JP4161891B2 - サイホンジェット式水洗便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水道直結方式であるサイホンジェット式水洗便器のジェット部の改良に係り、特にブロー洗浄時に発生するブロー騒音の低減に関する発明である。
ジェット部からの洗浄水の吐出に求められる機能には、早期にサイホン作用を誘発させるサイホン作用誘発機能と、サイホン作用が終了した後にボウル部に残留した残水を排出するブロー洗浄機能がある。
まず、ジェット部からの洗浄水の吐出によって、トラップ部を早期に満水状態にして、トラップ部にサイホン作用を発生させる(サイホン作用誘発機能)。これにより、ボウル部に貯留している汚水をトラップ部に引き込んで下流側に排出する。その後、トラップ部のサイホン作用は、ボウル部からの空気の侵入により破封して、ボウル部にはサイホン作用によって排出されなかった残水が生じる。そして、ジェット部からの洗浄水の吐出によって、その残水をトラップ部の下流側に排出する(ブロー洗浄機能)。
そして、一つのジェット部からトラップ部の管路の略中央に向けて洗浄水を吐出することによってサイホン作用誘発機能とブロー洗浄機能とを満たすサイホンジェット式水洗便器は、ブロー洗浄時において、大きな騒音を発生させていた。
従来の技術として、サイホン作用誘発用のジェット部とブロー洗浄用のジェット部とを別個に設けたサイホンジェット式水洗便器がある(例えば、特許文献1参照。)。
このサイホンジェット式水洗便器は、サイホン作用誘発用ジェット部からの洗浄水の吐出によりサイホン作用誘発の最適化を図り、ブロー洗浄用ジェット部からの洗浄水の吐出によりブロー洗浄の最適化を図ることができる。そのため、ブロー洗浄時において発生する騒音を低減させることができるものである。
しかし、ジェット部を別個に設ける必要があるので、給水流路の構成が複雑になるという問題があった。また、流路を切り替える切り替え手段を設ける必要があった。
また、トラップ部の内奥に向けて洗浄水を吐出するジェット孔と、ボウル部とトラップ部の内部とを遮断する水膜吐出孔とを備えたサイホンジェット式水洗便器がある(例えば、特許文献2参照。)。
このサイホンジェット式水洗便器は、水膜吐出孔から吐出される洗浄水によって、トラップ部の内部とボウル部とが水膜によって遮断され、ジェット孔から吐出された洗浄水により発生した騒音がボウル部に漏れることを低減するものである。
しかし、サイホン作用を誘発するためにジェット孔より吐出した洗浄水が、ボウル部に残留した残水を弾き飛ばす際に空気を巻き込んで大きな騒音を発生させていたために、大きな騒音低減効果を得ることは困難であった。
また、トラップ部の内奥に向けて拡散させた洗浄水を吐出するジェット孔を複数備えたサイホンジェット式水洗便器がある(例えば、特許文献3参照。)。
このサイホンジェット式水洗便器は、ジェット孔より吐出した洗浄水がトラップ部の内壁に沿って流れるので、トラップ部の内壁に衝突する際に発生していた騒音を低減することができる。
しかし、ジェット孔より吐出した洗浄水がトラップ部の内壁に沿って流れるので、サイホン作用を早期に誘発することが困難であった。
また、ジェット部に、中央の主開口部と、この主開口部の下方に半円環スリット状に設けた周辺開口部と、を有するサイホンジェット式水洗便器が知られている(例えば、特許文献4参照。)。
このサイホンジェット式水洗便器は、スリット状の周辺開口部は、洗浄水を噴射する方向が主開口部と異なる方向に指向されており、主開口部からの洗浄水の衝突音を囲むように遮断するするために、洗浄音を低減することができる。
しかし、主開口部の下端よりも周辺開口部の上端が上方に位置しているために、サイホン作用が終了した後にボウル部に残留した残水を排出するブロー洗浄時においては、スリット状の周辺開口部の上端の近傍にまで達した残水が、主開口部から吐出された洗浄水に衝突してしまうことが多く、大きな騒音低減効果を得ることは困難であった。
特開平3−221631号公報(第5頁、第1図) 特開平3−253629号公報(第3頁、第1図) 特開平4−143337号公報(第3頁、第1図) 特開2002−061259号公報(第4頁、第3図)
