JP4251094B2 - 非同期信号入力装置およびサンプリング周波数変換装置 - Google Patents

非同期信号入力装置およびサンプリング周波数変換装置 Download PDF

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Description

この発明は、機器間で非同期信号を確実に受け渡すために使用される非同期信号入力装置、および同装置を使用したサンプリング周波数変換装置に関する。
ディジタルオーディオ機器等では、32kHz、44.1kHz、48kHz等、様々なサンプリング周波数が使用されている。サンプリング周波数が異なる機器同士をつなぐ場合に、送出側の機器から送出される元信号波形のデータ列を、そのまま受取側機器で読み出すと、出力される信号波形は時間方向に歪んだものとなり、元信号波形は正しく再現されない。そこで、受取側機器では、サンプリング周波数変換装置が使用される。このサンプリング周波数変換装置は、第1のサンプリング周波数の入力データ列を受け取り、この入力データ列に基づき、これと同一の信号波形を描く第2のサンプリング周波数の出力データ列を生成する装置である。
この種のサンプリング周波数変換装置としては、FIFO(First In First Out)を使用したものが本出願人によって提案されている(特許文献1参照)。尚、本明細書中では、特許文献1記載の技術を「従来のサンプリング周波数変換装置」と称する。
特開平11−55075号公報
従来のサンプリング周波数変換装置において、処理対象である入力データ列は、第1のサンプリング周波数と同一周波数の入力クロックにより、順次、FIFOに書き込まれる。一方、サンプリング周波数変換装置では、第2のサンプリング周波数と同一周波数の出力クロックが生成され、この出力クロックに同期して、第2のサンプリング周波数の出力データ列が生成される。ここで、出力データ列は、入力データ列と同一の信号波形を描くものであるが、各々のサンプリング周波数が異なっているため、出力データ列および入力データ列の各々が時間軸上において占める位置(以下、サンプリング点という)は一般的に異なったものとなる。そこで、出力データ列を構成する個々の出力データを求めるために、その出力データのサンプリング点の前後にある所定個数の入力データ(以下、補間用入力データ列という)を用いた補間処理が出力クロックに同期して行われる。この補間処理では、発生すべき出力データのサンプリング点の時間軸上での位置を示す位相情報を求める処理と、この位相情報に対応付けて用意された補間用係数列を補間用入力データ列に畳み込む処理が行われる。位相情報は、出力クロックが発生する度に、ある適正な値の周波数制御情報を累算することにより生成される。この周波数制御情報の累算が繰り返されることにより、その累算結果たる位相情報は順次増加し、位相情報によって示されるサンプリング点が時間軸上を移動する。そして、位相情報によって示されるサンプリング点が、補間用入力データ列における最も新しい入力データのサンプリング点を越すと、出力クロックに同期したタイミングで読み出しクロックが発生され、これにより、FIFOに保存されていた入力データ列のうち最も古いものが読み出される。この読み出された入力データは、補間用入力データ列に追加され、補間用入力データ列中の最も古い入力データは廃棄される。このような処理により、入力データ列と同一信号波形を描く出力データ列が得られる。
ここで、入力データ列のFIFOへの書き込みに用いられる入力クロックの周波数が第1のサンプリング周波数に正確に一致しており、かつ、補間処理のタイミング制御に用いられる出力クロックの周波数が第2のサンプリング周波数に正確に一致している場合には、周波数制御情報として、第1のサンプリング周波数と第2のサンプリング周波数との比に相当する固定値を用いればよい。しかし、入力クロックの周波数精度および出力クロックの周波数精度を如何に厳しくしても、各々を第1および第2のサンプリング周波数に正確に一致させるのには限界がある。このため、例えば入力クロックの周波数が第1のサンプリング周波数よりも高い、あるいは出力クロックの周波数が第2のサンプリング周波数よりも低い、といったことが起こると、FIFO内の残存データ量(読み出し未了の入力データの個数)が時間経過に伴って増大し、やがてFIFOがオーバフローしてしまう。逆に、入力クロックの周波数が第1のサンプリング周波数よりも低い、あるいは出力クロックの周波数が第2のサンプリング周波数よりも高い、といったことが起こると、FIFO内の残存データ量が時間経過に伴って減少し、やがてFIFOがアンダーフローしてしまう。
このような問題を解決するため、従来のサンプリング周波数変換装置には、FIFO内の残存データ量に応じて周波数制御情報を増減することにより、FIFOのオーバフローおよびアンダーフローを防止する非同期信号入力装置が設けられている。
さらに詳述すると、この非同期信号入力装置では、FIFOの残存データ量を目標値と比較し、残存データ量が目標値よりも大きいときには周波数制御情報を増加させることによりFIFOにおける入力データの読み出し速度を増加させ、残存データ量が目標値よりも小さいときには周波数制御情報を減少させることによりFIFOにおける入力データの読み出し速度を減少させていた。このように、非同期信号入力装置では、残存データ量、すなわち、FIFOに書き込まれる入力データとFIFOから読み出される入力データとの位相差の時間平均値を適正な値に収束させる、いわばPLL(Phase Locked Loop)としての動作が行われ、FIFOのオーバフローおよびアンダーフローが防止される。
