JP4250630B2 - 光素子及び光モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、基体に1以上の受光領域が形成された光素子と、1本の光ファイバ、あるいは複数本の光ファイバ(光ファイバアレイ)、又は1つの光導波路、あるいは複数の光導波路等を有する光モジュールに関し、特に、これら光伝達手段を伝搬する信号光を途中でモニタする場合に好適な光素子及び光モジュールに関する。
現在の光通信技術において、通信品質の監視技術は重要な項目となっている。中でも、光出力の監視については、特に、波長多重通信技術の分野において重要な位置を占めている。
近年、このような光出力監視技術に対する小型化、高性能化、低コスト化の要求が高まりつつある。その中で、光ファイバあるいは光導波路に直接スリット構造を設けて信号光の一部を取り出し検出することで、信号光の品質の監視を行う、TAP(入力信号モニタ用分岐カプラ)方式が注目を集めている。
従来では、例えば特許文献1に示すような技術が提案されている。この技術は、ガラス基板のV溝内に光ファイバを配置し、その後、ガラス基板に対して光ファイバを(その光軸に対して)斜めに横切るように平行溝を形成する。そして、前記平行溝内に光分岐部材を挿入し、その隙間に紫外線硬化樹脂(接着剤)を充填するようにしている。
これにより、光ファイバを伝搬する信号光のうち、光分岐部材で分岐した光成分(分岐光)がクラッド外に取り出されることになる。従って、この分岐光を例えば受光素子にて検知することで、信号光のモニタが可能となる。
特開2001−264594号公報
ところで、上述のようなTAP方式を採用した光モジュールでは、受光素子を使用することが必須であり、受光素子への分岐光を特性を劣化させずにどのように入射させるかが課題である。
また、複数の光ファイバや光導波路を横一列に並べたインライン型の光モジュールにおいては、光ファイバや光導波路に対応して複数の受光領域を配列させた受光素子を用いることが必須となってくる。この場合、受光素子が隣接して形成されるため、迷光の影響を受け易いことと、各受光領域で発生した光電流(キャリア)の一部が漏れ電流として、隣接する受光領域や他の受光領域を介してコモン電極に流れることにより、クロストーク(混信)特性を悪化させるという問題が発生する。
また、従来の例えば裏面入射型の受光素子100には、図11に示すように、光透過性の基体102の表面に受光領域104が形成され、基体102の裏面(光の入射面)にはパッシベーションと反射防止のために、耐湿性の高いSiN等の1つの膜(単層膜)106をコーティングしている。
そして、受光素子100への光の入射は、通常、基体102の裏面に対して垂直になされる。垂直入射の場合、単層膜106の膜厚を変更するだけで、特定の波長の光の特性、例えば反射特性や偏光依存性(PDC:Polarization Dependent Current)をほとんど変化させることなく、光を受光領域104に入射させることができる。
しかし、光ファイバや光導波路にスリットを形成したTAP方式の光モジュールにおいては、光ファイバや光導波路から斜め方向に分岐光108が出射することになる。そのため、分岐光108を受光素子100の受光領域104に対して垂直入射させるには、受光素子100を実装する際に、分岐光108の入射面を斜めにして実装しなければならない。この場合、受光素子100を実装する際の角度の制御が困難であり、実装のためのコストが上がり、しかも、光モジュールのサイズの大型化にもつながる。
そこで、受光素子100を実装する際に、分岐光108の入射面を水平に、即ち、光ファイバや光導波路の信号光の光軸と平行にして実装することが考えられるが、この場合、受光素子100の裏面に対する分岐光108の入射が斜め方向となり、特定の波長の光の特性、例えば反射特性や偏光依存性(PDC)が大きく変動し、分岐光108の検出精度、即ち、信号光のモニタ精度が低下するという問題が生じる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、分岐光が斜めに入射されても、該分岐光の反射特性や偏光依存性(PDC)をほとんど変動させることがなく、信号光のモニタ精度の低下を抑制することができ、信号光のモニタ機能の信頼性を向上させることができる光素子及び光モジュールを提供することを目的とする。
