JP4259195B2 - X線撮影システム - Google Patents

X線撮影システム Download PDF

Info

Publication number
JP4259195B2
JP4259195B2 JP2003168946A JP2003168946A JP4259195B2 JP 4259195 B2 JP4259195 B2 JP 4259195B2 JP 2003168946 A JP2003168946 A JP 2003168946A JP 2003168946 A JP2003168946 A JP 2003168946A JP 4259195 B2 JP4259195 B2 JP 4259195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
receiving unit
ray
image
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003168946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005000476A (ja
Inventor
吉秀 鈎
徹 中山
啓史 井上
勲 中田
充 梅田
好二 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2003168946A priority Critical patent/JP4259195B2/ja
Publication of JP2005000476A publication Critical patent/JP2005000476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4259195B2 publication Critical patent/JP4259195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管と受光部とを有するX線装置を2組備えるX線撮影システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、X線管および受光部を対向配置したX線装置を、2台組み合わせたX線撮影システムがある(例えば、特許文献1参照。)。各X線装置のX線管および受光部は他方のX線装置のX線管および受光部と90度の角度で配置され、それらは回転装置によって90度の角度を保った状態で一体に回転させられる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−234717号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、被検者の心臓や頭部などの検査・治療を行う際には、その度に被検者の同じ部位を繰り返し透視撮影する必要がある。しかしながら、従来のX線撮影システムでは被検者に対するX線管と受光部との位置関係が一定であるため、同じ部位を透視撮影する場合に、被検者に対して同じ向きからX線が照射されることになる。その結果、皮膚のある一部分に対して、被爆量が増大してしまうという問題があった。
【0005】
さらに、検査・治療を行う際には、術者は作業しやすい一定の位置において作業を行うのが一般的である。その場合、術者がX線管側に立っていると、散乱したX線を多く浴びてしまうことになり、複数回の検査・治療を行ったときの被爆量は多大な量となる。
【0006】
本発明は、装置を据え付けた後に、X線装置のX線管および受光部の位置を反転することができるX線撮影システムを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によるX線撮影システムは、対向配置された第1のX線管と第1の受光部とを有し、主に被検者の正面方向からのX線画像を撮影する正面系X線装置と、対向配置された第2のX線管と第2の受光部とを有し、主に被検者の側面方向からのX線画像を撮影する側面系X線装置とを備え、側面系X線装置は、第2のX線管および第2の受光部を垂直軸を回転軸として回転して、互いの位置を反転する水平回転手段を備え、正面系X線装置は、該正面系X線装置を反転時の側面系X線装置の移動範囲外へ退避させる退避手段を備えたことを特徴とする
請求項2の発明は、請求項1に記載のX線撮影システムにおいて、正面系X線装置を少なくとも一つの垂直軸を回転軸として回転して、正面系X線装置を反転時の移動範囲外へ退避させるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のX線撮影システムにおいて、側面系X線装置の移動範囲内にある正面系X線装置を移動範囲外へ退避させた後に、側面系X線装置の反転動作を行わせる制御手段をさらに備えたことを特徴とする
