JP4257735B2 - Uv被覆付き光ファイバ素線の切断工具 - Google Patents

Uv被覆付き光ファイバ素線の切断工具 Download PDF

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Description

本発明は、主に住宅内に光ファイバケーブルを配線する際に、この配線により生じる接続工程で用いられる、UV被覆付き光ファイバ素線の切断工具に関する。
従来、光ファイバの切断には、光ファイバカッターが使用されている。光ファイバカッターは、UV被覆(紫外線硬化被覆)等のコーティングをストリッパで剥ぎ取った後、クラッド部分にダイヤモンド等の刃で傷を付けて切断する工具である。また、光ケーブル接続技術は、電話局から顧客の宅内までに用いられる接続技術を、そのまま利用する形態がとられている。
一方、メタルケーブルでは、施工技術の簡素化並びにジャック式ローゼットまでの先行配線等により、ユーザ自身で電話機を接続することができる。少し技術内容に詳しい顧客であれば、自宅にある工具で、簡単に開通工事や故障切り分け等を行うことができる。
しかし、光ファイバの施工技術では、特別な技能を持った作業者が特殊な工具を用いて施工を行う必要があるため、ユーザ自身で施工を行うことができない。特に、接続作業では、素線接続を行うために、UV被覆の剥ぎ取り、アルコールによる清掃、決められた長さでの切断、特殊工具での接続といった一連の複雑な作業がある。この作業については、下記の非特許文献1、2に記載されている。
「光ファイバ施工技術」 株式会社オプトロニクス社 P98〜121 http://www.optronics.co.jp/fiber/kaiketsu/lesson/lessonindex.html光ファイバ施工技術
光ファイバの施工技術には、次のような問題点がある。つまり、UV被覆除去後の光ファイバは透明で見づらく、切断屑を見失うと皮膚に刺さるといった面もあることから、ユーザ自身が簡単かつ安全に行える作業ではない。
また、これまでのカッターは両刃が用いられている。図10(a)に示すように、両刃カッター200を用いて、光ファイバ111と被覆112とから成る光ファイバ素線110に刃傷を付けて、光ファイバ素線110を切断する。これによって、図10(b)に示すように、光ファイバ素線110は、使用側素線120と捨てる側素線130とに別れる。このとき、両方の素線に被覆の破損130が発生する。つまり、使用側素線120の被覆に微細な傷が入り、図10(c)に示すように、切断後に、光ファイバ121の先端側の被覆122のバリ123となることがある。(先の非特許文献1に記載)
本発明は、前記の課題を解決し、今後の端末までの光化時代向けて、宅内の光ファイバ配線をユーザ自身で安全かつ確実に行うことができ、かつ、バリを抑制することができる、UV被覆付き光ファイバ素線の切断工具を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、UV被覆、一次被覆、クラッド、コアからなる通信用光ファイバ素線を長手方向の任意の位置に、この素線を把持する把持部と、前記把持部によって把持された通信用光ファイバ素線の長手方向と直角の方向から、前記UV被覆と前記一次被覆と前記クラッドとに微細な刃傷を付ける刃部と、前記刃部によって刃傷を付けられた前記通信用光ファイバ素線を曲げて応力を与え、曲げによる引張り力でこの通信用光ファイバ素線を切断し、前記把持部によって把持されているこの素線に刃傷が入り過ぎないように、前記刃部の圧力を吸収し、刃傷を付けた箇所に応力を与える応力発生ボタンおよび板バネとを有し、前記刃部は、ルビー、ダイヤモンド等のガラスを切断できる材料で作られ、片刃であり、かつ、片刃の角度が0度より大きく30度以下で、前記把持部によって把持された前記通信用光ファイバ素線の切断面を損傷することなく、この素線を切断することを特徴とするUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具である。
請求項の発明は、請求項1記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記把持部は、長手方向に2箇所設けられ、前記把持部を操作して、前記通信用光ファイバ素線の固定と解除とを簡単に行うことを可能にする把持部動作ボタンを有することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または2に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記把持部は、長手方向に少なくとも2箇所設けられ、前記通信用光ファイバ素線を固定することにより、前記刃部に対して垂直にこの素線をセットすることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記板バネは