JP4257464B2 - プレス用手動式パンチリテーナー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、連続的に送られて来る被加工物を、順次プレス機械上に載せプレスするとき、孔をあけたり、あけなかったりするのに使用するプレス用手動式パンチリテーナー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプレス用手動式パンチリテーナーとしては、弊社が権利を保有している実公平2−22089号に記載しているような、カム板が前進したときはパンチがリテーナーブロックの下部よりカムリフト量分突出し、且つカム板が後退したときはパンチがリテーナーブロック内にカムリフト量分引込む如く構成したプレス用パンチリテーナー装置において、カム板の後端の固着垂下した腕片に操作棒を回転自在に挿通支承し、操作棒の後端にハンドルを固着すると共に、操作棒の前部に抜止め部材を固着し、且つ操作棒の前端に螺着部を設け、前記操作棒の螺着部を捻込む螺孔をリテーナーブロックに設けたことを特徴とするプレス用手動式パンチリテーナー装置が公示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような形態では、カム板がリテーナーブロックより突出するため誤って落下した時カム板が変形し易く、また先端の螺着部も露出しており落下時に螺字が傷付き使用できない状態になることがある。
さらに、カム板が腕片にボルトにて固着されているため、カム板交換等に手間が掛かる。
さらにまた、圧縮バネを4箇所に設けているため、コスト高となり、リテーナーブロックも必然的に大きくなってしまう問題点があった。
そして、カム板の板厚が一定のため、一定のストロークしか使用できない。
【0004】
この発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、標準化された市販のパンチを使用し、落下時の衝撃にもカム板等を確実に保護できると共に、カム板を簡単に交換でき、製品を小型化できるプレス用手動式パンチリテーナー装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、カム板が前進したときはパンチがリテーナーブロックの下面からストローク分突出し、かつカム板が後退したときはパンチがリテーナーブロック内にストローク分引込む如く構成したプレス用手動式手動式パンチリテーナー装置において、リテーナーブロックの後端に挿通ネジ孔を穿設した支持板を設け、この挿通ネジ孔に挿入したスライド軸の先端に、上部にカム板を取り付けた腕片を回動可能に設けると共に、スライド軸の後部に雄ネジ部を設け、上記挿通ネジ孔に雄ネジ部を螺入可能に形設してなるカム具を設けてなる。
また、パンチセットブロックの下方に位置して、パンチの後方に2本の圧縮スプリングを突設し、パンチと圧縮スプリングの配置を平面三角形状に配置してなる。
さらに、カム板の底部及び腕片の上部に、カム板を腕片に対して上方より着脱自在に取り付けるべく嵌合部を形設してなる。
さらにまた、市販されている各種ツバ付パンチを使用でき、カム板の厚みを変更可能にしてなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
1はリテーナーブロックで、前方上面より下方に向かって形成した深溝1aの溝底に、パンチ用透孔1bと2箇所のスプリング用取付穴1cを平面二等辺三角形状に形成すると共に、中央から後方にかけて上面より下方に向かってスライド溝1dを形成し、その上方に後述するカム板を支持する段差部1d1を、上面に上板連結穴1d2を4箇所、後面に4箇所の支持板連結穴1d3をそれぞれ形設してなるものである。2は、パンチセットブロックであり、上記深溝1a内を上下動するもので、中央やや前方に後述するパンチを装着する段付パンチ孔2aを形成すると共に、後端上面にカム板を案内する斜状の案内面2bを形設してなるものである。なお、段付パンチ孔2aの形状は各種ツバ付パンチのツバの形状に合わせるものである。3は支持板で、中央に挿通ネジ孔3aを穿設すると共に、4隅に上記支持板連結穴1d3に連通する支持板連結孔3bを形成してなる。なお、支持板3の中央に透孔を穿設し、同位置にナットを固着した形態のものでもよい。