JP4252062B2 - 摘み部を備えた分析用具 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、試料を分析する際に、分析装置に装着して使用される分析用具に関する。
【背景技術】
【0002】
自宅や出先などで簡易に血糖値測定を行うための測定装置として、手のひらに収まるようなサイズの簡易型のものが汎用されている。このような簡易型の血糖値測定装置としては、図8に示したように、バイオセンサ9を装着した上で、このバイオセンサ9に血液を供給することにより、電気化学的手法に基づいて血糖値の測定を行うものがある。
【0003】
バイオセンサ9としては、たとえば図9に示したように、絶縁基板90に対してスペーサ91を介してカバー92を積層し、全体として板状の形態とされたものが使用される(たとえば日本国特開2001−159618号公報参照)。このバイオセンサ9では、先端部に血液導入口93が形成されており、この血液導入口93がキャピラリ94を介して排気口95と繋げられている。そのため、血液導入口93から導入された血液は、キャピラリ94内において排気口95に向けて移動する。このようなバイオセンサ9は、たとえば使用者がバイオセンサ9の側面96や上下面97A,97Bを摘んだ状態で血糖値測定装置8(図8参照)に対して着脱される。
【0004】
しかしながら、バイオセンサ9は比較的に小さなものであり、しかもバイオセンサ9の側面96や上下面97A,97Bが通常は平坦面であるために、バイオセンサ9の着脱を行うのは必ずしも容易ではない。たとえば、バイオセンサ9において使用者が摘む部分やその近傍が平坦面であれば、バイオセンサ9の抜き取りに際して指先が滑りやすく、血糖値測定装置8(図8参照)からバイオセンサ9を適切に抜き取るためには、比較的に大きな力が必要とされる。とくに、バイオセンサ9の抜き取り作業は、筋力の衰えた高齢者にとっては、大きな負担ともなりかねない。
【0005】
その一方、従来のバイオセンサ9では、バイオセンサ9を摘む部分が明確にされていないために、使用者の意思により、バイオセンサ9の側面96を摘んだり、上下面97A,97Bを摘んだりしていた。そのため、血糖値測定装置8(図8参照)からバイオセンサ9を抜き取る場合に、血液導入口93や排気口95に指が触れてしまい、指先に血液が付着してしまうことがあった。たとえば、病院内において、複数の患者の血液を測定する場合には、使用者の指先に患者の血液が付着するのは衛生面で問題がある。そのため、バイオセンサ9の抜き取り時に患者の血液が付着しないようにバイオセンサ9を取り扱う必要があり、この点においてもバイオセンサ9の取り扱いの面で問題がある。
【発明の開示】
【0006】
本発明は、血糖値測定装置などの分析装置に対して、分析用具(たとえばバイオセンサ)を着脱する際の取り扱い性を改善することを目的としている。
【0007】
本発明により提供される分析用具は、複数の端子および分析回路を備えた分析装置に手操作により着脱して使用し、上記分析装置に装着したときに複数の端子に接触させるための複数の電極を備え、全体として互いに平行な両側縁をもって長手状に延びる板状の形態を有しているとともに、先端側端面に試料導入口を有し、試料の分析を行う際に基端側が上記分析装置に装着される分析用具であって、上記両側縁における互いに幅方向に対向する部位に、指先を接触させるための同一形状の凹部を形成してなる摘み部を備えている一方、上記複数の電極のうちの少なくとも1つの電極は、当該電極を除く他の電極よりも外乱ノイズが飛来し易いように構成された外乱ノイズ対策電極として構成されており、上記外乱ノイズ対策電極は、その一部が上記摘み部を介して露出している
【0013】
複数の電極は、たとえば分析回路に対して電気的に接続させるための第1電極と、この第1電極とともに分析用具の目的部位に対して電圧を印加するためのものであり、かつ外乱ノイズ対策電極としての機能を有する第2電極と、を含んでいる。
【0014】
複数の電極は、分析回路に対して電気的に接続され、かつ当該分析用具の目的部位に対して電圧を印加のするために利用される第1および第2電極と、当該分析用具における目的部位に対する電圧印加に関与せず、かつ外乱ノイズ対策電極としての機能を有する第3電極と、を含んでいてもよい。第3電極は、当該分析用具を分析装置に装着したときに、分析回路とは電気的に接続されないものであるのが好ましい。
