JP4252430B2 - 受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレビジョン放送、FM放送およびAM放送など、複数の周波数帯域で複数の電波を同時に受信可能な受信装置に関する。
従来から、たとえば図6に示すような車載用の放送受信装置では、VHF(超短波)帯のテレビジョン放送およびFM放送と、MF(中波)帯のAM放送とを受信可能にしている。車両に搭載して放送を受信する場合、アンテナを屋根上などの車体の外部や、窓ガラスなどの内外の境界部に設置し、車内に設置する受信装置で受信画像や音声の再生を行う。アンテナとしては、テレビジョン放送受信用のTV用アンテナ1、FM放送受信用のFM用アンテナ2およびAM放送受信用のAM用アンテナ3を備える。各アンテナに到来する電波によって発生する受信信号が非常に微弱であっても良好に受信が可能となるように、各アンテナの近傍には、TV用アンプ4、FM用アンプ5およびAM用アンプ6がそれぞれ設けられる。各アンプには、それぞれのアンテナから受信信号が高周波信号として入力される。各アンプは、入力される高周波信号を、周波数を変えずに増幅する。各アンプからの増幅出力は、TV信号線7、FM信号線8およびAM信号線9を介して、離れている放送受信機10まで伝送される。
テレビジョン放送は30MHz〜300MHzのVHF帯のうち約100MHz以上の周波数帯域を利用し、FM放送はVHF帯のうち約70MHz〜約100MHz程度の周波数帯域を利用する。AM放送は300kHz〜3MHzのMF帯のうち、約500kHz〜約1600kHzを利用する。したがって、図6のTV用アンテナ1とFM用アンテナ2とを共用する場合もある。特に、アンテナは、一般に、高い位置にある方が良好に電波を受信することができる。したがって、高画質や高音質での放送受信を望む場合や、放送局までの距離が大きい場合は、車載用の受信装置ではなくても、屋外などにアンテナを設置し、TV用とFM用とを共用し、さらにアンプを設ける場合がある。
図7は、図6のTV用アンテナ1およびFM用アンテナ2に相当するTV/FM用アンテナ12を用い、TV/FM用アンプ13で高周波増幅し、TV/FM用信号線14を介して受信機15で受信画像や受信音声の再生を行う受信装置16の構成を示す。図7で図6と対応する部分には、同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。このようなTV帯/FM帯を1本のアンテナで共用し、AM受信は専用アンテナで実現するシステムの場合、テレビジョン放送の受信時にFM放送を受信することができなくなる場合がある。たとえばテレビジョン放送をダイバシティ方式で受信する場合、アンテナがテレビジョン放送を良好に受信するために、テレビジョン放送の帰線期間などに切換えられてしまい、連続的にFM放送を受信していて切換によって受信信号レベルが変動したり、連続したデータ受信でエラーが生じたりするおそれがあるからである。
従来は、FM放送やAM放送は、ラジオ放送であり、FM放送では広帯域の周波数変調(FM)を用いて高音質の放送が可能な点、AM放送では振幅変調(AM)を用いて比較的簡易な受信装置での受信が可能な点をそれぞれ特徴にしている。多重化などの通信技術の進歩で、テレビジョン放送、FM放送およびAM放送のいずれも、各種のデータや情報を、従来からの放送番組と同時に提供するようになってきている。特に、FM放送では、VICS(Vehicle Information and Communication System)などの車両の道路交通に関連する情報を提供し、車載用のナビゲーション装置などでは、その情報を自動的に利用して、渋滞状況などを表示したり、経路探索の際に渋滞を避けたりする機能を有するので、車載用の受信装置では、テレビジョン放送を受信する場合とFM放送とを両方受信する場合もある。(たとえば、特許文献1参照。)渋滞情報や他の情報は、車載用の受信装置ではなくても、各種データ処理などで利用可能であり、テレビジョン放送を受信しながら、並行してデータ処理を行うため、FM放送を同時に受信することが要望される場合がある。
