JP4258395B2 - ジェットノズル及びそれを備えた水洗大便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗大便器に使用されるジェットノズル、及び、このジェットノズルを備えた水洗大便器に係る。
近年、洗浄水を水道から直接供給するサイホンジェット式の水洗大便器が普及している。この方式の水洗大便器においては、一般に、水洗大便器のボール部の上部から洗浄水を流すリム給水と、ボール部の底部に備えられたジェットノズルからサイホントラップ管路に向けて洗浄水を噴出させるジェット給水とを交互に行うことによってボール部を洗浄している。ジェットノズルからのジェット給水には、ジェットノズルから噴出した洗浄水をサイホントラップ管路に送り込むことにより水洗大便器のサイホン作用を誘発する役割と、サイホン作用が終了した後にボール部に残った残水に浮遊する汚物等を噴出する水流によりサイホントラップ管路に弾き飛ばす役割がある。
一方、水洗便器関連機器の高機能化が進むなかで、水洗大便器の低騒音化に対する要求も高まり、ジェットノズルからのジェット給水時の騒音が問題となりつつある。特開平4−143337号公報(特許文献1)及び特開2002−61259号公報(特許文献2)には、ジェットノズルの開口を複数にすることにより、ジェット給水時の騒音を低減した水洗大便器が記載されている。
特開平4−143337号公報 特開2002−61259号公報
特開平4−143337号公報や、特開2002−61259号公報に記載の水洗大便器では、ジェットノズルの開口を複数にすることにより、ジェットノズルから噴出した水流がサイホントラップ管路の内壁に衝突する際の衝突音を低減させている。しかしながら、これらの水洗大便器では、ジェット給水時の騒音をある程度低減できるものの、使用者の要求を十分に満たす低騒音化ができないという問題がある。
従って、本発明は、ジェット給水時の騒音を十分に低減することができるジェットノズル及びそれを備えた水洗大便器を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、本発明は、ボール部及びサイホントラップ管路を備え、且つ少なくともサイホントラップ管路に洗浄水が水道から直接供給される水洗大便器に使用されるジェットノズルであって、このジェットノズルは、ボール部の底部に設けられ、洗浄水をサイホントラップ管路に向けてその通水路から噴出させ、このジェットノズルの通水路は、洗浄水を噴出してその主流部を形成する主流部噴出部と、この主流部噴出部よりも断面積が小さく、主流部噴出部の長手方向軸線に対し噴出方向に向って所定の角度下方に傾斜して形成され洗浄水を噴出して下方拡散流部を形成する下方拡散流噴出部とを有し、横方向の幅よりも縦方向の高さが高い断面形状を有する洗浄水が噴出するように構成されており、主流部噴出部及び下方拡散流噴出部は、それらの出口端において連続的に形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ジェットノズルから洗浄水を噴出するジェット給水時において、縦方向に広がる洗浄水の中の下方の下方拡散流部が主としてボール部底部に溜まっている残水を弾き飛ばすように作用し、洗浄水のうちの主流部は、残水をあまり弾き飛ばすことがない。このため、本発明のジェットノズルは、噴出される洗浄水の全体で残水を弾き飛ばす従来のジェットノズルよりも、残水を弾き飛ばす際に発生する騒音を低減することができる。
また、本発明において、好ましくは、主流部と下方拡散流部の為す角度が、5゜乃至25゜である。
このように構成された本発明によれば、噴出される洗浄水が適切に縦方向に広がるので、ジェットノズルから噴出される洗浄水によるサイホン誘発効果を維持しつつ、騒音を低減することができる。
さらに、本発明において、好ましくは、主流部噴出部は、円形断面で、その直径が一定であり、下方拡散流噴出部は、噴出方向に向ってその断面が次第に下方に大きくなる。