【0015】
分析装置複数の端子のうちの少なくとも1つがグランド接続されたグランド接続用端子とされたものである場合においては、外乱ノイズ対策電極は、当該分析用具を分析装置に装着したときに、グランド接続用端子に接触するように構成するのが好ましい。
【0016】
外乱ノイズ対策電極は、複数の電極のうちの外乱ノイズ対策電極以外の電極のうちの少なくとも1つの電極を囲むようにして形成するのが好ましい。
【0017】
本発明の分析用具は、たとえば試料を移動させるための流路と、上記複数の電極が形成された基板と、この基板に接合され、かつ上記流路内の空気を排出するための排気口が形成されたカバーと、を備えたものとして構成される。この場合、外乱ノイズ対策電極は、基板の周縁に沿って形成するのが好ましい。
【0018】
本発明の分析用具は、たとえば分析装置に装着する際に、外乱ノイズ対策電極が、複数の電極のうちの外乱ノイズ対策電極以外の電極よりも先に、複数の端子のうちの対応する端子に接触するように構成される。
【0019】
本発明の分析用具は、たとえば血液あるいは尿中の特定成分を分析するためのバイオセンサとして構成される。特定成分としては、グルコース、コレステロール、あるいは乳酸が挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
まず、本発明の実施の形態に係るバイオセンサについて、図1ないし図6を参照して説明する。
【0021】
図1および図2に示したように、バイオセンサX1は、使い捨てとして構成されたものであり、分析装置1のコネクタ部10に装着して使用するものである。このバイオセンサX1は、図3および図4に良く表れているように、基板2の上面20に、スペーサ3を介してカバー4を積層した板状の形態を有しており、これらの要素2〜4により流路5および摘み部6が形成されている。
【0022】
スペーサ3は、流路5の寸法を規定するためのものであり、図5に示したように先端部が開放したスリット30を有している。このスリット30により、流路5の幅寸法および長さ寸法が規定されている。スリット30における先端の開放部31は、流路5内に試料を導入するための試料導入口50を構成している。
【0023】
カバー4は、図3ないし図5に示したように排気口40および窓部41を有している。排気口40は、図4から分かるように流路5の内部の気体を外部に排気するためのものであり、流路5の内部と連通している。窓部41は、試料が流路5の内部に導入されたか否か、および流路5での試料の移動状態を確認するためのものであり、バイオセンサX1の平面視において、試料導入口50から排気口40の間において形成されている。このような窓部41は、たとえばカバー4に切欠41Aを形成するとともに、この切欠41Aに透明部材41Bを配置することにより形成することができる。
【0024】
図5および図6に示したように、基板2は、絶縁性材料により構成されているとともに、一方向(長手方向)に長い形態に形成されている。この基板2は、カバー4が積層されていない部分に形成された貫通孔2Aを有している。貫通孔2Aは、バイオセンサX1に関する情報、たとえばロット情報を分析装置1(図1および図2参照)に認識させるためのものであり、分析装置1においては、貫通孔2Aの有無、大きさ、形成位置などによりロット情報が読み取られる。このような基板2の上面20には、作用極21、対極22、試薬部23、および絶縁膜24が形成されている。
【0025】
作用極21は、対極22とともに反応場に対して電圧を印加する際に利用されるものである。この作用極21は、全体として基板2の長手方向に延びている。作用極21の端部21Aは、基板2の短手縁25Aの近傍に配置されている。この端部21Aは、分析装置1にバイオセンサX1を装着したときに、後述する分析装置1の第1端子11に接触させるための部分である(図2参照)。作用極21の端部21Bは、基板2の円弧縁25Bの近傍において、基板2の短手方向に延びるように配置されている。
【0026】
