JP4257873B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機に関し、特に可変表示装置に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の弾球遊技機の可変表示装置は、遊技盤の貫設穴と概ね同じ表面積の映像表示体(例えば、4ないし6インチサイズの液晶表示盤)を有し、しかも表示体の画面の位置を遊技盤の表面と面一としたり、遊技盤の背面やセンター役物の背後に近接させている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
こうした弾球遊技機の遊技の趣向性を一層高めるため、上述した従来の弾球遊技機が備える映像表示体の画面を大型化することにより、視認性の向上や画像の緻密化を図ることが考えられる。しかし、遊技盤及び遊技領域の寸法は概ね決められているため、画面サイズに合わせて遊技盤及び遊技領域を自由に大型化することはできない。したがって、可変表示装置の画面の大型化にともない画面によって占められる遊技領域の面積が増大するので、遊技釘や風車等の遊技部材を配置できる部分の面積がそれだけ減少する。この結果、遊技球の流下態様を複雑化させることが困難になる場合があり、趣向性が損なわれ易くなるおそれがある。
【0004】
そこで、請求項1記載の発明の課題は、遊技の趣向性を損なうことなく可変表示装置の大型化を可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記した課題が本発明の起因ないし契機となったものであり、請求項1記載の発明は、貫設穴が形成された遊技盤と、図柄が変動表示する表示画面を有し、前記遊技盤の背後に空隙を介して前記貫設穴から後方に離間して配置された可変表示装置と、前記貫設穴に嵌合され、前記可変表示装置の表示画面を露出させる開口部を有するセンター役物と、前記可変表示装置の表示画面の縁辺から延び出し、前記センター役物の後部と接続されることで、前記可変表示装置と前記センター役物との間を架設し、前記空隙を区画する筒状のカバー部材と、を備え、前記可変表示装置の表示画面は、その表面積が前記開口部の開口面積より大きく設定されることで、遊技盤に水平な方向の投影面が前記遊技盤と重なる隠れ領域を有し、前記カバー部材は、前記センター役物の後部から前記隠れ領域となる前記可変表示装置の表示画面の縁辺に向かって外側に拡開形成されることで、前記開口部を通して前記隠れ領域を視認可能とされ、前記可変表示装置の表示画面の左側、右側、及び下側が前記隠れ領域とされることを特徴とする弾球遊技機である。前記可変表示装置を前記貫設穴の後方に離間させると、貫設穴の後方に空隙ができる。この空隙があるために視野が遠達するとともに、広くなり、さらに奥行きが生じる。また、遊技盤の貫設穴のサイズ増大を抑制し遊技釘や風車等の遊技部材を配置できる領域を確保しつつ、可変表示装置のサイズを大きくすることができ、前記課題が解決できることとなる。また、大画面による迫力のある表示や遊技ができるようになり、遊技の趣向性が向上する。
請求項2記載の発明は、前記可変表示装置の表示画面と前記貫設穴の開口面とは、互いに並行になるように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機とする
【0006】
前記可変表示装置を前記貫設穴の後方に離間させる一態様としては、前記弾球遊技機を遠方(例えば5m以上程度離れる)から見ると、前記可変表示装置の両側縁及び下縁が前記貫設穴の縁部により隠されてオフセット領域が形成されることが好ましい。言い換えると、遊技中における遊技者の標準的な目の位置で前記弾球遊技機を正面から見ると、遊技者が前記可変表示装置の表面側部分をすべて見渡せるもの、つまり、前記貫設穴の縁部が前記可変表示装置の縁部とほぼ一致するものが好適である。ただし、これに限定されることはなく、様々な態様が可能である。なお、前記可変表示装置の表面の角度は垂直、傾斜状態いずれも含まれる。一般的には、前記表面と貫設穴の開口は、垂直面(互いには平行面)を形成することが多い。
【0007】
ここにいう中央装置とは、LCD、LED、CRT、回転ドラム等により構成された可変表示装置、振り分け装置(クルーン)、入賞装置等の役物が例示される。またその外周形状は横長、縦長、角型、丸型、小判型、楕円型等各種の形状が含まれる。例えば、中央装置は、映像表示画面を有する映像表示部材(例えば液晶表示部)単体のもの、映像表示部材に遊技球流通部材(例えば、ステージを備えたセンター役物等)を組み合わせたもの等様々なものが挙げられる。貫設穴の形態も四角形、三角形、丸形等、様々なものが採用できる。
【0008】
また、可変表示装置は、映像表示装置(LCD等)を備えたものが好適であり、その映像表示画面は四角形状、丸形状等が好適であるが限定されるものではなく、また、四角形状であれば、横長状態、縦長状態、傾斜状態いずれにも配置が可能である。可変表示装置は、全部が映像表示装置であることが好適であるが、必ずしも全部が映像表示装置でなくともよく、役物を含んだ組合せでも良い。遊技の趣向性を高めるため、液晶表示画面の周囲にはそれに適合させた形態の遊技球流通部材を配置することが好ましい。遊技球流通部材は、遊技球を誘導できる筒状の構造で遊技球を上から下へ流下させるものが例示できるが、これに限定されるわけではなく、遊技球を誘導できる通路が形成されている部材であれば良い。また、この遊技球流通部材は枠体が好ましいが、躯体が連続していなくとも良いし、また、一体でなく分割されていても良い。前記貫設穴に設ける遊技球流通部材は枠形状、非枠形状、或いは、四角形、長円形、丸形等各種のものが挙げられ、さらに映像表示装置と遊技球流通部材は、その形態を様々に組み合わせることができる。
【0009】
