JP4252650B2 - 映像信号制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像信号制御装置に関し、さらに詳細には、映像信号に効果を付与したり、あるいは、複数の映像信号を合成したりなどすることのできる映像信号制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、マイクロ・コンピュータにより制御されて、映像信号に効果を付与したり、あるいは、複数の映像信号を合成したりなどすることのできる映像信号制御装置が知られている。
【0003】
図1には、こうした従来の映像信号制御装置の概念的なブロック構成説明図が示されており、映像信号制御装置は、第1の映像信号として映像信号Aを入力され、第2の映像信号として映像信号Bが入力されるようになされている。
【0004】
そして、映像信号Aには、効果付与操作子10の操作によりオン(効果を付与する。)/オフ(効果を付与しない。)を制御される効果装置12によって、選択的に効果が付与されるようになされている。また、効果装置12において映像信号Aに付与される効果の種類は、効果選択操作子14の操作によって任意に選択できるようになされている。
【0005】
さらに、効果装置12を経由した映像信号Aと映像信号Bとは、合成装置16によって合成されて表示装置(図示せず。)へ出力され、表示装置において映像信号Aおよび映像信号Bによる映像が表示されるようになされている。
【0006】
そして、合成装置16は、自動オン/オフ操作子18の操作によってオン(オート・テイク操作子20(後述する。)が操作されたときに、予め設定された時間(トランジション・タイム)をかけて自動的に映像信号Aと映像信号Bとの合成の設定を変化させる。)/オフ(変化指示操作子22(後述する。)の操作量に応じて映像信号Aと映像信号Bとの合成の設定を変化させる。)が制御されるものである。
【0007】
ここで、オート・テイク操作子20が、自動オン/オフ操作子18がオン操作されたときに操作されると、予め設定されたトランジション・タイムをかけて自動的に映像信号Aと映像信号Bとの合成の設定が変化されることになる。これを、以下においては、「オート・テイク動作」と称することとする。
【0008】
また、変化指示操作子22は、例えば、一般にTバーと称される形状の操作子などにより構成されるものであり、操作者による変化指示操作子22の操作量に応じて映像信号Aと映像信号Bとの合成の設定が変化されることになる。
【0009】
また、合成装置16において映像信号Aと映像信号Bとを合成する方法は、方法選択操作子24の操作によって任意の方法が選択できるようになされている。
【0010】
ここで、効果装置12は、1画面分のフレーム・メモリを備えており、当該フレーム・メモリの書き込み制御と読み出し制御とを行うことにより、映像信号Aに効果を付与するものである。
【0011】
そして、効果選択操作子14の操作によって任意に選択できる効果としては、
・ストロボ(ストップモーション)効果
・フラッシュ効果
・モザイク効果
・ソラリゼーション(RGB信号の3次元非線形変換)効果
・カラー(RGB信号の3次元線形変換)効果
などが設定されている。
【0012】
次に、効果選択操作子14の操作によって選択される上記した各種の効果についてそれぞれ説明する。
【0013】
まず、ストロボ効果について説明すると、このストロボ効果においては、効果装置12のフレーム・メモリの書き込みの制御を行い、予め設定された時間間隔で映像信号Aを保持して出力するものである。従って、このストロボ効果によれば、表示装置には予め設定された時間間隔で静止画像が表示されることになる。
【0014】
次に、フラッシュ効果について説明すると、このフラッシュ効果においては、効果装置12のフレーム・メモリの読み出しの制御を行い、フレーム・メモリに記憶された映像信号Aとバックグラウンド・カラーを示す信号とを切り換えて出力するものであるが、通常はバックグラウンド・カラーを示す信号を出力しており、予め設定された時間間隔で映像信号をAを保持して出力するようになされている。従って、このフラッシュ効果によれば、予め設定された時間間隔で表示装置にカメラのフラッシュのように静止画像が表示されることになる。フラッシュ効果を用いると、具体的には、例えば、バックグラウンド・カラーとして白色を選択した場合には、白色の映像を一瞬だけ映像信号Aによる映像に切り換えることができるなどのように、所謂、サブリミナリ的な効果を得ることもできる。
【0015】
また、モザイク効果について説明すると、このモザイク効果においては、効果装置12のフレーム・メモリの読み出しの制御を行い、予め定められた大きさのモザイク・ブロック・サイズで仕切られた範囲毎に、ある1点の画素の輝度および色信号を代表値とし映像信号を出力するものである。
【0016】
さらに、ソラリゼーション効果ならびにカラー効果について説明すると、このソラリゼーション効果ならびにカラー効果においては、効果装置12のフレーム・メモリの読み出しの制御を行い、読み出し時にRGB信号または色差信号による3次元非線形変換テーブル(ソラリゼーション効果の場合)またはRGB信号または色差信号による3次元線形変換テーブル(カラー効果の場合)に従って映像信号Aを出力するものである。
【0017】
ここで、3次元非線形変換テーブルならびに3次元線形変換テーブルを複数設定しておき、予め定められたシーケンスに従って、複数の3次元非線形変換テーブルあるいは3次元線形変換テーブルが順次変更されるようにしてもよい。このようにすると、映像の全体の色調を徐々にセピア色に変化させたり、映像の全体の色調を「赤色→緑色→青色」などのように順次変化させることができるようになる。
【0018】
即ち、3次元非線形変換テーブルや3次元線形変換テーブルを複数設けるようにして、これらを順次切り換えて使用することにより、種々のパターンの色変化を得ることができるようになるものである。
【0019】
次に、合成装置16は、映像信号Bの入力に関して1画面分のフレーム・メモリを備えていて、当該フレーム・メモリの読み出し制御を行うようになされており、映像信号Aと当該フレーム・メモリから読み出された映像信号Bとを合成するようになされている。
【0020】
ここで、自動オン/オフ操作子18がオフのときには、変化指示操作子22の操作量に応じて、映像信号Aとフレーム・メモリから読み出された映像信号Bとの合成の設定を連続的に変化させることができるものである。
【0021】
また、自動オン/オフ操作子18がオンであって、オート・テイク操作子20が操作された場合には、オート・テイク動作が行われ、予め設定されたトランジション・タイムをかけて映像信号Aとフレーム・メモリから読み出された映像信号Bとの合成の設定を滑らかに変化させることができるものである。
【0022】
ここで、方法選択操作子24の操作によって任意に選択できる合成の方法としては、
・ワイプ
・ディゾルブ(オーバーラップ)
・クロマキー
・ピクチャー・イン・ピクチャー(PinP)
などが設定されている。