ところで、従来の非同期信号入力装置では、上述したPLLとしての動作が開始されるとき、FIFOの読み出し速度の初期値が適正な値に設定されていないと、FIFOの残存データ量が目標値を中心として、ある一定の振幅で振動し続ける、ということが確認されていた。この残存データ量の振動は、読み出し速度の初期値と適正値との誤差が大きくなる程、その振幅が大きくなり、サンプリング周波数変換装置の出力データ波形にノイズやゆらぎを与える原因となる。このような不具合を防止するためには、FIFOの読み出し速度の初期値を適正値に極力近づけ、残存データ量の振動の振幅を小さくする必要がある。しかしながら、かかる適正値には個体差があり、あるサンプリング周波数変換装置におけるFIFOの読み出し速度の適正値が分かったとしても、その適正値が、これと同一機種の別のサンプリング周波数変換装置においても適正値である保証はない。従って、従来のサンプリング周波数変換装置においては、個体毎にFIFOの読み出し速度の適正値を求め、その適正値に初期設定する必要があるという問題があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、FIFOの読み出し速度の初期設定を行うことなく、残存データ量の振動を十分に小さく抑制することができる非同期信号入力装置および同装置を使用したサンプリング周波数変換装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、記憶手段と、第1の周波数の入力クロックに従い、入力データを前記記憶手段に書き込む書き込み制御手段と、前記記憶手段に格納された読み出し未了の入力データの残存データ量を検出する残存データ量検出手段と、前記残存データ量の時間的変化を検出するベクトル検出手段と、前記残存データ量検出手段により検出された残存データ量および前記ベクトル検出手段により検出された残存データ量の時間的変化に基づいて、前記残存データ量と目標値との間の誤差を修正量に変換し、該修正量に基づいて周波数制御情報を生成するループフィルタ部と、第2の周波数の出力クロックに同期した読み出し信号を、前記周波数制御情報に応じた時間密度で生成する読み出し信号生成手段と、前記読み出し信号生成手段によって生成された読み出し信号により前記記憶手段から入力データを読み出す読み出し制御手段とを具備し、前記ループフィルタ部は、前記残存データ量検出手段により検出された残存データ量が前記目標値以上であり、かつ前記ベクトル検出手段により検出された残存データ量の時間的変化が減少中を示している場合、または、前記残存データ量検出手段により検出された残存データ量が前記目標値以下であり、かつ前記ベクトル検出手段により検出された残存データ量の時間的変化が増加中を示している場合には、変換する前記修正量を、該修正量に基づいて生成される周波数制御情報が直前に生成された周波数制御情報から変化しない値とすることを特徴とする非同期信号入力装置を提供する。
かかる発明によれば、記憶手段の残存データ量およびその時間的変化に基づいて修正量の制御が行われ、残存データ量の振動が抑制される。
好ましい態様において、前記ベクトル検出手段は、所定個数の残存データ量を記憶する残存データ量記憶手段を有し、前記残存データ量検出手段によって検出された残存データ量と前記残存データ量記憶手段に記憶された最新の残存データ量との間に±2の差があるときに前記残存データ量検出手段によって検出された残存データ量を前記残存データ量記憶手段に格納し、前記残存データ量記憶手段に記憶された所定個数の残存データ量に基づき、前記残存データ量の時間的変化を検出する。
この態様によれば、収束状態における残存データおよび記憶手段におけるデータの読み出し速度の定常振動の振幅を最小に抑えることができる。
好ましい態様において、この発明は、上記非同期信号入力装置と、前記出力クロックが発生する毎に補間情報を生成する手段であり、該補間情報を、前記ループフィルタ部から生成される周波数制御情報に基づいて制御する補間情報生成手段と、前記出力クロックの発生タイミングに対応したデータを、前記読み出し制御手段によって読み出されたデータと前記補間情報生成手段によって生成された補間情報を用いた補間演算により求める補間手段とを具備することを特徴とするサンプリング周波数変換装置として実施される。
以下、図面を参照して、本発明の最良な実施の形態であるサンプリング周波数変換装置について説明する。
図1は、本実施形態に係るサンプリング周波数変換装置の構成を示すブロック図である。
このサンプリング周波数変換装置は、第1のサンプリング周波数fの入力データDinの列を受け取り、この入力データDinの列に基づき、これと同一の信号波形を描く第2のサンプリング周波数fの出力データDoutの列を生成する装置である。このサンプリング周波数変換装置では、出力データ列を生成し、出力するための処理のタイミング制御を行うため、第2のサンプリング周波数fと同一周波数の出力クロックCKoutが、図示しないクロック発生回路により生成される。