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜3は本発明によるX線撮影システムの一実施の形態を示す図である。図1はX線撮影システムの斜視図である。本実施の形態のX線撮影システムには2つのX線装置1,2が設けられており、図2はX線装置1を示す図であり、(a)は図1のx軸正方向から視た図であり、(b)は図1のy軸負方向から視た図である。また、図3はX線装置2を示す図であり、(a)は図1のz軸正方向から視た図であり、(b)は図1のy軸負方向から視た図である。
【0009】
X線装置1は、床面に設置されたベース16と、X線管11および受光部12を保持する保持部15(図2)とから構成されている。X線装置2は、撮影台10の上方に設けられた一対のレール27と、レール27上をy方向にスライドするキャリッジ26と、X線管21および受光部22を保持する保持部25(図3)とから構成されている。撮影台10の上には、図1に示すように被検者Mが載せられる。
【0010】
X線装置1および2の各受光部12,22からの撮影情報は、メインコントローラ30に入力されて画像処理される。受光部12,22による画像をどちらのモニタ19,29に表示するかは固定されておらず、アーム13,23の姿勢情報によって決定される。モニタ19,29に画像を表示する際の表示制御方法については後述する。
【0011】
図2に示すように、X線装置1の保持部15は、両端にX線管11および受光部12を対向するように保持するC型のアーム13と、アーム13をスライド自在に保持する保持枠14とを備えている。アーム13をスライドすると、X線管11および受光部12は被検者の検査部位が配置される位置O1を中心として回転する。
【0012】
ベース16は3つのブロック16a,16b,16cから成り、保持枠14はベース16のブロック16aに設けられている。保持枠14は軸A11に関して回転可能に保持されており、保持枠14を回転すると図2(b)のようにX線管11および受光部12も回転する。ブロック16aはブロック16bに対して軸A12を中心に回転することができ、ブロック16bはブロック16cに対して軸A13を中心に回転することができる。さらに、ブロック16cは、ベース16が設置されている床に対して軸A14を中心に回転することができる。これらの回転により、被検者に対するアーム13の位置を調節することができる。
【0013】
図3に示すようにX線装置2の保持部25は、両端にX線管21および受光部22を対向するように保持するC型のアーム23と保持枠24とを備えている。さらに、この保持枠24はキャリッジ26に取り付けられている。保持枠24はアーム23を矢印で示すようにスライドさせる機能を備えるとともに、保持枠24自体をキャリッジ26に対して軸B11を回転軸として回転させることができる。例えば、図3(b)に示す状態からアーム23を180(deg)回転して反転させることにより、同一角度撮影においてX線管21と受光部22との位置を逆転させることができる。
【0014】
また、アーム23をスライドすると、X線管21および受光部22は被検者の検査部位が配置される位置O1を中心として回転する。上述したX線装置1,2の各保持枠14,24には、機械式のポテンショメータや光学式のロータリーエンコーダ等の位置センサが設けられており、アーム13,23の姿勢情報である各位置センサの出力信号はメインコントローラ30に入力される。
【0015】
《反転動作の説明》
アーム23を軸B11に関して180(deg)回転してX線管21と受光部22との位置を逆転し、被検者の同一部位を撮影する場合には、アーム23とX線装置1とが干渉しないように、アーム23の回転駆動の前にX線装置1に退避動作をさせる。図12は保持枠14およびベース16の動作を示す図である。なお、図12では、軸A11〜A14間を結ぶ直線で各部を示した。ベース16のブロック軸A14に関して回転すると、ブロック16cの上部に設けられているブロック16b,16aおよび保持枠14は、軸A14の回りを矢印R1のように一体で回転する。
【0016】
また、ブロック16cに対してブロック16bを軸A13に関して回転すると、ブロック16bおよび保持枠14は、軸A13の回りを矢印R2のように一体で回転する。さらに、ブロック16bに対してブロック16aを軸A12に関して回転させると、保持枠14はR3のように首振り動作をする。このように軸A12〜A14に関する回転動作を組み合わせることにより、X線装置1の退避動作、すなわち、X線装置2のアーム23に対するアーム13の退避動作を行わせる。
【0017】