【0023】
次に、方法選択操作子24の操作によって選択される上記した合成の方法についてそれぞれ説明する。
【0024】
まず、ワイプについて説明すると、このワイプとは、自動オン/オフ操作子18がオフであるときには、映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映像とが変化指示操作子22の操作によって所定のワイプ・パターンで切り換わるようになされるものである。
【0025】
一方、ワイプとは、自動オン/オフ操作子18がオンであるときには、トランジション・タイムをかけて自動的に映像信号Aと映像信号Bとが所定のワイプ・パターンで切り換わるようになされるものである。なお、オート・テイク操作子20を操作する毎に、ワイプ・パターンの順序を切り換えたり、ワイプ・パターン自体を切り換えるように設定してもよい。
【0026】
また、ディゾルブについて説明すると、このディゾルブとは、自動オン/オフ操作子18がオフであるときには、映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映像とが変化指示操作子22の操作によって混合して切り換わるようになされるものである。
【0027】
一方、ディゾルブとは、自動オン/オフ操作子18がオンであるときには、オート・テイク操作子20を操作する毎に、トランジション・タイムをかけて自動的に映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映像とが混合して切り換わるようになされるものである。
【0028】
さらに、クロマキーについて説明すると、このクロマキーとは、自動オン/オフ操作子18がオフであるときには、映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映像とが指定された色信号部分のみでディゾルブされるものであり、この際のディゾルブの設定量は変化指示操作子22の操作によって設定されるものである。
【0029】
一方、クロマキーとは、自動オン/オフ操作子18がオンであるときには、トランジション・タイムをかけて映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映像とが指定された色信号部分のみでディゾルブされるものであり、この際のディゾルブの設定量は予め設定されているものである。
【0030】
さらにまた、ピクチャー・イン・ピクチャーについて説明すると、このピクチャー・イン・ピクチャーとは、自動オン/オフ操作子18がオフであるときには、変化指示操作子22の操作によって、バック映像たる映像信号Aによる映像に対して、フォワード映像たる映像信号Bによる映像を所定の方向からワイプにより挿入する、即ち、ワイプ・インするものである。
【0031】
一方、ピクチャー・イン・ピクチャーとは、自動オン/オフ操作子18がオンであるときには、トランジション・タイムをかけて自動的に、バック映像たる映像信号Aによる映像に対して、フォワード映像たる映像信号Bを縮小した子画面の状態で所定の方向からワイプ・インするものである。なお、オート・テイク操作子20を操作する毎に、予め設定された順序でワイプ・インの方向を切り換えるようにしてもよい。
【0032】
ここで、映像信号に連続的に効果を付与したり、あるいは、複数の映像信号を連続的に合成したりする場合などにおいては、例えば、図2に示すような構成を備えるようにすればよい。なお、図2においては、図1に示す構成と同一あるいは相当する構成には、図1に用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0033】
即ち、効果装置12には、効果切り換え信号発生器30の電圧制御型発振器(VCO)32によって生成される効果切り換え信号がスイッチ34を介して供給されることになり、効果選択操作子14によって選択された効果または予め定められたシーケンスに従った効果が効果切り換え信号に応じて切り換えられて、映像信号Aに付与されるようになされている。
【0034】
なお、スイッチ34は効果付与操作子10と連動しており、効果付与操作子10がオンのときにスイッチ34もオン(図上破線で示すスイッチ34の切り換え状態である。)となり、効果付与操作子10がオフのときにスイッチ34もオフ(図上実線で示すスイッチ34の切り換え状態である。)となる。
【0035】
また、合成装置16にも、効果切り換え信号発生器30の電圧制御型発振器32によって生成される効果切り換え信号がスイッチ35を介して供給されることになり、方法選択操作子24によって選択された合成の方法または予め定められたシーケンスに従った合成の方法が効果切り換え信号に応じて切り換えられて、映像信号Aと映像信号Bとが合成されるようになされている。
【0036】
なお、スイッチ35は自動オン/オフ操作子18と連動しており、自動オン/オフ操作子18がオンのときにスイッチ35もオン(図上破線で示すスイッチ35の切り換え状態である。)となり、自動オン/オフ操作子18がオフのときにスイッチ35もオフ(図上実線で示すスイッチ35の切り換え状態である。)となる。
【0037】
ここで、一例としてストロボ効果について説明するが、効果切り換え信号発生器30の電圧制御型発振器32によって生成された効果切り換え信号は、図3に示す波形を備えたものであるとする。
【0038】
この図3に示す効果切り換え信号は、H(ハイ)レベルの持続時間の方がL(ロー)レベルの持続時間よりも長い方形波であり、効果切り換え信号発生器30の電圧制御型発振器32はボリューム36によって定められた周波数の波形を生成するものである。なお、効果切り換え信号の位相は、リセット(RESET)操作子40によって初期化されるものである。
【0039】
こうした効果切り換え信号を効果装置12ならびに合成装置16に供給して、効果装置12ならびに合成装置16を制御すると、ボリューム36によって均等な時間間隔の連続した効果や合成の制御が行われることになる。
【0040】
例として、効果装置12においてストロボ効果の制御に使用する場合、Hレベルでフレーム・メモリの書き込みを停止し、Lレベルでフレーム・メモリの書き込みを行うようにすればよい。
【0041】
しかしながら、上記した従来の映像信号制御装置において、映像や音楽に同期させて連続的に効果や合成の制御を行いたい場合に、均等な時間間隔を設定するためには予めボリューム36の設定を行っておく必要があり、操作者がリアルタイムでボリューム36を操作することはできないものであった。
【0042】
また、仮に操作者がリアルタイムでボリューム36を操作して時間間隔を設定することが可能であったとしても、効果や合成の制御を音楽の拍などに同期させるためにはリセット操作子40の操作を行うことが必要となり、操作者はボリューム36の操作とリセット操作子40の操作との2種類の異なる操作を同時かつ即座に行わなければならないものであって、その操作が極めて困難であるという問題点があった。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、極めて簡単な操作により映像や音楽に同期させて連続的に映像信号に対する処理、例えば、映像信号に対する効果の付与や複数の映像信号の合成などを行うことができるようにした映像信号制御装置を提供しようとするものである。
