JP4249845B2 - 湿式分級装置及び湿式分級方法 - Google Patents

湿式分級装置及び湿式分級方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、重力による沈降を利用することにより、液体中で固体粒子を分級することができる湿式分級装置、及び、該湿式分級装置を用いて液体中で固体粒子を分級する湿式分級方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
湿式分級のプロセスには、上昇流を利用するもの、水平流を利用するもの、単なる静置によるものなどがあり、特に分離の精度において優れているのは上昇流を利用するものである。
【0003】
また、上昇流を利用する分級法は、バッチ式操作(一度に仕込んだ粒子を逐次取り出すもの)によるものと、連続式操作(連続的に供給される粒子を連続的に取り出すもの)によるものとに大別される。
【0004】
これらのなかで、上昇流を利用し、バッチ式操作を用いる分級装置の基本形を図6に示す。
図6に示す湿式分級装置は、分級液の流入口62が分級筒61の下部に、細粒子を含むスラリーの流出口63が分級筒61の上部に、スラリーの供給口64が分級筒61の中程に、それぞれ設けられた構造のものである。
【0005】
供給口64から供給されるスラリーは、装置の滞留スラリーよりも高密度の場合が多い。そのため、供給されるスラリーを分級筒61内の分級液に良好に分散させるために、供給口64は分級筒61の上端近傍に設けられていることが多い。
【0006】
分級液としては、通常、被分級粒子よりも密度の低い液体が用いられる。そのため、被分級粒子は分級液の中にあって、重力の作用で沈降する。従って、被分級粒子は、分級液に対して相対的に下に移動するが、分級液は、分級筒61下部の流入口62から継続的に供給され、分級筒61内を上に移動しているので、この分級液の上昇と粒子の沈降とが相殺され、スラリー状の粒子は、比較的長く分級筒61内に留まる。
【0007】
この場合、分級筒61内に供給されたスラリー状の粒子の沈降速度は、それらの粒径に依存し、粗い粒子ほど速く沈降する。つまり、分級液の上昇速度との比較において、より速く沈降する成分(粗い粒子)は下へ、そうでない粒子(細かい粒子)は上へ移動する。
【0008】
その結果、分級筒61内には、粒径に対応して、粒径の大きい粒子ほど下方に位置する層状構造ができる。この種の分級装置は、このときに、分級液の供給及び排出に影響されて層状構造が乱されないような条件を維持することができる構成を有するものであることが要求される。
【0009】
このような要求を満たす分級装置として、例えば、特公昭54−20028号公報や特公昭59−29299号公報に開示されたものがある。前者の分級装置では、本体の下部に、多数の小径の孔を有するプレート状の部材を装着し、この部材の下部に、開口総面積が本体の流路断面積より小さい複数個の縦通孔部を有するブロックを設け、かつ、このブロックの下部に多数の小径の孔を有するプレート状の部材を装着し、さらに前記ブロックの各縦通孔部に、プレート状の部材に設けた孔より多少大きい粒度の支持部材を流動可能に収納した構造となっている。
【0010】
また、後者の分級装置では、分級筒の内部に、複数個の格子筒をそれぞれ間隔を設けて筒長方向に装着し、上下に隣接する格子筒間の壁面(分級筒の壁面)のそれぞれに樹脂取出口を設けた構造となっている。
【0011】
一般に、高精度の分級プロセスを設計するにあたっては、粒子スラリーの一部が分級装置の底に沈降してケーキを作ることがないようにするのが望ましい。なぜならば、ケーキができると、粗粒子のみならず、たまたま近くにあった細粒子もケーキに取り込まれるため、分級の精度と収率が悪化するからである。
この点について、上記した両者の湿式分級装置では、装置底部の全面から処理液を流入するように構成することで、ケーキの生成を防いでいる。しかし、このような装置では、装置自体の構成が複雑になるという問題があった。
【0012】
