JP4259007B2 - Phsシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自営用PHSシステムにおける通信の高速化に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場や会社などの事業所構内で用いられる自営用PHSシステムの場合、いわゆる第2世代コードレスシステムに該当するRCR−STD(電波産業会規格)28・2版によって構築されたシステムでは、基地局と移動局間の通信速度が64kbit/secのレートに対応できない。このため、64kbit/secの通信速度に対応可能なRCR−STD28・3.3版規格に準拠するシステムと互換性を持たせるためには、基地局と移動局との間における無線区間のタイムスロット(詳細は後述)を2ch合成して、64kbit/secの通信速度を実現する必要がある。
【0003】
この様子を、図1に示す自営用PHSシステムのフレーム構成図を用いて説明する。すなわち、PHSシステムの基地局と移動局間における無線区間の信号伝送方式としては、一般に4チャネル多重のTDMA−TDD(Time Division Multi Access-Time Division Duplex)方式が採用されている。かかる方式では、図1(a)に示す如く、5msecの時間長を有する1フレームを1つの基地局における伝送信号の一単位とし、更にそれを8等分したものを1タイムスロット(時間長625μsec)として規定する。そして、1フレーム前半の4タイムスロットを基地局から各chの移動局への送信信号に割当て、後半の4タイムスロットを各chの移動局から基地局への送信信号に割り当てている。つまり、1つの基地局は、理論上では最大4つの移動局との通信を同時に処理できることになっている。
【0004】
また、1つのタイムスロットは、240bitの情報から構成されているが、その全てを基地局と移動局間の情報伝送として用いることはできない。何故なら、各タイムスロットの同期制御や誤り検査用に或る程度のビット情報を割り当てる必要があるからである。このため、実際に1つのタイムスロットに含まれる音声やデータを表す情報としては160bitに制限される。つまり、1つの移動局と基地局との間では、5msec毎に160bitの情報が全二重通信で伝送されることになり、これは単位時間で見れば32kbit/secの通信速度に他ならない。
【0005】
従って、かかる自営用PHSシステムで、基地局が1つの移動局との間で64kbit/secの通信速度を担保するには、図1(b)に示す如く、1フレーム中の下り(基地局から移動局)および、上り(移動局から基地局)の各々において、それぞれ2つのタイムスロットを用いて信号の伝送を行う必要がある。
因みに、以下の説明においては、このようにして2つのタイムスロットを使用して信号の送信を行う場合、最初のタイムスロットにかかる送信チャネルを“第1送信チャネル”、2つ目のタイムスロットにかかる送信チャネルを“第2送信チャネル”と呼称する。
【0006】
ところで、実際の自営用PHSシステムではシステム全体の冗長性を確保するため、図1(a)に示す、1フレーム中の全てのタイムスロットを移動局との通信に使用することは無く、1の基地局が使用する無線チャネルは4つのタイムスロットの内の3chに限られている。このため、上記の方法で基地局が2ch分のタイムスロットを用いて特定の1つの移動局と64kbit/secの通信速度による信号伝送を行った場合、当該基地局で扱える残余のトラフィック量は通常の1/3に低下し、他の移動局に対する呼損率が増加してPHSシステムの運用に支障を来すおそれがある。また、基地局が既に2つの移動局との間で、通常の32kbit/secによる通信を行っている場合は、該基地局内で更に2ch分のタイムスロットを取得することが不可能となり、64kbit/secの通信が制限されると言う不具合も生ずる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題を解決し、高伝送レートによる通信を自在に行える自営用PHSシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、構内交換機と、前記構内交換機に接続されている複数の基地局と、前記基地局と無線接続される複数の移動局