【0044】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による映像信号制御装置は、操作者が任意のタイミングで操作可能なタイミング指定操作子を設け、当該タイミング指定操作子の実際の操作のタイミングおよび当該実際の操作のタイミングの時間間隔に基づいて、当該タイミング指定操作子の実際の操作のタイミングおよび当該実際の操作のタイミングの時間間隔から予測されるタイミングで映像信号の処理を行うようにしたものである。
【0045】
ここで、映像信号の処理とは、映像信号に効果を付与したり、あるいは、複数の映像信号を合成したりなどすることを意味するものである。
【0046】
従って、本発明による映像信号制御装置によれば、操作者が所望のタイミングでタイミング指定操作子を操作するという、操作者にとっては極めて簡便かつ感覚的に理解しやすい操作のみにより、当該所望のタイミングで映像や音楽に同期して連続的に映像信号の処理を行わせることができるようになる。
【0047】
即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明は、タイミングを指定するタイミング指定情報入力手段と、上記タイミング指定情報によって指定されたタイミングの時間間隔を計測する計測手段と、映像信号を処理する処理手段と、上記計測手段により計測された過去の時間間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、上記処理手段の処理内容の更新を継続的に制御する制御手段とを有する映像信号制御装置であって、上記タイミング指定情報入力手段はタイミングを指定するタイミング指定操作子であり、上記制御手段は、上記タイミング指定操作子の所定の操作に応じて上記処理手段の処理の停止を制御するようにしたものである。
【0048】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、制御手段がタイミング指定操作子によって指定されたタイミングに基づく所定の時間間隔で処理手段を制御して、映像信号を処理することができるとともに、タイミング指定操作子の所定の操作に応じて処理手段の処理の停止を制御することができる。
【0049】
ここで、上記制御手段は、本発明のうち請求項2に記載の発明に示すように、タイミングを指定するタイミング指定情報を入力するタイミング指定情報入力手段と、上記タイミング指定情報によって指定されたタイミングの時間間隔を計測する計測手段と、映像信号を処理する処理手段と、上記計測手段により計測された過去の時間間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、上記処理手段の処理内容の更新を継続的に制御する制御手段とを有する映像信号制御装置であって、上記制御手段は、上記処理手段の処理が開始されていない状態において上記タイミング指定情報が入力された場合に、上記処理手段の処理の開始を制御するとともに、以後再び上記タイミング指定情報が入力された場合に、上記計測手段により計測された過去の時間間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、上記処理手段の処理内容の更新を継続的に制御することを開始するものとすることができる。
【0050】
従って、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、操作者にとっては、例えば、タイミング操作子といったタイミング指定情報入力手段を操作するという1種類の操作のみ行えばよいので、操作者が行う操作は極めて簡単である。
【0051】
さらに、本発明のうち請求項2に記載の発明によれば、操作者による、例えば、タイミング操作子といったタイミング指定情報入力手段の1度目の操作から、操作者の所望のタイミングで映像や音楽に同期した効果や合成の制御を行うことができることになる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による映像信号制御装置の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0054】
図4には、本発明による映像信号制御装置の実施の形態の一例の概念的なブロック構成説明図が示されている。なお、図4においては、図1あるいは図2に示す構成と同一あるいは相当する構成には、図1あるいは図2に用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0055】
図4に示す本発明による映像信号制御装置は、その全体の動作をマイクロ・コンピュータにより制御されるものであり、操作者が映像や音楽に同期させて操作可能なタイミング指定操作子としてタップ操作子50が設けられている点で、図1あるいは図2に示す従来の映像信号制御装置とは異なるものである。
【0056】
即ち、図4に示す本発明による映像信号制御装置においては、後述するマイクロ・コンピュータにより実行されるフローチャートの処理により、タップ操作子50の操作に基づいて、効果切り換え信号発生器30Bにおける効果切り換え信号の発生が制御されることになる。
【0057】
タップ操作子50は、操作者が、例えば、映像や音楽に同期させてタップ(押圧)することによって操作するものである。そして、操作者がタップ操作子50をタップしたときにタップ操作子50はオン(ON)されてタップ操作子オン(ON)イベントが発生され、操作者がタップ操作子50のタップを解除したときにタップ操作子50はオフ(OFF)されてタップ操作子オフ(OFF)イベントが発生される。
【0058】
以下に、フローチャートならびに動作例を参照しながら、マイクロ・コンピュータにより実行される処理について説明するが、この映像信号制御装置においては、マイクロ・コンピュータはイベント方式により動作の処理を行うものである。
【0059】
まず、図5(l=△イベント発生ルーチン)、図6(効果切り換え信号イベントルーチン)、図7(フレーム更新イベントルーチン)、図8(タップ操作子ONイベントルーチン)、図9(m=△’イベント発生ルーチン)、図10(タップ操作子OFFイベントルーチン)および図11(s=1秒イベント発生ルーチン)ならびに図12(動作例のタイミングチャート)を参照しながら、マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態について説明する。
【0060】
はじめに、図5乃至図11に示すフローチャートの理解を容易にするために、フローチャートにおいて用いられるパラメータやフラグについて説明する。
【0061】
(1)n:タップ操作子50が連続して操作されている状態を示すパラメータである。
【0062】