4はカム具で、上記支持板3の挿通ネジ孔3aに挿入したスライド軸4aの先端に、上部に先端下部を下向傾斜状に形設した斜面4b1を設けたカム板4bをネジ4b2で取り付けた腕片4cをフランジ4a1・4a1にてスライド軸4aを回動させながら前後移動可能に設けると共に、スライド軸4aの後部に雄ネジ部4a2及び回動ハンドル4dを設け、上記挿通ネジ孔3aに雄ネジ部4a2を螺入可能に形設してなるものである。なお、カム板4bの板厚は必要なストロークに応じて設定すればよい。5は、上記リテーナーブロック1の上面に設けた上板で、上記上板連結穴1d2に連通する上板連結孔5aを4箇所設けてある。6はパンチセットブロック2を上方に押し上げるための圧縮スプリングで、スプリング用取付穴1cに装着している。7は上板連結穴1d2に螺入する固定ビスである。8は支持板連結穴1d3に螺入する支持ビスである。9は一般に市販されているツバ付パンチである。なお、請求項1の実施例として圧縮スプリング6は必ずしも2本である必要はない。
【0007】
上記のように構成したプレス用手動式パンチリテーナー装置の使用例について下記に述べる。打抜き加工を行わない時は、回動ハンドル4dを左回転させ雄ネジ部4a2を支持板3の挿通ネジ孔3aより外し、後方にスライド軸4aを移動させ、パンチセットブロック2よりカム板4b1を後方に引込ます。この時、パンチセットブロック2は圧縮スプリング6により上方へ押し上げられており、同時にツバ付パンチ9も上昇している。
【0008】
つぎに、打抜き加工を行う時、回動ハンドル4dを握って前方へ押し出すことにより、カム板4bの斜面4b1がパンチセットブロック2の上面と上板5の下面の間に入り込むことによりパンチセットブロック2を下げると同時にパンチ9も下がり、最終的に回動ハンドル4dを右回転させ雄ネジ部4aを支持板3の挿通ネジ孔3aに螺入してツバ付パンチ9(パンチセットブロック2)を支持固定し、打抜き加工を行うものである。
【0009】
つぎに他の実施例を説明する。このカム具24は、前記と同様なスライド軸24aの先端に、上部に凸状嵌合部24c1を形設したスライド軸24aを回動させながら前後移動可能な腕片24cの凸状嵌合部24c1に、上方より着脱自在に係合すべく凹状嵌合部24b1を後方下部に形設したカム板24bを設けてなるものである。
【0010】
上記カム具24はカム板24bを上方より簡単に取り付け取り外しができ、組立・交換を容易に行うものである。
【0011】
また、他の実施例としてパンチセットブロックに取り付けるツバ付パンチにおいて、第1実施例のツバ付パンチ9はツバの底面がフラットに形成しているが、底面がテーパー状に形設したものやツバの厚い形態のもの等各種ツバ付パンチが使用できるように段付パンチ孔2aを変更する。
さらに、カム板の厚みを変更することによりストローク長さを調整可能とし、その時リテーナーブロックの段差部を下方へ位置させる等の加工により使用できる。
【0012】
なお、前記実施例におけるツバ付パンチは一般に市販されている各径のものが使用できるものとし、パンチセットブロックにネジを螺設し、側方より各種パンチを固定する形態のものを使用してもよい。
また、カム板の各嵌合部の形状も同様な機能を有するものであれば、他の形状でも良い。
さらに、プレス機械への取り付け方法としては、上板とリテーナーブロックに垂直孔を設けボルト等で固定するものである。
【0013】
【発明の効果】
1、手動式でありながらカム板がリテーナーブロックより外に出ることがなく、落下時の衝撃にて変形することもない。
2、雄ネジ部をスライド軸の後部に設けることにより、落下時に床等に当って破損することもない。
3、パンチと圧縮スプリングを平面三角形状に形成することによりパンチの上下動をスムースに行うことができると共に、従来品のように圧縮スプリングを4本必要としないため、リテーナーブロックを小型にできる。
4、カム板を腕片に対して簡単に着脱でき、組立・交換時に有効である。
5、各種ツバ付パンチを使用できる。
6、カム板の厚みを変更することによりストローク長さを変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すプレス用手動式パンチリテーナー装置のカム具を後方に移動させた一部縦断正面図である。
【図2】この発明の第1実施例を示すプレス用手動式パンチリテーナー装置のカム具を前方に移動させた一部縦断正面図である。
