JP4251232B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタに関するものであって、特に、光源部として固体発光素子を用いるプロジェクタに関するものである。
プロジェクタは、コンピュータ等の画像供給装置から供給された画像信号に応じて画像を表す光(投写光)を投写することにより、画像を表示する画像表示装置である。プロジェクタの光源部としては、古くはハロゲンランプ、近年は超高圧水銀ランプが主として用いられている。近年、光源部の主流となっている超高圧水銀ランプは、明るく高輝度な光を供給できる。しかし、超高圧水銀ランプは、大型で重い駆動回路を必要とする。このため、プロジェクタ本体の小型化、軽量化の妨げとなる。ここで、固体発光素子は超小型、超軽量である。固体発光素子の発光効率は著しく進歩してきているため、固体発光素子はプロジェクタの光源部として好適な素子である(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−42431号公報
プロジェクタの光源部からの光は、空間光変調装置によって変調されて、スクリーン上で画像が形成される。空間光変調装置とは、各画素に照射された照明光の出射方向を画像情報に応じて制御することにより、光を変調して画像を形成する装置のことを言う。空間光変調装置としては、ディジタルマイクロミラーデバイス(テキサスインスツルメンツ社の登録商標。以下、「DMD」という。)等が挙げられる。
上述のように、固体発光素子は超小型、超軽量であり、その発光効率は著しく進歩してきているため、固体発光素子はプロジェクタの光源部として好適な素子である。また、プロジェクタの空間光変調装置としてDMDを用いる場合は、光の損失が少ないという特徴を有する。固体発光素子は、小型であるために素子からの光束量が小さいので、高い照明効率を得るために光の損失は最低限にすることが望ましい。このことから、固体発光素子とDMDとを用いると、プロジェクタのさらなる小型化、軽量化が見込まれる。なお、固体発光素子とDMDとを組み合わせたプロジェクタは従来知られていない。
DMDを構成する可動ミラー素子は、その偏角が最大±12°程度である。このため、DMDに入射して、可動ミラー素子で反射される光は、最大24°のふれ角を有する。このため、固体発光素子は、DMDの変調領域の略中心における法線(以下、「中心軸」という。)に対して±24°の範囲の直線上に配置される必要がある。また、プロジェクタでは、スクリーンに投写される像の収差を低減すること等のために、投写レンズの光軸と、DMDの中心軸とが一致するように配置されている。このように、DMDに対して、固体発光素子を設ける理想的な位置、及び投写レンズを設ける理想的な位置がほぼ決まってしまう。
しかしながら、例えば光量を増加させるためには、複数の固体発光素子を配列することが望ましい。また、フルカラー像を投写するためには、異なる波長領域の光を供給する複数の固体発光素子を用いることが必要となる。上述の理想的な位置に全ての複数の固体発光素子を配置することは困難であるため問題である。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、小型で、明るい投写像を得ることができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光を供給する光源部と、前記光源部からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、前記変調された光を投写する投写レンズとを有し、前記空間光変調装置は、前記空間光変調装置の変調領域の中心軸と前記投写レンズの光軸とが略一致する位置に設けられ、前記光源部からの光のうち主光線が前記変調領域の略中心に入射し、かつ前記空間光変調装置で反射された光のうち前記主光線が前記投写レンズの略中心へ入射するような前記光源部の位置を光源基準位置としたとき、前記光源部は、前記光源基準位置近傍に設けられていることを特徴とするプロジェクタを提供できる。これにより、光源基準位置近傍から光が供給されるため、照明効率を低下させることなく、明るい投写像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記光源部は、第1色光を供給する第1色光用光源部と、第2色光を供給する第2色光用光源部と、第3色光を供給する第3色光用光源部とからなることが望ましい。これにより、フルカラー像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記光源部は、第1色光と第2色光と第3色光とを供給する単一の素子であることが望ましい。