(2)△:タップ操作子50をタップ操作する際に検出されたタップ操作間隔の時間(以下、「タップ操作間隔時間」と称する。)を示すパラメータである。なお、タップ操作間隔時間とは、映像信号Aに効果を付与するための効果信号の発生の時間間隔に一致するものである。最大値(MAX)としては、例えば、6000秒が設定される。
【0063】
(3)△’:タップ操作子50が連続して操作されているかを確認するための時間(以下、「連続操作継続確認時間」と称する。)を示すパラメータである。初期値としては、最大値(MAX)の5秒が設定されることになる。
【0064】
(4)s:カウンタSの値を示すパラメータである。カウンタSは、タップ操作子50を操作している時間間隔、即ち、タップ操作子ONイベントと当該タップ操作子ONイベントに対応するタップ操作子OFFイベントとの間の時間間隔の計測に用いられる。
【0065】
(5)m:カウンタMの値を示すパラメータである。カウンタMは、前回のタップ操作子50の操作から現在までの時間の計測に用いられる。
【0066】
(6)l:カウンタLの値を示すパラメータである。カウンタLは、前回の効果切り換え信号イベントを発生してから現在までの時間間隔の計測に用いられる。
【0067】
(7)G:効果切り換え信号予約フラグである。初期値としては、G=0に設定されている。
【0068】
なお、上記した各種のカウンタは、システム・クロック信号毎にカウント・アップしていくものであり、計測のスタートの指示がなされたときにカウント値が0にクリアされる。
【0069】
次に、図5に示すフローチャートを参照しながら、l=△イベント発生ルーチンについて説明する。
【0070】
このl=△イベント発生ルーチンは、カウンタLの値lとタップ操作間隔時間△とが一致したときに発生されるl=△イベントに応じて起動されるものであり、l=△イベント発生ルーチンが起動されると、効果切り換え信号イベントを発生し(ステップS502)、その後にl=△イベント発生ルーチンを終了する。
【0071】
次に、図6に示すフローチャートを参照しながら、効果切り換え信号イベントルーチンについて説明する。
【0072】
この効果切り換え信号イベントルーチンは、効果切り換え信号イベントが発生されると起動されるものであり、効果切り換え信号イベントルーチンが起動されると、効果切り換え信号予約フラグGを0にクリアし(ステップS602)、カウンタLの値lに0をセットして(ステップS604)、効果切り換え信号イベントルーチンを終了する。
【0073】
次に、図7に示すフローチャートを参照しながら、フレーム更新イベントルーチンについて説明する。
【0074】
このフレーム更新イベントルーチンは、フレームの更新毎に発生されるフレーム更新イベントに応じて起動されるものである。
【0075】
このフレーム更新イベントルーチンが起動されると、まず、効果切り換え信号予約フラグGが0にクリアされているか否かについて判断する(ステップS702)。
【0076】
このステップS702において、効果切り換え信号予約フラグGが0にクリアされていると判断された場合には、ステップS704において効果切り換え信号をLレベル(図3参照)とし、それからステップS708へ進む。
【0077】
一方、ステップS702において、効果切り換え信号予約フラグGが0にクリアされていない、即ち、効果切り換え信号予約フラグGが1にセットされていると判断された場合には、ステップS706において効果切り換え信号をHレベル(図3参照)とし、それからステップS708へ進む。
【0078】
そして、ステップS708においては、カウンタLの計測が開始されているか否かを判断する。
【0079】
このステップS708において、カウンタLの計測が開始されていると判断された場合には、効果切り換え信号予約フラグGに1をセットし(ステップS710)、フレーム更新イベントルーチンを終了する。
【0080】
これによりカウンタLがスタートした状態でG=0にセットされると、1フレーム分の時間の間、効果切り換え信号はLレベルとされた後にHレベルに戻される。
【0081】
一方、ステップS708において、カウンタLの計測が開始されていないと判断された場合には、そのままフレーム更新イベントルーチンを終了する。
【0082】
次に、図8に示すフローチャートを参照しながら、タップ操作子ONイベントルーチンについて説明する。
【0083】
このタップ操作子ONイベントルーチンは、操作者がタップ操作子50をタップしたときに発生されるタップ操作子ONイベントに応じて起動されるものであり、タップ操作子ONイベントルーチンが起動されると、まず、カウンタSの計測を開始させる(ステップS802)。
【0084】
それから、パラメータnが0であるか否かを判断し(ステップS804)、パラメータnが0であると判断された場合には、タップ操作子50の連続した操作が開始されたと判断し、パラメータnに1をセットし(ステップS806)、タップ操作間隔時間△に最大値(MAX)を設定し(ステップS808)、カウンタLの計測を開始させてから(ステップS810)、ステップS816へ進む。
【0085】
一方、ステップS804において、パラメータnが0でないと判断された場合には、タップ操作子50の連続した操作が開始されていると判断し、タップ操作間隔時間△にカウンタMの値mを設定し(ステップS812)、連続操作継続確認時間△’にカウンタMの値mを3/2倍した値を設定してから(ステップS814)、ステップS816へ進む。
【0086】
そして、ステップS816においては、カウンタMの計測を開始させるものである。
【0087】
それから、カウンタLの値lが0または0.1秒より大きいか否かを判断し(ステップS818)、カウンタLの値lが0または0.1秒より大きいと判断された場合には、前回の効果切り換え信号発生から間が空いていると判断し、効果切り換え信号イベントを発生してから(ステップS820)、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了し、カウンタLの値lが0または0.1秒より大きいと判断されなかった場合(即ち、カウンタLの値lが0より大きく0.1秒以下の場合である。)には、そのままこのタップ操作子ONイベントルーチンを終了する。
【0088】
なお、カウンタLの値l=0であることは、ステップS810においてカウンタLがスタートされて、このステップS818に来たことを示している。即ち、タップ操作子50の連続して操作が開始されたときであることを示している。
【0089】
また、カウンタLの値lが0よりも大きく0.1秒よりも小さい場合は、前回の効果切り換え信号発生イベントの発生からタップ操作子50の操作されるまでの時間が異常に短かったので、効果切り換え信号が2重に不自然に発生されることのないように、ステップS818により効果切り換え信号発生イベントを発生させずに、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了させるものである。
【0090】
次に、図9に示すフローチャートを参照しながら、m=△’イベント発生ルーチンについて説明する。