図13は反転動作手順を示す図であり、(a)〜(c)の順に動作が行われる。図13(a)〜13(c)はX線装置1,2を装置上方(z軸正方向)から見た図であり、ベース16および保持枠14については図12と同様な表示方法で表示した。図13では、ブロック16aを示す直線は紙面に垂直となっているため、軸A12を表す黒丸に隠れてしまうので表示を省略した。また、X線装置1では、X線管11と受光部12はz軸方向に沿って配置されていて、受光部12が図示手前側になっている。
【0018】
図13(a)は反転動作前の状態を示しており、X線装置2のX線管21は被検者Mの右側に配置され、受光部22は被検者Mの左側に配置されている。100はX線装置2のX線管21および受光部22を反転させる際のそれらの移動範囲を示しており、移動範囲100内にX線装置1のアーム13等があると、干渉が生じてしまう。X線管21および受光部22の反転動作は、図1の撮影台10に被検者Mを載せる前に行う。
【0019】
まず、X線装置1の軸A12〜A14に関する回転動作を行わせて、図13(b)の矢印▲1▼のようにX線装置1のX線管11,受光部12を移動範囲100の外側に移動させる。この場合、保持枠14およびベース16のブロック16a,16bが移動範囲100の外側に出るように退避させる。なお、ベース16の最下部のブロック16cは、図1に示すようにアーム23よりも下側にあるので、図3(a)では移動範囲100内にあるように見えるが、反転動作時にアーム23等と干渉することは無い。
【0020】
次に、矢印丸2のようにX線装置2のアーム23を軸B11に関して180(deg)回転させる。その結果、図3(c)に示すように、X線管21および受光部22の位置が相互に入れ替わる。反転動作が終了したならば、被検者Mを撮影台10に載置する。なお、入れ替え前のX線管21および受光部22の配置が図14(a)のように角度θだけ傾いている場合には、軸B11について180(deg)回転すると、図14(b)の破線で示すように逆方向に角度θ傾くことになる。そのため、軸B11について180(deg)回転したならば、その後、アーム23を矢印R4方向に角度2θだけスライドさせる。
【0021】
このように、本実施の形態のX線撮影システムでは、被検者の同一部位を複数回撮影する場合に、アーム23を反転させることによりX線管21と受光部22の位置を逆転させることができる。このような逆転によってX線の照射方向も逆転するため、従来ではX線照射を受け続けなくてはならなかった部分における被爆量が低減する。また、術者の位置が一定であった場合も、X線管21および受光部22との位置関係が逆転するため、散乱X線による被爆量を従来よりも低減できるという効果がある。
【0022】
図4は、X線撮影システムの制御系の概略構成を示すブロック図である。メインコントローラ30には2つの制御部31,32が設けられており、X線装置1からのアーム13に関する姿勢情報および撮影情報は制御部31に入力され、X線装置2からのアーム23に関する姿勢情報および撮影情報は制御部32に入力される。制御部31と制御部32との間では互いの姿勢情報がやり取りされ、アーム同士が干渉しないようにコントロールされる。
【0023】
また、各制御部31,32は、入力された撮影情報をそれぞれ画像処理装置33へと出力する。画像処理装置33は各受光部12,22からの撮影情報に対して各種画像処理を施し、処理後の画像を各アームの姿勢状況に基づいてモニタ19,29に表示させる。
【0024】
アーム13,23の姿勢制御に関するパラメータの設定や、姿勢指令値などの入力および姿勢変更の指示は保持装置操作部34により行われる。すなわち、保持装置操作部34によりアーム23の反転動作が指示されると、図13に示す一連の動作が実行される。アーム13に関する操作情報は制御部31に送信され、アーム23に関する操作情報は制御部32に送信される。また、画像処理に関するパラメータ設定等は画像処理操作部35により行われる。画像処理操作部35には、受光部12,22で撮像された画像をモニタ19,29のどちらに表示するか手動で設定するスイッチや、表示するモニタを切り換えるスイッチが設けられている。
【0025】
《画像表示制御について》
次いで、モニタ19,29に画像を表示する際の表示制御の一例について説明する。図5の(a)〜(c)および図6の(a),(b)は表示制御動作を模式的に示した図である。まず、被験者MのX線撮影を行う際の撮影角度領域を図5(a)〜(c)のように2種類の領域F、Lに区分する。例えば、被験者Mの中心線から左右にθずつ傾いた線までの領域をFとし、他の領域をLとする。領域Fの撮影角度で得られる画像はいわゆる被験者Mの正面画像であり、領域Lの撮影角度で得られる画像は側面画像である。なお、ここでは左右にθずつ傾いた線までの領域をFとしたが、領域F、Lの設定についてはこれに限らず種々の設定が可能である。
【0026】
