JP4250234B2 - 住宅 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は住宅に係り、特に引戸によって、居住領域を仕切るとともに、収納室を形成した住宅に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
例えば、特開平7−180375号公報の図2に示すように、居間と和室とを仕切る内壁に開口部を設け、この開口部に引戸を設けることで、該引戸によって居間と和室とを行き来可能に仕切るようにした住宅が提供されている。また、この住宅においては、前記居間の奥側には、押入れ等の収納室が外壁の内面に沿って設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような住宅においては、引戸を開けることによって、居間と和室との両部屋を行き来することはできるが、前記収納室に物を出し入れする際には、和室側からしかできず、居間にある物を収納室に収納したり、収納室から物を居間に取出したりする際に不便であった。
また、上記のような住宅においては、前記引戸を開けることによって、居間と和室との両部屋を連通することはできるが、住宅内のレイアウトを変更することはできなかった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、二つの部屋から使用することができる収納室を備え、また、この収納室を移動することで、住宅内のレイアウトを変更することができる住宅を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の住宅は、例えば図1に示すように、住宅内に設けられた居住領域1内に引戸12,12を所定の間隔を隔てて平行に配置することで、これら平行に配置された引戸12,12の間を収納室15とし、この収納室15によって、前記居住領域1を2つの部屋16,17に仕切り、
前記居住領域1に隣接して第2居住領域2を配置し、この第2居住領域2と前記居住領域1との境界部に、第2引戸18を前記収納室15の端部を開閉可能に配置したものである。
前記第2引戸18を複数設け、これら第2引戸18によって、居住領域1と第2居住領域2との境界部に設けられた開口部11を開閉可能に構成してもよい。
【0006】
前記引戸12を平行に配置する場合、一方の側に引戸12を複数配置した場合、他方の側にも引戸12を複数配置する。引戸12を複数配置する場合、互いに隣合う引戸12,12どうしは引き違い戸を構成するようにして配置する。
【0007】
請求項1の住宅においては、居住領域1内に平行に配置された引戸12,12の間を収納室15とし、この収納室15によって、前記居住領域1を2つの部屋16,17に仕切るようにしたので、該2つの部屋16,17の両方から、引戸12,12を開けて収納室15に物を出し入れすることが可能となり、また、平行に配置された引戸12,12の両方を開くことで、前記2つの部屋16,17を行き来することが可能となる。
また、収納室15が居住領域1にある場合に、前記第2引戸18を開いて、収納室15の端部を開放することで、第2居住領域2から収納室15に物を出し入れすることが可能となり、一方、収納室15が第2居住領域2にある場合に、前記前記第2引戸18を開いて、収納室15の端部を開放することで、居住領域1から収納室15に物を出し入れすることが可能となる。
【0008】
請求項2の住宅は、請求項1において、前記居住領域1に隣接して第2居住領域2を配置し、該第2居住領域2に、前記平行に配置された引戸12,12を直線移動可能としたものである。
【0009】
請求項2の住宅においては、前記居住領域1から第2居住領域2に、前記引戸12,12を直線移動させて配置することで、図3に示すように、第2居住領域2において平行に配置された引戸12,12の間が収納室15となるとともに、この収納室15によって、第2居住領域2が2つの部屋3,21に仕切られる。したがって、該2つの部屋3,21の両方から、引戸12,12を開けて収納室15に物を出し入れすることが可能となり、また、平行に配置された引戸12,12の両方を開くことで、前記2つの部屋3,21を行き来することが可能となる。
一方、前記居住領域1から第2居住領域2に、前記引戸12を直線移動させて配置することで、前記第1居住領域1が一つの大きな部屋となって、第1居住領域1のレイアウトが変更され、また、前記第2居住領域2が2つの部屋3,21に仕切られるので、該第2居住領域2のレイアウトが変更される。
【0012】
請求項3の住宅は、請求項1または2において、前記収納室15に、可動棚20を該収納室15の床上を移動可能に設けたものである。可動棚20を収納室15の床上を移動可能に設けるには、例えば、可動棚20の底部にキャスター20bを取付けてもよいし、収納室15の床上にレールを設置して、このレール上を可動棚20が移動するようにしてもよい。
【0013】
請求項3の住宅においては、可動棚20に物を収納して、該可動棚20を移動することで、収納室15内で物の移動を容易に行え、よって、収納室15からの物の出し入れが容易となる。また、前記平行に配置された両引戸12,12を開けて、2つの部屋16,17(3,21)を行き来する際に、可動棚20を行き来する経路上から避けることで、2つの部屋16,17(3,21)の行き来が容易となる。