図6のFM用アンテナ2とAM用アンテナ3とを共用することも考えられる。電波受信は、アンテナの周囲の環境などの影響を受ける。受信状態を良好にするために、複数のアンテナエレメントを切換え可能にしておき、最も受信状態が良好なアンテナエレメントを選択するダイバシティ方式も知られている。FM用アンテナとFM/AM用アンテナとを用いて、FMラジオ放送を受信するダイバーシティ受信装置のアンテナ切換回路も提案されている(たとえば、特許文献2および特許文献3参照。)。TV/FM用アンテナとFM/AM用アンテナとともに、TV専用のアンテナも用い、TV受信時およびFM受信時もフェージング等の受信障害を抑制すべくダイバシティ方式での受信を行うことも提案されている(たとえば、特許文献4および特許文献5参照。)。
特許第3336558号公報 特開平6−6245号公報 特開平10−163941号公報 特開平10−32528号公報 特開2003−304166号公報
図6に示すように、アンテナとアンプとをTV帯、FM帯およびAM帯のそれぞれ専用に設ける場合は、アンテナの数が多くなり、設置スペース等の制約や、設置コストの負担が大きくなる。特に、テレビジョン放送などを高画質で受信するためにダイバシティ方式を併用する場合は、アンテナやアンプの必要数が多くなってしまう。
図7に示すように、TV/FM用アンテナ12などを用いて、TV帯とFM帯とを1本のアンテナで共用するシステムでは、テレビジョン放送の受信時に、FM放送を受信することができない。
特許文献2〜5のように、FM帯とAM帯とで共用のアンテナを用いる場合は、テレビジョン放送の受信時に、同時にFM放送を受信することが可能になる。ただし、FM帯を周波数が大きく異なるAM帯用のアンテナで受信するので、FM帯とTV帯とを共用する場合よりも、アンテナの利得が小さくなり、一般に受信信号のレベルが低下してしまう。したがって、他のFM帯専用やTV/FM帯共用のアンテナと併用してダイバシティ方式を実現しようとしても、アンテナの利得が小さいので、FM/AM帯共用のアンテナの受信信号レベルが大きくなることは少なく、有効なダイバシティ方式の実現に寄与させることはできない。
本発明の目的は、ほぼ同一の周波数帯域で複数の周波数のテレビジョン放送やFM放送などを同時に受信可能で、使用するアンテナの数を少なくすることができる受信装置を提供することである。
本発明は、第1の周波数帯域の電波受信用の第1アンテナおよび第1アンプと、第1の周波数帯域よりも低い第2の周波数帯域の電波受信用の第2アンテナおよび第2アンプとを備えた受信装置において、
第1アンプへの入力を、第1アンテナまたは第2アンテナに切換えるスイッチング回路と
2アンテナから第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられ特性補償回路とを含み、
特性補償回路は、
一端が第1アンプの入力に接続され、他端がスイッチング回路に接続される第1コイルと、
一端が第2のアンテナに接続され、他端がスイッチング回路に接続される第1コンデンサと、
一端が接地される第2コイルと、
一端がスイッチング回路に接続され、他端が第2コイルの他端に接続される第2コンデンサと、
一端が接地され、他端がスイッチング回路に接続される第3コイルとを含むことを特徴とする受信装置である。
また本発明で、前記第1アンテナは、複数のアンテナエレメントを切換えて、ダイバシティ方式の受信が可能であることを特徴とする。
また本発明で、前記第1アンテナでは、FM放送およびテレビジョン放送を受信し、
前記第2アンテナは、AM受信用であり、前記スイッチング回路が第1アンプへの入力信号を第2アンテナに切換えた状態では、第1の周波数帯域のFM放送を受信することを特徴とする。
また本発明で、前記スイッチング回路は、前記第2アンテナから第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられ、順方向を揃えて直列に接続される複数のスイッチングダイオードを含み、
前記特性補償回路は、該スイッチングダイオード間の接続点に一端が接続されるコイルおよびコンデンサの直列回路と、該複数のスイッチングダイオードから前記第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられるコイルとを含むことを特徴とする。
