JP4250214B2 - 色変換方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力色空間の色情報を出力色空間の色情報へ変換する場合における色再現域圧縮技術を用いた色変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーマネジメントを考えないクローズな入出力デバイス一体型の従来色処理系では、入力デバイス各信号のダイナミックレンジは、出力デバイス各信号のダイナミックレンジに1対1で対応する。つまりカラーマネジメントを考えないクローズな色処理系では、色再現域圧縮は自然に行われるが、制御することができない。
【0003】
これに対し、入力信号を一旦XYZやL* a* b* のような測色信号へ変換するカラーマネジメントシステムでは、入出力相互の色再現範囲を考える必要性が生じるが、色再現域圧縮を制御することが可能となる。例えば、図9に示すような色処理系においては、入力デバイスから入力されるRGBなどの入力デバイス依存データ値を入力側変換によって、一旦L* a* b* などの測色データに変換し、この測色データL* a* b* を出力側変換によって、今度は出力デバイスに応じたCMYなどの出力デバイス依存データ値に変換した後、出力デバイスに出力している。このため、測色データL* a* b* において、色再現域圧縮によって、入力側の色再現域を出力色再現域に合わせることができる。
このため、今までに色再現域圧縮技術については、種々の方法が提案されてきた。
【0004】
例えば、特開平6−253138号公報および同6−253139号公報には、色空間の部分色空間毎に異なる色マッピング法を指定し、部分色空間の間の連続性を保証した色再現域圧縮技術が開示されている。これらの色再現圧縮技術においては、部分空間の間の連続性を保証する方法としてコンピュータグラフィックス分野のモーフィング技術を採用している。
また、特開平4−196675号公報および同4−196676号公報には、明度は入出力色再現範囲双方の無彩色軸の明度の広がりの比に応じて圧縮し、彩度は入出力色再現範囲の共通領域については変換せず、周辺領域については入出力色再現範囲の彩度の広がりに応じて圧縮する色再現域圧縮技術が開示されている。
さらに、特開昭61−288662号公報には、出力色再現範囲が入力色再現範囲より小さい場合、明度および彩度を一律にある所定の関数に従って、圧縮する色再現域圧縮技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9に示すような色処理系においては測色再現(見た目通りの再現)することが可能となるが、単に測色再現だけを行うと、出力色再現域外の色はつぶれてしまうために、圧縮して階調を出す必要が出てくる。しかしながら、色再現域の圧縮が大きいと測色再現の忠実性が損なわれてしまう。すなわち、測色再現することと色再現域を圧縮すること(高彩度色の階調を出すこと)は、互いにトレードオフの関係にある。
このため、測色再現を目的とした色変換の場合、色再現域圧縮はできるだけ行わない方が良いが、上記各公報に開示された色再現圧縮技術は、いずれも画像に依存させないで一律に色再現域を圧縮するものであるため、出力媒体の色再現域内に存在している圧縮の不要な画素に対しても圧縮が掛かってしまう欠点がある。すなわち、どの画像に対しても一律に色空間を圧縮するだけであるので、結果として、効果的な画像とそうでない画像、特に測色再現の忠実性が損なわれた画像が得られるという問題点が生じる。
【0006】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、画像を分析することにより、色再現域圧縮の必要な部分だけを圧縮することができ、できるだけ測色再現の忠実性を犠牲にすることなく、画像に依存した最適な色再現域圧縮を行うことのできる色変換方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、入力媒体から得られた画像データを測色変換して得られた画像の測色データから、出力媒体色再現域外に存在する画素の色相ヒストグラムを作成し、この色相ヒストグラムの頻度値に対して閾値を設け、この閾値を超えた1以上の色相範囲を抽出し、抽出された