請求項1において、貫設穴の開口面積より大きな表面積に設定された可変表示装置が条件とされている。表面積が通常多く用いられているサイズ(4〜6インチ程度である可変表示装置)の中央装置に限らず、中央装置の左側方及び右側方の遊技領域が制約される程度の大型の中央装置が挙げられる。例示的には、約12インチの映像表示画面を備えた映像表示部材に10インチ用センター役物(例えば本出願人による特願平10―18146号明細書に示されているような10インチ画面に適合する外形寸法のセンター役物)が取付けられたもの、10インチの映像表示画面を備えた映像表示部材に8インチのセンター役物が取付けられたもの、8インチの映像表示画面を備えた映像表示部材に6インチのセンター役物が取付けられたもの、12インチの液晶画面を備えた映像表示部材単体のもの、10インチの液晶画面を備えた映像表示部材単体のもの、8インチの液晶画面を備えた映像表示部材単体のもの等、様々なものが挙げられる。これに対応させて、貫設穴も10インチ用、8インチ用、6インチ用など様々なサイズが採用可能である。
また、可変表示装置の表面積は、例えばLCDのように表示面が平坦であれば表示面の面積が可変表示装置の表面積に該当するが、例えばCRTのように表示面が湾曲していたり、ドットマトリクス可変表示装置のように凹凸が多数ある場合には表示領域の投影面積が可変表示装置の表面積に該当する。すなわち、可変表示装置の表面積は表示領域の大きさにより定められる。
【0010】
一般的な中型ないし小型の可変表示装置を採用した場合には、中央装置の左右及び上部の遊技領域を大とすることができる。また、一般的なサイズの中央装置を入球口の上部に複数配設すること、可変表示装置を複数配設することなど、種々の態様の実現が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の第1実施形態であるパチンコ機1は、フィーバー機、あるいは第1種と呼ばれる機種である。図1に示す通り、このパチンコ機1の表面側には、遊技盤2(図1点線で示す部分を参照)が着脱自在に装着されている。遊技盤2には発射された打球を誘導するための誘導レール3(図2参照)がほぼ円弧状に植立され、この誘導レール3で区画された領域が遊技領域4(図1及び図2参照)を構成している。この遊技領域4は、第1レール部材3a、第2レール部材3b、返しゴム3c及び装飾部材3d(図2参照)により区画されている領域である。遊技領域4の左半面に在る第1レール部材3aと第2レール部材3bの間隙を通過して遊技領域4へ遊技球が誘導される。装飾部材3dの左側先頭部分には返しゴム3c(図2参照)が装着(組込み)され、遊技球の発射の勢いが強過ぎた場合にはこの遊技球が遊技領域4の中央部へ反射されるようになっている。遊技領域4を設定する態様はこれ以外にも様々な構造のものが挙げられるが説明は省略する。また、第2レール部材3bの最下点の近傍にはアウト口14(図2参照)が配置されており、第2レール部材3bの左上端部及び最下点近傍には逆流防止装置3e、3fが設けられている。パチンコ機1の左端にはプリペイドカードユニット24が設けられている。
【0012】
図2に示す通り、可変表示装置5(特別図柄を表示することから特別図柄表示装置と呼ばれることもある)とセンター役物6とからなる中央装置7は、遊技領域4の中央近辺に配設されている。可変表示装置5は、12インチサイズの液晶表示画面50を備えている(図2の点線参照)。液晶表示画面50の表面積は、貫設穴25(図4参照)及び大開口部60の開口面積より大きく設定されている。センター役物6は角型に形成された大開口部60を備えている(図7参照)。この大開口部60のサイズは、10インチ程度の液晶表示画面51(図3の2点鎖線参照)を露出させることができる程度に設定されている。なお、ここで中央装置7はセンター役物6を備えてはいるが、必ずしも必要ではない場合がある。
【0013】
また、中央装置7下方の中央部には、開閉(拡縮)駆動可能な始動入球口8が設けられ、その下側に開閉板9bを備えたアタッカー9が設けられている。始動入球口8に遊技球が受け入れられると、液晶表示画面50に表示される図柄が変動を開始し、これが特定の表示態様、例えば777の3桁同一の数字で停止表示されると、特別遊技状態となりアタッカー9が所定回数(例えば16回)もしくは所定時間(約30秒)開放し、一回開放する毎に概ね10球の遊技球を受け入れるように構成されている。また、アタッカー9の左右に入球口10乃至13が集約的に設けられ、始動入球口8及びアタッカー9とともに入球口群Nを構成している。この入球口群Nの配置可能な領域は、センター役物6の下端より下部であり、遊技領域4の高さ(最大縦寸法)L(図2参照)に対して概ね3分の1の高さである(図2では27%の高さである)。また、本実施形態においては、中央装置7にセンター役物6を含んで構成されてはいるが、センター役物6が含まれていない態様でも実施可能である。さらに始動入球口8、アタッカー9、入球口10乃至13にはそれぞれ入球検出センサ8a〜13a(図2参照)が設けられ、遊技球が入球するとオン(またはオフ)するようになっている。ここで、入球口群Nを構成する各入球口8〜13は、賞球払出しの契機として用いられている。また、アタッカー9は開放時のみに入球を可能にする。遊技盤2の最下方には、アウト球を受け入れるアウト口14が設けられている。さらに、センター役物6の左右下部近辺に一対の風車15,16が設けられ、図示する通り、センター役物6の周囲に多数の障害釘17が配設されている。
【0014】
図1に戻り、遊技盤2の前面を覆うガラス枠18が前面枠19に開閉自在に設けられている。遊技盤2のすぐ下側には、ヒンジ(図示略)により開閉可能な上受け皿20と開閉不可能な下受け皿21とが位置しており、両皿20,21は前面枠19に装着されている。上受け皿20の左下側には遊技状態に応じた効果音を発生させるスピーカ22が設けられている。また、下受け皿21の右側には、発射ハンドル23が設けられ、これが上受け皿20から供給される遊技球を遊技領域4に対して弾発する遊技球発射装置(図示略)と接続されている。
