JP4255750B2 - 運搬用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の物品が収納されるプラスチック製の有底角筒状の運搬用容器に関し、さらに詳しくは、その側方が開口しており、該開口に側板を取り外し可能に設ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
実開昭63−147426号公報
【特許文献2】
特開平7−257571号公報
【0003】
少なくとも一側壁が開口しており、該開口に側板を取り外し可能に設けてなる運搬用容器は、上記特許文献1により従来から知られている。また、折り畳み可能に構成された運搬用容器で、その側板を取り外し可能に設けたものは上記特許文献2により知られている。これらの運搬用容器は、多段に積み重ねた場合でも、その開口から物品を出し入れできる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特許文献1に記載された運搬用容器は、側板を取り外し可能に係合させるための突起を開口の内縁に形成してなるものであった。このため、この突起が容器内に物品を出し入れする際の邪魔になるという問題がある。
また、上記特許文献2に記載された運搬用容器は、側板にコイルバネ等の弾性体により付勢した係合部を設け、つまみ部を操作することで該係合部が該側板の端面から出入するように構成され、側板を取り外し可能に係合するものであった。このため、構造が複雑となり、製造コストが高くなるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、側板を取り外し可能に構成した従来のこれらの運搬用容器の問題点を解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明の運搬用容器は、底板から垂直に起立することにより相対するように設けられた一対の側壁を具備する容器本体と、該容器本体の側方開口縁に着脱自在に装着される側板とからなる運搬用容器であり、側板の両側縁部の内面に縦方向に連なる摺動溝を形成するとともに、該摺動溝の外縁に係合片を該摺動溝中に折り返し状なるように形成し、前記側壁の端面には前記係合片が遊嵌する導入口を該側壁の外側面に亘って開口するように開設し、該導入口の奥部から下方に該係合片がスライドする係合溝を該側壁の外側面に開口するように形成してなることを特徴とする。
このため、側壁の内面に係合のための凹凸等が形成されず、物品をスムースに出し入れできるようになる。
【0007】
また本発明は上記運搬用容器において、導入口の天井面を奥部に行くに従って高くなる傾斜面状に形成したことを特徴とする。
このため、側板が真上に持ち上げられると係合片が該天井面に当たって奥方向にガイドされ、側板が前に外れ難くなる。
【0008】
また本発明は上記運搬用容器において、摺動溝の内縁に上部係合片を該摺動溝中に突出状なるように形成し、側壁の上端部に該上部係合片が嵌合する縦溝を形成してなることを特徴とする。
このため、側板の取り付け状態が一層堅固なものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に図面に従い本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るプラスチック製の運搬用容器の斜視図、図2はこの運搬用容器の容器本体の斜視図、図3はこの運搬用容器の側板の外面の斜視図、図4はこの側板の内面の斜視図である。図2に示されるように、容器本体1は長方形状の底板2の両長側辺に一対の長方形状の側壁3が垂直に起立するように一体に形成され、該容器本体1の両側方は開口している。4は該側壁3の外面に形成された補強リブである。また、図1,図3,図4に示したように、5は該容器本体1の側方開口縁に着脱自在に装着される長方形状の側板である。6は該側板5の外面に形成された補強リブである。
【0010】
側板5は、両側縁部の内面に縦方向に連なる摺動溝7を形成するとともに、該側板5の下部で該摺動溝の外縁に夫々係合片8を該摺動溝中に折り返し状なるように形成している。なお、9は射出成形により該係合片8を形成するために該摺動溝の底部に必然的に形成される透孔である。また、10は該摺動溝7の上部内縁に該摺動溝中に突出状なるように形成された鉤状の上部係合片、11は射出成形により該上部係合片10を形成するために該摺動溝の底部に必然的に形成される透孔である。なお、該摺動溝7の下部は下方に開放状であり、上部は水平部12により閉鎖され、該水平部の先端には鉤状部13が形成されている。また、側板5の下端縁にはクサビ状の一対の突片14および一対の突片15が形成されている。
【0011】
一方、容器本体1は、図2に示されるように、容器本体1の側壁3の端面20に前記係合片8が遊嵌し得る導入口21を該側壁の外側面に亘って開口するように開設し、該導入口の奥部から下方に連なるように係合溝22を該側壁の外側面に開口するように形成し、前記係合片8が該係合溝をスライドし得るようにしている。なお、導入口21の天井面23は奥部に行くに従って高くなる傾斜面状に形成する。また、24は側壁3の端縁の上端部に前記上部係合片10が嵌合し得るように形成された縦溝である。また、25は側壁3の上辺の両端縁寄りに形成された凹部、26は側壁3の上辺に形成された係止孔である。また、27,28は底板2の両端縁部上面に形成された係合孔である。
【0012】