【0014】
請求項4の住宅は、例えば図5に示すように、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記引戸12の上端部を、住宅内に形成された垂れ壁14に移動自在に支持したものである。
【0015】
引戸12の上端部を垂れ壁14に移動自在に支持するには、例えば、垂れ壁14の下面に、溝状のレール13aを形成する一方で、引戸12の上端部に前記レール13aに摺動自在に係合する係合部12aを設ければよい。
また、引戸12の下端部には、床面を転動可能な車輪12bを取付けてもよいし、床面に形成された溝状のレールに係合する係合部を設けてもよい。
【0016】
請求項4の住宅においては、引戸12の上端部を垂れ壁14に移動自在に支持することで、引戸12の設置を容易に行うことができるとともに、引戸12をその倒れを防止して容易に開閉することが可能となる。
【0017】
請求項5の住宅は、例えば図7に示すように、請求項4において、前記垂れ壁14の下端部側面に、上方に開口する溝部21a,21aを有するレール部21を設け、前記引戸12の上端部に、前記溝部21a,21aに摺動自在に係合する係合部22a,22bを設け、該係合部22a,22bを前記レール部21の溝部21a,21aに摺動自在に係合することで、前記引戸12の上端部を、住宅内に形成された垂れ壁14に移動自在に支持したものである。
【0018】
請求項5の住宅においては、垂れ壁14の下端部側面に、上方に開口する溝部21a,21aを有するレール部21を設けたので、このレール部21に、引戸12上端部の係合部22a,22bを上方から係合することで、該引戸12をレール部21に沿って摺動自在に設けることができ、よって、該引戸21を垂れ壁14に移動自在に支持することができる。また、引戸12を上方に持ち上げて係合部22a,22bを溝部21a,21aから外すだけで、引戸12,12をレール部21から容易に取り外すことができる。
【0019】
請求項6の住宅は、例えば図8に示すように、請求項5において、住宅の内壁の上部に、前記引戸12の上端部に設けられた係合部22aと係合可能な回り縁25を設け、この回り縁25に前記引戸12の係合部22aを係合することで、該引戸12を内壁に沿って起立した状態で支持して収納可能としたものである。前記回り縁25は、例えば、上方に開口する溝部25aを有するような形状とし、この溝部25aに引戸上端部の係合部22aを係合するようにする。
【0020】
請求項6の住宅においては、住宅の内壁の上部に設けられた回り縁25に、引戸上端部の係合部22aを係合することで、該引戸12を内壁に沿って起立した状態で支持して収納可能としたので、前記居住領域1に配置されている引戸12を撤去して、該引戸12が不要な場合には、該引戸12を内壁に沿って収納することができるとともに、該引戸12は内壁に沿っているので、居住領域1を狭くすることがない。また、居住領域1から引戸12を撤去することで、該居住領域1を一つの大きな部屋として使用することができる。さらに、前記回り縁25は、通常はハンガーフックとしても使用することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の住宅の実施の形態について説明する。
図1〜図4は本発明の住宅の一例を示す平面図である。図1に示すように、本例の住宅は平面視略方形状をなしており、住宅内の西側には居住領域1が配置され、この居住領域1の東側には第2居住領域2が隣接配置されている。
【0022】
前記第2居住領域2は、キッチン3を含んでおり、該キッチン3の東側には洗面室4、浴室5、トイレ6等が配設され、トイレ6の南側には、南入りの玄関7が配設されている。また、キッチン3の南側は、図1に示す状態ではリビング8とされている。
また、前記居住領域1と第2居住領域2との境界部には、内壁10が設けられており、該内壁10の中央部には居住領域1と第2居住領域2とを連通する開口部11が形成されている。
【0023】
前記居住領域1には、引戸12…が所定の間隔を隔てて平行に配置されている。すなわち、居住領域1および第2居住領域2の中央部には、平面視においてレール13,13が互いに平行に設置されている。前記レール13,13は図5に示すように、天井から平行に垂下されている垂れ壁14,14の下端面に設けられており、該レール13には2条の溝13a,13aが形成されている。
一方、前記引戸12の上端部には、前記レール13の溝13aに摺動自在に係合する係合部12aが設けられており、引戸12の下端部には車輪12bが取付けられている。
【0024】
そして、前記一方のレール13には、3枚の引戸12…が摺動自在に設けられており、該3枚の引戸12…のうち、中央部の引戸12の係合部12aは一方の溝13aに摺動自在にはめ込まれており、両脇の2枚の引戸12,12の係合部12aは他方の溝13aに摺動自在にはめ込まれている。また、各引戸12の下端部の車輪12bは床面に転動自在に当接されている。したがって、互いに隣合う引戸12,12は引き違い戸を構成している。