一方、このような分級装置では、分級液の流量を次第に増せば、層状構造は全体として上昇し、上部のスラリーから順に流出口63から流出するので、これを濃縮して粒子を回収することが可能である。
【0013】
しかしながら、分級液の流量を増すと、分級筒内部の秩序が乱されるので、流量を増す速度(時間当たりの流量増加分)は、ごくゆっくりでなければならない。一般的には、流量を増しつつ大方の粒子を回収するために要する時間は、スラリーの層状構造ができ上がるための周期を上回るのが普通である。そのため、流量を増すことなく、層になった粒子を回収することができれば、回収時間を大幅に短縮することができる。
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上記現状に鑑み、一度形成した層状構造の粒子を、極めてシャープな粒子径分布で、かつ、短時間で回収することができる湿式分級装置、及び、該湿式分級装置を用いた湿式分級方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、分級の対象となる粒子が収納された直立する筒状の分級筒と、この分級筒の下端に設けられた分級液を流入させる流入手段と、分級筒の上端に設けられた分級液を流出させる流出手段とを備えた重力による沈降を利用した湿式分級装置において、任意の粒径範囲の粒子スラリーを回収する手段を備えていることを特徴とする湿式分級装置である。
以下、本発明について詳述する。
【0016】
以下、本発明の湿式分級装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は、本発明の湿式分級装置の基本的構成を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の湿式分級装置10は、直立する分級筒11の下端側開口縁11aから連続して逆円錐形状の鏡板部12が形成され、この鏡板部12の底部12aに、流入手段14を備えた分級液の流入管13が設けられ、分級筒11の上端11b側に流出管15が設けられている。また、分級筒11の内部であって、流入管13の上方位置に、分級液と粉粒体とを混合する混合手段16が設けられている。
また、この湿式分級装置10は、任意の粒径の粒子スラリーを回収する手段を備えており、その具体例は、図2〜図5において示すが、本発明の湿式分級装置の構成はこれらに限定されない。
【0018】
次に図2〜図5を参照しながら、任意の粒径の粒子スラリーを回収する手段を備えた本発明の湿式分級装置の実施形態について説明する。
【0019】
図2(a)は、第1の実施の形態に係る湿式分級装置を模式的に示した断面図であり、(b)は、(a)に示した湿式分級装置の上下移動可能な搬出配管についての要部拡大図である。
この湿式分級装置20では、分級筒21の側面に搬出配管27が設けられており、搬出配管27の他端は、粒子スラリーを回収する回収容器28に接続されている。また、搬出配管27には、開閉バルブ204が設けられている。
【0020】
この搬出配管27は、(b)に示すように、押さえ板203と一体に形成されており、この押さえ板203は、合計8本のナット205とネジ棒206とにより、シール部ベース201及びパッキン202を介して分級筒21の側面に押さえつけられ、密着している。また、8本のナット205とネジ棒206とは、4本づつ縦方向に連通した2本の縦長の貫通孔203aを挿通している。
搬出配管27の側面部分は、このように構成されているため、押さえ板203は、側面部分に密着した状態で上下方向に移動が可能であり、これに伴って、搬出配管27及び回収容器28も上下方向に移動が可能となっている。
【0021】
この湿式分級装置20を用いて粒子を分級する際には、まず、被分級粒子をスラリーとして湿式分級装置20に仕込み、次に、あまり速すぎない一定流速で流入管23より分級液を流入し続けると、分級筒21において緩やかな粒子の層状構造ができる。ここでいう層状構造とは、粒径の大きい粒子ほどより下の方に、より高い体積分率で、粒径の小さい粒子ほどより上の方に、より低い体積分率で、秩序立って配置された状態を意味している。
【0022】
