JP4253177B2 - 画像振れ防止装置 - Google Patents

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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光学的防振装置に関し、特に画像振動を補正するためにレンズ鏡筒に設置する画像振れ防止装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影レンズを構成する一部の補正レンズを光軸と垂直な方向に移動する機構は、例えばカメラにおいて像振れの原因であるカメラ振れの加速度を検知することによって像振れを予測し、この予測信号に基づいてレンズを直角方向に移動することによって、像振れを抑制する防振装置が提案され、商品化されている。
【0003】
これら防振装置については種々の方法が提案されているが、前記述のように撮影者の撮影姿勢によっては、如何なる方向に対しても補正レンズを光軸に直角方向に移動可能な機構でなくてはならなく、従来は、画像振れを補正するために補正レンズ鏡枠側面の3箇所から放射状に案内軸12aを設け、防振装置本体側面に設けられている3箇所の案内溝13aにそれぞれを挿入し、XとY方向移動のためのムービングコイル16y及び16pの合成力によって、光軸に直角な移動量と方向を決定するシステムを提案しているが、案内軸12aにローラを設置して移動時の接触抵抗を軽減せしめることも提案しているが、精度を高めるために案内溝13aにおけるローラを含めた案内軸12aの許容誤差を出来るだけ僅少に押さえると移動負荷が増え、方向によってはローラの回転方向に対して直角な合成力が働いた場合、ローラの表面と案内溝表面が大きい摩擦抵抗を示し、移動負荷が大きくなり、補正レンズの光軸移動方向によっては移動速度が遅れ、画像振れ防止装置の正確な機能を発揮することができない問題があった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−26783号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記問題に鑑み、補正レンズの移動を如何なる方向であってもより軽快且つ高精度で移動できる機構が望まれている。補正レンズの移動ばらつきの原因は補正レンズの保持機構において、摩擦抵抗要因が大きくかかわているため、摩擦抵抗を軽減する構造にする必要がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来の機構において、補正レンズを光軸に対して垂直面で移動可能なように案内溝における面保持構造を改め、補正レンズを中心に周辺の三つの辺で成る三角形で光軸に対する約垂直平面を構成し、これを補正レンズの支持枠とし、該三角形の一辺に相当する部分は両端に車輪を有する車軸であり、前記支持枠は固定側に対して両車輪で支え、この車軸に対する頂点位置には固定側に対して全方向に傾倒可能なヒンジ軸で支えた構造によって、補正レンズを補正に必要な任意の方向に移動可能にした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して本発明の最も良好な実施形態を説明する。
【0009】
図1は本発明を適応した防振装置における補正レンズ移動機構の一実施例を分解斜視図で示し、車輪を歯車で構成した例で、図2はその機構の主要断面図を示し、図3は実施例における補正レンズの全方向移動を示す動作説明図である。図4は車輪がレール上を密接転動すべく独楽形にした場合の実施例を示し、図5は車輪がレール上を密接転動する原理を示す。図において同じ部材は同じ符号で示す。
【0010】
画像振れ防止装置とはレンズ鏡筒内の固定部に対して、補正レンズ2を振動に応じて補正すべく必要な方向へ必要な距離だけ光軸1からシフトさせる機構であり、重要なことは補正レンズ2を固定部の光軸1に対し、可動可能な保持機構と光軸1を中心に回転が伴わないで、約垂直な全方向にスムーズに移動させることが可能な機構が必要となる。図1はこの目的に沿った実施例を示すもので、部品は大きく分けてレンズ鏡筒に固定される固定側の保持枠3と後ろから取り付ける押さえ板6と補正レンズ2を保持して全方向に可動な支持枠4に分けられている。