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、簡便な構成で、サイホン作用誘発機能及びブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供するものである。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、ボウル部と、該ボウル部の下端に接続されたトラップ部と、該トラップ部の下流側に向けて洗浄水を吐出するように該ボウル部の下方に設けられ、ジェット流路である単一のジェット給水管に接続されたジェット部とを備え、サイホン作用が終了した後に該ジェット部から洗浄水を吐出することにより該ボウル部に残留した残水を該トラップ部の下流側に排出するブロー洗浄を行うサイホンジェット式水洗便器において、前記ジェット部は、第一開口部と、該第一開口部の下方に設けた第二開口部とを同一のジェット部に備え、前記第二開口部からの単位時間当たりの吐出流量を、前記第一開口部からの単位時間当たりの吐出流量よりも小さく、かつ、第二開口部からの吐水によりブロー洗浄が起こり得るようにしたことを特徴とする。
本発明のサイホンジェット式水洗便器においては、次のような機構で洗浄が行われる。
まず、ジェット部からの洗浄水の吐出によって、トラップ部を早期に満水状態にして、トラップ部にサイホン作用を発生させる(サイホン作用誘発機能)。これにより、ボウル部に貯留している汚水をトラップ部に引き込んで下流側に排出する。その後、トラップ部のサイホン作用は、ボウル部からの空気の侵入により破封して、ボウル部にはサイホン作用によって排出されなかった残水が生じる。そして、ジェット部からの洗浄水の吐出によって、その残水をトラップ部の下流側に排出する(ブロー洗浄機能)。
本発明によれば、ジェット部は、第一開口部と第二開口部を備えるので、ジェット部を複数設ける必要がないため、簡便な流路構成にすることができ、流路を切り替える切り替え手段を設ける必要がない。
また、第一開口部の下方に設けた第二開口部からの単位時間当たりの吐出流量を、第一開口部からの単位時間当たりの吐出流量よりも小さく、かつ、第二開口部からの吐水によりブロー洗浄が起こり得るように設けるので、第二開口部から吐出した洗浄水のみでブロー洗浄機能を満たすことができる。
ブロー洗浄時には、ボウル部に残留した残水と吐出された洗浄水とが衝突する際に、空気を巻き込んで騒音が発生する。そして、ボウル部に残留した残水と吐出された洗浄水との接触面積が大きいほど、巻き込む空気量が大きく、発生する騒音は大きい。また、吐出された洗浄水の単位時間当たりの吐出流量が大きいほど、巻き込む空気量が大きく、発生する騒音は大きい。
そのため、ブロー洗浄時には、第一開口部はボウル部に残留した残水より上方に位置して第一開口部から吐出した洗浄水がボウル部に残留した残水に衝突することがなく、第二開口部より吐出した単位時間当たりの吐出流量の少ない洗浄水のみで排出するため、ボウル部に残留した残水と吐出された洗浄水との接触面積を低減することができ、吐出された洗浄水の単位時間当たりの吐出流量を低減することができ、発生する騒音を低減することができる。
したがって、簡便な構成で、サイホン作用誘発機能及びブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、第二開口部の上端を、第一開口部の下端よりも低い位置になるように設けたことを特徴とする。ここで、上端とは水平面を基準とした高度が最も高い点をいい、下端とは水平面を基準とした高度が最も低い点をいう。
本発明によれば、サイホン作用が終了した後にボウル部に残留した残水を排出するブロー洗浄時においては、第二開口部の上端の近傍にまで達した残水が第一開口部から吐出された洗浄水に衝突してしまうことがなく、第二開口部より吐出した単位時間当たりの吐出流量の少ない洗浄水のみで排出するため、ボウル部に残留した残水と吐出された洗浄水との接触面積を低減することができ、吐出された洗浄水の単位時間当たりの吐出流量を低減することができ、ボウル部に残留した残水を排出する際に巻き込む空気量を低減でき、確実に騒音を低減することができる。
したがって、確実に静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項3記載の発明によれば、第二開口部を、ブロー洗浄に必要最低限である単位時間当たりの吐出流量と略同一流量の洗浄水を吐出するように設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ブロー洗浄機能を満たすとともに、ブロー洗浄時に発生する騒音を最低限にまで低減することができる。
したがって、確実に静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、第一開口部と第二開口部とを、洗浄水を吐出する方向が異なるように設けたことを特徴とする。
本発明によれば、第一開口部から洗浄水を効率的にサイホン作用誘発機能を満たす位置に向けて吐出し、第二開口部から洗浄水を効率的にブロー洗浄機能を満たす位置に向けて吐出することができる。