本発明に係る光素子は、光透過性の基体の表面に1以上の受光領域が形成され、前記基体の裏面側に少なくとも屈折率整合を目的とした樹脂が形成され、前記基体の裏面側に対して光が斜め方向に入射される光素子であって前記基体の裏面に特性劣化防止のコーティング膜が形成され、前記コーティング膜は、前記樹脂の存在による特性劣化を防止するための膜と、前記反射防止用の多層膜とが積層されて構成され、前記樹脂の存在による特性劣化を防止するための膜は、耐湿用の膜であることを特徴とする。
これにより、光の入射面に対して光が斜めに入射されても、該光の反射特性や偏光依存性(PDC)をほとんど変動させることがない。従って、この光素子を例えばインライン型のTAP方式の光モジュールにおける信号光のモニタ機能に適用した場合に、分岐光が斜め入射したとしても、分岐光の検出精度の低下を抑制することができ、信号光のモニタ機能の信頼性を向上させることができる。
そして、前記基体は光透過性であって、前記基体の表面に前記1以上の受光領域が形成され、前記基体の裏面が前記光の入射面であってもよい。この場合、理論的には光素子の裏面を光ファイバや光導波路等の光伝達手段に近接させて実装させることができる。しかも、光の入射角(鉛直方向とのなす角)を小さくすることができる。これは、受光領域での受光効率等を向上させる上で有利となる。
また、本発明において、前記コーティング膜は、2つ以上の膜が積層されて構成されていることが好ましい。具体的には、前記コーティング膜は、反射防止用の多層膜を有することが好ましい。従来のように、光の入射面に単層膜を形成した場合、前記入射面に光が斜めに入射すると、光の偏光状態によって受光領域から出力される電流(検出電流)が変動することとなる。即ち、偏光依存性が大きい。
しかし、本発明では、前記光の入射面に反射防止用の多層膜を形成するようにしたので、斜めに入射される光に対して予想される角度に合わせて多層膜の膜質や膜厚等を設計することが可能となる。その結果、斜めに入射される光の偏光状態をコントロールすることができ、検出電流の変動を抑えることができる。これは、偏光依存性の低減につながる。
また、前記構成において、コーティング膜を耐湿用の膜と反射防止用の多層膜とを積層して構成するようにしてもよい。光の入射面に多層膜を形成する場合、多層膜の形成条件によっては、ポーラスが形成される場合がある。このような場合、水分が多層膜を通り抜けて基体等に到達し、光素子の特性劣化(リーク電流の増加、暗電流の増加等)を引き起こすおそれがある。そこで、この発明のように、コーティング膜を耐湿用の膜と反射防止用の多層膜とを積層して構成することで、耐湿性に優れ、かつ、入射光の偏光状態に依存することなく、安定に検出電流を取り出すことができる。
また、前記構成において、前記光の入射面に少なくとも屈折率整合を目的とした樹脂が形成される場合に、前記コーティング膜は、前記樹脂の存在による特性劣化を防止するための膜と、反射防止用の多層膜とが積層されて構成されていてもよい。ここで、前記樹脂の存在による特性劣化を防止するための膜は、耐湿用の膜であってもよい。
光の入射面に少なくとも屈折率整合を目的とした樹脂を形成する場合、水分を吸着する樹脂を用いることが考えられる。その場合、多層膜のみでは、水分の浸入を防ぐことができず、光素子の特性劣化(リーク電流の増加、暗電流の増加等)を引き起こすおそれがある。そこで、この発明のように、コーティング膜を前記樹脂の存在による特性劣化を防止するための膜と反射防止用の多層膜とを積層して構成することで、耐湿性に優れ、かつ、入射光の偏光状態に依存することなく、安定に検出電流を取り出すことができる。
また、前記構成において、前記コーティング膜の端面に1以上の光遮蔽マスクを有し、前記光遮蔽マスクは、前記コーティング膜に対して斜めに入射する光を考慮した位置に形成されていてもよい。
偏光依存性と共に光素子の出力電流の特性として重要なファクタがクロストークである。クロストークの原因の1つとして迷光が挙げられる。迷光は、光素子の受光領域以外に光が入射し、反射、散乱を繰り返して隣接する受光領域あるいは他の受光領域に入射し、クロストークとなる。
迷光を防ぐ有効な手段は、光の入射面にマスクをして光の入射を制限し、光素子内に入射する光を受光領域で受けて電流(検出電流)に変換し、受光領域以外の場所に光を入射させないという方法が挙げられる。通常、マスクは受光領域に対応した位置に設置される。
しかし、裏面入射型の場合、光の入射面から受光領域までに距離があるため、光の入射面のうち、受光領域の真下の部分に窓が形成されるように、マスクを形成したとしても、斜めに入射する光に対しては、依然、受光領域に到達しない光が発生し、迷光となる場合がある。また、入るべき光がマスクで遮断されてしまい、効率の低下にもつながる。