ここでは説明を簡単にするために、2θ=90(deg)であって、受光部12と受光部22との相対角度を90(deg)に保った状態で回転する場合について考える。回転は点O1を中心に行われる。このような関係を保つようにアーム13,23の姿勢を変えることにする。そして、受光部12,22が領域Fにある場合にはその画像をモニタ19に表示し、受光部12,22が領域Lにある場合にはその画像をモニタ29に表示する。すなわち、モニタ19には常に領域Fで撮影された画像が表示され、モニタ29には常に領域Lで撮影された画像が表示されることになる。
【0027】
図5(a)に示す状態では、モニタ19には受光部12により撮影された画像が表示される。一方、受光部22と受光部12との相対角度は90(deg)であるとしたので受光部22は領域Lにあり、受光部22で撮影された画像はモニタ29に表示される。図5(b)は、図5(a)に示す状態から角度θ1だけ左回りに回転した状態を示したものである。この場合も、受光部12は領域Fにあり、受光部22は領域Lにあるので、図5(a)の場合と同様に受光部12の画像はモニタ19に表示され、受光部22の画像はモニタ29に表示される。
【0028】
図5(c)は図5(b)に示す状態からさらに左回り回転し、図5(a)から角度θ2(>45(deg))だけ回転した場合を示している。この場合には、受光部12は領域Lに入っており、受光部22は領域Fに入っている。そのため、モニタ19の表示画像は受光部12の画像から受光部22の画像に切り換わり、モニタ29の表示画像は受光部22の画像から受光部12で撮影された画像に切り換わる。
【0029】
図6に示す模式図は、X線管21と受光部22との位置関係が逆になった場合を示している。この場合も、受光部12は領域Fにあるので受光部12の画像はモニタ19に表示され、受光部22は領域Lにあるのでモニタ29に表示されている。図6(b)は、図6(a)に示す状態から受光部12および受光部22を右回りに回転し、受光部12の位置が領域Fから領域Lへと変化し、受光部22の位置が領域Lから領域Fと変化した場合を示している。
【0030】
〈受光部12,22が同一領域にある場合〉
図5,6に示した例では、受光部12と受光部22とが常に互いに異なる領域にある場合について説明したが、ここでは受光部12および受光部22が同時に同一領域に入っている場合の制御例について説明する。
【0031】
[第1の制御例]
第1の制御例では、受光部12および受光部22が同一領域にある場合には受光部12の方を優先し、受光部12の画像をその領域を表示するモニタに表示させる。例えば、図7に示す例では、受光部12および受光部22は同一領域Fに入っている。この場合、受光部12の画像はモニタ19に表示し、受光部22の画像はモニタ29に表示する。一方、受光部12および受光部22が同一領域Lに入っている場合には、図7の場合とは逆に、受光部12の画像はモニタ29に表示し、受光部22の画像はモニタ19に表示する。
【0032】
図8は、このようなアルゴリズムで制御する場合の制御動作を示すフローチャートである。図8の動作は、検査開始が指令されるとスタートする。ステップS1では、保持枠14,24に設けられた位置センサの信号に基づいて、受光部12,22の位置を求める。ステップS2では、ステップS1で求められた受光部12の位置が、領域Fおよび領域Lのいずれにあるかを判定する。ステップS2において受光部12が領域Fにあると判定されるとステップS3に進み、逆に受光部12が領域Lにあると判定されるとステップS4に進む。
【0033】
ステップS2からステップS3に進んだ場合には、受光部12は領域Fにあり、受光部22は領域Fまたは領域Lのいずれかにあることになる。受光部12と検出22とが同一領域内にある場合には受光部12の画像を優先的にモニタ19に表示するようにしているので、ステップS3では受光部12の画像をモニタ19に表示し、受光部22の画像をモニタ29に表示する。
【0034】
一方、ステップS2からステップS4に進んだ場合には、受光部12は領域Lにあり、受光部22は領域Fまたは領域Lのいずれかにあるので、受光部12の画像をモニタ29に表示し、受光部22の画像をモニタ19に表示する。ステップS3またはS4の処理が終了したならば、いずれの場合もステップS1へ戻る。なお、上述した例では受光部12を優先したが、受光部22を優先する場合にも同様に考えれば良く、優先する受光部を保持装置操作部34(図4参照)で設定するようにしても良い。
【0035】
[第2の制御例]
第2の制御例では、領域F,L内における受光部12と受光部22との相対位置関係に基づいてモニタ19,29への表示を決定する。例えば、図9(a)に示すように同一領域F内において、左側にある方の受光部12の画像を領域Fの画像を表示するためのモニタ19に表示し、右側にある方の受光部22の画像をモニタ29に表示する。ここで、左側とは時計回転方向の負の方向を意味し、右側とは時計回転方向の正の方向を意味すると仮定する。図9(b)の場合には受光部22の方が左側にあるので、受光部22の画像をモニタ19に表示し、受光部12の画像はモニタ29に表示する。