【0091】
このm=△’イベント発生ルーチンは、カウンタMの値mと連続操作継続確認時間△’とが一致したときに発生されるm=△’イベントに応じて起動されるものであり、つまり前回のタップ操作子50の操作された間隔から3/2倍の時間が経過したかを判断し、m=△’イベント発生ルーチンが起動されると、パラメータnに0をセットし(ステップS902)、カウンタMの計測を停止し(ステップS904)、連続操作継続確認時間△’を最大値(MAX)の5秒に設定し、その後にm=△’イベント発生ルーチンを終了する。
【0092】
次に、図10に示すフローチャートを参照しながら、タップ操作子OFFイベントルーチンについて説明する。
【0093】
このタップ操作子OFFイベントルーチンは、操作者がタップ操作子50のタップを解除したとき、即ち、操作者のタップによるタップ操作子50への押圧を解除したときに発生されるタップ操作子OFFイベントに応じて起動されるものであり、タップ操作子OFFイベントルーチンが起動されると、カウンタSの計測を停止し(ステップS1002)、その後にタップ操作子OFFイベントルーチンを終了する。
【0094】
次に、図11に示すフローチャートを参照しながら、s=1秒イベント発生ルーチンについて説明する。
【0095】
このs=1秒イベント発生ルーチンは、カウンタSの値sが1秒になり、タップ操作子50押圧された状態で1秒が経過するときに発生されるs=1秒イベントに応じて起動されるものであり、s=1秒イベント発生ルーチンが起動されると、カウンタLの計測を停止し(ステップS1102)、タップ操作間隔時間△に最大値(MAX)を設定し(ステップS1104)、効果切り換え信号予約フラグGを0にクリアし(ステップS1106)、カウンタLの値lに0をセットし(ステップS1108)、パラメータnに0をセットし(ステップS1110)、その後にこのs=1秒イベント発生ルーチンを終了する。
【0096】
ここで、図12に示す動作例のタイミングチャートを参照しながら、この映像信号制御装置の動作について説明する。
【0097】
(0)のとき
タップ操作子50がはじめてのタップ操作によりオンされた場合であり、このときには効果切り換え信号発生器30Bは、効果切り換え信号は1フレーム分のLレベルの状態にした後にHレベルの状態にする。
【0098】
(1)のとき
タップ操作子50が2度目のタップ操作によりオンされた場合であり、効果切り換え信号発生器30Bは、1フレーム分のLレベルの効果切り換え信号を発生し、タップ操作間隔時間△をセットし、予測されるタイミングたるタップ操作間隔時間△の時間間隔で次のLレベルの効果切り換え信号を発生することができるように準備を行う。
【0099】
(2)のとき
タップ操作子50が3度目のタップ操作によりオンされた場合であり、このタップ操作子50のタップ操作によるオンは予測されたタイミングより0.1秒以内で遅れているものとする。この場合には、予測されたタイミング(この場合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)で1フレーム分のLレベルの効果切り換え信号を発生し、3度目のタップ操作のタイミングではLレベルの効果切り換え信号を発生しない。
【0100】
(3)のとき
予測されたタイミングまでにタップ操作子50がオンされない場合には、予測されたタイミング(この場合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の時点で1フレーム分のLレベルの効果切り換え信号を発生し、その後のカウンタMの値mがタップ操作子50の連続操作の継続確認長さ△’を越えるので、nを0にリセットする。これにより、タップ操作子50の連続操作の継続が終了する。
【0101】
(4)のとき
タップ操作間隔時間△の時間間隔で1フレーム分のLレベルの効果切り換え信号が発生される。
【0102】
(0’)のとき
はじめてのタップ操作と見なされるタップ操作によりタップ操作子50がオンされた場合であり、上記「(0)のとき」と同様にLレベルの効果切り換え信号を発生した後にHレベルの効果切り換え信号を発生した状態にする。
【0103】
(1’)のとき
タップ操作子50が2度目のタップ操作によりオンされた場合であり、効果切り換え信号発生器30BはLレベルの効果切り換え信号を発生し、タップ操作間隔時間△をセットし、タップ操作間隔時間△の時間間隔で次の1フレーム分のLレベルの効果切り換え信号を発生することができるように準備を行う。
【0104】
タップ操作子50がオンされたままの状態で、即ち、タップ操作子50が押圧されたままの状態で1秒以上経過した場合には、効果切り換えの指示を停止した後にLレベルの効果切り換え信号を発生した状態にする。
【0105】
次に、図13(効果切り換え信号イベントルーチン)および図14(タップ操作子ONイベントルーチン)ならびに図15(動作例のタイミングチャート)を参照しながら、マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実施の形態について説明する。
【0106】
なお、このマイクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実施の形態においては、l=△イベント発生ルーチンは図5と同一であり、フレーム更新イベントルーチンは図7と同一であり、タップ操作子OFFイベントルーチンは図10と同一であり、s=1秒イベント発生ルーチンは図11と同一であるため詳細な説明は省略するが、これらのルーチンも実行されるものである。
【0107】
はじめに、図13および図14に示すフローチャートの理解を容易にするために、フローチャートにおいて用いられるパラメータやフラグについて説明する。
【0108】
(1)a:タップ間隔長さ変化係数の値を示すパラメータである。このタップ間隔長さ変化係数の値aは1以上であり、デフォルト値は2である。
【0109】
(2)n:Lレベルの効果切り換え信号の発生回数を計測する回数カウンタの値を示すパラメータである。
【0110】
(3)△:タップ操作子50をタップ操作する際のタップ操作間隔の時間(以下、「タップ操作間隔時間」と称する。)を示すパラメータである。なお、タップ操作間隔時間とは、映像信号Aに効果を付与するための効果信号の発生の時間間隔に一致するものである。最大値(MAX)としては、例えば、6000秒が設定される。
【0111】
(4)s:カウンタSの値を示すパラメータである。カウンタSは、タップ操作子50を操作している時間間隔、即ち、タップ操作子ONイベントと当該タップ操作子ONイベントに対応するタップ操作子OFFイベントとの間の時間間隔の計測に用いられる。
【0112】
(5)l:カウンタLの値を示すパラメータである。カウンタLは、前回の効果切り換え信号イベントを発生してから現在までの時間間隔の計測に用いられる。
【0113】