とを含むPHSシステムであって、前記構内交換機は、前記複数の基地局を収容する少なくとも1以上の基地局トランクと、前記基地局トランクを経由する伝送信号を通信チャネルを介して交換処理するスイッチ回路網と、前記構内交換機から前記複数の移動局のうちのいずれか1の移動局への下り方向のデータの上位所定ビットを前記複数の基地局のうちの1の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットに割り当てる第1分割データとし、前記下り方向のデータの残りの下位所定ビットを前記複数の基地局のうちの前記1の基地局以外の他の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットに割り当てる第2分割データとし、前記第1及び第2分割データを順次前記伝送信号として前記スイッチ回路網を介して前記基地局トランクに出力するチャネル分割手段と、前記基地局トランクから前記スイッチ回路網を介して前記伝送信号として得られた前記1の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットの割り当てデータを、前記いずれか1の移動局から前記構内交換機への上り方向のデータの上位所定ビットとし、前記基地局トランクから前記スイッチ回路網を介して得られた前記他の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットの割り当てデータを、前記上り方向のデータの残りの下位所定ビットとして合成するチャネル合成手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明による自営用PHSシステムの実施例を表すブロック図である。以下、同図に従って本実施例に基づく自営用PHSシステムの構成を説明する。
図2において、構内交換機(10)は、事業所構内にあるPHS移動局や通常の電話器、およびデータ端末等の各種端末間の接続を制御し、かつ、構内におけるこれら各種端末をNTT等の外部局線に接続する処理を為す交換装置である。同図に示す如く、構内交換機(10)は、主に基地局収容トランク(11)、時分割スイッチ回路(12)、チャネル合成トランク(13)、局線トランク(16)、および中央制御回路(17)から構成されている。
【0010】
基地局収容トランク(11)には、本実施例の自営用PHSシステムに含まれる複数の基地局(20)と、後述する時分割スイッチ回路(12)及びチャネル合成トランク(13)が接続されている。基地局収容トランク(11)は、基地局(20)と無線区間を介して接続されている各々の移動局(30)を、時分割スイッチ回路(12)への出入通話路として収容し、該通話路の監視および該通話路に関する種々の通信手順制御を行う回路である。
【0011】
時分割スイッチ回路(12)は、交換機本体のいわゆるスイッチフレームに相当する部分であり、構内交換機(10)が収容する通話路上のデジタルデータについて、各々の入線および出線の時間的位置を入れ替えて交換処理を為すものである。
チャネル合成トランク(13)は、構内交換機(10)に収容されている各々の基地局からの通話路信号に含まれる複数のチャネルの合成、及び分割を行う回路であり、図2に示す如く、主にチャネル合成ユニット(14)と、Dチャネル制御ユニット(15)から構成されている。
【0012】
チャネル合成ユニット(14)は、前述の如く、各々の基地局からの通話路信号を構成するチャネルの合成、および分割処理を担う部分であり、その構成を図3のブロック図に示す。
同図に示す如く、チャネル合成ユニット(14)は、主にシフトレジスタA(41)、4ビットスイッチ(42)、シフトレジスタB(43)、カウンタA(44)、カウンタB(45)、チャネル変更レジスタ(46)、およびセレクタ(47)から構成されている。
【0013】
シフトレジスタA(41)は、時分割スイッチ回路(12)から供給されるISDN(Integrated Services Digital Network)インタフェース信号上のデータ(以下、単に“HWデータ”と称する。因みに、かかる称呼はISDN等の高速データハイウェイ(Data-Highway)上にあるデータを意味するものである。)についてビットシフトを行い、更にこれについてシリアル/パラレル変換を行う4ビットのシフトレジスタである。