各色相範囲毎に明度累積ヒストグラムを作成して明度範囲を求めると共に、各色相範囲毎に前記出力媒体色再現域の色再現境界上を1として規格化して規格化彩度累積ヒストグラムを作成して、前記色相ヒストグラムから抽出された前記1以上の色相範囲の各色相範囲、および各色相範囲毎に前記明度累積ヒストグラムから求められた前記明度範囲に基づいて圧縮対象となる色空間を設定し、また、前記規格化彩度累積ヒストグラムの所定の累積頻度における規格化彩度を用いて圧縮度を求め、求められた前記圧縮度に依存して前記圧縮対象となる色空間を圧縮することにより、前記画像を入力空間から出力空間へ圧縮することを特徴とする色変換方法を提供するものである。
【0008】
ここで、前記色相ヒストグラム、前記明度累積ヒストグラム、および前記規格化彩度累積ヒストグラムを作成する測色データは、前記画像の測色データを間引いたラフデータであるのが好ましい。
【0009】
また、前記規格化彩度値を用いて圧縮率を設定し、かつ、前記色相ヒストグラムおよび明度ヒストグラムを用いて圧縮強度を設定し、前記圧縮対象となる色空間の圧縮は、色相を一定に保ちながら、前記圧縮率および圧縮強度を前記圧縮度として用いて、前記圧縮対象となる色空間の彩度および明度を圧縮することによって行なわれるか、あるいは、前記規格化彩度値を用いて圧縮率を設定し、かつ、前記色相ヒストグラムおよび明度ヒストグラムを用いて圧縮強度を設定し、前記圧縮対象となる色空間の圧縮は、前記色再現域外画素の色相を出力媒体色材の色相へ変化させ、かつ、前記圧縮率および圧縮強度を前記圧縮度として用いて、前記圧縮対象となる色空間の彩度および明度を圧縮することによって行なわれるのが好ましい。
【0010】
また、前記ラフデータは、出力媒体に応じた階調変換であるセットアップが行なわれた前記画像の測色データから得られるものであるのが好ましい。また、前記出力媒体色再現域外に存在する画素は、測色値データを出力デバイスでの再現画像出力に対応するデバイス依存データ信号に変換する出力側変換テーブルを用いて、各画素の測色値データを変換し、変換によって得られたデバイス依存データ信号が、出力媒体の色再現域内に有るか再現域外にあるかで判断されるのが好ましい。また、前記入力空間から前記出力空間へ圧縮された前記画像の不自然さが目立たないように、前記圧縮度を出力画像サイズに応じて変化させるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係る色変換方法を添付の図面に示す好適な実施の形態に基づいてさらに詳細に説明する。
図1は、本発明の色変換方法を実施する色処理系の全体の構成の一実施形態を示すブロック図であり、図2は、本発明の色変換方法の一実施形態を示すブロック図である。
【0012】
図1に示す色処理系20は、入出力デバイスのデバイス依存データ信号を、一旦測色データ信号に変換し、測色データ信号において本発明の色変換方法を実施する色再現域圧縮を含むカラーマネージメントを行う色処理系(カラーマネージメントシステム)であって、入力デバイスのデバイス依存データ信号を測色データ信号に変換する入力側測色変換部22と、測色変換された測色データ信号にセットアップを行うセットアップ部24と、本発明の色変換方法を実施する色再現域圧縮部10と、色再現域の圧縮によって出力色空間に合わせられた測色データ信号を出力デバイスのデバイス依存データ信号に変換する出力側測色変換部26とを有する。図1に示す色処理系20は印刷分野における色処理系であるが、本発明はこれに限定されず、色再現域圧縮を含むカラーマネージメントを行う公知の色処理系であってもよい。
【0013】
入力側測色変換部22は、デジタルカメラやスキャナなどの入力デバイスで得られたデバイス依存データ信号、例えばRGBデータ信号、CMYデータ信号などを測色データ信号、例えばCIEによるXYZデータ信号やL* a* b* 信号などに変換するものである。例えば図示例の入力側測色変換部22においては、デジタルカメラによって撮影された被写体のRGB画像データ信号を色変換マトリックス、例えば3×3色変換マトリックスによってXYZ測色データ信号に変換し、あるいはスキャナによって光電的に読み取られたリバーサルフィルム原稿(RV原稿)のRGB画像データ信号を3次元テーブル、例えば色変換ルックアップテーブル(LUT)によってXYZ測色データ信号に変換する。