サンプリング周波数変換装置は、大別すると、非同期信号入力装置100と、補間部200とにより構成されている。ここで、非同期信号入力装置100は、3つの機能を有している。第1の機能は、第1のサンプリング周波数fの入力データ列を受け取って保存し、補間部200が新たな入力データを必要とするとき、これを出力クロックCKoutに同期したタイミングで補間部200に供給する機能である。第2の機能は、出力クロックCKoutが発生する毎に、補間部200において生成すべき出力データのサンプリング点の位相を表す補間比Δtを更新し、これを補間部200に供給する機能である。第3の機能は、補間比Δtの増分である周波数制御情報を制御する機能である。補間部200は、非同期信号入力装置100を介して供給される入力データを、過去一定個数だけ、補間用入力データ列として記憶し、出力クロックCKoutの発生タイミングにおいて、その時点における補間比Δtによって定まる補間用係数列を補間用入力データ列に畳み込み、出力データを生成する手段である。
次に、非同期信号入力装置100の構成について説明する。
FIFO10は、RAM(Random Access Memory)などにより構成される先入れ先出し形式のバッファであり、32ビットの入力データを最大16個記憶することができる。FIFO10は、外部の送出側機器から供給される入力データDinを、一時的に保存し、古いものから順に補間部200に引き渡す。
書き込み制御部30は、入力データDinのサンプリング周波数fと同一周波数の入力クロックCkinに従って、書き込みアドレスおよび書き込みイネーブル信号WEを生成し、FIFO10に供給する。FIFO10に供給される入力データDinは、書き込みイネーブル信号WEにより、FIFO10内の書き込みアドレスによって指定されるエリアに書き込まれる。
読み出し制御部40は、読み出しクロックCKRがANDゲート41から出力されると、読み出しアドレスおよび読み出しイネーブル信号REを生成し、FIFO10へ供給する。ここで、読み出しアドレスは、FIFO10内に残存している読み出し未了の入力データのうち最も古いものを指定するように制御される。この読み出しアドレスにより指定された入力データは、読み出しイネーブル信号REによりFIFO10から読み出され、補間部200に供給される。ANDゲート41は、読み出し許可信号RPおよび読み出し要求信号RRが与えられたときに読み出しクロックCKRを出力する。なお、読み出し許可信号RPおよび読み出し要求信号RRについては後述する。
残存データ量検出部50は、書き込み制御部30が発生している書き込みアドレスと読み出し制御部40が発生している読み出しアドレスとの差分、すなわち、現時点においてFIFO10に残存する読み出し未了の入力データの個数である残存データ量ΔSを検出する回路である。ベクトル検出回路51は、残存データ量検出部50から出力される残存データ量ΔSの時間的変化を検出し、この時間的変化の態様を示すベクトルdΔSを出力する回路である。
ベクトル検出回路51は、3個のポインタValid0、Valid1およびValid_ptrを有している。ポインタValid_ptrには、現在の残存データ量ΔSが格納される。このポインタValid_ptrの値は、下記式(1)に示す更新条件が満たされると、ポインタValid0に代入され、それまでのポインタValid0の値はポインタValid1に代入される。
Valid_ptr=Valid0±2 ・・・(1)
ポインタValid1は、ポインタValid0の1つ前の残存データ量である。従って、一般的には、Valid0>Valid1の関係にあれば、FIFO10の残存データ量ΔSは増加中であり、Valid0<Valid1であれば、FIFO10の残存データ量ΔSは減少中であるといえる。しかし、残存データ量ΔSが増加状態から減少状態に転じたり、減少状態から増加状態に転じたりすることがあり、そのような変化は、ポインタValid0およびValid1のみから判断することはできない。そこで、本実施形態において、ベクトル検出回路51は、3個のポインタValid0、Valid1およびValid_ptrを参照し、残存データ量ΔSの時間的変化の態様を示すベクトルdΔSを出力するようにしている。なお、詳細については後述する。
残存データ量検出部50から出力される残存データ量ΔSは、FIFO10内のデータの残存データ量を示すと同時に、入力クロックCkinによって最後に書き込まれたデータDinと、読み出しクロックCKRによって最後に読み出されたデータDinとの位相差を示している。また、ベクトル検出回路51から出力されるベクトルdΔSは、この位相差の時間的変化を示している。上述した読み出し制御部40、書き込み制御部30およびANDゲート41と、残存データ量検出部50と、ベクトル検出回路51と、ループフィルタ部60と、可変周波数発振部70は、この位相差を所定の目標位相差に収束させるPLL80を構成している。
ループフィルタ部60は、変換部61、第1全加算器62、第1ラッチ回路63およびリミタ64から構成されている。
