JP4250909B2 - 半導体素子の分離方法および転写方法 - Google Patents

半導体素子の分離方法および転写方法 Download PDF

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    • H01L33/0095Post-treatment of devices, e.g. annealing, recrystallisation or short-circuit elimination

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子の分離方法及び転写方法に関し、特に微細化された半導体素子を製造する際に適用して好適な半導体素子の分離方法および転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の半導体材料を用いた光電子デバイスが開発・実用化されているが、それらの中に、例えばGaAsベースのデバイスがある。これらGaAsベースのデバイスを光電子デバイスとして用いて例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode、以下LEDと呼ぶ。)アレイを形成する場合には、そのデバイスに光学的なアクセスを提供するために、GaAs基板を取り除く必要がある。
【0003】
ここで、GaAsベースのデバイスを光電子デバイスとして用いて、LEDアレイを形成する従来の方法について説明する。
【0004】
まず、図20に示すようにGaAs基板101上に例えばAlGaInP系のLEDを構成する積層構造体102を形成する。具体的には、図21に示すようにGaAs基板101上にn型GaAsコンタクト層103、n型AlGaInPクラッド層104、AlGaInP活性層105、p型AlGaInPクラッド層106、およびp型GaAsコンタクト層107を例えば有機金属化学気相成長層(MOCVD)法により順次成長させる。
【0005】
次に、図22に示すようにGaAs基板上に形成した積層構造体102を表側、すなわちGaAs基板101と反対側からウエットエッチングを行いLEDの素子分離を行う。具体的には、まず、p型GaAsコンタクト層107のみの選択エッチングを行う。次いで、AlGaInPの選択エッチング、すなわちp型AlGaInPクラッド層106、AlGaInP活性層105、n型AlGaInPクラッド層104の選択エッチングをおこなう。次いで、n型GaAsコンタクト層103の選択エッチングを行い、図23のようにLED素子108の素子分離を行う。
【0006】
次に、例えばサファイア基板等の転写基板110上に接着剤により接着層109を形成し、図24に示すように該接着層109と素子分離したLED素子108とが対向するようにGaAs基板101を転写基板110に貼り合わせる。
【0007】
そして、図25に示すようにGaAs基板101をラッピングおよびウエットエッチングすることによりGaAs基板101を除去して転写基板110へのLED素子108の転写が完了し、LEDアレイ111が形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、GaAs基板101は通常100μm程度の厚みをウエットエッチングにより除去するため、上述したような従来の方法では面内のエッチングむらによりLED素子108がエッチング液に曝されている時間が長くなる。すなわち、従来の方法の場合、エッチングが早く進んだ部分では、エッチングの進行が遅いためにGaAs基板101がなかなか除去されない部分のエッチングが終了するまでエッチング液に曝されることになる。このため、n型コンタクト層103は部分的にエッチングされて表面状態が均一なLED素子108が形成できず、さらにLED素子108ごとにエッチング状態にばらつきが生じるため均一なLEDアレイ111が形成できない。また、図26に示すように例えばアンモニア水と過酸化水素水との混合液などからなる、GaAs基板101のエッチング液がLED素子108と接着層109との界面から染み込み、AlGaInP活性層105やp型GaAsコンタクト層107にダメージを与えてしまうという問題がある。
【0009】
そこで、このような問題を解決する方法として、図27に示すようにGaAs基板101とn型GaAsコンタクト層103との間にAlGaInPからなるエッチング停止層112を設ける方法が提案されている。
【0010】
しかしながら、n型GaAsコンタクト層103は薄い層であるため、該n型GaAsコンタクト層103に欠陥等がある場合には、p型AlGaInPクラッド層106、AlGaInP活性層105、n型AlGaInPクラッド層104のエッチング時に、n型GaAsコンタクト層103の欠陥を通してエッチング液が染み出し、AlGaInPからなるエッチング停止層112がエッチングされてしまうという問題がある。この場合、裏面からGaAs基板101のエッチングを行う際にエッチング液がエッチング停止層112のエッチングされた部分から素子側に染み出し、素子の構成部を侵食するなどの悪影響を与える。
【0011】
また、エッチング停止層112が例えばAlGaAsからなる場合には、AlGaAsの酸化やGaAs基板101のエッチング終了後にエッチング停止層112表面への生成物の付着などにより、GaAs基板101のエッチング後に清浄で均一な面を得ることが難しいという問題がある。
【0012】
そして、これらの問題は、LED素子108が微細化されるに従って顕著になるため、LED素子108の微細化を阻む要因の一つとなっている。
【0013】