【図3】この発明の第1実施例を示すプレス用手動式パンチリテーナー装置のリテーナーブロック及び支持板の平面図である。
【図4】この発明の第1実施例を示すプレス用手動式パンチリテーナー装置の上板の平面図である。
【図5】この発明の第1実施例を示すプレス用手動式パンチリテーナー装置のパンチセットブロックの平面図である。
【図6】この発明の第2実施例を示すプレス用手動式パンチリテーナー装置のカム具の正面図である。
【図7】この発明の第2実施例を示すプレス用手動式パンチリテーナー装置のカム具の平面図である。
【符号の説明】
1−−−リテーナーブロック
1a−−深溝
1b−−パンチ用透孔
1c−−スプリング用取付穴
2−−−パンチセットブロック
2a−−段付パンチ孔
2b−−案内面
3−−−支持板
3a−−挿通ネジ孔
3b−−支持板連結孔
4−−−カム具
4a−−スライド本体
4b−−カム板
4c−−回動ハンドル
5−−−リテーナーブロック
5a−−上板連結孔
6−−−圧縮スプリング
7−−−固定ビス
8−−−支持ビス
Claims (5)
- カム板が前進したときはパンチがリテーナーブロックの下面からストローク分突出し、かつカム板が後退したときはパンチがリテーナーブロック内にストローク分引込む如く構成したプレス用手動式パンチリテーナー装置において、前方上面より下方に向かって形成した深溝を設け、中央から後にかけ上面より下方に向かってスライド溝を形成したリテーナーブロックの後端に挿通ネジ孔を穿設した支持板を設け、この挿通ネジ孔に挿入したスライド軸の先端に、上部にカム板を取り付けた腕片を、スライド軸を回動させながら、前後移動可能に設けると共に、スライド軸の後部に雄ネジ部を設け、上記挿通ネジ孔に雄ネジ部を螺入可能に形設してなるカム具を設けてなることを特徴とするプレス用手動式パンチリテーナー装置。
- パンチセットブロックの下方に位置して、パンチの後方に2本の圧縮スプリングを突設し、パンチと圧縮スプリングの配置を平面三角形状に配置してなることを特徴とする請求項1記載のプレス用手動式パンチリテーナー装置。
- カム板の底部及び腕片の上部に、カム板を腕片に対して上方より着脱自在に取り付けるべく嵌合部を形設してなることを特徴とする請求項1又は2記載のプレス用手動式パンチリテーナー装置。
- パンチセットブロックに取り付けるパンチは、各種ツバ付パンチとすることを特徴とする請求項1・2又は3記載のプレス用手動式パンチリテーナー装置。
- カム板の厚みを変更することにより、ストローク長さを調整可能としてなることを特徴とする請求項1・2・3又は4記載のプレス用手動式パンチリテーナー装置。
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JP31973298A JP4257464B2 (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | プレス用手動式パンチリテーナー装置 |
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Family Applications (1)
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JP31973298A Expired - Lifetime JP4257464B2 (ja) | 1998-10-05 | 1998-10-05 | プレス用手動式パンチリテーナー装置 |
Country Status (1)
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KR102689537B1 (ko) * | 2021-11-11 | 2024-07-29 | 세현정밀(주) | 프로브 제조 장치 |
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1998
- 1998-10-05 JP JP31973298A patent/JP4257464B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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