一方、この発明においては、前記光遮蔽マスクを、斜めに入射する光を考慮した位置に形成するようにしたので、迷光の発生をほとんどなくすことができ、クロストークを改善することができると共に、受光領域での受光効率等を向上させることができる。
光素子の出力電流の特性に影響を与えるファクタとして、上述の光学的なクロストークのほかに、電気的なクロストークも挙げられる。基体に複数の受光領域が形成されている場合に、各受光領域に対して共通にコモン電極が接続されるが、各受光領域にて発生した光電流(キャリア)の一部が漏れ電流として隣接する受光領域や他の受光領域を介してコモン電極に流れてしまい、電気的なクロストークとなる。
従って、前記構成において、前記基体に2以上の受光領域が形成されている場合においては、受光領域のそれぞれにアノード電極とカソード電極とを設けることで、電気的なクロストークを抑えることができる。これは低抵抗の電極(例えばAu)がカソードに繋がれることにより、発生したキャリアが隣接チャネルのカソードに漏れることなく、低抵抗のAu電極に引っ張られるため、クロストークの減少を実現する。
また、前記構成において、前記基体に2以上の受光領域が形成されている場合に、前記基体は、前記受光領域間にスリットを有するようにしてもよい。受光領域間にスリットを設けて物理的に分離することで、漏れ電流の経路が分断され、上述のような電気的なクロストークを防ぐことができる。しかも、迷光が隣接する受光領域や他の受光領域に進入することもなくなるため、迷光によるクロストークも改善させることができる。
また、前記構成において、複数の前記基体がそれぞれ所定の間隔を置いて配列され、前記各基体にそれぞれ1つの受光領域が形成されていてもよい。この場合も、漏れ電流の経路が分断されることから、上述のような電気的なクロストークを防ぐことができ、しかも、迷光が隣接する受光領域や他の受光領域に進入することもなくなるため、迷光によるクロストークも改善させることができる。
また、本発明に係る光モジュールは、光分岐機能が設けられた1以上の光伝達手段と、前記光伝達手段の上方で、かつ、前記光伝達手段の少なくとも前記光分岐機能によって発生した分岐光の光路上に樹脂を介して固着された光素子とを有する光モジュールにおいて、前記光素子は、光透過性の基体と、該基体の表面に形成された1以上の受光領域と、前記基体の裏面に形成された特性劣化防止のコーティング膜とを有し、前記基体の裏面側に対して光が斜め方向に入射される光素子であって、前記コーティング膜は、前記樹脂の存在による特性劣化を防止するための膜と、前記反射防止用の多層膜とが積層されて構成されていることを特徴とする。
これにより、分岐光が光素子に対して斜めに入射したとしても、該光の反射特性や偏光依存性をほとんど変動させることがないため、分岐光の検出精度の低下を抑制することができ、信号光のモニタ機能の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る光素子及び光モジュールによれば、分岐光が斜めに入射されても、該分岐光の反射特性や偏光依存性(PDC)をほとんど変動させることがなく、信号光のモニタ精度の低下を抑制することができ、信号光のモニタ機能の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明に係る光素子及び光モジュールを例えば12chインライン型パワーモニタモジュールに適用した実施の形態例について図1〜図10を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る光モジュール10は、図1及び図2に示すように、ガラス基板12と、該ガラス基板12に設けられた複数のV溝14に固定された複数の光ファイバ16からなる光ファイバアレイ18と、各光ファイバ16の各上面からガラス基板12にかけて設けられたスリット20(図2参照)と、該スリット20内に挿入された分岐部材(フィルタ部材22:図2参照)と、各光ファイバ16を透過する信号光24のうち、少なくともフィルタ部材22等にて反射された光(分岐光)26を検出する受光領域28が複数配列された本実施の形態に係るPD(フォトダイオード)アレイ30と、該PDアレイ30が実装され、かつ、PDアレイ30を光ファイバアレイ18に向けて固定するためのサブマウント32と、少なくともPDアレイ30を安定に固定するためのスペーサ34とを有する。なお、スリット20の2つの端面とフィルタ部材22の表面及び裏面は光ファイバ16を透過する信号光24の一部を分岐する分岐部36(図2参照)として機能することになる。また、光ファイバ16は、図3に示すように、コア40とクラッド42とを有する。