したがって、確実にサイホン作用誘発機能及びブロー洗浄機能を満たしたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項5記載の発明のよれば、第一開口部を、トラップ部の流路に沿ってその流路の略中央に向けて吐出するように設けたことを特徴とする。 ここで、トラップ部の流路とは、トラップ部の一部である上昇する管路である上昇管路のことをいい、流路の略中央とは、トラップ部の上昇管路の流路に沿ってその流路断面の略中心を結んだ軌跡をいう。
本発明によれば、そのトラップ部の上昇管路の流路に沿って、その流路断面の略中心を結んだ軌跡である流路の略中央に向けて第一開口部から吐出された洗浄水は、効率的にトラップ部を満水にすることができる。
そのため、第一開口部から洗浄水を効率的にサイホン作用誘発機能を満たす位置に向けて吐出することができる。
したがって、確実にサイホン作用誘発機能を満たしたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、第二開口部を、吐出した洗浄水がトラップ部の内壁に衝突する角度が鋭角になるように設けたことを特徴とする。
そのため、第二開口部から吐出された洗浄水がトラップ部の内壁に衝突する際に発生する騒音を低減することができる。
したがって、ブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項7記載の発明によれば、第二開口部を、吐出した洗浄水がトラップ部の屈曲部の下端である堰部の近傍に衝突するように設けたことを特徴とする。ここで、屈曲部とは、トラップ部の一部である上昇する管路である上昇管路がトラップ部の一部である下降する管路である下降管路部と連通する部分をいい、下端とは、水平面を基準として高度が最も低い点をいう。
そのため、第二開口部から吐出された洗浄水は堰部の近傍に衝突するので、衝突した洗浄水を、堰部を乗り越えてトラップ部の下流側に排出することが容易になる。
したがって、効率的にブロー洗浄機能を満たすジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項8記載の発明によれば、第二開口部を、吐出した洗浄水がトラップ部の屈曲部の上端である頂部の近傍に衝突するように設けたことを特徴とする。ここで、上端とは、水平面を基準として高度が最も高い点をいう。
そのため、第二開口部から吐出された洗浄水は頂部の近傍に衝突するので、衝突した洗浄水を、壁面に沿ってトラップ部の下流側に排出することが容易になる。
したがって、効率的にブロー洗浄機能を満たすジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項9記載の発明によれば、第二開口部の鉛直方向の上端である上端部を、第二開口部の鉛直方向の下端である下端部よりも下流側になるように設けたことを特徴とする。
そのため、第二開口部は鉛直方向の幅をもつので、ブロー洗浄時にボウル部に残留した残水の水面の振動により、第二開口部の全体が影響を受けることが少なくなる。
したがって、ブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、請求項10記載の発明によれば、第二開口部の鉛直方向の幅を、水平方向の幅よりも長くなるように設けたことを特徴とする。
そのため、第二開口部は水平方向よりも鉛直方向に幅をもつので、ブロー洗浄時にボウル部に残留した残水の水面の振動により、第二開口部の全体が影響を受けることが少なくなる。
したがって、ブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
図1は、ジェット部に第一開口部と第二開口部を備えた本発明のサイホンジェット式水洗便器を示す縦断面図である。
図1において、サイホンジェット式水洗便器1は、ボウル部2とトラップ部3を有する。給水管4は給水のON/OFFを行う給水弁5を有するとともに分岐して、リム給水のON/OFFを行うリム給水弁6及びジェット給水のON/OFFを行うジェット給水弁7の一端に接続する。リム給水弁6の他端はリム給水管8を介してリム通水路9へ接続し、ジェット給水弁7の他端はジェット流路であるジェット給水管10を介してジェット部11へ接続する。ジェット部11は、トラップ部3の流路に沿ってその流路の略中央に向けて洗浄水を吐出するように設けた第一開口部12と、トラップ部3の屈曲部14の下端である堰部15の近傍に向けて洗浄水を吐出するように設けた第二開口部13を備える。