【0014】
なお、本発明においては、入力デバイスは、デジタルカメラやスキャナに限定されず、例えばテレビ、ビデオカメラ、テレビカメラ、コンピュータグラフィックスなどのような合成画像を電子的に作成するコンピュータや電子製版システムの画像作成用コンピュータなどであってもよいし、スキャナで読み取られる原稿もRV原稿に限定されず、例えばネガティブフィルム原稿(ネガ原稿)、写真や印刷物などの反射原稿などであってもよい。入力デバイスのデバイス依存データ信号もRGBデータ信号やCMYデータ信号に限定されず、入力デバイスに応じた信号であれば何でもよいし、測色データ信号もXYZデータ信号やL* a* b* データ信号に限定されず、他の従来公知の測色値であってもよい。また、データ信号の変換方法も、3×3色変換マトリックスや3次元色変換テーブルに限定されず、3×4または3×10などの色変換マトリックスや3つの1次元LUTなど公知色変換写像(式、関数)を用いるものであってもよい。
【0015】
セットアップ部24は、入力デバイスで得られ、入力側測色変換部22によって変換された測色データ信号を、出力媒体上に最適に再現するための階調条件を自動設定し、入力側測色変換部22で求めた測色変換データをセットアップ済の測色変換データに変換するものである。図1に示すように、セットアップ部24は、入力側測色変換部22によって変換されたXYZデータ信号と等価中性濃度(以下、ENDともいう)との順逆両方向変換を行うEND順逆変換部30と、ENDデータ信号を間引いてラフデータを作成するラフデータ作成部32と、作成されたラフデータを用いて自動的に階調条件を設定するオートセットアップ部34とを有する。
図1において、点線で示されるパスフローは、画像に応じたセットアップ用パラメータを設定し、設定されたセットアップ用パラメータを用いて階調を変換するための変換関数またはルックアップテーブル(LUT)を作成する。一方、実線で示されるパスフローはこの変換関数またはLUTを使って、入力側測色変換部22で求めた測色変換データをセットアップ済測色変換データへ変換する本処理のパスフローである。
【0016】
図示例のセットアップ部24においては、まず、END順逆変換部30において、入力側測色変換部22から出力されるXYZデータ信号を等価中性濃度(END)にEND順変換マトリックスを使って変換し、次いで、ラフデータ作成部32において、END順逆変換部30で得られたENDデータを間引いて、例えば、1画面の画像が1280×1000画素の場合、画素数106×83(8798)画素のラフデータとする。ラフデータ作成部32は、後述するラフデータ作成部14と同一の構成とするのが好ましい。
その後、オートセットアップ部34では、オートセットアップを用いてENDラフデータ中のハイライト(HL)濃度(最小値)およびシャドウ(SD)濃度(最大値)を自動設定し、それぞれ出力媒体のダイナミックレンジの最小値DHおよび最大値DSに(例えば露出がアンダーやオーバーのフィルム原稿の濃度範囲を常に出力媒体の濃度範囲に合わせるように)設定し、ENDラフデータを設定された階調を持つENDラフデータに変換する変換関数(あるいは変換テーブル(1次元LUT))を作成する。
入力側測色変換部22によって変換された測色変換データは、END順逆変換部30においてENDデータへ変換され、この変換関数(またはLUT)を用いてセットアップ済ENDデータを作成した後、END順逆変換部30においてEND逆変換マトリックスを使ってセットアップ済XYZデータ信号に逆変換する。こうしてセットアップ部24におけるオートセットアップは終了する。
なお、セットアップ部24における画像データのオートセットアップの方法は上述した例に限定されるわけではなく、従来公知のオートセットアップの方法を適用してもよいことはいうまでもない。
【0017】