その後、開閉バルブ204を開けると、粒子スラリーが搬出配管27を経由して回収容器28に流れ込む。回収容器28は、搬出配管27と分級筒21の側面との接続部より低い位置にあるため、上記接続部より高い位置にある粒子スラリーは、回収容器28に集められることとなる。
更に、上記接続部より高い位置にある粒子スラリーの回収が終了後、開閉バルブ204を閉じ、回収容器28を交換した後、回収容器28の位置を少しさげ、開閉バルブ204を開けると、また搬出配管27と分級筒21の側面との接続部より高い位置にある粒子スラリーを回収することができる。
このような操作を繰り返すことにより、粒径の小さい粒子から、粒径の大きい粒子へと少しずつ粒径の異なる粒子スラリーを順次回収することができる。
【0023】
図3は、本発明の湿式分級装置の第2の実施の形態を模式的に示した断面図である。
【0024】
この湿式分級装置30では、湿式分級装置20と同様に搬出配管37が設けられており、搬出配管37の他端は、粒子スラリーを回収する回収容器38に接続されている。更に、搬出配管37のやや上部位置に開閉バルブ304bを備えた回送配管39が設けられており、搬出配管37と回送配管39とが接続、固定された押さえ板303は、シール部ベース301及びパッキン302を介して分級筒31の側面に上下方向に移動可能な状態で支持されている。回送配管39の他端もまた、回収容器38に接続されている。
【0025】
この湿式分級装置30では、搬出配管37、回収容器38、回送配管39による粒子スラリーの循環経路が形成されている。
上記循環径路が形成された湿式分級装置30の粒子スラリーを回収する手段は、湿式分級装置20の粒子スラリーを回収する手段に比べて、複雑であるが、粒子スラリーを回収する際に、粒子スラリーが高濃度であっても、搬出配管37が粒子スラリーによって閉塞する等のトラブルが発生することがない。
【0026】
次に、この湿式分級装置30を用いて粒子を分級する際には、湿式分級装置20を用いて分級する場合と同様に、まず、湿式分級装置30内に、被分級粒子の層状構造を形成させる。
【0027】
次に、開閉バルブ304a及び304bを開けると、搬出配管37と分級筒31の側面との接続部より高い位置にある粒子スラリーの一部が搬出配管37に流入する。搬出配管37は傾斜しているため、流入した粒子スラリーは、重力に従って回収容器38に向かって流れていく。そして、この流れがその後に続く粒子スラリーを引き寄せ、強い流れを作り出していく。
【0028】
回収容器38に入った粒子スラリーは、回収容器38の内部を満たすが、粒子スラリーの沈降により回収容器38の上部に上澄みが溜まり、これが回送配管39に入る。回送配管39に入る粒子スラリーは、搬出配管37中の粒子スラリーに比べて密度が低いため、分級筒31の方に向かう上昇流が作られることとなる。その結果、密度の低い粒子スラリーは回送配管39内を上昇し、分級筒31内に戻される。
【0029】
分級筒31内に戻される粒子スラリーは、回収容器38を出るときに上澄みとなって薄められているので、搬出配管37の内部と回送配管39の内部とでは、粒子スラリーの定常的な粒子の濃度差ができており、この粒子の濃度差を起動力として、分級筒31−搬出配管37−回収容器38−回送配管39−分級筒31を巡る循環流が継続して発生する。
【0030】
そのため、分級筒31の内部において、搬出配管37と分級筒31の側面との接続部より高い位置にある粒子スラリーはこの循環流に乗って循環径路を循環し、最終的に回収容器38内に集められることとなる。
【0031】
更に、上記接続部より高い位置にある粒子スラリーの回収が終了後、開閉バルブ304a及び304bを閉じ、回収容器38を交換した後、回収容器38の位置を少し下げ、開閉バルブ304a及び304bを開けると、また搬出配管37と分級筒31の側面との接続部より高い位置にある粒子スラリーを回収することができる。
このような操作を繰り返すことにより、少しずつ粒径の大きくなる粒子スラリーを順次回収することができる。
また、上記循環流の発生により、搬出配管37が粒子スラリーにより閉塞するトラブルが発生しにくくなる。