【0014】
カウンタA(44)は、時分割スイッチ回路(12)から供給される基準フレーム数を初期値としてこれを同カウンタにロードし、同じく該回路から供給される基準クロックを4クロック単位にカウントアップするカウンタである。そして、4ビットスイッチ(42)は、カウンタA(44)からのカウントアップ出力をアドレスとして、前記シフトレジスタA(41)からの4ビットの情報をデータとして書き込む、一種のRAM(Random Access Memory)を構成している。
【0015】
カウンタB(45)は、時分割スイッチ回路(12)から供給される前記カウントクロックの位相をずらして、上記カウンタA(44)と同一のカウント動作を行うカウンタであり、4ビットスイッチ(42)のRAMからデータの読み出しを行うアドレスを生成するものである。
チャネル変更レジスタ(46)は、各々の基地局からのISDN信号に含まれるDチャネル情報を認識した中央制御回路(17)から供給される情報を基に、チャネルの合成及び分割時における第2送信チャネルをどの基地局の如何なるチャネルにマッピングするかのデータを保持するためのレジスタである。
【0016】
セレクタ(47)は、カウンタB(45)からのカウント出力と、チャネル変更レジスタ(46)からの出力とを切り換えて、これをデータ読み出しアドレスとして4ビットスイッチ(42)のRAMに供給する回路である。
また、シフトレジスタB(43)は、4ビットスイッチ(42)のRAMから読み出された4ビットのデータを、時分割スイッチ回路(12)に返送するためにパラレル/シリアル変換を行うための4ビットのシフトレジスタである。
【0017】
一般に、通信速度が64kbit/secに対応可能な基地局の内部では、例えば、図1に示すフレーム構成において、情報伝送量の半分を担う第2送信チャネルを、システム内の交換機が認識する8bit/8kHzのサンプリングデータの下位4ビットにマッピングすることが可能である。しかしながら、かかる従来システムでは異なる基地局間のHWデータについてまで上記マッピング等の処理を行うことはできない。
【0018】
本実施例では、図2に示すように、異なる複数の基地局(20)を集約している構内交換機(10)内の時分割スイッチ回路(12)の配下に、HWデータの4ビットを任意にスイッチング可能なチャネル合成ユニット(14)を設けている。これによって、各基地局から送られてきたHWデータの上位ビットを、任意の基地局における任意のタイムスロットのチャネルの下位4ビットに転記することが可能となる。また、合成されたHWデータの下位4ビットを元の上位4ビットへ転記することによって、異なった基地局のタイムスロットを用いて1つの移動局との間で、64kbit/secの通信速度によるデータ伝送を可能とする構成になっている。
【0019】
異る基地局のタイムスロットを用いた通信チャネルの合成および分割の様子を表したものが、図4に示すデータフローチャートである。図4の上段が、いわゆる上り方向(各基地局(20)から構内交換機(10)方向へのデータの流れ)のチャネル合成処理を示すものである。また、同図の下段が、いわゆる下り方向(構内交換機(10)から各基地局(20)方向へのデータの流れ)のチャネル分割処理を表す。すなわち、上り方向においては、異なる2つの基地局CS#1およびCS#2の各々のタイムスロットに含まれる通信チャネルのデータ(4ビット)を合成して、1つの移動局に関するタイムスロットについて8ビットの通信チャネルデータを合成する。一方、下り方向においては、1つのタイムスロットにおける8ビットの通信チャネルデータを2つの4ビットの通信チャネルデータに分割して、これらを異なる2つの基地局CS#1およびCS#2の各々のタイムスロットに含まれる通信チャネルに割り当てる。
【0020】
続いて、チャネル合成トランク(13)に含まれるDチャネル制御ユニット(15)の説明を行う。同ユニットは、構内交換機(10)内に集約している各基地局からのISDN信号に含まれるDチャネル情報を抽出して認識する回路である。一般のPHSシステムでは、システム内にある複数の基地局の中で1の基地局は、他の基地局におけるフレーム内の空きチャネルの情報を認知し得ない。このため、本実施例のように異なる基地局のフレームに含まれるタイムスロットを用いてチャネルの合成及び分割を行うためには、複数の基地局における空きチャネルの有無を認知すべく、かかる基地局からのDチャネル情報を集約して一括管理する機能が必要となるのである。
