JP3607408B2 - X線診断装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、X線を被検体に曝射して、この被検体を透過したX線を検出して前記被検体の内部構造を画像化するX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線診断装置は、図10に示すように、中心角略90°の弧形状の回動アーム101の一端外周面を天井から図11( a )に示す回転方向Rに回動自在に吊り下げ、この回動アーム101の他端内周面に( 回転方向Sに )回動自在にC形状( 中心角略180°の弧形状 )のCアーム102の中央外周面を軸支している。このCアーム102の両端には、X線を被検体に曝射するX線管装置103及び被検体を透過したX線を検出して検出部位の内部構造の撮影を行う撮影装置104が保持されている。
回動アーム101は、天井の固定点を通り天井( 又は床面 )に対して垂直な回動軸( γ軸 )により回動し、Cアーム102は、回動アーム101との固定点を通るγ軸に対して直交する回動軸( β軸 )により回動すると共に、回動アーム101との固定点がスライド式に摺動してγ軸及びβ軸に対して直交する回動軸( α軸、図示せず )により回動する。なお、γ軸、β軸及びα軸は、アイソセンタOを通り、このアイソセンタを中心として撮影対象としての被検体( 人体 )の撮影部位を天板上に載置して位置決めされる。
【0003】
さらに、X線管装置103及び撮影装置104は、γ軸上にアイソセンタOを挟んで対向して位置決めされ、それぞれアイソセンタOを中心とする球面軌道上を移動することができるようになっている。X線は、X線管装置103からこのγ軸を通って被検体と透過し、撮影装置104へ入射する。
ここで、回動アーム101の回動位置( γ )を0°としたとき、図11( a )に示すように、水平方向( 矢印P )に移動する天板上に横臥された被検体は、X線管装置103と撮影装置104との間の焦点及びCアーム102の略中央部を結ぶ直線に沿ってその焦点へ移動してセットされる。このとき、通称「頭入れ」と呼ばれるセットとなる。
また、回動アーム101の回動位置を90°としたとき、図11( b )に示すように、天板上の被検体は、X線管装置103と撮影装置104との間の焦点及びCアーム102の略中央部を結ぶ直線に直交するようにその焦点位置へ移動してセットされる。このとき、通称「横入れ」と呼ばれるセットとなる。
【0004】
一方、X線管装置103のX線管からX線が曝射されるX線曝射側には、図12に示すように、撮影装置104( I.I=イメージ・インテンシファイア )側から順番に、X線の曝射範囲を制限する円形絞り111及び方形絞り112〜115が設けられている。なお、図12中の円で示す116はイメージ・インテンシファイアの入力面を示している。
図12( a )は、イメージ・インテンシファイアの入力面116と、円形絞り111と、方形絞り112〜115との重なり方を透視的に示す図である。図12( b )は、イメージ・インテンシファイアの入力面116と円形絞り111との重なり方を示す図である。図12( c )は、イメージ・インテンシファイアの入力面116と方形絞り112〜115の重なり方を示す図である。
図12( b )に示すように、円形絞り111は、イメージ・インテンシファイアの入力面116に外接するように絞り制御される。図12( c )に示すように、方形絞り112〜115は、4枚の方形羽根から構成され、第1の方形羽根112と第3の方形羽根114とが一組となり、また、第2の方形羽根113と第4の方形羽根115とが一組となり、それぞれ互いに接近又は離間するように絞り制御され、第1,第3の方形羽根112,114の移動方向と第2,第4の方形羽根113,115の移動方向とは直交するようになっている。
【0005】
さらに、図13に示すように、X線管装置103のX線管からX線が曝射されるX線曝射側には、X線のハレーション等を防止する補償フィルタ121〜123が設けられている。
第1の補償フィルタ121及び第2の補償フィルタ122は、被検体( 観察部位 )の形状に合わせた形状を有し、それぞれ接近( X線像内への挿入量が増える方向への移動 )又は離間( X線像内への挿入量が減る方向への移動 )ができるように制御され、また、第1の補償フィルタ121及び第2の補償フィルタ122はX線の曝射方向を中心としてそれぞれ回転できるように構成されている。第3の補償フィルタ123は、第1の補償フィルタ121及び第2の補償フィルタ122と同様に回転、接近、離間の動作を行うことができ、さらにX線の曝射方法に沿って水平移動できるように構成されている。
