JP2000134535A - 映像信号制御装置 - Google Patents

映像信号制御装置

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JP2000134535A
JP2000134535A JP10302287A JP30228798A JP2000134535A JP 2000134535 A JP2000134535 A JP 2000134535A JP 10302287 A JP10302287 A JP 10302287A JP 30228798 A JP30228798 A JP 30228798A JP 2000134535 A JP2000134535 A JP 2000134535A
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誠 室井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極めて簡単な操作により映像や音楽に同期させ
て連続的に映像信号に対する処理を行うことができるよ
うにする。 【解決手段】タイミングを指定するタイミング指定操作
子と、タイミング指定操作子によって指定されたタイミ
ングの時間間隔を計測する計測手段と、映像信号を処理
する処理手段と、計測手段により計測された過去の時間
間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、処理手段
の処理内容の更新を継続的に制御する制御手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号制御装置
に関し、さらに詳細には、映像信号に効果を付与した
り、あるいは、複数の映像信号を合成したりなどするこ
とのできる映像信号制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マイクロ・コンピュータによ
り制御されて、映像信号に効果を付与したり、あるい
は、複数の映像信号を合成したりなどすることのできる
映像信号制御装置が知られている。
【0003】図1には、こうした従来の映像信号制御装
置の概念的なブロック構成説明図が示されており、映像
信号制御装置は、第1の映像信号として映像信号Aを入
力され、第2の映像信号として映像信号Bが入力される
ようになされている。
【0004】そして、映像信号Aには、効果付与操作子
10の操作によりオン(効果を付与する。)/オフ(効
果を付与しない。)を制御される効果装置12によっ
て、選択的に効果が付与されるようになされている。ま
た、効果装置12において映像信号Aに付与される効果
の種類は、効果選択操作子14の操作によって任意に選
択できるようになされている。
【0005】さらに、効果装置12を経由した映像信号
Aと映像信号Bとは、合成装置16によって合成されて
表示装置(図示せず。)へ出力され、表示装置において
映像信号Aおよび映像信号Bによる映像が表示されるよ
うになされている。
【0006】そして、合成装置16は、自動オン/オフ
操作子18の操作によってオン(オート・テイク操作子
20(後述する。)が操作されたときに、予め設定され
た時間(トランジション・タイム)をかけて自動的に映
像信号Aと映像信号Bとの合成の設定を変化させる。)
/オフ(変化指示操作子22(後述する。)の操作量に
応じて映像信号Aと映像信号Bとの合成の設定を変化さ
せる。)が制御されるものである。
【0007】ここで、オート・テイク操作子20が、自
動オン/オフ操作子18がオン操作されたときに操作さ
れると、予め設定されたトランジション・タイムをかけ
て自動的に映像信号Aと映像信号Bとの合成の設定が変
化されることになる。これを、以下においては、「オー
ト・テイク動作」と称することとする。
【0008】また、変化指示操作子22は、例えば、一
般にTバーと称される形状の操作子などにより構成され
るものであり、操作者による変化指示操作子22の操作
量に応じて映像信号Aと映像信号Bとの合成の設定が変
化されることになる。
【0009】また、合成装置16において映像信号Aと
映像信号Bとを合成する方法は、方法選択操作子24の
操作によって任意の方法が選択できるようになされてい
る。
【0010】ここで、効果装置12は、1画面分のフレ
ーム・メモリを備えており、当該フレーム・メモリの書
き込み制御と読み出し制御とを行うことにより、映像信
号Aに効果を付与するものである。
【0011】そして、効果選択操作子14の操作によっ
て任意に選択できる効果としては、 ・ストロボ(ストップモーション)効果 ・フラッシュ効果 ・モザイク効果 ・ソラリゼーション(RGB信号の3次元非線形変換)
効果 ・カラー(RGB信号の3次元線形変換)効果 などが設定されている。
【0012】次に、効果選択操作子14の操作によって
選択される上記した各種の効果についてそれぞれ説明す
る。
【0013】まず、ストロボ効果について説明すると、
このストロボ効果においては、効果装置12のフレーム
・メモリの書き込みの制御を行い、予め設定された時間
間隔で映像信号Aを保持して出力するものである。従っ
て、このストロボ効果によれば、表示装置には予め設定
された時間間隔で静止画像が表示されることになる。
【0014】次に、フラッシュ効果について説明する
と、このフラッシュ効果においては、効果装置12のフ
レーム・メモリの読み出しの制御を行い、フレーム・メ
モリに記憶された映像信号Aとバックグラウンド・カラ
ーを示す信号とを切り換えて出力するものであるが、通
常はバックグラウンド・カラーを示す信号を出力してお
り、予め設定された時間間隔で映像信号をAを保持して
出力するようになされている。従って、このフラッシュ
効果によれば、予め設定された時間間隔で表示装置にカ
メラのフラッシュのように静止画像が表示されることに
なる。フラッシュ効果を用いると、具体的には、例え
ば、バックグラウンド・カラーとして白色を選択した場
合には、白色の映像を一瞬だけ映像信号Aによる映像に
切り換えることができるなどのように、所謂、サブリミ
ナリ的な効果を得ることもできる。
【0015】また、モザイク効果について説明すると、
このモザイク効果においては、効果装置12のフレーム
・メモリの読み出しの制御を行い、予め定められた大き
さのモザイク・ブロック・サイズで仕切られた範囲毎
に、ある1点の画素の輝度および色信号を代表値とし映
像信号を出力するものである。
【0016】さらに、ソラリゼーション効果ならびにカ
ラー効果について説明すると、このソラリゼーション効
果ならびにカラー効果においては、効果装置12のフレ
ーム・メモリの読み出しの制御を行い、読み出し時にR
GB信号または色差信号による3次元非線形変換テーブ
ル(ソラリゼーション効果の場合)またはRGB信号ま
たは色差信号による3次元線形変換テーブル(カラー効
果の場合)に従って映像信号Aを出力するものである。
【0017】ここで、3次元非線形変換テーブルならび
に3次元線形変換テーブルを複数設定しておき、予め定
