JP4259553B2 - データ転送装置、データ転送方法及びそのプログラム - Google Patents

データ転送装置、データ転送方法及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、データ転送装置、データ転送方法及びそのプログラムに関する。
従来より、IrDA(InfraRed Data Association)規格による赤外線データ通信方式がPDA、パソコン、携帯電話、ポータブルプリンタなどの各種の情報機器に多く採用されている。また、2005年8月には、大容量コンテンツのデータ転送において高速通信を実現するため、IrSimple規格が国際標準規格に採用された(非特許文献1参照)。このIrSimple規格は旧来からの用途のほかに新たな用途でも利用されることが期待されている。また、IrSimple規格では、双方向通信だけでなく単方向通信の手順も提案されている。例えば、携帯電話やデジタルスチルカメラなどのデータ送信装置からプリンタなどのデータ受信装置へ画像データの転送を行う場合には、単方向通信の手順を採用すれば、ユーザは高速な画像データの転送を行うことができる。
ITXイー・グローバレッジ株式会社、他3社、"報道発表資料"、[Online]2005年8月26日、NTTドコモ、[2006年7月17日検索]、インターネット<URL:http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20050826.html>
しかしながら、IrSimple規格による単方向通信によりデータ送信装置からデータ受信装置へデータを転送する場合、データ送信装置からデータが送信されたとしても、データ受信装置が受信可能な送信条件でデータの送信がなされていないと、データ受信装置はデータを受け取ることができなかった。この場合、ユーザはデータ受信装置の反応(例えば、データ受信装置がプリンタの場合はプリント動作)がないのを見て、データ送信装置によって同じデータを繰り返しデータ受信装置へ送信することとなる。しかし、データ送信装置の送信条件はデータ受信装置が受信可能な送信条件と異なったままであるため、何度送信を繰り返してもデータを転送することができなかった。また、データ送信装置は、送信エラーの虞があることをユーザに知らせることができなかった。
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、単方向通信において、データ転送に失敗した可能性がある場合には次回同じデータを転送する際に成功しやすくなるようにするデータ転送装置、データ転送方法及びそのプログラムを提供することを目的の一つとする。また、単方向通信において、データ転送に失敗した可能性がある場合にはそのことをユーザに気づかせることが可能なデータ転送装置、データ転送方法及びそのプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明のデータ転送装置、データ転送方法及びそのプログラムは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明のデータ転送装置は、
通信相手へ単方向通信によりデータを送信可能なデータ送信手段と、
前記単方向通信により送信すべきデータをユーザが選択可能なデータ選択手段と、
該データ選択手段により選択されたデータを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令をユーザが入力可能な指令入力手段と、
該指令入力手段により入力された前記指令に基づいて前記データ選択手段により選択されたデータが前記通信相手へ前記単方向通信により送信されるよう前記データ送信手段を制御する一方、前記単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが前記データ選択手段により選択された状態で、前記指令入力手段により前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、前記データの通信態様が変更されるよう前記データ送信手段を制御する制御手段と、
を備えたものである。
このデータ転送装置では、指令入力手段により入力された指令に基づいてデータ選択手段により選択されたデータが通信相手へ単方向通信により送信されるようデータ送信手段を制御する一方、単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータがデータ選択手段により選択された状態で、指令入力手段によりデータを通信相手へ単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、データの通信態様が変更されるようデータ送信手段を制御する。すなわち、同一のデータを連続して単方向通信により送信しようとしている場合には、単方向通信による送信が失敗している可能性があり、仮に失敗しているとするとデータの通信態様に原因があることがあるから、データの通信態様を変更したうえで同一のデータを送信するようにする。こうすることにより、次回同じデータを転送する際に成功しやすくなる。
本発明のデータ転送装置において、前記制御手段は、前記単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが前記データ選択手段により選択された状態で、前記指令入力手段により前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が所定時間内に連続して入力されたとき又は前記指令入力手段により前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が所定回数連続して入力されたとき、前記データの通信態様が変更されるよう前記データ送信手段を制御する手段であるとしてもよい。指令が所定時間内に連続して入力される場合や所定回数連続して入力される場合には、単方向通信による送信が失敗している可能性が高いことから、データの通信態様を変更したうえで同一のデータを送信するようにすることにより、次回同じデータを転送する際に成功しやすくなる。ここで、所定時間は、データ転送に失敗したときにユーザが送信操作を繰り返し行う時間から経験的に求められた値に設定してもよい。また、所定回数は、ユーザが同じデータを繰り返し送信する回数から経験的に求められた値に設定してもよい。
