JP4253375B2 - 被覆細骨材、セメント組成物、セメント組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば法面の地滑り等を防止する効果を有するセメントコンクリート中の被覆細骨材に関する。なお、ここで、セメントコンクリートとは、モルタル及びコンクリートを総称するものをいう。
【0002】
【従来の技術】
法面とは、例えば高速道路、ダム、及び急傾斜地を中心に、切り土や盛土によって出来た傾斜面をいう。法面はそのままでは、自然風化や強雨等により浸食や、地滑り等の法面崩壊が起こるので、法面を保護する必要がある。
【0003】
従来、法面の崩壊を防止するために法面に直にセメントコンクリートを吹付ける方法が主流であったが、最近では法面の補強効果を増すために、法面に型枠を配置するようになっている(特公昭58−58493号参照)。法面に型枠を配置する方法としては、金網や複数本の鉄筋を法面に格子状(井桁状)に配置して法面型枠を作成し、格子状の法面型枠の各交点部にアンカーを打ち込んだ後に、法面型枠にセメントコンクリートを吹付けて鉄筋コンクリート構造物たるコンクリート枠を作って法面の安定を図る方法が用いられている。この法面の安定化工法の中では、法面を整形・カットすることなく、法面に直接配置できるフリーフレーム工法が用いられている。このフリーフレーム工法は、変形可能(フレキシブル)な金網や鉄筋を法面に直に配置するものである。
【0004】
ここで使用されるセメントコンクリートは、一般的にはセメントコンクリートの空気圧送性を考慮して砂とセメントの割合が砂/セメント比=4/1(重量比)程度で配合したものであり、実験室では28日後の圧縮強度が20〜30N/mm2 程度の強度発現性を示すものである。しかしながら、実際の施工においては、吹付セメントコンクリートの圧縮強度は20N/mm2 未満と強度発現性が小さいという課題があった。これは、砂/セメント比が4/1と多く、それに伴い水セメント比が大幅に上がり、法面が直射日光に曝されて乾燥しやすいために長期強度発現性が小さくなってしまうこと、吹付けたときの圧密効果が小さいことが大きな原因であった。
【0005】
現状では、このような強度発現性が小さいという課題を解決するために、法面型枠として予め工場で製造したプレキャストのコンクリートブロックを、法面に配置したり、吹付セメントコンクリートの吹付厚さを30cm程度と厚くしたり、吹付ける法面型枠を大きくしたり等していた。
【0006】
しかしながら、通常、法面という足場が悪いところでは、吹付ロボットのような大きな吹付機を持ち込めない場合が多く、そのために作業者が吹付ノズルを持ち、法面の上方から下ろしたロープを腰に巻いて移動しながら吹付施工を行う場合が多かった。ロープを腰に巻いたまま法面を移動すること自体が困難な上、吹付厚さが厚いとそれだけ作業性が悪く、作業時間も長く必要とする課題があった。又、吹付材料を多く使用した場合、それだけ吹付材料のコストが高くなるという課題があった。
【0007】
さらに、砂セメント比が多く長期強度発現性が小さいという課題があった。
【0008】
又、吹付セメントコンクリートの砂/セメント比を少なくすると、吹付セメントコンクリートの粘性が大きくなり、圧送性が小さくなり、法面に吹付けられないという課題があった。
【0009】
そのために、長期強度発現性を良くする吹付材料や吹付け方法が求められていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、セメントで被覆された細骨材を吹付材料に使用することにより、上記課題を解決できる知見を得て本発明を完成するに至った。
【0012】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、細骨材100重量部に対して2〜13重量部のセメントと1〜5重量部の急結材で被覆されてなる被覆細骨材であり、セメント及び急結材で被覆される前の細骨材の表面水率が1〜10%である該被覆細骨材であり、急結材が、粒度がブレーン値で3000cm2 /g以上であるカルシウムアルミネートを含有してなる該被覆細骨材であり、急結材が、石膏を含有してなる該被覆細骨材であり、該被覆細骨材及びセメントを含有してなるセメント組成物であり、該被覆細骨材、セメント、及び急結材を含有してなるセメント組成物であり、該被覆細骨材に、セメントを混合してなることを特徴とするセメント組成物の製造方法であり、該被覆細骨材に、セメントと急結材を混合してなることを特徴とするセメント組成物の製造方法であり、細骨材100重量部と2〜13重量部のセメントと1〜5重量部の急結材を混合して予め被覆細骨材とし、次いでセメント及び水を混合してセメント組成物とし、その後、吹付直前に急結材を混合することを特徴とする法面吹付用セメント組成物の製造方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を説明する。