即ち、本実施の形態に係る光モジュール10は、V溝14が形成されたガラス基板12と、該ガラス基板12のV溝14に固定され、かつ、各光ファイバ16に光分岐機能(スリット20、フィルタ部材22等)が設けられた光ファイバアレイ18と、各光ファイバ16のクラッド外のうち、少なくとも光分岐機能によって発生した分岐光26の光路上に屈折率整合を目的とした樹脂(屈折率整合樹脂)44を介して固着された本実施の形態に係るPDアレイ30と、該PDアレイ30を実装するためのサブマウント32とを有する。該サブマウント32は、PDアレイ30の実装面がガラス基板12に対向されて設置されている。
ガラス基板12に形成されるV溝14の角度は、後にスリット20を加工する際に光ファイバアレイ18の各光ファイバ16に与える負荷を考えると45°以上が好ましく、逆にフタ無し光ファイバアレイとするため、十分な接着剤量(=接着強度)の確保のために95°以下が好ましく、この実施の形態では70°としている。
光ファイバアレイ18のガラス基板12への固定は、まず、光ファイバアレイ18をV溝14に収容載置し、この状態で固定用接着剤(紫外線硬化型接着剤)46(図1参照)を塗布し、光ファイバアレイ18の裏面並びに上方から紫外線を照射して、前記固定用接着剤46を本硬化させることにより行う。
スリット20の傾斜角度α(図2参照)、即ち、鉛直面とのなす角は、15°〜25°であることが好ましい。傾斜角度αが小さすぎると、フィルタ部材22からの分岐光26の広がりが大きくなりすぎてしまい、多チャネルに適用した場合に、クロストークの悪化を招くおそれがある。一方、傾斜角度αが大きすぎると、フィルタ部材22からの分岐光26の偏光依存性が大きくなり、特性の劣化につながるおそれがあるからである。
フィルタ部材22は、図3に示すように、石英基板48と、該石英基板48の主面に形成された分岐用の多層膜50とを有する。フィルタ部材22の材料は、該フィルタ部材22のハンドリング等を考慮した場合、プラスチック材料、高分子材料、ポリイミド材料でもよいが、スリット20の傾斜角度αが15°〜25°と大きいので、屈折により透過側の光軸がずれることを抑えるために光ファイバ16(石英)と同じ屈折率の材料が好ましい。
また、スリット20内における該スリット20とフィルタ部材22との隙間に紫外線硬化樹脂(接着剤)52が充填されている。該樹脂52には、その屈折率が、光ファイバ16のコア40の屈折率やフィルタ部材22の石英基板48の屈折率とほぼ同じになるように、シリコーン系の樹脂を用いた。
本実施の形態に係るPDアレイ30の構造は、図2に示すように、裏面入射型を採用した。即ち、このPDアレイ30は、光透過性の基体54と、該基体54の表面に形成された複数(チャンネル数に応じた数)の前記受光領域28とを有する。
受光領域28の上部(サブマウント32側)はAu半田や電極又は銀ペーストではなく異方性導電ペースト56とした。この部分はAu等のように反射率の高い材質ではなく、異方性導電ペースト56や空気等のように反射率の低い状態であることがクロストークの観点から好ましい。もちろん、PDアレイ30として、表面入射型のPDアレイを使用してもよい。
PDアレイ30の受光領域28の大きさはφ40〜80μmであることが望ましい。本実施の形態では約φ60μmとした。φ40μm未満の場合、受光領域28の大きさが小さすぎるために受光効率の低下が懸念される。φ80μm以上の場合、迷光を拾い易くなるためにクロストーク特性が悪化するおそれがある。
また、サブマウント32の取付け構造は、光ファイバアレイ18−PDアレイ30−サブマウント32という構成を採用した。光ファイバアレイ18−サブマウント32−PDアレイ30という構成も取り得るが、この場合、サブマウント32が光ファイバアレイ18とPDアレイ30間に存在してしまうため、分岐光26の光路長が長くなり、分岐光26の広がりが大きくなってしまい、受光効率やクロストークの観点で好ましくないからである。なお、サブマウント32の構成材料はAl23とした。
光ファイバアレイ18−PDアレイ30−サブマウント32の構成の場合、PDアレイ30を表面入射の状態とすると、表面からサブマウント32への導通のためにはワイヤボンディングが必要となる。この場合、ワイヤボンディングのために100μm程度は空間が必要となる。この空間は、光ファイバ16(石英)との屈折率整合や信頼性という意味で屈折率整合樹脂44で埋める必要がある。つまり、表面入射の場合、100μmもの屈折率整合樹脂44が光路に存在することになり、この屈折率整合樹脂44がPDL(偏波依存性)や波長依存性等の特性に不安定性を招く。また、ボンディングワイヤには、通常Au等の金属を用いるため、そこに光が当ると光が散乱し、迷光になるおそれもある。