次に、出力側測色変換部26は、色再現域圧縮部10において色空間圧縮されたXYZデータ信号などの測色データ信号をプルーフプリンタや印刷機などの出力デバイスで再現画像として出力するためのデバイス依存データ信号、例えばCMYKデータ信号に変換するものである。例えば、図示例の出力側測色変換部26においては、XYZデータ信号を3次元テーブル(3次元LUT)によってプルーフプリンタでカラープルーフとしてまたは印刷機で印刷物として出力するためのCMYKデータ信号に変換している。ここでは、3次元テーブルとして、原シーン(被写体)に忠実な再現画像を出力するための原シーン忠実再現3次元LUTおよび標準的な条件で再現画像を出力する標準条件再現3次元LUTが例示されているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、他の3次元テーブルであってもよい。
【0018】
また、入力側測色変換部22同様、この出力側測色変換部26においても、対象とする出力デバイスや用いられる測色値データ、デバイス依存データおよび色変換方法(逆写像となるが公知の逆写像であればよい)なども上述例に限定されず、公知のものが適用可能である。例えば、出力デバイスとして、写真プリンタ、複写装置、CRTなどのディスプレイ装置などであってもよいし、デバイス依存データとしては、CMY,RGBなどのデータであってもよい。
【0019】
色再現域圧縮部10は、本発明の最も特徴とする部分であって、本発明の色変換方法を実施する。
図2に示すように、色再現域圧縮部10は、セットアップ後のXYZデータ信号とL* a* b* データ信号との双方向変換を行う双方向変換部12と、変換されたL* a* b* データ信号を間引いてラフデータを作成するラフデータ作成部14と、作成されたセットアップ後のラフデータによって画像を分析して、色再現域圧縮対象色空間および圧縮度を設定する画像分析部16と、得られた色再現域圧縮対象色空間および圧縮度を用いて、色空間を圧縮する色空間圧縮部18とを有する。図2において、点線で示されるパスフローは、画像に応じた色空間圧縮用パラメータつまり、色再現域圧縮対象色空間および圧縮度を設定するパスであり、色空間圧縮に先立って行われる予備処理のパスフローである。一方、実線で示されるパスは、設定された色空間圧縮用パラメータを用いてセットアップ済の測色変換データを色空間圧縮する画像処理パスであり、画像データの圧縮を行う本処理のパスフローである。
【0020】
双方向変換部12は、本発明法による色空間圧縮の対象とする色空間をL* a* b* 空間としているので、入力側では、測色変換されたXYZデータをL* a* b* データに変換し、出力側ではL* a* b* データをXYZデータに変換するものである。この順逆双方向の変換は、下式に基づき計算される。
【0021】
ラフデータ生成部14は、後段の画像分析部16における画像分析処理を行うのに適正なデータ量とするために、双方向変換部12で変換されたL* a* b* データを間引いてラフデータを生成するものであるが、間引き率(または量)もしくはラフデータのデータ量は、特に制限的ではなく、画像分析処理の処理量および要求される精度に応じて適宜選択すればよい。
【0022】
図示例の色再現域圧縮部10においては、処理を単純化するためセットアップ部24におけるオートセットアップ用ラフデータと同じ画素サイズとするのがよい。この場合、1画面の画像の各画素を縦および横方向に対して1/6に間引きした後、さらに2×2画素内を平均化し、最後に縦方向および横方向の画素を1/2に間引く。その結果、1画面の画像が1280×1000画素の場合、ラフデータの画素数は、106×83(8798)画素となる。なお、ここで、間引き処理の途中で平均化処理を行うのはノイズの低減を図るためであるが、本発明は、これに限定されず、どのようなラフデータの生成を行ってもよい。
【0023】
画像分析部16は、ラフデータ生成部14で生成された、セットアップ後のラフデータに対し出力媒体色再現域外の画素を抽出し、抽出した画素の色空間内分布状況を分析し、色再現域圧縮対象色空間と圧縮度を決定するものである。
図1に示す色処理系が印刷を対象とするものであるので、画像分析部16においては、まず、1画面の画像の各画素のL*a*b*データ(ラフデータ)が、出力媒体である印刷物の色再現域内にあるか色再現域外にあるかを判断し、色再現域外にある画素を抽出する。ここで、1画面の各画素が印刷物再現域外(以下、単に色再現域外ともいう)か否かの判断は、L*a*b*(ラフデータ)を双方向変換部12でXYZデータに変換した後、図1に示す出力側測色変換部26において出力側色変換テーブル(3次元LUTなど)を用いて、デバイス依存データ信号であるCMYKデータへ変換することにより、確認することができる。