【0032】
図4(a)は、本発明の湿式分級装置の第3の実施の形態を模式的に示した断面図であり、(b)は、(a)に示した湿式分級装置の平面図である。
【0033】
この湿式分級装置40では、分級筒41の側面に搬出配管47a、47b、47c、47dが、開閉バルブ404a、404b、404c、404dを介して設けられており、搬出配管47a、47b、47c、47dの他端のそれぞれは、粒子スラリーを回収する回収容器48a、48b、48c、48dに接続されている。
【0034】
更に、搬出配管47a、47b、47c、47dのそれぞれよりやや上部位置に回送配管49a、49b、49c、49dが開閉バルブ404e、404f、404g、404hを介して設けられており、回送配管49a、49b、49c、49dの他端のそれぞれは、回収容器48a、48b、48c、48dに接続されている。
【0035】
上記したように湿式分級装置40では、搬出配管47a、47b、47c、47d、回収容器48a、48b、48c、48d、回送配管49a、49b、49c、49dによる粒子スラリーの循環経路が形成されている。
なお、湿式分級装置40においては上記循環径路が形成されているが、粒子スラリーにより搬出配管47a、47b、47c、47dに閉塞が発生するおそれのない場合には、必ずしも循環径路を形成する必要はなく、分級筒41の側面に搬出配管47a、47b、47c、47dが設けられ、搬出配管47a、47b、47c、47dの他端のそれぞれに回収容器48a、48b、48c、48dが接続された構成のみからなっていてもよい。
【0036】
また、図4に示す湿式分級装置40では、分級筒41の側面の分級筒の高さ方向の異なる位置に搬出配管が4個設けられているが、上記搬出配管の数は特に限定されず、分級後の粒子の粒径分布等を考慮して適宜選択すればよい。
【0037】
次に、この湿式分級装置40を用いて粒子を分級する際には、湿式分級装置20を用いて分級する場合と同様に、まず、湿式分級装置40内に、被分級粒子の層状構造を形成させる。
【0038】
次に、開閉バルブ404a及び404eを開けると、搬出配管47aと分級筒41の側面との接続部より高い位置にある粒子スラリーの一部が搬出配管47aに流入する。搬出配管47aは傾斜しているため、流入した粒子スラリーは、重力に従って回収容器48aに向かって流れていく。そして、この流れがその後に続く粒子スラリーを引き寄せ、強い流れを作り出していく。
【0039】
回収容器48aに入った粒子スラリーは、回収容器48aの内部を満たすが、粒子スラリーの沈降により回収容器48aの上部に上澄みが溜まり、これが回送配管49aに入る。回送配管49aに入る粒子スラリーは、搬出配管47a中の粒子スラリーに比べて密度が低いため、分級筒41の方に向かう上昇流が作られることとなる。その結果、密度の低い粒子スラリーは回送配管49a内を上昇し、分級筒41内に戻される。
【0040】
分級筒41内に戻される粒子スラリーは、回収容器48aを出るときに上澄みとなって薄められているので、搬出配管47aの内部と回送配管49aの内部とでは、粒子スラリーの定常的な粒子の濃度差ができており、この粒子の濃度差を起動力として、分級筒41−搬出配管47a−回収容器48a−回送配管49a−分級筒41を巡る循環流が継続して発生する。
【0041】
そのため、分級筒41の内部において、搬出配管47aと分級筒41の側面との接続部より高い位置にある粒子スラリーはこの循環流に乗って循環径路を循環し、最終的に回収容器48a内に集められることとなる。
【0042】
次に、上記接続部より高い位置にある粒子スラリーの回収が終了後、開閉バルブ404a及び404eを閉じ、開閉バルブ404c及び404gを開けると、搬出配管47cと分級筒41の側面との接続部より高い位置にある粒子スラリーを回収することができる。
更に、このような操作を繰り返すことにより、少しづづ粒径の大きくなる粒子スラリーを順次、回収容器48b、48dに回収することができる。
また、上記循環流の発生により、搬出配管47a、47b、47c、47dが粒子スラリーで閉塞するトラブルが発生しにくくなる。
