JP4256504B2 - 棒状固形物の繰り出し・収納容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リップステック、リップグロス、チック、固形糊、クレヨン等を繰り出しおよび収納するための棒状固形物の繰り出し・収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばリップステック、リップグロス、チック等の棒状固形物を繰り出しおよび収納する従来の容器は、中空のボディと、ねじ棒を有しかつそのねじ棒をボディの中心部に通してボティの一端部に配置された回転操作部と、めねじと棒状固形物の収容部とを有しかつめねじを前記ねじ棒に螺合させてボディの他端部に装着させたケースと、ボディとケース間に設けられたキーとキー溝と、棒状固形物からケースに亙って覆うキャップとを備えて構成されている。
【0003】
そして、上記の従来の容器は、回転操作部を順方向または逆方向に回転させることにより、ケースと棒状固形物とを一緒にボディから繰り出しまたはボディ内に収納するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の容器は棒状固形物の繰り出しおよび収納操作が面倒であった。
【0005】
従って本発明が解決しようとする課題は、ワンタッチ操作で棒状固形物を繰り出すことができ、かつ自動的に棒状固形物をケース内に収納することが可能で、しかも棒状固形物からなる内容物の繰り出し量を任意にかつ簡単に調節し得る棒状固形物の繰り出し・収納容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、下記の構成を備えてなる本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器によって、解決される。
すなわち、本発明は、一面に押し出し部材操作用の窓と、前記窓と対向する他の面にヒンジ取り付け部とを有していて、ほぼ筒状に形成されているボディと、
上部に棒状固形物の収納部と下部にほぼ円弧状に形成されたカム面とを有するケースと、
前記ヒンジ取り付け部に装着されるヒンジと、前記カム面に当接するカム当接部とを有し、ヒンジを中心として回動し、カム当接部の回動によって前記カム面を介して前記ケースに直線変位を行わせて、ボディから棒状固形物を有するケースを繰り出させる押し出し部材と、
前記ケースをボディに収納する方向に常に押圧付勢するスプリング部材と、
前記ケースに入れた棒状固形物を覆い得る形状のキャップとを備えて構成した
棒状固形物の繰り出し・収納容器からなるものである。
【0012】
前記構成による本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器においては、キャップを取り外してから、押し出し部材を指先で押すだけで、カム当接部とカム面とを介して、ボディから棒状固形物を備えたケースを繰り出すことができる。
【0013】
しかも本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器では、前記指先で押す力を加減することによって、ケースと一緒に棒状固形物の繰り出し量を任意に調節することができる。
【0014】
また、指先の押圧力を解除すると、スプリング部材の押圧力により、ケースと一緒に棒状固形物を自動的にボディ内に収納しておくことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器の一実施例を示すものであり、図1は容器の外観を示す斜視図、図2はボディ内にケースと一緒に棒状固形物を収納した状態の縦断側面図、図3は図2の状態におけるケースと押し出し部材との関係を示す斜視図、図4はボディからケースと一緒に棒状固形物を繰り出した状態の縦断側面図、図5は図4の状態におけるケースと押し出し部材との関係を示す斜視図である。
【0016】
これらの図1〜図5に示される実施例品からなる棒状固形物の繰り出し・収納容器においては、ボディ1と、棒状固形物20を入れるケース8と、押し出し部材14と、スプリング部材であるコイルスプリング18と、キャップ19とを備えて構成されている。
【0017】
前記ボディ1は、筒状体2と、これの下部内側に一体的に取り付けられた台座6とを有している。
【0018】
前記筒状体2には、キャップ受け止め部3と、押し出し部材操作用の窓4と、スプリング収容部5とが設けられている。前記キャップ受け止め部3は、筒状体2の下部に段部を付けて形成されている。前記押し出し部材操作用の窓4は、筒状体2の中腹の一部をくり抜いた形状に形成されている。前記スプリング収容部5は、筒状体2の上端部を内側に折り返した形状に形成されている。更に前記台座6には、ヒンジ取り付け部7が形成されている。
【0019】
前記ケース8は、棒状固形物20の収納部9と、カム取付部材10と、カム面13とを有している。
【0020】
前記収納部9は、棒状固形物20を入れるためにふさわしいカップ型に形成されている。前記カム取付部材10は、プレート11と、互いに所定の間隔を置いて該プレート11から垂下している2枚のカム板12とからなり、正面から見てほぼΠ字型に形成されている。前記カム面13は、前記各カム板12にほぼ円弧状に形成されている。
【0021】
前記押し出し部材14は、ほぼ椅子型に形成された本体15と、これの前脚部に当たる部位に設けられたヒンジ16と、本体15の背もたれに当たる部位に設けられたカム当接部17とを有している。
【0022】
前記ヒンジ16は、ボディ1の台座6に設けられたヒンジ取り付け部7にスナップ結合されている。そして、押し出し部材14はこのヒンジ16を支点として回動させ得るように取り付けられている。前記カム当接部17は、カム面13に接してこれを押圧し、ケース8とこれに収容された棒状固形物20とを一緒に繰り出させ得るように構成されている。
【0023】
前記コイルスプリング18は、ボディ1の筒状体2に設けられたスプリング収容部5に収容され、このスプリング収容部5の天井部と、ケース8のカム取付部材10のプレート11間に縮設されている。そして、このコイルスプリング18はケース8をボディ1に収納する方向に常に押圧付勢している。
【0024】
前記キャップ19は、この実施例品では、棒状固形物20を入れてあるケース8を収納したボディ1の外側に、これらを被せ得る細長い形状に形成されている。
【0025】
なお、この実施例では図1から分かるように、ボディ1、ケース8および棒状固形物20を、平面から見て矩形に形成しているが、円形やだ円形、または矩形以外の多角形に形成してもよい。
