JP4257529B2 - 光ディスク媒体チルト検出方法および光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク媒体チルト検出方法および光ディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、微小スポットを用いて情報の記録再生を行う光ディスクに関する。
追記型や書き換え型のいわゆる記録型光ディスクが一般に広く使われるようになっている。例えばCD−R/RWやDVD+R/RW、DVD−R/RWなどと呼称されるものである。ところで、これらの光ディスク媒体においては、ROM媒体などの再生専用の光ディスク媒体に比べると記録動作が必要となるため、光ディスク媒体の傾き(チルト)に対する許容量が減少する傾向にある。
例えば、DVD−ROM媒体では、光ディスク媒体の光ヘッドに対する相対的な傾き許容量が±1°(deg)近く確保できるのに対し、DVD−R媒体を記録する場合、傾き許容量は±0.6°(deg)程度まで減少してしまう。
そこで、最近の記録型の光ディスク装置においては、光ディスク媒体の傾きを検出し、その傾きに応じて光ヘッド全体を傾けたり、光ヘッド上の対物レンズを傾けたりする。このようにして特性の劣化を補償し、安定な特性を確保している。
傾きを補償する動作を行うためには、光ディスク媒体の傾き量(チルト量)を検出することが必要になる。この傾き検出の手段として、特開2000−311369号公報において、ウォブル検出信号を用いる手段が開示されている。
図1に示されるように、記録型光ディスク媒体1では、データを記録するためのトラックとして、スパイラル状のグルーブが基板に形成されている。そのグルーブによる記録トラック2に光スポットを追従させて情報の記録や再生を行っている。
さらに、光ディスク媒体1と光スポットの相対速度を得るために、図2(a)に示されるように、記録トラック2のグルーブをデータの記録密度に比べて十分に長い一定周期で正弦波状に左右に蛇行させるウォブル構造を持たせているものが多い。
長い周期と言っても、トラッキングサーボの帯域である数kHzに比べては高い100kHz以上の信号帯域となるので、グルーブにトラッキングサーボを追従させた状態で、広帯域のプッシュプル信号を検出すると、図2(b)に示されるように、このウォブル構造に対応した信号出力が得られる。信号検出の原理は、グルーブ構造を横断した時に得られる反射光分布の偏りからトラックエラーを示すプッシュプル信号が得られるのと同じである。即ち、グルーブ中心が左右に蛇行することで同じように生じる反射光分布の偏りからウォブル構造に対応する再生信号が得られる。
このウォブル構造は、アドレスなどの制御情報を予め記録しておくのにも利用される。図2に示される変調領域のように、一部分に位相が異なるウォブルを形成し、検出信号の位相から情報を得るものである。図2では、変調領域の半分の領域で180°(deg)の逆相信号が形成されている。
このようなウォブル構造を用いて、光ディスク媒体の傾きを検出する方式が前掲の特開2000−311369号公報に開示されている。
光ディスク媒体に傾きが発生すると、光スポット形状が拡大するため、トラック横断によって得られるプッシュプル信号の振幅が低下することが知られている。従って、同じ原理で検出されるウォブル検出信号の振幅も低下する。このウォブル検出信号の振幅の低下よりチルトを検出することが考えられる。
この方法では、傾きが+側、−側どちらであっても同じような振幅劣化となり、傾きのない最適状態が振幅の極大値となることが問題となる。このような検出特性の信号は、単純な0点への引き込みのようなサーボ制御動作は出来ない。傾きを左右に変化させて信号の変化を観察して最適状態になるように制御するなど、特別な制御が必要となる欠点がある。
また、特開2000−348351号公報において、ランド部又はグルーブ部によって構成された情報記録用のトラックに沿って、複数のウォブル領域が形成された光ディスク記録媒体におけるチルト検出方法が開示されている。この光ディスク媒体は、トラックの左側又は右側の一方に形成された第1ウォブル領域と他方に形成された第2ウォブル領域とが前後にずれるように配置され、これらのウォブル領域がトラックに沿って1組形成されている。この第1ウォブル領域から得られたトラッキングエラー信号と第2ウォブル領域から得られたトラッキングエラー信号とを比較することにより、光ディスク記録媒体のチルトを検出する。この光ディスク媒体において、信号の振幅比を用いてチルト検出する方法も開示されている。第1振幅比は、光ディスク記録媒体のランド部で構成された第1トラックの第1ウォブル領域から得られたトラッキングエラー信号の振幅と第2ウォブル領域から得られたトラッキングエラー信号の振幅との比である。第2振幅比は、ランド部に隣接するグルーブ部で構成された第2トラックの第1ウォブル領域から得られたトラッキングエラー信号の振幅と第2ウォブル領域から得られたトラッキングエラー信号の振幅との比である。この第1振幅比と第2振幅比とを比較することにより光ディスク記録媒体のチルトを検出する。