また本発明で、前記第1アンプ、第2アンプ、スイッチング回路および特性補償回路は、該第1アンテナおよび該第2アンテナの近傍に設けられることを特徴とする。。
本発明によれば、スイッチング回路が第1アンプへの入力を第2アンテナに切換える状態で、第2アンテナから第1アンプへの入力信号の伝達経路には、第1の周波数帯域のうちで少なくとも予め定める周波数帯域について、その周波数帯域での第1アンテナに対する第2アンテナの受信特性の違いを補償するとともに受信信号相互間の干渉を防止する特性補償回路を含むので、特性補償回路で受信特性の違いを補償する周波数帯域については、第1アンテナで受信する場合でも、第2アンテナで受信する場合でも、同等の感度で受信することができる。しかも、第1アンテナで受信する信号と、第2アンテナで受信する信号との相互間の干渉を防止することもできる。第1の周波数帯のうちの少なくとも予め定める周波数帯域は、第2アンテナで受信する場合でも第1アンテナで受信する場合と基本的に同等の感度で受信することができる。第1アンテナと第2アンテナとを使用し、第1アンテナ用のほぼ同一の周波数帯域で複数の周波数のテレビジョン放送やFM放送などを同時に受信可能であり、第2アンテナは低い周波数帯域の受信にも使用するので、アンテナの数を少なくすることができる。
また本発明によれば、第1アンテナは、複数のアンテナエレメントを切換えてダイバシティ方式の受信が可能であるので、第1の周波数帯域で他に受信する信号は第2アンテナで受信するようにして、目的の信号をダイバシティ方式でより高品質の状態で受信することができる。
また本発明によれば、FM放送を、テレビジョン放送と共用の第1アンテナと、AM放送受信用の第2アンテナとで受信可能であるので、テレビジョン放送受信時は、第2アンテナでFM放送を同時に受信することができる。特性補償回路でFM放送受信時の第1アンテナに対する第2アンテナの受信特性の違いを補償するので、AM放送受信用の第2アンテナを用いても、第1アンテナと同様にFM放送を受信することができる。
また本発明によれば、第2アンテナから第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられ、順方向を揃えて直列に接続される複数のスイッチングダイオードでアンテナの切換えを行うので、ダイオードに順方向の電流を流せばインピーダンスが低くなってON状態となり、入力信号が伝達経路に沿って伝わる。スイッチングダイオードに順方向の電流を流さなければ、インピーダンスが高くなってOFF状態となり、入力信号が伝達経路に沿って伝わらなくなる。複数のスイッチングダイオードが全て同時にOFF状態となるので、伝達経路を確実に遮断することができる。特性補償回路は、スイッチングダイオード間の接続点に一端が接続されるコイルおよびコンデンサの直列回路と、複数のスイッチングダイオードから第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられるコイルとを含むので、コイルやコンデンサのインダクタンス値やキャパシタンス値を調整して、所望の周波数帯域で第2アンテナからの受信信号を増強するように補償することができる。
また本発明によれば、第1アンプ、第2アンプ、スイッチング回路および特性補償回路は、第1アンテナおよび第2アンテナの近傍に設けられるので、第1アンテナおよび第2アンテナで受信する微弱な受信信号を、ノイズの影響などを受けにくい状態で受信し、第1の周波数帯域については、第2アンテナでも受信するように、受信系統を切換えることができる。
図1は、本発明の実施の一形態としての受信装置20の概略的な電気的構成を示す。受信装置20は、TV/FM用アンテナ21およびFM/AM用アンテナ22の2つのアンテナで、テレビジョン放送、FM放送およびAM放送の3種類の放送を受信する。第1アンテナであるTV/FM用アンテナ21は、基本的にTV用に適合するアンテナであるけれども、第1の周波数帯域であるVHF帯の受信用であるので、テレビジョン放送とともにVHF帯に割当てられているFM放送も受信信号レベルの低下が比較的小さい状態で受信可能である。第2アンテナであるFM/AM用アンテナ22は、基本的に第2の周波数帯域であるMF帯のAM放送受信用に適合するアンテナであり、VHF帯のFM放送は受信信号レベルの低下が比較的大きい状態で受信可能となる。