【0015】
前述した遊技盤2に、12インチの大型の液晶表示画面50を有する可変表示装置5及びセンター役物6を搭載したが、例えば4ないし6インチの画面等、通常のサイズのものを採用した場合と比較して、遊技領域4のうち、中央装置7の周囲に残される部分の遊技領域4の面積は減少することとなる。すなわち、図2に示す通り、中央装置7は、外形寸法がその左側方及び右側方の遊技領域4のセンター役物左右球通過領域Jへの入球口の配置を制約する程度に大型に設定されている。センター役物6左右の遊技領域4の領域幅であるセンター役物左右球通過領域Jの幅はW1=33mm(以下、センター役物左右球通過領域幅W1という)程度であり、また、センター役物6上部の遊技領域4の誘導樋球受口領域高さH1=70mm程度となっている。例えば仮に入球口を中央装置7の左右、例えばセンター役物左右球通過領域J付近に配置するとした場合、通常、単品の入球口は球受部の幅が20mm程度、取付ベースを含めると入球口の全幅は40mm程度となり、入球口の設置が困難となっている。そのため、入球口を遊技盤2の裏面側から装着し、遊技盤2の前面側に入球口の球受部のみを突出させたとしても、球受部の幅は20mm程度であるから、残りのスペースは13mm程度となり、結局、ここでは、障害釘や入球口の配置は可能ではあるものの遊技球を流下させることは難しい。
【0016】
このため、入球口から逸れた遊技球はほぼ直下のみにしか流下できず、遊技球の挙動に十分な変化を与えて趣向性を高めることは難しい。さらに、入球口の総数は遊技規則で規定されており規定数以上の総入球口を保たなければならないため、中央装置7の大型化に伴って入球口の数を安易に減らすことはできない。したがって、入球口の総数を減らすことなく中央装置7を現状よりも大型化するためには、入球口の配置の問題を解決することが不可欠である。そのため、センター役物左右球通過領域Jには入球口を設置せず、入球口群Nを前述の通りの領域に集約して配置しているのである。また、現在の遊技規則によれば、総入球口数(総入賞口数)は、可動式役物が動作しない通常の遊技状態において5個以上となるよう規定されており、始動口の数はその三分の一(小数点以下切り捨て)以上でなければならない。本実施形態は総入球口数(総入賞口数)が5個、始動口が1個でありこの規則を満足している。総入球口数(総入賞口数)がそれより多くなると、入球口の配置変更等の変更が適宜必要となることがある。
【0017】
また、中央装置7の上方の遊技領域4へは入球口の設置は可能ではあるものの、この入球口に入球した遊技球を遊技盤2の裏側で下方に導く樋(図示略)を中央装置7の裏にあるLCD52(図4参照)を避けて配置しなければならず、設置は可能であるものの構造上好ましくないことがある。したがって、本実施形態では、中央装置7の上方の遊技領域4への入球口の配置は可能であるものの、遊技球の流下の障害となるおそれがあるため、中央装置7の上方に入球口は設けていない。
【0018】
また、中央装置7は、遊技領域4の下方に入球口やアタッカー等の配置の自由度を確保するためには、できる限り遊技領域4の上方に配置するのが好ましく、中央装置7を更に上方に配置すれば遊技領域4の下方の有効スペースは拡大されるが、上方に入球口は配置できなくなる関係が成立している。したがって、こうした関係を考慮した設計が望ましい。
【0019】
本実施形態では、諸条件を考慮し、中央装置7は、遊技領域4の表面積に対して概ね25%(4分の1)以上、好ましくは概ね30%以上、特に好ましくは概ね47%以上を占めることとする。入球口群Nは遊技領域の中央よりも下方の領域に中央装置7を避けて集約的に配置されている。すなわち、入球口群Nの配置される領域の高さは、遊技領域4の最下部からセンター役物6の下端部までの高さとし、配置される領域の左右は一杯までとする。なお、センター役物6のステージ68(図7乃至図10参照)に入球口を別途増設することもある。
【0020】
前述の可変表示装置5は、液晶表示画面50の縦横比が約7:10のものが採用されている。センター役物6の外周形状は、横長の略小判形状ないし略楕円形状(最大高さと最大横幅の比である縦横比が、概ね1.1ないし1.7、好ましくは概ね1.3ないし1.7、特に好ましくは概ね1.3ないし1.4)に形成されている。可変表示装置5の外形寸法は、遊技球の流通条件によっては適宜変更される場合もあり得るが、それについては第2実施形態において後述する。さらに、液晶表示画面50を大型CRT、LED等の他の表示体、或いは回転ドラムに置換えたり、場合によっては、可変表示装置5を遊技球の流下の様子や振分けの様子を遊技者に示す大型の役物(例えばクルーン等)に置換えたりすることが可能である。
【0021】
ところで、従来技術において、液晶表示画面を遊技盤2に接近させて遊技領域4と面一とすることが常識であり、大型の液晶表示画面全部を視認するためには、それに対応させて、貫設穴の開口面積をかなり増大させ、かつ、液晶表示画面を近接して装着しなければならない。したがって、液晶表示画面により占有される遊技領域が増大する結果、風車や釘等の遊技部材の設置が著しく制約され弾球遊技機としての機能を阻害されるという不都合が生じる。そこで、本実施形態の特徴は、図3に示す通り、遊技者の目の位置をパチンコ機1に対して遠く、例えば5m以上、遠方に離し、パチンコ機1を正面から見るとすると、斜線部分M(以下、隠れ領域Mという)で示す通り、液晶表示画面50の、左右側及び下側の縁辺部分が遊技盤2と重なって遊技盤2の影に隠れることである。つまり、図4乃至図6に示す通り、液晶表示画面50を遊技盤2の背後に空隙53を介して離間(後退)させるとともに、液晶表示画面50の中心C1を大開口部60の中心C2から下方に偏倚させている。これにより、従来技術において12インチ液晶表示画面を採用した場合であるならば使用することができないであろう前述した隠れ領域Mに相当する領域を、遊技領域4として生かすことができる。