【0024】
次に、こうして得られた印刷物再現域外画素の色相Hab* 範囲を抽出する。まず、ここでは、印刷物再現域外画素のL* a* b* データから色相Hab* (L* a* b* 空間のa* b* 平面上の極座標の角度方向)を計算し、色相Hab* ヒストグラムを作成し、1:2:1移動平均法によるスムージングを掛ける。こうして得られた色相Hab* ヒストグラム(0°〜360°)の一例を図3(a)に示す。なお、ここで、色相Hab* ヒストグラムを作成するために移動平均法によるスムージング処理を行うのは、単なる印刷物再現域外画素の色相ヒストグラムでは、図3(a)に示すようななめらかな曲線にならず、高周波成分が乗った、微細な凹凸の激しい曲線となるため、後段において閾値によって切り出される色相範囲がずれたり、逆転したりしてかえって不正確になるからである。ここで、移動平均の比率は、1:2:1に限定されず、他の比率であってもよく、公知のものから、適宜選択すればよい。
【0025】
このようにして得られた印刷物再現域外画素の色相Hab* ヒストグラムの頻度値に対してしきい値(閾値)を設けることにより、印刷物再現域外画素の色相Hab* 範囲を抽出する。
ここでは、図3(a)に示すような色相Hab* ヒストグラムに対して、図3(b)に示すように閾値40(画素頻度)を設け、頻度40以上の色相範囲として、H1 〜H2 およびH3 〜H4 を抽出することができる。
ここで、閾値40は、ラフデータ(8798画素)である図示例の場合の値であって、閾値としては、上述した40に限定されるわけではなく、ラフデータのデータ量(画素数)、画像の種類とサイズ、入出力デバイスのデータの量と精度(階調)、再現画像の要求画質等に応じて適宜設定すればよい。
【0026】
このようにして求められた印刷物再現域外画素の各色相Hab* 範囲にある画素群それぞれについて明度L* 累積ヒストグラムを作成し、明度L* 範囲を求め、印刷物再現域外画素群の明度L* 範囲を抽出する。すなわち、図3(b)に示す色相Hab* ヒストグラムから閾値40によって抽出された色相Hab* 範囲H1 〜H2 にある全画素について作成した明度L* 累積ヒストグラムを図4(a)に、色相Hab* 範囲H3 〜H4 にある全画素について作成した明度L* 累積ヒストグラムを図4(b)に示す。
こうして得られた各色相範囲H1 〜H2 およびH3 〜H4 に対応する図4(a)および(b)の明度L* 累積ヒストグラムにおいて、上下各2%の累積頻度を除いた範囲、すなわち累積頻度2〜98%の範囲にある明度L* の範囲L1 〜L2 およびL3 〜L4 をそれぞれ抽出する。ここで、明度L* について累積ヒストグラムを使うのは、単なるヒストグラムよりも抽出される明度L* の範囲がより安定するからである。
【0027】
なお、ここで印刷物再現域外画素群の明度L* の範囲を求める際に上下各2%の累積頻度を除くのは、ノイズを含む恐れのある明度L* あるいは極端な(例えば、明るすぎるまたは暗すぎる)明度L* を持つ画素を除いて、適正な明度を持つ画素群だけにするためである。ここで、図示例では、上下各2%の累積頻度部分を除去しているが、本発明はこれに限定されず、画像の種類やサイズ、階調や画質等々に応じて適宜選択すればよい。
【0028】
先に求められた印刷物再現域外画素の各色相Hab*範囲にある画素群に対し、図5(a)に示すように、L*a*b*空間のa*b*平面上で彩度Cab*方向(a*b*平面上の極座標の半径方向)上の色再現域境界上を1に規格化する。次いで、各色相Hab * 範囲毎に、規格化した彩度が色再現域外、つまり1.0以上へ出ている度合(色再現域外率)を表した累積ヒストグラム(規格化彩度Cab * 累積ヒストグラム)を作成する。さらに、各色相Hab*範囲毎に、得られた規格化彩度Cab*累積ヒストグラム(規格化彩度Cab*の色再現域外における色再現域外画素の累積頻度を表わす)から、所定の累積頻度値における規格化彩度Cab * の値を求め、この値を用いて、圧縮率を求める。