【0006】
このようなX線診断装置には、図示しないが、X線撮影装置により撮影されたX線透過画像を表示するモニタと、回動アーム111及びアーム112を回動制御する操作や方形絞り112〜115及び補償フィルタ121〜123を制御する操作を行う操作ボックスとが設けられている。
例えば、方形絞り112〜115を制御する操作スイッチは、図14に示すように、上方向に倒せば、第1,第3の方形羽根112,114が離間し( 開き )、下方向に倒せば、第1,第3の方形羽根112,114が接近し( 閉じ )、右方向に倒せば第2,第4の方形羽根113,115が離間し( 開き )、左方向に倒せば第2,第4の方形羽根113,115が接近する( 閉じる )ようになっている。なお、補償フィルタ121〜123についても、同様な移動操作を行うための操作スイッチがあり、同様な仕組みになっている。
【0007】
回動アーム101の回動位置が0°の「頭入れ」の場合、図15に示すモニタ画面上の映像において、上部の絞り影像131は第1の方形羽根112の射影像であり、右部の絞り影像132は第2の方形羽根113による射影像であり、下部の絞り影像133は第3の方形羽根114による射影像であり、左部の絞り影像134は第4の方形羽根115による射影像である。
この場合には、操作ボックスにおける操作案内表示と同じく、操作スイッチを上方向に倒せば、モニタ上でも上下方向の絞り影像が離間して開き、操作スイッチを右方向に倒せば、モニタ上でも左右方向の絞り影像が離間して開き、操作スイッチを下方向に倒せば、モニタ上でも上下方向の絞り影像が接近して閉じ、操作スイッチを左方向に倒せば、モニタ上でも左右方向の絞り影像が接近して閉じるようになる。
【0008】
しかし、回動アーム101の回動位置が90°の「横入れ」の場合、図15に示すモニタ画面上の映像において、上部の絞り影像131は第4の方形羽根115による射影像であり、右部の絞り影像132は第1の方形羽根112の射影像であり、下部の絞り影像133は第2の方形羽根113による射影像であり、左部の絞り影像134は第3の方形羽根114による射影像である。
この場合には、操作ボックスにおける操作案内表示とは異なり、操作スイッチを上方向に倒せば、モニタ上では左右方向の絞り影像が離間して開き、操作スイッチを右方向に倒せば、モニタ上では上下方向の絞り影像が離間して開き、操作スイッチを下方向に倒せば、モニタ上では左右方向の絞り影像が接近して閉じ、操作スイッチを左方向に倒せば、モニタ上では上下方向の絞り影像が接近して閉じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来のX線診断装置において、回動アーム101の回動位置が90°の「横入れ」の場合に、操作ボックスの操作スイッチによる方形絞り及び補償フィルタの移動操作において、操作ボックスにおける移動方向の案内表示とは異なる移動制御が行われるという問題があった。
この問題を解決するための方法として、モニタ上での各射影像の位置が固定となるように、方形絞り及び補償フィルタも90°回転する機構を設けるという方法( 例えば、特願平5−334388号 )があるが、装置の機械的な自由度・余裕度からそのような回転機構を設けることができない場合がある。
【0010】
また、従来のX線診断装置において、各方形羽根112〜115の移動速度は予め設定された速度で制御されていたため、SIDの変化やイメージ・インテンシファイアの拡大モードによりモニタ上での各方形羽根112〜115の移動速度が変化して操作し難くなるという問題があった。
また、従来のX線診断装置において、方形絞り112〜115でX線の曝射範囲を絞ったときに、図16に示すように、円形絞り111の内部の各方形羽根112〜115の部分( 斜線部分 )141は、各方形羽根112〜115のみがX線を遮蔽している。この方形絞り112〜115は、透過や回析等が原因でわずかにX線を透過してしまう。このわずかなX線でもより確実に遮蔽することができれば、被検体への不必要なX線の曝射を削減して、被検体への負担をより軽くすることができると期待される。
【0011】