められたシーケンスに従って、複数の3次元非線形変換
テーブルあるいは3次元線形変換テーブルが順次変更さ
れるようにしてもよい。このようにすると、映像の全体
の色調を徐々にセピア色に変化させたり、映像の全体の
色調を「赤色→緑色→青色」などのように順次変化させ
ることができるようになる。
【0018】即ち、3次元非線形変換テーブルや3次元
線形変換テーブルを複数設けるようにして、これらを順
次切り換えて使用することにより、種々のパターンの色
変化を得ることができるようになるものである。
【0019】次に、合成装置16は、映像信号Bの入力
に関して1画面分のフレーム・メモリを備えていて、当
該フレーム・メモリの読み出し制御を行うようになされ
ており、映像信号Aと当該フレーム・メモリから読み出
された映像信号Bとを合成するようになされている。
【0020】ここで、自動オン/オフ操作子18がオフ
のときには、変化指示操作子22の操作量に応じて、映
像信号Aとフレーム・メモリから読み出された映像信号
Bとの合成の設定を連続的に変化させることができるも
のである。
【0021】また、自動オン/オフ操作子18がオンで
あって、オート・テイク操作子20が操作された場合に
は、オート・テイク動作が行われ、予め設定されたトラ
ンジション・タイムをかけて映像信号Aとフレーム・メ
モリから読み出された映像信号Bとの合成の設定を滑ら
かに変化させることができるものである。
【0022】ここで、方法選択操作子24の操作によっ
て任意に選択できる合成の方法としては、 ・ワイプ ・ディゾルブ(オーバーラップ) ・クロマキー ・ピクチャー・イン・ピクチャー(PinP) などが設定されている。
【0023】次に、方法選択操作子24の操作によって
選択される上記した合成の方法についてそれぞれ説明す
る。
【0024】まず、ワイプについて説明すると、このワ
イプとは、自動オン/オフ操作子18がオフであるとき
には、映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映像と
が変化指示操作子22の操作によって所定のワイプ・パ
ターンで切り換わるようになされるものである。
【0025】一方、ワイプとは、自動オン/オフ操作子
18がオンであるときには、トランジション・タイムを
かけて自動的に映像信号Aと映像信号Bとが所定のワイ
プ・パターンで切り換わるようになされるものである。
なお、オート・テイク操作子20を操作する毎に、ワイ
プ・パターンの順序を切り換えたり、ワイプ・パターン
自体を切り換えるように設定してもよい。
【0026】また、ディゾルブについて説明すると、こ
のディゾルブとは、自動オン/オフ操作子18がオフで
あるときには、映像信号Aによる映像と映像信号Bによ
る映像とが変化指示操作子22の操作によって混合して
切り換わるようになされるものである。
【0027】一方、ディゾルブとは、自動オン/オフ操
作子18がオンであるときには、オート・テイク操作子
20を操作する毎に、トランジション・タイムをかけて
自動的に映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映像
とが混合して切り換わるようになされるものである。
【0028】さらに、クロマキーについて説明すると、
このクロマキーとは、自動オン/オフ操作子18がオフ
であるときには、映像信号Aによる映像と映像信号Bに
よる映像とが指定された色信号部分のみでディゾルブさ
れるものであり、この際のディゾルブの設定量は変化指
示操作子22の操作によって設定されるものである。
【0029】一方、クロマキーとは、自動オン/オフ操
作子18がオンであるときには、トランジション・タイ
ムをかけて映像信号Aによる映像と映像信号Bによる映
像とが指定された色信号部分のみでディゾルブされるも
のであり、この際のディゾルブの設定量は予め設定され
ているものである。
【0030】さらにまた、ピクチャー・イン・ピクチャ
ーについて説明すると、このピクチャー・イン・ピクチ
ャーとは、自動オン/オフ操作子18がオフであるとき
には、変化指示操作子22の操作によって、バック映像
たる映像信号Aによる映像に対して、フォワード映像た
る映像信号Bによる映像を所定の方向からワイプにより
挿入する、即ち、ワイプ・インするものである。
【0031】一方、ピクチャー・イン・ピクチャーと
は、自動オン/オフ操作子18がオンであるときには、
トランジション・タイムをかけて自動的に、バック映像
たる映像信号Aによる映像に対して、フォワード映像た
る映像信号Bを縮小した子画面の状態で所定の方向から
ワイプ・インするものである。なお、オート・テイク操
作子20を操作する毎に、予め設定された順序でワイプ
・インの方向を切り換えるようにしてもよい。
【0032】ここで、映像信号に連続的に効果を付与し
たり、あるいは、複数の映像信号を連続的に合成したり
する場合などにおいては、例えば、図2に示すような構
成を備えるようにすればよい。なお、図2においては、
図1に示す構成と同一あるいは相当する構成には、図1
に用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、そ
の詳細な説明は省略する。
【0033】即ち、効果装置12には、効果切り換え信
号発生器30の電圧制御型発振器(VCO)32によっ
て生成される効果切り換え信号がスイッチ34を介して
供給されることになり、効果選択操作子14によって選
択された効果または予め定められたシーケンスに従った
効果が効果切り換え信号に応じて切り換えられて、映像
信号Aに付与されるようになされている。
【0034】なお、スイッチ34は効果付与操作子10
と連動しており、効果付与操作子10がオンのときにス
イッチ34もオン(図4上破線で示すスイッチ34の切
り換え状態である。)となり、効果付与操作子10がオ
フのときにスイッチ34もオフ(図4上実線で示すスイ
ッチ34の切り換え状態である。)となる。
【0035】また、合成装置16にも、効果切り換え信
号発生器30の電圧制御型発振器32によって生成され
る効果切り換え信号がスイッチ35を介して供給される
ことになり、方法選択操作子24によって選択された合
成の方法または予め定められたシーケンスに従った合成
の方法が効果切り換え信号に応じて切り換えられて、映
像信号Aと映像信号Bとが合成されるようになされてい
る。
【0036】なお、スイッチ35は自動オン/オフ操作
子18と連動しており、自動オン/オフ操作子18がオ
ンのときにスイッチ35もオン(図4上破線で示すスイ
ッチ35の切り換え状態である。)となり、自動オン/
オフ操作子18がオフのときにスイッチ35もオフ(図
4上実線で示すスイッチ35の切り換え状態である。)
となる。
【0037】ここで、一例としてストロボ効果について
説明するが、効果切り換え信号発生器30の電圧制御型
発振器32によって生成された効果切り換え信号は、図
3に示す波形を備えたものであるとする。
【0038】この図3に示す効果切り換え信号は、H
(ハイ)レベルの持続時間の方がL(ロー)レベルの持