一方、裏面入射の場合、理論的には光ファイバ16にPDアレイ30を接することも可能である。PDアレイ30と光ファイバ16が接することは、物理的な欠陥を招くおそれがあるので10μm程度の空間(間隔)をあけ、この空間に屈折率整合樹脂44を充填すればよい。
また、PDアレイ30は、受光領域28側(サブマウント32側)にアノード電極、カソード電極が配置されており、サブマウント32には共通のカソード電極と各チャネルのアノード電極がAu電極パターン58でパターニングされている。
各チャネルのアノード電極及びカソード電極に対応する部分にAuバンプ60を設け、受光領域28の部分には異方性導電ペースト56を充填した。Auバンプ60を設けることで確実な導通を図ることができるほか、受光領域28とサブマウント32の電極間距離を離すことができるため、この部分の反射・散乱による迷光を小さくすることができる。異方性導電ペースト56は熱を加えることにより、異方性導電ペースト56内にある銀等の導電物質がAuバンプ60のような導電性のものに集まる性質がある。これにより、Au電極パターン58との間にのみ導電性をもたらすのである。
また、サブマウント32の実装面には、光ファイバアレイ18とPDアレイ30とのギャップを決定するためのスペーサ34が例えば紫外線硬化型接着剤にて固着されている。
そして、本実施の形態に係るPDアレイ30は、図3に示すように、基体54の裏面に特性劣化防止のコーティング膜70が形成されている。このコーティング膜70としては、2つ以上の膜が積層されて構成されていることが好ましい。
ここで、本実施の形態に係るPDアレイ30のいくつかの具体例について図4〜図10を参照しながら説明する。
まず、第1の具体例に係るPDアレイ30Aは、代表的に1チャネルに対応した部分のみを示すと、図4に示すように、特性劣化防止のコーティング膜70として、PDアレイ30Aの基体54の裏面に反射防止用の多層膜72が形成されている。具体的には、基体54の裏面に屈折率整合樹脂44の存在による特性劣化を防止するための膜76を形成し、更に、該膜76の端面に反射防止用の多層膜72を積層するようにしている。ここで、前記膜76は、耐湿用の膜76であってもよい。
11に示す従来例のように、分岐光108の入射面に単層膜106を形成した場合、前記入射面に分岐光108が斜めに入射すると、分岐光108の偏光状態によって受光領域104から出力される検出電流が変動することとなる。即ち、偏光依存性が大きい。
しかし、この第1の具体例では、図4に示すように、基体54の裏面に反射防止用の多層膜72を形成するようにしたので、斜めに入射される分岐光26に対して予想される角度に合わせて多層膜72の膜質や膜厚等を設計することが可能となる。その結果、斜めに入射される分岐光26の偏光状態をコントロールすることができ、検出電流の変動を抑えることができる。これは、偏光依存性の低減につながる
の入射面に多層膜72を形成する場合、多層膜72の形成条件によっては、ポーラスが形成される場合がある。このような場合、水分が多層膜72を通り抜けて基体54等に到達し、PDアレイ30の特性劣化(リーク電流の増加、暗電流の増加等)を引き起こすおそれがある。そこで、この第の具体例のように、コーティング膜70を耐湿用の膜76と反射防止用の多層膜72とを積層して構成することで、耐湿性に優れ、かつ、分岐光26の偏光状態に依存することなく、安定に検出電流を取り出すことができる
また、光の入射面に少なくとも屈折率整合樹脂44を形成する場合、水分を吸着する樹脂を用いることが考えられる。その場合、多層膜72のみでは、水分の浸入を防ぐことができず、PDアレイ30の特性劣化(リーク電流の増加、暗電流の増加等)を引き起こすおそれがある。そこで、この第の具体例のように、コーティング膜70を前記屈折率整合樹脂44の存在による特性劣化を防止するための膜76と反射防止用の多層膜72とを積層して構成することで、耐湿性に優れ、かつ、分岐光26の偏光状態に依存することなく、安定に検出電流を取り出すことができる。
次に、第の具体例に係るPDアレイ30は、代表的に3チャネルに対応した部分のみを示すと、図に示すように、コーティング膜70の端面に1以上の光遮蔽マスク78(以下、単にマスクと記す)が形成されている。特に、これらマスク78は、コーティング膜70の端面のうち、コーティング膜70に対して斜めに入射する分岐光26を考慮した位置に形成されている。
偏光依存性と共にPDアレイ30の出力電流の特性として重要なファクタがクロストークである。クロストークの原因の1つとして迷光が挙げられる。迷光は、PDアレイ30の受光領域28以外に光が入射し、反射、散乱を繰り返して隣接する受光領域28、あるいは他の受光領域28に入射し、クロストークとなる。