本発明のデータ転送装置は、前記通信態様を変更するか否かの指示をユーザが入力可能な変更可否入力手段と、ユーザに前記指示の入力を促す問い合わせ手段と、を備え、前記制御手段は、前記単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが前記データ選択手段により選択された状態で、前記指令入力手段により前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、ユーザに前記通信態様の変更の可否の入力を促すよう前記問い合わせ手段を制御したあと、前記変更可否入力手段により前記通信態様を変更する指示が入力されたときには前記通信態様が変更されるよう前記データ送信手段を制御し、前記変更可否入力手段により前記通信態様を変更しない指示が入力されたときには前記通信態様が変更されないよう前記データ送信手段を制御する手段であるとしてもよい。こうすれば、ユーザの意思を反映させることができる。
本発明のデータ転送装置において、前記制御手段は、前記データの通信態様が変更されるよう前記データ送信手段を制御するにあたり、前記データを複数のフレームとして送信する際の前記フレームの送信間隔、前記フレームのデータサイズ、ボーレート及び通信速度の少なくとも一つが変更されるよう前記データ送信手段を制御する手段であるとしてもよい。フレームの送信間隔やフレームのデータサイズ、ボーレート、通信速度が通信相手のものと異なるためにデータ転送に失敗する場合が多いため、本発明を適用する意義が高い。
本発明のデータ転送装置は、前記通信相手からデータを受信可能なデータ受信手段を備え、前記制御手段は、前記データの通信態様が変更されるよう前記データ送信手段を制御するにあたり、前記データの通信態様が前記単方向通信から前記データ送信手段と前記データ受信手段とを使用した双方向通信へと変更されるよう前記データ送信手段と前記データ受信手段とを制御する手段であるとしてもよい。こうすれば、通信相手が許容できる通信態様に関する情報を得ることができるため、次回同じデータを転送する際により成功しやすくなるようにすることができる。
本発明のデータ転送装置は、
通信相手へ単方向通信によりデータを送信可能なデータ送信手段と、
前記単方向通信により送信すべきデータをユーザが選択可能なデータ選択手段と、
該データ選択手段により選択されたデータを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令をユーザが入力可能な指令入力手段と、
ユーザに情報を報知可能な報知手段と、
該指令入力手段により入力された前記指令に基づいて前記データ選択手段により選択されたデータが前記通信相手へ前記単方向通信により送信されるよう前記データ送信手段を制御する一方、前記単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが前記データ選択手段により選択された状態で、前記指令入力手段により前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、送信エラーの虞があることがユーザに報知されるよう前記報知手段を制御する制御手段と、
を備えたものである。
このデータ転送装置では、指令入力手段により入力された指令に基づいてデータ選択手段により選択されたデータが通信相手へ単方向通信により送信されるようデータ送信手段を制御する一方、単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータがデータ選択手段により選択された状態で、指令入力手段によりデータを通信相手へ単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、送信エラーの虞があることがユーザに報知されるよう報知手段を制御する。こうすることにより、単方向通信において、データ転送に失敗した可能性がある場合にはそのことをユーザに気づかせることができる。例えば、データ転送に失敗した可能性があることに気づいたユーザは、送信条件を変更して再度データを送信することができる。
本発明のデータ転送装置において、前記制御手段は、前記単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが前記データ選択手段により選択された状態で、前記指令入力手段により前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が連続して入力されたか否かを、前記データ送信手段による前記データの送信時の前記データの識別情報に基づいて判定する手段であるとしてもよい。こうすれば、連続して入力された指令が同一のデータについてなされているか否かを適確に判断することができるため、より適確なデータ転送を行うことができる。ここで、識別情報としては、ファイル名やデータサイズ、作成日時などが挙げられる。
本発明のデータ転送方法は、
通信相手へ単方向通信によりデータを送信するデータ転送方法であって、
(a)前記単方向通信により送信すべきデータとしてユーザが選択したデータを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令に基づいて、前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信するステップと、
(b)前記単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが選択された状態で、前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、前記データの通信態様を変更するステップと、
を含むものである。