続時間よりも長い方形波であり、効果切り換え信号発生
器30の電圧制御型発振器32はボリューム36によっ
て定められた周波数の波形を生成するものである。な
お、効果切り換え信号の位相は、リセット(RESE
T)操作子40によって初期化されるものである。
【0039】こうした効果切り換え信号を効果装置12
ならびに合成装置16に供給して、効果装置12ならび
に合成装置16を制御すると、ボリューム36によって
均等な時間間隔の連続した効果や合成の制御が行われる
ことになる。
【0040】例として、効果装置12においてストロボ
効果の制御に使用する場合、Hレベルでフレーム・メモ
リの書き込みを停止し、Lレベルでフレーム・メモリの
書き込みを行うようにすればよい。
【0041】しかしながら、上記した従来の映像信号制
御装置において、映像や音楽に同期させて連続的に効果
や合成の制御を行いたい場合に、均等な時間間隔を設定
するためには予めボリューム36の設定を行っておく必
要があり、操作者がリアルタイムでボリューム36を操
作することはできないものであった。
【0042】また、仮に操作者がリアルタイムでボリュ
ーム36を操作して時間間隔を設定することが可能であ
ったとしても、効果や合成の制御を音楽の拍などに同期
させるためにはリセット操作子40の操作を行うことが
必要となり、操作者はボリューム36の操作とリセット
操作子40の操作との2種類の異なる操作を同時かつ即
座に行わなければならないものであって、その操作が極
めて困難であるという問題点があった。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、極めて簡単な操作によ
り映像や音楽に同期させて連続的に映像信号に対する処
理、例えば、映像信号に対する効果の付与や複数の映像
信号の合成などを行うことができるようにした映像信号
制御装置を提供しようとするものである。
【0044】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による映像信号制御装置は、操作者が任意の
タイミングで操作可能なタイミング指定操作子を設け、
当該タイミング指定操作子の実際の操作のタイミングお
よび当該実際の操作のタイミングの時間間隔に基づい
て、当該タイミング指定操作子の実際の操作のタイミン
グおよび当該実際の操作のタイミングの時間間隔から予
測されるタイミングで映像信号の処理を行うようにした
ものである。
【0045】ここで、映像信号の処理とは、映像信号に
効果を付与したり、あるいは、複数の映像信号を合成し
たりなどすることを意味するものである。
【0046】従って、本発明による映像信号制御装置に
よれば、操作者が所望のタイミングでタイミング指定操
作子を操作するという、操作者にとっては極めて簡便か
つ感覚的に理解しやすい操作のみにより、当該所望のタ
イミングで映像や音楽に同期して連続的に映像信号の処
理を行わせることができるようになる。
【0047】即ち、本発明のうち請求項1に記載の発明
は、タイミングを指定するタイミング指定操作子と、上
記タイミング指定操作子によって指定されたタイミング
の時間間隔を計測する計測手段と、映像信号を処理する
処理手段と、上記計測手段により計測された過去の時間
間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、上記処理
手段の処理内容の更新を継続的に制御する制御手段とを
有するようにしたものである。
【0048】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、制御手段がタイミング指定操作子によって
指定されたタイミングに基づく所定の時間間隔で処理手
段を制御して、映像信号を処理することができる。
【0049】ここで、上記制御手段は、本発明のうち請
求項2に記載の発明に示すように、上記処理手段の処理
が開始されていない状態において上記タイミング指定操
作子が操作された場合に、上記処理手段の処理の開始を
制御するとともに、以後再び上記タイミング指定操作子
が操作された場合に、上記計測手段により計測された過
去の時間間隔に基づいて設定された所定の時間間隔で、
上記処理手段の処理内容の更新を継続的に制御すること
を開始するものとすることができる。
【0050】従って、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、操作者にとってはタイミング指定操作子を
操作するという1種類の操作のみ行えばよいので、操作
者が行う操作は極めて簡単である。
【0051】さらに、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、操作者によるタイミング指定操作子の1度
目の操作から、操作者の所望のタイミングで映像や音楽
に同期した効果や合成の制御を行うことができることに
なる。
【0052】また、上記制御手段は、本発明のうち請求
項3に記載の発明に示すように、上記タイミング指定操
作子の所定の操作に応じて上記処理手段の処理の停止を
制御するものとすることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による映像信号制御装置の実施の形態の一例
を詳細に説明する。
【0054】図4には、本発明による映像信号制御装置
の実施の形態の一例の概念的なブロック構成説明図が示
されている。なお、図4においては、図1あるいは図2
に示す構成と同一あるいは相当する構成には、図1ある
いは図2に用いた符号と同一の符号を用いて示すことに
より、その詳細な説明は省略する。
【0055】図4に示す本発明による映像信号制御装置
は、その全体の動作をマイクロ・コンピュータにより制
御されるものであり、操作者が映像や音楽に同期させて
操作可能なタイミング指定操作子としてタップ操作子5
0が設けられている点で、図1あるいは図2に示す従来
の映像信号制御装置とは異なるものである。
【0056】即ち、図4に示す本発明による映像信号制
御装置においては、後述するマイクロ・コンピュータに
より実行されるフローチャートの処理により、タップ操
作子50の操作に基づいて、効果切り換え信号発生器3
0Bにおける効果切り換え信号の発生が制御されること
になる。
【0057】タップ操作子50は、操作者が、例えば、
映像や音楽に同期させてタップ(押圧)することによっ
て操作するものである。そして、操作者がタップ操作子
50をタップしたときにタップ操作子50はオン(O
N)されてタップ操作子オン(ON)イベントが発生さ
れ、操作者がタップ操作子50のタップを解除したとき
にタップ操作子50はオフ(OFF)されてタップ操作
子オフ(OFF)イベントが発生される。
【0058】以下に、フローチャートならびに動作例を
参照しながら、マイクロ・コンピュータにより実行され
る処理について説明するが、この映像信号制御装置にお
いては、マイクロ・コンピュータはイベント方式により
動作の処理を行うものである。
【0059】まず、図5(l=△イベント発生ルーチ
ン)、図6(効果切り換え信号イベントルーチン)、図