【0014】
本発明は、高水セメント比や日射による急激な乾燥による強度発現性低下を改善することを目的とし、細骨材とセメントペーストの付着性を高めることにより、乾燥を受けた後も細骨材とセメントペーストの付着性が維持され強度発現性低下を防ぐものである。
【0015】
本発明で使用する細骨材は、川砂、海砂、及び砕砂等いずれの種類でも使用できるが、付着性の点で、川砂や砕砂が好ましい。細骨材の形状はいずれでもよい。粒度は、一般的に適当な粒度、即ち粗粒率で2.3〜3.1が好ましい。
【0016】
細骨材の表面水率は、細骨材とセメントの付着性の点で、1〜10%が好ましく、3〜7%がより好ましい。1%未満だと細骨材とセメントの付着性が弱くなり、リバウンド率が大きくなるおそれがあり、10%を越えても細骨材とセメントの付着性が弱くなり、強度発現性が小さくなるおそれがある。
【0017】
本発明で使用するセメントとは、普通、早強、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメント、これらポルトランドセメントに高炉スラグ又はフライアッシュ等を混合した各種混合セメント、並びに、通常市販されている各種微粒子セメントが挙げられる。これらの中では経済性や作業性の点で、普通ポルトランドセメントが好ましい。
【0018】
本発明で使用する被覆細骨材は、セメントで被覆された細骨材である。
【0019】
被覆細骨材中、細骨材に被覆するセメントの使用量は、細骨材100重量部に対してセメント2〜15重量部が好ましく、3〜13重量部がより好ましく、5〜10重量部が最も好ましい。2重量部未満だと細骨材表面全体をセメントにより覆うことがなく、その後吹付時にセメントと混合した際に、セメントとの付着性が小さくなり、強度発現性が小さくなるおそれがある。15重量部を越えると長期強度発現性が小さくなり、粉塵が多くなり、吹付時のセメントコンクリートの脈動が大きくなるおそれがある。
【0020】
本発明では強度発現性を向上し、リバウンド率や吹付時のセメントコンクリートの脈動を小さくする点で、急結材を細骨材にさらに被覆することが好ましい。
【0021】
本発明で使用する急結材は、セメントの凝結を瞬間的に起こすものであり、被覆細骨材にさらに被覆して使用するものである。
【0022】
急結材としては、アルミン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、及びケイ酸ナトリウム等の無機塩系、カルシウムアルミネート類等のセメント鉱物系、並びに、グリセリンやトリエタノールアミン等の有機質系等が挙げられる。
【0023】
これらの中では、強度発現性が良好な点で、セメント鉱物系が好ましく、カルシウムアルミネート類がより好ましく、カルシウムアルミネートが最も好ましい。
【0024】
カルシウムアルミネートの中では、反応活性の点で、非晶質のカルシウムアルミネートが好ましく、12CaO・7Al2 O3 組成に対応する熱処理物を急冷した非晶質のカルシウムアルミネートがより好ましい。
【0025】
カルシウムアルミネートの粒度は、ブレーン値で3000cm2 /g以上が好ましく、5000cm2 /g以上がより好ましい。3000cm2 /g未満だと初期強度発現性が低下するおそれがある。
【0026】
カルシウムアルミネートを含有する急結材は、カルシウムアルミネート単独でもよいが、石膏、消石灰、アルミン酸ナトリウム、及び/又は炭酸ナトリウム等を併用してもよい。これらの中では、石膏を併用することが好ましい。
【0027】
石膏は、市販のいずれの石膏も使用できるが、II型無水石膏や天然石膏が好ましい。
【0028】
石膏の粒度は、ブレーン値で3000cm2 /g以上が好ましく、4000cm2 /g〜7000cm2 /gがより好ましい。3000cm2 /g未満だと初期強度発現性が低下するおそれがある。
【0029】
石膏の使用量は、カルシウムアルミネート100重量部に対して、20〜250重量部が好ましく、75〜150重量部がより好ましい。20重量部未満だと効果がないおそれがあり、250重量部を越えると硬化時間が長くなり、初期凝結性状が悪くなるおそれがある。
【0030】
急結材の使用量は、細骨材100重量部に対して、0.5〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がより好ましい。0.5重量部未満だと強度発現性が向上しなくなり、リバウンド率や吹付時のセメントコンクリートの脈動が大きくなるおそれがあり、10重量部を越えるとさらなる改善が望めず、経済的でなくなり、リバウンド率が大きくなり、長期強度発現性が低下したりするおそれがある。
【0031】