【0043】
図5は、本発明の湿式分級装置の第4の実施の形態を模式的に示した断面図である。
【0044】
図5に示す湿式分級装置50では、筒51aが、分級筒51の外周にシール部材501を介して上下方向に摺動(移動)可能な状態で配設されており、この上下移動可能な筒51aは、最上部の周囲に粒子スラリーを回収するための堰57が形成されている。
【0045】
筒51aは、その最上部に堰57が形成されているため、筒51aを下方移動させた際にオーバーフローする粒子スラリーを回収することができる。
なお、図5に示す湿式分級装置50では、筒51aの上端側開口部に天板等は設けられていないが、実際に湿式分級装置50を用いて分級操作を行う際には、分級液の揮発や外気による粒子スラリーの攪拌を防ぐため筒51aの上端側開口部に覆いをすることが好ましい。
【0046】
次に、この湿式分級装置50を用いて粒子を分級する際には、湿式分級装置20を用いて分級する場合と同様に、まず、湿式分級装置50内に、被分級粒子の層状構造を形成させる。
【0047】
次に、筒51aを下方に移動させて、形成した層状構造の上方の層から順に、粒子スラリーをオーバーフローさせることにより、粒径の揃った粒子スラリーを回収する。
即ち、筒51aを下方に移動させることにより、その移動幅(移動高さ)に存在していた粒子スラリーがオーバーフローし、堰57を介して回収される。
このような操作を繰り返すことにより、少しずつ粒径の大きくなる粒子スラリーを順次回収することができる。
【0048】
なお、一回の回収における筒51aの移動幅を小さくすることにより、より狭い粒径分布の粒子を回収することができる。
また、筒51aの降下速度が、形成した層状構造を乱さないレベルの速度であれば、筒51aを連続的に降下させて、オーバフローする粒子スラリーを分取していくことも可能である。この場合、分取間隔を調整することにより、回収する粒子の粒径分布を調整することも可能である。
【0049】
このような構成からなる本発明の湿式分級装置は、質的に一様であるが粒径の異なる粒子を、その粒径に従って分けるための装置であり、例えばガラス製や合成樹脂製で直径が数マイクロメートル前後のある値に正確にそろった球形ビーズを生産する工程などに利用される。また、このようにして分級されたビーズ等は、液晶表示パネルのギャップ制御材、標準粒子、分析用充填材、診断薬の担体、各種標識材等に用いられる。
【0050】
上記した本発明の湿式分級装置において使用する分級液としては特に限定されず、無機や有機の液体が挙げられ、具体的には、例えば、水、n−ペンタン、n−ヘキサン、アセトン、酢酸エチル、メタノール、テトラヒドロフラン、トルエン、シリコーン油、ポリエチレンオキサイドモノエーテル水溶液等が挙げられる。これらなかでは、主に粒子を分散させたときの沈降速度と、粒子の分散性との観点から適宜選択すればよい。
【0051】
上記沈降速度の点からは、密度、粘度ともに低く、粒子を速やかに沈降させ得る液体が望まれることが多い。
また、上記分散性の点からは、分級液が粒子表面を良く濡れさせることが必要である。実際の選択に当たっては、このような要求を満たすよう考慮する必要があり、分散性改良のために界面活性剤等を使用することも可能である。
【0052】
これらの他にも、分級液が粒子を溶かしたり、著しく膨潤させることがないことも、必要な条件である。
【0053】
このような構成からなる本発明の湿式分級装置を用いる湿式分級方法では、一度形成された層状の粒子スラリーを極めてシャープな粒径分布で、かつ、短時間で回収することができる。
【0054】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0055】
実施例1
図2に示した湿式分級装置20を用いて下記の分級操作を行った。用いた湿式分級装置の寸法は、D1 =480mm、H1 =320mm、H2 =480mmで、容量は106リットルであった。分級液の供給は、定量ポンプによって行い、混合手段26として用いたスタティックミキサーのエレメント数は22であった。また、回収容器28の内径は120mm、容量は約2.2リットル、搬出配管27の内径は約5mm、最小傾斜角度45°、搬出配管27について、分級筒21側の開口部と回収容器28側の開口部との落差は280mmであった。