7(フレーム更新イベントルーチン)、図8(タップ操
作子ONイベントルーチン)、図9(m=△’イベント
発生ルーチン)、図10(タップ操作子OFFイベント
ルーチン)および図11(s=1秒イベント発生ルーチ
ン)ならびに図12(動作例のタイミングチャート)を
参照しながら、マイクロ・コンピュータにより実行され
る処理の第1の実施の形態について説明する。
【0060】はじめに、図5乃至図11に示すフローチ
ャートの理解を容易にするために、フローチャートにお
いて用いられるパラメータやフラグについて説明する。
【0061】(1)n:タップ操作子50が連続して操
作されている状態を示すパラメータである。
【0062】(2)△:タップ操作子50をタップ操作
する際に検出されたタップ操作間隔の時間(以下、「タ
ップ操作間隔時間」と称する。)を示すパラメータであ
る。なお、タップ操作間隔時間とは、映像信号Aに効果
を付与するための効果信号の発生の時間間隔に一致する
ものである。最大値(MAX)としては、例えば、60
00秒が設定される。
【0063】(3)△’:タップ操作子50が連続して
操作されているかを確認するための時間(以下、「連続
操作継続確認時間」と称する。)を示すパラメータであ
る。初期値としては、最大値(MAX)の5秒が設定さ
れることになる。
【0064】(4)s:カウンタSの値を示すパラメー
タである。カウンタSは、タップ操作子50を操作して
いる時間間隔、即ち、タップ操作子ONイベントと当該
タップ操作子ONイベントに対応するタップ操作子OF
Fイベントとの間の時間間隔の計測に用いられる。
【0065】(5)m:カウンタMの値を示すパラメー
タである。カウンタMは、前回のタップ操作子50の操
作から現在までの時間の計測に用いられる。
【0066】(6)l:カウンタLの値を示すパラメー
タである。カウンタLは、前回の効果切り換え信号イベ
ントを発生してから現在までの時間間隔の計測に用いら
れる。
【0067】(7)G:効果切り換え信号予約フラグで
ある。初期値としては、G=0に設定されている。
【0068】なお、上記した各種のカウンタは、システ
ム・クロック信号毎にカウント・アップしていくもので
あり、計測のスタートの指示がなされたときにカウント
値が0にクリアされる。
【0069】次に、図5に示すフローチャートを参照し
ながら、l=△イベント発生ルーチンについて説明す
る。
【0070】このl=△イベント発生ルーチンは、カウ
ンタLの値lとタップ操作間隔時間△とが一致したとき
に発生されるl=△イベントに応じて起動されるもので
あり、l=△イベント発生ルーチンが起動されると、効
果切り換え信号イベントを発生し(ステップS50
2)、その後にl=△イベント発生ルーチンを終了す
る。
【0071】次に、図6に示すフローチャートを参照し
ながら、効果切り換え信号イベントルーチンについて説
明する。
【0072】この効果切り換え信号イベントルーチン
は、効果切り換え信号イベントが発生されると起動され
るものであり、効果切り換え信号イベントルーチンが起
動されると、効果切り換え信号予約フラグGを0にクリ
アし(ステップS602)、カウンタLの値lに0をセ
ットして(ステップS604)、効果切り換え信号イベ
ントルーチンを終了する。
【0073】次に、図7に示すフローチャートを参照し
ながら、フレーム更新イベントルーチンについて説明す
る。
【0074】このフレーム更新イベントルーチンは、フ
レームの更新毎に発生されるフレーム更新イベントに応
じて起動されるものである。
【0075】このフレーム更新イベントルーチンが起動
されると、まず、効果切り換え信号予約フラグGが0に
クリアされているか否かについて判断する(ステップS
702)。
【0076】このステップS702において、効果切り
換え信号予約フラグGが0にクリアされていると判断さ
れた場合には、ステップS704において効果切り換え
信号をLレベル(図3参照)とし、それからステップS
708へ進む。
【0077】一方、ステップS702において、効果切
り換え信号予約フラグGが0にクリアされていない、即
ち、効果切り換え信号予約フラグGが1にセットされて
いると判断された場合には、ステップS706において
効果切り換え信号をHレベル(図3参照)とし、それか
らステップS708へ進む。
【0078】そして、ステップS708においては、カ
ウンタLの計測が開始されているか否かを判断する。
【0079】このステップS708において、カウンタ
Lの計測が開始されていると判断された場合には、効果
切り換え信号予約フラグGに1をセットし(ステップS
710)、フレーム更新イベントルーチンを終了する。
【0080】これによりカウンタLがスタートした状態
でG=0にセットされると、1フレーム分の時間の間、
効果切り換え信号はLレベルとされた後にHレベルに戻
される。
【0081】一方、ステップS708において、カウン
タLの計測が開始されていないと判断された場合には、
そのままフレーム更新イベントルーチンを終了する。
【0082】次に、図8に示すフローチャートを参照し
ながら、タップ操作子ONイベントルーチンについて説
明する。
【0083】このタップ操作子ONイベントルーチン
は、操作者がタップ操作子50をタップしたときに発生
されるタップ操作子ONイベントに応じて起動されるも
のであり、タップ操作子ONイベントルーチンが起動さ
れると、まず、カウンタSの計測を開始させる(ステッ
プS802)。
【0084】それから、パラメータnが0であるか否か
を判断し(ステップS804)、パラメータnが0であ
ると判断された場合には、タップ操作子50の連続した
操作が開始されたと判断し、パラメータnに1をセット
し(ステップS806)、タップ操作間隔時間△に最大
値(MAX)を設定し(ステップS808)、カウンタ
Lの計測を開始させてから(ステップS810)、ステ
ップS816へ進む。
【0085】一方、ステップS804において、パラメ
ータnが0でないと判断された場合には、タップ操作子
50の連続した操作が開始されていると判断し、タップ
操作間隔時間△にカウンタMの値mを設定し(ステップ
S812)、連続操作継続確認時間△’にカウンタMの
値mを3/2倍した値を設定してから(ステップS81
4)、ステップS816へ進む。
【0086】そして、ステップS816においては、カ
ウンタMの計測を開始させるものである。
【0087】それから、カウンタLの値lが0または
0.1秒より大きいか否かを判断し(ステップS81
8)、カウンタLの値lが0または0.1秒より大きい
と判断された場合には、前回の効果切り換え信号発生か
ら間が空いていると判断し、効果切り換え信号イベント
を発生してから(ステップS820)、このタップ操作
子ONイベントルーチンを終了し、カウンタLの値lが
0または0.1秒より大きいと判断されなかった場合
(即ち、カウンタLの値lが0より大きく0.1秒以下
の場合である。)には、そのままこのタップ操作子ON
イベントルーチンを終了する。
【0088】なお、カウンタLの値l=0であること