そこで、本発明は上述した従来の実情に鑑みて創案されたものであり、半導体素子が微細化された場合においても素子にダメージを与えることなく、均一で良好な品質を有する半導体素子を製造するための半導体素子の分離方法およびこれを用いた素子の転写方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成する本発明に係る半導体素子の分離方法は、GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、第2のエッチング停止層側をGaAs層とする半導体積層構造体とを形成する工程と、次に、第2のエッチング停止層を利用して、半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程と、次に、第1のエッチング停止層を利用して、GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層を利用して、第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程とを有する。半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsにより構成し、n型クラッド層及びp型クラッド層をAlGaInPにより構成し、活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する。
【0015】
また、以上の目的を達成する本発明に係る他の半導体素子の分離方法は、GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、第2のエッチング停止層側をGaAs層とする半導体積層構造体とを形成する工程と、次に、第1のエッチング停止層を利用して、GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層を利用して、第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程とを有する。半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsにより構成し、n型クラッド層及びp型クラッド層をAlGaInPにより構成し、活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する。
【0016】
また、以上の目的を達成する本発明に係る半導体素子の転写方法は、GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、第2のエッチング停止層側をGaAs層半導体積層構造体とを形成する工程と、次に、第2のエッチング停止層を利用して、半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程と、次に、半導体素子を挟むように前記GaAs基板を転写基板に貼り合わせる工程と、次に、第1のエッチング停止層を利用して、GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層を利用して、第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程とを有する。半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsより構成し、n型クラッド層及びp型クラッド層をAlGaInPにより構成し、活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する。
【0017】
そして、以上の目的を達成する本発明に係る他の半導体素子の転写方法は、GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、第2のエッチング停止層側をGaAs層とする半導体積層構造体とを形成する工程と、次に、半導体積層構造体を挟むようにGaAs基板を転写基板に貼り合わせる工程と、次に、第1のエッチング停止層を利用して、GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層を利用して、第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、次に、半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程とを有する。半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsにより構成し、n型クラッド層及びp型クラッド層をAlGaInPにより構成し、活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する。
【0018】
以上のような本発明に係る半導体素子の分離方法および半導体素子の転写方法においては、基板と半導体積層構造体との間に2層からなるエッチング停止層を介在させ、該エッチング停止層を用いて基板上に形成された半導体積層構造体をウエットエッチングにより分離し、また転写する。
【0019】
これにより、本発明に係る半導体素子の分離方法および半導体素子の転写方法では、上述した各除去工程が全て完全選択エッチングとされる。すなわち、本発明においては、基板の表面から、もしくは裏面からウエットエッチングを行う場合のいずれにおいても上述した除去工程が完全選択エッチングとされる。
【0020】
したがって、各工程においては所定の層のみが確実にエッチング除去されるため選択性の高いエッチングが可能となり、基板やエッチング停止層の除去工程においてエッチング液が素子側に染み出し、素子部を侵食するような不具合の発生が防止される。また、面内で均一な素子分離エッチングが可能となるため、各素子の形状を均一にすることができ、その結果、特性の均一な半導体素子アレイが得られる。