迷光を防ぐ有効な手段は、図に示す第1の比較例に係るPDアレイ80のように、分岐光26の入射面にマスク78を形成して分岐光26の入射を制限し、PDアレイ80内に入射する分岐光26を受光領域28で受けて電流(検出電流)に変換し、受光領域28以外の場所に光を入射させないという方法が挙げられる。通常、マスク78は受光領域28に対応した位置に設置される。
しかし、裏面入射型の場合、コーティング膜70の端面から受光領域28までに距離があるため、第1の比較例に係るPDアレイ80のように、コーティング膜70の端面のうち、受光領域28の真下の部分に窓82が形成されるようにマスク78を形成したとしても、斜めに入射する分岐光26に対しては、依然、受光領域28に到達しない光が発生し、迷光84となる場合がある。また、受光領域28に入るべきであった光がマスク78で遮断されてしまい、効率の低下にもつながる。
一方、この第の具体例に係るPDアレイ30においては、図に示すように、マスク78を、斜めに入射する分岐光26を考慮した位置に形成するようにしている。つまり、オフセットを設けるようにしている。例えば、受光領域28の中心部から真下に延ばした線を基準線mとすると、マスク78の窓82の中心線nが基準線mよりも分岐部36(図2参照)寄りに所定距離d(例えば50μm)程度ずらした位置にくるようにマスク78を形成する。これにより、迷光84の発生をほとんどなくすことができ、クロストークを改善することができると共に、受光領域28での受光効率等を向上させることができる。
次に、第の具体例に係るPDアレイ30は、図に示すように、基体54に形成された各受光領域28に対応してそれぞれカソード電極91とアノード電極92とが形成されて構成されている。
PDアレイ30の出力電流iの特性に影響を与えるファクタとして、上述の光学的なクロストークのほかに、電気的なクロストークも挙げられる。つまり、基体54に複数の受光領域28が形成されている場合に、例えば図に示す第2の比較例に係るPDアレイ90に示すように、各受光領域28に対して共通にカソード電極91が接続されることから、各受光領域28にて発生した電荷の一部が漏れ電流idとして、隣接する受光領域28や他の受光領域28を介してアノード電極92に流れてしまい、電気的なクロストークとなる。
しかし、この第の具体例に係るPDアレイ30では、図に示すように、前記受光領域28のそれぞれがアノード電極92とカソード電極91とを有することから、電気的なクロストークを抑えることができる。これは低抵抗の電極(例えばAu)がカソードに繋がれることにより、発生したキャリアが隣接チャネルのカソードに漏れることなく、低抵抗のAu電極に引っ張られるため、クロストークの減少を実現する。
また、他の構成例としては、図に示す第の具体例に係るPDアレイ30のように、基体54のうち、受光領域28間にそれぞれスリット85を設けるようにしてもよい。この場合、各受光領域28に対応してカソード電極91とアノード電極92が形成されることとなる。
この第の具体例に係るPDアレイ30では、受光領域28間にスリット85を設けて物理的に分離するようにしたので、漏れ電流idの経路が分断されることから、各チャネルの検出電流iがそれぞれ対応するアノード電極92に流れ、上述のような電気的なクロストークを防ぐことができる。しかも、隣接する受光領域28や他の受光領域28に迷光84が進入することもなくなるため、迷光84によるクロストークも改善させることができる。
次に、第の具体例に係るPDアレイ30は、図10に示すように、複数の基体54A、54B及び54Cがそれぞれ所定の間隔を置いて配列され、各基体54A、54B及び54Cにそれぞれ1つの受光領域28が形成されている。
この場合も、漏れ電流idの経路が分断されることから、上述のような電気的なクロストークを防ぐことができ、しかも、隣接する受光領域28や他の受光領域28に迷光が進入することもなくなるため、迷光によるクロストークも改善させることができる。
本実施の形態に係る光モジュール10の実施例について説明する。先ず、実施例に係る光モジュールに使用するガラス基板12を研削加工にて作製した。ガラス基板12の材料として、ホウケイ酸ガラス(ここでは特にパイレックス(登録商標)ガラス材料)を使用した。このガラス基板12に角度70°のV溝14を12本研削加工にて形成した。