【0056】
分級液として水(η=1.0×10-3Pas・sec、ρ=1000kg/m3 )を用い、常温下、ρ=1130kg/m3 (ρΔ=130kg/m3 )の熱硬化性樹脂ビーズを分級した。粒径は、d=9.9μmを平均値とし、d=8.2μmないしd=12.1μmに重量の90%が入る、略正規分布のものを用いた。仕込量は、見掛けで19.3リットル、実体積では13.5リットルであった。
【0057】
流速条件は、一貫して30ml/分としたが、まず10日かけて層状構造の形成を待った。この期間、H3 =160mmで開閉バルブ204は閉とした。
10日間経過後、開閉バルブ204を開け、回収容器28への粒子スラリーの回収を行った。次に、回収容器28を空のものに交換し、押さえ板203、搬出配管27及び回収容器28を下方へ10mm降下させ、2時間経過後、この位置で粒子スラリーの回収を行った。
10mm降下させては、2時間経過後に粒子スラリーを回収する操作を繰り返し、10種類のサンプルを得た。
【0058】
得られたサンプルは一部がスラリー状であったが、回収容器28を1昼夜放置することにより、回収容器28の底に溜り、ケーキ状のものとなった。ケーキの総量(見掛け体積)は、4.2リットルであった。各サンプルの平均粒径の範囲は8.1μmから9.2μmであり、各分画の分布幅を示すCV値(変動係数)としては、2.8%から3.1%までに入る良好な値を得た。なお、上記CV値は、下記計算式(1)を用いて算出した。
【0059】
CV値=粒径の標準偏差/粒径の平均値・・・(1)
【0060】
実施例2
図3に示した湿式分級装置30を用いて下記の分級操作を行った。用いた湿式分級装置の寸法は、D1 =480mm、H1 =320mm、H2 =480mmで、容量は106リットルであった。分級液の供給は、定量ポンプによって行い、混合手段36として用いたスタティックミキサーのエレメント数は22であった。また、回収容器38の内径は120mm、容量は約2.2リットル、搬出配管37及び回送配管39の内径は約5mm、最小傾斜角度45°、搬出配管37について、分級筒31側の開口部と回収容器38側の開口部との落差は280mmであった。
【0061】
分級液として水(η=1.0×10-3Pas・sec、ρ=1000kg/m3 )を用い、常温下、ρ=1130kg/m3 (ρΔ=130kg/m3 )の熱硬化性樹脂ビーズを分級した。粒径は、d=9.9μmを平均値とし、d=8.2μmないしd=12.1μmに重量の90%が入る、略正規分布のものを用いた。仕込量は、見掛けで19.3リットル、実体積では13.5リットルであった。
【0062】
流速条件は、一貫して30ml/分としたが、まず10日かけて層状構造の形成を待った。この期間、H3 =160mmで開閉バルブ304a及び304bは閉とした。
10日間経過後、開閉バルブ304a及び304bを開け、回収容器38への粒子スラリーの回収を行った。次に、回収容器38を空のものに交換し、押さえ板303、搬出配管37、回収容器38及び回送配管39を下方へ10mm降下させ、2時間経過後、この位置で粒子スラリーの回収を行った。
10mm降下させては、2時間経過後に粒子スラリーを回収する操作を繰り返し、10種類のサンプルを得た。
【0063】
得られたサンプルは一部がスラリー状であったが、回収容器38を1昼夜放置することにより、回収容器38の底に溜り、ケーキ状のものとなった。ケーキの総量(見掛け体積)は、4.3リットルであった。各サンプルの平均粒径の範囲は8.1μmから9.1μmであり、各分画の分布幅を示すCV値(変動係数)としては、2.7%から2.9%までに入る良好な値を得た。
なお、上記CV値は、上記計算式(1)を用いて算出した。
【0064】
実施例3