【0021】
すなわち、本発明に係る半導体素子の分離方法および半導体素子の転写方法においては、他の層を侵食する等の不具合の発生が防止され、他の層に悪影響を与えることなく所望の層のみが均一且つ確実に除去される。その結果、特性の均一な半導体素子が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る半導体素子の分離方法および転写方法を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の図面においては、理解の容易のため、実際の縮尺とは異なる場合がある。また、本発明は下記の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0023】
図1は、本発明を適用して形成したマイクロLEDアレイを示す断面図である。マイクロLEDアレイ1(以下、単にLEDアレイ1と呼ぶ。)は、素子分離されたマイクロLED素子3(以下、単にLED素子3と呼ぶ。)が接着剤からなる接着層4により転写基板2上に接着されて形成されている。ここで、各LED素子3は、図2に示すように転写基板側からp型コンタクト層11、p型クラッド層12、活性層13、n型クラッド層14、およびn型コンタクト層15が順次積層されている。ここで、p型コンタクト層11はGaAsからなり、p型クラッド層12はAlGaInPからなり、活性層13はAlGaInPからなり、n型クラッド層14はAlGaInPからなり、n型コンタクト層15はGaAsからなる。
【0024】
このように構成されたLED素子3においては、後述するGaAs基板の除去後にLEDの裏面側からnコンタクトを取ることができる。これにより、n型コンタクト層においてn型コンタクトを取るための面方向への突出部、すなわちコンタクト部を形成する必要がなく、また、表側からp、n両方のコンタクト配線を設ける必要がないため、プロセスマージンが大きなものとされ、LEDの微小化を図ることが可能である。
【0025】
また、LED素子3は、n型コンタクト層15の表面が均一で清浄な面とされ、良好な品質を有するLED素子とされている。そして、このように形成されたLED素子3が均一に配列されることによりLEDアレイ1が構成されている。
【0026】
このようなマイクロLEDアレイ1は、以下のようにして作製することができる。
【0027】
まず、図3に示すようにGaAs基板16上に、第1のエッチング停止層17を例えばAlGaInPにより形成し、該第1のエッチング停止層17上に第2のエッチング停止層18を例えばAlGaAsにより形成する。
【0028】
ここで、第1のエッチング停止層17は、GaAs基板16に対して高いエッチング選択比を有する材料により構成する。このような材料で第1のエッチング停止層17を構成することにより、後述するようにGaAs基板16を確実に選択エッチングすることができる。そして、このような材料の中でも、後述するようにGaAs基板16をウエットエッチングにより除去する際に、エッチング終了後にエッチング停止層17表面へ生成物が付着することなどがなく、GaAs基板16のエッチング後に清浄で均一なエッチング終了面を得ることができる材料が好ましい。このような材料としては、例えば組成が(AlGa1−x0.51In0.49P(0≦x≦1)で表されるものを用いることができる。
【0029】
また、第2のエッチング停止層18は、n型コンタクト層15に対して高いエッチング選択比を有する材料により構成する。このような材料で第2のエッチング停止層18を構成することにより、後述するようにn型コンタクト層15を確実に選択エッチングすることができる。そして、このような材料の中でも、後述するようにp型クラッド層12、活性層13およびn型クラッド層14のウエットエッチングにおいてもこれらの層に対して高いエッチング選択比を有する材料が好ましい。このような材料としては、例えば組成がAlGa1−xAs(0<x≦1)で表されるものを用いることができる。
【0030】
また、第1のエッチング停止層17および第2のエッチング停止層18の膜厚は、0.1μm〜2μmとすることが好ましい。第1のエッチング停止層17および第2のエッチング停止層18の膜厚が薄すぎる場合には、エッチング停止層としての機能を十分に発揮できない虞がある。また、第1のエッチング停止層17および第2のエッチング停止層18の膜厚が厚すぎる場合には、後述するエッチング停止層のエッチングの際にエッチングむらが生じてしまい、均一なエッチングが行えない虞がある。
【0031】
したがって、第1のエッチング停止層17および第2のエッチング停止層18の膜厚を上記のような範囲とすることにより、エッチング停止層としての機能を十分に発揮することができ、また、エッチング停止層を除去する際に、エッチングむらが生じることなく、均一且つ確実にエッチング停止層を除去することができる。
【0032】
次に、図4に示すように第2のエッチング停止層18上にコンタクト層を含めてAlGaInP系のLEDを構成する半導体積層構造体(以下、単に積層構造体と呼ぶ。)19を形成する。具体的には、図5に示すように第2のエッチング停止層18上に、n型コンタクト層15としてGaAsを、n型クラッド層16としてAlGaInPを、活性層13としてAlGaInPを、p型クラッド層12としてAlGaInPを、そしてp型コンタクト層11としてGaAsを、例えば有機金属化学気相成長層(MOCVD)法により順次成長させる。
【0033】