変換部61は、図2に示す変換テーブルを記憶しており、この変換テーブルに従い、残存データ量ΔSとベクトルdΔSとを修正量ΔTに変換する。本実施形態において、FIFO10における残存データ量の適正値は「8」である。図2に示すように、残存データ量ΔSが適正値「8」よりも小さく、かつ、残存データ量ΔSが減少中であることをベクトルdΔSが示している場合、変換部61は、残存データ量ΔSと適正値との差分に応じた大きさの負の修正量ΔTを出力する。また、逆に残存データ量ΔSが適正値「8」よりも大きく、かつ、残存データ量ΔSが増加中であることをベクトルdΔSが示している場合、変換部61は、残存データ量ΔSと適正値との差分に応じた大きさの正の修正量ΔTを出力する。修正量ΔTの大きさは、残存データ量ΔSに非線形変換を施した大きさとなる。これに対し、残存データ量ΔSが適正値「8」以下であり、かつ、残存データ量ΔSが減少中であることをベクトルdΔSが示していない場合および残存データ量ΔSが適正値「8」以上であり、かつ、残存データ量ΔSが増加中であることをベクトルdΔSが示していない場合(残存データ量に変化がない場合は時間的変化の傾向が変わりつつある場合を含む)には、変換部61は、値が「0」の修正量ΔTを出力する。
図3(a)〜(d)には、修正量ΔTが「0」とされる例が示されている。図3(a)に示す例では、ポインタVaild_ptrが示す現在の残存データ量ΔSが適正値「8」以下であり、ポインタVaild_ptr、Valid1およびValid0が示すように、残存データ量ΔSは適正値「8」に向かって増加中である。従って、修正量ΔTは「0」とされる。図3(b)に示す例では、ポインタVaild_ptrが示す現在の残存データ量ΔSが適正値「8」以上であり、ポインタVaild_ptr、Valid1およびValid0が示すように、残存データ量ΔSは適正値「8」に向かって減少中である。従って、修正量ΔTは「0」とされる。図3(c)に示すのは、残存データ量ΔSが減少状態から最小値となり、増加状態に転じた例である。この例では、Valid1およびValid0は、Valid0<Valid1であることから、残存データ量ΔSが減少中であることを示している。また、Vaild_ptr≦8であるから、現在の残存データ量ΔSは適正値「8」以下である。ポインタValid1およびValid0だけから判断すると、残存データ量ΔSは減少中であるように見えるが、Vaild_ptr>Valid0であることから、ベクトル検出回路51では、残存データ量ΔSは減少状態から増加状態に切り換わったと判断され、その旨を示すベクトルdΔSが出力される。この場合、修正量ΔTは「0」とされる。図3(d)に示すのは、残存データ量ΔSが増加状態から最大値となり、減少状態に転じた例である。この例では、Valid1およびValid0は、Valid0>Valid1であることから、残存データ量ΔSが増加中であることを示している。また、Vaild_ptr≧8であるから、現在の残存データ量ΔSは適正値「8」以上である。ポインタValid1およびValid0だけから判断すると、残存データ量ΔSは増加中であるように見えるが、Vaild_ptr<Valid0であることから、ベクトル検出回路51では、残存データ量ΔSは増加状態から減少状態に切り換わったと判断され、その旨を示すベクトルdΔSが出力される。この場合、修正量ΔTは「0」とされる。
以上が残存データ量検出部50、ベクトル検出回路51および変換部61によって行われる処理の詳細である。
第1全加算器62は、修正量ΔTと第1ラッチ回路63から供給される値y(n)とに基づき、下記(2)式に示す演算を行う。第1全加算器62の出力データである下記y(n+1)は、第1ラッチ回路63によって、出力クロックCkoutに同期したタイミングでラッチされ、リミタ64によって、ある上限値以下に制限され、ループフィルタ部60の出力である周波数制御情報として、可変周波数発振部70に供給される。
y(n+1)=y(n)+ΔT・・・・・(2)
第1ラッチ回路63は、初期設定が可能な構成となっている。このサンプリング周波数変換装置が動作を開始するとき、第1ラッチ回路63には、初期値y(0)として所定の値が設定される。
可変周波数発振部70は、第2全加算器71と、第2ラッチ回路72と、第3ラッチ回路73と、オーバフロー検出部74とにより構成されている。第2ラッチ回路72は、出力クロックCkoutに同期して第2全加算器71の出力データをラッチし、再び第2全加算器71にフィードバックする。即ち、第2全加算器71は、ループフィルタ部60の出力データとして供給される周波数制御情報y(n)を出力クロックCkout毎に累算する。第2ラッチ回路72の出力は、第2全加算器71にフィードバックされる一方、第3ラッチ回路73によって、出力クロックCKoutの1クロック周期分だけ遅延され、補間比Δtとして補間部200に供給される。
補間比Δtには、上限値があり、周波数制御情報y(t)の累算の結果がこの上限値を越える場合には、その超過分が新たな補間比Δtとなる。オーバフロー検出部74は、第2ラッチ回路72から出力される補間比Δtが低下したとき、すなわち、周波数制御情報y(t)の累算の結果が上限値を越えて、その超過分が新たな補間比Δtとなったと認められるとき、上述した読み出し許可信号RPを出力する。この読み出し許可信号RPは、オーバフロー後の補間値Δtが第3ラッチ回路73から補間部200に供給されるときに、オーバフロー検出部74からANDゲート41および補間部200に送られる。