このように構成された本発明においては、ジェットノズルの下方拡散流噴出部から噴出された一部の洗浄水が主として残水を弾き飛ばし、主流部噴出部から噴出された主流部は、あまり残水を弾き飛ばすことなくサイホントラップ管路に流れ込むので、ジェット給水時に大きな騒音を発生することがない。
また、本発明において、好ましくは、通水路は、その出口端における断面形状が、円と、この円の円周に接する2本の接線と上記円周によって囲まれた概ね三角形の形状と、によって構成されている。
さらに、本発明において、好ましくは、下方拡散流噴出部は、その出口端における断面積が、主流部噴出部の出口端における断面積の4%乃至27%である。
また、本発明において、好ましくは、主流部噴出部と下方拡散流噴出部の為す角度が、5゜乃至25゜である。
このように構成された本発明によれば、ジェットノズルから噴出される洗浄水の広がりが適切になるので、ジェットノズルから噴出される洗浄水によるサイホン誘発効果を維持しつつ、騒音を低減することができる。
また、本発明の水洗大便器は、ボール部と、このボール部の底部から斜め上方に延びる上昇管路及びこの上昇管路の上端から下方に延びる下降管路を備えたサイホントラップ管路と、上記記載のジェットノズルと、を有することを特徴としている。
本発明の水洗大便器において、好ましくは、ジェットノズルの主流部噴出部は、その長手方向軸線が、上昇管路と平行な直線よりも上方に傾斜するように向けられている。
このように構成された本発明においては、ジェットノズルから噴出される洗浄水の主流部が下方に下がってしまう場合においても、洗浄水をサイホントラップ管路の頂部に到達させることができるので、ジェット給水によって発生するサイホン誘発効果の減少を防止することができる。
本発明のジェットノズル及びそれを備えた水洗大便器によれば、ジェット給水時の騒音を十分に低減することができる。
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態による水洗大便器を説明する。
最初に、図1により、本発明を成した前提となる、本発明者らが見出したジェットノズルによるジェット給水時に発生する騒音について説明する。図1は、水洗大便器のボール部2、サイホントラップ管路4、及び、ボール部2の底部に取付けられたジェットノズル6を模式的に示す図である。
従来から、ジェット給水時に発生する騒音に影響する因子としては、(1)洗浄水がジェットノズル6から噴出される際に発生する吐出音、(2)ジェットノズル6から噴出された洗浄水が、ボール部2の底部に溜まった残水を弾き飛ばす際に発生する弾き音、(3)ジェットノズル6から噴出された洗浄水が、サイホントラップ管路4の内壁面に衝突する際に発生する衝突音、(4)サイホントラップ管路4の内壁面に衝突した後、ジェットノズル6の方に戻ってくる洗浄水とジェットノズル6から噴出した洗浄水が衝突する際に発生する干渉音、があると考えられていた。
従来、この水洗大便器の分野においては、ジェット給水時の騒音に最も大きく影響する因子は、上記(3)の衝突音であると考えられており、そのため、上述した特開平4−143337号公報や、特開2002−61259号公報に記載されたジェットノズルも、主に衝突音を低減しようとするものであった。
このような状況の中で、本発明者らは、ジェット給水時の騒音発生の原因を究明するために、水洗大便器の実験モデルを作成し、種々の実験を試みた。その結果、本発明者らは、ボール部底部に残水が溜まっていない状態でジェットノズルから洗浄水を噴出させた場合には、ジェット給水時の騒音が著しく低下することを発見し、これにより、ジェット給水時の騒音に最も大きく影響する因子は、従来から認識されていた衝突音ではなく、洗浄水が残水を弾き飛ばす際に発生する弾き音であることを見出したのである。
本発明は、このようにして見出したジェット給水時の騒音発生の原因、即ち、ジェットノズルによる弾き音を低減して、ジェット給水時の騒音を低減するようにしたものである。