は、ステップS810においてカウンタLがスタートさ
れて、このステップS818に来たことを示している。
即ち、タップ操作子50の連続して操作が開始されたと
きであることを示している。
【0089】また、カウンタLの値lが0よりも大きく
0.1秒よりも小さい場合は、前回の効果切り換え信号
発生イベントの発生からタップ操作子50の操作される
までの時間が異常に短かったので、効果切り換え信号が
2重に不自然に発生されることのないように、ステップ
S818により効果切り換え信号発生イベントを発生さ
せずに、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了
させるものである。
【0090】次に、図9に示すフローチャートを参照し
ながら、m=△’イベント発生ルーチンについて説明す
る。
【0091】このm=△’イベント発生ルーチンは、カ
ウンタMの値mと連続操作継続確認時間△’とが一致し
たときに発生されるm=△’イベントに応じて起動され
るものであり、つまり前回のタップ操作子50の操作さ
れた間隔から3/2倍の時間が経過したかを判断し、m
=△’イベント発生ルーチンが起動されると、パラメー
タnに0をセットし(ステップS902)、カウンタM
の計測を停止し(ステップS904)、連続操作継続確
認時間△’を最大値(MAX)の5秒に設定し、その後
にm=△’イベント発生ルーチンを終了する。
【0092】次に、図10に示すフローチャートを参照
しながら、タップ操作子OFFイベントルーチンについ
て説明する。
【0093】このタップ操作子OFFイベントルーチン
は、操作者がタップ操作子50のタップを解除したと
き、即ち、操作者のタップによるタップ操作子50への
押圧を解除したときに発生されるタップ操作子OFFイ
ベントに応じて起動されるものであり、タップ操作子O
FFイベントルーチンが起動されると、カウンタSの計
測を停止し(ステップS1002)、その後にタップ操
作子OFFイベントルーチンを終了する。
【0094】次に、図11に示すフローチャートを参照
しながら、s=1秒イベント発生ルーチンについて説明
する。
【0095】このs=1秒イベント発生ルーチンは、カ
ウンタSの値sが1秒になり、タップ操作子50押圧さ
れた状態で1秒が経過するときに発生されるs=1秒イ
ベントに応じて起動されるものであり、s=1秒イベン
ト発生ルーチンが起動されると、カウンタLの計測を停
止し(ステップS1102)、タップ操作間隔時間△に
最大値(MAX)を設定し(ステップS1104)、効
果切り換え信号予約フラグGを0にクリアし(ステップ
S1106)、カウンタLの値lに0をセットし(ステ
ップS1108)、パラメータnに0をセットし(ステ
ップS1110)、その後にこのs=1秒イベント発生
ルーチンを終了する。
【0096】ここで、図12に示す動作例のタイミング
チャートを参照しながら、この映像信号制御装置の動作
について説明する。
【0097】(0)のとき タップ操作子50がはじめてのタップ操作によりオンさ
れた場合であり、このときには効果切り換え信号発生器
30Bは、効果切り換え信号は1フレーム分のLレベル
の状態にした後にHレベルの状態にする。
【0098】(1)のとき タップ操作子50が2度目のタップ操作によりオンされ
た場合であり、効果切り換え信号発生器30Bは、1フ
レーム分のLレベルの効果切り換え信号を発生し、タッ
プ操作間隔時間△をセットし、予測されるタイミングた
るタップ操作間隔時間△の時間間隔で次のLレベルの効
果切り換え信号を発生することができるように準備を行
う。
【0099】(2)のとき タップ操作子50が3度目のタップ操作によりオンされ
た場合であり、このタップ操作子50のタップ操作によ
るオンは予測されたタイミングより0.1秒以内で遅れ
ているものとする。この場合には、予測されたタイミン
グ(この場合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔で
ある。)で1フレーム分のLレベルの効果切り換え信号
を発生し、3度目のタップ操作のタイミングではLレベ
ルの効果切り換え信号を発生しない。
【0100】(3)のとき 予測されたタイミングまでにタップ操作子50がオンさ
れない場合には、予測されたタイミング(この場合に
は、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の時点
で1フレーム分のLレベルの効果切り換え信号を発生
し、その後のカウンタMの値mがタップ操作子50の連
続操作の継続確認長さ△’を越えるので、nを0にリセ
ットする。これにより、タップ操作子50の連続操作の
継続が終了する。
【0101】(4)のとき タップ操作間隔時間△の時間間隔で1フレーム分のLレ
ベルの効果切り換え信号が発生される。
【0102】(0’)のとき はじめてのタップ操作と見なされるタップ操作によりタ
ップ操作子50がオンされた場合であり、上記「(0)
のとき」と同様にLレベルの効果切り換え信号を発生し
た後にHレベルの効果切り換え信号を発生した状態にす
る。
【0103】(1’)のとき タップ操作子50が2度目のタップ操作によりオンされ
た場合であり、効果切り換え信号発生器30BはLレベ
ルの効果切り換え信号を発生し、タップ操作間隔時間△
をセットし、タップ操作間隔時間△の時間間隔で次の1
フレーム分のLレベルの効果切り換え信号を発生するこ
とができるように準備を行う。
【0104】タップ操作子50がオンされたままの状態
で、即ち、タップ操作子50が押圧されたままの状態で
1秒以上経過した場合には、効果切り換えの指示を停止
した後にLレベルの効果切り換え信号を発生した状態に
する。
【0105】次に、図13(効果切り換え信号イベント
ルーチン)および図14(タップ操作子ONイベントル
ーチン)ならびに図15(動作例のタイミングチャー
ト)を参照しながら、マイクロ・コンピュータにより実
行される処理の第2の実施の形態について説明する。
【0106】なお、このマイクロ・コンピュータにより
実行される処理の第2の実施の形態においては、l=△
イベント発生ルーチンは図5と同一であり、フレーム更
新イベントルーチンは図7と同一であり、タップ操作子
OFFイベントルーチンは図10と同一であり、s=1
秒イベント発生ルーチンは図11と同一であるため詳細
な説明は省略するが、これらのルーチンも実行されるも
のである。
【0107】はじめに、図13および図14に示すフロ
ーチャートの理解を容易にするために、フローチャート
において用いられるパラメータやフラグについて説明す
る。
【0108】(1)a:タップ間隔長さ変化係数の値を
示すパラメータである。このタップ間隔長さ変化係数の
値aは1以上であり、デフォルト値は2である。
【0109】(2)n:Lレベルの効果切り換え信号の
発生回数を計測する回数カウンタの値を示すパラメータ
である。
【0110】(3)△:タップ操作子50をタップ操作
する際のタップ操作間隔の時間(以下、「タップ操作間
隔時間」と称する。)を示すパラメータである。なお、
タップ操作間隔時間とは、映像信号Aに効果を付与する