補間部200は、補間用入力データ列を格納するシフトレジスタを有している。補間部200は、第3ラッチ回路73から供給される補間比Δtに応じた補間用係数列をこのシフトレジスタの各段の出力データに畳み込み、この畳み込み演算結果を出力データDoutとして、出力クロックCKoutに同期したタイミングで出力する。また、補間部200は、データ読み出し許可信号RPを受け取った場合には、出力クロックCKoutに同期したタイミングで読み出し要求信号RRを出力する。この読み出し要求信号RRが出力されると、そのとき読み出し許可信号RPが出力されているため、ANDゲート41から読み出し制御部40に読み出しクロックCKRが送られる。読み出し制御部40は、読み出しアドレスを「1」だけ増加させて、読み出しイネーブル信号REを出力する。この結果、FIFO10における読み出し未了のデータのうち最も古いものが読み出され、補間部200に供給される。補間部200では、このようにしてFIFO10から供給されるデータがシフトレジスタの初段に書き込まれ、シフトレジスタ内の既存のデータは順次後段にシフトされ、最終段のデータは廃棄される。
図4は、本実施形態に係る非同期信号入力装置の動作を示すタイミングチャートである。信号波形のサンプルである入力データDinは、既に述べたように、サンプリング周波数fと同一周波数の入力クロックCkinに同期し、FIFO10に供給される。ここで、FIFO10は、16個のアドレス「A1」〜「A16」に対応した各エリアを持っている。書き込み制御部30は、入力クロックCkinが発生する毎に、書き込みイネーブル信号WEをFIFO10に供給するとともに、その際にFIFO10に与える書き込みアドレスを順次「A1」、「A2」、〜「A16」、「A1」、〜という具合に巡回的に変化させる。このようにして、FIFO10内のアドレス「A1」〜「A16」に対応した各エリアが巡回的に書き込み先として指定され、入力データDinが順次書き込まれる。図4では、FIFO10におけるアドレス「Ax」(x=1〜16)に書き込まれた入力データDinがDin(Ax)と表記されている。
読み出し制御部40は、読み出しクロックCKRがANDゲート41から与えられる毎に、読み出しイネーブル信号REおよび読み出しアドレスをFIFO10に供給する。その際、読み出し制御部40は、読み出しイネーブル信号とともに供給する読み出しアドレスを「A1」、「A2」〜「A16」、「A1」、〜という具合に巡回的に変化させる。
残存データ量検出部50は、FIFO10に対する書き込みアドレスと読み出しアドレスの差分を残存データ量ΔSとして出力する。このΔSは、FIFO10内の残存データ量を表すとともに、FIFO10に書き込まれるデータDinとFIFO10から読み出されるデータDinとの位相差を表している。ベクトル検出回路51は、この残存データ量ΔSの時間的変化の態様を示すベクトルdΔSを出力する。変換部61は、残存データ量ΔSとベクトルdΔSに基づいて修正量ΔTを生成する。ループフィルタ部60における第1全加算器62以降の回路は、このようにして変換部61から順次出力される修正量ΔTを時間軸上において均し、周波数制御情報y(n)として出力する。
可変周波数発振部70は、出力クロックCKoutが与えられる毎に、周波数制御情報y(n)の累算を行い、補間比Δtを算出する。この累算の過程において補間比Δtがオーバフローする毎に、読み出し許可信号RPが発生し、これに伴って読み出しクロックCKRが発生する。読み出しクロックCKRが発生する時間密度は、周波数制御情報y(n)に依存し、周波数制御情報y(n)が大きければ読み出しクロックCKRの時間密度は大きくなり、逆に周波数制御情報y(n)が小さければ読み出しクロックCKRの時間密度は小さくなる。この読み出しクロックCKRの時間密度の変化は、FIFO10における残存データ量ΔSに反映される。すなわち、読み出しクロックCKRの時間密度が増加すると、残存データ量ΔSは減少し、時間密度が減少すると、残存データ量ΔSは増加する。そして、PLL80では、この残存データ量ΔSとその時間的変化の態様を示すベクトルdΔSに基づき、残存データ量ΔSを適正値に収束させる帰還制御が行われる。この帰還制御が行われる結果、読み出しクロックCKRは、第2のサンプリング周波数fと同一周波数の出力クロックCKoutに同期して発生されるものの、その時間密度は、第1のサンプリング周波数f相当のものに収束する。
図4に示す例においては、時刻t、t、t、t,tにおいて出力クロックCKoutが発生している。そして、時刻t、t、t、tでは、出力クロックCKoutに同期して読み出しクロックCKRが発生するが、時刻tでは読み出しクロックCKRが発生しない。このように、本実施形態では、個々の出力クロックCKoutを所々間引いた態様で、第1のサンプリング周波数f相当の時間密度の読み出しクロックCKRが発生されるのである。このようにして発生される読み出しクロックCKRにより、FIFO10内の入力データDinが古いものから順に読み出され、補間部200に供給される。補間部200では、このようにして供給される過去所定個数のデータに、補間比Δtに応じた補間係数列が畳み込まれ、その結果得られる出力データDoutが、第2のサンプリング周波数fの出力クロックCKoutに同期して出力される。