対極22は、外乱ノイズ対策電極として機能するものであり、基板2の周縁に沿うようにしてヘアピン状に形成されたメインライン部22Aと、このメインライン部22Aから突出したアイランド部22Bと、を有している。対極22は、作用極21の端部21Bがメインライン部22Aのコーナ部22aとアイランド部22Bの間に位置するようにして、作用極21の全体を囲んでいる。メインライン部22Aの端部22Aaは、基板2の短手縁25Aの近傍に配置されている。この端部22Aaは、分析装置1にバイオセンサX1を装着したときに、後述する分析装置1の第2端子12に接触させるため部分であり、作用極21の端部21Aよりも基板2の短手縁25Aにより近い部位に配置されている(図2参照)。アイランド部22Bは、バイオセンサX1の平面視において、排気口40の直下に位置するように、かつ排気口40よりも大きな平面視面積を有するように形成されている。
【0027】
試薬部23は、作用極21の端部21Bと、メインライン部22Aのコーナ部22aとの間を繋ぐように形成されている。この試薬部23は、たとえば酸化還元酵素および電子伝達物質を含んだ固体状に形成されており、試料が供給されたときに溶解するように構成されている。酸化還元酵素や電子伝達物質の種類は、測定対象成分の種類などに応じて選択される。たとえばグルコース濃度を測定する場合には、酸化還元酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼやグルコースオキシダーゼが使用され、電子伝達物質としてフェリシアン化カリウムが使用される。
【0028】
絶縁膜24は、図5に良く表れているように、作用極21および対極22の大部分を覆うようにして形成されている。作用極21および対極22は、端部21A,22Aa、試薬部23が形成される部分21B,22a、および摘み部6の近傍部分21C,22Cが絶縁膜24に覆われずに露出している。絶縁膜24には、対極22のアイランド部22Bに対応する部分に貫通孔24Aが形成されており、アイランド部22Bの一部が絶縁膜24に覆われずに露出している。
【0029】
流路5は、毛細管力を利用して試料を移動させ、かつ反応場を提供するためのものである。図4および図5によく表れているように、流路5は、作用極21の端部21Bおよびメインライン部22Aのコーナ部22aを横断するように長手方向に延びている。したがって、流路5の内部には、試薬部23が配置されている。
【0030】
摘み部6は、図1に良く表れているようにバイオセンサX1を分析装置1に装着し、あるいはバイオセンサX1を分析装置1から脱着する際に、使用者がバイオセンサX1を持つために利用する部分である。この摘み部6は、図3および図5に示したように、基板2、スペーサ3およびカバー4に対して同一形状の切欠28,38,48を形成することにより、円弧状の曲面を有する凹部として形成されている。
【0031】
バイオセンサX1の使用対象となる分析装置1は、電気化学的手法により試料の分析を行うように構成されたものであり、図1および図2に示したようにバイオセンサX1を装着するためのコネクタ部10と、コネクタ部10からの情報に基づいて試料中の特定成分の分析に必要な演算を行うための分析回路13と、を備えている。コネクタ部10は、図2によく表れているように、第1および第2端子11,12を有している。第1端子11は作用極21の端部21Aに接触させるためのものであり、第2端子12は対極22の端部22Aaに接触させるためのものである。第1端子11と分析回路13との間は、信号線14を介して電気的に接続されており、この信号線14の途中に電流電圧変換アンプ15が配置されている。電流電圧変換アンプ15は、バイオセンサX1から電流値として得られた情報を電圧値に変換し、分析回路13に入力するためのものである。一方、第2端子12は、グランドに接続されている。
【0032】
バイオセンサX1を用いて試料の分析を行う場合には、たとえば図1に示したように分析装置1に対してバイオセンサX1を装着した後に、バイオセンサX1の試料導入口50から試料(典型的には血液や尿)を導入すればよい。バイオセンサX1の装着は、摘み部6において指先でバイオセンサX1を持った状態において、分析装置1のコネクタ部10に対して、バイオセンサX1を短手縁25A(図3参照)から挿入することにより行われる。
【0033】
分析装置1にバイオセンサX1を装着した場合、図2によく表れているように、バイオセンサX1における作用極21および対極22の端部21A,22Aaが分析装置1の第1および第2端子11,12と接触する。バイオセンサX1における対極22の端部22Aaは、作用極21の端部21Aよりも基板2の短手縁25Aよりの部位に形成されている。そのため、分析装置1にバイオセンサX1を装着する過程においては、図2から予想されるように、対極22の端部22Aaが第2端子12に接触した後、作用極21の端部21Aが第1端子11に接触する。