ための効果信号の発生の時間間隔に一致するものであ
る。最大値(MAX)としては、例えば、6000秒が
設定される。
【0111】(4)s:カウンタSの値を示すパラメー
タである。カウンタSは、タップ操作子50を操作して
いる時間間隔、即ち、タップ操作子ONイベントと当該
タップ操作子ONイベントに対応するタップ操作子OF
Fイベントとの間の時間間隔の計測に用いられる。
【0112】(5)l:カウンタLの値を示すパラメー
タである。カウンタLは、前回の効果切り換え信号イベ
ントを発生してから現在までの時間間隔の計測に用いら
れる。
【0113】(6)G:効果切り換え信号予約フラグで
ある。初期値としては、G=0に設定されている。そし
て、G=0のときには、映像信号Aを効果装置12のフ
レーム・メモリに読み込んでいて表示装置には動画映像
が表示され、G=1のときには、表示装置には前回効果
装置12のフレーム・メモリに読み込んだ映像信号Aが
静止画映像として表示される。
【0114】なお、上記した各種のカウンタは、システ
ム・クロック信号毎にカウント・アップしていくもので
ある。
【0115】このマイクロ・コンピュータにより実行さ
れる処理の第2の実施の形態においては、カウンタLの
値lがタップ操作間隔時間△に達すると、効果切り換え
信号イベントが発生し、効果切り換え信号予約フラグG
が0となりカウンタLの値lが0にリセットされる。そ
して、効果切り換え信号予約フラグGが0の状態でフレ
ーム・メモリが更新されると、更新されたフレーム・メ
モリの1フレーム期間は効果切り換え信号がLレベルに
なり、その期間を過ぎるとHレベルに戻るものである。
ただし、カウンタLが停止中は、効果切り換え信号はL
レベルで固定される。
【0116】次に、フローチャートを参照しながら、マ
イクロ・コンピュータにより実行される処理の第2の実
施の形態について説明するが、l=△イベント発生ルー
チン、フレーム更新イベントルーチン、タップ操作子O
FFイベントルーチンおよびs=1秒イベント発生ルー
チンについては、上記したマイクロ・コンピュータによ
り実行される処理の第1の実施の形態と同じであるの
で、詳細な説明を諸略する。
【0117】まず、図13に示すフローチャートを参照
しながら、効果切り換え信号イベント発生ルーチンにつ
いて説明する。
【0118】この効果切り換え信号イベントルーチン
は、効果切り換え信号イベントが発生されると起動され
るものであり、効果切り換え信号イベントルーチンが起
動されると、効果切り換え信号予約フラグGを0にクリ
アし(ステップS1302)、カウンタLの値lに0を
セットし(ステップS1304)、回数カウンタの値n
を1インクリメンとし、この効果切り換え信号イベント
ルーチンを終了する。
【0119】次に、図14に示すフローチャートを参照
しながら、タップ操作子ONイベントルーチンについて
説明する。
【0120】このタップ操作子ONイベントルーチン
は、操作者がタップ操作子50をタップしたときに発生
されるタップ操作子ONイベントに応じて起動されるも
のであり、タップ操作子ONイベントルーチンが起動さ
れると、まず、カウンタSの計測を開始させる(ステッ
プS1402)。
【0121】それから、回数カウンタの値nが0である
か否かを判断し(ステップS1404)、回数カウンタ
の値nが0であると判断された場合には、タップ操作子
50がはじめてタップ操作によりONされた場合であ
り、タップ操作間隔時間△に最大値(MAX)を設定し
(ステップS1406)、カウンタLの計測を開始させ
る(ステップS1408)。
【0122】それから、効果切り換え信号イベントを発
生し(ステップS1410)、このタップ操作子ONイ
ベントルーチンを終了する。
【0123】また、ステップS1404において、回数
カウンタの値nが0であるとは判断されなかった場合に
は、回数カウンタの値nが1である否かを判断し(ステ
ップS1412)、回数カウンタの値nが1であると判
断された場合には、タップ操作子50が2度目にタップ
操作によりONされた場合であり、タップ操作間隔時間
△にカウンタLの値lを設定する(ステップS141
4)。
【0124】それから、効果切り換え信号イベントを発
生し(ステップS1410)、このタップ操作子ONイ
ベントルーチンを終了する。
【0125】また、ステップS1412において、回数
カウンタの値nが1であると判断されなかった場合に
は、「l<△/3」であるか否かを判断し(ステップS
1416)、「l<△/3」であると判断された場合に
は、タップ操作子50が効果切り換えイベントから遅れ
て操作された場合であり、タップ操作間隔時間△を「△
+l/a」により更新し(ステップS1418)、カウ
ンタLの値lをl/aにより更新し(ステップS142
0)、このタップ操作子ONイベントルーチンを終了す
る。
【0126】また、ステップS1416において、「l
<△/3」であると判断されなかった場合には、「(△
×2/3)<l」であるか否かを判断し(ステップS1
422)、「(△×2/3)<l」であると判断された
場合には、タップ操作子50が効果切り換えイベントよ
りも早く操作された場合であり、タップ操作間隔時間△
を「△−(△−l)/a」により更新し(ステップS1
424)、このタップ操作子ONイベントルーチンを終
了する。
【0127】また、ステップS1422において、
「(△×2/3)<l」であると判断されなかった場合
には、そのままこのタップ操作子ONイベントルーチン
を終了する。
【0128】ここで、図15に示す動作例のタイミング
チャートを参照しながら、この映像信号制御装置につい
て説明する。
【0129】(1)n=0のとき タップ操作子50がはじめてのタップ操作によりオンさ
れた場合であり、このときには効果切り換え信号発生器
30Bは、効果切り換え信号は1フレーム分のLレベル
の状態にしたあとにHレベルの状態にする。
【0130】(2)n=1のとき タップ操作子50が2度目のタップ操作によりオンされ
た場合であり、効果切り換え信号発生器30BはLレベ
ルの効果切り換え信号を発生し、タップ操作間隔時間△
をセットし、予測されるタイミングたるタップ操作間隔
時間△の時間間隔で次のLレベルの効果切り換え信号を
発生することができるように準備を行う。
【0131】(3)n=2のとき 予測されたタイミングまでにタップ操作子50がオンさ
れない場合には、予測されたタイミング(この場合に
は、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の時点
でLレベルの効果切り換え信号を発生して動作を継続す
る。
【0132】(4)n=3のとき 予測されたタイミングから遅れてタップ操作子50がオ
ンされた場合(カウンタLの値lは、「0≦l<△/
3」である。)であり、予測されたタイミング(この場
合には、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の
時点でLレベルの効果切り換え信号を発生し、遅れてタ
ップ操作子50がオンされた時点で、新たなタップ操作