さらに、特開2001−056949号公報では、信号振幅に基づいてチルト量を検出するチルト検出方法が開示されている。記録データが記録される記録領域の両側壁の一方の側壁に、上記記録データと区別可能な信号情報が記録される円盤状記録媒体に対してレーザ光が照射される。上記円盤状記録媒体の表面で反射回折された戻り光が受光される。上記信号情報が記録された上記側壁である信号情報記録側壁からの戻り光に基づく信号の振幅が検出され、検出された上記信号の振幅に基づいてチルト量が検出される。このチルト検出方法では、上記レーザ光が上記信号情報記録側壁よりも上記円盤状記録媒体の内周側に位置した場合と、外周側に位置した場合との上記信号情報記録側壁からの戻り光に基づく信号の振幅の差分値を、上記チルト量を示すチルト指示値として求める。
また、特開2004−079094号公報では、光源と、光検出手段と、光源からの光束を光記録媒体の信号記録面に照射するとともに信号記録面から反射される反射光束が光検出手段に集束されるように構成された記録/再生用の光学系を用いて光記録媒体の傾きを検出するスキュー検出方法が開示されている。光検出手段は、光記録媒体のラジアル方向に沿って分割される2以上の複数対領域に対応した複数対の分割された受光部を有する。このスキュー検出方法は、第1プッシュプル信号と第2プッシュプル信号を算出し、第1プッシュプル信号の位相と第2プッシュプル信号の位相とを比較し、この比較結果から得られる位相差の有無及び位相差に基づいて光記録媒体の傾き方向と傾き量を含むスキューエラー信号を生成する。第1プッシュプル信号は、受光部のうちの内側に位置する対の受光部が反射光束の中心領域の光を受光することにより各受光部から出力される信号の差信号である。第2プッシュプル信号は、受光部のうちの外側に位置する対の受光部が反射光束の周辺領域の光を受光することにより各受光部から出力される信号の差信号である第2プッシュプル信号もしくは外側に位置する対の各受光部の出力信号に内側に位置する対の各受光部の出力信号をそれぞれ加算した後の信号の差信号である。
特開2000−311369号公報 特開2000−348351号公報 特開2001−056949号公報 特開2004−079094号公報
本発明の目的は、符号を含めた傾き量を検出することが可能な方法および装置を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の観点では、光ディスク媒体チルト検出方法は、光ディスク媒体(1)の表面から反射する反射光から検出されるプッシュプル信号に基づいて光ディスク媒体(1)の傾きを検出する。光ディスク媒体(1)は、螺旋状のグルーブにより形成されるトラック(2)を備える。トラック(2)は、所定の周期の信号に基づいて蛇行するウォブル構造を有する。この所定の周期の信号は、光ディスク媒体(1)を使用するときに用いられる制御情報により変調される部分を有する。光ディスク媒体チルト検出方法は、ウォブル信号検出ステップと、位相振幅抽出ステップと、位相ずれ振幅量計算ステップと、位相関係計算ステップと、傾き算出ステップとを具備する。ウォブル信号検出ステップは、光スポットがトラック(2)に沿って移動するときに、干渉により光ディスク媒体(1)の回転数を基準とする所定の周期の変動が生じるプッシュプル信号であるウォブル検出信号を検出する。干渉は、トラック(2)のうち光スポットの照射される中心に位置する部分である自己トラックと、周回が前後して自己トラックに隣接する部分である隣接トラックとの間で発生する。位相振幅抽出ステップは、ウォブル構造の蛇行する周期であるウォブル構造周期に対応する区間のウォブル検出信号の波形の位相と振幅を抽出する。位相ずれ振幅量計算ステップは、位相振幅抽出ステップで抽出される位相と振幅のうち制御情報により変調される部分に対応する区間の位相と振幅を、位相ずれ量と振幅量として計算する。この位相ずれ量と振幅量は、制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅を基準とする相対値で示される。位相関係計算ステップは、変動の所定の周期内における位相ずれ量と振幅量の位相関係を計算する。傾き算出ステップは、位相関係計算ステップで計算した位相関係に基づいて光ディスク媒体(1)の傾きを算出する。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、位相ずれ振幅量計算ステップは、位相ずれ量計算ステップと、振幅量計算ステップとを含む。位相ずれ量計算ステップは、制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と、制御情報により変調される部分に対応する区間の位相との位相差から位相ずれ量を計算する。振幅量計算ステップは、制御情報により変調されていない部分に対応する区間の振幅と、制御情報により変調される部分に対応する区間の振幅との比率として振幅量を計算する。