操作部の洗浄スイッチ等が押されて洗浄起動入力が制御部16に与えられると、まず制御部16は、給水弁5とリム給水弁6を開弁状態に駆動する。これにより、洗浄水がリム給水管8及びリム通水路9を介して、リム通水路9の下部に設けられた複数のリム射水孔(図示しない)からボウル部2に供給され、ボウル部2の洗浄が行われるとともに、ボウル部2の水位が上昇する。
次に、制御部16は、リム給水弁6を閉弁状態に駆動し、ジェット給水弁7を開弁状態に駆動する。これにより、第一開口部12から吐出された洗浄水によってトラップ部3が早期に満水状態になりサイホン作用が発生する。
ここで、第一開口部12を、トラップ部の流路に沿ってその流路の略中央に向けて吐出するように設けたので、効率的にトラップ部を満水にすることができる。また、第二開口部から吐出された洗浄水がトラップ部を満水にするのに効果的に寄与させるため、第一開口部12の吐出孔の流路と第二開口部13の吐出孔の流路とのなす角度である吐出孔間角度を、10度以下になるように設ける。この吐出孔間角度が10度より大きいと、第二開口部から吐出された洗浄水が効果的にトラップ部を満水にすることができず、サイホン作用誘発機能が低減し、また、トラップ部の壁面に衝突する角度が大きくなるためブロー洗浄機能が低減することになる。
したがって、確実にサイホン作用誘発機能を満たしたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
そして、サイホン作用が終了した後には、ボウル部2に残留した残水を排出するブロー洗浄を行う。このブロー洗浄は、第一開口部12から吐出された多量の洗浄水は寄与せずに、第二開口部13から吐出された少量の洗浄水のみによって行われるために、ボウル部2に残留した残水を排出する際に巻き込む空気量を低減でき、確実に騒音を低減することができる。ここで、ジェット部11の単位時間当たりの総吐出流量が21(L/min)である場合には、第二開口部13から吐出流量を3〜5(L/min)程度になるように第二開口部を設ける。
これにより、第二開口部から吐出された洗浄水のみによって、ボウル部に残留した残水を排出するブロー洗浄を行うことができるので、簡便な構成で、少ない洗浄水量を用いて、サイホン作用誘発機能及びブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
また、第二開口部を、吐出した洗浄水がトラップ部の屈曲部の下端である堰部の近傍に衝突するように設けたので、第二開口部から吐出された洗浄水は堰部の近傍に衝突するので、衝突した洗浄水を、堰部を乗り越えてトラップ部の下流側に排出することが容易になる。
したがって、効率的にブロー洗浄機能を満たすジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
最後に、制御部16は、ジェット給水弁7を閉弁状態に駆動し、リム給水弁6を開弁状態に駆動する。これにより、洗浄水がボウル部2に供給され、ボウル部2の封水が行われ、便器洗浄が終了する。
図2は、本発明のサイホンジェット式水洗便器のブロー洗浄時におけるジェット部を示す縦断面図である。
図2において、ジェット部11は、第一開口部12と、その下方に設けた第二開口部13を備える。このブロー洗浄は、第一開口部12から吐出された多量の洗浄水は寄与せずに、第二開口部13から吐出された少量の洗浄水のみによって行われるために、ボウル部2に残留した残水Wを排出する際に巻き込む空気量を低減でき、確実に騒音を低減することができる。
そのため、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
ここで、第一開口部12を内径6.4mm相当に、第二開口部13を内径3.2mm相当に設け、第一開口部12の吐出孔の流路と第二開口部13の吐出孔の流路とのなす角度である吐出孔間角度を、7度に設ける。
図3は、本発明のサイホンジェット式水洗便器のジェット部を示す正面図である。
図3において、ジェット部11は、略円状の第一開口部12と、その下方に設けた鉛直方向の幅が水平方向の幅よりも長い楕円状の第二開口部13を備える。
そのため、第二開口部13は鉛直方向よりも水平方向の幅が小さいので、ブロー洗浄時の空気との接触面積を低減することができ、ボウル部2に残留した残水Wを排出する際に巻き込む空気量を低減でき、確実に騒音を低減することができる。
したがって、ブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
図4は、図3のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。
図4において、ジェット部11は、第一開口部12と、その下方に設けた第二開口部13を備える。ジェット部をサイホンジェット式水洗便器に取り付けた際に、第二開口部13の鉛直方向の上端である第二開口上端部17を、第二開口部の鉛直方向の下端である第二開口下端部18よりも下流側になるように設ける。