なお、n型コンタクト層105であるGaAsはAlGaInP系の素子で発光される波長の光を吸収するため、LED素子3の発光効率を低下させないために極力膜厚を薄く形成することが好ましく、例えば1nm〜50nm程度とすることが好ましい。
【0034】
次に、図6に示すように第2のエッチング停止層18上に形成した積層構造体19を表側、すなわちGaAs基板16と反対側から素子分離エッチングとしてウエットエッチングを行い、LEDの素子分離を行う。
【0035】
具体的には、まず、p型コンタクト層11のみ、すなわちGaAsのみの選択エッチングを行う。次いで、p型クラッド層12、活性層13、およびn型クラッド層14の選択エッチング、すなわちAlGaInPの選択エッチングをおこなう。次いで、n型コンタクト層15、すなわちGaAsの選択エッチングを行う。このような選択エッチングを行うことにより例えば図7に示すように積層構造体19をエッチングすることができる。
【0036】
ここで、n型コンタクト層15は薄い層であるため、n型コンタクト層15に欠陥等がある場合には素子分離のp型クラッド層12、活性層13、およびn型クラッド層14の選択エッチングにおいて、n型コンタクト層15の欠陥等を通してエッチング液が通過してしまう虞がある。そして、エッチング停止層がAlGaInPからなる一層のみである場合には、該エッチング液によりエッチング停止層がエッチングされてしまう。
【0037】
このような現象が生じた場合、GaAs基板16を除去するために裏側、すなわちGaAs基板16側からエッチングを行った際に、エッチング停止層のエッチングされた部分からエッチング液が素子側に通過してしまい、n型コンタクト層15や活性層等の素子部を侵食して素子部にダメージを与えてしまう。
【0038】
しかしながら、本発明においては、エッチング停止層がエッチング停止層17とエッチング停止層18との二層構造とされており、n型コンタクト層15に隣接するエッチング停止層18が、p型クラッド層12、活性層13、およびn型クラッド層14に対して高いエッチング選択比を有する材料であるAlGaAsにより構成されている。
【0039】
これより、n型コンタクト層15に欠陥等があった場合においても、p型クラッド層12、活性層13、およびn型クラッド層14の選択エッチングにおいてエッチング停止層18がエッチング液によりエッチングされることがない。したがって、GaAs基板16を除去するために裏側、すなわちGaAs基板16側からエッチングを行っても、エッチング停止層のエッチングされた部分からエッチング液が素子側に通過し、素子部を侵食するような不具合が発生することを防止することができる。
【0040】
また、n型コンタクト層15の選択エッチングは、エッチング停止層18がn型コンタクト層15に対して高いエッチング選択比を有する材料であるAlGaAsにより構成されているため、エッチング停止層18で確実に停止する。
【0041】
ここで、p型コンタクト層11の選択エッチング、すなわちGaAsの選択エッチングは、例えばリン酸と過酸化水素水と水との混合溶液をエッチング液としてウエットエッチングを行う。
【0042】
また、p型クラッド層12、活性層13、およびn型クラッド層14の選択エッチング、すなわちAlGaInPの選択エッチングは、例えば塩酸と酢酸との混合溶液をエッチング液としてウエットエッチングを行う。
【0043】
そして、n型コンタクト層、すなわちGaAsの選択エッチングは、例えばリン酸と過酸化水素水と水との混合溶液をエッチング液としてウエットエッチングを行う。このような混合溶液をエッチング液として用いることにより、各工程において所望の層のみを効率良く、且つ精度良くエッチングすることができ、選択エッチングを確実に行うことができる。
【0044】
次に、例えばサファイア基板等の転写基板2上に接着剤により接着層4を形成し、図8に示すように該接着層4と素子分離したLED素子3とを挟んだ状態でGaAs基板16を転写基板2に貼り合わせる。
【0045】
そして、GaAs基板16に対して裏面、すなわちLED素子3と反対側からラッピングおよびウエットエッチングを施すことにより図9に示すようにGaAs基板16を除去する。GaAs基板16の厚みが例えば350μm程度の場合には、例えばラッピングにより250μm程度の厚みを除去し、残りの100μm程度をウエットエッチングにより除去する。
【0046】
ここで、従来の方法では、GaAs基板の除去において100μm程度の厚みをウエットエッチングにより除去する場合、面内のエッチングむらの発生によりエッチング液に曝されている時間が長くなる。すなわち、GaAs基板のエッチングが早く進んだ部分では、エッチングの進行が遅いためにGaAs基板がなかなか除去されない部分のエッチングが終了するまでエッチング液に曝されることになる。これにより、GaAs基板のエッチング液の選択によってはn型コンタクト層が部分的にエッチングされて均一なLEDアレイを形成できなくなる虞があり、また、GaAs基板のエッチング液がLED素子と接着層との界面から染み込み、活性層やp型コンタクト層を侵食し、ダメージを与えてしまう。
【0047】
しかしながら、本発明においては、LED素子3とGaAs基板16との間にエッチング停止層17,18が存在するため、GaAs基板16のエッチング液がLED素子3側に侵入することがなく、LED素子3や接着層4に接触することがない。これにより、本発明においては、n型コンタクト層の部分的なエッチングに起因した不均一なLED素子3の発生や、エッチング液の染み込みに起因して活性層13やp型コンタクト層11が侵食され、ダメージを受けることが防止される。
【0048】