(6)G:効果切り換え信号予約フラグである。初期値としては、G=0に設定されている。そして、G=0のときには、映像信号Aを効果装置12のフレーム・メモリに読み込んでいて表示装置には動画映像が表示され、G=1のときには、表示装置には前回効果装置12のフレーム・メモリに読み込んだ映像信号Aが静止画映像として表示される。
【0114】
なお、上記した各種のカウンタは、システム・クロック信号毎にカウント・アップしていくものである。
【0115】
このマイクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実施の形態においては、カウンタLの値lがタップ操作間隔時間△に達すると、効果切り換え信号イベントが発生し、効果切り換え信号予約フラグGが0となりカウンタLの値lが0にリセットされる。そして、効果切り換え信号予約フラグGが0の状態でフレーム・メモリが更新されると、更新されたフレーム・メモリの1フレーム期間は効果切り換え信号がLレベルになり、その期間を過ぎるとHレベルに戻るものである。ただし、カウンタLが停止中は、効果切り換え信号はLレベルで固定される。
【0116】
次に、フローチャートを参照しながら、マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実施の形態について説明するが、l=△イベント発生ルーチン、フレーム更新イベントルーチン、タップ操作子OFFイベントルーチンおよびs=1秒イベント発生ルーチンについては、上記したマイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態と同じであるので、詳細な説明を諸略する。
【0117】
まず、図13に示すフローチャートを参照しながら、効果切り換え信号イベント発生ルーチンについて説明する。
【0118】
この効果切り換え信号イベントルーチンは、効果切り換え信号イベントが発生されると起動されるものであり、効果切り換え信号イベントルーチンが起動されると、効果切り換え信号予約フラグGを0にクリアし(ステップS1302)、カウンタLの値lに0をセットし(ステップS1304)、回数カウンタの値nを1インクリメンとし、この効果切り換え信号イベントルーチンを終了する。
【0119】
次に、図14に示すフローチャートを参照しながら、タップ操作子ONイベントルーチンについて説明する。
【0120】
このタップ操作子ONイベントルーチンは、操作者がタップ操作子50をタップしたときに発生されるタップ操作子ONイベントに応じて起動されるものであり、タップ操作子ONイベントルーチンが起動されると、まず、カウンタSの計測を開始させる(ステップS1402)。
【0121】
それから、回数カウンタの値nが0であるか否かを判断し(ステップS1404)、回数カウンタの値nが0であると判断された場合には、タップ操作子50がはじめてタップ操作によりONされた場合であり、タップ操作間隔時間△に最大値(MAX)を設定し(ステップS1406)、カウンタLの計測を開始させる(ステップS1408)。
【0122】
それから、効果切り換え信号イベントを発生し(ステップS1410)、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了する。
【0123】
また、ステップS1404において、回数カウンタの値nが0であるとは判断されなかった場合には、回数カウンタの値nが1である否かを判断し(ステップS1412)、回数カウンタの値nが1であると判断された場合には、タップ操作子50が2度目にタップ操作によりONされた場合であり、タップ操作間隔時間△にカウンタLの値lを設定する(ステップS1414)。
【0124】
それから、効果切り換え信号イベントを発生し(ステップS1410)、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了する。
【0125】
また、ステップS1412において、回数カウンタの値nが1であると判断されなかった場合には、「l<△/3」であるか否かを判断し(ステップS1416)、「l<△/3」であると判断された場合には、タップ操作子50が効果切り換えイベントから遅れて操作された場合であり、タップ操作間隔時間△を「△+l/a」により更新し(ステップS1418)、カウンタLの値lをl/aにより更新し(ステップS1420)、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了する。
【0126】
また、ステップS1416において、「l<△/3」であると判断されなかった場合には、「(△×2/3)<l」であるか否かを判断し(ステップS1422)、「(△×2/3)<l」であると判断された場合には、タップ操作子50が効果切り換えイベントよりも早く操作された場合であり、タップ操作間隔時間△を「△−(△−l)/a」により更新し(ステップS1424)、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了する。
【0127】
また、ステップS1422において、「(△×2/3)<l」であると判断されなかった場合には、そのままこのタップ操作子ONイベントルーチンを終了する。
【0128】
ここで、図15に示す動作例のタイミングチャートを参照しながら、この映像信号制御装置について説明する。
【0129】
(1)n=0のとき
タップ操作子50がはじめてのタップ操作によりオンされた場合であり、このときには効果切り換え信号発生器30Bは、効果切り換え信号は1フレーム分のLレベルの状態にしたあとにHレベルの状態にする。
【0130】
(2)n=1のとき
タップ操作子50が2度目のタップ操作によりオンされた場合であり、効果切り換え信号発生器30BはLレベルの効果切り換え信号を発生し、タップ操作間隔時間△をセットし、予測されるタイミングたるタップ操作間隔時間△の時間間隔で次のLレベルの効果切り換え信号を発生することができるように準備を行う。
【0131】
(3)n=2のとき
予測されたタイミングまでにタップ操作子50がオンされない場合には、予測されたタイミング(この場合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の時点でLレベルの効果切り換え信号を発生して動作を継続する。
【0132】
(4)n=3のとき
予測されたタイミングから遅れてタップ操作子50がオンされた場合(カウンタLの値lは、「0≦l<△/3」である。)であり、予測されたタイミング(この場合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の時点でLレベルの効果切り換え信号を発生し、遅れてタップ操作子50がオンされた時点で、新たなタップ操作子50をタップ操作する際のタップ操作間隔の時間たるタップ操作間隔時間△とカウンタLの値lをセットし、予測されるタイミングたるタップ操作間隔時間△の時間間隔で次のLレベルの効果切り換え信号を発生することができるように準備を行う。
【0133】
(5)n=4のとき
予測されたタイミングまでにタップ操作子50がオンされない場合には、予測されたタイミング(この場合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の時点でLレベルの効果切り換え信号を発生して動作を継続する。