【0011】
光軸1を中心に中空環状の保持枠3には板状対磁石のY駆動マグネット11とX駆動マグネット12が直角状に配置固着した下ヨーク10が固定されていて、保持枠3には直角に配置したマグネット11と12の約交点に当たる位置に大きめの貫通穴3aが開いていて、この穴3aに対して光軸1を挟んだ対向位置にガイド受13が固定されている。このガイド受13は図のように両端が直動歯車で、左ラック13eと右ラック13fとなり、内側で起立し、長穴13bが開いた軸受け部13aと長穴13dが開いた軸受け部13cが一体で成形されている。
【0012】
一方、中心に補正レンズ2を支持固定した支持枠4にはお互い直角になるようY駆動コイル15とX駆動コイル16が図のように配設されていて、この直交点に当たる位置に後述するヒンジ軸7のAヒンジ玉7aを受けるAヒンジ玉受4aが在る。このAヒンジ玉受4aに対して中心を通過する垂直線に対して、水平に設置されたガイド軸受5が在り、スライド穴5aと5bを有していてガイド軸17がガイド軸受5に対し回転とスライドが可能となっている。またガイド軸軸受5は保持枠3に固定されているガイド受13の軸受け部13aと13cの間に設置し、ガイド軸17が長穴13dを通し、ガイド軸受のスライド穴5bからスライド5aを通し、ガイド受13の軸受け部13aの長穴13bを貫通させている。またこのガイド軸17の両端には右ピニオン19と左ピニオン18を固定し、右ピニオン19は右ラック13fと、左ピニオン18は左ラック13eと噛み合わせている。
【0013】
これらのピニオン18,19がラック13e、13fと噛み合いながら転がることにより、ガイド軸17がガイド受13の長穴13b、13d内を片方に振れることなく、平行にに移動可能となるため、支持枠4を垂直方向に正確に移動できると同時に支持枠4のガイド軸受5はガイド軸17に対して、左右にスライドできることから、支持枠4は光軸1に対し左右垂直に移動することができる。
【0014】
この装置を簡略化して平面的に図示したのが図3の(A)であるが、この図のに示すように、前記のガイド軸17を底辺とした三角形aの頂点に当たる位置に全方向に傾倒可能なヒンジ軸7を設置して支持枠4を固定側の保持枠3及び押さえ板6に対して支持している。このヒンジ軸7は両先端が球形を成し、Aヒンジ玉7aとBヒンジ玉7bで構成され、Aヒンジ玉7aは支持枠4のAヒンジ玉受4aで受け、上からAヒンジ玉受板9で押さえられている。このAヒンジ玉7aに対するBヒンジ玉7bは押さえ板6のBヒンジ玉受6aで受けられ下からBヒンジ玉受板8で押さえられている。このAヒンジ玉7aとBヒンジ玉7bの間をヒンジ軸7が保持枠3の穴3aを貫通した状態で支持し、保持枠3と支持枠4の間を一定間隔に維持している。
【0015】
本機構の断面図が図2に示すもので、ヒンジ軸7のAヒンジ玉7aを囲むAヒンジ玉受4aとAヒンジ玉受板9は図に示すように対向面がテーパー状になっていて、このテーパー面でAヒンジ玉7aの球面を受けるようにしているため、球面における接触面積が小さいことにより、支持枠4に対してヒンジ軸7は全方向に自在に傾けることが出来ると同時に、極めて軽快な動作が得られる。他方のBヒンジ玉7bにおいても同様に押さえ板6のBヒンジ玉受6aとBヒンジ玉受板8は対向するテーパー面で囲むように受けているため、固定側の保持枠3に対してヒンジ軸7は全方向に自在に傾けることができ、且つ極めて軽快な動作が得られる。このようにヒンジ軸7によって保持枠3と支持枠4を繋いだ形になるがこれは保持枠3に対して支持枠4が全方向へ自由に移動できることを意味している。
【0016】
