部拡大断面図のように、シャフト2に樹脂R′が被覆されてできた成形品を有する金型1と、供給路本体8と、を分離する。このとき成形品の下部に残る不要部31は図7の矢印Sに示すように、溶融樹脂Rの供給路6が薄くなったゲート4部において、(図示省略するが)切断具により切断を行う。その後、完成品はシャフト2と共に、金型1から抜き出して取り出す。また、図7のようにゲート4部が薄い平板状からなる場合、円形状刃を有する切断具により、容易に不要部31を切断除去することが可能である。
【0029】
次に、成形品が、ローラ外形φ12、長さ350mm 、シャフト2外形φ8の場合における、本発明による中空の成形品(ピストン5のみ、及び、ピストン5と樹脂溜13あり)と、従来の中空の成形品(ピストン5,樹脂溜13共なし)との寸法検査結果を表1に示す。なお、成形装置は図2に示すように、空間部3を鉛直方向縦向きに配置したものである。また、表1中の外径差dとは、ローラの最大外形と最小外形の差を、また、全振れεとは、ローラを回転させたときの半径方向の表面高さの最大位置と最小位置との差を意味する。
【0030】
【表1】
【0031】
表1に示すように本発明による実施例は、外径差d、全振れεとも、実施例1の場合は従来の物に比べ60%、実施例2の場合は従来の物に比べ約30%、と非常に高精度で成形することができる。また、成形品の表面の状態も、溶融樹脂Rの冷却差によるすじ模様について共に改善がされている。よって、本発明の、ピストン5による流動速度制御機能、及び、樹脂溜13による流動速度制御機能は、樹脂長尺体の成形品の寸法精度の向上において、非常に簡単な構成により達成することができ、かつ、非常に有効な効果を発揮することがわかる。
【0032】
また、本発明により成形される樹脂長尺体は、上述の実施の形態に於ては、中心にシャフト2を有し、その外周に樹脂R′を被覆させたローラ36の場合について、説明したが、これを、図8に示すように、シャフト2を(中実ではなく)中空状として、このシャフト2に樹脂R′を被覆して、非常に高精度な中空樹脂長尺体(複合材料パイプ)とすることもできる。これにより、非常に高強度かつ、高精度な長尺の複合材料パイプを作製することが可能となる。
【0033】
あるいは、金型1内に設けられるシャフト2を製造装置(金型1)の一部品として繰り返し使用しても良い場合がある。つまり、上記シャフト2を成形品から抜き出し、高精度な樹脂パイプを作製することができる。他の実施例としては、上記シャフト2を抜き出した樹脂パイプに金属パイプを挿着した複合パイプとしてもよい。または、所定長さの金属シャフトを挿着してもよい。これらは、金属パイプ及び金属シャフトを補強材として、金属芯を有する樹脂製長尺パイプ及びシャフトを作製することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような効果を奏する。
【0035】
(請求項1によれば)ピストン5の自重による位置エネルギーを摺動抵抗Wに付加することができ、金型1内部に供給された溶融樹脂Rの空間部3での流動速度分布を、金型1のそれぞれの横断面における位置においてさらに均一に近づけることができる。また、溶融樹脂Rの流動速度制御機能を有するピストン5と、圧力制御機能を有する樹脂溜 13 によ り、成形される長尺体が長く、かつ、細い形状の場合でも、成形品の寸法精度を簡単な構成にて顕著に向上させ、高精度な中空の(所定断面の)成形品を得ることが可能である。また、リング状のピストン5の孔がシャフト2の調芯作用を生み、より高精度な成形品を得ることが可能となる。
さらに、簡単な構成によりピストン5の摺動抵抗Wを大きく、かつ、変更することができ、ピストン5が溶融樹脂Rの射出圧力により突出することを防ぎ、射出温度、射出圧力に耐え、かつ、金型1及びシャフト2を傷つけない程度に摺動性をもたせることを容易に行うことができる。
また、成形品を取り出す場合に、金型1と供給路本体8とを分離すると、成形品の下部に不要部ガ残る。この不要部を切断具により切断すれば容易に除去することができる。
【0036】
(請求項2によれば)非常に高強度かつ、高精度な長尺の複合材料パイプを簡単な構成により、作製することが可能となる。
【0037】
(請求項3によれば)ローラの軸心の振れなどの径年変化を少なくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 比較例を示す側部断面図である。
【図2】 本発明の成形装置の実施の一形態を示す側部断面図である。
【図3】 図2の横断面図である。
【図4】 成形途中状態を示す成形装置の側部断面図である。
【図5】 成形完了状態を示す成形装置の側部断面図である。
【図6】 構成要素を示す一部断面斜視図である。
【図7】 構成要素を示す要部拡大断面図である。
【図8】 本発明の成形装置の別の実施の形態を示す側部断面図である。
【図9】 従来例における成形途中状態を示す成形装置の側部断面図である。
【符号の説明】
1 金型
2 シャフト
3 空間部
4 ゲート
5 ピストン
6 供給路
7 射出成形機
8 供給路本体
13 樹脂溜
14 フィルムゲート
c 軸心方向
R 溶融樹脂
Claims (3)
- 直線状の空間部(3)を鉛直方向縦向きに形成する金型(1)と、該空間部(3)の中心に設けられたシャフト(2)と、該空間部(3)内に摺動可能にかつその下端側に予め装着されると共に該空間部(3)へ供給される溶融樹脂(R)に自重により流動抵抗を与えるための切り目の無いリング状のピストン(5)と、供給路本体(8)と、を備え、上記ピストン(5)が金属材にプラスチックを被覆して形成され、該供給路本体(8)は該空間部(3)の下端部に連通する周状のフィルムゲート( 14 )と該フィルムゲート( 14 )に連通する拡大円環空室状の樹脂溜( 13 )とを備える供給路(6)を有し、さらに、上記金型(1)がその下端部にて該供給路本体(8)の上面部に上下方向に移動して着脱可能であり、上記供給路本体(8)の上面部に上記樹脂溜( 13 )を形成し、該樹脂溜( 13 )の下端部にスプル( 12 )の縮径状の先端部を連設したことを特徴とする樹脂長尺体の成形装置。
- 上記シャフト(2)が中空状であって、上記溶融樹脂(R)と一体化されて成形品として金型(1)から取り出される請求項1記載の樹脂長尺体の成形装置。
- 樹脂長尺体がローラである請求項1又は2記載の樹脂長尺体の成形装置。
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