【0034】
一方、バイオセンサX1に供給された試料は、図4から予想されるように、流路5の内部を毛細管現象によって排気口40に向けて移動し、これによって流路5の内部が試料により満たされる。このとき、試料によって試薬部23が溶解し、流路5の内部に液相反応系が構築される。この液相反応系に対しては、たとえば分析装置1の直流電源(図示略)によって、図2から分かるように分析装置1の第1および第2端子11,12、作用極21および対極22を介して、電圧が印加される。このときに得られる応答電流は、電流電圧変換アンプ15において電圧に変換され、たとえば図外のAD変換器によってデジタル信号化されてから分析回路13に入力される。分析回路13では、応答電流に対応するデジタル信号に基づいて、試料の分析、たとえば血液中のグルコース濃度の決定に必要な演算が行われる。
【0035】
バイオセンサX1は使い捨てとして構成されているため、分析回路13における演算後においては、分析装置1からバイオセンサX1を抜き取る必要がある。バイオセンサX1の抜き取りは、摘み部6において指先でバイオセンサX1を持った状態において、バイオセンサX1を引き抜くことにより行われる。
【0036】
以上に説明したように、分析装置1に対してバイオセンサX1を装着し、あるいは分析装置1からバイオセンサX1を抜き取る際には、バイオセンサX1の摘み部6が利用される。すなわち、バイオセンサX1では、このバイオセンサX1の着脱時において使用者が指先において摘むべき部分が予め設定されている。そのため、バイオセンサX1の着脱時の使い勝手がよく、バイオセンサX1の抜き取り時に不用意に試料が指先に付着してしまうこともないため衛生的である。しかも、摘み部6が凹部として形成されているため、バイオセンサX1の着脱時に指先が滑ってしまう可能性が低減する。この点においても、バイオセンサX1の取り扱い性が改善されているといえる。
【0037】
一般に、分析装置にバイオセンサを装着する場合には、人体に帯電した静電気が、バイオセンサの導体部分(作用極や対極)に飛んでしまうことがある。これに対して、バイオセンサX1では、飛来してきた静電気に対して、対極22によって対応することとしている。すなわち、対極22を作用極21および排気口40を囲むように形成し、かつ作用極21および対極22における静電気が飛来しやすい部分、たとえば排気口40や摘み部6の近傍を露出させることにより、人体からの静電気を作用極21よりも対極22のほうに積極的に入力させるようにしている。
【0038】
対極22に入力した静電気は、対極22が分析装置1の第2端子12を介してグランドに接続されているために、第2端子12を介してグランドに落とし込まれて除去される。その一方、分析装置1にバイオセンサX1を装着する過程においては、図2から予想されるように対極22の端部22Aaが作用極21の端部21Aよりも先に接触する。そのため、上述した静電気の除去は、作用極21の端部21Aが第1端子11に接触するよりも以前に、対極22の端部22Aaが第2端子12接触した瞬間に行われる。したがって、作用極21の端部21Aが第1端子11に接触したときには、対極22からは既に静電気が除去されており、対極22に帯電した静電気が作用極21に放電するなどして、それが分析回路13に入力されることを抑制することができる。その結果、静電気が分析回路13に入力することによる測定エラーや測定誤差の発生を抑制することができるようになる。もちろん、バイオセンサX1は、人体から飛来してくる静電気に限らず、その他の外乱ノイズを除去することもできる。
【0039】
次に、本発明の分析用具の参考例について、図7Aおよび図7Bを参照して説明する。これらの図においては、先に説明したバイオセンサX1(図1ないし図6参照)と同一の要素については同一の符号を付してあり、重複説明は省略するものとする。
【0040】
図7Aおよび図7Bに示したバイオセンサX2,X3は、摘み部6′,6″の形態が先に説明した実施の形態に係るバイオセンサX1(図3参照)とは異なっている。すなわち、図7Aに示したバイオセンサX2では、摘み部6′がバイオセンサX2の幅方向に突出し、曲面を有する凸部として形成されている。一方、図7Bに示したバイオセンサX3では摘み部6″が凸部と凹部とを組み合わせ、かつ曲面を有するものとして形成されている。