このデータ転送方法では、単方向通信により送信すべきデータとしてユーザが選択したデータを通信相手へ単方向通信により送信する指令に基づいて、データを通信相手へ単方向通信により送信する一方、単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが選択された状態で、データを通信相手へ単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、データの通信態様を変更する。すなわち、同一のデータを連続して単方向通信により送信しようとしている場合には、単方向通信による送信が失敗している可能性があり、仮に失敗しているとするとデータの通信態様に原因があることがあるから、データの通信態様を変更したうえで同一のデータを送信するようにする。こうすることにより、次回同じデータを転送する際に成功しやすくなる。なお、上述した本発明のデータ転送装置が備える各種の構成によって奏される作用・機能を実現するためのステップを追加してもよい。
本発明のデータ転送方法は、
通信相手へ単方向通信によりデータを送信するデータ転送方法であって、
(a)前記単方向通信により送信すべきデータとしてユーザが選択したデータを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令に基づいて、前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信するステップと、
(b)前記単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが選択された状態で、前記データを前記通信相手へ前記単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、送信エラーの虞があることをユーザに報知するステップと、
を含むものである。
このデータ転送方法では、単方向通信により送信すべきデータとしてユーザが選択したデータを通信相手へ単方向通信により送信する指令に基づいて、データを通信相手へ単方向通信により送信する一方、単方向通信によって送信すべきデータとして同一のデータが選択された状態で、データを通信相手へ単方向通信により送信する指令が連続して入力されたときに、送信エラーの虞があることをユーザに報知する。こうすることにより、単方向通信において、データ転送に失敗した可能性がある場合にはそのことをユーザに気づかせることができる。なお、上述した本発明のデータ転送装置が備える各種の構成によって奏される作用・機能を実現するためのステップを追加してもよい。
本発明のプログラムは、上述したいずれかのデータ転送方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか複数のコンピュータに分散して実行させれば、上述したデータ転送方法の各ステップが実行されるため、上述したデータ転送方法と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のデータ転送装置の一実施形態である携帯電話10の概略構成を示すブロック図であり、図2は、携帯電話10及びマルチファンクションプリンタ60の概略構成を示す外観図である。
本実施携帯の携帯電話10は、図1に示すように、矢印キー等からなる操作ボタン20と、受話口で話された音声を集音するマイク21と、送話口を介して音声を外部に出力するスピーカ22と、各種画面(画像)を表示するディスプレイユニット23と、画像を撮影するCCDユニット26と、携帯電話網のデータ入出力インタフェースである送受信部29と、赤外線の受発光を行う赤外線通信ポート30と、赤外線通信ポート30を制御して外部の赤外線通信機器(例えば、マルチファンクションプリンタ60)とデータの送受信を行うIrDAコントローラ40と、携帯電話全体の制御を司るメインコントローラ50とを備えている。
この携帯電話10は、ディスプレイユニット23,CCDユニット26,送受信部29,IrDAコントローラ40及びメインコントローラ50がバス12を介して各種制御信号やデータのやり取りができるよう構成されている。
操作ボタン20は、図2に示すように、メニュー項目の選択や送信する画像ファイルの選択等を行うときに使用する矢印キー20aと、送信画像選択メニューを表示したり選択を決定したりする機能が割り当てられた決定ボタン20bと、選択をキャンセルする機能が割り当てられたキャンセルボタン20cと、IrSimple規格の単方向送信を開始する機能が割り当てられた送信開始ボタン20dとを備えている。
ディスプレイユニット23は、図1に示すように、ディスプレイ24とディスプレイコントローラ25とを備えている。ディスプレイ24は、液晶ディスプレイであり、送信する画像を選択する送信画像選択メニューや送信状態等を表示する。ディスプレイコントローラ25は、ディスプレイ24を制御する回路であり、メインコントローラ50の指令により各種メニュー等を表示するようディスプレイ24を駆動する機能を有している。
CCDユニット26は、CCD27とCCDコントローラ28とを備えている。CCD27は、図示しないレンズを通して入射した光を電荷に変換して蓄積する光電変換素子や蓄積した電荷を転送する電荷転送素子などからなる周知のCCD撮像デバイスとして構成されている。CCDコントローラ28は、CCD27を駆動するための回路であり、メインコントローラ50の指令によりCCD27が撮像したデータを読み出してメモリへ記憶する機能を有している。
赤外線通信ポート30は、マルチファンクションプリンタ60が発光した赤外線をフォトトランジスタ32で受光し、マルチファンクションプリンタ60へ向けてLED34が赤外線を発光することが可能なように、携帯電話10の表面付近に備えられている(図2参照)。この赤外線通信ポート30は、IrDA規格及びIrSimple規格に準拠した通信方式で通信可能な構成となっている。IrDA規格に準拠した通信方式は双方向通信であり、例えばIrDA−4M方式で500kbyteのイメージ転送を携帯電話10からマルチファンクションプリンタ60に行う場合、まず9600bpsで装置発見手順(500msec〜1sec)や装置接続手順(300msec〜500msec)を実行したあと4Mbpsで双方向通信しながらデータ転送を行うことからトータルで約3秒かかる。一方、IrSimple規格に準拠した通信方式は双方向通信と単方向通信の2種類あるが、例えば単方向通信で500kbyteのイメージ転送を携帯電話10からマルチファンクションプリンタ60に行う場合、まず9600bpsで装置接続手順が行われたあと4Mbpsで一方的にデータ転送を行うことからトータルで1秒もかからない。なお、双方向通信の際にはフォトトランジスタ32とLED34の両方が利用されるが、単方向通信の際にはLED34のみが利用されフォトトランジスタ32は利用されない。