図2は、本発明の第1実施形態による水洗大便器の断面図を示す。図2に示すように、本実施形態による水洗大便器1は、ボール部2と、このボール部2の底部に連通したサイホントラップ管路4と、ボール部2の底部に取付けられたジェットノズル6とを有する。また、ボール部2の上端開口部周縁には、ボール部2の上方から洗浄水を流してボール部2を洗浄するためのリム部3が形成されている。さらに、水洗大便器1は、水道から直接供給された洗浄水を所定のタイミングでリム部3及びジェットノズル6に導くための3つの開閉バルブ8a、8b、8cと、開閉バルブ8aと開閉バルブ8b及び8cとを連結する分岐管路10aと、開閉バルブ8bとリム部3を連結するリム管路10bと、開閉バルブ8cとジェットノズル6を連結するノズル管路10cと、開閉バルブ8a、8b、8cの開閉を制御するコントローラ12と、を有する。
なお、本明細書において、「水道から直接供給される」とは、上水道の水道管が直接連結されている場合に加え、水道から加圧装置を介して水道水が供給される場合や、集合住宅等において屋上等のタンクに一旦溜められた水道水が供給される場合等を含むものとする。
また、サイホントラップ管路4は、ボール部2の底部から斜め上方に延びる上昇管路4aと、上昇管路4aの上端から鉛直下方に延びる下降管路4bを有し、下降管路4bの下端は、排水配管(図示せず)に連結されている。ジェットノズル6は、サイホントラップ管路4の上昇管路4aの中に洗浄水を噴出するように、上昇管路4aとほぼ平行な方向に向けて、ボール部2の底部に取付けられている。
コントローラ12は、所定のプログラムに従って開閉バルブ8a、8b、8cを制御し、リム部3及びジェットノズル6に洗浄水を給水するように構成されている。即ち、コントローラ12は、ボール部2の洗浄を指示する信号を受けると、所定時間リム部3に洗浄水を給水し、次いで、所定時間ジェットノズル6に洗浄水を給水し、最後に、再びリム部3に所定時間洗浄水を給水するように各開閉バルブ8a、8b、8cを制御する。なお、本実施形態の水洗大便器1は、水圧約0.07MPa以上の水道に接続して使用することができ、定流量弁(図示せず)によって約20L/minの水流が、ジェットノズル6から噴出される。
図3(a)はジェットノズル6の正面図、図3(b)はジェットノズル6の側面断面図を示す。図3(b)に示すように、ジェットノズル6は、円筒形の本体部6aと、この本体部6aと同心円状に一体に形成された截頭円錐形の先端部6bと、を有する。本体部6a及び先端部6bには、それらの中心軸線に沿って円形断面の通水路6cが形成されている。通水路6cは、ジェットノズル6を長手方向軸線に沿って貫通して延び、その入口から先端に向って直径が小さくなるテーパ部6dと、テーパ部6dの先端に連なる主流部噴出部である直径一定の円筒部6eによって構成されている。さらに、円筒部6eの先端側下方の内壁面には、下方拡散流噴出部である概ね三角錐状の切欠部6fが形成されている。
図3(a)に示すように、通水路6cの出口端における断面形状は、円筒部6eによって形成される円形部6gと、切欠部6fによって形成される概ね三角形の形状を有する拡張部6hを連続的に形成した形状となっている。即ち、拡張部6hは、通水路6cの出口端において、円形部6gの円周に接する2本の直線と、円形部6gの円周によって囲まれた形状となっている。また、本実施形態においては、通水路6cの円筒部6eの直径は6.9mmである。さらに、下方拡散流噴出部と主流部噴出部との為す角、即ち、切欠部6f下端の稜線と円筒部6eの中心軸線との為す角Aは13゜であり、通水路6cの出口端における拡張部6h下端の頂点から円形部6gの円周までの距離である切欠幅Bは2mmである。また、通水路6cの出口端における下方拡散流噴出部の断面積である拡張部6hの面積は、主流部噴出部の断面積である円形部6gの面積の約11%に相当する。好ましくは、角度Aは、5゜乃至25゜であるのが良く、切欠幅Bは1mm乃至4mmであるのが良く、拡張部6hの面積は円形部6gの面積の4%乃至27%であるのが良い。これは、拡張部6hの面積が円形部6gの面積の4%よりも小さい場合には、十分な騒音低減効果を得ることができず、また、拡張部6hの面積が27%よりも大きくなると、ジェット給水によるサイホン誘発効果が不足してしまうためである。