【0021】
すなわち、Dチャネル制御ユニット(15)は、各基地局からのISDN信号に含まれるDチャネル情報を抽出し、これに基づいて、如何なる基地局の如何なるチャネルが空いているかを認識してこれを中央制御回路(17)に通報する。Dチャネル制御ユニット(15)は、各基地局からのDチャネル情報を抽出しする回路と、その抽出データを処理するマイクロプロセッサとの接続により普遍的に実現が可能であるため、かかる回路についての詳細説明は省略する。
【0022】
次に、構内交換機(10)の残りの構成要素について説明を続ける。
先ず、中央制御回路(17)は、主にマイクロプロセッサと、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Accsess Memory)などのメモリから構成されており、本実施例に基づく自営用PHSシステムの全体を統括して制御する回路である。また、局線トランク(16)は、NTT等の第一種通信業者のからの局線を構内交換機(10)に収容する回路であり、通常の構内交換機に使用される局線トランク回路と同様であるためその詳細については説明を割愛する。
【0023】
次に、本実施例における処理動作を、時分割スイッチ回路(12)とチャネル合成ユニット(14)間におけるHWデータの合成及び分割処理を中心として説明する。
時分割スイッチ回路(12)と、チャネル合成ユニット(14)との間におけるHWデータの流を図4のデータフローチャートに示す。前述の如く、図4の上段に表したHWデータAからHWデータBに遷移するデータの流れが上り方向のチャネル合成処理に相当する。また、図4の下段に表した、HWデータCからHWデータDに遷移するデータの流れが下り方向のチャネル分割処理に相当する。
【0024】
先ず、上り方向のチャネル合成処理における動作を説明する。この場合、図3のチャネル合成ユニット(14)のブロック図に示す如く、時分割スイッチ回路(12)から、基準クロックと基準フレーム数およびHWデータAがチャネル合成ユニット(14)に供給される。HWデータ上における各タイムスロットの伝送単位は、通常のPCM通話路上における信号伝送方式が基準とされるため、基本的に8kHzフレームに8ビット単位で伝送される。ここで、基準クロックが2MHzとすると、本システム内に含まれる移動局との通話路は32チャネル存在することになる。
【0025】
図3のブロック図におけるカウンタA(44)は、時分割スイッチ回路(12)から供給された基準フレーム数を同カウンタの初期ロード条件として用い、同じく時分割スイッチ回路(12)からの基準クロックを計数クロックとしてカウントアップを行う。カウンタA(44)は、4ビット単位に歩進する設定とされており、このカウントアップ出力は、4ビットスイッチ(42)を構成するRAMの書き込みアドレスに接続されている。
【0026】
一方、かかるRAMへの書き込みデータは、HWデータAの上位4ビットと下位4ビットを分割して行うため、シフトレジスタA(41)は、時分割スイッチ回路(12)から供給されたHWデータAを4ビット毎にシリアル/パラレル変換して、前記RAMへの書き込みデータを生成する。かかるデータをRAMへ書き込むタイミングは、カウンタA(44)のカウントアップ出力を用いればよい。すなわち、カウントアップ出力、つまりRAMへの書き込みアドレスの最下位ビットが0の時には、HWデータAのタイムスロット内の上位4ビットが書き込まれるようにし、該アドレスの最下位ビットが1の時には、HWデータAのタイムスロット内の下位4ビットが書き込まれるようにする。このような処理を行うことによって、4ビットスイッチ(42)を構成するRAMのアドレスにおいては、その最下位ビットを除いたアドレスが取りも直さずタイムスロットの番号を示すものとなる。
【0027】
一方、前記RAMからデータを読み出す際のアドレスは、時分割スイッチ回路(12)から供給される前述の基準クロックと、基準フレーム数を用いるカウンタB(45)のカウントアップ出力を用いて生成される。但し、前述したデータの書き込みタイミングとの競合を避けるべく、カウンタB(45)と、カウンタA(44)のカウントアップとの間には所定の時間差が設けられている。また、カウンタB(45)では、チャネル合成ユニット(14)から時分割スイッチ回路(12)への、上りHWデータBを出力するタイミングを考慮して前記時間差を設ける必要がある。因みに、本実施例においては、かかる時間差として125μsecの遅延時間が設定されている。