子50をタップ操作する際のタップ操作間隔の時間たる
タップ操作間隔時間△とカウンタLの値lをセットし、
予測されるタイミングたるタップ操作間隔時間△の時間
間隔で次のLレベルの効果切り換え信号を発生すること
ができるように準備を行う。
【0133】(5)n=4のとき 予測されたタイミングまでにタップ操作子50がオンさ
れない場合には、予測されたタイミング(この場合に
は、タップ操作間隔時間△の時間間隔である。)の時点
でLレベルの効果切り換え信号を発生して動作を継続す
る。
【0134】(6)n=5のとき 予測されたタイミングより早くタップ操作子50がオン
された場合(カウンタLの値lは、「△×2/3<l<
△」である。)であり、タップ操作子50がオンされた
時点で、新たなタップ操作子50をタップ操作する際の
タップ操作間隔の時間たるタップ操作間隔時間△とカウ
ンタLの値lをセットし、今回のタイミングを修正し
て、修正された予測タイミング(この場合には、タップ
操作間隔時間△の時間間隔である。)で効果切り返し信
号を発生して動作を継続する。
【0135】タップ操作子50がオンされたままの状態
で、即ち、タップ操作子50が押圧されたままの状態で
1秒以上経過した後に、タップ操作子50がオフされた
場合、即ち、タップ操作子50の押圧が解除された場合
には、効果切り換えの指示を停止した後にLレベルの効
果切り換え信号を発生した状態にする。
【0136】ここで、効果選択操作子14によって効果
装置12においてストロボ効果を付与することが選択さ
れた場合においては、効果切り換え信号がLレベルのと
きには、映像信号Aによるフレーム・メモリの記憶領域
への書き込みを許し、効果切り換え信号がHレベルのと
きには、フレーム・メモリの記憶領域への書き込みを禁
止する。従って、効果切り換え信号がLレベルの期間に
効果装置12のフレーム・メモリに保持されていた映像
信号A(静止画)を出力するという動作を行うようにな
されている。
【0137】また、効果選択操作子14によって効果装
置12においてフラッシュ効果を付与することが選択さ
れた場合においては、効果切り換え信号がLレベルのと
きには、通常の映像信号Aを出力し、効果切り換え信号
がHレベルのときには、バックグラウンド・カラーの信
号を出力するという動作を行うようになされている。
【0138】また、効果選択操作子14によって効果装
置12においてモザイク効果を付与することが選択され
た場合においては、効果切り換え信号がLレベルのとき
には、通常の映像信号A(動画)を出力し、効果切り換
え信号がHレベルのときには、モザイク・ブロック・サ
イズ毎にある1点の画素の輝度/色信号を代表値として
映像信号を出力するという動作を行うようになされてい
る。
【0139】なお、モザイク・ブロック・サイズは、予
め定められたシーケンスに従って変更される。
【0140】また、効果選択操作子14によって効果装
置12においてソラリゼーション効果を付与することが
選択された場合においては、効果切り換え信号がLレベ
ルのときには、通常の映像信号A(動画)を出力し、効
果切り換え信号がHレベルのときには、3次元非線形変
換テーブルに従った映像信号を出力するという動作を行
うようになされている。
【0141】また、3次元非線形変換テーブルは、効果
切り換え信号がLレベルからHレベルに変化する毎に予
め設定されたシーケンスに従って変更される。
【0142】また、効果選択操作子14によって効果装
置12においてカラー効果を付与することが選択された
場合においては、効果切り換え信号がLレベルのときに
は、通常の映像信号A(動画)を出力し、効果切り換え
信号がHレベルのときには、3次元線形変換テーブルに
従った映像信号を出力するという動作を行うようになさ
れている。
【0143】また、3次元線形変換テーブルは、効果切
り換え信号がLレベルからHレベルに変化する毎に予め
設定されたシーケンスに従って変更される。
【0144】そして、上記した実施の形態においては、
出力されるLレベルの効果切り換え信号は1フレーム幅
のLレベルパルスとなり、ストロボ効果の場合において
上記したストロボ効果の動作に従うと、効果切り換え信
号毎にのみフレーム・メモリの映像信号Aを書き換える
ことになり、タップ操作子50のタップ操作に同期した
間隔でストロボ効果が得られることになる。
【0145】また、タップ操作子50へのタップ操作が
行われなくなったときはには、タップ操作子50の操作
間隔を保持した値(タップ操作子50をタップ操作する
際のタップ操作間隔の時間△)に従った間隔でストロボ
効果が得られる。
【0146】さらに、タップ操作子50が一定時間(1
秒)以上押圧されていた場合は、効果切り換え信号をL
レベルにして、通常の映像信号A(動画)を出力するよ
うにするようになされている。
【0147】なお、上記した実施の形態においては、出
力される効果切り換え信号は1フレーム幅のLレベルパ
ルスとしたが、1フレーム幅を持たないようにしてもよ
いことは勿論である。
【0148】例えば、1画素分の時間で発生されるシス
テム・クロック信号毎にカウンタLの値lが0であるか
否かを示す値を効果切り換え信号として使用した場合に
は、出力される効果切り換え信号は1システム・クロッ
ク信号幅のLレベルパルスとなり、モザイク効果、ソラ
リゼーション効果あるいはカラー効果などのように、予
め定められたシーケンスに従って変更される効果を順次
切り換える場合に、効果の付与されていない映像がカウ
ンタLの値lが0のときに1画素分しか出力されなくな
り都合がよい。
【0149】また、システム・クロック信号毎にカウン
タLの値lが設定値以下であるか否かを判別して効果切
り換え信号として使用した場合には、一定幅の効果切り
換え信号となり、フラッシュ効果で特定のフレーム数の
映像を出力したい場合に有効である。
【0150】また、ステップS710において効果切り
換え信号予約フラグGをインクリメント(G=G+1)
するようにして、ステップS702において効果切り換
え信号予約フラグGが特定の値以上であるかを判断する
ことにより処理を分岐し、効果切り換え信号のLレベル
の期間が特定のフレーム数になるようにしてもよい。
【0151】また、上記した実施の形態においては、1
度の効果切り換え信号発生イベントが発生する度に1度
の効果切り換え信号を発生したが、所定数の効果切り換
え信号発生イベントが発生する度に1度の効果切り換え
信号を発生するようにしてもよい。
【0152】また、効果切り換え信号を合成装置16へ
供給して、ワイプ、ディゾルブ、クロマキーあるいはピ
クチャー・イン・ピクチャーのオート・テイク動作のト
リガとして用いることができることは勿論である。
【0153】また、合成装置16においては、ワイプ、
ディゾルブ、クロマキーあるいはピクチャー・イン・ピ
クチャーによる合成が、効果切り換え信号がLレベルか
らHレベルに変化する毎に予め定められたシーケンスに
従って順次変更されるようにしてもよい。
【0154】例えば、効果装置12は効果切り換え信号
を供給されると映像信号Aにソラリゼーション効果を付