次に、図2乃至図6を参照して、本発明の第1実施形態による水洗大便器の作用を説明する。まず、本実施形態の水洗大便器1の洗浄を行わない状態においては、ボール部2には、図2に示すように、サイホントラップ管路4の最高点と同じ高さまで洗浄水が溜まっている。この状態において、水洗大便器1の使用者が洗浄操作を行うと、洗浄を指示する信号がコントローラ12に送られる。コントローラ12は、洗浄を指示する信号を受けると、水道の配管に直結されている開閉バルブ8a、及び開閉バルブ8bを開き、分岐管路10a及びリム管路10bを介して水道水を洗浄水としてリム部3に送り込む。リム部3に送り込まれた洗浄水は、図4Aに示すように、リム部3の底面に設けられた多数の穴(図示せず)を通ってボール部2の中に流入する。洗浄水がボール部2の中に流入し、ボール部2の水位が上がると、洗浄水は、サイホントラップ管路4の最高点を越えて下降管路4bに流れ込む。
トラップ管路4の下降管路4bに洗浄水が流入し、下降管路4b内に水膜が形成されるとサイホン作用が発生してボール部2内の洗浄水及び汚物が吸引され、ボール部2内の水位が低下する。サイホン作用により吸引された洗浄水及び汚物は、下降管路4bを通って排水配管に排出される。コントローラ12は、リム部3に所定時間の給水を行った後、開閉バルブ8bを閉鎖してリム部3への給水を停止すると共に開閉バルブ8cを開き、ノズル管路10cを介してジェットノズル6への給水を開始する。ジェットノズル6から噴出され、トラップ管路4の中に送り込まれる洗浄水は、リム部3への給水を停止した直後においてはサイホン作用を誘発するように作用する。このジェットノズル6からの給水により、サイホン作用の持続時間が延長される。更に時間が経過し、図4Bに示すように、ボール部2内の水位が低下してボール部2からトラップ管路4の上昇管路4a内に空気が侵入することによって、サイホン作用は終了する。
次に、図4Cに示すように、ボール部2から空気が侵入すると、侵入した空気よりも下流側の洗浄水及び汚物はサイホン作用によりそのまま下降管路4bの方に吸引され、排出される。一方、侵入した空気よりも上流側の洗浄水はボール部2に取り残され、残水としてボール部2の底部に溜まり、また、サイホン作用により吸引されなかった浮遊汚物等もボール部2に残る。図4Dに示すように、ボール部2の底部に残った残水及び汚物は、ジェットノズル6から噴出される洗浄水によって、トラップ管路4の上昇管路4aの方へ弾き飛ばされる。ここで、ジェットノズル6からの洗浄水及びそれにより弾き飛ばされた残水のうち、それらの一部は上昇管路4aを越えて下降管路4bを通って排出され、残りの一部は上昇管路4aを越えることなく上昇管路4aを伝ってボール部2の底部に戻る。また、ジェットノズル6からの洗浄水によって弾き飛ばされる残水の量は、残水の水位が高くなるほど多くなり、ジェットノズル6の出口端の高さよりも残水の水位が低くなるとゼロになる。この作用により、サイホン作用終了後、所定時間が経過すると、図4Eに示すように、ボール部2の底部に溜まった残水の水位は、ジェットノズル6の出口端の高さ付近で平衡状態に達し、一定となる。本発明の実施形態の水洗大便器1は、主としてジェットノズル6からの洗浄水が残水を弾き飛ばす際に発生する音を低減することを意図している。
ジェットノズル6から所定時間洗浄水を噴出し、ボール部2に残った汚物等を排出した後、コントローラ12は、開閉バルブ8cを閉鎖してジェットノズル6への給水を停止し、次いで、開閉バルブ8bを開いてリム部3への給水を再び開始する。リム部3への給水を所定時間行い、ボール部2内の洗浄水の水位が図2に示す初期の水位に復帰した後、コントローラ12は、開閉バルブ8a、8bを閉鎖してすべての給水を停止し、洗浄作用が終了する。
図5(a)乃至(d)は、ジェットノズル6から洗浄水が噴出する様子を示す図である。図5(a)は本実施形態におけるジェットノズル6から洗浄水が噴出する様子を示し、図5(b)は、(a)のb−b線に沿って切断されたジェットノズル6から噴出される洗浄水の断面形状を示す。