そのため、第二開口部13は鉛直方向よりも水平方向の幅が小さいので、ブロー洗浄時の空気との接触面積を低減することができ、ボウル部2に残留した残水Wを排出する際に巻き込む空気量を低減でき、確実に騒音を低減することができる。
したがって、ブロー洗浄機能を満たし、静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
図5は、本発明のサイホンジェット式水洗便器におけるジェット部の第二実施例を示す正面図である。
図5において、ジェット部11は、略円状の第一開口部12と、その下方に半円環状に設けた第二開口部13を備える。ジェット部をサイホンジェット式水洗便器に取り付けた際に、第二開口部13の鉛直方向の上端である第二開口上端部17を、第一開口部12の鉛直方向の下端である第一開口下端部19よりも低い位置になるように設ける。
そのため、サイホン作用が終了した後にボウル部に残留した残水を排出するブロー洗浄時においては、第二開口部の上端の近傍にまで達した残水が、第一開口部から吐出された洗浄水に衝突してしまうことがないので、確実に騒音を低減することができる。
したがって、確実に静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
図6は、図5のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。
図6において、ジェット部11は、略円状の第一開口部12と、その下方に半円環状に設けた第二開口部13を備える。第一開口部12と第二開口部13とは、ジェット部11の同一面上に位置する。
図7は、本発明のサイホンジェット式水洗便器におけるジェット部の第三実施例を示す正面図である。
図7において、ジェット部11は、略円状の第一開口部12と、その下方に設けた楕円状の第二開口部13を備える。
そのため、サイホン作用が終了した後にボウル部に残留した残水を排出するブロー洗浄時においては、第二開口部の上端の近傍にまで達した残水が、第一開口部から吐出された洗浄水に衝突してしまうことがないので、確実に騒音を低減することができる。
したがって、確実に静音性に優れたジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
図8は、図7のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。
図8において、ジェット部11は、略円状の第一開口部12と、第一開口部12からの洗浄水の吐出方向と平行に洗浄水を吐出するように設けた第二開口部13とを備える。
図9は、本発明のサイホンジェット式水洗便器におけるジェット部の第四実施例を示す正面図である。
図9において、ジェット部11は、略円状の第一開口部12と、その下方に二箇所に設けた略円状の第二開口部13を備える。
図10は、図9のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。
図10において、ジェット部11は、略円状の第一開口部12を備える。ジェット部をサイホンジェット式水洗便器に取り付けた際に、第二開口部13からの洗浄水の吐出方向は、第一開口部12からの洗浄水の吐出方向よりも仰角が大きくなるように備える。
図11は、図9のジェット部のB−Bにおける縦断面図である。
図11において、ジェット部11は、略円状の第二開口部13を備える。ジェット部をサイホンジェット式水洗便器に取り付けた際に、第二開口部13からの洗浄水の吐出方向は、第一開口部12からの洗浄水の吐出方向よりも仰角が大きくなるように備える。
図12は、図9のジェット部を備えた本発明のサイホンジェット式水洗便器を示す縦断面図である。
図12において、ジェット部11は、トラップ部3の流路に沿ってその流路の略中央に向けて洗浄水を吐出するように設けた第一開口部12と、トラップ部3の屈曲部14の上端である頂部20の近傍に向けて洗浄水を吐出するように設けた第二開口部13を備える。第一開口部12から吐出された洗浄水と第二開口部13から吐出された洗浄水とは、衝突しないように設ける。
そのため、第二開口部から吐出された洗浄水は頂部の近傍に衝突するので、衝突した洗浄水を、壁面に沿ってトラップ部の下流側に排出することが容易になる。
したがって、効率的にブロー洗浄機能を満たすジェット部を備えたサイホンジェット式水洗便器を提供することができる。