、硬質ゴム等であり、応力発生による変形後に元の形状に戻る材質であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記刃部による刃傷は、前記把持部の間の中央に入ることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記応力発生ボタンは、前記板バネの背面から、かつ、前記刃部による刃傷が開くように応力を発生させることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記把持部は、前記通信用光ファイバ素線の切断後、使用側および捨てる側を把持して、光ファイバ屑の紛失を抑制することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記把持部に前記通信用光ファイバ素線を案内するガイドピンが設けられていることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記刃部の刃傷を付ける圧力は、圧力調整ネジによってバネ圧を調整することで可変することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具において、前記刃部を取り替えること、および、片刃の向きを変えることを可能にする保持部を有し、この保持部により左利き用、右利き用の作業を可能とすることを特徴とする。
本発明のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具によれば、次のような効果を得ることができる。
本発明のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具は、UV被覆、一次被覆、クラッド、コアからなる通信用光ファイバ素線を長手方向の任意の位置に、この素線を把持する把持部16と、前記把持部によって把持された通信用光ファイバ素線の長手方向と直角の方向から、前記UV被覆と前記一次被覆と前記クラッドとに微細な刃傷を付ける刃部24と、前記刃部24によって刃傷を付けられた前記通信用光ファイバ素線を曲げて応力を与え、曲げによる引張り力でこの通信用光ファイバ素線を切断し、前記把持部16によって把持されているこの素線に刃傷が入り過ぎないように、前記刃部24の圧力を吸収し、刃傷を付けた箇所に応力を与える応力発生ボタン15および板バネ13とを有し、前記刃部24は、ルビー、ダイヤモンド等のガラスを切断できる材料で作られ、片刃であり、かつ片刃の角度が0度より大きく30度以下で、前記把持部16によって把持された前記通信用光ファイバ素線の切断面を損傷することなく、この素線を切断するようにしたため、
a.刃24の一方の面24Aが通信用光ファイバ素線101に対して直角に入るので、切断面を損傷することなく、使用する側の素線102の被覆にバリが発生することを防ぐことができる。
.ユーザ自身で光ファイバの接続を簡単かつ確実に行うことができる。
.前記のにより、光LAN配線をユーザ自身で構築することができる。
.光ファイバ屑を紛失することなく安全に作業できる。
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態によるUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具(以下、切断工具という)は、UV被覆、一次被覆、クラッド、およびコアからなるUV被覆付き光ファイバ素線(以下、通信用光ファイバ素線という)を切断するものである。本実施の形態では、切断する通信用光ファイバ素線の直径は、被覆付きで125〜250μmである。図1に示すように、本実施の形態による切断工具は、本体1とスライド部2とで構成されている。
本体1は、直方体の本体部分11と、本体部分11に一体的に設けられ、かつ、本体部分11の表面11Aの端部に設けられた直方体の側部分12とで構成されている。本体部分11と側部分12とによって、本体1の正面形状は、角度が直角のL字状である。本体1の表面11Aには、この表面11A上を移動可能にスライド部2が取り付けられている。
側部分12の表面12Aには、板バネ13が設けられている。板バネ13は、応力が加えられると変形し、この応力が除かれると元の形状に戻る。板バネ13としては、板状の硬質ゴム等が用いられる。
板バネ13の前面13Aには、2本で1組のガイドピン14が2組設けられている。一方の組のガイドピン14は、他方の組のガイドピン14と互いに向かい合うように配置されている。各組のガイドピン14は、通信用光ファイバ素線を、後述する把持部16に通しやすくするためのものである。このために、各組のガイドピン14は、通信用光ファイバ素線の直径(125〜250μm)と同じ程度または広い間隔でそれぞれ配置されている。