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、変動の所定の周期は、光ディスク媒体(1)の回転を複数回含む。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、所定の周期の信号を制御情報により変調する変調方式は、位相変調である。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、上記の位相変調に用いられる位相角は、0度、180度である。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、ウォブル検出信号は、差動プッシュプル法など他の方法によりトラックオフセットが抑制された状態で検出される信号である。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、位相ずれ振幅量計算ステップは、時間平均近似ステップを含む。時間平均近似ステップは、制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅とを、ウォブル検出信号を時間平均によりフィルタリング処理した信号の位相と振幅とで近似する。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、位相関係計算ステップは、位相関係近似ステップを含む。位相関係近似ステップは、変動の波形を正弦波で近似し、近似された正弦波の位相オフセット量に基づいて上記位相関係を計算する。
本発明の光ディスク媒体チルト検出方法において、位相関係計算ステップは、変動の所定の周期内における波形の極大または極小になる位置に基づいて上記位相関係を計算する極値計算ステップを含む。
本発明の他の観点では、光ディスク装置は、光ヘッド(4)と、チルト検出部とを具備する。光ヘッド(4)は、光ディスク媒体(1)の表面に光スポットを照射し、表面から反射する反射光に基づいてプッシュプル信号を出力する。チルト検出部は、光ヘッド(4)から出力されるプッシュプル信号から光ディスク媒体(1)の傾きを検出する。光ディスク媒体(1)は、螺旋状のグルーブにより形成されるトラック(2)を備える。トラック(2)は、所定の周期の信号に基づいて蛇行するウォブル構造を有する。この所定の周期の信号は、光ディスク媒体(1)を使用するときに用いられる制御情報により変調される部分を有する。光ヘッド(4)は、プッシュプル信号であるウォブル検出信号を出力する。光スポットがトラック(2)に沿って移動するときに検出されるウォブル検出信号は、光ディスク媒体(1)の回転数を基準とする所定の周期の変動を生じる。この変動は、トラック(2)のうち光スポットの照射される中心に位置する部分である自己トラックと、周回が前後して自己トラックに隣接する部分である隣接トラックとの間で発生する干渉により生じる。チルト検出部は、まず、ウォブル検出信号からウォブル構造の蛇行する周期であるウォブル構造周期に対応する区間のウォブル検出信号の波形の位相と振幅を抽出する。抽出される位相と振幅のうち制御情報により変調される部分に対応する区間の位相と振幅を位相ずれ量と振幅量として計算する。位相ずれ量と振幅量は、制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅を基準とする相対値である。さらに、変動の所定の周期内における位相ずれ量と振幅量の位相関係を計算する。この位相関係に基づいて光ディスク媒体(1)の傾きを算出する。
本発明の光ディスク装置において、チルト検出部は、順相逆相分離回路(21)と、位相・振幅比検出回路(23)と、1周期位相関係検出回路(25)と、傾き量検出回路(11)とを具備する。順相逆相分離回路(21)は、ウォブル検出信号から順位相信号と逆位相信号を分離する。位相・振幅比検出回路(23)は、順相逆相分離回路(21)が出力する順位相信号に対する逆位相信号の振幅比と位相差を検出する。1周期位相関係検出回路(25)は、位相・振幅比検出回路(23)が検出する振幅比と位相差とに基づいて波形間の位相関係を検出する。傾き量検出回路(11)は、1周期位相関係検出回路(25)が検出する位相関係に基づいて、光ディスク媒体(1)の傾き量を検出する。
本発明の光ディスク装置において、上記変動の所定の周期は、光ディスク媒体の回転を複数回含む。
本発明の光ディスク装置において、所定の周期の信号を制御情報により変調する変調方式は、位相変調である。
本発明の光ディスク装置において、上記位相変調に用いられる位相角は、0度、180度である。
本発明の光ディスク装置において、ウォブル検出信号は、差動プッシュプル法など他の方法によりトラックオフセットが抑制された状態で検出される信号である。
本発明の光ディスク装置において、制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅は、ウォブル検出信号を時間平均によりフィルタリング処理した信号の位相と振幅で近似される。