図4に示した湿式分級装置40を用いて下記の分級操作を行った。用いた湿式分級装置の寸法は、D1 =480mm、H1 =320mm、H2 =480mm、H3 =130mm、H4 =30mm、H5 =10mmで、容量は106リットルであった。分級液の供給は、定量ポンプによって行い、混合手段46として用いたスタティックミキサーのエレメント数は22であった。また、回収容器48a、48b、48c、48d(以下、回収容器48a〜dという)の内径は120mm、容量は約2.2リットル、搬出配管47a、47b、47c、47d(以下、搬出配管47a〜dという)及び回送配管49a、49b、49c、49dの内径は約5mm、最小傾斜角度45°、搬出配管47a〜dについて、分級筒41側の開口部と回収容器48a〜d側の開口部との落差は280mmであった。
【0065】
分級液として水(η=1.0×10-3Pas・sec、ρ=1000kg/m3 )を用い、常温下、ρ=1130kg/m3 (ρΔ=130kg/m3 )の熱硬化性樹脂ビーズを分級した。粒径は、d=9.9μmを平均値とし、d=8.2μmないしd=12.1μmに重量の90%が入る、略正規分布のものを用いた。仕込量は、見掛けで19.3リットル、実体積では13.5リットルであった。
【0066】
流速条件は、一貫して30ml/分としたが、まず10日かけて層状構造の形成を待った。この期間、開閉バルブは全て閉とした。
10日間経過後、開閉バルブ404a及び404eを開け、回収容器48aへの粒子スラリーの回収を行った。回収終了後、開閉バルブ404a及び404eを閉とした。次に、2時間経過後、開閉バルブ404c及び404gを開け、回収容器48cへの粒子スラリーの回収を行った。
以下、2時間経過ごとに、回収容器48b及び回収容器48dへの粒子スラリーを回収する操作を繰り返し、4種類のサンプルを得た。
【0067】
得られたサンプルは一部がスラリー状であったが、回収容器48a〜dを1昼夜放置することにより、回収容器48a〜dの底に溜り、ケーキ状のものとなった。ケーキの総量(見掛け体積)は、1.5リットルであった。各サンプルの平均粒径の範囲は8.1μmから8.4μmであり、各分画の分布幅を示すCV値(変動係数)としては、2.8%から3.0%までに入る良好な値を得た。
なお、上記CV値は、上記計算式(1)を用いて算出した。
【0068】
実施例4
図5に示した湿式分級装置50を用いて下記の分級操作を行った。用いた湿式分級装置の寸法は、D1 =480mm、H1 =320mm、H2 =480mmで、容量は106リットルであった。分級液の供給は、定量ポンプによって行い、混合手段56として用いたスタティックミキサーのエレメント数は22であった。
【0069】
分級液として水(η=1.0×10-3Pas・sec、ρ=1000kg/m3 )を用い、常温下、ρ=1130kg/m3 (ρΔ=130kg/m3 )の熱硬化性樹脂ビーズを分級した。粒径は、d=9.9μmを平均値とし、d=8.2μmないしd=12.1μmに重量の90%が入る、略正規分布のものを用いた。仕込量は、見掛けで19.3リットル、実体積では13.5リットルであった。
【0070】
流速条件は、一貫して30ml/分としたが、まず10日かけて層状構造の形成を待った。この期間、筒51aはH2 =480mmの位置に留めた。
10日間経過後、筒51aを下方へ10mm降下させては、オーバーフローする粒子を回収する操作を40回繰り返すことにより40種類のサンプルを得た。
【0071】
得られたサンプルは一部がスラリー状であったが、容器(試薬瓶)に溜めたまま1昼夜放置することにより、容器の底に溜り、ケーキ状のものとなった。ケーキの総量(見掛け体積)は、9.1リットルであった。各サンプルの平均粒径の範囲は8.4μmから9.9μmであり、各分画の分布幅を示すCV値(変動係数)としては、2.5%から3.0%までに入る良好な値を得た。
なお、上記CV値は、上記計算式(1)を用いて算出した。
【0072】
【発明の効果】
本発明の湿式分級装置は、上述の構成からなるので、一度形成した層状構造の粒子を極めてシャープな粒子径分布で、かつ、短時間で回収することができる。