また、ガイドピン14は、側部分12の表面12Aの両端部分に取り付けられている。これによって、板バネ13の両端部分が側部分12の表面12Aに固定され、中央部分が表面12Aと向かい合うだけで固定されていない。
両端部分が固定された板バネ13の中央部分に応力を加えるために、棒状の応力発生ボタン15が側部分12に設けられている。図2に示すように、応力発生ボタン15の先端は、側部分12を貫通し、板バネ13の裏面13Bに接触している。応力発生ボタン15が側部分12の裏面12Bに向けて押されると、応力発生ボタン15の先端が板バネ13に応力を加える。先に述べたように、側部分12の表面12Aに板バネ13が固定されているので、2組のガイドピン14の間に位置する、板バネ13の中央部分がスライド部2に向かって凸状に変形する。応力発生ボタン15によれば、後述する刃傷を開くように、応力を発生させることができる。
板バネ13の前面13Aには、2つの把持部16が設けられている。把持部16は、通信用光ファイバ素線の長手方向に、この素線を固定する。把持部16の配列方向16A(図1)は、本体部分11の表面11Aおよび板バネ13の前面13Aに平行である。把持部16の形状はU字状であり、U字の閉じた先端は、板バネ13の前面13Aから突出し、通信用光ファイバ素線を通すことができる。U字の閉じた先端は半円形であり、先端の内側の直径が125μm〜250μmである。つまり、把持部16には、通信用光ファイバ素線を通すためのU字状の長孔が開けられ、この長孔は、被覆付で直径125〜250μmの通信用光ファイバ素線に対応している。
把持部16は、2組のガイドピン14の間にそれぞれ設けられている。把持部16は、板バネ13の前面13Aに対して動かすことができ、このために、棒状の操作ボタン17が側部分12に設けられている。操作ボタン17の先端は、側部分12を貫通し、把持部16に連結している。操作ボタン17が側部分12の裏面12Bに向けて押されると、把持部16がスライド部2に向かって動き、逆の操作によって、把持部16が板バネ13の前面13Aに向かって動く。この結果、板バネ13の前面13Aから突出する、把持部16の長孔の長さを調整することができる。
把持部16によれば、通信用光ファイバ素線を切断した後、使用する側の通信用光ファイバ素線と、捨てる側の通信用光ファイバ素線との両方を把持する。
スライド部2は、本体部分11の表面11A上を板バネ13の前面13Aに向かって、または、その逆方向に動く。スライド部2の形状は直方体であるが、スライド部2の表面には傾斜が設けられている。スライド部2の表面にはすべり止め21が設けられている。すべり止め21は、スライド部2の表面に複数の切り込みを入れて形成された、複数の板状体21Aによって構成されている。これによって、通信用光ファイバ素線の切断作業をするために、作業者の手がすべり止め21に置かれると、手が滑ることを防ぐことができる。
スライド部2の表面2A(図2)の上端部には、板状突起22が設けられている。板状突起22は、本体1のガイドピン14や把持部16にスライド部2の表面2Aが当たることを防いでいる。
スライド部2の表面2A、つまり、板バネ13の前面13Aと向かい合う面には、図3に示すように、保持部23に固定された、鋭利な刃部24(以下、刃24という)が設けられている。
保持部23は、固定台23Aとスプリング23Bと移動板23Cとネジ23Dとで構成されている。固定台23Aは断面形状が角形の角棒状であり、その長手方向の一端にフランジ23Aが設けられている。フランジ23Aは、スライド部2内に設けられた空洞2C内を、本体1の表面11Aと平行な方向A1およびその逆方向に移動可能である。また、固定台23Aの他端は、空洞2Cと連結されている空洞2D内に収められている。固定台23Aのフランジ23Aには、固定具23Aが設けられている。
固定具23Aは刃24を固定するものである。固定具23Aは次のようにして刃24を固定している。図4(a)に示すように、固定具23Aには、刃24が入る溝23A21が設けられている。溝23A21に入った刃24は、ネジ23A22によって固定される。固定具23Aとして、図4(a)に示すものに限定されることはない。たとえば、図4(b)に示すように、刃24の幅より広い台部分24を刃24の下端に設ける。また、溝23A21の下端にも、刃24の台部分24と嵌合する溝23A23を設ける。そして、刃24を溝23A21にスライドして、刃24を固定してもよい。
保持部23の移動板23C(図3)は、固定台23Aと同じ角形の板である。移動板23Cはスライド部2の空洞2D内を、方向A1およびその逆方向に移動可能である。移動板23Cと固定台23Aの他端との間には、スプリング23Bが配置されている。スプリング23Bは、固定台23Aを方向A1に押して、固定台23Aに圧力を加える。移動板23Cの中心は、ネジ23Dの一端部と嵌合している。ネジ23Dの他端はスライド部2の裏面2Bに出ていて、ネジ23Dは作業者によって回転される。刃傷を付ける圧力は、ネジ23Dによってバネ圧を調整することで可変される。