本発明の光ディスク装置において、上記位相関係は、変動の波形を正弦波で近似したときの位相オフセット量に基づいて計算される。
本発明の光ディスク装置において、上記位相関係は、変動の所定の周期内における極大または極小になる位置に基づいて計算される。
本発明によれば、極性を含めてチルト量と相関した検出信号を得る方法および装置を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を説明するにあたり、まず本発明の原理を以下に説明する。
光ディスク媒体1にはグルーブというレーザビームの案内溝が形成され、ここにデータが記録される。また、この溝と溝との間の領域をランドと呼んでいる。データが記録される記録トラック2は、図1に示されるように、光ディスク媒体1にスパイラル状に形成されている。ある一定の振幅・空間周波数でこのグルーブをうねらせ、その検出信号は、スピンドル3の制御信号を生成したり、ランド上に配置される孤立ピットであるランドプリピットを検出するためのゲート信号を生成するために使用される。
記録トラック2のある点に注目する。その注目点から光ディスク媒体1の1回転分の記録トラックを中心トラックとする。中心トラックの内周側あるいは外周側の延長上のトラックを内周隣接トラックあるいは外周隣接トラックとする。このトラック間の間隔は、ほぼ一定であり、トラック間隔Δtで表わす。この一定のトラック間隔Δtで形成されたスパイラル状の記録トラックに一定長の周期Lでウォブルが形成されている場合を考える。
トラック間隔Δtやウォブル周期Lは、光ディスク媒体1の1回転のトラック長に対して十分小さい。したがって、内周隣接トラックのウォブルは、注目する中心トラックのウォブルに対して、同じ周期Lで位相がα遅れた波形とみなせる。内周隣接とのウォブル位相ずれαは、その中心トラックのトラック長(一周回分のトラックの長さ)で決まる。したがって、内周隣接とのウォブル位相ずれαは中心トラックの光ディスク媒体1の中心からの距離(半径)に比例する値となる。つまり、周回数に比例する変化量となる。このとき、外周隣接トラックは、中心トラックより周回距離が2πΔt長くなる。つまり、次式で示されるように、外周隣接トラックのウォブルは、中心トラックのウォブルに対して、α+ΔWだけ位相が進んだ波形となる。
α+ΔW (単位:deg) (1)
ΔW=360/L・2πΔt (単位:deg) (2)
ここで、(1)式の第2項目は、トラック間隔から決まる固定値となる。一方、第1項目の内周隣接とのウォブル位相ずれαはその場における一周回のトラック長さできまるので、光ディスク中心からの距離、つまり周回数単位に比例した変化量となる。一周回における内周隣接とのウォブル位相ずれαの増加量はΔWの一定値となる。
中心トラックで検出されるウォブル検出信号は、中心トラックを挟む内周隣接トラックと外周隣接トラックの影響を受け、干渉が発生する。内周隣接トラックからの干渉量をK、外周隣接トラックからの干渉量をK’とすると、中心トラックで検出されるウォブル検出信号は、(3)式で表わされる。
sinθ+Ksin(θ−α)+K’sin(θ+α+ΔW) (3)
θは周期Lで変化するものであるのに対して、内周隣接とのウォブル位相ずれαは周回単位での変化であり、θに比べて十分に緩やかな変化である。そのため、(3)式で表わされるウォブル検出信号は、干渉のないウォブル検出信号の波形sinθに対して、その振幅と位相がパラメータαに依存して変化するものとなる。
(3)式で表わされるウォブル検出信号の振幅エンベロープを描くと、図3に示す波形のようになる。
ここで、Δt=0.4μm、L=9.5μmと仮定すると、(2)式から、ΔW=95°(deg)となる。つまり、光ディスク媒体1が約4回転すると、内周隣接とのウォブル位相ずれαが一周期分の変化することになる。内周隣接トラック、外周隣接トラックからの干渉量をK=K’=0.4と仮定し、内周隣接とのウォブル位相ずれαをパラメータに波形を描くと図5のようになる。
図5は、8種類の内周隣接とのウォブル位相ずれαにおけるウォブル検出信号を示している。左より、内周隣接とのウォブル位相ずれαが0、45、90、135、180、225、270、315°(deg)と、45°(deg)ずつ増加していった8種類の条件でウォブルの1周期分の波形を描いている。また、図4には、参考として、K=K’=0、つまり、隣接トラックからの干渉が無い場合の波形が示される。図4も8種類の内周隣接とのウォブル位相ずれαにおけるウォブル検出信号を示しているが、(3)式の第2項、第3項が0となってαによる影響が無いため、8種類の信号は同じ波形となる。
図4、図5において、実線は、変調領域ではない部分、即ち変調がない順位相の条件におけるウォブル検出信号の波形を示す。干渉がある場合の波形である図5では、干渉がない場合の波形である図4と比べ、αの変化に伴い、ウォブル検出信号の波形の振幅が変化しているだけでなく、位相も変化することが分かる。