本発明で使用するセメントコンクリ−トは、細骨材を使用するモルタルとしてもよく、必要に応じて粗骨材を使用するコンクリートとしてもよいが、吹付けた際にリバウンドしにくい点で、モルタルが好ましい。
【0032】
本発明で使用するセメントコンクリートの配合は、単位セメント量300〜500kg/m3 が好ましい。ここでいう単位セメント量には、被覆細骨材中で細骨材に被覆したセメントを含まない。300kg/m3 未満だと短期や長期の強度発現性が小さくなるおそれがあり、500kg/m3 を越えるとセメントコンクリートの粘性が増し、吹付けしにくくなるおそれがある。
【0033】
本発明で使用する水の量は、W/Cで、45〜65%が好ましく、50〜60%がより好ましい。なお、ここでいうW/Cとは 吹付ける直前に混練りするセメントに対するものをいい、被覆細骨材の製造に用いるセメントは含まない。又、W/Cには、細骨材の表面水は含まない。45%未満だと吹付後のセメントコンクリートにひび割れができるおそれがあり、65%を越えると流動性が大きくなりすぎて、吹付後にダレたり、強度発現性が低下するおそれがある。
【0034】
本発明では、セメントコンクリートの性状を改善する目的で、減水剤、AE剤、繊維、及び微粉等の各種混和剤を併用してもよい。
【0035】
減水剤とは、セメントコンクリートの流動性を改善できるものをいい、ナフタレンスルホン酸塩系ホルマリン縮合物、メラミンスルホン酸塩系ホルマリン縮合物、及びポリカルボン酸系高分子化合物等を使用することが好ましい。AE剤はセメントコンクリートの凍害を防止できるものである。繊維は特にアンカー部のひび割れ防止に有効なものである。微粉は空隙を埋めて緻密構造を形成し、高強度化を図るものであり、シリカフューム等が使用できる。
【0036】
本発明のセメントコンクリートは法面吹付材料に使用できる。法面吹付材料は、トンネル一次覆工用吹付セメントコンクリートに使用することにより、より高性能な吹付けコンクリートが得られる。法面吹付工法としては、一般的に行われている湿式吹付方法が、粉塵の発生量が少ない点で、好ましいが、これに限定されるものではない。
【0037】
本発明で使用する被覆細骨材は、ミキサー等に細骨材、セメント、及び必要に応じて急結材を入れて充分に混合することにより得られる。
【0038】
本発明で使用するセメント組成物は、コンクリートミキサーで、被覆細骨材、セメント、水、及び必要に応じて粗骨材と共にフロー値で105〜130mm程度に混練りすることによりセメントコンクリートとして得られ、吹付機で法面に0.2〜0.5Mpaの圧力で吹付ける。
【0039】
又、細骨材を空気圧送し、次いで急結材添加機により混合したセメントと急結材からなる急結セメントと混合して被覆細骨材とし、その後、セメント、水、及び必要に応じて粗骨材を混合してセメントコンクリートとしてもよい。
【0040】
本発明では、被覆細骨材中に予め急結材を添加するものであるが、急斜面や降雨によりダレが生じる場合には、雨や湧き水等からモルタルが流されるのを防止する点で、被覆細骨材とは別に急結材を添加することが好ましい。この場合、急結材を急結材添加機により吹付ける直前に強制混合して吹き付けるとよい。
【0041】
この場合のセメントコンクリートの調製方法としては、細骨材とセメントを混合して予め被覆細骨材とし、次いで一般乾式吹付けに準じた方法によりセメント、水、及び必要に応じて急結材や粗骨材を混合してセメントコンクリートとする方法が挙げられる。又、細骨材とセメントを混合して予め被覆細骨材とし、次いで一般乾式吹付けに準じた方法によりセメント、水、及び必要に応じて粗骨材を混合してセメント組成物とし、その後、吹付直前に急結材を急結材添加機により空気圧送で強制混合してセメントコンクリートとしてもよい。
【0042】
被覆細骨材とは別に急結材を添加する場合の急結材の使用量は、セメント100重量部に対して、1〜15重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ましい。1重量部未満だと急結性や初期強度発現性が小さいおそれがあり、15重量部を越えるとホースが閉塞し、強度発現性が小さく、リバウンド率が大きくなるおそれがある。
【0043】
【実施例】
以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0044】
実施例1
表1に示す表面水率を有する細骨材100重量部、セメント10重量部、及び急結材A2重量部をコンクリートミキサーにより混合して細骨材をセメントや急結材で被覆し、被覆細骨材を調製した。
次いで、単位セメント量400kg/m3 、W/C=55%及び被覆細骨材1600kg/m3 を混合して吹付モルタルを調製し、これをコンクリート圧送機「アリバー280」により空気圧送し、法面用吹付モルタルとした。