【0036】
なお、領域Lの場合も同様な制御を行う。すなわち、受光部12,22が同一領域L内にある場合には、左側にある受光部の画像を領域Lの画像を表示するためのモニタ29に表示する。
【0037】
図10は、第2の制御例の制御動作を示すフローチャートである。ステップS11では、位置センサの信号に基づいて受光部12,22の位置を求める。ステップS12では受光部12,22が同一領域にあるか否かを判定し、同一領域と判定されるとステップS13へ進み、同一領域でないと判定されるとステップS14へ進む。
【0038】
(同一領域でない場合)
同一領域でないと判定されてステップS12からステップS14へ進んだ場合には、ステップS14において、ステップS11で求められた受光部12の位置が領域Fおよび領域Lのいずれにあるかを判定する。ステップS14において受光部12が領域Fにあると判定されるとステップS15に進み、逆に受光部12が領域Lにあると判定されるとステップS16に進む。ステップS15では、受光部12の画像をモニタ19に表示し、受光部22の画像をモニタ29に表示する。ステップS16では、受光部12の画像をモニタ29に表示し、受光部22の画像をモニタ19に表示する。
【0039】
一方、ステップS12で同一領域であると判定されてステップS13に進んだ場合には、ステップS13において受光部12が受光部22に対して左側か右側かを判定する。ステップS13において受光部12が左側と判定されるとステップS14へ進み、受光部12が右側と判定されるとステップS17へ進む。
【0040】
(同一領域の場合)
ステップS13からステップS14へ進んだ場合、ステップS14において受光部12の位置が領域Fおよび領域Lのいずれにあるかを判定する。ステップS14で領域Fと判定されたときには、受光部12,22は図9(a)に示すように同一領域Fにあるので、ステップS15に進んで受光部12の画像をモニタ19に表示し、受光部22の画像をモニタ29に表示する。また、ステップS14で領域Lと判定された場合にはステップS16に進み、左側にある受光部12の画像を領域Lの画像を表示するためのモニタ29に表示し、受光部22の画像はモニタ19に表示する。
【0041】
一方、ステップS13で受光部12が右側にあると判定されてステップS17へ進んだ場合、ステップS17において受光部12の位置が領域Fか領域Lかを判定する。ステップS17で受光部12の位置が領域Fであると判定された場合、すなわち、図9(b)のような状況にある場合、ステップS16へ進んで受光部12の画像をモニタ29に表示し、受光部22の画像をモニタ29に表示する。また、ステップS17において領域Lと判定されるとステップS15に進んで、左側にある受光部22の画像を領域Lの画像を表示するためのモニタ29に表示し、受光部12の画像はモニタ19に表示する。ステップS15またはS16の処理が終了したならば、いずれの場合もステップS1へ戻る。
【0042】
上述した本実施の形態のX線撮影システムは、次のような効果を奏する。
(a)受光部12,22の位置する領域が異なる場合には、常に、モニタ19には領域Fの画像が表示され、モニタ29には領域L画像が表示される。そのため、オペレータは、アーム13,23の姿勢を目視で確認して、モニタ19,29表示がどの角度領域の画像かを確認する必要がなく、装置の操作が従来よりも簡単になる。また、受光部12,22が同一領域にある場合には、予め設定されたモニタにそれぞれの画像が表示されるので、オペレータが混乱することはない。
【0043】
(b)被爆量の軽減のためにX線管の位置と受光部との位置関係を入れ替える場合がある。例えば、図5(a)の状態から受光部12を領域LのX線管21の位置へ移動し、受光部22をX線管11の位置に移動した場合、図5(a)の状態と同じ撮影角度の画像が得られるが、従来の場合には、受光部12,22とモニタ19,29とが一対一で対応していたため、入れ替えによってモニタ19の画像は正面画像から側面画像になり、モニタ29の画像は側面画像から正面画像に変化する。しかし、本実施の形態では、入れ替え後は図5(c)の場合と同様に、受光部12の画像(側面画像)はモニタ29に表示され、受光部22の画像はモニタ19に表示されるので、入れ替え前後でモニタ19,29に表示される画像の角度方向が変化しない。
【0044】
なお、上述した実施の形態では、受光部12,22の画像をモニタ19,29のどちらに表示するかを、受光部12,22の位置によって自動的に切り換えたが、画像処理操作部35(図4)を操作して手動で切り換えるようにしても良い。手動切換を行うことにより、オペレータは自分にとって分かりやすい形態で画像を表示させることができる。