そして、本発明においては、エッチング停止層をエッチング停止層17とエッチング停止層18との二層構造とし、GaAs基板16に隣接するエッチング停止層17をGaAs基板16に対して高いエッチング選択比を有する材料であるAlGaInPにより構成している。これにより、エッチング停止層17がエッチングされることなく、GaAs基板16のエッチングを確実にエッチング停止層17で停止させることができ、選択性の高いエッチングによりGaAs基板16のみを確実に除去することができる。
【0049】
また、エッチング停止層17を例えばAlGaAsにより構成した場合、AlGaAsの酸化やGaAs基板16のエッチング終了後にエッチング停止層17表面への生成物の付着などにより、GaAs基板16のエッチング後に清浄で均一な面を得ることは難しい。ここで、GaAs基板16のエッチング後に清浄で均一な面が得られず不均一となってしまうと、これに起因してこの後の工程においても不均一状態が残ってしまい、最終的なLED素子3自体が不均一なものとなってしまう。
【0050】
しかしながら、本発明においては、エッチング停止層17をAlGaInPにより構成しているため、容易に清浄なエッチング終了面を得ることができる。すなわち、エッチング停止層17をAlGaInPで構成することにより、GaAs基板16のエッチング終了後にエッチング停止層17表面へ生成物が付着することなどがなく、GaAs基板16のエッチング後に清浄で均一なエッチング終了面を得ることができる。その結果、後の工程に悪影響を及ぼすこともなく、均一なLED素子3を得ることができる。
【0051】
また、上述したようにp型クラッド層12、活性層13、およびn型クラッド層14の選択エッチングにおいてエッチング停止層17,18がエッチングされることがないため、GaAs基板16のエッチング液がLED素子3側に染み込み、LED素子3に悪影響を及ぼすことがない。
【0052】
GaAs基板16のエッチングは、例えばアンモニア水と過酸化水素水との混合溶液エッチング液としてウエットエッチングを行う。
【0053】
次に、裏面、すなわちLED素子3と反対側から第1のエッチング停止層17のみ、すなわちAlGaInPのみの選択エッチングを行い、図10に示すように第1のエッチング停止層17を除去する。第1のエッチング停止層17の選択エッチングは、例えば塩酸をエッチング液としてウエットエッチングを行う。ここで、第1のエッチング停止層17は、0.1μm〜2μm程度の薄い膜により形成されているため、面内のエッチングむらを生じることなく除去することが可能であり、均一で清浄なエッチング終了面を得ることができる。
【0054】
次に、裏面、すなわちLED素子3と反対側から第2のエッチング停止層18のみ、すなわちAlGaAsのみの選択エッチングを行い、図11に示すように第2のエッチング停止層18を除去する。第2のエッチング停止層18の選択エッチングは、例えばフッ酸をエッチング液としてウエットエッチングを行う。ここで、第2のエッチング停止層18は、0.1μm〜2μm程度の薄い膜により形成されているため、面内のエッチングむらを生じることなく除去することが可能であり、均一で清浄なエッチング終了面を得ることができる。
【0055】
以上により、GaAs基板16上に形成したLED素子3を素子分離し、転写基板2に転写してマイクロLEDアレイ1を形成することができる。そして、本発明においては、上述したような構成、および操作を用いることにより、GaAs基板16の表面、裏面の両面からのエッチング工程を全て完全選択エッチングとすることができ、プロセスの容易化、信頼性の向上を図ることができ、また、マイクロLEDアレイの均一化を図ることが可能である。そして、本発明を利用することにより、従来よりもさらに微細なマイクロLEDを簡便且つ確実に形成することが可能であり、これにより、さらに微細なマイクロLEDアレイの形成が実現可能となる。
【0056】
上記においては、活性層がAlGaInPにより構成されている場合を例に説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、GaInPにより構成された活性層をクラッド層で挟んだ構造としても良く、上記と同様に本発明の効果を得ることが可能である。また、本発明は、上述したLEDに限られるものではなく、半導体レーザ等の半導体素子にも適用可能である。そして、上記においては、GaAs基板上に半導体素子を形成する場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばSi基板上に半導体素子を形成する場合にも適用可能である。
【0057】
また、上記においては、図2に示すようにエッチング停止層がすべて除去されたLED素子3を例に説明したが、本発明は上記の構造に限定されるものではない。例えばLED素子3において、表側、すなわちp型コンタクト層11側からpコンタクトおよびnコンタクトの両方を取る場合には、図12に示すようにn型コンタクト層15を広めに形成してコンタクト部とする。しかしながら、n型コンタクト層15は、非常に薄いため機械的強度が低く、外部からの衝撃や圧力等により破損し易い。
【0058】
そこで、第2のエッチング停止層18を、n型コンタクト層15を支持する層としてn型コンタクト層15と略同等の大きさに残しても良い。このような構成とすることによりLED素子3の機械的強度を向上させることができ、外部からの衝撃、圧力等に対しても破損しづらい高い強度を得ることが可能となり、確実にn型コンタクトを取ることが可能となる。この場合、第2のエッチング停止層18には、光透過性が要求されるが、AlGaAsのAl成分を増加させることにより第2のエッチング停止層18をほぼ透明とすることが可能であり、LED素子3の機能に影響を及ぼすような不都合が生じることはなく、良好な品質を有するLED素子3を構成することが可能である。