【0025】
また、他方のレール13には、前記一方のレール13と同様にして3枚の引戸12…が設けられている。
そして、前記平行に配置された引戸12,12間は収納室15とされている。この収納室15によって、居住領域1は2つの部屋16,17に仕切られており、これら部屋16,17は例えば個人用の寝室として使用されるようになっている。
また、前記レール13,13が第2居住領域2まで延在しているので、前記引戸12…をレール13,13に沿って第2居住領域2に移動させることができるようになっている。
【0026】
前記居住領域1と第2居住領域2との境界部には、図1に示すように、4枚の第2引戸18…が配置されている。
すなわち、前記開口部11には平面視において直線状のレール19が設置されている。該レール19は、前記レール13と同様に、前記開口部11を形成する垂れ壁の下面に設けられており、該レール19の下端面には2条の溝が形成されている。
なお、前記第2引戸18には、前記引戸12と同様に、上端部に前記溝に摺動自在に係合する係合部が設けられ、下端部に車輪が取付けられている。
【0027】
前記レール19には、4枚の第2引戸18…が摺動自在に設けられており、そのうち2枚の第2引戸18,18はレール19の一方の溝に摺動自在にはめ込まれており、残りの2枚の第2引戸18,18は他方の溝に摺動自在にはめ込まれている。そして、前記4枚の第2引戸18…は、互いに隣合うものが引き違い戸を構成している。
また、4枚の第2引戸18…のうち、北側から2枚目の第2引戸18は、前記収納室15の端部開口面に配置されており、該第2引戸18を南北に移動させることで、収納室15の端部を開閉できるようなっている。
【0028】
また、前記4枚の第2引戸18…のうち、一番北側の第2引戸18は、前記部屋17にキッチン3から出入りするための引戸とされており、南側の2枚の引戸18,18は部屋16にキッチン8から出入りするための引き違い戸とされている。
前記収納室15の西側の端部には、住宅の西側の外壁に直交する壁15a,15aが平行に突出形成されており、該壁15a,15aの端部に、前記引戸12,12が突き当てられるようになっている。そして、壁15a,15aの間には、不要の引戸12…または第2引戸18…が収納されるようになっている。
【0029】
また、前記収納室15の内部には、図1および図5に示すように、可動棚20が設けられている。この可動棚20は上下3段の棚を有するもので、各棚には物を収納するための籠20aが設置されている。また、可動棚20の底部の四隅部には、それぞれキャスター20bが取付けられており、該キャスター20b…が収納室15の床上を転動することで、可動棚20が収納室15の床上を移動できるようになっている。
【0030】
そして、上記構成の住宅では、図1に示すように、居住領域1に平行に配置された引戸12,12間を収納室15とし、この収納室15によって居住領域1が2つの部屋16,17に仕切られているので、該2つの部屋16,17の両方から、引戸12を開けて収納室15に物を出し入れすることができ、また、平行に配置された引戸12,12の両方を開くことで、前記2つの部屋16,17を行き来することができる。
【0031】
また、前記可動棚20に物を収納して、該可動棚20を移動することで、収納室15内で物の移動を容易に行うことができ、よって、収納室15からの物の出し入れを容易に行うことができる。また、前記平行に配置された両引戸12,12を開けて、2つの部屋16,17を行き来する際に、可動棚20を行き来する経路上から避けることで、2つの部屋16,17の行き来を容易に行うことができる。
さらに、前記第2引戸18を開いて、収納室15の端部を開放することで、第2居住領域2から収納室15に物を出し入れすることが可能となり、便利である。
【0032】
また、図2に示すように、居住領域1の部屋16と第2居住領域1のリビング8とを仕切る引き違い戸を構成する第2引戸18,18を撤去することで、部屋16とリビング8とが連通するので、これら部屋16とリビング8とを広いリビングとして使用することができ、さらに、撤去された第2引戸18,18を納室15の壁15a,15a間に収納することで、該第2引戸18,18が邪魔になることもない。
【0033】
さらに、図3に示すように、居住領域1から第2居住領域2に、前記引戸12…をレール13,13に沿って直線移動させて配置するとともに第2居住領域2の東西の幅に合わせて適宜引戸12,12を増設することで、第2居住領域2において平行に配置された引戸12,12の間を収納室15とすることができるとともに、この収納室15によって、第2居住領域2をキッチン3とその他の部屋21とに仕切りことができる。
したがって、該2つの部屋3,21の両方から、引戸12,12を開けて収納室15に物を出し入れすることができ、また、図6に示すように、平行に配置された引戸12,12の両方を開くことで、前記2つの部屋3,21を行き来することができる。
【0034】