ここで、図3(b)に示す各色相Hab*範囲H1〜H2およびH3〜H4に対応する規格化彩度Cab*累積ヒストグラムをそれぞれ図5(b)および(c)に示す。図5(b)および(c)に示す各々の規格化彩度Cab*積ヒストグラムにおいて、累積頻度25%に対応する色再現域外における規格化彩度Cab*の値をそれぞれ求めて、C1およびC2とする。ここで、彩度Cab*の累積頻度を25%としているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、画像の種類やサイズ、階調、精度、画質等に応じて適宜選択すればよい。
【0029】
このようにして圧縮率決定パラメータ(規格化彩度値)Ci(i=1,2,・・・)を求めることができる。ここでiは、色再現域外画素群の各色相範囲にある画素群の番号であり、図示例では色相範囲H1 〜H2 に対応する番号が1、色相範囲H3 〜H4 に対応する番号が2である。
こうして得られた規格化彩度値Ci(i=1,2,・・・)を用いて、下記式(4)によって、圧縮率Cpiを求めることができる。
Cpi=Ci−1.0 ・・・(4)
【0030】
なお、圧縮率Cpiは出力画像サイズに応じて変化させてもよい。この場合には、圧縮率Cpiは、上記式(4)をさらに一般化した下記式(5)によって求めることができる。
Cpi=k(Ci−1.0) ・・・(5)
ここで、kは出力画像サイズに依存した係数である。
なお、圧縮率に出力画像サイズを考慮するのは、出力画像サイズが大きい場合には、高彩度色の階調の有無が明瞭に視認され、再現画像の不自然さが目立つことになるが、出力画像サイズが小さい場合には、これが視認されないからである。
【0031】
ところで、上記式(4)および(5)で示される圧縮率Cpiは、0.3を最大値とするのがよい。この理由は、圧縮率Cpiが0.3を越えて大きくなりすぎると、色再現域内の画像の色の彩度が落ちすぎ、あまりにも鮮やかさのない色になりすぎ、不自然な画像となるので好ましくない。従って、本発明においては、圧縮率Cpiを決定するパラメータである規格化彩度値Ciを決定する累積頻度値は圧縮率Cpiが0.3を超えない範囲において、画像(シーン)の種類やサイズ、階調や精度、要求画質等に応じて適宜選択すればよい。
【0032】
次に、色再現域圧縮対象色空間パラメータから色空間の圧縮対象範囲を決定する。
色再現域外画素の色相範囲H1 〜H2 、H3 〜H4 および明度範囲L1 〜L2 、L3 〜L4 などの色再現域圧縮対象色空間パラメータを用いて、近隣の色空間との連続性を保つことのできる色再現域圧縮対象色空間強度(以下、単に色空間圧縮強度という)Tiを各色相範囲の画素群i毎に決定する。
【0033】
例えば、色相Hab* 範囲H1 〜H2 およびこれに対応する明度L* 範囲L1 〜L2 における色空間圧縮強度Tiの一例を図6に示す。図6に示すように、色再現域外として抽出された色相範囲H1 〜H2 と明度範囲L1 〜L2 で囲まれる矩形内においては色空間圧縮強度Tiを1.0に設定し、この矩形範囲を色相両方向および明度両方向について外側方向に所定範囲、図示例では色相方向には±20°および明度方向±20だけ広げた矩形範囲、すなわち色相範囲H1 −20〜H2 +20および明度範囲L1 −20〜L2 +20からなる矩形範囲において色空間圧縮強度Tiを0.0に設定して、両矩形範囲で囲まれる範囲の色空間に対しては、色空間圧縮強度Tiを0.0〜1.0まで連続的に変化するように設定する。同様にして、色相Hab* の範囲H3 〜H4 、およびこれに対応する明度L* の範囲L3 〜L4 における色空間圧縮強度を設定することができる。
【0034】
色空間圧縮強度Tiをこのように設定することにより、色再現域圧縮対象色空間と圧縮対象でない近隣空間との連続性を保つことができる。ところで、図6に示す例において、色空間圧縮強度Tiを0〜1.0まで変化させる色相範囲および明度範囲の拡張幅は、それぞれ±20°および±20に設定されているが、本発明はこれに限定されず、色再現域外画素の色相範囲および明度範囲の大きさ、画像(シーン)の種類とサイズ、階調、精度、要求画質等に応じてなめらかに近隣色空間に連続するように適宜選択すればよい。
【0035】