【0059】
また、上記においては、表側、すなわちGaAs基板16と反対側から素子分離エッチングとしてp型コンタクト層11、p型クラッド層12、活性層13、n型クラッド層14、およびn型コンタクト層15の選択エッチングを行い、転写を行ったが、素子分離エッチングは、裏面、すなわちGaAs基板16から行っても良い。
【0060】
この場合は、まず上記と同様にして図13に示すようにGaAs基板16上に第1のエッチング停止層17および第2のエッチング停止層18を形成し、さらに図14に示すように該第2のエッチング停止層18上にLEDを構成する積層構造体19を形成する。そして、積層構造体19を形成した後、図15に示すように該積層構造体19と転写基板2とを対向させてGaAs基板16を接着層4を形成した転写基板2に貼り合わせる。そして、上記と同様にして図16に示すようにGaAs基板16をラッピング及びウエットエッチングにより除去し、次いで図17に示すように第1のエッチング停止層17をエッチング除去し、さらに図18に示すように第2のエッチング停止層18をエッチング除去する。その後、上記とは反対の順序で、図19に示すように積層構造体19、すなわちn型コンタクト層15、n型クラッド層14、活性層13、p型クラッド層12およびp型コンタクト層11を除去し、素子分離を行う。これにより積層構造体19の素子分離を行い、LED素子3を転写基板2に転写することができる。
【0061】
また、GaAs基板16を転写基板2に貼り合わせる際の接着層として上述した接着剤の他にも、粘着材を用いて貼り合わせても良く、また、LED素子3と転写基板2とを直接ウエハ融着により貼り合わせても良い。
【0062】
【発明の効果】
本発明に係る半導体素子の分離方法は、基板上に形成された半導体積層構造体をウエットエッチングにより分離する半導体素子の分離方法において、上記基板と上記半導体積層構造体との間に2層からなるエッチング停止層を介在させ、上記半導体積層構造体をエッチングにより素子分離した後、上記基板をエッチングにより除去し、さらに上記2層からなるエッチング停止層を順次エッチング除去するものである。
【0063】
また、本発明に係る他の半導体素子の分離方法は、基板上に形成された半導体積層構造体をウエットエッチングにより分離する半導体素子の分離方法において、上記基板と上記半導体積層構造体との間に2層からなるエッチング停止層を介在させ、上記基板をエッチングにより除去した後、上記2層からなるエッチング停止層を順次エッチング除去し、さらに上記半導体積層構造体をエッチングにより素子分離するものである。
【0064】
また、本発明に係る半導体素子の転写方法は、基板上に形成された半導体積層構造体をウエットエッチングにより分離して転写する半導体素子の転写方法において、上記基板と上記半導体積層構造体との間に2層からなるエッチング停止層を介在させ、上記半導体積層構造体をエッチングにより素子分離し、上記半導体積層構造体を挟むように上記基板を転写基板に貼り合わせた後、上記基板をエッチングにより除去し、さらに上記2層からなるエッチング停止層を順次エッチング除去するものである。
【0065】
また、本発明に係る他の半導体素子の転写方法は、基板上に形成された半導体積層構造体をウエットエッチングにより分離して転写する半導体素子の転写方法において、上記基板と上記半導体積層構造体との間に2層からなるエッチング停止層を介在させ、上記半導体積層構造体を挟むように上記基板を転写基板に貼り合わせ、上記基板をエッチングにより除去した後、上記2層からなるエッチング停止層を順次エッチング除去し、さらに上記半導体積層構造体をエッチングにより素子分離するものである。
【0066】
以上のような本発明に係る半導体素子の分離方法および半導体素子の転写方法においては、基板と半導体積層構造体との間に少なくとも2層からなるエッチング停止層を介在させ、該エッチング停止層を用いて基板上に形成された半導体積層構造体をウエットエッチングにより分離し、また転写する。
【0067】
これにより、本発明に係る半導体素子の分離方法および半導体素子の転写方法では、上述した各除去工程を全て完全選択エッチングとすることができ、他の層に悪影響を与えることなく所望の層のみを均一且つ確実に除去することが可能である。
【0068】
したがって、本発明によれば、半導体素子が微細化された場合においても、素子にダメージを与えることなく、均一で良好な品質を有する半導体素子を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して作製したLEDアレイの一構成例を示す断面図である。
【図2】本発明を適用して作製したLED素子の一構成例を示す断面図である。
【図3】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板上に、第1のエッチング停止層と第2のエッチング停止層を形成した状態を示す断面図である。
【図4】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、第2のエッチング停止層上にLEDを構成する積層構造体を形成した状態を示す断面図である。
【図5】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、第2のエッチング停止層上に、n型コンタクト層、n型クラッド層、活性層、p型クラッド層、p型コンタクト層を形成した状態を示す断面図である。
【図6】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、第2のエッチング停止層上に形成した積層構造体を表側からウエットエッチングした状態を示す断面図である。