図5(a)に示すように、洗浄水Wは、ジェットノズル6の円筒部6eを通って円筒部6eの長手方向軸線と概ね平行に流れる主流部と、切欠部6fを通って円筒部6eの長手方向軸線に対して下方に傾斜して流れる下方拡散流部によって構成されるので、その断面形状は、図5(b)に示すように、横方向の幅Eよりも縦方向の高さHが高くなる。即ち、縦方向の高さHとは、洗浄水の水流を、円筒部6eの長手方向軸線と直交する方向に切断した断面と前記長手方向軸線を含む鉛直平面が交差する線分の長さであり、横方向の幅Eとは、上記断面を水平方向に測定した最大の長さである。
また、本実施形態においては、ジェットノズル6から噴出する洗浄水Wは、ジェットノズル6の切欠部6fに沿って流れるので、ジェットノズル6の出口端付近において主流部と下方拡散流部の為す角度である拡散角度Dは、主流部噴出部と下方拡散流噴出部の為す角である広がり角度Aとほぼ一致する。これに対して、図5(c)に示すような切欠部を有するジェットノズルの場合においては、洗浄水Wはジェットノズル6の切欠部に沿って流れているが、洗浄水Wの拡散角度D1は、切欠部の広がり角度A1とは一致せず、角度A1よりも小さくなる。また、図5(d)に示すような切欠部を有するジェットノズルの場合においては、洗浄水Wはジェットノズル6の切欠部から剥離して流れ、洗浄水Wの拡散角度D2は、切欠部の広がり角度A2よりも小さくなる。このように、本明細書においては、ジェットノズル6から噴出される洗浄水の水流が実際に広がる角度を拡散角度と呼び、ジェットノズル6の通水路6cが出口付近において広がる角度を広がり角度と呼んでいる。
図4Eに示す平衡状態において、ジェットノズル6から噴出される洗浄水Wを観察した結果、洗浄水Wの中の下方に拡散しながら流れる下方拡散流部は白濁しているのに対し、ジェットノズル6の出口端の円形部から吐出する洗浄水Wの主流部は透明であることが分かった。これに対して、従来のジェットノズルから噴出された洗浄水は、全体に白濁していることが観察された。これは、本実施形態におけるジェットノズル6では、噴出される洗浄水Wの中の下方拡散流部が、主にボール部2の底部の残水を弾き飛ばしながら周囲の空気を巻込んで噴出し、洗浄水Wの主流部は、残水をあまり弾き飛ばさずに、多くの空気を巻込むことなくサイホントラップ管路4に向けて噴出しているためと考えられる。即ち、洗浄水Wの中の下方に拡散している下方拡散流部は、残水の中を長い距離通過して残水の水面から空気中に吐出するのに対し、洗浄水Wの中の主流部は、残水の中を通過する距離が短いので、あまり残水を弾き飛ばすことなく残水の水面から吐出しているものと考えられる。
図6は、水洗大便器の洗浄作用中に発生する騒音を測定したグラフを示し、実線は本実施形態の水洗大便器1の騒音レベルを、破線は従来の水洗大便器の騒音レベルを示している。図6において、時刻t1からt2の間はリム部からの給水が、時刻t2からt3の間はジェットノズルからの給水が、時刻t3からt4の間はリム部からの給水が夫々行われている。図6から分かるように、図4Aに対応する時刻t1からt2の間のリム給水時においては比較的騒音レベルが低い。次いで、ジェットノズルからの給水開始後の図4Bに対応する図6において(i)で示すサイホン作用が途切れる際に、第1の騒音のピークが発生する。この騒音のピークは、ボール部からサイホントラップ管路4内に空気が侵入する際の「ボコッ」又は「ゴボゴボ」と聞こえる比較的周波数の低い音である。続いて、図4Cに対応する図6において(ii)で示すサイホン作用からジェットノズル6によるブロー洗浄に移行する期間においては、騒音レベルは比較的低くなる。さらに、図4D及び図4Eに対応する図6において(iii)(iv)で夫々示すブロー洗浄の期間においては、特に破線で示す従来の水洗大便器の騒音レベルが高くなっている。従来の水洗大便器から発生するこの騒音は「シャー」と聞こえる比較的周波数の高い音である。