そこでこの発明は、X線絞りの制御を改善することにより、操作性の向上を図ることができるX線診断装置を提供することを目的とする。
また、X線絞りを改良することにより、確実に不必要なX線の曝射を削減して、被検体への負担の軽減を図ることができるX線診断装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1対応の発明は、天板に載置された被検体に向けてX線を曝射するX線源と、前記X線源から曝射されたX線の曝射範囲を制限するものであり、異なる方向に沿って移動可能な少なくとも2つのX線絞りと、前記被検体を透過したX線像を撮像するX線像撮像手段と、前記X線源と前記X線像撮像手段とを対向させて支持するアームと、前記アームを少なくとも支柱回転方向に回転可能に保持するアーム保持手段と、前記X線像撮像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、前記X線絞りの移動を指示するための操作手段と、前記アームが前記支柱回転方向に回転した際に、前記表示手段に表示されるX線絞りの移動方向が前記操作手段へ入力する移動方向に一致するように、移動するX線絞りを切換えるX線絞り駆動手段と、を備えたことを特徴とするX線診断装置である。
請求項2対応の発明は、天板に載置された被検体に向けてX線を曝射するX線源と、前記X線源から曝射されたX線の曝射範囲を制限するものであり、異なる方向に沿って移動可能な少なくとも2つのX線絞りと、前記被検体を透過したX線像を撮像するX線像撮像手段と、前記X線源と前記X線像撮像手段とを対向させて支持するアームと、前記アームを少なくとも支柱回転方向に回転可能に保持するアーム保持手段と、前記X線像撮像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、前記X線絞りの移動を指示するための操作手段と、前記アームが、前記アームの略中央部と前記X線源と前記X線像撮像手段の間の焦点を結ぶ直線に前記被検体が沿うような位置から、前記支柱回転方向に略45度回転した際に前記表示手段に表示されるX線絞りの上下の移動方向と左右の移動方向を切換えるX線絞り駆動手段と、備えたことを特徴とするX線診断装置である。
請求項3対応の発明は、請求項1又は請求項2に係る装置において、前記X線源から曝射されたX線の分布を変えるものであり、異なる方向に沿って移動可能な少なくとも2つの補償フィルタと、前記補償フィルタの移動方向を指示するための操作手段と、前記アームが前記支柱回転方向に回転した際に、前記表示手段に表示される補償フィルタの移動方向が前記操作手段へ入力する移動方向に一致するように、移動する補償フィルタを切換える補償フィルタ駆動手段と、をさらに備えたことを特徴とするものである。
請求項4対応の発明は、請求項1乃至3のうちいずれか一項に係る装置において、前記X線絞りは、X線の曝射範囲を制限する複数枚の方形羽根から構成された方形絞りと、X線の曝射範囲を略円形状に制限する円形絞りと、を備え、画像化すべき撮影領域に外接するように、前記方形絞りによるX線の曝射範囲を制御し、この制御による前記方形絞りの曝射領域に外接するように前記円形絞りによるX線の曝射範囲を制御することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、この発明を適用したX線診断装置の要部構成を示すブロック図である。 このX線診断装置は、絞り装置1と、保持装置2と、画像処理装置3と、X線発生装置4とから構成されている。
前記絞り装置1は、図2に示すように、方形絞り11と、円形絞り12と、補償フィルタ13と、絞り制御部14とから構成され、さらに絞り制御部14には速度制御部15及びスイッチ切換制御部16が備えられている。
前記保持装置2は、図3に示すように、回動アーム21と、Cアーム22と、回動アーム・Cアーム制御部23と、操作ボックス24とから構成されている。
【0016】
前記画像処理装置3は、図4に示すように、撮影装置31と、画像処理制御部32と、モニタ33とから構成されている。
前記X線発生装置4は、図5に示すように、X線管41と、X線管制御部42とから構成されている。
前記絞り制御部14は前記回動アーム・Cアーム制御部23に接続され、この回動アーム・Cアーム制御部23と前記画像処理制御部32とが接続され、この画像処理制御部32にはX線管制御部42が接続されている。
【0017】