これにより、光源部を単一の素子としてパッケージ化することで、光源部全体を小型化、軽量化できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1色光を反射し、前記第2色光を透過させる第1ダイクロイック面と、前記第3色光を反射し、前記第2色光を透過させる第2ダイクロイック面とを有し、前記第1ダイクロイック面と前記第2ダイクロイック面とをX字型に配置したクロスダイクロイックプリズム有し、前記第1色光用光源部からの前記第1色光は、前記クロスダイクロイックプリズムに入射し、前記第1のダイクロイック面で反射された後、前記空間光変調装置側へ射出され、前記第3色光用光源部からの前記第3色光は、前記クロスダイクロイックプリズムに入射し、前記第2のダイクロイック面で反射された後、前記空間光変調装置側へ射出され、前記第2色光用光源部からの前記第2色光は、前記クロスダイクロイックプリズムに入射し、前記第1のダイクロイック面及び前記第2のダイクロイック面を透過した後、前記空間光変調装置側へ射出され、前記第1色光用光源部、第2色光用光源部、第3色光用光源部は、それぞれ前記基準位置に設けられていることが望ましい。これにより、第1色光、第2色光、第3色光のいずれの光も光源基準位置から発せられるように構成できるため、高い照明効率で明るい投写像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1色光を反射し、前記第3色光を透過させるダイクロイック面を有するダイクロイックプリズムを有し、前記第1色光用光源部からの前記第1色光は、前記ダイクロイック面で反射された後、前記空間光変調装置側へ射出され、前記第3色光用光源部からの前記第3色光は、前記ダイクロイック面を透過した後、前記空間光変調装置側へ射出され、前記第2色光用光源部と、前記第1色光用光源部及び前記第3色光用光源部とは、前記投写レンズの光軸に対して略対称な前記基準位置に設けられていることが望ましい。これにより、光源部の配置の自由度が高いので、簡易な構成で良好なカラーバランスの投写像を得ることができる。また、光源部からの光が透過又は反射するダイクロイック面の数を減らすことで光量の損失を低減でき、明るい投写像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1色光及び前記第3色光を透過し、前記第2色光を反射するダイクロイックミラーを有し、前記第1色光用光源部からの前記第1色光と、前記第3色光用光源部からの前記第3色光とは、前記ダイクロイックミラーを透過した後、前記空間光変調装置側へ射出され、前記第2色光用光源部からの前記第2色光は、前記ダイクロイックミラーで反射された後、前記空間光変調装置側へ射出され、前記第1色光用光源部と前記第3色光用光源部とは、前記投写レンズ近傍の前記光源基準位置近傍に設けられ、前記第2色光用光源部は、前記空間光変調装置と略同一面上の前記光源基準位置に設けられていることが望ましい。これにより、光源部の配置の自由度が高いので、簡易な構成で良好なカラーバランスの投写像を得ることができる。また、光源部からの光が透過又は反射するダイクロイック面の数を減らすことで光量の損失を低減でき、明るい投写像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記ダイクロイックミラーは、前記第2色光用光源部からの前記第2色光を前記空間光変調装置の方向へ集光させるような曲率を有することが望ましい。これにより、第2色光用光源部からの第2色光をさらに有効に使用することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ100の概略構成を示す図である。まず、プロジェクタ100の全体について説明した後に、本実施形態に特徴的な構成を説明する。光源部101は、第1色光用光源部であるLED101Rと、第2色光用光源部であるLED101Gと、第3色光用光源部であるLED101Bとからなる。LED101Rは、第1色光である赤色光(以下、「R光」という)を供給する。LED101Gは、第2色光である緑色光(以下、「G光」という)を供給する。LED101Bは、第3色光である青色光(以下、「B光」という)を供給する。これにより、後述する手順でフルカラー像を投写できる。
各色用LED101R、101G、101Bに対応して、照明レンズ102R、102G、102Bが設けられている。照明レンズ102R、102G、102Bは、空間光変調装置103に対して効率良く照明する機能を有する。
空間光変調装置103は、入射した光を画像信号に応じて変調して、射出する。なお、空間光変調装置103としてはティルトミラーデバイスを用いることができる。従来のティルトミラーデバイスの例の一つは、DMDである。空間光変調装置103で変調された光は投写レンズ104の光入射側の開口部に入射する。投写レンズ104は、空間光変調装置103で変調された光をスクリーン105へ投写する。また、照明レンズ102R、102G、102Bは、投写レンズ104の入射瞳の位置に各色光用LED101R、101G、101Bの像を形成するため、空間光変調装置103をケーラー照明することができる。これにより、均一な照明光で空間光変調装置103を照明できる。