保持枠3に設置され下ヨーク10に固着されているY駆動マグネット11とX駆動マグネット12の上部に一定間隙を保持した上ヨーク14が設置されていて、NS対マグネット11と12によって、間隙に発生する磁力線が閉ループを描くようになっているがこの間隙にマグネット11及び12の表面と上ヨーク14の表面との間に僅少ながら空隙を保てる位置に支持枠4のY駆動コイル15とX駆動コイル16が挿入維持されているがこれは前記説明のようにヒンジ軸7によって保持枠3と支持枠4の間を一定間隔に保たれているために実現している。
【0017】
ヒンジ軸7が直立状態、すなわち鏡筒本体の光軸1と補正レンズ2の光軸1’が一致している状態では前記間隙のY駆動マグネット11の磁極対向位置にY駆動コイル15のそれぞれのコイル辺が、X駆動マグネット12の磁極対向位置にはX駆動コイル16のそれぞれのコイル辺が正確に覆うようになっているため、Y駆動コイル15及びX駆動コイル16に電流を流す大きさと方向で、間隙に発生している磁力線との電磁作用によって光軸1に対して内側或いは外側に移動する駆動力が発生するがY駆動コイル15とX駆動コイル16はそれぞれ90度開いた位置にあるため、駆動方向はそれぞれ90度異なることになる。手振れ補正のための任意の方向移動はY駆動コイル15とX駆動コイル16の方向と駆動力の合成ベクトルで得られることになる。
【0018】
本機構において、補正レンズ2及び支持枠4が手振れ補正のために移動動作の代表例を図3に示してあるが、この図に従って動作を説明すると、図(A)は鏡筒の光軸1と補正レンズ2の光軸1’が合致していて、一般の手振れ補正装置の無いレンズか或いは手振れ補正が作動しない状態にあり、ヒンジ軸7は固定側の保持枠3に対して、支持枠4を直立状態で支持している。今(B)図に示すようにY駆動コイル15に電流を流し、交鎖する磁界によって光軸1に対して直角に離反する方向(b方向)に駆動力が発生すると、支持枠4全体にb方向の力を受け、(A)図上の三角形aの頂点に向かう垂直方向の分力によって、ガイド軸17は左ピニオン18と左ラック13e、右ピニオン19は右ラック13fと噛み合いながら転がり、ガイド受13の長穴13bと13dの中を上方垂直に距離+dy移動し、同時に三角形aの底辺に平行な水平方向の分力によってガイド軸17上を支持枠4のガイド軸受5は左に距離−dxスライドすることになり、支持枠4はb方向の成分dxとdyの合成距離dbだけ移動した位置、すなわち、補正レンズ2の光軸位置が1から1’に移動することになる。このとき三角形aの頂点で支えているヒンジ軸7は図(B)に示すようにb方向に若干倒れる形になり、無視できる程度であるが三角形aの頂点位置が紙面に対して下がり、支持枠4はガイド軸17受けを軸として微少回転する形となる。
【0019】
次にY駆動コイル15に逆方向の電流を流すと、図(E)に示すような光軸1に向かうe方向の駆動力が発生して、図(B)の状態からでは補正レンズ2の光軸1’は光軸1と合致する方向に戻ることになるし、中立点(A)からでは前記動作の逆方向に移動する。すなわちe方向の駆動力は左水平方向と垂直下方向の分力に分かれ、ガイド軸17は左ピニオン18と右ピニオン19とともに、左ラック13eと右ラック13f上を転がり、下方垂直に距離−dy移動し、水平方向の分力によってガイド軸17上を支持枠4のガイド軸受5は右に距離+dxスライドすることになり、支持枠4はe方向の成分dxとdyの合成距離deだけ移動した位置、すなわち、前記同様にヒンジ軸7をe方向に若干倒しながら補正レンズ2の光軸1’がde距離だけ移動することになる。
【0020】
これらと対象位置にあるX駆動コイル16に光軸1に対して直角に離反する方向に駆動する電流によってc方向に移動した状態が図(C)で、反対に光軸1方向に駆動する電流によってd方向に移動した状態が図(D)であるがこれらも同様に、図(C)の場合はガイド軸17の左ピニオン18と右ピニオン19とともに、左ラック13eと右ラック13f上を上方垂直に距離+dyだけ転がり、ガイド軸受5はガイド軸17上を水平右方向に+dxだけスライドすることによって補正レンズ2はc方向に距離dcだけ光軸をずらし、図(D)の場合はガイド軸17の左ピニオン18と右ピニオン19とともに、左ラック13eと右ラック13f上を下方垂直に距離−dyだけ転がり、ガイド軸受5はガイド軸17上を水平左方向に−dxだけスライドすることによって補正レンズ2はd方向に距離ddだけ光軸をずらすことになる。いずれの場合にも頂点に当たるヒンジ軸7は各方向に傾倒することになり、同時に支持枠4はガイド軸17を軸として、微少回転が伴うが補正レンズ2のあおりによる補正性能の影響は、無視できる微少なものである。