前記X線管41は、X線管制御部42により制御された高電圧電流が供給されるとX線を発生して、アイソセンタに位置する被検体の撮影部位へX線を曝射する。
このX線管41のX線曝射面側には、そのX線のハレーション等を防止する前記補償フィルタ13、撮影装置31を構成するイメージインテンシファイアの入力面の外周に外接してX線曝射範囲を略円形形状に制限する前記円形絞り12、4枚の方形羽根により構成され、X線曝射範囲を略四角形形状に制限する前記方形絞り11が配置されている。
前記補償フィルタ13、前記円形絞り12、前記方形絞り11は、前記絞り制御部14により移動制御されるようになっている。
前記速度制御部15は、前記モニタ33上での前記方形絞り11、前記補償フィルタ13の移動速度が、拡大モード等において見掛上変化しないように実際の前記方形絞り11、前記補償フィルタ13の移動速度を制御するものである。
前記スイッチ切換制御部16は、「頭入れ」及び「横入れ」等に関係なく、前記保持装置2の前記操作ボックス24の操作方向と前記モニタ33上での前記方形絞り11及び前記補償フィルタ13の移動方向が常に一致するように、前記方形絞り11及び前記補償フィルタ13の移動制御を切換えるものである。
【0018】
前記X線管41及び前記撮影装置31は、従来の技術で説明したように、前記Cアーム22のγ軸上の両端に対向して配置されている。そして、前記Cアーム22は、天井に回動自在に吊下げられている前記回動アーム21の一端に回動自在、摺動自在に接続されている。すなわち、このX線診断装置は、3軸保持装置を備えている。
前記回動アーム21及び前記Cアーム22は、それぞれ前記回動アーム・Cアーム制御部23により制御され、この回動アーム・Cアーム制御部23には、前記操作ボックス24が接続されている。
この操作ボックス24は、図示しないが、前記X線管41、前記回動アーム31、前記Cアーム32、前記方形絞り11、前記補償フィルタ13等を操作するためのスイッチ及びSID( =ソース・イメージ・ディスタンス )設定操作やイメージ・インテンシファイアの拡大モード( 使用サイズモード )操作するためのスイッチが設けられている。
【0019】
前記X線管41からのX線はγ軸上を通り、アイソセンタに位置された被検体の撮影部位に曝射され、この撮影部位を透過したX線像が前記撮影装置31により撮影される。この撮影装置31は、例えば被検体を透過したX線を検出してX線画像を光画像に変換するイメジインテンシファイアとこのイメージ・インテンシファイアの光画像を撮影するTVカメラとから構成される。
この撮影装置31から出力される画像信号( 又は画像データ )は、前記画像処理制御部32で処理されて、画像として前記モニタ33に表示される。
【0020】
このような構成のこの実施の形態においては、回動アーム21の角度が0°の「頭入れ」の場合には以下の設定が行われている。すなわち、円形絞り12は撮影装置31のイメージ・インテンシファイアの入力面に外接するように制御され、方形絞り11については、従来の技術で説明した( 図14参照 )ように、操作ボックスの上下方向の操作に対しては第1,第3の方形羽根が対応し、操作ボックス24の左右方向の操作に対しては第2,第4の方形羽根が対応して、移動制御されるようになっている。
また、方形絞り11の4枚の方形羽根及び補償フィルタ13の移動速度については、それぞれSID( =ソース・イメージ・ディスタンス )の初期値及びイメージ・インテンシファイアの初期拡大モードに対応した初期値が設定されている。
【0021】
図6は、絞り制御部14が行う絞り制御処理の流れを示す図であり、この絞り制御処理の流れに基づいて方形絞り11等が制御される。
まず、ステップ1( ST1 )の処理として、操作ボックス24により操作された回動アーム21の角度を取込み、ステップ2( ST2 )の処理として、この取込んだ角度の絶対値が45°以上か否かを判断する。
ここで、回動アーム21の角度が45°以上と判断すると、ステップ3( ST3 )の処理として、切換ユニット14により、操作ボックス24の方形絞り11の絞りを調節する操作ボックス24の操作方向に対応する方形絞り11を構成する4枚の方形羽根の設定を回動アーム21の角度に応じて変更する。
【0022】
例えば、回動アーム21の角度γが0°であるときには、モニタ33上の上、右、下、左に対してそれぞれ、第1、第2、第3、第4の方形羽根が対応し、操作ボックス24の上下移動操作に応じて第1、第3の方形羽根が移動制御され、左右移動操作に応じて第2、第4の方形羽根が移動制御される。