そうして、図4に示す位置(A=300mm,B=200mm)を一般的な遊技者の遊技中における目の位置(以下、標準位置Sという)とし、そこからパチンコ機1を見ると、液晶表示画面50のすべての部分を見渡すことができるようになっている。液晶表示画面50を若干見下ろすように視野が設定されている。また、パチンコ機1の側面から見た(上下方向の)視野の角度αは概ね21度、平面から見た(左右方向の)視野の角度βは概ね28度であるが、これらは一例を示すものである。なお、遊技者には座高の高低差や遊技姿勢の違いや変化などがあり、遊技者の目の位置が必ずしも標準位置Sにあるわけではないが、遊技者の目の位置はこの標準位置Sの近辺に分布すると考えられ、この標準位置Sは概ね全部の画面を視認することのできる位置であるので、支障は生じないと思われる。なお、遊技者の目の標準位置Sは、後述のガラス面26の表面及び同じく後述の本体枠27の上端面を基準として決定されている。
【0022】
図3に示す通り、パチンコ機1の正面から見て、液晶表示画面50の中心C1は、センター役物6の大開口部60の中心C2(通常、貫設穴25の中心でもある)に対して下方に偏倚され、Eは上下方向(図3及び図5参照)のオフセット量(E=約20mm)を示す。これは遊技者の目の位置を考慮したものである。そして、Dはセンター役物6についての前後方向(図5参照)のオフセット量(D=約100mm)を示す。図4に示す通り、標準位置Sは中心C2よりもセンター役物6の上方に偏倚し、概ね、LCD52の上縁辺と概ね同じ高さとなるので、遊技者がパチンコ機1を遠方より正面から見た場合、センター役物6の大開口部60を通した視野の下部は、センター役物6の大開口部60よりも下方に入り込むことになる。すなわち、図3に示す通り、センター役物6に10インチ液晶表示画面51(2点鎖線で示す)を装着した場合と、センター役物6に12インチ液晶表示画面50(点線で示す)を装着した場合とを比較すると、両者の縁辺間には、上下方向オフセット量(F=約40mm)、及び、左右方向オフセット量(G=約22mm)が生じる。
【0023】
可変表示装置5は、通常の4ないし6インチの液晶表示画面を有するものをスケールアップし大画面としたものであり、その構成は従来技術に従っているので説明は省略する。また、可変表示装置5は、図3乃至図6に示す通り、貫設穴25の開口面と液晶表示画面50の表面とが垂直、つまり、相互に平行に配設されている。また、図4及び図5に示す通り、パチンコ機1の右側面から見ると、液晶表示画面50は、従前よりも奥の位置に配設され、奥行きが生じる。従前よりも奥に配設された分だけ、スペースが必要となるが、様々な工夫で克服が可能である。可変表示装置5は、前面端に液晶表示画面50を備えた液晶表示装置52(以下、LCD52という)を備え、角筒状の遮光カバー54が横設され、それが液晶表示画面50の縁辺から延び出しセンター役物6の後部と接続しそれらの間に架設されることで、空隙53を区画している。センター役物6の前側部分は貫設穴25よりも前方に突出し、中央部分が貫設穴25内部にあり、後方部分は、貫設穴25より後方に突出している。LCD52を保護し固定するため裏機構盤30(図4参照)に着脱自在に固定できる保護カバー55とを備えている。遮光カバー54の前面に透明板56が覆うように立設されているので、液晶表示画面50の視認性を確保しながら、遊技球が遮光カバー54に流入することを防止できる。
【0024】
標準位置Sから見た2点鎖線で示す視野に示す通り、側面からパチンコ機1を見ると貫設穴25を見通した視線上に、センター役物6の後縁部、液晶表示画面50の縁部が一直線状となって存在する。標準位置Sにおいて正面からパチンコ機1を見ると、遮光カバー54の縁辺及び液晶表示画面50の縁辺が合致している。すなわち、図5において、貫設穴25の上縁辺やセンター役物6と、液晶表示画面50の上縁辺の高さが概ね同じであり、貫設穴25やセンター役物6の下縁辺よりも液晶表示画面50の下縁辺が下側に配置され、さらに図6に示す通り、貫設穴25やセンター役物6の側縁辺よりも液晶表示画面50の側縁辺が外側に配置されている。そして、図5に示す通り、標準位置Sから遊技者がパチンコ機1を見た場合、その視野の邪魔にならぬように、視野の縁辺と合致させるように、即ち、視線と一直線上にあるように、遮光カバー54は、上面54aはほぼ水平面とされ貫設穴25の上縁辺と概ね高さが同じとされ、下面54bはLCD52の下縁辺に向かって下方に傾斜され、また、図6に示す通り、両側面54c,54dは液晶表示画面50の左右両側縁辺に向かって外側に拡開されているのである。
【0025】
図4に示す通り、ガラス枠18に2枚の板ガラス26a、26b(二重ガラス)が装着され、前側の板ガラス26aの表面が露出している。また、本体枠27の裏面上部にタンクレール28が、可変表示装置5の下側に制御装置29が見えるが、その他、裏面の構造については、説明は概ね従来技術に従っているから、説明は省略する。センター役物6が大型に設定されていることから、パチンコ機1の裏面側においては、入賞球を集める集合樋(図示略)が裏機構盤30に一体化されるなどの工夫が施されているが、これについても詳しい説明は省略する。
【0026】
なお、遮光カバー54に入賞装置や入球口(図示略)などを設けることも可能である。しかし、これらの入賞装置や入球口(図示略)は一般に駆動部品(ソレノイドやモータ等)や動力伝達機構(リンクやカム等:図示略)、或は遊技球検出スイッチなどを備えているため、遊技盤2の背後に突出し易い。したがって、この種の入賞装置や入球口(図示略)を遮光カバー54に設ける場合には、突出部分が遊技者の視野に入って画面の視認を妨げないよう工夫することが望ましい。