TV/FM用アンテナ21およびFM/AM用アンテナ22への受信信号は、TV用アンプ23、FM用アンプ24およびAM用アンプ25をアンテナアンプとして高周波増幅される。TV/FM用アンテナ21への受信信号が入力されるアンテナアンプは、スイッチ回路26によって、TV用アンプ23またはFM用アンプ24のいずれかに切換えられる。FM用アンプ24には、FM/AM用アンテナ22への受信信号もスイッチ回路27を介して入力される。スイッチ回路26とスイッチ回路27とは連動し、スイッチ回路26でTV/FM用アンテナ21をTV用アンプ23側に切換えるときに、スイッチ回路27はFM/AM用アンテナ22をFM用アンプ24の入力側に接続する。スイッチ回路26でTV/FM用アンテナ21をFM用アンプ24側に切換えるときには、スイッチ回路27によってFM/AM用アンテナ22とFM用アンプ24の入力側との間は遮断される。
スイッチ回路27とFM用アンプ24の入力側との間には、合成回路28が設けられ、スイッチ回路26で切換えられるTV/FM用アンテナ21からの受信信号と、スイッチ回路27が導通するときのFM/AM用アンテナ22からの受信信号とを合成して、FM用アンプ24に入力する。ただし、前述のようなスイッチ回路26およびスイッチ回路27の連動動作によって、いずれか一方の受信信号が選択的に入力される。FM用アンプ24の出力側にも、合成回路29が設けられる。合成回路29は、FM用アンプ24の出力信号と、AM用アンプ25の出力信号とを合成する。この2つの出力信号は、VHF帯とMF帯との周波数の違いが大きく、混合しても、後段側の受信機30のチューナ部分などで、容易に分離することができる。また合成回路29は、AM用アンプ25で増幅された受信信号を、FM用アンプ24側には伝えないという機能も有している。
TV用アンプ23の出力信号は、TV信号線31を介して離れている位置に設置される受信機30に伝達される。合成回路29からの出力信号は、FM/AM信号線32を介して受信機30に伝達される。FM用アンプ24に入力される受信信号レベルは、前述のように、FM/AM用アンテナ22からの伝達経路の方が低くなる。この低下を補償するために、後述するような特性補償回路33が設けられている。特性補償回路33は、TV用アンプ23、FM用アンプ24、AM用アンプ25、スイッチ回路26,27および合成回路28,29とともに、アンテナの近傍に設置するアンプユニット34を構成する。
また特性補償回路33は、TV/FM用アンテナ21とFM/AM用アンテナ22とからの受信信号が相互に干渉することを、次のように防止する機能も有している。
(1)FM用アンプ24がTV/FM用アンテナ21とFM/AM用アンテナ22とに兼用されているため、TV/FM用アンテナ21からFM用アンプ24への信号ラインと、FM/AM用アンテナ22からFM用アンプ24への信号ラインとが接続される。
(2)このため、TV/FM用アンテナ21で受信したFM信号は、FM用アンプ24ばかりではなく、FM/AM用アンテナ22からAM用アンプ25への信号ラインに誘導されるおそれがある。
(3)逆に、FM/AM用アンテナ22で受信したAM信号は、TV/FM用アンテナ21からFM用アンプ24への信号ラインに誘導されるおそれがある。
(4)このような誘導による悪影響を回避するために、特性補償回路33には、各アンテナで受信された不要な周波数帯域の受信信号による干渉を防止する機能も備えるようにしている。
(5)すなわち、特性補償回路33は、各アンテナからの受信信号が、AM⇒FM、またはFM⇒AMに干渉することを防止する機能を有している。