また、回動アーム21の角度γが90°( 又は−90° )であるときには、モニタ33上の上、右、下、左に対してそれぞれ、第4、第1、第2、第3の方形羽根が対応し、操作ボックス24のスイッチ切換制御部16による設定変更により、操作ボックス24の上下移動操作に応じて、第4、第2の方形羽根が移動制御され、左右移動操作に応じて第1、第3の方形羽根が移動制御される。
【0023】
従って、回動アーム21の角度が45°以上( 45°以上135°未満、−135°より大きく−45°以下 )のときには、モニタ33の画面上の画像の4枚の方形羽根の配置において、上下の組と左右の組とが入れ替ったようになっているが、設定変更により、操作ボックス24の上下方向の操作に対しては、モニタ33の画面上の上下の組の方形羽根が対応して移動制御され、左右方向の操作に対しては、モニタ33の画面上の左右の組の方形羽根が対応して移動制御される。
【0024】
ステップ2の処理で、取込んだ回動アーム21の角度が45°未満( 0°以上45°未満、135°より大きく180°以下、−180°以上−135°以下、−45°より大きく0°以下 )と判断した場合又はステップ3の処理として操作ボックス24の操作ボックス24に対応する方形絞り11の4枚の方形羽根の設定変更を終了すると、ステップ4( ST4 )の処理として、SID又は撮影装置31のイメージ・インテンシファイアの拡大モードにより拡大率の変更が有るか否かを判断する。
ここで、拡大率の変更はないと判断すると、ステップ5( ST5 )の処理として、操作ボックス24の操作が有るか否かを判断する。ここで、操作ボックス24の操作はないと判断すると、再び前述のステップ4の処理へ戻るようになっている。
【0025】
また、前述のステップ4の処理で、拡大率の変更が有ると判断すると、ステップ6( ST6 )の処理として、拡大率の取込みを行い、ステップ7( ST7 )の処理として、その取込んだ拡大率に基づいて、方形絞り11及び補償フィルタ13の移動速度を算出して、算出した移動速度により設定変更する。
例えば、図7( a )及び図7( b )に示すように、SID( 距離 )をL1 からL2 に変更した時、L1 の時の移動速度をV1 とすると、L2 のとき、モニタ33の画面上で見掛上移動速度が変化しない移動速度V2 は、
V2 = (L2 /L1 ) ・V1
により算出することができる。
また、図8( a )及び図8( b )に示すように、撮影装置31のイメージ・インテンシファイアの拡大モード( 直径サイズモード )をS1 からS2 に変更した時、S1 の時の移動速度をV1 とすると、S2 のとき、モニタ33の画面上で見掛上移動速度が変化しない移動速度V2 は、
V2 = (S2 /S1 ) ・V1
により算出することができる。
【0026】
例えば、SIDを1/2に変更した場合、方形羽根の実際の移動速度は1/2となる。同様にイメージ・インテンシファイアの拡大モードを1/2に変更した場合にも、方形羽根の実際の移動速度は1/2となる。
このようにして算出した移動速度を、方形絞り11の各方形羽根の移動速度として、又は補償フィルタ13の移動速度として設定する。
また、前述のステップ5の処理で、操作ボックス24の操作が有ると判断すると、ステップ8( ST8 )の処理として、操作ボックス24の操作に基づいて、速度制御部15を制御して、方形絞り11の各方形羽根を設定されている移動速度で移動させる制御を行い、再び前述のステップ5の処理へ戻るようになっている。
【0027】
次に、ステップ9( ST9 )の処理として、ステップ8の処理で移動された各方形羽根の移動量又は移動位置に基づいて、この方形絞り11により絞られたエックス線の曝射範囲に外接するように、絞り制御部14により円形絞り12を移動させる制御を行い、再び前述のステップ4の処理へ戻るようになっている。
例えば、図9に示すように、点線で示す方形絞り11の中央のX線の曝射範囲21に対応して、この曝射範囲51に外接するように撮影装置31のイメージ・インテンシファイアの入力面52より狭く円形絞り12が制御される。
【0028】