IrDAコントローラ40は、赤外線通信ポート30のフォトトランジスタ32により赤外線が受光されて赤外線通信ポート30から出力される電圧信号IrRxを2値(値0と値1)のデータ列へ変換するデコーダ42と、2値のデータ列から赤外線通信ポート30のLED34を駆動するために赤外線通信ポート30へ出力する電圧信号IrTxを生成するエンコーダ44と、各電圧信号IrRx,IrTxと2値のデータ列との変換のタイミングを規定するクロックを発生するクロック発生器46とを備えている。なお、クロック発生器46は、複数の異なる速度(本実施形態では9600bps,115.2kbps及び4Mbps)に応じた異なるクロックを発生することが可能である。
ここで、IrSimple規格の単方向通信について、図3を用いて説明する。図3は、IrSimple単方向通信のデータ転送に用いられるフレームを表す説明図である。データ転送に用いられるフレームとしては、接続信号として利用されるSNRM(Set Normal Response Mode)コマンドを含むフレームAのほか、画像データを含むフレームB,C,Dや、図示しない切断信号として利用される切断用のフレームがある。データ転送時には、まずフレームAが9600bpsで転送され、続いて50msec後にフレームBが4Mbpsで転送され、その後100μsecのインターバルを空けてフレームC,Dが同じく4Mbpsで転送される。
メインコントローラ50は、図1に示すように、CPU51を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種テーブルなどを記憶したROM52と、画像ファイルやテキストファイルなどを一時的に記憶したりデータを保存したりするRAM53と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリ54と、操作ボタン20からの操作信号を入力したりマイク21やスピーカ22と音声信号のやり取りをしたりする内部インタフェース55とを備え、これらはバス12を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。ここで、フラッシュメモリ54には、ユーザが操作ボタン20を操作することにより逐次作成された電話帳データ、送受信部29を介して他の携帯電話やパーソナルコンピュータ等へ送信したか送信する予定の送信メールデータ、送受信部29を介して他の携帯電話やパーソナルコンピュータ等から受信した受信メールデータ、操作ボタン20の操作により作成されたメモ帳データ、CCDユニット26によって撮影されて作成された画像ファイルなどが保存されている。このメインコントローラ50は、CCDユニット26や送受信部29,IrDAコントローラ40からの各種動作信号や各種検出信号を入力したり、操作ボタン20の操作に応じて発生する操作信号やマイク21からの音声入力信号を内部インタフェース55を介して入力したりする。また、メインコントローラ50は、操作ボタン20から内部インタフェース55を介して入力される操作信号に基づいて携帯電話網へアクセスするよう送受信部29へ指令を出力したり、送信する画像ファイルを選択する送信画像選択メニューや送信状態に関する情報などを表示するようディスプレイユニット23へ指令を出力したり、赤外線通信ポート30を介してデータを送信するようIrDAコントローラ40へ指令を出力したり、マイク21から内部インタフェース55を介して入力された音声入力信号を携帯電話網へ出力するデータ信号として送受信部29へ出力したり、赤外線通信で送信先に送信するデータをIrDAコントローラ40へ出力したり、スピーカ22の駆動信号を内部インタフェース55を介して出力したりする。
マルチファンクションプリンタ60は、図2及び図4に示すように、IrDA規格やIrSimple規格に準拠した赤外線通信機能を搭載しており、印刷用紙Sへの印刷を実行するプリンタユニット70と、ガラス台に載置された書類を読み取るスキャナユニット72と、赤外線の受発光を行う赤外線通信ポート74と、赤外線通信ポート74を制御して赤外線通信機器である携帯電話10とデータの送受信又はデータの受信のみを行うIrDAコントローラ76と、各種情報を表示したりユーザの指示を入力したりする操作パネル78と、各種データを一時的に保存可能なメモリ80と、マルチファンクションプリンタ60の全体の制御を司るメインコントローラ90とを備えている。プリンタユニット70は、印刷ヘッドから用紙へインクを吐出することにより印刷を行う周知のインクジェット方式のカラープリンタ機構として構成された図示しないプリンタエンジンを備えている。赤外線通信ポート74やIrDAコントローラ76の構成は、携帯電話10の赤外線通信ポート30やIrDAコントローラ40と同様である。メインコントローラ90は種々の制御を実行するが、そのうちの一つとして、携帯電話10からマルチファンクションプリンタ60へ向けてIrSimple規格に準拠した単方向通信により画像ファイルが送信されたとき、赤外線通信ポート74及びIrDAコントローラ76によって受信されたその画像ファイルの用紙Sへの印刷を実行するようプリンタユニット70へ指令を出力する。