与して、映像信号Aによる映像のソラリゼーションを順
次切り換えるようにし、さらに、合成装置16は効果切
り換え信号を受け取ると、映像信号Bによる映像(バッ
ク映像)に対して映像信号Aによる映像(フォワード映
像)をある方向にピクチャー・イン・ピクチャーの状態
でワイプ・インするものであって、効果切り換え信号を
受け取る度に予め定められた順序またはランダムにワイ
プ・インする方向を切り換えるものであってもよい。
【0155】なお、上記した実施の形態においては、操
作者がタップ操作子50を用いてタップ操作を行って効
果切り換え信号の発生間隔の入力操作を行ったが、効果
切り換え信号の発生間隔の入力操作としてはこれに限ら
れることなしに、電子楽器などに用いられるMIDIな
どにより外部機器から入力されるバス・ドラムやスネア
・ドラムなどのビート感のある楽音の信号を用いてタッ
プ操作による入力操作に代えてもよいし、MIDIクロ
ックなどを用いてタップ操作による入力操作に代えても
よい。
【0156】また、こうした外部機器から入力される信
号を用いて、いずれのタイミングのMIDIクロックで
映像信号に付与する効果を変化させるかの設定を設ける
ようにしてもよい。そして、この場合には、外部機器か
ら信号が入力されると、直ちに効果や合成の切り換えが
行われるという優れた効果を持つとともに、外部機器か
ら信号が途絶えても効果や合成の切り換えが継続される
ようになる。
【0157】また、生成された効果切り換え信号は、上
記した実施の形態に示すように効果装置や合成装置の制
御に用いる他に、他の機能を制御するために用いてもよ
いことは勿論である。
【0158】例えば、動画を記憶した映像再生装置を、
タップ間隔に基づいて設定したコマ送りスピードで再生
することをコントロールしてもよい(なお、この際に
は、映像再生装置は本発明による映像信号制御装置に内
蔵するようにしてもよい。)。具体的には、生成された
効果切り換え信号の列を記憶しておき、ビートマーカー
記録したアニメーション(MPEG2など)を用意し、
信号の列を元にアニメーションを動かすことにより、タ
ップ操作子50の入力リズムに合わせた動作を行うアニ
メーションを制作することができる。
【0159】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、極めて簡単な操作により映像や音楽に同期
させて連続的に映像信号に対する処理、例えば、映像信
号に対する効果の付与や複数の映像信号の合成などを行
うことができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の映像信号制御装置を示す概念的なブロッ
ク構成説明図である。
【図2】映像信号に連続的に効果を付与したり、あるい
は、複数の映像信号を連続的に合成したりすることので
きる従来の映像信号制御装置を示す概念的なブロック構
成説明図である。
【図3】効果切り換え信号の一例を示す波形図である。
【図4】本発明による映像信号制御装置の実施の形態の
一例を示す概念的なブロック構成説明図である。
【図5】マイクロ・コンピュータにより実行される処理
の第1の実施の形態のl=△イベント発生ルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】マイクロ・コンピュータにより実行される処理
の第1の実施の形態の効果切り換え信号イベントルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図7】マイクロ・コンピュータにより実行される処理
の第1の実施の形態のフレーム更新イベントルーチンを
示すフローチャートである。
【図8】マイクロ・コンピュータにより実行される処理
の第1の実施の形態のタップ操作子ONイベントルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】マイクロ・コンピュータにより実行される処理
の第1の実施の形態のm=△’イベント発生ルーチンを
示すフローチャートである。
【図10】マイクロ・コンピュータにより実行される処
理の第1の実施の形態のタップ操作子OFFイベントル
ーチンを示すフローチャートである。
【図11】マイクロ・コンピュータにより実行される処
理の第1の実施の形態のs=1秒イベント発生ルーチン
を示すフローチャートである。
【図12】マイクロ・コンピュータにより実行される処
理の第1の実施の形態を示す動作例のタイミングチャー
トである。
【図13】マイクロ・コンピュータにより実行される処
理の第2の実施の形態の効果切り換え信号イベントルー
チンを示すフローチャートである。
【図14】マイクロ・コンピュータにより実行される処
理の第2の実施の形態のタップ操作子ONイベントルー
チンを示すフローチャートである。
【図15】マイクロ・コンピュータにより実行される処
理の第2の実施の形態を示す動作例のタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
10 効果付与操作子 12 効果装置 14 効果選択操作子 16 合成装置 18 自動オン/オフ操作子 20 オート・テイク操作子 22 変化指示操作子 24 方法選択操作子 30、30B 効果切り換え信号発生器 32 電圧制御型発振器(VCO) 34、35 スイッチ 36 ボリューム 40 リセット(RESET)操作子 50 タップ操作子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイミングを指定するタイミング指定操
    作子と、 前記タイミング指定操作子によって指定されたタイミン
    グの時間間隔を計測する計測手段と、 映像信号を処理する処理手段と、 前記計測手段により計測された過去の時間間隔に基づい
    て設定された所定の時間間隔で、前記処理手段の処理内
    容の更新を継続的に制御する制御手段とを有する映像信
    号制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の映像信号制御装置にお
    いて、 前記制御手段は、前記処理手段の処理が開始されていな
    い状態において前記タイミング指定操作子が操作された
    場合に、前記処理手段の処理の開始を制御するととも
    に、以後再び前記タイミング指定操作子が操作された場
    合に、前記計測手段により計測された過去の時間間隔に
    基づいて設定された所定の時間間隔で、前記処理手段の
    処理内容の更新を継続的に制御することを開始するもの
    である映像信号制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のいずれか1項に記載
    の映像信号制御装置において、 前記制御手段は、前記タイミング指定操作子の所定の操
    作に応じて前記処理手段の処理の停止を制御するもので
    ある映像信号制御装置。
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