得られた法面用吹付モルタルについて評価した。結果を表1に示す。
【0045】
(使用材料)
セメント:普通ポルトランドセメント、市販品、比重3. 16
細骨材:新潟県糸魚川市姫川産川砂、比重2.62、粗粒率2.82
急結材A:カルシウムアルミネート/石膏=1/1(重量比)からなる混合物。
但し、カルシウムアルミネートは12CaO・7Al2 O3 組成に対応するもので、非晶質、ブレーン値6050cm2 /gのものを使用し、石膏はII型無水石膏、ブレーン値6050cm2 /gのものを使用した。
【0046】
(測定方法)
表面水率:JIS A 1111(1993)に従って測定。
脈動の有無:吐出口から吐出した法面吹付モルタルを目視により判定した。
リバウンド率:角度70度の傾斜地の法面に、1分間法面用吹付モルタルを吹付けた時の、(跳ね返った量/吹付量)×100で示した(単位:%)。
1日後の圧縮強度:プルアウト型枠で測定。
7日後及び28日後の圧縮強度:幅30cm×長さ30cm×厚さ15cmの型枠に吹付モルタルを吹付け、20℃での水中養生と30℃での気乾養生をそれぞれ行った。所定の材齢後にコア抜きにより採取した直径5cm×長さ10cmの供試体を200kN耐圧機で測定し、圧縮強度を求めた。
【0047】
【表1】
【0048】
実施例2
表面水率4%の細骨材100重量部と表2に示す量のセメントを混合して被覆細骨材を製造したこと以外は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0049】
(測定方法)
粉塵量:鉄板でアーチ状に製作した高さ3.5m、幅2.5mの模擬トンネルに5分間法面吹付モルタルを吹付けた。1分毎に吹付場所より3mの定位置で粉塵量を測定し、得られた測定値の平均値を示した。
【0050】
【表2】
【0051】
実施例3
表面水率4%の細骨材を使用し、細骨材100重量部に対して表3に示す量の急結材を使用したこと以外は、実施例1と同様に行った。結果を表3に示す。
【0052】
【表3】
【0053】
実施例4
表面水率4%の細骨材を使用し、表4に示す急結材を使用したこと以外は、実施例1と同様に行った。結果を表4に示す。
【0054】
(使用材料)
急結材B:カルシウムアルミネート/アルミン酸ソーダ=90/10(重量比)からなる混合物
急結材C:カルシウムアルミネート/消石灰/炭酸ソーダ=40/35/25(重量比)からなる混合物
急結材D:カルシウムアルミネート
急結材E:硫酸アルミニウム
【0055】
【表4】
【0056】
実施例5
表面水率4%の細骨材100重量部、セメント10重量部、及び急結材A2重量部をコンクリートミキサーにより混合して被覆細骨材を製造した。
次いで、単位セメント量400kg/m3 、W/C=55%及び被覆細骨材1600kg/m3 を混合して吹付モルタルを調製し、これをコンクリート圧送機「アリバー280」により空気圧送した。
その後、急結材Aを、セメント100重量部に対して表5に示す重量部となるように、急結材添加装置「ナトムクリート」により、吹付ノズルから5m手前の位置でY字管を介して、吹付モルタルと圧入混合して法面用吹付モルタルとした。
得られた法面用吹付モルタルについて評価した。結果を表5に示す。
【0057】
【表5】
【0058】
【発明の効果】
本発明の被覆細骨材を使用することにより、リバウンド率や粉塵量を低減でき、細骨材とセメントの付着性を促進し、高強度化するので、乾燥による強度低下がなく、優れた法面吹付材料が得られる。
Claims (9)
- 細骨材100重量部に対して2〜13重量部のセメントと1〜5重量部の急結材で被覆されてなる被覆細骨材。
- セメント及び急結材で被覆される前の細骨材の表面水率が1〜10%である請求項1記載の被覆細骨材。
- 急結材が、粒度がブレーン値で3000cm2 /g以上であるカルシウムアルミネートを含有してなる請求項1又は2記載の被覆細骨材。
- 急結材が、石膏を含有してなる請求項3記載の被覆細骨材。
- 請求項1〜4のうちの1項記載の被覆細骨材及びセメントを含有してなるセメント組成物。
- 請求項1〜4のうちの1項記載の被覆細骨材、セメント、及び急結材を含有してなるセメント組成物。
- 請求項1〜4のうちの1項記載の被覆細骨材に、セメントを混合してなることを特徴とするセメント組成物の製造方法。
- 請求項1〜4のうちの1項記載の被覆細骨材に、セメントと急結材を混合してなることを特徴とするセメント組成物の製造方法。
- 細骨材100重量部と2〜13重量部のセメントと1〜5重量部の急結材を混合して予め被覆細骨材とし、次いでセメント及び水を混合してセメント組成物とし、その後、吹付直前に急結材を混合することを特徴とする法面吹付用セメント組成物の製造方法。
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