また、図4、図5において、破線は、中心トラックが変調領域部分にあり、その変調位相が180°(deg)、即ち逆位相となった条件でのウォブル検出信号の波形である。図5に示されるように、振幅や位相の変化は、順位相の場合と比べて大きく異なり、内周隣接とのウォブル位相ずれαへの依存性はほぼ180°(deg)ずれ、反転していることが分かる。たとえば、順位相の波形の振幅が最大となる条件では、逆位相では最小に、順位相が最小の時は、逆位相が最大となることが分かる。
実際の光ディスク装置においては、破線で示されるような干渉の無いウォブル検出信号の波形は観測することが出来ない。しかし、振幅や位相がどれだけ変化しているかは、中心トラックの位相が順位相と逆位相の場合を比べることで明確に認識することが可能となる。もちろん、あるトラック位置で取得することができる波形は順位相と逆位相のどちらか一方であるが、αのトラック進行方向での変化量はウォブル構造の周期に比べて十分ゆっくりであるので、近傍の順位相波形を基準にして逆位相波形の変化量を求めればよい。
図6は、ウォブル検出信号の順位相の干渉波形を基準とし、逆位相の干渉波形との振幅比と位相差とを内周隣接とのウォブル位相ずれαを横軸に対応させてプロットしたものである。図中実線は位相差を示し、破線は振幅比を示している。内周隣接とのウォブル位相ずれαが0〜360°(deg)の1周期の変化で、振幅比と位相差もちょうど1周期の変化を示す。この変化の大きさや波形は、トラック間隔Δtやウォブル1周期の長さLによって変わってくるが、内周隣接とのウォブル位相ずれαと同じ周期で変動することは変わらない。また、ここでは、ウォブル検出信号の順位相の干渉波形を基準とし、逆位相の干渉波形との比較をしたが、変調領域の位相変化が180°(deg)でなくてもよい。位相変化は、逆相でなくてもよいが、順位相との間で最も大きな差を生じるのが180°(deg)の場合となることは容易に理解できる。
この状態で、光ディスク媒体にチルト(傾き)が発生すると、内周隣接トラックからの干渉量と外周隣接トラックからの干渉量がアンバランスになる。図7は、内周隣接トラックからの干渉量が、K=0.6と増加した場合と、外周隣接トラックからの干渉量が、K’=0.6と増加した場合を合わせて示したものである。
図7に示されるように、内周隣接トラックからの干渉量Kが大きくなった場合に、振幅比のピークは内周隣接とのウォブル位相ずれαの小さい方向にシフトしている。また、外周隣接トラックからの干渉量K’が大きくなった場合に、振幅比のピークは内周隣接とのウォブル位相ずれαの大きい方向にシフトしている。振幅比ほどはっきりしないが、位相差の変化については、内周側が大のとき、波形全体としては、内周隣接とのウォブル位相ずれαの大きい側に、外周側が大のとき、内周隣接とのウォブル位相ずれαの小さい側にシフトしている。つまり、振幅比の変化と位相差の変化は、干渉量が変わると、内周隣接とのウォブル位相ずれαについて逆位相の方向に変化することが分かる。
従って、この2つの振幅比と位相差の変化のαに対する依存性を観測することにより、干渉量のアンバランス比を知ることができる。つまり、間接的にチルトの量と方向を知ることが可能となるわけである。
もちろん、内周側と外周側からの干渉のアンバランス化は、チルトだけでなくトラックオフセットによっても発生する。しかし、トラックオフセットは他の方法で抑制することが可能である。トラックオフセットの抑制には、サブビームをトラック溝間のランド部に形成し、そこからのプッシュプル信号を用いる差動プッシュプル法などが知られている。このようにしてトラックオフセットによる影響を抑制して残った影響は、そのほとんどがチルトによるものとみなすことが出来る。
以上のような原理によりウォブル検出波形からチルト量を知ることが可能である。
ところで、光ディスク媒体のチルト特性を評価してみると、大きなチルト変化は光ディスク媒体の半径位置に依存することが大部分であるが、記録トラック1周回の間でもわずかに変化することが多い。例えば、内周から外周にかけて0.8°(deg)程度のチルト量変化があったとすると、1周回で0.2°(deg)程度の変化をする。
先に説明したように、内周隣接とのウォブル位相ずれαは周回位置に依存して変化する量であるため、1周回におけるチルト量変化は、本発明によるチルト量検出の誤差を生じる原因となる。例えば、内周隣接とのウォブル位相ずれαが、光ディスク媒体が1回転する間に1周期分の変化をするような場合、明らかに1周回のチルト変化が誤差として波形に重畳してしまう。
このような検出誤差を減らす手段としては、内周隣接とのウォブル位相ずれαの1周期がディスクの複数回転に相当するように設定することが有効である。これは、光ディスク媒体のトラック間隔Δtが小さいので隣接トラック間では、ほとんどチルト特性が変化しないことを利用している。
例えば、先の計算例では光ディスク媒体が約4回転して内周隣接とのウォブル位相ずれαは1周期分の変化であったので、内周隣接とのウォブル位相ずれαの1周期分の波形を観測するときに、周回方向のチルト変化は4回分重畳する。このような複数回の重畳については、観測したい波形の変化の周期より早い変化となるので、波形の平均化によってある程度除外することが可能になる。