次に、こうして構成された本実施形態の携帯電話10の動作、特に、IrSimple規格に準拠した単方向通信により画像ファイルを携帯電話10からマルチファンクションプリンタ60へ送信する場合の動作について説明する。図5は、携帯電話10のメインコントローラ50のCPU51により実行されるIrSimple単方向通信の送信処理ルーチンの一例を示すフローチャート、図6は、このルーチンに関連して携帯電話10のディスプレイ24に表示される画面の説明図である。このルーチンは携帯電話10のROM52に記憶されている。また、このルーチンは、ユーザが画像ファイルをマルチファンクションプリンタ60へ送信するときに、携帯電話10の操作ボタン20の決定ボタン20bを押下することによって、送信する画像をサムネイル表示された画像から選択する送信画像選択メニュー(図6(a)参照)が表示されたときに実行される。図5に示すIrSimple単方向通信の送信処理ルーチンが実行されると、携帯電話10のメインコントローラ50のCPU51は、まず、送信条件を初期値に設定してメモリ53に保存し、メモリ53上に記憶されているOBEXパラメータをクリアする(ステップS100)。ここで、送信条件の例としては、画像データを含むフレームの送信間隔を表す最小パケットインターバルや1つのフレームの大きさを表すデータサイズ、単位時間当たりに送信されるデータ量を表す通信速度があり、本実施形態では、初期値としてそれぞれ、100μs,2048byte,4Mbpsに設定されるものとした。また、OBEXパラメータの例としては、ファイル名や画像ファイルのデータサイズ,作成日時がある。
次に、ユーザが、操作ボタン20の矢印キー20a等を操作することによって印刷する画像ファイルを選択したあと、その画像ファイルを送信する指示を操作ボタン20の送信開始ボタン20dを押下することによって入力したか否かを判定する(ステップS110)。選択された画像ファイルを送信する指示が入力されていない間は待機し、選択された画像ファイルを送信する指示が入力されたときに次のステップS120へと進む。ステップS120では、ユーザが選択した画像ファイルの識別情報としてのパラメータ(上述のOBEXパラメータ)をその画像ファイルの中から読み出す。そして、メモリ53に記憶されている前回のOBEXパラメータを読み出し(ステップS130)、ステップS120で画像ファイルの中から読み出したした今回のOBEXパラメータとステップS130でメモリ53から読み出した前回のOBEXパラメータとが一致するか否かを判定する(ステップS140)。ここで、OBEXパラメータが一致するか否かを判定しているのは、前回と同じ画像ファイルが選択されたか否かを判定するためであり、上述のパラメータの全て(ファイル名、データサイズ及び作成日時)が一致しているか否かを判定する。また、本ルーチンが開始されて初めて比較する場合には、前回のOBEXパラメータとしてステップS100でクリアされたあとの値(例えば、全て値0)とステップS120で読み出されたOBEXパラメータとを比較することとなるため、このステップS140では否定判定されることとなる。今回のOBEXパラメータと前回のOBEXパラメータとが一致しない場合は、カウンタCを値0にリセットする(ステップS150)。ここで、カウンタCは、同一の画像ファイルについての連続送信回数を表すものである。そして、ステップS120で読み出されたOBEXパラメータを前回のOBEXパラメータに上書きし(ステップS160)、タイマTをセットして計測を開始する(ステップS170)。ここで、タイマTは、最初に画像ファイルを送信してから、通信エラーが発生した可能性があると判定するまでの残り時間を表すものであり、このステップS170において所定時間(例えば、30秒)にセットされて残り時間の計測が開始される。続いて、メモリ53から送信条件を読み出す(ステップS180)。このステップS180の処理が初めて実行されるときは、ステップS100でメモリ53に保存された初期値が読み出される。次に、ディスプレイ24に「画像ファイル送信中」というメッセージを表示するようディスプレイコントローラ25に指令を出力し(ステップS190,図6(b)参照)、IrSimple規格に準拠してSNRMコマンドを含むフレームA(図4参照)を接続信号として9600bpsで送信し、その後、画像データを含むフレームB以降(図4参照)を4Mbpsで送信し、最後に接続切断用のフレーム(図示せず)を切断信号として送信するようIrDAコントローラ40に指令を出力する(ステップS200)。そして、画像ファイルの送信が一度完了したことを表すためカウンタCを値1だけインクリメントし(ステップS210)、ディスプレイ24に「画像ファイルの送信が終了しました。」というメッセージを表示するようディスプレイコントローラ25に指令を出力する(ステップS220,図6(c)参照)。続いて、ディスプレイ24に「送信を継続しますか?」というメッセージを表示するようディスプレイコントローラ25に指令を出力し(ステップS230,図6(d)参照)、ユーザに入力を促す。そして、ユーザが操作ボタン20の矢印キー20a等を操作して入力された指示が送信継続の指示か否かを判定する(ステップS240)。ユーザにより送信継続の指示が入力されたときは、既述の送信画像選択メニューを表示するようディスプレイコントローラ25に指令を出力し(ステップS250,図6(a)参照)、ステップS110へと進み、再び、ユーザによる送信指示が入力されるまで待機する。一方、ユーザにより送信を終了する指示が入力されたときは、本ルーチンを終了する。
さて、ステップS140で、今回のOBEXパラメータと前回のOBEXパラメータとが一致しているときは、ユーザによって同じ画像ファイルについて繰り返し送信指示が入力されたことを表している。この場合は、まず、タイマTが値0か否かを判定する(ステップS260)。タイマTが値0でない場合は、カウンタCの値が所定回数(本実施形態では2回とする)以上であるか否かを判定する(ステップS270)。所定回数は、同じ画像ファイルについて送信条件を変えずに連続して送信する回数の最大値を規定するものであり、ここでは、所定回数が値2であるから、同じ画像ファイルについて2度目の送信指示が入力されるまでは送信条件を変更しないことになる。なお、このように同じ送信条件で画像ファイルを送信する場合を考えているのは、ユーザの操作ミスにより携帯電話10とマルチファンクションプリンタ60とが正しく向かい合わされていない状態で送信がなされたため画像ファイルの転送が正しく行われず、その後、携帯電話10とマルチファンクションプリンタ60とが正しく向かい合わされて送信がなされる場合があるからである。カウンタCの値が所定回数未満のときは送信条件を変更せずステップS180へと進む。一方、カウンタCの値が所定回数以上のときは、送信条件を変更し既に保存されている送信条件に上書きし(ステップS280)、ステップS180へと進む。