【0021】
以上代表的な4方向について述べたが、Y駆動コイル15とX駆動コイル16に流す電流の方向と量によって、方向とその移動量の合成ベクトルを変化させることが可能なため、図示しない振動検知手段によって得られる信号により、補正方向と補正レンズ2の移動量を算出し、出力電流としてY駆動コイル15とX駆動コイル16に流すことにより、補正に必要な合成された移動方向と移動量が任意に得られる。図示されていないが、支持枠4とこれに対向する固定側の保持枠3の間に支持枠4がX及びY方向移動が検知できる位置センサーが設置され、その検知信号によって、移動方向及び移動量が正確に制御されるようになっている。
【0022】
以上説明した図1の構造に対して、同一原理に基づいて、更に簡略した構造の図4の例について、説明すると、図1と異なる点は固定側の保持枠3に設置するガイド受13が左ラック13eと右ラック13fに代わって、マグネット22とそのヨーク23aと23bで構成する左V字レール23とマグネット22とそのヨーク24aと24bで構成する右V字レール24が平行に固定されていて、支持枠4のガイド軸受5に対して軸方向にスライド可能なガイド軸17の左端にはコマ形ローラ20が固定されていて、左V字レール23に嵌り、右端にはコマ形ローラ21が固定されていて右V字レール24に嵌り、両ローラ20及び21によって、レール上を転がることにより光軸に対して垂直で且つ平行に移動可能となっている。
【0023】
図1の機構におけるガイド受13の軸受け部13aと13cが省かれ、コマ形ローラ20及び21が左V字レール23及び右V字レール24の表面に吸着しながら、軌道を正確に転動する機構を採用している。このコマ形ローラ21と右V字レール24との吸着構造の拡大断面を図5に示してあるが、ガイド受13には表面が磁極NSに着磁された長方形板状の永久マグネット22が固定されていて、図のように片面がテーパに加工された2枚のヨーク24a及び24bがテーパ面を対向させて固着させ、V字形レールを形成させている。このためマグネット22とヨーク24a及び24bの間に破線で示す磁力線MLが流れ、このV字間隙に鉄のような磁性材を接近させると吸引力が働く原理から、鉄材でヨーク24a及び24bで形成するV字に加工されたコマ形ローラ21を接触すると磁気抵抗が最小になるようコマ形ローラ21の表面をヨーク24a及び24bのそれぞれのテーパ面に強い力で密着吸引し、吸着状態を保ちながら、コマ形ローラ21を転動させることができる。
【0024】
ガイド受13の左側に固定する左V字レール23も右V字レール24と同様、同一永久マグネット22の表面に同一形状のヨーク23aと23bをテーパ面を対向させて固着することにより、左V字レール23を形成していて、ここにガイド軸17の左端のコマ形ローラ20を嵌めるると右と同様、磁気抵抗が最小になるようコマ形ローラ20の表面をヨーク23a及び23bのそれぞれのテーパ面に強い力で密着吸引し、吸着状態を保ちながら、コマ形ローラ20を転動させることができる。
【0025】
このように支持枠4の底辺に当たるガイド軸受5は貫通しているガイド軸17の両端のコマ形ローラ20及び21が左V字レール23と右V字レール24に吸着保持状態で、支えられた形となり、本体の如何なる姿勢においても離脱するすることなく、左V字レール23と右V字レール24上を平行に転動できることになるため、頂点で支えるヒンジ軸7及び駆動のための必要な部品を図1と同様な位置と構成で組み立てたものが図4の機構で、図1と同様な動作が保証される。