本実施形態の第1の特徴は、以上説明した動作において、周波数制御情報y(n)を変化させる修正量ΔTを生成するに当たり、残存データ量ΔSだけでなく、その時間的変化の態様を示すベクトルdΔSをも考慮に入れた点にある。図5(a)は、従来における修正量ΔTの制御、すなわち、ベクトルdΔSを考慮に入れず、残存データ量ΔSが適正値より大きい場合には残存データ量ΔSと適正値との差分に応じた大きさの正の修正量ΔTを発生し、残存データ量ΔSが適正値より小さい場合には残存データ量ΔSと適正値との差分に応じた大きさの負の修正量ΔTを発生する制御を行った場合のFIFO10の残存データ量ΔSと読み出し速度(読み出しクロックCKRの時間密度)FRを示している。これに対し、図5(b)は、本実施形態における修正量ΔTの制御、すなわち、残存データ量ΔSおよびベクトルdΔSの両方に基づいて修正量ΔTを発生する制御を行った場合のFIFO10の残存データ量ΔSと読み出し速度FRを示している。以下、図5(a)および(b)を参照し、本実施形態の効果を説明する。
図5(a)に示す例では、読み出し速度FRを適正値(すなわち、第1のサンプリング周波数f相当の速度)から所定量ΔFRだけ低い値にする初期値が第1ラッチ回路63に設定された後、サンプリング周波数変換装置が動作を開始している。動作開始直後は、FIFO10の読み出し速度FRは書き込み速度よりも低いので、FIFO10の残存データ量ΔSは増加してゆく。そして、残存データ量ΔSが適正値「8」より大きい間は、残存データ量ΔSと適正値「8」との差分に応じた正の修正量ΔTが発生されるため、周波数制御情報y(n)が増加し、読み出し速度FRが増加する。
残存データ量ΔSは、この読み出し速度FRの変化に対して遅れて変化し、読み出し速度FRが適正値(f)となる付近において、最大値に到達し、そこから減少に転じる(時刻t10a)。しかし、このとき残存データ量ΔSは、適正値「8」より大きいので、依然として正の修正量ΔTが発生される。このため、読み出し速度FRは、増加し続け、残存データ量ΔSが適正値「8」に到達する付近において最大値となる(時刻t11a)。これは、FIFO10の残存データ量ΔSが適正値のときに修正量ΔTが±0とされるからである。このとき、読み出し速度FR>書き込み速度(f)の関係にあるので、FIFO10の残存データ量ΔSは減少し続ける。そして、残存データ量ΔSが適正値「8」より小さい間は、残存データ量ΔSと適正値「8」との差分に応じた負の修正量ΔTが発生されるため、周波数制御情報y(n)が減少し、読み出し速度FRが減少する。
残存データ量ΔSは、この読み出し速度FRの変化に対して遅れて変化し、読み出し速度FRが適正値(f)となる付近において、最小値に到達し、そこから増加に転じる(時刻t12a)。しかし、このとき残存データ量ΔSは、適正値「8」より小さいので、依然として負の修正量ΔTが発生される。このため、読み出し速度FRは、減少し続け、残存データ量ΔSが適正値「8」に到達する付近において最小値となる(時刻t13a)。これは、既に述べたように、FIFO10の残存データ量ΔSが適正値のときに修正量ΔTが±0とされるからである。その後、読み出し速度FR<書き込み速度(f)の関係にあるので、FIFO10の残存データ量ΔSは増加し続ける。これ以降、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRは、各々ある一定の振幅で増減を周期的に繰り返す。この振幅は、読み出し速度FRの初期値に依存することが確認されている。従って、従来技術の下では、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの振幅を軽減するために、読み出し速度FRの初期値を極力適正値に近づける必要があった。
これに対し、本実施形態では、以下説明するように、残存データ量ΔSおよびベクトルdΔSの両方に基づいて修正量ΔTを発生する制御が行われ、この問題が改善される。図5(b)に示す例では、図5(a)と同様、読み出し速度FRを適正値(f)から所定量ΔFRだけ低い値にする初期値が第1ラッチ回路63に設定された後、サンプリング周波数変換装置が動作を開始している。動作開始直後は、FIFO10の読み出し速度FRは書き込み速度よりも低いので、FIFO10の残存データ量ΔSは増加してゆく。そして、残存データ量ΔSが適正値「8」より大きく、かつ、残存データ量ΔSが増加中であることをベクトルdΔSが示している間は、残存データ量ΔSと適正値「8」との差分に応じた正の修正量ΔTが発生されるため、周波数制御情報y(n)が増加し、読み出し速度FRが増加する。
残存データ量ΔSは、この読み出し速度FRの変化に対して遅れて変化する。ところが、残存データ量ΔSは、読み出し速度FRが適正値(f)となる付近において、最大値に到達し、そこから減少に転じる(時刻t10b)。このため、ベクトルdΔSは残存データ量ΔSが増加中であることを示さなくなり、修正量ΔTは「0」とされる。この結果、読み出し速度FRの増加は停止する。以後、残存データ量ΔSが適正値以上であり、かつ、残存データ量ΔSが増加中であることをベクトルdΔSが示さない間は、修正量ΔTは「0」とされ、読み出し速度FRは変化しない。この間、読み出し速度FR>書き込み速度(f)の関係にあるので、FIFO10の残存データ量ΔSは減少し続ける。そして、残存データ量ΔSが適正値「8」よりも減少すると(時刻t11b)、残存データ量ΔSが適正値「8」より小さく、かつ、残存データ量ΔSが減少中であることをベクトルdΔSが示している間、残存データ量ΔSと適正値「8」との差分に応じた負の修正量ΔTが発生される。このため、周波数制御情報y(n)が減少し、読み出し速度FRが減少する。