また、内周隣接とのウォブル位相ずれαの周期と光ディスク媒体の回転(周期)とが整数倍の関係で同期していない場合は、内周隣接とのウォブル位相ずれαの複数周期にわたる波形を平均化することで、重畳の影響を除去することも可能である。
例えば、先に示した計算例ではΔWは95°(deg)であったので、4回転では、内周隣接とのウォブル位相ずれαに対して360°+20°(deg)の進み量となる。つまり、4回転ごとに内周隣接とのウォブル位相ずれαが0となる基準位相が20°(deg)ずつ回転方向にずれることになる。4回転で20°(deg)ずつずれるため、4×18(18=360°/20°)=72回転すると、ちょうどα=0の基準位相が回転方向に1周回シフトすることになる。72回転分では、光ディスク媒体1の半径方向にたかだか28.8μm移動するだけであり、各回転方向位置によるチルトの量はほとんど同じとみなせる。従って、72回転分の積算平均をとれば、周回方向でのばらつきを平均化した形で、内周隣接とのウォブル位相ずれαの一周期分の波形を検出することが出来ることになる。
このように、ウォブル検出波形からチルト量を知ることが可能である。
図8を参照して本発明の実施の形態に係る光ディスク装置の構成を説明する。光ディスク装置は、スピンドル3、光ヘッド4、順相逆相分離回路21、位相・振幅比検出回路23、1周期位相関係検出回路25、傾き量検出回路11、チルト制御回路13、チルト駆動回路15を具備する。
光ヘッド4から出力されるプッシュプル信号は、順相逆相分離回路21に入力される。順相逆相分離回路21から出力される順位相信号と逆位相信号は、位相・振幅比検出回路23に入力される。位相・振幅比検出回路23から出力される振幅比と位相差は、1周期位相関係検出回路25に入力される。1周期位相関係検出回路25から出力される位相関係を示す信号は、傾き量検出回路11に入力される。傾き量検出回路11から出力されるチルト量は、チルト制御回路13に入力される。チルト制御回路13から出力されるチルト補正量は、チルト駆動回路15に入力される。チルト駆動回路15は、光ヘッド4のチルトを補正する。
光ディスク装置は、スピンドル3にセットされた光ディスク媒体1に対して、光ヘッド4によってデータの記録または再生を行なう。スピンドル3は、光ディスク媒体1を支持して回転駆動する。光ヘッド4は、内蔵されているレーザ光源を発光させ、回転する光ディスク媒体1上の所定の位置にレーザビームを集光させる。再生時には、光ヘッド4は光ディスク媒体1からの反射光を検出する。光ヘッド4は、光ディスク媒体1のチルト変化に合わせて、チルト駆動回路15によってチルト補正が行われる。このチルト補正は、例えば、光ヘッド4全体をチルト方向に駆動したり、アクチェータ上の対物レンズを傾ける機構であったり、光学系中に設置した液晶素子により波面収差を発生させてチルトを補償する機構などが一般に知られている。光ヘッド4は、検出した反射光からプッシュプル信号を生成し、傾き量検出回路11に出力する。
順相逆相分離回路21は、光ヘッド4から出力されるプッシュプル信号の検出波形よりウォブル波形を検出し、ウォブル検出信号を生成する。生成されるウォブル検出信号から変調領域ではない部分の信号である順位相信号と、変調領域の逆位相部分の信号である逆位相信号とを分離する。順相逆相分離回路21は、分離した順位相信号と逆位相信号とを位相・振幅比検出回路23に出力する。
位相・振幅比検出回路23は、順相逆相分離回路21から入力される順位相信号と逆位相信号から、順位相信号に対する逆位相信号の振幅比と位相差を検出する。検出された振幅比と位相差は、1周期位相関係検出回路25に入力される。
1周期位相関係検出回路25は、入力される振幅比と位相差に基づいて、内周隣接とのウォブル位相ずれαの1周期に対する2つの振幅比と位相差の波形間の位相関係を検出する。検出された位相関係を示す信号は、傾き量検出回路11に出力される。
傾き量検出回路11は、1周期位相関係検出回路25により検出された位相関係を示す信号に基づいて、光ディスク媒体1のチルト量(傾き量)を検出し、傾きの方向と量を現す信号に変換する。傾きの方向と量を現す信号は、チルト制御回路13に出力される。
チルト制御回路13は、傾き量検出回路11により検出されたチルト量に基づいて光ディスク媒体1のチルトを補正する方向、補正する量などチルト補正量を算出する。算出されたチルト補正量は、チルト駆動回路15に出力される。
チルト駆動回路15は、チルト制御回路13から入力されるチルト補正量に基づいて光ヘッド4のチルト補正機構を駆動する。チルト補正の機構は、例えば、光ヘッド4全体をチルト方向に駆動したり、アクチェータ上の対物レンズを傾ける機構であったり、光学系中に設置した液晶素子に波面収差を発生させてチルトを補償する機構である。このようにしてチルト補正が行われる。