また、変形例として、可変表示装置5を遊技盤2やセンター役物6に固定しても良い。LCD52の表示体と表示制御装置とを分離して可変表示装置5の重量を分散させてもよい。液晶表示画面50は縦横比が約7:10のサイズの表示体を用いて説明したが、画面サイズはこれに限定されず、例えば縦横比が約9:16のいわゆるワイドサイズの表示体なども適宜採用することができる。
【0027】
つぎに、第1実施形態のセンター役物6について図7〜図9を参照して説明する。
このセンター役物6は、図7に示す通り、液晶表示画面50を可視可能にする大開口部60を有する略四角型の、遊技球が入ることができる程度の幅を備えた枠形状に形成され、取付基板60aを備えたものである。この取付基板60aの裏面に液晶表示画面50がねじ等で着脱可能に取付けできるようにされている。また、センター役物6の最上面には誘導樋球受口領域K(図8及び図9参照)が形成され、それは誘導樋球受口領域幅W2に対応する長さの部分から構成されたものである。センター役物6の上部には、第1の球受口としての一対のワ−プ樋入口61a,61bが左右に間隔を置いて配置され、ワ−プ樋入口61a,61bと連通する一対のワ−プ樋62a,62bがセンター役物6の内部にL字形状に屈曲して水平に外側に延び、さらに逆L字形状に屈曲し垂直下方に延び、大開口部60に面した内側壁60c(図9参照)の下部の両端部に設けた一対のワ−プ樋出口63a,63bに各々連通している。つまり、ワープ樋62a,62bは取付基板60aの背面側において、大開口部60の周縁に沿って延びてワープ樋出口63a,63bに達している(図10(b)参照)。ワ−プ樋62a,62bの経路中間部の外側部分に隣接して、第2の球受口としての始動通過口64a,64bが形成され、始動通過口64a,64b内には通過センサ65a,65bが設置されて、遊技球Bの通過を検知できるようにされ、その通過した遊技球Bは始動通過口64a,64bと連通する通過樋66a,66bから落下できるようにされている(図7参照)。センター役物6の左右前面の最下部両端部には、中央に球を誘導するためのR(アール)をなすカーブ面を備えた球誘導部67a,67bが左右対称に突設されている。大開口部60の内側底面には、ワ−プ樋出口63a,63bから排出される遊技球Bを受けるための球遊動部としてのステージ68が設けられている。本実施形態では、図10に示す通り、ステージ68の前後方向の幅Pは概ね50mmに設定されている(図5参照)。なお、ステージ68の前後方向の幅は概ね50mmないし100mm以上確保できる。従前の集合盤を無くし、入球口群Nが遊技盤2の下方に配置されており、遊技盤2の背面側における設計の制限が少ないためである。
【0028】
また、ステージ68上の最奥部の領域に一条の球誘導凸部68aがステージ68の長手方向に左右一対延設されている。これにより、ワープ樋出口63a,63bからステージ68に流れ落ちる遊技球Bの転動経路が概ね規制される。遊技球Bをステージ68の中央から遊技球を流下させる球誘導溝69が形成されている。なお、ステージ68の高さ、長さ、位置等も図示のものに限定されるわけではなく、様々な改変を施すことができる。遊技球Bは球誘導溝69に進路を制約されて落下するが、球誘導溝69から落下した場合には下方の始動入球口8に入球し易くなるように球誘導溝69は段部及び傾斜を備えている。これにより、遊技者は常にステージ68上の遊技球Bが始動入球口8に入球する期待感が持て、常時、スリルに富んだ遊技を楽しむことができるのである。尚、本実施形態においては、球誘導溝69は1つであるが、数に限定はないし、また、形状も遊技球を誘導するものであれば制限はない。さらに大開口部60の上部の中央部にはデジタル表示器70が設置されるとともに、その下側近辺には4個の保留ランプ71a〜71dが設置されている。
【0029】
ワ−プ樋入口61a,61bに入球した遊技球Bはワ−プ樋62a,62bを通過してワ−プ樋出口63a,63bから排出され、ステージ68へ流れ出る。大部分の遊技球Bは、球誘導溝69を通過してセンター役物6の外に排出され、始動入球口8、入球口10〜13の在る領域へ落下する(図2参照)。一方、始動通過口64a,64bに入球した遊技球Bは、通過センサ65a,65bで検知され、通過樋66a,66bを通過して下方の遊技領域4に落下する(図2参照)。本実施形態においては、遊技球Bが通過センサ65a,65bに検知されるとデジタル表示器70(普通図柄を表示することから普通図柄表示装置とも呼ばれることもある)の数字が可変表示され、停止した数字が予め定められた数字(例えば7)であると、始動入球口8の羽根部材を所定時間(例えば0.5秒)開放するように構成されている。
【0030】
さらに、センター役物6は、図7に示す通り、左右対称の形状とし遊技盤2から前方に突出するカバー部材兼用装飾部材である一体成形された突出部72を備えている。この突出部72は、左突出部72a、中央突出部72b、右突出部72cを備えている。左突出部72a及び右突出部72cの表面には波形の装飾が施され、上面には、左突出部72aには左下がり、右突出部72cには右下がりにカーブし、1個程度の遊技球が通過できる程度の狭い所定幅に形成された細長の球誘導面73a、73bがそれぞれ設けられている(図8参照)。左突出部72a及び右突出部72cの下側部の内部には、前述の始動通過口64a,64b、通過センサ65a,65b、通過樋66a,66bが設けられている(図7参照)。また、中央突出部72bは、中央に上方に凸な円弧状に成形された仕切部74を備え、その仕切部74両側には前述の2つのワープ樋入口61a,61bを備え、これらが隔てられている。仕切部74は遊技球をワープ樋入口61a,61bに案内するものである。ワープ樋入口61a,61bの外側端部には、内側へ低く傾いた、小さな傾斜面61c,61d(図8参照)が形成されて、ワープ樋62a,62bへの案内を円滑にしている。誘導樋球受口領域幅W2は、2つのワープ樋入口61a,61bの開口幅と仕切部74の幅を足し合わせた寸法を表す。実施形態では平面から見たワープ樋入口61a,61bの各開口幅が22mm、仕切部74の幅が46mmであり、誘導樋球受口領域幅W2は90mmに設定されている。なお、本実施形態のように2つのワープ樋入口61a,61bを設ける場合、誘導樋球受口領域幅W2の最小寸法は、24mmとなると考えられる。この寸法値はワープ樋入口61a,61bの開口幅を各々11mm(合計22mm)とし、仕切部74の幅を2mmとし、これらを合計することにより得られる。一般には、遊技球が11mmの直径に正負の公差(例えば0.05mm)をもって製造されるため、ワープ樋入口61a,61bの開口幅は正の公差を考慮して11mmよりも若干大きく設定される。また、上述した仕切部74の幅の2mmは、両ワープ樋入口61a,61bを一枚の樹脂製板により仕切る場合に、樹脂成型を良好に行うために必要とされる最小の板厚である。