ここで、送信条件としては、既述したように、最小パケットインターバルやデータサイズ、通信速度があり、例えば、下記表1に示したような予め定められたテーブルに基づいて送信条件を変更する。このテーブルに従うと、1度目の送信条件の変更の際は、通信速度を4Mbpsから115.2kbpsへと変更し、2度目の送信条件の変更の際は、最小パケットインターバルを100μsから500μsへと変更し、3度目の送信条件の変更の際は、データサイズを2048byteから1024byteへと変更する。続いて、ステップS180〜S240の画像ファイル送信処理に関わる処理や送信を継続するか否かの判定処理を実行し、ユーザにより送信継続の指示が入力されたときは、既述の送信画像選択メニューを表示するようディスプレイコントローラ25に指令を出力し(ステップS250,図6(a)参照)、ステップS110へと進み、再び、ユーザによる送信指示が入力されるまで待機する。一方、ユーザにより送信を終了する指示が入力されたときは、本ルーチンを終了する。
Figure 0004259553
また、ステップS260において、タイマTが値0である場合は、送信エラーが発生した可能性があるため、ディスプレイ24に「送信エラーが発生した可能性があります。」というメッセージを表示するようディスプレイコントローラ25に指令を出力し(ステップS290,図6(e)参照)、本ルーチンを終了する。
ここで、マルチファンクションプリンタ60が携帯電話10の送信条件の初期値に対応した通信が可能な場合と不可能な場合とについて説明する。具体的な例として、マルチファンクションプリンタ60が、4Mbpsの通信に対応している場合と、4Mbpsの通信には対応していないが115.2kbpsの通信には対応している場合とについて説明する。なお、他の送信条件は同じであり、何れも携帯電話10の送信条件の初期値に対応したものであるとする。
まず、マルチファンクションプリンタ60が4Mbpsの通信に対応している場合について説明する。この場合、携帯電話10の図5に示すIrSimple単方向通信の送信処理がメインコントローラ50のCPU51により実行されると、ステップS110においてユーザにより最初にファイルの送信指示が入力されたとき、既述したようにステップS120〜S140(否定判定)〜S190を経てステップS200の送信処理が実行される。携帯電話10とマルチファンクションプリンタ60とが正しく向かい合わされている限り、マルチファンクションプリンタ60は、携帯電話10から9600bpsで送信されたSNRMコマンドを含むフレームA(図4参照)や4Mbpsで送信された画像データを含むフレームB以降(図4参照)、4Mbpsで送信された接続切断用のフレーム(図示せず)を受信することができるため、これらを受信した後、受信したフレームに含まれる画像データの印刷を実行する。ユーザは、送信した画像ファイルが印刷されるのを確認して、送信する画像ファイルが他になければステップS240において送信を終了することを選択する。一方、他に印刷する画像ファイルがあれば、ステップS240において送信を継続することを選択し、その後、ステップS250においてディスプレイ24に表示される送信画像選択メニューから印刷する画像ファイルを選び、再び、ステップS110において送信指示を入力することとなる。このように正常に画像ファイルの送信がなされユーザが別の画像ファイルを送信している間は、送信条件を変更することなくIrSimple単方向通信の送信処理が実行される。なお、このように、ユーザによって画像ファイルの送信指示が入力されて、一度目の送信で印刷が実行されるまでの通信手順を示すシーケンスチャートを図7に示す。
次に、マルチファンクションプリンタ60が4Mbpsの通信には対応していないが115.2kbpsの通信には対応している場合について説明する。この場合、携帯電話10の図5に示すIrSimple単方向通信の送信処理がメインコントローラ50のCPU51により実行されると、ステップS110においてユーザにより最初にファイルの送信指示が入力されたとき、既述したようにステップS120〜S140(否定判定)〜S190を経てステップS200の送信処理が実行されカウンタCが値1だけインクリメントされて値1となる。ところが、携帯電話10は画像データを含むフレームを4Mbpsで送信するため、このマルチファンクションプリンタ60は、これらのフレームを受信することができず印刷を実行しない。よって、ユーザは印刷が実行されないのを見てステップS240において送信を継続することを選択し、ステップS250において同じ画像ファイルを選択し送信を行うこととなる。その後、ステップS120,S130の処理が実行されたあと、ステップS140では、OBEXパラメータが前回のOBEXパラメータと一致するため肯定判定される。そして、1度目の送信から所定時間が経過していなければ、ステップS270においてカウンタCの値が判定される。いま、カウンタCは値1であり本実施形態では所定回数が2回であるから、この2度目の画像ファイルの送信においても同じ送信条件で送信がなされ、カウンタCが値1だけインクリメントされて値2となる。しかし、送信条件が変更されていないので、マルチファンクションプリンタ60は印刷を実行しない。よって、ユーザは同じ画像ファイルについて3度目の送信を行うこととなる。すると2度目の送信と同様にステップS120,S130の処理が実行されたあとステップS140で肯定判定されて、所定時間が経過していなければ、ステップS270において再びカウンタCの値が判定される。いま、カウンタCは値2であり所定回数が2回に設定されているため、このステップS270では肯定判定されて、ステップS280において、送信条件が表1に従って変更される。ここでは、1度目の変更になるから通信速度を4Mbpsから115.2kbpsへと変更する。すると、この3度目の送信においては、画像データを含むフレームは、115.2kbpsで送信されるため、マルチファンクションプリンタ60はこれらのフレームを受信することができ、受信したフレームに含まれる画像データの印刷を実行する。