【0134】
(6)n=5のとき
予測されたタイミングより早くタップ操作子50がオンされた場合(カウンタLの値lは、「△×2/3<l<△」である。)であり、タップ操作子50がオンされた時点で、新たなタップ操作子50をタップ操作する際のタップ操作間隔の時間たるタップ操作間隔時間△とカウンタLの値lをセットし、今回のタイミングを修正して、修正された予測タイミング(この場合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)で効果切り返し信号を発生して動作を継続する。
【0135】
タップ操作子50がオンされたままの状態で、即ち、タップ操作子50が押圧されたままの状態で1秒以上経過した後に、タップ操作子50がオフされた場合、即ち、タップ操作子50の押圧が解除された場合には、効果切り換えの指示を停止した後にLレベルの効果切り換え信号を発生した状態にする。
【0136】
ここで、効果選択操作子14によって効果装置12においてストロボ効果を付与することが選択された場合においては、効果切り換え信号がLレベルのときには、映像信号Aによるフレーム・メモリの記憶領域への書き込みを許し、効果切り換え信号がHレベルのときには、フレーム・メモリの記憶領域への書き込みを禁止する。従って、効果切り換え信号がLレベルの期間に効果装置12のフレーム・メモリに保持されていた映像信号A(静止画)を出力するという動作を行うようになされている。
【0137】
また、効果選択操作子14によって効果装置12においてフラッシュ効果を付与することが選択された場合においては、効果切り換え信号がLレベルのときには、通常の映像信号Aを出力し、効果切り換え信号がHレベルのときには、バックグラウンド・カラーの信号を出力するという動作を行うようになされている。
【0138】
また、効果選択操作子14によって効果装置12においてモザイク効果を付与することが選択された場合においては、効果切り換え信号がLレベルのときには、通常の映像信号A(動画)を出力し、効果切り換え信号がHレベルのときには、モザイク・ブロック・サイズ毎にある1点の画素の輝度/色信号を代表値として映像信号を出力するという動作を行うようになされている。
【0139】
なお、モザイク・ブロック・サイズは、予め定められたシーケンスに従って変更される。
【0140】
また、効果選択操作子14によって効果装置12においてソラリゼーション効果を付与することが選択された場合においては、効果切り換え信号がLレベルのときには、通常の映像信号A(動画)を出力し、効果切り換え信号がHレベルのときには、3次元非線形変換テーブルに従った映像信号を出力するという動作を行うようになされている。
【0141】
また、3次元非線形変換テーブルは、効果切り換え信号がLレベルからHレベルに変化する毎に予め設定されたシーケンスに従って変更される。
【0142】
また、効果選択操作子14によって効果装置12においてカラー効果を付与することが選択された場合においては、効果切り換え信号がLレベルのときには、通常の映像信号A(動画)を出力し、効果切り換え信号がHレベルのときには、3次元線形変換テーブルに従った映像信号を出力するという動作を行うようになされている。
【0143】
また、3次元線形変換テーブルは、効果切り換え信号がLレベルからHレベルに変化する毎に予め設定されたシーケンスに従って変更される。
【0144】
そして、上記した実施の形態においては、出力されるLレベルの効果切り換え信号は1フレーム幅のLレベルパルスとなり、ストロボ効果の場合において上記したストロボ効果の動作に従うと、効果切り換え信号毎にのみフレーム・メモリの映像信号Aを書き換えることになり、タップ操作子50のタップ操作に同期した間隔でストロボ効果が得られることになる。
【0145】
また、タップ操作子50へのタップ操作が行われなくなったときはには、タップ操作子50の操作間隔を保持した値(タップ操作子50をタップ操作する際のタップ操作間隔の時間△)に従った間隔でストロボ効果が得られる。
【0146】
さらに、タップ操作子50が一定時間(1秒)以上押圧されていた場合は、効果切り換え信号をLレベルにして、通常の映像信号A(動画)を出力するようにするようになされている。
【0147】
なお、上記した実施の形態においては、出力される効果切り換え信号は1フレーム幅のLレベルパルスとしたが、1フレーム幅を持たないようにしてもよいことは勿論である。
【0148】
例えば、1画素分の時間で発生されるシステム・クロック信号毎にカウンタLの値lが0であるか否かを示す値を効果切り換え信号として使用した場合には、出力される効果切り換え信号は1システム・クロック信号幅のLレベルパルスとなり、モザイク効果、ソラリゼーション効果あるいはカラー効果などのように、予め定められたシーケンスに従って変更される効果を順次切り換える場合に、効果の付与されていない映像がカウンタLの値lが0のときに1画素分しか出力されなくなり都合がよい。
【0149】
また、システム・クロック信号毎にカウンタLの値lが設定値以下であるか否かを判別して効果切り換え信号として使用した場合には、一定幅の効果切り換え信号となり、フラッシュ効果で特定のフレーム数の映像を出力したい場合に有効である。
【0150】
また、ステップS710において効果切り換え信号予約フラグGをインクリメント(G=G+1)するようにして、ステップS702において効果切り換え信号予約フラグGが特定の値以上であるかを判断することにより処理を分岐し、効果切り換え信号のLレベルの期間が特定のフレーム数になるようにしてもよい。
【0151】
また、上記した実施の形態においては、1度の効果切り換え信号発生イベントが発生する度に1度の効果切り換え信号を発生したが、所定数の効果切り換え信号発生イベントが発生する度に1度の効果切り換え信号を発生するようにしてもよい。
【0152】
また、効果切り換え信号を合成装置16へ供給して、ワイプ、ディゾルブ、クロマキーあるいはピクチャー・イン・ピクチャーのオート・テイク動作のトリガとして用いることができることは勿論である。
【0153】
また、合成装置16においては、ワイプ、ディゾルブ、クロマキーあるいはピクチャー・イン・ピクチャーによる合成が、効果切り換え信号がLレベルからHレベルに変化する毎に予め定められたシーケンスに従って順次変更されるようにしてもよい。
【0154】
例えば、効果装置12は効果切り換え信号を供給されると映像信号Aにソラリゼーション効果を付与して、映像信号Aによる映像のソラリゼーションを順次切り換えるようにし、さらに、合成装置16は効果切り換え信号を受け取ると、映像信号Bによる映像(バック映像)に対して映像信号Aによる映像(フォワード映像)をある方向にピクチャー・イン・ピクチャーの状態でワイプ・インするものであって、効果切り換え信号を受け取る度に予め定められた順序またはランダムにワイプ・インする方向を切り換えるものであってもよい。
【0155】