空間光変調装置103は、空間光変調装置103の変調領域の中心軸AX1と投写レンズ104の光軸AX2とが略一致する位置に設けられている。そして、仮想の光源部からの光のうち主光線PRが変調領域の略中心位置Cに入射し、かつ空間光変調装置103で反射された光のうち主光線PRが投写レンズ104の略中心へ入射するような仮想の光源部の位置を光源基準位置STDとする。光源基準位置STDから発せられた光は、空間光変調装置103で全て適正に変調されてスクリーン105へ投写される。これに対して、光源基準位置STDから離れた位置から発せられた光は、空間光変調装置103に入射することはできても空間光変調装置103が有効に取り込める角度範囲を外れてしまう場合がある。
この場合、変調された光は投写レンズ104の有効径に入射できないので、照明効率の低下を招いてしまう。
本実施形態では、各色光用LED101R、101G、101Bが、光源基準位置STD近傍に設けられている。各色光用LED101R、101G、101Bの構成を図2に示す。図2は、光源部101と空間光変調装置103とを投写レンズ104の方向から見た図である。なお、簡単のため照明レンズ102の記載は省略する。光源部101を構成する各色光用LED101R、101G、101Bは、それぞれ光源基準位置STDに最も近くなる位置に設けられている。
これにより、光源基準位置STD近傍からR光、G光、B光が供給されるため、照明効率を低下させることなく、明るい投写像を得ることができる。
次に、各色光用LED101R、101G、101Bの点灯時間について説明する。映像の1フレーム間で、LED101R、LED101G、LED101Bの各LEDを順次点灯させて空間光変調装置103を照明する。R光とG光とB光とを順次投写して、全体として白色の投写画像を得るためには、G光の光束量を全体の光束量に対して60%から80%程度にする必要がある。このため、R光用、B光用、及びG光用の各LEDを同数量ずつ配列した場合は、LED101Gの点灯時間を、LED101R、LED101Bの点灯時間よりも長くすることが望ましい。また、例えば、G光用のLED101Gを、R光用やB光用のLED101R、101Bよりも多く配置する場合、G光用のLED101Gの点灯時間は、他のLED101R、101Bの点灯時間と同程度又はそれ以下に短くすることもできる。そして、観察者は、肉眼でR光とG光とB光とを積分した状態で認識できる。これにより、スクリーン105上にフルカラー像を投写できる。
(第1実施形態の変形例)
また、上記第1実施形態の変形例として各色光用のLED101R、101G、101Bをさらに複数のLEDで構成しても良い。複数のR光用LED、複数のG光用LED、複数のB光用LEDを光源基準位置STD近傍にランダムに配置する。そして、各色光用のLEDを上述のように順次間欠的に点灯させる。これにより、スクリーン105上において色むらの低減された投写像を得ることができる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係るプロジェクタ300の概略構成を示す図である。
上記第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、光源部301の構成が上記第1実施形態と異なる。
図4は、光源部301の構成を示す図である。光源部301は、第1色光であるR光を供給するR光用チップ301Rと、第2色光であるG光を供給するG光用チップ301Gと、第3色光であるB光を供給するB光用チップ301Bとを有する単一の素子である。各色光用チップ301R、301G、301Bは光学的に透明な樹脂レンズ部301Lに封入されている。樹脂レンズ部301Lは、凸面形状を有し、屈折作用により各色光用チップ301R、301G、301Bからの光を照明レンズ302の方向へ集光させる機能を有する。照明レンズ302は、照明光を効率良く空間光変調装置103へ導く機能に加えて、光源部301の像を投写レンズ104の入射瞳の位置に形成する機能を有する。これにより、上記第1実施形態と同様にケーラー照明により均一な照明を行うことができる。
光源部301は、上述の構成により、単一の素子でR光、G光、B光を供給できる。また、光源部301は光源基準位置STDの位置に設けられている。これにより、光源部301からの光は、全て空間光変調装置103で適正に変調されうる。この結果、全ての光は投写レンズ104の有効径に入射できるので明るい投写像を得ることができる。また、光源部301を単一の素子としてパッケージ化することで、光源部301全体を小型化、軽量化できる。なお、本実施形態においては各チップ1個ずつとなっているが、これに限られるものではなく、各チップ複数個でも良い。