図6に示すように、本実施形態の水洗大便器1では、このブロー洗浄期の騒音レベルを従来の水洗大便器よりも約7.5dB、即ち、音圧にして約1/4以下に低減している。これは、本実施形態による水洗大便器に使用されているジェットノズル6は、下方に広がりながら流れる洗浄水を噴出するので、洗浄水の中の下方に拡散している下方拡散流部が主としてボール部2の底部の残水を弾き飛ばす作用をし、主流部は、殆ど残水を弾き飛ばすことがないためと考えられる。即ち、噴出される洗浄水のうちの一部分だけが残水を弾き飛ばす騒音の発生に寄与し、洗浄水の主流部は残水を弾き飛ばす騒音の発生に殆ど寄与しないため、発生する騒音が小さくなると考えられる。
さらに、本実施形態においては、噴出される洗浄水のうちの、残水を弾き飛ばして周囲の空気を巻込んだ部分は、小さな衝突角度で上昇管路4aの壁面に衝突するので、水流が壁面に衝突する際の衝突音も小さくなると考えられる。一方、噴出される洗浄水のうちの主流部はサイホントラップ管路4の頂部に大きな衝突角度で衝突することになるが、この主流部は殆ど空気を巻込んでいないので、大きな衝突角度で衝突したとしても、その衝突音は比較的小さくなるものと考えられる。
これに対して、従来の水洗大便器のジェットノズルにおいては、噴出される洗浄水の全体でボール部の底部の残水を弾き飛ばしているので、洗浄水全体が残水を弾き飛ばす騒音の発生に寄与し、騒音が大きくなると考えられる。また、従来の水洗大便器のジェットノズルにおいては、噴出される洗浄水全体が周囲の空気を巻込んでいるため、洗浄水が大きな衝突角度でサイホントラップ管路4の頂部に衝突したとき大きな衝突音を発生すると考えられる。
なお、ジェットノズル6から噴出する洗浄水によるサイホン誘発作用及びブロー洗浄作用による洗浄能力については、本実施形態による水洗大便器も、従来の水洗大便器と同等の洗浄能力を備えていることが確認されている。
図7は、切欠部6fの広がり角度Aが異なる種々のジェットノズルを作成し、それらのジェットノズルから噴出される洗浄水Wの拡散角度Dと発生した騒音レベルとの関係を表すグラフである。
実験は、通水路6cの出口における直径が夫々6.8mm、切欠部6fの広がり角度Aが、0゜、5゜、7.5゜、10゜、12゜、15゜、20゜、23゜、25゜、切欠幅Bが夫々2mmのジェットノズルを使用して行った。なお、ここで実験を行ったジェットノズルは、何れも図5(a)に示したような態様で洗浄水を噴出するので、洗浄水の拡散角度Dとジェットノズルの切欠部6fの広がり角度Aはぼぼ一致している。図7に示すように、洗浄水の拡散角度Dが5゜乃至25゜の範囲にある場合には、騒音を十分に低減することができ、また、拡散角度Dが、7.5゜乃至23゜の範囲にある場合には、騒音をさらに低減することができることが分かる。なお、測定される騒音のレベルの値は、騒音を測定するためのマイクロフォンの設置位置等の影響を受けるので実験条件によって変化するが、実験条件が異なる場合においても拡散角度Dに対する騒音レベルの大きさは、ほぼ同一の傾向を示す。
本発明の第1実施形態の水洗大便器によれば、ジェット給水時の騒音を十分に低減することができる。
次に、図8を参照して本発明の第2実施形態の水洗大便器を説明する。本実施形態による水洗大便器は、使用されているジェットノズルが第1実施形態とは異なる。従って、ここでは、本発明の第2実施形態の水洗大便器に使用されるジェットノズルのみについて説明する。
第1実施形態において使用されたジェットノズルは、そこから噴出される主流部の噴出方向が、ジェットノズルが取付けられる水洗大便器のボール部底部の壁面に直交し、さらに、サイホントラップ管路の上昇管路とほぼ平行になるように構成されている。これに対し、本実施形態において使用されるジェットノズルは、主流部の噴出方向が、ボール部底部の壁面に直交する直線よりも上方に向けられている。ジェットノズルが、下方に拡散するように洗浄水を噴出する場合、一般に、拡散しない洗浄水を噴出する場合よりも洗浄水の流れが下方に下がる傾向がある。ジェットノズルからの洗浄水の流れが著しく下方へ下がるようになると、ジェット給水によるサイホン誘発効果が低下する。ジェットノズルから噴出される洗浄水の主流部の噴出方向を上方に傾けることにより、噴出された洗浄水の流れが下方に下がったとしても、洗浄水の主流部は確実にサイホントラップ管路の頂部に到達するので、サイホン誘発効果の低下を防止することができる。