その後、ステップS240で送信継続が選択された場合には、つづくステップS250において別の画像ファイルが選択され、ステップS110においてユーザによって印刷指示が入力されたときには、既に携帯電話10の送信条件がマルチファンクションプリンタ60が受信できる送信条件(通信速度は115.2kbps)となっているため、この別の画像ファイルについては一度送信をしただけで印刷が実行される。なお、このように、ユーザによって画像ファイルの送信指示が最初に入力されてから、3度目の送信指示が入力されて印刷が実行されるまでの通信手順を示すシーケンスチャートを図8に示す。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のLED34及びIrDAコントローラ40が本発明のデータ送信手段に相当し、本実施形態の矢印キー20aが本発明のデータ選択手段に相当し、本実施形態の送信開始ボタン20dが本発明の指令入力手段に相当し、本実施形態のメインコントローラ50が本発明の制御手段に相当する。なお、本実施形態では、携帯電話10の動作を説明することにより本発明のデータ転送方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態の携帯電話10によれば、ユーザが送信開始ボタン20dを押下することにより入力された送信指示に基づいてユーザが矢印キー20aを操作することにより選択された画像ファイルがマルチファンクションプリンタ60へIrSimple規格の単方向通信により送信されるようLED34及びIrDAコントローラ40を制御する一方、IrSimple規格の単方向通信によって送信すべき画像ファイルとして同一の画像ファイルがユーザが矢印キー20aを操作することにより選択された状態で、ユーザが送信開始ボタン20dを押下することにより画像ファイルをマルチファンクションプリンタ60へIrSimple規格の単方向通信により送信する指示が所定時間内に3回以上連続して入力されたときに、画像ファイルの送信条件が変更されるようIrDAコントローラ40及びLED34を制御する。すなわち、同一の画像ファイルを所定時間内に3回以上連続してIrSimple規格の単方向通信により送信しようとしている場合には、IrSimple規格の単方向通信による送信が失敗している可能性があり、仮に失敗しているとすると画像ファイルの送信条件に原因があることがあるから、画像ファイルの送信条件を変更したうえで同一の画像ファイルを送信するようにする。こうすることにより、次回同じ画像ファイルを転送する際に成功しやすくなる。
また、、送信条件を変更する際、最小パケットインターバル、データサイズ及び通信速度の少なくとも一つを変更するが、これらの送信条件はマルチファンクションプリンタ60の受信可能な送信条件と異なるためにデータ転送に失敗する場合が多いため、本発明を適用する意義が高い。
更に、連続して送信指示が入力された対象の画像ファイルが同一か否かを画像ファイルのOBEXパラメータ(ファイル名やデータサイズ、作成日時など)に基づいて判定するから、連続して入力された指示が同一の画像ファイルについてなされているか否かを適確に判断することができるため、より適確なデータ転送を行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、同じ画像ファイルを送信し始めてから所定時間が経過したあとは、通信エラーを表示するものとしたが、時間制限を設けずにカウンタCが所定回数以上になったとき送信条件の変更を行うようにしてもよい。こうすれば、時間制限なくカウンタCの値のみで送信条件を変更するか否かを決めることができる。また、時間制限を設けないようにすると共にカウンタCを設けないようにしてもよい。こうすれば、同じ画像ファイルの送信指示が連続して入力されたとき送信条件を変更することができる。
上述した実施形態では、所定回数を2回としたが、所定回数を1回としてもよい。こうすれば、同じ画像ファイルの送信指示が連続して2回入力されたときに送信条件を変更することができる。
上述した実施形態では、送信条件を変更する際に、IrSimple規格の単方向通信の送信条件を変更するものとしたが、フォトトランジスタ32とLED34とを使用したIrSimple規格の双方向通信へ変更するものとしてもよいし、フォトトランジスタ32とLED34とを使用したIrDA規格の双方向通信へ変更するものとしてもよい。例えば表1の「送信条件の1度目の変更点」に双方向通信を採用してもよいし、2度目以降に採用してもよい。こうすれば、マルチファンクションプリンタ60が許容できる送信条件に関する情報を得ることができるため、次回同じデータを転送する際により成功しやすくなるようにすることができる。なお、この場合、フォトトランジスタ32及びIrDAコントローラ40が本発明のデータ受信手段に相当する。
上述した実施形態では、OBEXパラメータが一致するか否かを判定する際に、ファイル名、データサイズ及び作成日時が全て一致するか否かで判定していたが、どれか1つのパラメータが一致するか否かで判定してもよいし、これらのパラメータのうちの2つが一致するか否かで判定してもよい。
上述した実施形態では、送信条件を変更する条件が成立したとき(図5に示すIrSimple単方向通信の送信処理ルーチンのステップS270の処理が実行されて肯定判定されたとき)、送信条件を変更するものとしたが、送信条件を変更する前に、ユーザに送信条件を変更するか否かを問い合わせるメッセージをディスプレイ24に表示し、ユーザが操作ボタン20を操作して送信条件を変更する指示が入力されたときにのみ送信条件を変更するようにしてもよい。こうすれば、ユーザの意思を反映させることができる。なお、この場合、操作ボタン20が本発明の変更可否入力手段に相当し、ディスプレイユニット23が本発明の問い合わせ手段に相当する。