本実施形態では、映像の1フレーム間で、R光用チップ301R、G光用チップ301G、B光用チップ301Bの各チップを順次点灯させて空間光変調装置103を照明する。上述のようにR光とG光とB光とを順次投写して、全体として白色の投写画像を得るためには、G光の光束量を全体の光束量に対して60%から80%程度にする必要がある。G光用チップ301Gの点灯時間を、R光用チップ301R、B光用チップ301Bの点灯時間よりも長くすることが望ましい。観察者は、肉眼でR光とG光とB光とを積分した状態で認識できる。これにより、スクリーン105上にフルカラー像を投写できる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態に係るプロジェクタ500の概略構成を示す図である。
上記第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態は、図6に示す光源部501近傍の構成が上記第1実施形態と異なる。本実施形態では、クロスダイクロイックプリズム503により、R光用のLED501R、G光用のLED501G、B光用のLED501Bからの光を合成する。クロスダイクロイックプリズム503は、第1色光であるR光を反射し、第2色光であるG光を透過させる第1ダイクロイック面503Rと、第3色光であるB光を反射し、第2色光であるG光を透過させる第2ダイクロイック面503Bとを有し、第1ダイクロイック面503Rと第2ダイクロイック面503BとをX字型に配置した構成である。
R光用のLED501RからのR光は、クロスダイクロイックプリズム503の第1面S1から入射し、第1のダイクロイック面503Rで反射された後、第4面S4から空間光変調装置側103へ射出される。B光用のLED501BからのB光は、クロスダイクロイックプリズム503の第3面S3から入射し、第2のダイクロイック面503Bで反射された後、第4面S4から空間光変調装置103側へ射出される。G光用のLED501GからのG光は、クロスダイクロイックプリズム503の第2面S2から入射し、第1のダイクロイック面503R及び第2のダイクロイック面503Bを透過した後、第4面S4から空間光変調装置103側へ射出される。
R光用のLED501R、G光用のLED501G、B光用のLED501Bは、それぞれクロスダイクロイックプリズム503を介して光源基準位置STDに設けられている。これにより、R光、G光、B光のいずれの光も光源基準位置STDから発せられるように構成できるため、高い照明効率で明るい投写像を得ることができる。なお、本実施形態における各色用LED501R、501G、501Bの点灯時間については上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図7は、第4実施形態に係るプロジェクタ700の概略構成を示す図である。
上記第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、G光用のLED701Gと、R光用のLED701R及びB光用のLED701Bとは、投写レンズ104の光軸AX2に対して略対称な光源基準位置STDに設けられている。
ダイクロイックプリズム703は、第1色光であるR光を反射し、第3色光であるB光を透過させるダイクロイック面703Rを有する。R光用のLED701RからのR光は、ダイクロイック面703Rで反射された後、空間光変調装置103側へ射出される。B光用のLED701BからのB光は、ダイクロイック面703Rを透過した後、空間光変調装置103側へ射出される。また、投写レンズ104の光軸AX2に関して、LED701R、701Bと略対称な光源基準位置STDに配置されたG光用のLED701GからのG光は、照明レンズ702Gを介して空間光変調装置103に入射する。
各色光用のLED701R、701G、701Bのそれぞれに対応して照明レンズ702R、702G、702Bが設けられている。照明レンズ702R、702G、702Bは、上記各実施形態と同様に、各色光用のLED701R、LED701G、LED701Bの像を投写レンズ104の入射瞳の位置に形成する。これにより、空間光変調装置103をケーラー照明により均一に照明できる。
ダイクロイック面は一般に誘電体多層膜を形成して構成されている。ダイクロイック面では、誘電体多層膜の層数や入射光の角度特性により反射光量の損失や透過光量の損失を生ずる場合がある。本実施形態では、R光、G光、B光の3色光のうち、2色光のLED701R、701Bを一方の光源基準位置STDに配置し、残りの1色光のLED701Gを他方の光源基準位置STDに配置している。この構成により、各色光がダイクロイック面を透過又は反射する回数を低減できる。従って、光量の損失を低減できるため、明るい投写像を得ることができる。