また、前記居住領域1から第2居住領域2に、前記引戸12…を直線移動させて配置することで、前記第1居住領域1が一つの大きな部屋となって、第1居住領域のレイアウトが変更され、また、前記第2居住領域が2つの部屋に仕切られることで、該第2居住領域のレイアウトが変更されるので、住宅内のレイアウトを容易に変更することができる。
さらに、図4に示すように、前記引戸12…および第2引戸18…を撤去するとともに、可動棚20を例えば居住領域1の壁側に移動させれば、居住領域1と第2居住領域2とが連通して、一つの大きな部屋となるので、この部屋をパーティルームとして使用することができる。なお、撤去された引戸12…および第2引戸18…は、前記壁15a,15aの間に収納すればよい。
【0035】
図7は、前記引戸12を垂れ壁14に摺動自在に支持する構造の他の例を示すものである。図7に示すように、垂れ壁14の下端部側面には、レール部21が設けられている。このレール部21は、引戸12,12の上端部を摺動自在に支持するもので、上方に開口する2条の溝部21a,21aを有している。
一方、引き違い戸を構成する引戸12,12のうち、垂れ壁14側に位置する引戸12の上端部には、前記レール部21の外側の溝部21aに摺動自在に係合する係合部22aが設けられており、他方の引戸12の上端部には、レール部21の内側の溝部21aに摺動自在に係合する係合部22bが設けられている。
そして、これら係合部22a,22bがレール部21の溝部21a,21aに摺動自在に係合されることで、引戸12,12の上端部が垂れ壁14に移動自在に支持されている。なお、図7において符号23で示す金具は、垂れ壁を壁に固定するものである。
【0036】
このように、レール部21の溝部21a,21aに、引戸12,12の上端部の係合部22a,22bを上方から係合することで、該引戸12,12をレール部21に沿って摺動自在に設けることができ、よって、該引戸12,12を垂れ壁14に容易に移動自在に支持することができる。
また、前記引戸12,12を上方に持ち上げて係合部22a,22bを溝部21a,21aから外すだけで、引戸12,12をレール部21から容易に取り外すことができる。
【0037】
また、図8に示すように、住宅の内壁の上部には、前記引戸12の上端部に設けられた係合部22aまたは22bと係合可能な回り縁25が設けられている。
この回り縁25は、上方に開口する溝部25aを有しており、この溝部25aに前記引戸12の係合部22aまたは22bが係合されることで、該引戸12が内壁に沿って起立した状態で支持されて収納されるようになっている。このような回り縁25は、居住領域1および第2居住領域2を形成する壁に設けられている。
【0038】
したがって、前記居住領域1または第2居住領域2に配置されている引戸12…を撤去して、該引戸12…が不要な場合には、該引戸12…を内壁に沿って収納することができるとともに、該引戸12…は内壁に沿っているので、居住領域を狭くすることがない。
また、居住領域1、第2居住領域2から引戸12…を撤去することで、該居住領域1、第2居住領域を一つの大きな部屋として使用することができる。
さらに、前記引戸12の表面の色調、模様等を、内壁と等しくすれば、回り縁25に支持された引戸12が内壁と一体的になり、外観上も好ましいものとなる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の住宅によれば、居住領域内に平行に配置された引戸の間を収納室とし、この収納室によって、前記居住領域を2つの部屋に仕切るようにしたので、該2つの部屋の両方から、引戸を開けて収納室に物を出し入れすることができる。また、平行に配置された引戸の両方を開くことで、前記2つの部屋を行き来することができる。
また、前記居住領域に隣接して第2居住領域を配置し、この第2居住領域と前記居住領域との境界部に、第2引戸を前記収納室の端部を開閉可能に配置したので、収納室が居住領域にある場合に、前記第2引戸を開いて、収納室の端部を開放することで、第2居住領域から収納室に物を出し入れすることができ、一方、収納室が第2居住領域にある場合に、前記前記第2引戸を開いて、収納室の端部を開放することで、居住領域から収納室に物を出し入れすることができ、便利である。
【0040】
請求項2の住宅によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記居住領域に隣接して第2居住領域を配置し、該第2居住領域に、前記平行に配置された引戸を直線移動可能としたので、居住領域から第2居住領域に、前記引戸を直線移動させて配置することで、第2居住領域において平行に配置された引戸の間を収納室とすることができるとともに、この収納室によって、第2居住領域が2つの部屋に仕切ることができる。
したがって、該2つの部屋の両方から、引戸を開けて収納室に物を出し入れすることができ、また、平行に配置された引戸の両方を開くことで、前記2つの部屋を行き来することができる。
【0041】
また、前記居住領域から第2居住領域に、前記引戸を直線移動させて配置することで、前記第1居住領域が一つの大きな部屋となって、第1居住領域のレイアウトを変更することができ、また、前記第2居住領域が2つの部屋に仕切られるので、該第2居住領域のレイアウトを変更することができるので、住宅のレイアウトを容易に変更することができる。