【図7】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、図6のLED素子部を拡大して示す要部拡大図である。
【図8】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、接着層とLED素子とが対向するようにGaAs基板を転写基板に貼り合わせた状態を示す断面図である。
【図9】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板に対してラッピングおよびウエットエッチングを施すことによりGaAs基板を除去した状態を示す断面図である。
【図10】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、選択エッチングを行い、第1のエッチング停止層を除去した状態を示す断面図である。
【図11】本発明の半導体素子の転写方法を説明する図であり、選択エッチングを行い、第2のエッチング停止層を除去した状態を示す断面図である。
【図12】本発明を適用して作製したLED素子の他の構成例を示す断面図である。
【図13】本発明の他の半導体素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板上に、第1のエッチング停止層と第2のエッチング停止層を形成した状態を示す断面図である。
【図14】本発明の他の半導体素子の転写方法を説明する図であり、第2のエッチング停止層上にLEDを構成する積層構造体を形成した状態を示す断面図である。
【図15】本発明の他の半導体素子の転写方法を説明する図であり、接着層と積層構造体とが対向するようにGaAs基板を転写基板に貼り合わせた状態を示す断面図である。
【図16】本発明の他の半導体素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板に対してラッピングおよびウエットエッチングを施すことによりGaAs基板を除去した状態を示す断面図である。
【図17】本発明の他の半導体素子の転写方法を説明する図であり、選択エッチングを行い、第1のエッチング停止層を除去した状態を示す断面図である。
【図18】本発明の他の半導体素子の転写方法を説明する図であり、選択エッチングを行い、第2のエッチング停止層を除去した状態を示す断面図である。
【図19】本発明の他の半導体素子の転写方法を説明する図であり、第2のエッチング停止層上に形成した積層構造体を裏側から選択エッチングして素子分離した状態を示す断面図である。
【図20】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板上にLEDを構成する積層構造体を形成した状態を示す断面図である。
【図21】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板上にn型コンタクト層、n型クラッド層、活性層、p型クラッド層、およびp型コンタクト層を形成した状態を示す断面図である。
【図22】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板上に形成した積層構造体を表側からウエットエッチングした状態を示す断面図である。
【図23】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、図22のLED素子部を拡大して示す要部拡大図である。
【図24】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、接着層とLED素子とが対向するようにGaAs基板を転写基板に貼り合わせた状態を示す断面図である。
【図25】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板に対してラッピングおよびウエットエッチングを施すことによりGaAs基板を除去した状態を示す断面図である。
【図26】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、図25における部分Aを拡大して示す要部拡大図である。
【図27】従来のLED素子の転写方法を説明する図であり、GaAs基板と積層構造体との間にエッチング停止層を形成した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 LEDアレイ
2 転写基板
3 LED素子
4 接着層
11 p型コンタクト層
12 p型クラッド層
13 活性層
14 n型クラッド層
15 n型コンタクト層
16 GaAs基板
17 第1のエッチング停止層
18 第2のエッチング停止層

Claims (12)

  1. GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、前記第2のエッチング停止層側をGaAs層とする半導体積層構造体とを形成する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層を利用して、前記半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程と、
    次に、前記第1のエッチング停止層を利用して、前記GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層を利用して、前記第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程とを有し、
    前記半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、