【0028】
次に、4ビットスイッチ(42)を構成するRAMからのデータの読み出し側の構成を説明する。
先ず、カウンタB(45)のカウントアップ出力は、チャネル変更レジスタ(46)とセレクタ(47)に供給される。チャネル変更レジスタ(46)は、中央制御回路(17)からの情報によって設定されるレジスタである。前述のように、中央制御回路(17)は、Dチャネル制御ユニット(15)を介して各基地局からのISDN信号に含まれるDチャネル情報を認識している。中央制御回路(17)は、かかる情報を基に、第1送信チャネル(図4におけるHWデータAのCS#1のB1に相当)を基準とするアドレスとし、ビットデータの合成を目的とする第2送信チャネルのタイムスロット値(図4におけるHWデータAのCS#2のB1に相当)を入力データとして、チャネル変更レジスタ(46)の設定を行う。
【0029】
また、チャネル変更レジスタ(46)には、入力されるデータとして上記のタイムスロット情報以外に、データ内の任意の1ビットを以てチャネル合成処理の有無を示す認識ビットを用意する。つまり、中央制御回路(17)がかかる認識ビットを有効(例えば、該ビットが“1”)と設定した場合、チャネル合成ユニット(14)はチャネルの合成処理を実行するものとし、カウンタB(45)のカウントアップ出力をタイムスロット値の入力として、中央制御回路(17)が設定した合成を目的とするタイムスロット値を出力する。かかるチャネル合成処理の認識ビットの働きを以下に具体的に説明する。
【0030】
例えば、カウンタB(45)のカウントアップ出力の最下位ビットが“0”の場合、或いは、かかる最下位ビットが“1”でかつ前述の中央制御回路(17)が設定したチャネル合成処理の認識ビットが無効(例えば、該ビットが“0”)である場合、セレクタ(47)は、カウンタB(45)のカウントアップ出力を第2送信チャネルのタイムスロット値として選択する。つまり、カウンタB(45)のカウントアップ出力がデータの読み出しアドレスとして4ビットスイッチ(42)を構成するRAMに供給されることになる。かかるアドレスによって、4ビットスイッチ(42)を構成するRAMから読み出された4ビットのデータは、シフトレジスタB(43)でパラレル/シリアル変換され、チャネル合成処理が施されない状態で、HWデータBとして時分割スイッチ回路(12)に出力される。
【0031】
一方、カウンタB(45)のカウントアップ出力の最下位ビットが“1”でかつ、中央制御回路(17)が設定したチャネル合成処理の認識ビットが有効(“1”)の場合は、チャネルの合成が行われることになる。この場合、セレクタ(47)は、中央制御回路(17)が設定した合成を目的とする第2送信チャネルのタイムスロット値(チャネル変更レジスタ(46)の出力値)を選択する。そして、これを4ビットスイッチ(42)を構成するRAMへ、データの読み出しアドレスとして供給するのである。これによって、図4の上段に示す如く、所望する第2送信チャネルタイムスロットの上位4ビットを第1送信チャネルの下位4ビットに転記することが可能となり、チャネルの合成処理が為されることになる。
【0032】
続いて、下り方向のデータ処理、すなわちチャネルの分割処理について説明を行う。図4の下段に示すようにチャネルの分割処理においては、HWデータCをHWデータDに変換する必要がある。この場合は、前述のHWデータAからHWデータBに変換する過程で説明したチャネル変更レジスタ(46)の動作を、第2送信チャネルを基準としたアドレスとして、分割したい第1送信チャネルのタイムスロット値を該レジスタのデータとして入力されるものに変更すればよい。
【0033】
また、このレジスタには前述のチャネル合成処理の場合と同様に、上記のタイムスロット情報以外にチャネル分割処理の有無を示す認識ビットを用意する。そして、かかる認識ビットが有効な場合、カウンタB(45)のカウントアップ出力をタイムスロット値の入力として、中央制御回路(17)が設定した分割元のタイムスロット値を出力する。かかるチャネル分割処理認識ビットの働きを以下に具体的に説明する。