この運搬用容器では、側板5を取り付けるに際し、図5に示したように、容器本体1の側壁3の端面20が側板5の摺動溝7内に入るように導入口21に係合片8を遊嵌し、この状態で該側板5を下げて図6に示したように該係合片8を係合溝22中にスライドさせ係合させる。このとき、上部係合片10は縦溝24中に嵌合し、突片14は係合孔27に嵌合し、突片15は係合孔28に嵌合し、鉤状部13は凹部25中に遊嵌する。このように側板5は側壁3の外側面にて係合片8を係合溝22に係合させていることから、該側壁3の下部内面に係合のための凹凸が形成されることなく、物品をスムースに出し入れすることができる。しかも、該側壁3の端縁が側板5の両側縁部に包持されることから、該側板5を取り付けることにより該側壁3が補強され堅固になる。
【0013】
また、側板5を中間高さにある導入口21に係合片8を遊嵌させてから下方にスライドさせて取り付けられるので、プラスチック成形上のやむを得ない変形から両側壁3の間隔の寸法精度が悪くても、容易に取り付け得るようになる。言い換えれば、変形量が比較的少ない中間高さ部分の導入口21に係合片8を先に遊嵌させてから該係合片8を下に移動させることで取り付けられるので、常に側板の取り付けは容易となる。
また、容器本体および側板をプラスチックにより夫々一体に成形することができ、部品点数も極めて少なく構成されるので製造コストを軽減できる。
【0014】
また、側板5を上に持ち上げることにより係合片8は係合溝22から離脱し、上部係合片10は縦溝24から抜け出るので、係合片8を導入口21から出すことにより側板5を簡単に取り外すことができる。なお、取り外した側板5は前記係止孔26に鉤状部13を引っ掛けておくことにより、側壁3の外側面に重合させて置くこともできる。
【0015】
また、導入口21の天井面23を奥部に行くに従って高くなる傾斜面状に形成したことから、図10に示したように、側板5が真上に持ち上げられると係合片8が該天井面23に当たって奥方向にガイドされ、側板5が前に外れることがない。このため、運搬時に作業者が側板5を誤って持ち上げてしまっても、容易に側板5が外れることはなく、安全性が増す。
【0016】
なおこの実施形態では各摺動溝7に係合片8が1つだけ形成されたものを説明したが、さらに高さのある容器では係合片8を上下に適宜間隔で複数形成し、導入口21および係合溝22をそれに応じて複数形成することにより、側板の取り付け状態をより堅固なものとすることができる。
【0017】
またこの実施形態では容器本体の側壁が底板と一体に形成されたものについて説明したが、本発明は側壁が底板上に折り畳み可能に設けられた容器にも適用することができる。
またこの実施形態では2つの側壁が開口したものを説明したが、本発明は一側壁が開口した容器に適用できることは言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】
このように本発明の運搬用容器は、側板の両側縁部の内面に縦方向に連なる摺動溝を形成するとともに、該摺動溝の外縁に係合片を該摺動溝中に折り返し状なるように形成し、容器本体の側壁の端面には前記係合片が遊嵌する導入口を該側壁の外側面に亘って開口するように開設し、該導入口の奥部から下方に該係合片がスライドする係合溝を該側壁の外側面に開口させたので、側壁の内面に係合のための突起等が形成されず、邪魔となるものがないので物品の出し入れがスムースになり、しかも、取り付け状態では側壁の端縁が側板の両側縁部に包持されることから堅固になり、さらには、構造が簡単で製造コストが軽減されるなど有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る運搬用容器の実施形態を示す外観斜視図。
【図2】図1の運搬用容器の容器本体の斜視図。
【図3】図1の運搬用容器の側板の外面の斜視図。
【図4】図1の運搬用容器の側板の内面の斜視図。
【図5】図1の運搬用容器の側板の取り付け途中の要部の縦断面図。
【図6】図1の運搬用容器のA−A線断面図。
【図7】図1の運搬用容器のB−B線断面図。
【図8】図1の運搬用容器のC−C線断面図。
【図9】図1の運搬用容器のD−D線断面図。
【図10】図1の運搬用容器の側板が上に持ち上げられたときの要部の縦断面図。
【符号の説明】
1 容器本体
2 底板
3 側壁
5 側板
7 摺動溝
8 係合片
10 上部係合片
20 端面
21 導入口
22 係合溝
23 天井面
24 縦溝
Claims (1)
- 底板から垂直に起立することにより相対するように設けられた一対の側壁を具備する容器本体と、該容器本体の側方開口縁に着脱自在に装着される側板とからなる運搬用容器であり、側板の両側縁部の内面に縦方向に連なる摺動溝を形成し、該側板の下部であって該摺動溝の外縁に係合片を該摺動溝中に折り返し状なるように形成し、さらに該摺動溝の上部内縁に鉤状の上部係合片を該摺動溝中に突出状なるように形成し、前記側壁の端面の中間高さに前記係合片が遊嵌する導入口を該側壁の外側面に亘って開口するように開設し、該導入口の奥部から下方に連なる係合溝を該側壁の外側面に開口するように形成し、さらに該側壁の上端部に前記上部係合片が嵌合する縦溝を形成し、前記係合片を導入口に遊嵌させた状態で該側板を下げることにより、該係合片が前記係合溝中にスライドすると同時に前記上部係合片が前記縦溝中に嵌合するようにしたことを特徴とした運搬用容器。
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- 2003-05-21 JP JP2003143990A patent/JP4255750B2/ja not_active Expired - Fee Related
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