【0045】
また、X線撮影システムでは、図11のように撮影画像を表示するモニタ19,29に加えて、過去に撮影した画像をレファレンス画像として表示するモニタ40,41を備えるものもある。図11のようにモニタ19に正面画像が表示されている場合には、モニタ40にも正面から撮影したレファレンス画像が表示される。そして、受光部12,22を移動して領域Lに受光部12が入って領域Fに受光部22が入ったときには、モニタ19の画像は受光部12の画像から受光部22の画像に切り換わる、モニタ40のレファレンス画像正面画像のままである。モニタ41についても同様で、モニタ29の画像は受光部22の画像から受光部12の画像に切り換わるが、モニタ41のレファレンス画像は側面画像のままである
【0046】
なお、上述した実施の形態では、X線装置1に退避動作をさせてX線装置2のアーム23を反転させる反転動作について説明したが、X線装置2に退避動作をさせてX線装置1のアーム13を反転させる反転動作をさせても良い。この場合、図1においてキャリッジ26をy軸負方向に退避移動させ、X線装置1のアーム13の反転動作を行わせるようにする。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
【0047】
なお、以上説明した実施の形態と特許請求の範囲の要素との対応において、X線管11は第1のX線管を、X線管21は第2のX線管を、受光部12は第1の受光部を、受光部22は第2の受光部を保持枠24は水平回転手段を制御部32は制御手段を、軸A12〜A14に関して回転するブロック16a〜16cを有するベース16は退避手段をそれぞれ構成する。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、X線管および受光部の位置を相互に入れ替えることによりX線の照射方向が逆転するので、従来ならばX線照射を受け続けなくてはならなかった部分における被爆量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるX線撮影システムの一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】X線装置1を示す図であり、(a)は図1のx軸正方向から視た図であり、(b)は図1のy軸負方向から視た図である。
【図3】X線装置2を示す図であり、(a)は図1のz軸正方向から視た図であり、(b)は図1のy軸負方向から視た図である。
【図4】X線撮影システムの制御系の概略構成を示すブロック図である。
【図5】表示制御動作を模式的に示す図であり、(a)〜(c)はそれぞれ異なる位置状態を示している。
【図6】表示制御動作を模式的に示す図であり、(a),(b)はそれぞれ異なる位置状態を示している。
【図7】受光部12および受光部22が同一領域Fに入っている場合を示す図である。
【図8】第1の制御例の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】第2の制御例における、受光部12,22の配置を示す模式図であり、(a),(b)は異なる配置を示す。
【図10】第2の制御例の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】レファレンス画像表示用のモニタ40,41を説明する図である。
【図12】保持枠14およびベース16の動作を示す図である。
【図13】反転動作手順を示す図であり、(a)〜(c)の順に動作が行われる。
【図14】反転動作を示す図であり、(a),(b)の順に動作が行われる。
【符号の説明】
1,2 X線装置
11,21 X線管
12,22 受光部
13,23 アーム
14,24 保持枠
15,25 保持部
16 ベース
16a〜16c ブロック
19,29 モニタ
30 メインコントローラ
31,32 制御部
33 画像処理装置
34 保持装置操作部
35 画像処理操作部
100 移動範囲

Claims (3)

  1. 対向配置された第1のX線管と第1の受光部とを有し、主に被検者の正面方向からのX線画像を撮影する正面系X線装置と、
    対向配置された第2のX線管と第2の受光部とを有し、主に被検者の側面方向からのX線画像を撮影する側面系X線装置とを備え、
    前記側面系X線装置は、前記第2のX線管および前記第2の受光部を垂直軸を回転軸として回転して、互いの位置を反転する水平回転手段を備え、
    前記正面系X線装置は、該正面系X線装置を前記反転時の前記側面系X線装置の移動範囲外へ退避させる退避手段を備えたことを特徴とするX線撮影システム。
  2. 請求項1に記載のX線撮影システムにおいて、