次に、各色光用のLEDの点灯時間とタイミングについて説明する。上述のように、R光とG光とB光とを順次投写して、全体として白色の投写画像を得るためには、G光の光束量を全体の光束量に対して60%から80%程度にする必要がある。各色光のLEDを同一出力のものを同一数量設けると、G光の光束量が不足してしまう。このため、図8(a)に示すように、G光用のLED701Gの点灯時間GTを、R光用のLED701Rの点灯時間RTとB光用のLED701Bの点灯時間BTよりも長くする。
また、R光用のLED701RとG光用のLED701GとB光用のLED701Bとの数量配分によっては、G光の光束量を全体の60%から80%程度にするため、G光の階調表現時間GKを、R光階調表現時間RK及びB光階調表現時間BKよりも長くしても良い。この場合、図8(b)に示すように、映像の階調をnビット(nは正の整数)で表現すると、G光階調表現時間GKの単位ビットの長さとR光又はB光の階調表現時間RK、BKの単位ビットの長さとは異なる。ここで、階調表現時間とは、空間光変調装置(ティルトミラーデバイス)が、画像信号によって表される色光の強度(階調)を実現するために必要な時間期間である。
さらに、例えば、G光用のLED701Gを、R光用のLED701RやB光用のLED701Bよりも多く配置する場合、G光用のLED701Gの点灯時間は、他のLED701R、701Bの点灯時間と同程度又はそれ以下に短くすることもできる。
次に、本実施形態における空間光変調装置103であるDMDの動作について説明する。DMDは、複数の可動ミラー素子から構成される。可動ミラー素子は第1の反射位置と第2の反射位置とを択一的に選択できる。R光用のLED701RとB光用のLED701Bとは、可動ミラー素子が第1の反射位置にあるときは、可動ミラー素子への入射光を投写レンズ104の方向に反射し、可動ミラー素子が第2の反射位置にあるときは、入射光を投写レンズ104以外の方向に反射するような位置に設けられている。G光用のLED701Gは、可動ミラー素子が第1の反射位置にあるときは、入射光を投写レンズ104以外の方向に反射し、可動ミラー素子が第2の反射位置にあるときは、入射光を投写レンズ104の方向に反射するような位置に設けられている。
即ち、G光を投写レンズ104の方向へ導くときの可動ミラー素子の反射位置(第2の反射位置)と、R光又はB光を投写レンズ104の方向へ導くときの可動ミラー素子の反射位置(第1の反射位置)とは反対の位置状態である。このため、図8(a)の駆動極性反転時間に示すように、可動ミラー素子のための駆動極性は、G光用のLED701Gと、R光用のLED701R又はB光用のLED701Bとで反転させている。本実施形態のように、光源部の配置の自由度が高ければ、簡易な構成で良好なカラーバランスの投写像を得ることができる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態に係るプロジェクタ900の概略構成を示す図である。
上記第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、R光用のLED901RとB光用のLED901Bとは、投写レンズ104近傍の光源基準位置STD近傍に設けられている。また、G光用のLED901Gは、空間光変調装置103と略同一面上の光源基準位置STDに設けられている。
ダイクロイックミラー910は、第1色光であるR光及び第3色光であるB光を透過し、第2色光であるG光を反射する光学特性を有する。R光用のLED901RからのR光は、照明レンズ902Rを透過した後ダイクロイックミラー910に入射する。同様にB光用のLED901BからのB光は照明レンズ902Bを透過した後ダイクロイックミラー910に入射する。R光とB光とは、ダイクロイックミラー910を透過した後、空間光変調装置103側へ射出される。
次に、G光用のLED901GからのG光は照明レンズ902Gを透過した後、ダイクロイックミラー910に入射する。G光は、ダイクロイックミラー910で反射された後、空間光変調装置103側へ射出される。これにより、光源部901R、901G、901Bの配置の自由度が高いので、簡易な構成で良好なカラーバランスの投写像を得ることができる。また、光源部901R、901G、901Bからの光が透過又は反射するダイクロイック面の数を減らすことで光量の損失を低減でき、明るい投写像を得ることができる。さらに、G光用のLED901は、空間光変調装置103に関して対称的な点線で示す位置901G’に設けても良い。なお、本実施形態における光源部901R、901G、901Bの点灯タイミングは上記第1実施形態と同一である。
次に、上記第5実施形態の変形例を図10に基づいて説明する。本変形例では、ダイクロイックミラー911が、G光を空間光変調装置103の方向へ集光させるような曲率を有する点が上記第5実施形態と異なる。その他の上記第5実施形態と同一の部分には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。これにより、G光用のLED901GからのG光をさらに有効に使用することができる。