次に、光ファイバアレイ18の組み立てを行った。光ファイバアレイ18は250μmピッチの12芯テープ心線を用いた。12芯テープ心線を、途中の被覆除去部(中剥き部)が12mmになるように中剥きし、ガラス基板12のV溝14へ載置し、固定用接着剤46にて固定した。
次に、光ファイバアレイ18に対するスリット20の加工を行った。スリット20は、幅30μm、深さ200μm、傾斜角度αは20°とした。
次に、フィルタ部材22の製作を行った。石英基板48に例えば酸化タンタル、石英、アルミナ、酸化チタン等から任意に選ばれた多層膜50を蒸着により形成し、多層膜50が形成された石英基板48を厚さ20μm、長さ5mm、幅200μmの形状に加工してフィルタ部材22を作製した。傾斜設計は20°、分岐比率は透過90%、反射10%とした。
その後、フィルタ部材22をスリット20内へ挿入し、光ファイバ16のコア40とほぼ同等の屈折率(光ファイバ16のコア40の屈折率の±0.1程度の屈折率)をもつ樹脂52をスリット20内における該スリット20とフィルタ部材22との隙間に充填して、フィルタ部材22の実装を行った。樹脂52にはシリコーン系樹脂を用いた。樹脂52の充填後、該樹脂52を硬化させた。
その後、PDアレイ30のサブマウント32への実装を行った。PDアレイ30のチャネル数は12chとし、寸法は、高さ150μm、幅420μm、長さ3mmとした。
PDアレイ30の構造は、本実施の形態に係る光モジュール10と同様に、裏面入射型を採用した。受光領域28の上部(サブマウント32側)は異方性導電ペースト56を充填した。
具体的には、PDアレイ30は、12チャネルのPINフォトダイオードを用いた。受光領域28の径は60μm、受光領域28の配列ピッチは250μm、基体54の厚みは150μm、アノード電極及びカソード電極には、それぞれ厚みが30μmのAuバンプ60を用いた。
そして、PINフォトダイオードの裏面に、耐湿用の膜74として屈折率1.93のSiN膜を厚み200nm程度堆積させた。このSiN膜は、PDアレイの耐湿性等を向上させ、保護するものであり、厚みは50nm以上あればよい。その後、PINフォトダイオードをアレイ状に切断して、PDアレイ30とした後、該PDアレイ30をアルミナのサブマウント32に銀ペーストを用いて実装した。
その後、PDアレイ30の端面(耐湿用の膜74の端面)上に反射防止用の多層膜72を形成した。反射防止用の多層膜72は、分岐光26の入射角(鉛直線とのなす角)を40〜50°で想定し、SiNの屈折率、膜厚を考慮し、Al23、TiO2、Ta45の多層膜72とした。
上述したPINフォトダイオードをアレイ状に切断してPDアレイ30としたとき、PDアレイ30の側面は何も保護されていないため、上述のように、PDアレイ30とした後に、多層膜72を形成することで、該多層膜72が保護層の役目も果たすため好ましい。
その後、PDアレイ30の端面(多層膜72の端面)上にAu膜を選択的にスパッタし、Auによるマスク78を形成した。このとき、分岐光26の入射角(鉛直線とのなす角)を40〜50°で想定し、マスク78の窓82の開口径を80μm、窓82の中心線nを受光領域28の基準線m(図7参照)から分岐部36寄りに約50μm程度のオフセットを設けて、マスク78を形成した。
その後、PDアレイ30をチャネル毎に分離した。この分離は、PDアレイ30を250μmピッチで切断を行い、チャネル毎の分離幅は30μmとし、深さは基体54が完全に分離できる深さ(この実施例では150μm以上)とした。もちろん、PDアレイ30は、チャネル毎に分離されても、サブマウント32に実装された状態を維持している。なお、PDアレイ30のサブマウント32への実装前に、PDアレイ30をチャネル毎に分離し、その後、チャネル毎にサブマウント32に並べて実装するようにしてもよい。
次に、PDアレイ30の調心を行った。具体的には、サブマウント32に光ファイバアレイ18とPDアレイ30とのギャップを決定するためのスペーサ34を取り付けた。
スペーサ34の構成材料はホウケイ酸ガラス、この場合、特にパイレックス(登録商標)ガラス材料とした。また、ギャップ長は10μmに設定した。つまり、Auバンプ60も含めPDアレイ30の厚みが190μmなので、スペーサ34を200μmとした。
そして、分岐光26の光路となる光ファイバ16の上部に必要量の屈折率整合樹脂44(スリット20内に充填した樹脂52と同じ材質の樹脂)を塗布した。PDアレイ30のアライメントは、光ファイバアレイ18の両端のチャネルに光を入射し、分岐光26のPD受光パワー(両端チャンネルに対応する受光領域28での受光パワー)が最大になるように、アクティブアライメントにて行った。このときのPD受光パワーのモニタは、両端チャネルに対応する受光領域28からの出力を、サブマウント32にプローブを当て、電流値を見ながら行った。もちろん、予め分岐光26の出射する位置を計算によって求めておき、その位置が容易に判別できるようにアライメントマークを形成し、該アライメントマークに合わせてPDアレイ30をアライメント(パッシブアライメント)するようにしてもよい。