残存データ量ΔSは、この読み出し速度FRの変化に対して遅れて変化し、読み出し速度FRが適正値(f)となる付近において、最小値に到達し、そこから増加に転じる(時刻t12b)。このとき残存データ量ΔSは、適正値「8」より小さいが、ベクトルdΔSは、もはや残存データ量ΔSが減少中であることを示していないので、修正量ΔTは「0」とされる。この結果、読み出し速度FRの減少は停止する。以後、残存データ量ΔSが適正値以下であり、かつ、残存データ量ΔSが減少中であることをベクトルdΔSが示さない間は、修正量ΔTは「0」とされ、読み出し速度FRは変化しない。この間、読み出し速度FR<書き込み速度(f)の関係にあるので、FIFO10の残存データ量ΔSは増加し続ける。そして、残存データ量ΔSが適正値「8」よりも増加すると(時刻t13b)、残存データ量ΔSが適正値「8」より大きく、かつ、残存データ量ΔSが増加中であることをベクトルdΔSが示している間、残存データ量ΔSと適正値「8」との差分に応じた正の修正量ΔTが発生される。このため、周波数制御情報y(n)が増加し、読み出し速度FRが増加する。これ以降、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRは、増減を周期的に繰り返すが、その際の振幅は次第に減衰してゆく。
これは、残存データ量ΔSが適正値以上であっても、残存データ量ΔSが増加中である期間しか残存データ量ΔSの増加を抑制する正の修正量ΔTが発生されず、残存データ量ΔSが適正値以下であっても、残存データ量ΔSが減少中である期間しか残存データ量ΔSの減少を抑制する負の修正量ΔTが発生されず、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの振動を助長する余分な修正量ΔTが発生されないからである。
以上が本実施形態の第1の特徴の詳細である。
本実施形態の第2の特徴は、ベクトル検出回路51においてポインタValid0およびValid1の更新条件として上記式(1)を採用している点である。以下、上記式(1)を採用していることによってもたらされる効果について説明する。まず、FIFO10の読み出し速度FRの制御の安定化の観点からは、残存データ量ΔSの増加および減少を検出するための閾値を小さくし、残存データ量ΔSの僅かな変化を捉えて、残存データ量ΔSの時間的変化を判定することが望まれる。何故ならば、かかる閾値を小さくすれば、FIFO10の読み出し速度FRが収束した減衰域において残存データ量ΔSの振幅を小さく抑えることができるからである。しかし、残存データ量ΔSは、0,1,2,3,〜といった整数値しか取り得ない。そこで、残存データ量ΔSの変化を検出するための閾値として、最小の整数である1を採用し、更新条件を下記式(3)とすることが考えられる。
Valid_ptr=Valid0±1 ・・・(3)
しかし、残存データ量ΔSは定常状態においても±1の振幅で振動している。従って、このような更新条件を採用した場合、定常的な振動が発生しているに過ぎないのに、残存データ量ΔSの増加と減少が交互に発生していると判断され、実際の残存データΔSの時間的変化とは程遠いベクトルが得られることとなる。そこで、本実施形態では、1の次に小さい整数である2を閾値とし、上記式(1)の更新条件を採用しているのである。
閾値を2より大きくすると、1にする場合とは別の不都合が生じる。図6は、式(1)の更新条件を採用した場合と下記の式(4)の更新条件を採用した場合について、FIFO10の読み出し速度FRと残存データ量ΔSの収束限界を例示している。
Valid_ptr=Valid0±3 ・・・(4)
図6に示す例において、式(4)の更新条件を採用した場合、A点においてFIFO10の残存データ量ΔSの変化が±2の幅の中に収まると、それ以降、ベクトル検出回路51がポインタの更新をしなくなるため、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRをこれ以上適正値に収束させることができなくなる。しかし、式(1)の更新条件を採用した場合には、A点以降においても、ベクトル検出回路51によるポインタの更新が行われるため、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRをさらに適正値に収束させることができる。すなわち、更新条件として式(4)を採用するよりも式(1)を採用した方が、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの収束限界がA点からB点まで延長され、より適正値に収束させることができるのである。