図8(a)は、本発明の第2実施形態の水洗大便器に使用されているジェットノズルの正面図であり、図8(b)は側面断面図である。図8(a)(b)に示すように、ジェットノズル60は、概ね円筒形の本体部60aと、この本体部60aの周囲に取付けられた円板状の鍔部60bと、を有する。さらに、本体部60aには、その長手方向に通水路60cが形成されているが、この通水路60cの中心軸線C1が、本体部60aの中心軸線C2に対して約3゜上方に傾斜している点が第1実施形態の水洗大便器に使用されていたジェットノズルとは異なる。通水路60cの他の形状、即ち、通水路がテーパ部60dと円筒部60eによって構成されており、また、円筒部60eの先端に切欠部60fが形成されていることは第1実施形態と同様である。また、本実施形態において、通水路60cの円形部の直径は6.9mmであり、切欠部60fの広がり角度Aは13゜であり、切欠幅Bは2mmである。
ジェットノズル60は、使用において、鍔部60bの後ろ側の面が、水洗大便器のボール部底部の壁面に接するように取付けられるので、ジェットノズル60の通水路60cの中心軸線C1は、ボール部底部の壁面に直交する直線に対して約3゜上方に向けられる。従って、本発明の第1実施形態においては、ジェットノズルは、ボール部底部の壁面に対してほぼ直角な方向に洗浄水の主流部を噴出させていたのに対し、第2実施形態におけるジェットノズル60は、ボール部底部の壁面に対して直角よりも約3゜上方に傾斜した方向に洗浄水の主流部を噴出させる。
本発明の第2実施形態の水洗大便器によれば、ジェットノズルからの給水によって発生するサイホン誘発効果の低下を防止することができる。
また、本実施形態の変形例として、ジェットノズルが取付けられる水洗大便器本体のボール部底部の壁面を上方に向けることによってジェットノズルから噴出される洗浄水の主流部を上方に向けることも可能である。しかしながら、上述した第2実施形態のようにジェットノズル60に形成する通水路60cの向きを傾斜させた場合には、既存の水洗大便器本体の形状を変更することなくサイホン誘発効果の低下を防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態では、リム部からの給水及びジェットノズルからの給水が、水道から直接供給される水道直結式の水洗大便器について説明したが、本発明を、リム部の給水をタンクから行い、ジェットノズルの給水を水道に直結するタイプの水洗大便器に適用することもできる。
また、上述した実施形態では、ジェットノズルの出口端の開口形状は、円形部に三角形状の拡張部を加えた形状であったが、図9に例示するような他の形状であっても良い。即ち、開口形状は、図9(a)(b)に示すような、円形と横長又は縦長の長方形を連続的に形成した形状であっても良いし、(c)のように円形と台形を連続的に形成した形状にすることもできる。或いは、開口形状は、図9(d)のように、円形の上下に三角形を連続的に形成した形状であっても良く、また、(e)(f)のように、円形にもう一つの円形又は半円形を連続的に形成した形状等、開口形状は、噴出される洗浄水が、横方向の幅よりも縦方向の高さが高い断面を有するような任意の形状にすることができる。