【0026】
また、コイルスプリング18以外の各部材をプラスチックで形成してもよく、あるいはボディ1の台座6、ケース8、押し出し部材14およびキャップ19をプラスチック製とし、ボディ1の筒状体2を金属製として高級感を現出するようにしてもよい。
【0027】
前記構成による本発明の実施例品である棒状固形物の繰り出し・収納容器では、ケース8の収容部9に、例えばリップステック、リップグロス、チック、固形糊またはクレヨン等の任意の棒状固形物20を収容しておく。
【0028】
そして、通常の状態ではコイルスプリング18により、ケース8のカム取付部材10のプレート11が押圧され、これに伴ない、ケース8とこれに収容された棒状固形物20とがボディ1内に収納される。また、使用しない状態では、ボディ1の外側にキャップ19を被嵌しておく。
【0029】
棒状固形物20を使用する場合には、キャップ19を外した後、ボディ1の筒状体2に設けられている押し出し部材操作用の窓4を通じて、図1、図4および図5に矢印Pで示す方向に、指先で押し出し部材14をコイルスプリング18の押圧力に抗して押す。このように、押し出し部材14を押すと、この押し出し部材14がヒンジ16を支点として回動し、押し出し部材14のカム当接部17がケース8のカム面13を押し、ケース8と棒状固形物20とが一緒にボディ1から繰り出される。そして、押し出し部材14を押したままの状態で使用する。したがって、ワンタッチ操作にて、ボディ1から棒状固形物20を繰り出して使用することができる。
【0030】
このときの棒状固形物20の繰り出し量は、押し出し部材14に対する押圧力の大小によって決まる。したがって、押し出し部材14への押圧力を加減することによって、棒状固形物20の繰り出し量を任意に調節することができる。
【0031】
使用後は、指先を放し、押し出し部材14に対する押圧力を解除すると、コイルスプリング18の押圧力により、ケース8のカム取付部材10のプレート11が押され、ケース8と棒状固形物20とがボディ1内に自動的に収納される。このように、ボディ1内にケース8と棒状固形物20とを収納後、キャップ19を被せておく。
【0032】
なお、本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器では、ケース8と棒状固形物20とをボディ1に収納する方向に押圧付勢するスプリング部材は、図面に示すコイルスプリング18に限定されるものではなく、所期の機能を有するものであればよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器によれば、ボディ1に設けられた窓4を通じて、指先で押し出し部材14を押すだけで、ボディ1からケース8と一緒に棒状固形物20を繰り出すことができるため、ワンタッチ操作で棒状固形物20を繰り出して使用し得る効果がある。
【0034】
また、本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器では、押し出し部材14に対する押圧力を加減するだけで、ボディ1からケース8と一緒に繰り出される棒状固形物20の繰り出し量を任意に調節して使用することができる。
【0035】
さらに、本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器では、内容物である棒状固形物の使用後には、押し出し部材14から指先を放し、その押圧力を解除するだけで、スプリング部材の作用により、ボディ1内にケース8と一緒に棒状固形物20を自動的に収納し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棒状固形物の繰り出し・収納容器の1実施例品を示すものであって、容器の外観を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例品において、ボディ内にケースと一緒に棒状固形物を収納した状態の縦断側面図である。
【図3】図2の状態におけるケースと押し出し部材との関係を示す斜視図である。
【図4】同実施例品のボディからケースと一緒に棒状固形物を繰り出した状態の縦断側面図である。
【図5】図4の状態におけるケースと押し出し部材との関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ボディ
4…押し出し部材操作用の窓
7…ヒンジ取り付け部
8…棒状固形物のケース
9…棒状固形物の収容部
13…カム面
14…押し出し部材
16…ヒンジ
17…カム当接部
18…スプリング部材であるコイルスプリング
19…キャップ
20…内容物である棒状固形物
P…押し出し部材に対する押圧方向
Claims (1)
- 一面に押し出し部材操作用の窓と、前記窓と対向する他の面にヒンジ取り付け部とを有していて、ほぼ筒状に形成されているボディと、
上部に棒状固形物の収納部と下部にほぼ円弧状に形成されたカム面とを有するケースと、
前記ヒンジ取り付け部に装着されるヒンジと、前記カム面に当接するカム当接部とを有し、ヒンジを中心として回動し、カム当接部の回動によって前記カム面を介して前記ケースに直線変位を行わせて、ボディから棒状固形物を有するケースを繰り出させる押し出し部材と、
前記ケースをボディに収納する方向に常に押圧付勢するスプリング部材と、
前記ケースに入れた棒状固形物を覆い得る形状のキャップとを備えて構成したことを特徴とする
棒状固形物の繰り出し・収納容器。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP32887398A JP4256504B2 (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 棒状固形物の繰り出し・収納容器 |
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JP32887398A Expired - Fee Related JP4256504B2 (ja) | 1998-11-04 | 1998-11-04 | 棒状固形物の繰り出し・収納容器 |
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-
1998
- 1998-11-04 JP JP32887398A patent/JP4256504B2/ja not_active Expired - Fee Related
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