ここでは、順位相信号と逆位相信号を分離し、順位相信号に対する逆位相信号の振幅比と位相差を検出するものとした。ウォブル検出信号の中で、変調がかかった逆位相の信号の割合は小さい。そのため、ウォブル検出信号そのままの波形から適当な時間平均を取ったフィルタリング処理でほぼ順位相と同じ信号を生成できる。この信号を基準にして逆位相信号の振幅、位相を検出することも可能である。
振幅比と位相差に基づいて、1周期位相関係検出回路25により検出される、内周隣接とのウォブル位相ずれαの1周期に対する2つの振幅比と位相差の波形間の位相関係は、変化の中でピーク値を示す位相の関係から検出してもよい。また、変化波形全体を正弦波で近似したときの位相オフセット量より検出してもよい。
以上説明したように、符号を含めた傾き量を検出することが可能であり、その傾き量に基づいてチルト補正が可能となる。
光ディスク媒体の構成を示す図である。 ウォブル構造の記録トラックと再生信号の例を示す図である。 干渉による再生信号の変化を示す図である。 本発明の検出原理を説明するための図である。 本発明の検出原理を説明するための図である。 本発明の干渉が均衡している検出信号の例を示す図である。 本発明の干渉が均衡していない検出信号の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る装置構成を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク媒体
2 記録トラック
3 スピンドル
4 光ヘッド
11 傾き量検出回路
13 チルト制御回路
15 チルト駆動回路
21 順相逆相分離回路
23 位相・振幅比検出回路
25 1周期位相関係検出回路

Claims (18)

  1. 光ヘッドから光スポットを表面に照射され、前記表面から反射する反射光から記録されている情報が抽出される光ディスク媒体の傾きを検出する光ディスク媒体チルト検出方法であって、
    前記光ディスク媒体は、
    螺旋状のグルーブにより形成されるトラックを備え、
    前記トラックは、所定の周期の信号に基づいて蛇行するウォブル構造を有し、
    前記所定の周期の信号は、前記光ディスク媒体を使用するときに用いられる制御情報により変調される部分を有し、
    前記光スポットが前記トラックに沿って移動するときに、前記トラックのうち前記光スポットの照射される中心に位置する部分である自己トラックと、周回が前後して前記自己トラックに隣接する部分である隣接トラックとの間で発生する干渉により、前記光ディスク媒体の回転数を基準とする所定の周期の変動が生じるプッシュプル信号であるウォブル検出信号を検出するウォブル信号検出ステップと、
    前記ウォブル構造の蛇行する周期であるウォブル構造周期に対応する区間の前記ウォブル検出信号の波形の位相と振幅を抽出する位相振幅抽出ステップと、
    前記抽出される位相と振幅のうち前記制御情報により変調される部分に対応する区間の位相と振幅を、前記制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅を基準とする相対値である位相ずれ量と振幅量として計算する位相ずれ振幅量計算ステップと、
    前記変動の所定の周期内における前記位相ずれ量と振幅量の位相関係を計算する位相関係計算ステップと、
    前記位相関係に基づいて前記光ディスク媒体の傾きを算出する傾き算出ステップと
    を具備する光ディスク媒体チルト検出方法。
  2. 前記位相ずれ振幅量計算ステップは、
    前記制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と、前記制御情報により変調される部分に対応する区間の位相との位相差から前記位相ずれ量を計算する位相ずれ量計算ステップと、
    前記制御情報により変調されていない部分に対応する区間の振幅と、前記制御情報により変調される部分に対応する区間の振幅との比率として前記振幅量を計算する振幅量計算ステップと
    を含む請求項1に記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  3. 前記変動の所定の周期は、前記光ディスク媒体の回転を複数回含む
    請求項1または請求項2に記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  4. 前記所定の周期の信号を前記制御情報により変調する変調方式は、位相変調である
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  5. 前記位相変調に用いられる位相角は、0度、180度である
    請求項4に記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  6. 前記ウォブル検出信号は、トラックオフセットが抑制された状態で検出される信号である
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  7. 前記位相ずれ振幅量計算ステップは、