【0031】
なお、図7〜図9に示すセンター役物6は、あくまで好適な一例を示すものであって、結果として遊技球がセンター役物6に入って始動入球口8に入球する可能性が高まることができるような範囲で適宜変更が可能である。例えば、変形例として、2つのワープ樋入口61a,61bを1つの入口にまとめても良いし、3個以上設けても良い。また、それらの位置を左右に変移させる等、適宜変更が可能である。
【0032】
さらに、センター役物6の上方には複数の障害(障害釘等)からなる案内部75(図8及び図9参照)が配置されており、誘導樋球受口領域幅W2の横幅内に落下してきた遊技球はワープ樋入口61a,61b(図7乃至図9参照)に入球し易くなるように構成されている。そしてワープ樋入口61a,61bに入球した遊技球は、ワープ樋62a,62b(図7参照)を経てステージ68上に流下され、始動入球口8(図2参照)の上方に集められるので、始動入球口8に入球する可能性が高くなる。ところで、従来の弾球遊技機(図示略)では、遊技球が始動入球口(図示略)に入球し易い位置に発射させるために、遊技者が発射装置(図示略)の発射力を調整して発射させているが、発射装置(図示略)の発射力が一定となるように調整(固定)させたとしても発射力のバラツキによって調整に反した発射力になる虞が有る。そのため、場合によっては遊技者の意に反して始動入球口(図示略)に入球する可能性が極めて低い位置に遊技球(図示略)が発射され、遊技者に不利益を齎す虞がある。これに対し、本実施形態のパチンコ機1では、比較的に幅の広い誘導樋球受口領域幅W2の幅内の遊技領域4に遊技球が発射されれば、前述した通り遊技球がワープ樋入口61a,61bに集められるので、遊技球がワープ樋入口61a,61bに入球し易くなり、結果として始動入球口8に入球する可能性が高まる。したがって、発射装置(図示略)の発射力のバラツキや遊技者の技量等が、遊技球の始動入球口8への入球に影響を与える可能性は極めて低くなるという優れた効果を有する。
【0033】
案内部75について図8及び図9を参照して説明する。この案内部75は複数の障害釘から構成されたものである。案内部75の中央部分は、山形に配置された3つの釘群からなる流出規制部76からなり、この流出規制部76が誘導樋球受口領域Kの上部を囲うように配置され三角形状のスペースを形成しており、また流出規制部76には、誘導樋球受口領域Kに遊技球を導入する導入口77a,77b(釘の隙間)がそれぞれ形成されている。遊技球がセンター役物左右球通過領域幅W1へ流下することを案内部75が妨げ、ワープ樋入口61a,61bへ導入される確率を高めることで遊技の興趣を確保することができる。また、遊技球を中央に寄せるために流出規制部76の両側にも障害釘を左右対称に傾斜して配列させて、球誘導面73a,73bへ遊技球を円滑に誘導することとする。これら球誘導面73a,73bの働きにより、遊技球はここを滑落して、始動通過口64a,64b付近の障害釘に反射されて始動通過口64a,64bに入球する確率が高まることがある。
【0034】
次のパチンコ機1の動作を説明する。制御装置29が遊技の制御を司り、パチンコ機1の動作を支配する。まず、遊技盤2に向けて発射された遊技球Bが始動入球口8、アタッカー9、入球口10乃至13に入賞すると、それぞれ設定された数の遊技球Bが賞球として払出される。
【0035】
そして、始動入球口8に遊技球が入賞すると、制御装置29において抽選処理が実行され、その結果(当たり外れ)を示す図柄が液晶表示画面50に表示される。ここで当たりが表示されると、特別遊技が実行される。このパチンコ機1における特別遊技は、公知の第1種と呼ばれるパチンコ機と同様であるが、簡単に説明する。始動入球口8に遊技球Bが受け入れられると、液晶表示画面50に表示される特別図柄が変動を開始し、これが特定の表示態様、例えば777の3桁同一の数字で停止表示されると、特別遊技状態となりアタッカー9の開閉板9bが所定回数開放し、一方、特定表示態様以外で停止表示されるとアタッカー9は開放しないように構成されている。また、デジタル表示器70が普通図柄の変動を開始し、これが所定の表示態様、例えば7の数字で停止表示されると、始動入球口8の羽根部材が所定時間(例えば0.5秒)開放(拡幅)され始動入球口8への入球確率が高められ、所定時間経過に伴い羽根部材が閉じることとなり、一方、所定の表示態様以外で停止表示されると羽根部材は開放せず始動入球口8への入球確率はそのままとなる。なお、始動入球口8に代えて、これを始動通過ゲート(図示略)に置換し、これを遊技球Bが通過することに起因して液晶表示画面50の図柄が変動及び停止をすることもできる。
【0036】
特別遊技では、まず開閉板9bを倒して、アタッカー9をきわめて入賞しやすい状態にする。そして、アタッカー9を開放してから約30秒を経過するか、アタッカー9への入賞球が10球に達したなら開閉板9bを起こして開閉板9bを閉鎖する。その際に、今回開放中の入賞球のいずれかがアタッカー9のV領域(図示略)を通過していたなら、アタッカー9を再び開放し、前述と同様に閉鎖させることを繰り返す。アタッカー9の開放中に入賞した遊技球B中でV領域(図示略)を通過したものがない場合、あるいはアタッカー9の開放回数が規定数(本実施例では16回)に達した場合には、アタッカー9の再開放は行われず、特別遊技は終了となる。