    前記n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsにより構成し、
    前記n型クラッド層及び前記p型クラッド層をAlGaInPにより構成し、
    前記活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する
    半導体素子の分離方法。
  2. 前記n型コンタクト層の厚さが1nm〜50nmである
    請求項1記載の半導体素子の分離方法。
  3. 前記第1及び第2のエッチング停止層の厚さが0.1μm〜2μmである
    請求項1記載の半導体素子の分離方法。
  4. GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、前記第2のエッチング停止層側をGaAs層とする半導体積層構造体とを形成する工程と、
    次に、前記第1のエッチング停止層を利用して、前記GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層を利用して、前記第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と
    次に、前記半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程とを有し、
    前記半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、
    前記n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsにより構成し、
    前記n型クラッド層及び前記p型クラッド層をAlGaInPにより構成し、
    前記活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する
    半導体素子の分離方法。
  5. 前記n型コンタクト層の厚さが1nm〜50nmである
    請求項4記載の半導体素子の分離方法。
  6. 前記第1及び第2のエッチング停止層の厚さが0.1μm〜2μmである
    請求項4記載の半導体素子の分離方法。
  7. GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、前記第2のエッチング停止層側をGaAs層半導体積層構造体とを形成する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層を利用して、前記半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程と、
    次に、前記半導体素子を挟むように前記GaAs基板を転写基板に貼り合わせる工程と、
    次に、前記第1のエッチング停止層を利用して、前記GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層を利用して、前記第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程とを有し、
    前記半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、
    前記n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsにより構成し、
    前記n型クラッド層及びp型クラッド層をAlGaInPにより構成し、
    前記活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する
    半導体素子の転写方法。
  8. 前記n型コンタクト層の厚さが1nm〜50nmである
    請求項7記載の半導体素子の転写方法。
  9. 前記第1及び第2のエッチング停止層の厚さが0.1μm〜2μmである
    請求項7記載の半導体素子の転写方法。
  10. GaAs基板上に順次AlGaInPにより構成した第1のエッチング停止層と、AlGaAsにより構成した第2のエッチング停止層と、前記第2のエッチング停止層側をGaAs層とする半導体積層構造体とを形成する工程と、
    次に、前記半導体積層構造体を挟むように前記GaAs基板を転写基板に貼り合わせる工程と、
    次に、前記第1のエッチング停止層を利用して、前記GaAs基板をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層を利用して、前記第1のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と、
    次に、前記第2のエッチング停止層をウエットエッチングにより除去する工程と
    次に、前記半導体積層構造体をウエットエッチングにより各半導体素子に分離する工程とを有し、
    前記半導体積層構造体は、n型コンタクト層,n型クラッド層、活性層,p型クラッド層及びp型コンタクト層を有し、
    前記n型コンタクト層及びp型コンタクト層をGaAsにより構成し、
    前記n型クラッド層及び前記p型クラッド層をAlGaInPにより構成し、
    前記活性層をAlGaInPまたはGaInPのいずれかにより構成する
    半導体素子の転写方法。
  11. 前記n型コンタクト層の厚さが1nm〜50nmである
    請求項10記載の半導体素子の転写方法。
  12. 前記第1及び第2のエッチング停止層の厚さが0.1μm〜2μmである
    請求項10記載の半導体素子の転写方法。
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