【0041】
これらのバイオセンサX2,X3においても、摘み部6′,6″を利用して、分析装置に対してバイオセンサX2,X3を着脱することができるため、バイオセンサX2,X3の取り扱い性が良好なものとなる。
【0042】
本発明は、実施の形態には限定されず、種々に設計変更可能である。たとえば、対極には、必ずしも外乱ノイズ対策機能を付与する必要はなく、また対極とは別に外乱ノイズ対策電極を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るバイオセンサを分析装置に装着した状態を示す全体斜視図である。
【図2】図2は、図1に示した状態において、バイオセンサについては平面図で、分析装置についてはブロック図で示したものである。
【図3】図3は、図1および図2に示したバイオセンサの全体斜視図である。
【図4】図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図およびその要部拡大図である。
【図5】図5は、図3に示したバイオセンサを分解した状態を示す平面図である。
【図6】図6は、バイオセンサの作用極および対極を説明するための平面図である。
【図7】図7Aは本発明の参考例に係るバイオセンサを説明するための全体斜視図であり、図7Bは本発明の他の参考例に係るバイオセンサを説明するための全体斜視図である。
【図8】図8は、従来のバイオセンサを血糖値測定装置に装着した状態を示す全体斜視図である。
【図9】図9は、従来のバイオセンサの一例を説明するためのものであり、バイオセンサの一部を破断して示した斜視図である。

Claims (8)

  1. 複数の端子および分析回路を備えた分析装置に手操作により着脱して使用し、上記分析装置に装着したときに複数の端子に接触させるための複数の電極を備え、全体として互いに平行な両側縁をもって長手状に延びる板状の形態を有しているとともに、先端側端面に試料導入口を有し、試料の分析を行う際に基端側が上記分析装置に装着される分析用具であって、
    上記両側縁における互いに幅方向に対向する部位に、指先を接触させるための同一形状の凹部を形成してなる摘み部を備えている一方、
    上記複数の電極のうちの少なくとも1つの電極は、当該電極を除く他の電極よりも外乱ノイズが飛来し易いように構成された外乱ノイズ対策電極として構成されており、
    上記外乱ノイズ対策電極は、その一部が上記摘み部を介して露出していることを特徴とする、分析用具。
  2. 上記凹部は、円弧状の曲面を有している、請求項1に記載の分析用具。
  3. 上記複数の電極は、上記分析回路に対して電気的に接続させるための第1電極と、この第1電極とともに分析用具の目的部位に対して電圧を印加するためのものであり、かつ上記外乱ノイズ対策電極としての機能を有する第2電極と、を含んでいる、請求項に記載の分析用具。
  4. 上記分析装置の上記複数の端子のうちの少なくとも1つがグランド接続されたグランド接続用端子とされたものである場合において、
    上記外乱ノイズ対策電極は、当該分析用具を上記分析装置に装着したときに、グランド接続用端子に接触させるためのものとして構成されている、請求項に記載の分析用具。
  5. 上記外乱ノイズ対策電極は、上記複数の電極のうちの上記外乱ノイズ対策電極以外の電極のうちの少なくとも1つの電極を囲むようにして形成されている、請求項に記載の分析用具。
  6. 試料を移動させるための流路と、上記複数の電極が形成された基板と、この基板に接合
    され、かつ上記流路内の空気を排出するための排気口が形成されたカバーと、を備えており、かつ、
    上記外乱ノイズ対策電極は、上記基板の周縁に沿って形成されている、請求項に記載の分析用具。
  7. 上記外乱ノイズ対策電極は、当該分析用具を分析装置に装着する際に、上記複数の電極のうちの上記外乱ノイズ対策電極以外の電極よりも先に、上記複数の端子のうちの対応する端子に接触するように構成されている、請求項に記載の分析用具。
  8. 血糖値を測定するためのバイオセンサとして構成されている、請求項に記載に分析用具。
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