    前記制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅を、前記ウォブル検出信号を時間平均によりフィルタリング処理した信号の位相と振幅で近似する時間平均近似ステップを含む
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  8. 前記位相関係計算ステップは、
    前記変動の波形を正弦波で近似したときの位相オフセット量に基づいて前記位相関係を計算する位相関係近似ステップを含む
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  9. 前記位相関係計算ステップは、
    前記変動の所定の周期内における波形の極大または極小になる位置に基づいて前記位相関係を計算する極値計算ステップを含む
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の光ディスク媒体チルト検出方法。
  10. 光ディスク媒体の表面に光スポットを照射し、前記表面から反射する反射光に基づいてプッシュプル信号を出力する光ヘッドと、
    前記光ヘッドから出力される前記プッシュプル信号から前記光ディスク媒体の傾きを検出するチルト検出部と
    を具備し、
    前記光ディスク媒体は、
    螺旋状のグルーブにより形成されるトラックを備え、
    前記トラックは、所定の周期の信号に基づいて蛇行するウォブル構造を有し、
    前記所定の周期の信号は、前記光ディスク媒体を使用するときに用いられる制御情報により変調される部分を有し、
    前記光ヘッドは、
    前記光スポットが前記トラックに沿って移動するときに前記トラックのうち前記光スポットの照射される中心に位置する部分である自己トラックと、周回が前後して前記自己トラックに隣接する部分である隣接トラックとの間で発生する干渉により、前記光ディスク媒体の回転数を基準とする所定の周期の変動を生じる前記プッシュプル信号であるウォブル検出信号を出力し、
    前記チルト検出部は、
    前記ウォブル構造の蛇行する周期であるウォブル構造周期に対応する区間の前記ウォブル検出信号の波形の位相と振幅を抽出し、
    前記抽出される位相と振幅のうち前記制御情報により変調される部分に対応する区間の位相と振幅を、前記制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅を基準とする相対値である位相ずれ量と振幅量として計算し、
    前記変動の所定の周期内における前記位相ずれ量と振幅量の位相関係を計算し、
    前記位相関係に基づいて前記光ディスク媒体の傾きを算出する光ディスク装置。
  11. 前記チルト検出部は、
    前記ウォブル検出信号から前記制御情報により変調されない部分に対応する区間の信号を示す順位相信号と前記制御情報により変調される部分に対応する区間の信号を示す逆位相信号を分離する順相逆相分離回路と、
    前記順相逆相分離回路が出力する前記順位相信号に対する前記逆位相信号の振幅比と位相差を検出する位相・振幅比検出回路と、
    前記隣接トラックとのウォブル構造の位相ずれが0〜360度変化する区間を1周期とすると、前記位相・振幅比検出回路が検出する振幅比と位相差とに基づいて波形間の位相関係を検出する1周期位相関係検出回路と、
    前記1周期位相関係検出回路が検出する位相関係に基づいて、前記光ディスク媒体の傾き量を検出する傾き量検出回路と
    を具備する請求項10に記載の光ディスク装置。
  12. 前記変動の所定の周期は、前記光ディスク媒体の回転を複数回含む
    請求項10または請求項11に記載の光ディスク装置。
  13. 前記所定の周期の信号を前記制御情報により変調する変調方式は、位相変調である
    請求項10から請求項12のいずれかに記載の光ディスク装置。
  14. 前記位相変調に用いられる位相角は、0度、180度である
    請求項13に記載の光ディスク装置。
  15. 前記ウォブル検出信号は、トラックオフセットが抑制された状態で検出される信号である
    請求項10から請求項14のいずれかに記載の光ディスク装置。
  16. 前記制御情報により変調されていない部分に対応する区間の位相と振幅は、前記ウォブル検出信号を時間平均によりフィルタリング処理した信号の位相と振幅で近似される
    請求項10から請求項15のいずれかに記載の光ディスク装置。
  17. 前記位相関係は、前記変動の波形を正弦波で近似したときの位相オフセット量に基づいて計算される
    請求項10から請求項16のいずれかに記載の光ディスク装置。
  18. 前記位相関係は、前記変動の所定の周期内における極大または極小になる位置に基づいて計算される
    請求項10から請求項16のいずれかに記載の光ディスク装置。
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