色空間圧縮部18は、こうして求められた色再現域圧縮対象色空間強度Tiと先に求められていた圧縮率Cpiを用いて、セットアップ済側色変換データに対して色再現域外の各色相範囲i毎に、色空間を圧縮する。ここでは、各色相範囲i毎に、彩度Cab* は、上記色再現域圧縮対象色空間強度Tiと圧縮率Cpiとの積を用いて、下記式(6)に従って、線形に圧縮する。明度L* も、各色相範囲i毎に、上記色再現域圧縮対象色空間強度Tiと圧縮率Cpiとの積を明度L* と彩度Cab* に依存させて、下記式(7)に従って、線形に圧縮する。これに対し、色相Hab* は、変化させず、一定に保つ。
Cab* ’=Cab* (1.0−CpiTi) ・・・(6)
L* ’=L* −(1.0−CpiTi)LciCci ・・・(7)
ここで、Cab* ’およびL* ’は、それぞれ色空間圧縮後の彩度および明度であり、Cab* およびL* は、それぞれ圧縮前の彩度および明度である。CciおよびLciは、それぞれ彩度Cab* 依存関数および明度L* 依存関数である。
【0036】
本発明において用いられる明度L* 依存関数Lciの一例を図7(a)に、彩度Cab* 依存関数Cciの一例を図7(b)に示す。ここで、図7(a)に示す、明度L* 依存関数Lciにおいて、明度L* =90は印刷における紙の濃度を示す定数であり、L* =10は印刷における最大インク濃度を示す。
また、図7(b)に示す彩度Cab* 依存関数Cciにおいて、関数値Cci=1.0に飽和する彩度Cab* =50は、印刷物再現域範囲における最大彩度値を示す。
ここで、図7(a)および(b)に示される明度依存関数Lciおよび彩度依存関数Cciならびにこれらに用いられる定数(明度L* =20,90,関数値Lci=15、彩度Cab* =50)は、これらに限定されるわけではなく、対象とする色処理系の入出力デバイス、入出力媒体、画像の種類やサイズ、階調や精度、画質等の条件に応じて適宜選択すればよい。また、これらの関数は、線形な関数ではなく、非線形な関数であっても良いし、色相Hab* に依存させて各定数を変化させても良い。図7(a)および(b)に示される明度依存関数Lciおよび彩度依存関数Cciを用いた色空間圧縮の状態を図8に模式的に示す。彩度方向は圧縮度に比例して圧縮され、明度方向は明度と彩度に依存して圧縮されている。
【0037】
以上のようにして、色空間圧縮部18においては、色空間圧縮演算、具体的には色空間圧縮後の明度L* ’および彩度Cab* ’の演算が行なわれる。双方向変換部12で変換された全画素のセットアップ済測色変換データ(L* a* b* データ)は、色再現域外画素の色相範囲(色再現域圧縮対象色空間)の画素に対して上記式(6)および(7)で演算され、色空間圧縮された画像データが求められ、双方向変換部12でXYZデータに戻される。
【0038】
さらに、本発明においては、抽出された色再現域外画素の色相範囲にはすべて本発明法による色空間圧縮を行っているが、いくつかの色相範囲のうち、特定の色相のもののみを選択して、あるいは同一の色相範囲においても異なる位置にある画素群に対して、圧縮するもしくは圧縮しないことを外部から指示または入力するように構成することも可能である。もちろん、予め、色相範囲あるいは色相、彩度および明度の各範囲を指定しておき、圧縮するしないを自動選択させてもよい。
【0039】
なお、上述した例では、色空間を圧縮する際に、色再現域外画素の色相Hab* の範囲を描出し、その色相範囲のみに色空間圧縮を行うが、色相Hab* 自体は変化させずに一定に保っている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、色相も変化させるようにしてもよい。この場合には、色相は、出力媒体の色材の色相へ変化させるのが好ましい。
【0040】
本発明に係る色変換方法を種々の実施例を挙げて、詳細かつ具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能なことはもちろんである。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、出力媒体色再現域外に存在している画素の色相のみを圧縮の対象としているので、他の色相の画素の色再現に影響を与えないで、色再現域(色空間)の圧縮を行うことができる。