図1は、ジェット部に第一開口部と第二開口部を備えた本発明のサイホンジェット式水洗便器を示す縦断面図である。 図2は、本発明のサイホンジェット式水洗便器のブロー洗浄時におけるジェット部を示す縦断面図である。 図3は、本発明のサイホンジェット式水洗便器のジェット部を示す正面図である。 図4は、図3のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。 図5は、本発明のサイホンジェット式水洗便器におけるジェット部の第二実施例を示す正面図である。 図6は、図5のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。 図7は、本発明のサイホンジェット式水洗便器におけるジェット部の第三実施例を示す正面図である。 図8は、図7のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。 図9は、本発明のサイホンジェット式水洗便器におけるジェット部の第四実施例を示す正面図である。 図10は、図9のジェット部のA−Aにおける縦断面図である。 図11は、図9のジェット部のB−Bにおける縦断面図である。 図11は、図9のジェット部を備えた本発明のサイホンジェット式水洗便器を示す縦断面図である。
符号の説明
1…サイホンジェット式水洗便器
2…ボウル部
3…トラップ部
4…給水管
5…給水弁
6…リム給水弁
7…ジェット給水弁
8…リム給水管
9…リム通水路
10…ジェット給水管
11…ジェット部
12…第一開口部
13…第二開口部
14…屈曲部
15…堰部
16…制御部
17…第二開口上端部
18…第二開口下端部
19…第一開口下端部
20…頂部
W…残水

Claims (10)

  1. ボウル部と、該ボウル部の下端に接続されたトラップ部と、該トラップ部の下流側に向けて洗浄水を吐出するように該ボウル部の下方に設けられ、ジェット流路である単一のジェット給水管に接続されたジェット部とを備え、サイホン作用が終了した後に該ジェット部から洗浄水を吐出することにより該ボウル部に残留した残水を該トラップ部の下流側に排出するブロー洗浄を行うサイホンジェット式水洗便器において、前記ジェット部は、第一開口部と、該第一開口部の下方に設けた第二開口部とを同一の前記ジェット部に備え、前記第二開口部からの単位時間当たりの吐出流量を、前記第一開口部からの単位時間当たりの吐出流量よりも小さく、かつ、第二開口部からの吐水によりブロー洗浄が起こり得るようにしたことを特徴とするサイホンジェット式水洗便器。
  2. 前記第二開口部の上端を、前記第一開口部の下端よりも低い位置になるように設けたことを特徴とする請求項1記載のサイホンジェット式水洗便器。
  3. 前記第二開口部を、ブロー洗浄に必要最低限である単位時間当たりの吐出流量と略同一流量の洗浄水を吐出するように設けたことを特徴とする請求項1から2のいずれか1項記載のサイホンジェット式水洗便器。
  4. 前記第一開口部と前記第二開口部とを、洗浄水を吐出する方向が異なるように設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載のサイホンジェット式水洗便器。
  5. 前記第一開口部を、前記トラップ部の流路に沿ってその流路の略中央に向けて吐出するように設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載のサイホンジェット式水洗便器。
  6. 前記第二開口部を、吐出した洗浄水が前記トラップ部の内壁に衝突する角度が鋭角になるように設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載のサイホンジェット式水洗便器。
  7. 前記第二開口部を、吐出した洗浄水が前記トラップ部の屈曲部の下端である堰部の近傍に衝突するように設けたことを特徴とする請求項6記載のサイホンジェット式水洗便器。
  8. 前記第二開口部を、吐出した洗浄水が前記トラップ部の屈曲部の上端である頂部の近傍に衝突するように設けたことを特徴とする請求項6記載のサイホンジェット式水洗便器。
  9. 前記第二開口部の鉛直方向の上端である上端部を、前記第二開口部の鉛直方向の下端である下端部よりも下流側になるように設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載のサイホンジェット式水洗便器。
  10. 前記第二開口部の鉛直方向の幅を、水平方向の幅よりも長くなるように設けたことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項記載のサイホンジェット式水洗便器。
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