その後、紫外線によりPDアレイ30を光ファイバアレイ18上に固定した。この段階で、実施例に係る光モジュールが完成する。最後に、実施例に係る光モジュールをパッケージに実装し、製品とした。
そして、実施例に係る光デバイスの測定評価を実施した。分岐光26の偏光依存性は各チャネルで0.2dB未満と良好であり、クロストークも40dB以上と良好な結果を得た。
なお、本発明に係る光素子及び光モジュールは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本実施の形態に係る光モジュールを正面から見て示す断面図である。 本実施の形態に係る光モジュールを側面から見て示す断面図である。 本実施の形態に係る光モジュールの分岐部を示す拡大図である。 第1の具体例に係るPDアレイを示す断面図である。 第2の具体例に係るPDアレイを示す断面図である。 第1の比較例に係るPDアレイを示す断面図である。 第3の具体例に係るPDアレイを示す断面図である。 第2の比較例に係るPDアレイを示す断面図である。 第4の具体例に係るPDアレイを示す断面図である。 第5の具体例に係るPDアレイを示す断面図である。 従来例に係る受光素子を示す断面図である。

Claims (6)

  1. 光透過性の基体(54)の表面に1以上の受光領域(28)が形成され、前記基体(54)の裏面側に少なくとも屈折率整合を目的とした樹脂(44)が形成され、前記基体(54)の裏面側に対して光(26)が斜め方向に入射される光素子であって、
    前記基体(54)の裏面に特性劣化防止のコーティング膜(70)が形成され、
    前記コーティング膜(70)は、前記樹脂(44)の存在による特性劣化を防止するための膜(76)と、反射防止用の多層膜(72)とが積層されて構成され
    前記樹脂(44)の存在による特性劣化を防止するための膜(76)は、耐湿用の膜であることを特徴とする光素子。
  2. 請求項記載の光素子において、
    前記コーティング膜(70)の端面に1以上の光遮蔽マスク(78)を有し、
    前記光遮蔽マスク(78)は、前記コーティング膜(70)に対して斜めに入射する前記光(26)を考慮した位置に形成されていることを特徴とする光素子。
  3. 請求項1又は2記載の光素子において、
    前記基体(54)に2以上の受光領域(28)が形成され、
    前記受光領域(28)のそれぞれがアノード電極(92)とカソード電極(91)とを有することを特徴とする光素子。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光素子において、
    前記基体(54)に2以上の受光領域(28)が形成され、
    前記基体(54)は、前記受光領域(28)間にスリット(85)を有することを特徴とする光素子。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の光素子において、
    複数の前記基体(54A、54B、54C)がそれぞれ所定の間隔を置いて配列され、
    前記各基体(54A、54B、54C)にそれぞれ1つの受光領域(28)が形成されていることを特徴とする光素子。
  6. 光分岐機能が設けられた1以上の光伝達手段(16)と、
    前記光伝達手段(16)の上方で、かつ、前記光伝達手段(16)の少なくとも前記光分岐機能によって発生した分岐光(26)の光路上に樹脂(44)を介して固着された光素子(30)とを有する光モジュールにおいて、
    前記光素子(30)は、光透過性の基体(54)と、該基体(54)の表面に形成された1以上の受光領域(28)と、前記基体(54)の裏面に形成された特性劣化防止のコーティング膜(70)とを有し、前記基体(54)の裏面側に対して光(26)が斜め方向に入射される光素子であって、
    前記コーティング膜(70)は、前記樹脂(44)の存在による特性劣化を防止するための膜(76)と、反射防止用の多層膜(72)とが積層されて構成され
    前記樹脂(44)の存在による特性劣化を防止するための膜(76)は、耐湿用の膜であることを特徴とする光モジュール。
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