【0037】
なお、大当たり後に大当たりの種類によって所定数の時短機能が付加されている。すなわち、液晶表示画面50に表示される特別図柄は変動時間の短縮がなされ、デジタル表示器70に表示される普通図柄も変動時間の短縮がなされ、さらに普通図柄が当たりの場合、始動入球口8の開放時間が例えば4秒延長される。時短回数は、一般的な種々の技術に従って設定することが可能であり、例えば時短回数を一定としたり、或は、条件に応じて変化させたりすることが考えられる。
【0038】
さらに、図2の遊技盤2においてはステージ50の下側に始動入球口8が設けられているが、これは一例であり特にこれに限定されるわけではなく、様々な態様で実施が可能である。その他、センター役物6等の動作については、前述したから、説明は省略する。
【0039】
以上に述べた通りの第1実施形態によれば、液晶表示画面50を貫設穴25及び大開口部60よりも後方に離間することで、貫設穴25の後方に空隙53を生じさせ、その結果、視野が遠達するとともに、広くなり、さらに奥行きが生じる。また、液晶表示画面50の中心C1を大開口部60の中心C2より下方に偏倚させることにより、大開口部60よりも大寸法の画面を視野に収めることができる。このため、液晶表示画面50の位置を遊技盤2やセンター役物6の背後に近接させた場合に比べて、遊技領域4の液晶表示画面50によって占められる面積が小となる。したがって、大型の画面の採用と、遊技部材を配置するために必要な遊技領域の確保とを両立することが可能になる。また、12インチサイズの液晶表示画面50を採用したので、大画面の迫力を味わえ、また、画面に表示される映像内容を豊富にすることができ、遊技の趣向性が一層向上する。さらに、大きな液晶表示画面の搭載を可能としたので、画像表示に用いられる画素数を大とすることが容易になる。
【0040】
次に第2実施形態について図11乃至図13を参照して説明する。本実施形態は、第1実施形態と同様、第1種と呼ばれる弾球遊技機としてのパチンコ遊技機(全体図や部分図は前述のものに準拠するので適宜図示略)に適用されたものである。本実施形態は第1実施形態の中央装置7(図11の2点鎖線参照)を小型化し、それに伴いオフセット量、貫設穴の大きさ、遊技領域4等の構成を若干変更したものである。従って、基本的な構成、動作及び効果は第1実施形態と同様であり、共通する部分については、100番台の番号を付して説明は適宜省略する。細部については若干異なっているので、説明する。
【0041】
第2実施形態のパチンコ機101(図12及び図13参照)は、10インチ画面の液晶表示画面150と、8インチ画面に適合するセンター役物106を用いた場合である。第1実施形態の12インチ画面よりも小型の10インチ画面を用いたので、中央装置107が占める面積が減少し、中央装置107の左右、或いは上部の余地は増加する。一般に多く採用されているサイズ(4〜6インチ)よりも大型な10インチ程度の表示体を用い、実施形態のセンター役物106をそれより小さな8インチ画面に適合可能な程度に小型化したものである。センター役物左右球通過領域幅W1’(遊技球が流下可能な領域)の幅寸法は、図11の画面幅寸法の差に基づいて算出すると、20.75mmと計算され、第1実施形態のセンター役物左右球通過領域幅W1よりも左右各々に約20mm増加する。したがって、本実施形態における中央装置7のセンター役物左右球通過領域幅W1’が約33mmであり、センター役物106のサイズを8インチ用のものとしたので、左右領域のそれぞれの幅寸法は約53mm(=33+20)となる。
【0042】
第2実施形態では、第1実施形態と同様、隠れ領域M’は、液晶表示画面150の、左右側及び下側の縁辺部分が遊技盤102と重なって遊技盤102の影に隠れ、標準位置S’(A’=300mm,B’=200mm)からパチンコ機101を見ると、液晶表示画面150のすべての部分を見通すことができるようになっている。パチンコ機1の側面から見た視野の角度α’は概ね17度、同じく平面から見た視野の角度β’は概ね27度、オフセット量D’=約100mm、オフセット量E’=約11mm、上下方向オフセット量F’=約45mm、左右方向オフセット量G’=約22mmに変更されている。
【0043】
また、第1実施形態の可変表示装置5と比較して(図12及び図13において輪郭を2点鎖線で示す)、実線で示す可変表示装置105は全体的に縮小されており、また、可変表示装置105の下方及び後方にスペースが生じ、さらに平面から見て左側にスペースが生じている。保護カバー155の上面は保護カバー55と概ね同様の位置にあり、右側面も同様である。第1実施形態と同様、標準位置S’から見た2点鎖線で示す視野に示す通り、貫設穴125を見通した視野の縁辺に、液晶表示画面150の縁辺が存在する。すなわち、貫設穴125の上縁辺と、液晶表示画面150の上縁辺の高さが概ね同じであり、また貫設穴125の下縁辺よりも液晶表示画面150の下縁辺が下側に配置され、さらに、貫設穴125の側縁辺よりも液晶表示画面150の側縁辺が外側に配置されている。なお、図11において、比較例として8インチサイズの液晶表示画面151を2点鎖線で、液晶表示画面150を点線で示す。
【0044】
以上の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するほか、画面サイズは若干小さくなるものの、遊技領域に一層余裕が生じ、障害釘等の遊技部材を配置する自由度が増大するという効果がある。
【0045】