    前記退避手段は、前記側面系X線装置を少なくとも一つの垂直軸を回転軸として回転して、前記側面系X線装置を前記反転時の前記移動範囲外へ退避させることを特徴とするX線撮影システム。
  3. 請求項1または2に記載のX線撮影システムにおいて、
    前記側面系X線装置の移動範囲内にある前記正面系X線装置を前記移動範囲外へ退避させた後に、前記側面系X線装置の反転動作を行わせる制御手段をさらに備えたことを特徴とするX線撮影システム。
JP2003168946A 2003-06-13 2003-06-13 X線撮影システム Expired - Lifetime JP4259195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003168946A JP4259195B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 X線撮影システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003168946A JP4259195B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 X線撮影システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005000476A JP2005000476A (ja) 2005-01-06
JP4259195B2 true JP4259195B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=34094231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003168946A Expired - Lifetime JP4259195B2 (ja) 2003-06-13 2003-06-13 X線撮影システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4259195B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007089923A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Toshiba Corp X線診断装置
JP7276071B2 (ja) * 2019-10-21 2023-05-18 株式会社島津製作所 X線透視撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005000476A (ja) 2005-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5539729B2 (ja) X線ct撮影装置
JP4632891B2 (ja) X線ct撮影装置およびx線ct撮影方法
CN101116619B (zh) X射线诊断装置
JP6125200B2 (ja) X線撮影装置
WO2006051690A1 (ja) X線ct装置およびx線ct方法
JP4594572B2 (ja) パノラマx線ct撮影装置
JP3149268B2 (ja) 平面断層撮影機能付き曲面断層x線撮影装置
JP5201693B2 (ja) パノラマx線撮影装置およびそれを用いた撮影方法
JPH03158139A (ja) X線撮影装置
JP4247488B2 (ja) 頭頸部用コーンビームx線ct撮影装置
JPH04312451A (ja) 断層撮影装置
JP4724760B2 (ja) X線撮影装置
JP2008114056A (ja) X線ct撮影装置
JP4259195B2 (ja) X線撮影システム
JPH0871062A (ja) X線診断装置
JP2002159479A (ja) X線診断装置
JP3346441B2 (ja) X線ct装置
JP4594795B2 (ja) 歯科用パノラマx線撮影装置または、歯科用パノラマ/セファロx線撮影装置の断層像撮影方法及び装置
JP6035266B2 (ja) X線撮影装置
JP4300848B2 (ja) X線撮影システム
JPH04336042A (ja) X線診断装置
JP3607408B2 (ja) X線診断装置
JP4016636B2 (ja) アーム搭載型x線撮影装置
JP2007267788A (ja) 外科用x線診断装置
CN112055562A (zh) X射线ct拍摄装置以及x射线ct拍摄装置的控制方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4259195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term