上述した実施形態では、送信条件を変更する条件が成立したとき(図5に示すIrSimple単方向通信の送信処理ルーチンのステップS270の処理が実行されて肯定判定されたとき)、送信条件を変更するものとしたが、その代わりに、通信エラーが発生した可能性があることをユーザに知らせるメッセージがディスプレイ24に表示されるようディスプレイコントローラ25を制御するものとしてもよい。こうすることにより、IrSimple規格の単方向通信において、データ転送に失敗した可能性がある場合にはそのことをユーザに気づかせることができる。また、通信エラーが発生した可能性があることをユーザに知らせたあと、ユーザに送信条件を変更するか否かを問い合わせるメッセージがディスプレイ24に表示されるようディスプレイコントローラ25を制御し、ユーザが操作ボタン20を操作して送信条件を変更する指示が入力されたときにのみ送信条件を変更するようにしてもよいし、通信エラーが発生した可能性があることをユーザに知らせたあと、設定可能な送信条件の中からユーザが操作ボタン20を操作することによって任意に選択された送信条件に設定されるようにしてもよい。こうすれば、次回同じ画像ファイルを送信するときに送信に成功しやすくすることができる。更に、メッセージがディスプレイ24に表示されるようディスプレイコントローラ25を制御する代わりに又はディスプレイ24への表示に加えて、音声メッセージをスピーカ22から出すものや図示しないランプを点灯させるものであってもよい。なお、この場合、ディスプレイ24が本発明の報知手段に相当する。
上述した実施形態では、データ転送装置として携帯電話10を例示したが、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、パソコンなどをデータ転送装置としても良い。また、データ受信装置としてマルチファンクションプリンタ60を例示したが、テレビやオーディオ機器、携帯電話10以外の携帯電話、パソコンなどをデータ受信装置としても良い。更に、IrSimple単方向通信で送信するファイルとして画像ファイルを例示したが、画像ファイル以外のファイル(音楽ファイルなど)等としても良い。
上述した実施形態では、本発明を赤外線を用いて単方向通信をするものに適用することについて説明したが、通信媒体は赤外線に限られない。例えば、電波を用いて単方向通信を行うものに適用してもよいし、ケーブルを用いて単方向通信を行うものに適用してもよい。
携帯電話10の概略構成を示すブロック図。 携帯電話10及びマルチファンクションプリンタ60の外観図。 単方向通信のデータ転送に用いられるフレームを表す説明図。 マルチファンクションプリンタ60の概略構成を示すブロック図。 単方向通信の送信処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 携帯電話10のディスプレイ24に表示される画面の説明図。 プリンタが初期送信条件に対応しているときのシーケンスチャート。 プリンタが初期送信条件に対応していないときのシーケンスチャート。
符号の説明
10 携帯電話、12 バス、20 操作ボタン、20a 矢印キー、20b 決定ボタン、20c キャンセルボタン、20d 送信開始ボタン、21 マイク、22 スピーカ、23 ディスプレイユニット、24 ディスプレイ、25 ディスプレイコントローラ、26 CCDユニット、27 CCDコントローラ、28 CCD、29 送受信部、30 赤外線通信ポート、32 フォトトランジスタ、34 LED、40 IrDAコントローラ、42 デコーダ、44 エンコーダ、46 クロック発生器、50 メインコントローラ、51 CPU、52 ROM、53 RAM、54 フラッシュメモリ、55 内部インタフェース、60 マルチファンクションプリンタ、62 バス、70 プリンタユニット、72 スキャナユニット、74 赤外線通信ポート、76 IrDAコントローラ、78 操作パネル、80 メモリ、90 メインコントローラ、S 用紙

Claims (2)

  1. 通信相手へ単方向赤外線通信によりデータを送信可能なデータ送信手段と、
    前記通信相手からデータを受信可能なデータ受信手段と、
    前記単方向赤外線通信により送信すべきデータをユーザが選択可能なデータ選択手段と、
    該データ選択手段により選択されたデータを前記通信相手へ前記単方向赤外線通信により送信する指令をユーザが入力可能な指令入力手段と、
    該指令入力手段により入力された前記指令に基づいて前記データ選択手段により選択されたデータが前記通信相手へ前記単方向赤外線通信により送信されるよう前記データ送信手段を制御する一方、前記単方向赤外線通信によって送信すべきデータとして同一のデータが前記データ選択手段により選択された状態で、前記指令入力手段により前記データを前記通信相手へ前記単方向赤外線通信により送信する指令が入力されたとき、同じ通信態様で前記データを所定の複数回数送信したか否かを判定し、肯定判定されたときに、前記データの通信態様が変更されるよう前記データ送信手段を制御し、否定判定されたときには、前記データの通信態様が変更されないよう前記データ送信手段を制御する制御手段と、
    を備え
    前記制御手段は、前記データの通信態様が変更されるよう前記データ送信手段を制御するにあたり、前記データの通信態様が前記単方向赤外線通信から前記データ送信手段と前記データ受信手段とを使用した双方向赤外線通信へと変更されるよう前記データ送信手段と前記データ受信手段とを制御する手段である、
    データ転送装置。
  2. 通信相手へ単方向赤外線通信によりデータを送信するデータ転送方法であって、
    (a)前記単方向赤外線通信により送信すべきデータとしてユーザが選択したデータを前記通信相手へ前記単方向赤外線通信により送信する指令に基づいて、前記データを前記通信相手へ前記単方向赤外線通信により送信するステップと、
    (b)前記単方向赤外線通信によって送信すべきデータとして同一のデータが選択された状態で、前記データを前記通信相手へ前記単方向赤外線通信により送信する指令が入力されたとき、同じ通信態様で前記データを所定の複数回数送信したか否かを判定し、肯定判定されたときには、前記データの通信態様を変更し、否定判定されたときには、前記データの通信態様を変更しないステップと、
    を含み、
    前記ステップ(b)では、前記データの通信態様を変更するにあたり、前記データの通信態様を前記単方向赤外線通信から双方向赤外線通信へと変更する、
    データ転送方法。
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