ジェットノズルによるジェット給水において発生する騒音を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器の断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器に使用されているジェットノズルの(a)正面図、及び(b)側面断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における洗浄作用を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における洗浄作用を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における洗浄作用を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における洗浄作用を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態による水洗大便器における洗浄作用を示す側面断面図である。 ジェットノズルから噴出する水流の種々の態様を示す断面図である。 水洗大便器の洗浄作用中に発生する騒音レベルを表すグラフである。 水流の拡散角度と発生する騒音レベルとの関係を表すグラフである。 本発明の第2実施形態の水洗大便器に使用されるジェットノズルの断面図である。 本発明の水洗大便器に使用されるジェットノズルの開口形状の変形例を示す図である。
符号の説明
1 本発明の第1実施形態による水洗大便器
2 ボール部
3 リム部
4 サイホントラップ管路
4a 上昇管路
4b 下降管路
6 ジェットノズル
6a 本体部
6b 先端部
6c 通水路
6d テーパ部
6e 円筒部
6f 切欠部
6g 円形部
6h 拡張部
8a、8b、8c 開閉バルブ
10a 分岐管路
10b リム管路
10c ノズル管路
12 コントローラ

Claims (8)

  1. ボール部及びサイホントラップ管路を備え、且つ少なくとも上記サイホントラップ管路に洗浄水が水道から直接供給される水洗大便器に使用されるジェットノズルであって、
    このジェットノズルは、上記ボール部の底部に設けられ、上記洗浄水を上記サイホントラップ管路に向けてその通水路から噴出させ、
    このジェットノズルの通水路は、洗浄水を噴出してその主流部を形成する主流部噴出部と、この主流部噴出部よりも断面積が小さく、主流部噴出部の長手方向軸線に対し噴出方向に向って所定の角度下方に傾斜して形成され洗浄水を噴出して下方拡散流部を形成する下方拡散流噴出部とを有し、横方向の幅よりも縦方向の高さが高い断面形状を有する洗浄水が噴出するように構成されており、
    上記主流部噴出部及び上記下方拡散流噴出部は、それらの出口端において連続的に形成されていることを特徴とする水洗大便器のジェットノズル。
  2. 上記主流部と上記下方拡散流部の為す角度が、5゜乃至25゜である請求項1記載のジェットノズル。
  3. 上記主流部噴出部は、円形断面で、その直径が一定であり、上記下方拡散流噴出部は、噴出方向に向ってその断面が次第に下方に大きくなる請求項1又は2記載のジェットノズル。
  4. 上記通水路は、その出口端における断面形状が、円と、この円の円周に接する2本の接線と上記円周によって囲まれた概ね三角形の形状と、によって構成されている請求項3記載のジェットノズル。
  5. 上記下方拡散流噴出部は、その出口端における断面積が、上記主流部噴出部の出口端における断面積の4%乃至27%である請求項1乃至4の何れか1項に記載のジェットノズル。
  6. 上記主流部噴出部と上記下方拡散流噴出部の為す角度が、5゜乃至25゜である請求項1乃至5の何れか1項に記載のジェットノズル。
  7. ボール部と、
    このボール部の底部から斜め上方に延びる上昇管路及びこの上昇管路の上端から下方に延びる下降管路を備えたサイホントラップ管路と、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載のジェットノズルと、
    を有することを特徴とする水洗大便器。
  8. 上記ジェットノズルの主流部噴出部は、その長手方向軸線が、上記上昇管路と平行な直線よりも上方に傾斜するように向けられている請求項7記載の水洗大便器。
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