なお、上記した実施の形態においては、操作者がタップ操作子50を用いてタップ操作を行って効果切り換え信号の発生間隔の入力操作を行ったが、効果切り換え信号の発生間隔の入力操作としてはこれに限られることなしに、電子楽器などに用いられるMIDIなどにより外部機器から入力されるバス・ドラムやスネア・ドラムなどのビート感のある楽音の信号を用いてタップ操作による入力操作に代えてもよいし、MIDIクロックなどを用いてタップ操作による入力操作に代えてもよい。
【0156】
また、こうした外部機器から入力される信号を用いて、いずれのタイミングのMIDIクロックで映像信号に付与する効果を変化させるかの設定を設けるようにしてもよい。そして、この場合には、外部機器から信号が入力されると、直ちに効果や合成の切り換えが行われるという優れた効果を持つとともに、外部機器から信号が途絶えても効果や合成の切り換えが継続されるようになる。
【0157】
また、生成された効果切り換え信号は、上記した実施の形態に示すように効果装置や合成装置の制御に用いる他に、他の機能を制御するために用いてもよいことは勿論である。
【0158】
例えば、動画を記憶した映像再生装置を、タップ間隔に基づいて設定したコマ送りスピードで再生することをコントロールしてもよい(なお、この際には、映像再生装置は本発明による映像信号制御装置に内蔵するようにしてもよい。)。具体的には、生成された効果切り換え信号の列を記憶しておき、ビートマーカー記録したアニメーション(MPEG2など)を用意し、信号の列を元にアニメーションを動かすことにより、タップ操作子50の入力リズムに合わせた動作を行うアニメーションを制作することができる。
【0159】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、極めて簡単な操作により映像や音楽に同期させて連続的に映像信号に対する処理、例えば、映像信号に対する効果の付与や複数の映像信号の合成などを行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の映像信号制御装置を示す概念的なブロック構成説明図である。
【図2】映像信号に連続的に効果を付与したり、あるいは、複数の映像信号を連続的に合成したりすることのできる従来の映像信号制御装置を示す概念的なブロック構成説明図である。
【図3】効果切り換え信号の一例を示す波形図である。
【図4】本発明による映像信号制御装置の実施の形態の一例を示す概念的なブロック構成説明図である。
【図5】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態のl=△イベント発生ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態の効果切り換え信号イベントルーチンを示すフローチャートである。
【図7】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態のフレーム更新イベントルーチンを示すフローチャートである。
【図8】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態のタップ操作子ONイベントルーチンを示すフローチャートである。
【図9】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態のm=△’イベント発生ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態のタップ操作子OFFイベントルーチンを示すフローチャートである。
【図11】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態のs=1秒イベント発生ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第1の実施の形態を示す動作例のタイミングチャートである。
【図13】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実施の形態の効果切り換え信号イベントルーチンを示すフローチャートである。
【図14】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実施の形態のタップ操作子ONイベントルーチンを示すフローチャートである。
【図15】マイクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実施の形態を示す動作例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 効果付与操作子
12 効果装置
14 効果選択操作子
16 合成装置
18 自動オン/オフ操作子
20 オート・テイク操作子
22 変化指示操作子
24 方法選択操作子
30、30B 効果切り換え信号発生器
32 電圧制御型発振器(VCO)
34、35 スイッチ
36 ボリューム
40 リセット(RESET)操作子
50 タップ操作子

Claims (2)

  1. タイミングを指定するタイミング指定情報入力手段と、
    前記タイミング指定情報によって指定されたタイミングの時間間隔を計測する計測手段と、
    映像信号を処理する処理手段と、
    前記計測手段により計測された過去の時間間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、前記処理手段の処理内容の更新を継続的に制御する制御手段と
    を有する映像信号制御装置であって、
    前記タイミング指定情報入力手段はタイミングを指定するタイミング指定操作子であり、
    前記制御手段は、前記タイミング指定操作子の所定の操作に応じて前記処理手段の処理の停止を制御する
    ものである映像信号制御装置。
  2. タイミングを指定するタイミング指定情報を入力するタイミング指定情報入力手段と、
    前記タイミング指定情報によって指定されたタイミングの時間間隔を計測する計測手段と、
    映像信号を処理する処理手段と、
    前記計測手段により計測された過去の時間間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、前記処理手段の処理内容の更新を継続的に制御する制御手段と
    を有する映像信号制御装置であって、
    前記制御手段は、前記処理手段の処理が開始されていない状態において前記タイミング指定情報が入力された場合に、前記処理手段の処理の開始を制御するとともに、以後再び前記タイミング指定情報が入力された場合に、前記計測手段により計測された過去の時間間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、前記処理手段の処理内容の更新を継続的に制御することを開始する
    ものである映像信号制御装置。
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