このようにこの実施の形態によれば、回動アーム21を45°( 45°〜135°、−45°〜−135° )以上回動させた時には、モニタ33の画面上の方形絞り11の各方形絞りの移動方向と操作ボックス24のX線絞りを制御する操作ボックス24の案内方向とが一致するように、スイッチ切換制御部16により操作ボックス24に対応する方形羽根を切換え、また、SIDの変更又はイメージ・インテンシファイアのモードの切換え等により拡大率が変更されても、モニタ33の画面上の方形羽根の移動速度が見掛上変化しないように、拡大率の変更に基づいて速度制御部15により各方形羽根の移動速度を変更し、さらに、絞り制御部14により円形絞りを方形絞りにより絞られたX線の曝射範囲に外接するように絞る制御を行うことにより、モニタ33の画面上における操作性が変化することなく、常に同じ操作方向及び一定の移動速度を有する不変の操作性で、操作ボックス24の操作ボックス24により方形絞り11を制御することができ、しかも、X線の不必要な曝射をより確実に削減することができる。
【0029】
以上により、操作性の向上及び被検体への負担の軽減を図ることができる。
なお、この実施の形態においてはX線絞り12について説明したが、補償フィルタ13は、回動アーム21が回動しても、モニタ33の画面上の補償フィルタ13の移動方向と補償フィルタ13を操作する操作ボックス24の案内方向とが一致するように、機械的に補償フィルタ13を回動させるものでも良いし、また、X線絞り12と同様に、回動アーム21が45°以上回動したときには、モニタ33の画面上の補償フィルタ13の移動方向と補償フィルタ13を制御する操作ボックス24の案内方向とが一致するように、操作ボックス24に対応する補償フィルタを切換えるものでも良い。
また、SIDの変更又はイメージ・インテンシファイアのモードの切換え等により拡大率が変更されても、X線絞り12と同様に、補償フィルタ13の実際の移動速度を、モニタ33の画面上の補償フィルタ13の移動速度が見掛上変化しないように、拡大率の変更に基づいて変更しても良いものである。
【0030】
なお、この実施の形態においては、補償フィルタ13、円形絞り12、4枚の方形羽根から構成された方形絞り11を備えたX線診断装置について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変形が可能なものである。例えば、この発明は、補償フィルタ13及び円形絞り12がなく、方形絞り11だけを備えたX線診断装置にも適用できるものであり、また、方形絞りについて、2枚、3枚、5枚、6枚、…の方形羽根から構成されたものでも良いものである。
以上詳述したように、本X線診断装置によれば、X線絞り又は補償フィルタの移動の操作の案内方向とその操作によるモニタの画面上でのX線絞り又は補償フィルタの移動方向と一致させるように、X線絞り又は補償フィルタの移動制御を行うことにより、さらに、モニタ33の画面上におけるX線絞り又は補償フィルタの移動速度が見掛上変化しないように、SID又はイメージ・インテンシファイアの拡大モード等による拡大率に応じてX線絞り又は補償フィルタの移動速度を制御することにより、操作者は常に同じ操作感覚でX線絞り又は補償フィルタを操作することができ、操作性の向上を図ることができるX線診断装置を提供できる。また、X線絞りの円形絞りを方形絞りのX線曝射範囲に外接するように制御することにより、方形絞りを透過又は回折したX線をさらに遮蔽することができ、より確実に不必要なX線の曝射を削減して、被検体への負担の軽減を図ることができるX線診断装置を提供できる。
【0031】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明によれば、X線絞りの制御を改善することにより、操作性の向上を図ることができるX線診断装置を実現することができる。
また、X線絞りを改良することにより、確実に不必要なX線の曝射を削減して、被検体への負担の軽減を図ることができるX線診断装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のX線診断装置の要部構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態のX線診断装置の絞り装置を示すブロック図。
【図3】同実施の形態のX線診断装置の保持装置を示すブロック図。
【図4】同実施の形態のX線診断装置の画像処理装置を示すブロック図。
【図5】同実施の形態のX線診断装置のX線発生装置を示すブロック図。
【図6】同実施の形態のX線診断装置の絞り制御部が行う絞り制御処理の流れを示す図。
【図7】同実施の形態のX線診断装置におけるSIDの変更について説明するための図。