また、本発明の湿式分級方法は、上記湿式分級装置を用いるので、一度形成した層状構造の粒子を極めてシャープな粒子径分布で、かつ、短時間で回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式分級装置の基本的構成を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の湿式分級装置の一実施形態を模式的に示す断面図であり、(b)は(a)で示す湿式分級装置の要部拡大図である。
【図3】本発明の湿式分級装置の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図4】(a)は本発明の湿式分級装置の一実施形態を模式的に示す断面図であり、(b)は(a)で示す湿式分級装置の平面図である。
【図5】本発明の湿式分級装置の一実施形態を模式的に示す断面図である。
【図6】従来の湿式分級装置を説明するための断面図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60 湿式分級装置
11、21、31、41、51、61 分級筒
12 鏡板部
13、23、33、43、53 流入管
14 流入手段
15 流出管
16、26、36、46、56 混合手段
27、37、47a、47b、47c、47d 搬出配管
28、38、48a、48b、48c、48d 回収容器
201、301 シール部ベース
202、302 パッキン
203、303 押さえ板
204、304a、304b、404a、404b、404c、404d、404e、404f、404g、404h 開閉バルブ
205 ナット
206 ボルト
39、49a、49b、49c、49d 回送配管
51a 筒
57 堰
501 シール部材
62 流入口
63 流出口
64 供給口

Claims (5)

  1. 分級の対象となる粒子が収納された直立する筒状の分級筒と、この分級筒の下端に設けられた分級液を流入させる流入手段と、分級筒の上端に設けられた分級液を流出させる流出手段とを備えた重力による沈降を利用した湿式分級装置において、任意の粒径範囲の粒子スラリーを回収することができる任意の粒径の粒子スラリーを回収する手段として、分級筒の側面に上下移動可能な搬出配管が設けられていることを特徴とする湿式分級装置。
  2. 分級筒の側面に接続された搬出配管の他端が、粒子スラリーを回収する回収容器に接続されるとともに、前記搬出配管よりやや上部位置に回送配管が設けられ、前記回送配管の他端が前記回収容器に接続されており、前記搬出配管と前記回収容器と前記回送配管とが粒子スラリーの循環径路を形成していることを特徴とする請求項1記載の湿式分級装置。
  3. 分級の対象となる粒子が収納された直立する筒状の分級筒と、この分級筒の下端に設けられた分級液を流入させる流入手段と、分級筒の上端に設けられた分級液を流出させる流出手段とを備えた重力による沈降を利用した湿式分級装置において、任意の粒径の粒子スラリーを回収する手段として、最上部の周囲に粒子スラリーを回収するための堰が形成された上下移動可能な分級筒が設けられていることを特徴とする湿式分級装置。
  4. 請求項1又は2記載の湿式分級装置を用い、流入手段から流入する分級液を略一定の流量に保つことにより粒子の平均沈降速度と同速度の上昇流を作り、分級筒内部に粒径に従う層状構造を形成せしめた後、前記分級液の流量を略一定に保ちつつ、搬出配管を上方位置から下方位置に順次移動させることにより、前記層状構造の上方にある粒子から順次回収することを特徴とする湿式分級方法。
  5. 請求項3記載の湿式分級装置を用い、流入手段から流入する分級液を略一定の流量に保つことにより粒子の平均沈降速度と同速度の上昇流を作り、分級筒内部に粒径に従う層状構造を形成せしめた後、前記分級液の流量を略一定に保ちつつ、上下移動可能な分級筒を上方位置から下方位置に順次移動させることにより、前記層状構造の上方にある粒子から順次オーバーフローさせて回収することを特徴とする湿式分級方法。
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