こうした構造の保持部23を用いると、固定具23Aによって、刃24の抜き差しができるので、刃24の交換を可能にし、かつ、図4(a)の鎖線で示すように、刃24の向きを変えることによって、左利きの作業者や、右利き作業者が不都合なく、切断工具を扱えることを可能にする。また、ネジ23Dを回転させることによって、刃24に加える圧力を調整することができる。
刃24は、通信用光ファイバ素線の長手方向と直角の方向から、この通信用光ファイバ素線のUV被覆と一次被覆とクラッドとに微細な刃傷を付けるためのものである。刃24は、ルビー、ダイヤモンド等のガラスを切断できる材料で作られている。具体的には、ルビーを削り出したルビー刃や、硬い金属の刃先をダイヤモンド加工したダイヤモンド刃などが刃24として用いられる。
刃24は片刃であり、刃24の断面形状が楔形をしている。刃24の一方の面24A(図2)がスライド部2の表面2Aに対して直角になるように、刃24は保持部23に取り付けられている。刃24の一方の面24Aに対して他方の面24B(以下、傾斜面24Bという)が傾斜している。傾斜面24Bの傾斜角度が0度より大きく30度以下である。つまり、本実施の形態では、通信用光ファイバ素線を切断するときに、被覆と光ファイバ(クラッド、コア)とを同時に切断する。このために、刃24によって被覆に刃傷を入れた後でクラッドに傷を付ける。このとき、刃24の角度を30度より大きくすると、被覆に刃傷が入りにくくなる。この結果、本実施の形態では、刃24の傾斜角度を0度より大きく30度以下としている。
刃24の先端24Cは2つの把持部16の間に位置するように、刃24はスライド部2の保持部23に取り付けられている。かつ、刃24の先端24Cが、把持部16の配列方向16A(図1)と直角に交差するように、刃24が配置されている。
以上が本実施の形態による切断工具の構成である。この切断工具は次のようにして用いられる。通信用光ファイバ素線の切断と接続をする作業者は、図5に示すように、側部分12の裏面12Bに向けて操作ボタン17を押す。これによって、把持部16がスライド部2に向かって動き、把持部16のU字状の長孔が前面13Aから長く突出し、通信用光ファイバ素線を通しやすくする。切断工具が図5の状態になっているとき、作業者は通信用光ファイバ素線101を把持部16に通す。このとき、通信用光ファイバ素線101をガイドピン14の間に通し、通信用光ファイバ素線101を把持部16に向けて動かせば、ガイドピン14によって通信用光ファイバ素線101が案内され、作業者は通信用光ファイバ素線101を把持部16に容易に通すことができる。
作業者は、通信用光ファイバ素線101を把持部16に通した後、図6に示すように、操作ボタン17を裏面12Bから引き戻す。これによって、把持部16が板バネ13の前面13Aに向かって動き、通信用光ファイバ素線101を把持して前面13Aに固定する。
作業者は、通信用光ファイバ素線101を固定した後、スライド部2のすべり止め21に手を当てて、スライド部2を板バネ13の前面13Aに向かって動かし、図7に示すように、通信用光ファイバ素線101のUV被覆、一次被覆、クラッドに微細な傷をつける。刃24の先端24B(図2)が、把持部16の配列方向16A(図1)と直角に交差するように、刃24が配置されているので、把持部16によって固定されている通信用光ファイバ素線101には、その長手方向と直角な方向に刃傷が付けられる。
通信用光ファイバ素線101に刃傷が付けられると、図8に示すように、作業者は、応力発生ボタン15を側部分12の裏面12Bに向けて押すと、応力発生ボタン15の先端が板バネ13に応力を加える。板バネ13の両端が固定されているので、2組のガイドピン14の間に位置する、板バネ13の中央部分がスライド部2に向かって凸状に変形する。これによって、通信用光ファイバ素線101が曲げられ、通信用光ファイバ素線101の曲げによる引張り力により、通信用光ファイバ素線101を切断することができる。
このとき、図9に示すように、刃24の一方の面24Aが通信用光ファイバ素線101に対して直角に入るので、使用する側の素線102となる光ファイバ101Aの被覆101Bに損傷(図10)を与えることがなく、つまり、切断面を損傷することなく、被覆101Bと、光ファイバ101Aのクラッドとに刃傷を付けることができる。この結果、使用する側の素線102の被覆にバリが発生することを防ぐことができる。
通信用光ファイバ素線101を切断した後、本体部分11の把持部16によって、使用する側の通信用光ファイバ素線と、捨てる側の通信用光ファイバ素線との両方を把持し、切断により発生する通信用光ファイバ素線の屑の紛失を防ぐことができる。
以上、この発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