以上のように、本実施形態によれば、残存データ量ΔSおよびその時間的変化を表すベクトルdΔSに基づいて、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの振動の抑制に役立つ期間のみ、振動の抑制のための修正量ΔTが発生されるので、残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの振動の振幅を減衰させることができ、出力データ波形の歪みを防止することができる。また、本実施形態によれば、残存データ量ΔSに±2の変化があることをベクトルdΔSの更新の条件としているので、収束状態における残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの定常信号の振幅を最小に抑えることができる。
なお、以上説明した実施形態では、ベクトル検出回路51は、3個のポインタを用いて、残存データ量ΔSの時間的変化の態様として、増加中、減少中、増加から減少への転換、減少から増加への転換の4態様を検出した。しかし、ベクトル検出回路51に2個のポインタのみを設け、増加中、減少中の2態様のみを検出し、変換部61において次のような修正量ΔTの制御を行うようにしてもよい。
a.ΔSが適正値より大きく、かつ、増加中の場合は正の修正量ΔTを発生する。
b.ΔSが適正値以上であり、かつ、減少中の場合は修正量ΔTを「0」にする。
c.ΔSが適正値より小さく、かつ、減少中の場合は負の修正量ΔTを発生する。
d.ΔSが適正値以下であり、かつ、増加中の場合は修正量ΔTを「0」にする。
本発明の実施形態に係るサンプリング周波数変換装置の構成を示すブロック図である。 同装置における変換テーブルを示す図である。 同装置において修正量ΔTが「0」とされる例を示す図である。 同装置の動作を示すタイミングチャートである。 同装置におけるFIFOの残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの時間的変化を示す図である。 同装置におけるベクトルの更新条件とFIFOの残存データ量ΔSおよび読み出し速度FRの収束限界の関係を示す図である。
符号の説明
10…FIFO、200…補間部、30…書き込み制御部、40…読み出し制御部、50・・・残存データ量検出部、51…ベクトル検出回路、60…ループフィルタ部、61…変換部、62…第1全加算器、63…第1ラッチ回路、64…リミタ、70…可変周波数発振部、71…第2全加算器、72…第2ラッチ回路、73…第3ラッチ回路、74…オーバフロー検出部、80…PLL(位相同期ループ)。

Claims (3)

  1. 記憶手段と、
    第1の周波数の入力クロックに従い、入力データを前記記憶手段に書き込む書き込み制御手段と、
    前記記憶手段に格納された読み出し未了の入力データの残存データ量を検出する残存データ量検出手段と、
    前記残存データ量の時間的変化を検出するベクトル検出手段と、
    前記残存データ量検出手段により検出された残存データ量および前記ベクトル検出手段により検出された残存データ量の時間的変化に基づいて、前記残存データ量と目標値との間の誤差を修正量に変換し、該修正量に基づいて周波数制御情報を生成するループフィルタ部と、
    第2の周波数の出力クロックに同期した読み出し信号を、前記周波数制御情報に応じた時間密度で生成する読み出し信号生成手段と、
    前記読み出し信号生成手段によって生成された読み出し信号により前記記憶手段から入力データを読み出す読み出し制御手段と
    を具備し、
    前記ループフィルタ部は、前記残存データ量検出手段により検出された残存データ量が前記目標値以上であり、かつ前記ベクトル検出手段により検出された残存データ量の時間的変化が減少中を示している場合、または、前記残存データ量検出手段により検出された残存データ量が前記目標値以下であり、かつ前記ベクトル検出手段により検出された残存データ量の時間的変化が増加中を示している場合には、変換する前記修正量を、該修正量に基づいて生成される周波数制御情報が直前に生成された周波数制御情報から変化しない値とする
    ことを特徴とする非同期信号入力装置。
  2. 前記ベクトル検出手段は、所定個数の残存データ量を記憶する残存データ量記憶手段を有し、前記残存データ量検出手段によって検出された残存データ量と前記残存データ量記憶手段に記憶された最新の残存データ量との間に±2の差があるときに前記残存データ量検出手段によって検出された残存データ量を前記残存データ量記憶手段に格納し、前記残存データ量記憶手段に記憶された所定個数の残存データ量に基づき、前記残存データ量の時間的変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の非同期信号入力装置。
  3. 請求項1または2に記載の非同期信号入力装置と、
    前記出力クロックが発生する毎に補間情報を生成する手段であり、該補間情報を、前記ループフィルタ部から生成される周波数制御情報に基づいて制御する補間情報生成手段と、
    前記出力クロックの発生タイミングに対応したデータを、前記読み出し制御手段によって読み出されたデータと前記補間情報生成手段によって生成された補間情報を用いた補間演算により求める補間手段と
    を具備することを特徴とするサンプリング周波数変換装置。
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