【0026】
図1の機構及び図4の機構の支持枠4は共にヒンジ軸7のAヒンジ玉受4aを頂点とし、対向辺をガイド軸17とした三角形aを形成し、ガイド軸17に平行にスライド可能であり、ガイド軸17の両端に設置する車輪によって固定側の保持枠3面を光軸1に対して垂直に転動可能にする構造は共通であって、補正レンズ2の支持枠4をY駆動コイル15及びX駆動コイル16の駆動出力に従って、全方向に移動させる時、回転を伴ず、光軸1に対して垂直な移動成分を正確に確保する必要があるため、図1の機構ではピニオンとラックの関係で直進の保証をし、図4では軌道と車輪の関係で直進の保証を行っている。以上説明のように本発明は画像振れを防止するために行う補正レンズ2の移動機構において、構成の簡易性に加え、移動の際の摩擦による摺動ロスを極力避けるため、支持軸(ヒンジ軸7)の傾倒動作と車輪による転動動作で可能にしたところに特徴があり、実用的価値は極めて大きい。
【0027】
【発明の効果】
補正レンズ2の光軸を偏心させる画像振れ防止装置において、補正レンズ2の支持枠4を移動可能なように複数のガイド面で受けるために発生する姿勢差による接触摩擦の変化や摺動ロスが多い従来の方式に比べ、本発明は三点支持方式の一点はヒンジ軸7で支持し他は二輪車で支える方式により、移動の際、ヒンジ軸7は傾倒動作、二輪車は転動動作であるため、動作は俊敏となり、姿勢差や摺動摩擦の影響はほとんど受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適応した防振装置における補正レンズ移動機構の分解斜視図である。
【図2】図1の主要断面図である。
【図3】補正レンズの全方向移動を示す動作説明図である。
【図4】車輪がレール上を密接転動すべく独楽形にした場合の実施例の斜視図である。
【図5】車輪がレール上を密接転動する原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光軸
2 補正レンズ
3 保持枠
4 支持枠
5 ガイド軸受
6 押さえ板
7 ヒンジ軸
8 Bヒンジ玉受板
9 Aヒンジ玉受板
10 下ヨーク
11 Y駆動マグネット
12 X駆動マグネット
13 ガイド受
14 上ヨーク
15 Y駆動コイル
16 X駆動コイル
17 ガイド軸
18 左ピニオン
19 右ピニオン

Claims (3)

  1. レンズ鏡筒内に設置され、光軸を偏心させる補正レンズと、前記レンズ鏡筒に加わる振動を検出する振動検知手段と、該振動検知から得られる信号に基づいて前記補正レンズを駆動し、画像振れを防止する制御手段とを備えた画像振れ防止装置において、前記補正レンズの支持枠にはお互い垂直の第1方向と第2方向で、光軸に対して約直角方向に移動可能な駆動要素を持ち、該支持枠周辺の一箇所に設けた軸受け部と固定部の一箇所に設けた軸受け部で枢支する一本のヒンジ軸によって全方向に傾倒可能な構造とし、前記支持枠は前記軸受けの位置を頂点として、対向辺をガイド軸とした三角形を成し、該ガイド軸に平行にスライド可能であり、該ガイド軸の両端に設置する車輪によって固定部面上を前記頂点に対し垂直に転動可能な機構により前記補正レンズを駆動するようにしたことを特徴とする画像振れ防止装置。
  2. 前記支持枠に設置する前記ガイド軸の両端の車輪は歯車であって、前記固定部に設置する2本の直動歯車にそれぞれ歯合することにより前記ガイド軸を底辺とする三角形の頂点に対して垂直に移動可能な構造にしたことを特徴とする請求項1記載の画像振れ防止装置。
  3. 前記支持枠に設置する前記ガイド軸の両端の車輪は軌道を転動する形状の車輪であり、前記固定部に設置した軌道上を前記頂点に対して垂直に転動可能で、該軌道と車輪がマグネットによって吸着保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像振れ防止装置。
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