【図8】同実施の形態のX線診断装置におけるイメージ・インテンシファイアの拡大モードの変更について説明するための図。
【図9】同実施の形態のX線診断装置における円形絞りとX線の曝射範囲との位置関係を示す図。
【図10】X線診断装置のガントリ部を示す斜視図。
【図11】X線診断装置における回動アーム及びCアームの回動方向及び頭入れと横入れとを説明するための略式図。
【図12】従来のX線診断装置におけるイメージ・インテンシファイアの入力面と円形絞りと方形絞りとの配置関係を示す図。
【図13】X線診断装置におけるイメージ・インテンシファイアの入力面と補償フィルタとの配置関係を示す図。
【図14】X線診断装置における方形絞りを制御する操作ボックス24の操作案内を示す図。
【図15】X線診断装置におけるモニタの画面上の方形絞りの位置を示す図。
【図16】従来のX線診断装置における円形絞りと実際のX線の曝射範囲との位置関係を示す図。
【符号の説明】
1…中央制御部、
4…回動アーム、
9…モニタ、
10…補償フィルタ、
11…円形絞り、
12…方形絞り、
13…移動機構制御部、
13−1…速度制御部、
14…切換ユニット、
15…操作ボックス24。

Claims (4)

  1. 天板に載置された被検体に向けてX線を曝射するX線源と、
    前記X線源から曝射されたX線の曝射範囲を制限するものであり、異なる方向に沿って移動可能な少なくとも2つのX線絞りと、
    前記被検体を透過したX線像を撮像するX線像撮像手段と、
    前記X線源と前記X線像撮像手段とを対向させて支持するアームと、
    前記アームを少なくとも支柱回転方向に回転可能に保持するアーム保持手段と、
    前記X線像撮像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、
    前記X線絞りの移動を指示するための操作手段と、
    前記アームが前記支柱回転方向に回転した際に、前記表示手段に表示されるX線絞りの移動方向が前記操作手段へ入力する移動方向に一致するように、移動するX線絞りを切換えるX線絞り駆動手段と、
    を備えたことを特徴とするX線診断装置。
  2. 天板に載置された被検体に向けてX線を曝射するX線源と、
    前記X線源から曝射されたX線の曝射範囲を制限するものであり、異なる方向に沿って移動可能な少なくとも2つのX線絞りと、
    前記被検体を透過したX線像を撮像するX線像撮像手段と、
    前記X線源と前記X線像撮像手段とを対向させて支持するアームと、
    前記アームを少なくとも支柱回転方向に回転可能に保持するアーム保持手段と、
    前記X線像撮像手段で撮像された画像を表示する表示手段と、
    前記X線絞りの移動を指示するための操作手段と、
    前記アームが、前記アームの略中央部と前記X線源と前記X線像撮像手段の間の焦点を結ぶ直線に前記被検体が沿うような位置から、前記支柱回転方向に略45度回転した際に前記表示手段に表示されるX線絞りの上下の移動方向と左右の移動方向を切換えるX線絞り駆動手段と、
    を備えたことを特徴とするX線診断装置。
  3. 前記X線源から曝射されたX線の分布を変えるものであり、
    異なる方向に沿って移動可能な少なくとも2つの補償フィルタと、
    前記補償フィルタの移動方向を指示するための操作手段と、
    前記アームが前記支柱回転方向に回転した際に、前記表示手段に表示される補償フィルタの移動方向が前記操作手段へ入力する移動方向に一致するように、移動する補償フィルタを切換える補償フィルタ駆動手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載のX線診断装置。
  4. 前記X線絞りは、X線の曝射範囲を制限する複数枚の方形羽根から構成された方形絞りと、X線の曝射範囲を略円形状に制限する円形絞りと、を備え、
    画像化すべき撮影領域に外接するように、前記方形絞りによるX線の曝射範囲を制御し、この制御による前記方形絞りの曝射領域に外接するように前記円形絞りによるX線の曝射範囲を制御することを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載のX線診断装置。
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