本発明の実施の形態を示す斜視図である。 図1の側部分を示す平面図である。 スライド部の内部を示す断面図である。 固定具の断面を示す断面図である。 図1の切断工具を用いて通信用光ファイバ素線を切断する様子を説明する説明図である。 図1の切断工具を用いて通信用光ファイバ素線を切断する様子を説明する説明図である。 図1の切断工具を用いて通信用光ファイバ素線を切断する様子を説明する説明図である。 図1の切断工具を用いて通信用光ファイバ素線を切断する様子を説明する説明図である。 図1の切断工具を用いて通信用光ファイバ素線を切断する様子を説明する説明図である。 従来の光ファイバ加工を説明するための説明図である。
符号の説明
1 本体
11 本体部分
11A 表面
12 側部分
12A 表面
12B 裏面
13 板バネ
13A 前面
13B 後面
14 ガイドピン
15 応力発生ボタン
16 把持部
17 操作ボタン
2 スライド部
2A 表面
2B 裏面
2C、2D 空洞
21 すべり止め
21A 板状体
22 板状突起
23 保持部
23A 固定台
23B スプリング
23C 移動板
23D ネジ
24 刃
24A 一方の面
24B 他方の面(傾斜面)
24C 先端

Claims (10)

  1. UV被覆、一次被覆、クラッド、コアからなる通信用光ファイバ素線を長手方向の任意の位置に、この素線を把持する把持部(16)と、
    前記把持部(16)によって把持された通信用光ファイバ素線の長手方向と直角の方向から、前記UV被覆と前記一次被覆と前記クラッドとに微細な刃傷を付ける刃部(24)と、
    前記刃部(24)によって刃傷を付けられた前記通信用光ファイバ素線を曲げて応力を与え、曲げによる引張り力でこの通信用光ファイバ素線を切断し、前記把持部(16)によって把持されているこの素線に刃傷が入り過ぎないように、前記刃部(24)の圧力を吸収し、刃傷を付けた箇所に応力を与える応力発生ボタン(15)および板バネ(13)と、
    を有し、
    前記刃部(24)は、ルビー、ダイヤモンド等のガラスを切断できる材料で作られ、片刃であり、かつ、片刃の角度が0度より大きく30度以下で、前記把持部(16)によって把持された前記通信用光ファイバ素線の切断面を損傷することなく、この素線を切断することを特徴とするUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  2. 前記把持部(16)は、長手方向に2箇所設けられ、
    前記把持部(16)を操作して、前記通信用光ファイバ素線の固定と解除とを簡単に行うことを可能にする把持部動作ボタン(17)を有することを特徴とする請求項1記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  3. 前記把持部(16)は、長手方向に少なくとも2箇所設けられ、前記通信用光ファイバ素線を固定することにより、前記刃部(24)に対して垂直にこの素線をセットすることを特徴とする請求項1または2記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  4. 前記板バネ(13)は、硬質ゴム等であり、応力発生による変形後に元の形状に戻る材質であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  5. 前記刃部(24)による刃傷は、前記把持部(16)の間の中央に入ることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  6. 前記応力発生ボタン(15)は、前記板バネ(13)の背面から、かつ、前記刃部(24)による刃傷が開くように応力を発生させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  7. 前記把持部(16)は、前記通信用光ファイバ素線の切断後、使用側および捨てる側を把持して、光ファイバ屑の紛失を抑制することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  8. 前記把持部(16)に前記通信用光ファイバ素線を案内するガイドピン(14)が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  9. 前記刃部(24)の刃傷を付ける圧力は、圧力調整ネジ(23D)によってバネ圧を調整することで可変することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
  10. 前記刃部(24)を取り替えること、および、片刃の向きを変えることを可能にする保持部(23)を有し、
    この保持部(23)により左利き用、右利き用の作業を可能とすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のUV被覆付き光ファイバ素線の切断工具。
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