以上、本実施形態を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において本発明の構成を適宜改変できることは当然であり、このような改変も、本発明の技術的範囲に属するものである。例えば、可変表示装置5,105の形状、構造、他の部材との組み合せ等は、実施形態に限定されることはなく、当業者であれば種々なる態様が挙げられる。センター役物6,106についても同様である。また、液晶表示画面50,150は垂直に設定されているが、前後方向、左右方向、或いは上下方向に、適宜、傾斜させても良い。また、画面は1枚に限らず、2枚以上でも良い。可変表示装置5,105は、液晶表示画面と大型役物の組合せでも良い。第2実施形態の変形例として、10インチ画面よりも小型の8インチ画面を用い、センター役物を6インチ用のものを採用した場合には、中央装置が占める面積が一層減少し、中央装置の左右、或いは上部の余地は一層増加する。
【0046】
さらに、本発明は、いわゆる羽根物、権利物、一般電役等と呼ばれている機種、アレンジボール遊技機、時短機能、確率変動機能をもった機種等の種々の弾球遊技機に適用が可能である。
【0047】
【発明の効果】
請求項1乃至3に記載の発明によれば、遊技の趣向性を損なうことなく可変表示装置の大型化を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の弾球遊技機の正面図である。
【図2】本発明第1実施形態の弾球遊技機の可変表示装置を取り付けた遊技盤の正面図である。
【図3】液晶表示画面の寸法を示すための同遊技盤の正面図である。
【図4】可変表示装置中央部近辺を縦方向に破断した弾球遊技機の右側面図である。
【図5】図4において可変表示装置中央部近辺を拡大して示す断面図である。
【図6】可変表示装置の中央部近辺を横方向に破断した弾球遊技機の平面図である。
【図7】中央装置のセンター役物の正面図である。
【図8】同センター役物及び案内部の斜め上方から見た斜視図である。
【図9】同センター役物及び案内部の斜め右側から見た斜視図である。
【図10】(a)は図9のXA−XA線に沿いセンター役物を縦断して示す部分図、(b)は図9のXB−XB線断面の部分図である。
【図11】本発明第2実施形態の弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図12】同弾球遊技機の可変表示装置中央部近辺を縦方向に破断した弾球遊技機の右側面図である。
【図13】同弾球遊技機の可変表示装置の中央部近辺を横方向に破断した弾球遊技機の平面図である。
【符号の説明】
1,101・・・ 弾球遊技機
2,102・・・ 遊技盤
3・・・ 誘導レール
4,104・・・ 遊技領域
5,105・・・ 可変表示装置
50,150・・・ 液晶表示画面
51,151・・・ 液晶表示画面
52,152・・・ LCD
53,153・・・ 空隙
54,154・・・ 遮光カバー
54a・・・ 上面
54b・・・ 下面
54c,54d・・・ 両側面
55,155・・・ 保護カバー
56,156・・・ 透明板
6,106・・・ センター役物
60,160・・・ 大開口部
68・・・ ステージ
69・・・ 球誘導溝
74・・・ 仕切部
75・・・ 案内部
76・・・ 流出規制部
7,107・・・ 中央装置
8・・・ 始動入球口
8a〜13a・・・ 入球検出センサ
9・・・ アタッカー
10・・・ 入球口
11・・・ 入球口
12・・・ 入球口
13・・・ 入球口
14・・・ アウト口
15,16・・・ 風車
17・・・ 障害釘
18,118・・・ ガラス枠
19,119・・・ 前面枠
20,120・・・ 上受け皿
21,121・・・ 下受け皿
22・・・ スピーカ
23,123・・・ 発射ハンドル
24・・・ プリペイドカードユニット
25,125・・・ 貫設穴
26,126・・・ ガラス面
27,127・・・ 本体枠
30,130・・・ 裏機構盤
B・・・ 遊技球
N・・・ 入球口群
L・・・ 遊技領域の高さ
W1,W1’・・・ センター役物左右球通過領域幅
W2,W2’・・・ 誘導樋球受口領域幅
H1,H1’・・・ 誘導樋球受口領域高さ
C1,C1’・・・ 中心
C2,C2’・・・ 中心
D,D’・・・ オフセット量
E,E’・・・ オフセット量
F,F’・・・ オフセット量
G,G’・・・ オフセット量
K・・・ 誘導樋球受口領域
J・・・ センター役物左右球通過領域
M,M’・・・ 隠れ領域
S,S’・・・ 標準位置
α,α’・・・ 角度
β,β’・・・ 角度

Claims (2)

  1. 貫設穴が形成された遊技盤と、
    図柄が変動表示する表示画面を有し、前記遊技盤の背後に空隙を介して前記貫設穴から後方に離間して配置された可変表示装置と、
    前記貫設穴に嵌合され、前記可変表示装置の表示画面を露出させる開口部を有するセンター役物と、
    前記可変表示装置の表示画面の縁辺から延び出し、前記センター役物の後部と接続されることで、前記可変表示装置と前記センター役物との間を架設し、前記空隙を区画する筒状のカバー部材と、を備え、
    前記可変表示装置の表示画面は、その表面積が前記開口部の開口面積より大きく設定されることで、遊技盤に水平な方向の投影面が前記遊技盤と重なる隠れ領域を有し、
    前記カバー部材は、前記センター役物の後部から前記隠れ領域となる前記可変表示装置の表示画面の縁辺に向かって外側に拡開形成されることで、前記開口部を通して前記隠れ領域を視認可能とされ、
    前記可変表示装置の表示画面の左側、右側、及び下側が前記隠れ領域とされることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記可変表示装置の表示画面と前記貫設穴の開口面とは、互いに並行になるように配設されたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機
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