【0043】
請求項3の住宅によれば、請求項1または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記収納室に、可動棚を該収納室の床上を移動可能に設けたので、可動棚に物を収納して、該可動棚を移動することで、収納室内で物の移動を容易に行うことができ、よって、収納室からの物の出し入れを容易に行うことができる。また、前記平行に配置された両引戸を開けて、2つの部屋を行き来する際に、可動棚を行き来する経路上から避けることで、2つの部屋を容易に行き来することができる。
【0044】
請求項4の住宅によれば、請求項1〜3のいずれかと同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記引戸の上端部を、住宅内に形成された垂れ壁に移動自在に支持したので、引戸の設置を容易に行うことができるとともに、引戸をその倒れを防止して容易に開閉することができる。
【0045】
請求項5の住宅によれば、請求項4と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、垂れ壁の下端部側面に、上方に開口する溝部を有するレール部を設けたので、このレール部に、引戸上端部の係合部を上方から係合することで、該引戸をレール部に沿って摺動自在に設けることができ、よって、該引戸を垂れ壁に移動自在に支持することができる。また、引戸を上方に持ち上げて係合部を溝部から外すだけで、引戸をレール部から容易に取り外すことができる。
【0046】
請求項6の住宅によれば、請求項5と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、住宅の内壁の上部に、前記引戸の上端部に設けられた係合部と係合可能な回り縁を設け、この回り縁に前記引戸の係合部を係合することで、該引戸を内壁に沿って起立した状態で支持して収納可能としたので、前記居住領域に配置されている引戸を撤去して、該引戸が不要な場合には、該引戸を内壁に沿って収納することができるとともに、該引戸は内壁に沿っているので、居住領域を狭くすることがない。また、居住領域から引戸を撤去することで、該居住領域を一つの大きな部屋として使用することができる。さらに、前記回り縁を通常はハンガーフックとしても使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の住宅の一例を示すもので、該住宅の平面図である。
【図2】同、第2引戸を一部撤去した状態を示す住宅の平面図である。
【図3】同、引戸を第2居住領域に移動した状態を示す住宅の平面図である。
【図4】同、引戸を全て撤去した状態を示す住宅の平面図である。
【図5】同、図1におけるA−A線矢視図である。
【図6】同、引戸を示す斜視図である。
【図7】同、引戸を垂れ壁に摺動自在に支持する構造を示す断面図である。
【図8】同、引戸を回り縁に支持した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 居住領域
2 第2居住領域
12 引戸
14 垂れ壁
15 収納室
16,17 部屋
18 第2引戸
20 可動棚
21 レール部
21a 溝部
22a,22b 係合部
25 回り縁
Claims (6)
- 住宅内に設けられた居住領域内に引戸が所定の間隔を隔てて平行に配置されることで、これら平行に配置された引戸の間が収納室とされ、この収納室によって、前記居住領域が2つの部屋に仕切られており、
前記居住領域に隣接して第2居住領域が配置され、この第2居住領域と前記居住領域との境界部には第2引戸が前記収納室の端部を開閉可能に配置されていることを特徴とする住宅。 - 請求項1記載の住宅において、
前記居住領域に隣接して第2居住領域が配置され、該第2居住領域には前記平行に配置された引戸が直線移動可能であることを特徴とする住宅。 - 請求項1または2に記載の住宅において、
前記収納室には可動棚が該収納室の床上を移動可能に設けられていることを特徴とする住宅。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の住宅において、
前記引戸の上端部は、住宅内に形成された垂れ壁に移動自在に支持されていることを特徴とする住宅。 - 請求項4記載の住宅において、
前記垂れ壁の下端部側面には、上方に開口する溝部を有するレール部が設けられ、前記引戸の上端部には、前記溝部に摺動自在に係合する係合部が設けられ、該係合部を前記レール部の溝部に摺動自在に係合することで、前記引戸の上端部が、住宅内に形成された垂れ壁に移動自在に支持されていることを特徴とする住宅。 - 請求項5記載の住宅において、
住宅の内壁の上部には、前記引戸の上端部に設けられた係合部と係合可能な回り縁が設けられ、この回り縁に前記引戸の係合部を係合することで、該引戸が内壁に沿って起立した状態で支持されて収納可能としたことを特徴とする住宅。
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