【0034】
例えば、カウンタB(45)のカウントアップ出力の最下位ビットが“0”の場合、或いは、最下位ビットが“1”で、かつ前述の中央制御回路(17)が設定したチャネル合成処理の認識ビットが無効(“0”)である場合、セレクタ(47)は、カウンタB(45)のカウントアップ出力をタイムスロット情報として選択する。つまり、セレクタ(47)は、カウンタB(45)のカウントアップ出力を、4ビットスイッチ(42)を構成するRAMにデータ読み出しアドレスとして供給する。この場合、4ビットスイッチ(42)を構成するRAMから読み出された4ビットのデータは、シフトレジスタB(43)でパラレル/シリアル変換され、HWデータDとして、分割が為されなかった状態で時分割スイッチ回路(12)に出力される。
【0035】
一方、カウンタB(45)のカウントアップ出力の最下位ビットが“0”で、かつ、中央制御回路(17)が設定したチャネル分割処理の認識ビットが有効(“1”)の場合は、チャネルの分割処理が行われることになる。この場合、セレクタ(47)は、中央制御回路(17)が設定した分割元のタイムスロット値、即ち、チャネル変更レジスタ(46)の出力値を選択して、これを4ビットスイッチ(42)を構成するRAMへ、同RAMエリアからのデータの読み出しアドレスとして供給する。これによって、図4の下段に表したHWデータCからHWデータDへの変換に示す如く、分割前のタイムスロットにおけるビット5からビット8を、他の基地局に接続可能な第2送信チャネルのタイムスロットの所定のビット位置に移すことが可能となる。
【0036】
図2のブロック図に示した実施例では、基地局(20)が自営用PHSシステム専用の機器であり、汎用的なISDNインターフェイスを有しないものと仮定した。従って、かかるインターフェイス機能は、基地局収容トランク(11)が担うものとして説明を行っている。しかしながら、本実施例はかかる構成に限定されるものではなく、例えば、一般の公衆網に接続可能なISDNインタフェースを有するPHSシステムの基地局を用いることも可能である。この場合、構内交換機(10)は、これらの基地局を一旦DSU(Digital Service Unit)に収容する。そして、基地局収容トランク(11)の代わりに、かかるDSUを収容するDSU収容トランクを設けて、これらのDSUからの通話路を時分割スイッチ回路(12)に接続する構成としても良い。
【0037】
また、図2に示す実施例では、チャネル合成トランク(13)を構内交換機(10)の内部に独立して設けたが、例えば、チャネル合成トランク(13)に含まれるチャネル合成ユニット(14)及びDチャネル制御ユニット(15)を、各々の基地局収容トランク(11)の内部に分散して設け、中央制御回路(17)からこれら各々のユニットを直接に制御する構成としても良い。
【0038】
さらに、Dチャネル制御ユニット(15)に関しては、かかる機能をソフトウェアのみによって実行が可能な形態とし、これを各々の基地局(20)内のメモリに構内交換機側からダウンロードして設定する構成としても良い。
なお、本実施例では、移動局が32kbit/secのチャネルを最大2chしか取得できないものとして説明を行ったが、将来的に移動局が2ch以上のチャネルを取得可能となったときは、例えば、ISDNにおけるI端末インタフェースを利用して、128kbit/sec以上の通信速度を担保し得るチャネルの合成及び分割を行うようにしても良い。
【0039】
また、本実施例における通信チャネルの合成及び分割は、同一の基地局内のタイムスロットを用いて行う構成としても良い。
なお、本実施例では、PHSシステム内に通信チャネルの合成及び分割を行う移動局と、かかる処理を行わない移動局とが混在して含まれることになるが、これらの移動局の識別に関しては、例えば、移動局の端末番号を識別子として用いるようにしても良い。つまり、中央制御回路(17)のメモリ部に各移動局の属性テーブルを用意しておき、かかるテーブルに各移動局の端末番号を索引項目として、該端末番号の移動局について通信チャネルの合成及び分割処理を行うか否かを予め設定登録しておく。そして、その後の運用においては、かかるテーブルを参照しながら該当する該端末番号の移動局について、前述のチャネル合成処理およびチャネル分割処理の認識ビットをセット或いはリセットする構成としても良い。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によれば64kbit/secの通信速度に対応していない基地局を収容する自営PHSシステムにおいても、移動局との間で64kbit/secの通信速度を容易に達成することができる。