図2は、図1のスイッチ回路27および特性補償回路33の構成および特性の例を示す。図2(a)は構成の例を示す。AM用アンプ25の入力側に、図1のFM/AM用アンテナ22から受信信号が伝達される経路には、コンデンサ40の一端が接続され、直流分をカットした高周波信号を他端側に取出すことができる。コンデンサ40の他端には、スイッチングダイオードであるPINダイオード41,42,43を含むスイッチ回路27と、直列回路45およびコイル46を含む特性補償回路33とが接続される。PINダイオード41,42,43は、PN接合ダイオードのP領域とN領域との間にI型半導体(真正半導体)の領域を形成したダイオードであり、PN接合の障壁容量を小さくして、OFF状態での高周波信号の漏洩を少なくすることができる。3つのPINダイオード41,42,43は直列に接続され、PINダイオード42のカソードとPINダイオード43のアノードとの接続点に、コンデンサ40の他端が接続される。PINダイオード42のアノードは、PINダイオード41のカソードと接続されるとともに、直列回路45のコンデンサ45Cの一端にも接続される。直列回路45は、コンデンサ45Cと、コンデンサ45Cの他端に一端が接続されるコイル45Lとを含む。コイル45Lの他端は接地される。PINダイオード41のアノードは、コイル46の一端に接続される。コイル46の他端は、合成回路28に接続される。
PINダイオード41のアノードには、高周波信号遮断用のコイル47および電流制限用の抵抗48を介してスイッチング状態の制御信号が与えられる。PINダイオード43のカソードは、高周波信号遮断用のコイル49の一端に接続される。コイル49の他端は、接地される。制御信号として、所定の正の電圧が与えられると、抵抗48、コイル47、PINダイオード41,42,43およびコイル49を通って直流電流が流れ、各PINダイオード41,42,43はON状態となる。この正の制御信号の電圧は、3つのPINダイオード41,42,43のPN接合における順方向電圧の和よりも高い電圧である。制御電圧が低くなると、3つのPINダイオード41,42,43はOFF状態となる。なお、スイッチングダイオードなどのスイッチング素子としては、PINダイオード41,42,43ばかりではなく、他の素子を使用しても、回路構成を適合させることによって、同様の効果を得ることもできる。
FM受信の際に、TV/FM用アンテナ21とFM/AM用アンテナ22とでの受信信号の受信レベルの違いは、コンデンサ40およびコイル46の直列回路で調整する。すなわち、この直列回路は、FM/AM用アンテナ22で受信されるFM受信信号の信号レベルを上げている。また、コイル46は、TV/FM用アンテナ21で受信されたFM受信信号がFM/AM用アンテナ22側に影響を与えることを防ぐ高周波遮断の機能も果たしている。これによって、TV/AM用アンテナ21はFM/AM用アンテナ22およびAM用アンプ25に影響を与えず、FM/AM用アンテナ22はTV/FM用アンテナ21およびFM用アンプ24に影響を与えないようにしている。
直列回路45は、スイッチ回路27の導通時に、FM/AM用アンテナ22で受信したAM受信信号がFM用アンプ24側に影響を与えないようにする高周波遮断の機能を有している。コイル49も、スイッチ回路27の導通時に、FM/AM用アンテナ22で受信したAM受信信号がFM用アンプ24側に影響を与えないようにする高周波遮断の機能を有している。
図2(b)は、特性補償回路33による特性補償の例を示す。コンデンサ40とコイル46とを調整すると、たとえば70MHz〜90MHzのFM帯など、VHF帯の特定の周波数帯域の受信信号を昇圧して、受信信号レベルの低下を補償することができる。VHF帯でも、テレビジョン信号の割当てられている放送チャネルは広い周波数帯域にわたり、特性補償は困難であるけれども、比較的狭いFM帯であれば、特性補償を有効に行うことができる。