従って、本発明によれば、できるだけ測色再現の忠実性を損なわず、近隣画素との連続性を保ちながら、原画像(オリジナル、例えば被写体や原稿画像)または入力画像と同等の色階調を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る色変換方法を実施する色処理系の全体構成を示す一実施形態を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る色変換方法を実施する色再現域圧縮部の全体構造およびフローの一実施形態を示すブロック図である。
【図3】 (a)および(b)は、それぞれ図2に示す画像分析部において得られる色再現域外画素の色相Hab* ヒストグラムの一例およびこの色相Hab* ヒストグラムから抽出される色再現域外画素の色相範囲の一例を示すグラフである。
【図4】 (a)および(b)は、それぞれ図2(b)に示す色再現域外画素群の各色相範囲に対応する明度L* 累積ヒストグラムの一例を示すグラフである。
【図5】 (a)は、色再現域外画素群の各色相範囲にある画素群に対して彩度方向上の再現域境界を1に規格化することを説明する説明図であり、(b)および(c)は、それぞれ図2(b)に示す色再現域外画素群の各色相範囲に対応する規格化彩度Cab* 累積ヒストグラムの一例を示すグラフである。
【図6】 図2に示す色空間圧縮部において得られる色再現域圧縮対象色空間強度の一例を示すグラフである。
【図7】 (a)および(b)は、それぞれ図2に示す色空間圧縮部において得られる明度方向の、色空間圧縮に用いられる明度依存関数の一例および彩度依存関数の一例を示すグラフである。
【図8】 本発明の色変換方法において実施される色空間圧縮を説明する説明図である。
【図9】 カラーマネージメントを行う色処理系を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 色再現域圧縮部
12 双方向変換部
14 ラフデータ作成部
16 画像分析部
18 色空間圧縮部
20 色処理系
22 入力側測色変換部
24 セットアップ部
26 出力側測色変換部
Claims (5)
- 入力媒体から得られた画像データを測色変換して得られた画像の測色データから、出力媒体色再現域外に存在する画素の色相ヒストグラムを作成し、
この色相ヒストグラムの頻度値に対して閾値を設け、この閾値を超えた1以上の色相範囲を抽出し、
抽出された各色相範囲毎に明度累積ヒストグラムを作成して明度範囲を求めると共に、
各色相範囲毎に前記出力媒体色再現域の色再現境界上を1として規格化して規格化彩度累積ヒストグラムを作成して、
前記色相ヒストグラムから抽出された前記1以上の色相範囲の各色相範囲、および各色相範囲毎に前記明度累積ヒストグラムから求められた前記明度範囲に基づいて圧縮対象となる色空間を設定し、
また、前記規格化彩度累積ヒストグラムの所定の累積頻度における規格化彩度を用いて圧縮度を求め、
求められた前記圧縮度に依存して前記圧縮対象となる色空間を圧縮することにより、前記画像を入力空間から出力空間へ圧縮することを特徴とする色変換方法。 - 前記色相ヒストグラム、前記明度累積ヒストグラム、および前記規格化彩度累積ヒストグラムを作成する測色データは、前記画像の測色データを間引いたラフデータであることを特徴とする請求項1に記載の色変換方法。
- 前記ラフデータは、出力媒体に応じた階調変換であるセットアップが行なわれた前記画像の測色データから得られるものであることを特徴とする請求項2に記載の色変換方法。
- 前記出力媒体色再現域外に存在する画素は、測色データを出力デバイスでの再現画像出力に対応するデバイス依存データ信号に変換する出力側変換テーブルを用いて、各画素の測色データを変換し、変換によって得られたデバイス依存データ信号が、出力媒体の色再現域内に有るか再現域外にあるかで判断されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の色変換方法。
- 前記入力空間から前記出力空間へ圧縮された前記画像の不自然さが目立たないように、前記圧縮度を出力画像サイズに応じて変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の色変換方法。
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