また、従来は同一の基地局内においてのみ可能であった、32kbit/sec以上の非制限デジタル通信が異なる基地局を介して行えるので、チャネル不足による通信レートの低下を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自営用PHSシステムにおけるフレーム構成図である。
【図2】本発明による自営用PHSシステムの実施例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す実施例に含まれるチャネル合成ユニットの構成を表すブロック図である。
【図4】図2に示す実施例におけるチャネルの合成及び分割の様子を表すデータフローチャートである。
【符号の説明】
10 構内交換機
11 基地局収容トランク
12 時分割スイッチ回路
13 チャネル合成トランク
14 チャネル合成ユニット
15 Dチャネル制御ユニット
16 局線トランク
17 中央制御回路
20 基地局
30 移動局
41 シフトレジスタA
42 4ビットスイッチ
43 シフトレジスタB
44 カウンタA
45 カウンタB
46 チャネル変更レジスタ
47 セレクタ

Claims (5)

  1. 構内交換機と、前記構内交換機に接続されている複数の基地局と、前記基地局と無線接続される複数の移動局とを含むPHSシステムであって、
    前記構内交換機は、前記複数の基地局を収容する少なくとも1以上の基地局トランクと、
    前記基地局トランクを経由する伝送信号を通信チャネルを介して交換処理するスイッチ回路網と、
    前記構内交換機から前記複数の移動局のうちのいずれか1の移動局への下り方向のデータの上位所定ビットを前記複数の基地局のうちの1の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットに割り当てる第1分割データとし、前記下り方向のデータの残りの下位所定ビットを前記複数の基地局のうちの前記1の基地局以外の他の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットに割り当てる第2分割データとし、前記第1及び第2分割データを順次前記伝送信号として前記スイッチ回路網を介して前記基地局トランクに出力するチャネル分割手段と、
    前記基地局トランクから前記スイッチ回路網を介して前記伝送信号として得られた前記1の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットの割り当てデータを、前記いずれか1の移動局から前記構内交換機への上り方向のデータの上位所定ビットとし、前記基地局トランクから前記スイッチ回路網を介して得られた前記他の基地局に対応する通信チャンネルのタイムスロットの割り当てデータを、前記上り方向のデータの残りの下位所定ビットとして合成するチャネル合成手段と、を含むことを特徴とするPHSシステム。
  2. 前記基地局トランクは、その内部に前記チャネル分割手段及び前記チャネル合成手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のPHSシステム。
  3. 前記チャネル分割手段及び前記チャネル合成手段は、所定条件を判別してかかる判別結果に応じて前記通信チャネルの分割及び合成を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPHSシステム。
  4. 前記所定条件は、着呼先移動局の端末番号であることを特徴とする請求項3に記載のPHSシステム。
  5. 前記チャネル合成手段は、通信速度が64kbit/sec未満の通信チャネルを合成し、前記伝送信号の伝送時において64kbit/sec以上の通信速度を担保することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPHSシステム。
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