なお、上記各実施形態において、光源部である固体発光素子にLEDを用いて説明したが、半導体レーザやエレクトロルミネッセント(EL)素子を固体発光素子として用いても良い。また、上記各実施形態においては、ケーラー照明を行っているが、これに限られるものではない。例えば、照明レンズ102は、光源部101の像を空間光変調装置103上に形成させる直接照明とする構成でも良い。
第1実施形態に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 第1実施形態の光源部と空間光変調装置との構成図。 第2実施形態に係るプロジェクタの構成図。 第2実施形態の光源部の構成図。 第3実施形態に係るプロジェクタの構成図。 第3実施形態の光源部近傍の構成図。 第4実施形態に係るプロジェクタの構成図。 第4実施形態のLEDの点灯タイミング図。 第5実施形態に係るプロジェクタの構成図。 第5実施形態の変形例の構成図。
符号の説明
100…プロジェクタ、101…光源部、101R,101G,101B…LED、STD…光源基準位置、PR…主光線、102,102R,102G,102B…照明レンズ、103…空間光変調装置、C…中心位置、AX1…中心軸、AX2…光軸、104…投写レンズ、105…スクリーン、300…プロジェクタ、301…光源部、301R,301G,301B…チップ、301L…樹脂レンズ部、302…照明レンズ、500…プロジェクタ、501…光源部、501R,501G,501B…LED、503…クロスダイクロイックプリズム、502R,502G,502B…照明レンズ、S1…第1面、S2…第2面、S3…第3面、S4…第4面、503R…第1ダイクロイック面、503B…第2ダイクロイック面、700…プロジェクタ、701R,701G,701B…LED、703…ダイクロイックプリズム、703R…ダイクロイック面、900…プロジェクタ、901R,901G,901B…LED、902R,902G,902B…照明レンズ、910,911…ダイクロイックミラー。

Claims (3)

  1. 第1色光を供給する第1色光用光源部と、第2色光を供給する第2色光用光源部と、第3色光を供給する第3色光用光源部とからなる固体発光素子を用いた光源部と、
    前記光源部からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    前記変調された光を投写する投写レンズと、
    前記第1色光を反射し、前記第3色光を透過させるダイクロイック面を有するダイクロイックプリズムと、を有し、
    前記空間光変調装置は、前記空間光変調装置の変調領域の中心軸と前記投写レンズの光軸とが略一致する位置に設けられたティルトミラーデバイスを用いたものであり、
    前記第1色光用光源部からの前記第1色光は、前記ダイクロイック面で反射された後、前記空間光変調装置側へ射出され、
    前記第3色光用光源部からの前記第3色光は、前記ダイクロイック面を透過した後、前記空間光変調装置側へ射出され、
    所定の位置から射出された光のうち主光線が前記変調領域の略中心に入射し、かつ前記空間光変調装置で反射された光のうち前記主光線が前記投写レンズの略中心へ入射するような前記所定の位置を光源基準位置としたとき、
    前記第2色光用光源部と、前記第1色光用光源部及び前記第3色用光源部とは、前記投写レンズの光軸に対して略対称な前記光源基準位置に設けられており、
    前記ティルトミラーデバイスは複数の可動ミラーから構成され、前記可動ミラー素子は第1の反射位置と第2の反射位置とを択一的に選択でき、前記第1色光用光源部と前記第3色光用光源部とは前記可動ミラー素子が第1の反射位置にあるときに前記可動ミラー素子への前記第1色光と前記第3色光との入射光を前記投写レンズの方向に反射するような位置に設けられており、前記第2色光用光源部は前記可動ミラー素子が第2の反射位置にあるときに前記可動ミラー素子への前記第2色光の入射光を前記投写レンズの方向に反射するような位置に設けられており、
    前記光源部は各色の前記固体発光素子を映像の1フレーム内で順次点灯させて前記空間光変調装置を照明することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記光源部は前記第1色光〜前記第3色光が赤色光、緑色光、青色光であり、前記緑色光の点灯時間が他の色光の点灯時間よりも長いことを特徴とする請求項に記載のプロジェクタ。
  3. 前記各色光用光源部のそれぞれが複数の発光素子で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ。
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