図3は、本発明の実施の他の形態としての受信装置50の概略的な電気的構成を示す。本実施形態で、図1の実施形態に対応する部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。受信装置50のアンテナアンプは、ラジオ用ユニット51とテレビ用ユニット52とに分けて形成される。ラジオ用ユニット51には、FM用アンプ24、AM用アンプ25、スイッチ回路26,27、合成回路28,29および特性補償回路33とともに、FM用アンプ53およびスイッチ回路54が含まれる。テレビ用ユニット52には、TV用アンプ23とともに、切換回路55が含まれる。ラジオ用ユニット51のスイッチ回路26,54は、図1に示すようなTV/FM用アンテナ21を2つそれぞれ接続し、テレビ用ユニット52の切換回路55と、ラジオ用ユニット51のFM用アンプ24およびFM用アンプ53の入力側とにそれぞれ切換えることができる。テレビジョン放送受信時は、切換回路55の切換えによって、ダイバシティ方式で受信することができる。FM放送受信時でも、後段側の受信機60での切換えで、ダイバシティ方式の受信を行うことができる。
図4は、図1や図3の各アンテナアンプなどに用いることができる温度補償回路の概略的な構成を示す。各アンテナアンプでは、増幅用の半導体素子として、たとえばNPNトランジスタ61を用いる。NPNトランジスタ61の出力は、周波数帯域を選択する選択回路62に接続され、選択回路62を介してコレクタやエミッタに直流バイアス電流や高周波の信号が与えられる。NPNトランジスタ61は、ベース・エミッタ間のPN接合の温度特性などに基づいて、周囲温度の上昇時などに、直流バイアス電流が増大し、バイアス電流の増大による発熱で、さらに直流バイアス電流の増大を招き、発熱や熱破壊の恐れがある。このような半導体素子の発熱を抑制し、半導体素子の熱破壊を防止するために、温度補償回路63を設ける。なお、NPNトランジスタ61のベースには、直流カット用のコンデンサ64を介して高周波の入力信号が与えられ、コンデンサ65でノイズなどの除去が行われる。NPNトランジスタ61のベースへの直流バイアスは、抵抗66を介して、温度補償回路63から行われる。NPNトランジスタ61のベースには、コレクタから抵抗67で減衰させ、コンデンサ68で直流カットして、負帰還用の信号電圧も入力される。
温度補償回路63は、正温度特性のサーミスタ70、ダイオード71,72,73,74、抵抗75、コンデンサ76および抵抗77を含む。サーミスタ70は、温度上昇とともに抵抗値も上昇する正温度特性を有するので、抵抗75との並列回路の抵抗値も、温度上昇とともに上昇する。サーミスタ70および抵抗75の並列回路は、抵抗77と直列に接続され、温度上昇によるサーミスタ70の抵抗値の上昇で、抵抗77への接続点での分圧比が小さくなる。分圧比が小さくなると、抵抗78を介して+B源から供給され、抵抗66を介してNPNトランジスタ61のベースに与えられるバイアス電圧も低下し、NPNトランジスタ61のバイアス電流の増大による発熱を抑制し、熱破壊を防止することができる。
図5は、図1や図3のアンテナアンプで自動利得制御(AGC)を行う場合に、発熱による誤動作防止のための構成を示す。図5(a)は、AGC回路80の対策部分を示し、図5(b)は対策前、図5(c)は対策後のゲイン周波数特性をそれぞれ示す。
図5(a)に示すように、AGC回路80では、AGC制御用の電圧をPNPトランジスタ81のベース側に入力し、コレクタ側から取出して、各アンテナアンプなどに与える。PNPトランジスタ81のベースおよびエミッタには、カソードを共通接続したダイオード82,83のアノードがそれぞれ接続される。共通接続されるダイオード82,83のカソードは、並列に接続される3つの抵抗84,85,86を介して接地される。PNPトランジスタ81のベースには、抵抗87,88の一端もそれぞれ接続される。抵抗87の他端は、PNPトランジスタ81のエミッタに接続される。抵抗88の他端は、共通接続されるダイオード82,83のカソードと、並列に接続される3つの抵抗84,85,86の一端との接続点に接続される。
図5(b)は、抵抗87,88の抵抗値が不適当なときに、100℃の周囲温度でのゲインを示す。ゲインが劣化していることが判る。図5(c)は、抵抗87,88の抵抗値を最適化したときの100℃の周囲温度でのゲインを示す。ゲイン劣化が無いことが判る。
以上で説明している実施の各形態の受信装置20,50は、車載用の受信装置として、FM放送でVICS情報を受信しながらテレビジョン放送を受信するような場合に有効に使用することができる。ただし、車載用ばかりではなく、高画質でテレビジョン放送を受信しながら、FM放送から種々の情報を受信するような場合も、同様に有効に使用することができる。また本発明は、VHF帯とMF帯との組合せや、テレビジョン放送、FM放送およびAM放送の組合せばかりではなく、周波数帯や変調方式の異なる信号の受信に対して、同様に実施することができる。
本発明の実施の一形態としての受信装置20の概略的な電気的構成を示すブロック図である。 図1のスイッチ回路27および特性補償回路33の構成の例を示す電気回路図、および特性補償回路33の特性の例を示すグラフである。 本発明の実施の他の形態としての受信装置50の概略的な電気的構成を示すブロック図である。 図1や図3の各アンテナアンプなどに用いることができる温度補償回路の概略的な構成を示すブロック図である。 図1や図3のアンテナアンプで自動利得制御を行う場合に、発熱による誤動作防止が可能なAGC回路80の電気回路図である。 従来からの受信装置の概略的な電気的構成を示すブロック図である。 従来からの受信装置の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
20,50 受信装置
21 TV/FM用アンテナ
22 FM/AM用アンテナ
23 TV用アンプ
24,53 FM用アンプ
25 AM用アンプ
26,27,54 スイッチ回路
30,60 受信機
33 特性補償回路
41,42,43 PINダイオード
45 直列回路
40,45C コンデンサ
45L,46,47,49 コイル
55 切換回路
63 温度補償回路
80 AGC回路

Claims (5)

  1. 第1の周波数帯域の電波受信用の第1アンテナおよび第1アンプと、第1の周波数帯域よりも低い第2の周波数帯域の電波受信用の第2アンテナおよび第2アンプとを備えた受信装置において、
    第1アンプへの入力を、第1アンテナまたは第2アンテナに切換えるスイッチング回路と
    2アンテナから第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられ特性補償回路とを含み、
    特性補償回路は、
    一端が第1アンプの入力に接続され、他端がスイッチング回路に接続される第1コイルと、
    一端が第2のアンテナに接続され、他端がスイッチング回路に接続される第1コンデンサと、
    一端が接地される第2コイルと、
    一端がスイッチング回路に接続され、他端が第2コイルの他端に接続される第2コンデンサと、
    一端が接地され、他端がスイッチング回路に接続される第3コイルとを含むことを特徴とする受信装置。
  2. 前記第1アンテナは、複数のアンテナエレメントを切換えて、ダイバシティ方式の受信が可能であることを特徴とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記第1アンテナでは、FM放送およびテレビジョン放送を受信し、
    前記第2アンテナは、AM放送受信用であり、前記スイッチング回路が第1アンプへの入力信号を第2アンテナに切換えた状態では、第1の周波数帯域のFM放送を受信することを特徴とする請求項1または2記載の受信装置。
  4. 前記スイッチング回路は、前記第2アンテナから第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられ、順方向を揃えて直列に接続される複数のスイッチングダイオードを含み、
    前記特性補償回路は、該スイッチングダイオード間の接続点に一端が接続されるコイルおよびコンデンサの直列回路と、該複数のスイッチングダイオードから前記第1アンプへの入力信号の伝達経路に設けられるコイルとを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の受信装置。
  5. 記第1アンプ、第2アンプ、スイッチング回路および特性補償回路は、該第1アンテナおよび該第2アンテナの近傍に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の受信装置。
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