JP4249493B2 - 自動車の車室構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の車室構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
座部の後部に背もたれ部を有してなるシートが車室内に設置された自動車の車室構造は、従来から公知である。
また、自動車車室内のシートの背もたれ部には、リクライニング可能となっているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
シートの背もたれ部がリクライニング可能である場合には、背もたれ部を後方に倒して、シートに寝そべることができる。
しかし、従来の車室内には、後方に倒した背もたれ部の左右側方に目隠しとなるものがなく、就寝時などプライベートな空間の確保の必要があるときでも、そのような空間を確保できず、快適な睡眠などの妨げとなっていた。
そこで、本発明は、自動車において、シートの背もたれ部を後方に倒したときに、プライベートな空間を確保することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、座部の後部にリクライニング可能な背もたれ部を有してなるシートが自動車の車室内に設置された自動車の車室構造であって、前記車室内には、後方に倒したときの前記背もたれ部の左右側方の何れか一方に、後方に倒れた前記背もたれ部よりも高い目隠し用の区画側壁部が設けられ、シートは、座部の前側に上下方向に回動可能な脚載部を備え、当該脚載部の左右両側には、脚隠し用の側壁が立設されていることを特徴とする。
【0005】
本発明によれば、後方に倒したときの背もたれ部の側方に、後方に倒れた背もたれ部よりも高い目隠し用の区画側壁部が設けられているため、区画側壁部が目隠しとなって、横臥状態のシート着座者のまわりにプライベートな空間を確保することができる。また、脚を載せる脚載置部の左右両側に側壁が立設されていることで、脚載置部に載っている脚を側方からの視線から隠すことができる。特に、脚載置部が上昇していると、脚も上方に位置するため、女性などは脚載置部を上昇させてリラックスすることをためらうおそれがあるが、脚隠し用側壁によって側方からの視線から脚を隠すことができれば、気軽に脚載部を上昇させることができる。
【0006】
また、前記区画側壁部の上端部は、前記車室の天井よりも低い位置にあって、前記区画側壁部よりも上方は区画されていないのが好ましい。この場合、区画側壁部が車室内を上下方向に完全に区画する場合に比べて、上方が区画されていない分、車室内が開放的になり、プライベートな空間を確保しつつも車室全体の居住性低下を防止できる。
【0007】
さらに、前記区画側壁部は、後方に倒れた前記背もたれ部の側方に位置する後部区画部と、前記座部の側方に位置する前部区画部とを有し、前記前部区画部は、前記後部区画部よりも低いのが好ましい。区画側壁部を座部の側方にまで設けることで、シートのほぼ全体で区画された空間を確保でき、個室性が高まり、就寝時等の居住性が高まる。しかも、前部区画部を低くすることで、背もたれ部を起こしているとき(着座者の上半身が座部のほぼ上方にある)の開放性が高まり、車室内の狭小感を防止できる。
【0008】
また、前記シートは左右方向に複数設置され、前記区画側壁部は前記シート間に配置されているのが好ましい。この場合、シート間で車室内を区画することができる。
【0009】
さらに、前記区画側壁部は、前記車室の左右幅方向中央において、前記車室の前後方向に延びて形成され、前記シートは、前記区画側壁部の左右両側方のうちの少なくともいずれか一方に配置されているのが好ましい。この場合、車室内を左右に区画して、それぞれにプライベートな空間を確保することができる。
【0010】
また、FR車のプロペラシャフトなどの駆動用シャフトが車室床面の下方において前後方向に延びているために、車室の床面に駆動用シャフトを通すための前後方向に延びる突起部がある場合には、前記区画側壁部は、前記突起部上に設けられているのが好ましい。この場合、突起部の高さを区画側壁部の高さに利用できるため、突起部上に区画側壁部を設けない場合に比べて、区画側壁部を小さくでき、コスト低減を図ることができる。
【0012】
さらに、前記シートは、マッサージ部を備えているのが好ましく、この場合、プライベート性が確保された空間でリラックスしてマッサージを受けることができ、マッサージ効果が高まる。
【0013】
また、前記自動車は、前記車室が前側の運転席空間と後部の後部座席空間とで仕切られたリムジンとして構成されており、前記区画側壁部は、後部座席空間に設けられているのが好ましい。この場合、リムジンの後部座席空間に、プライベート性の高い空間を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動車1を示しており、この自動車は、いわゆるリムジンとして構成されており、車体2は、左右側面にそれぞれ、3つ(複数)のドア3a,3b,3cを有している。各ドア3a,3b,3cのうち、最前側の第1ドア3aが運転席4用(又は運転席側方の助手席用)のドアであり、後ろの2つのドア(第2ドア3b及び第3ドア3c)が後部座席5用のドアである。
各ドア3a,3b、3cは、車体2に対して回動することによって開閉される回動式開閉ドアであり、本実施形態では、各ドア前部側を軸心として左右回動により開閉がなされる。
【0015】
車体2内部には、居住空間となる車室7が確保されており、この車室7は、運転席4(及び助手席)側と、後部座席5側とで前後に仕切られている。前側の運転席空間7aと、後側の後部座席空間7bとは、仕切壁8によって仕切られており、運転席空間7aの後方に広く居住性の高い後部座席空間7bが確保されている。
【0016】
車室7の後部座席空間7bにおいては、前記仕切壁8が前側の側壁となり、後部トランクルーム9との仕切壁10が後側の側壁となり、左右の第2及び第3ドア3b,3cが左右両側の側壁となっており、後部座席空間7bは、これらの側壁8,10,3b,3c並びに床面12及び天井14で囲まれた空間となっている。なお、車体2は、第2ドア3b及び第3ドア3の境界部において、床面12から天井の間を繋ぐ支柱部2aを備えており、この支柱部2aもドア3b,3cとともに後部座席空間7bの左右両側側壁の一部を構成している。
【0017】
また、後部座席空間7bの車体前後方向長さは、2つ(複数)のドア3b,3cの前後方向長さの和にほぼ対応した大きさとなっており広い空間が確保されている。なお、後部座席空間7bの前部には、キャビネット15が設けられている。
【0018】
ここで、実施形態に係る自動車1は、FR車であり、フロントのエンジンから後輪側へ向けてプロペラシャフト(図示省略)が車体の左右幅方向中央位置で延びている。図2及び図3に示すように、後部座席空間7bの床面12の左右幅方向中央位置には、前記プロペラシャフトを避けるために、前後に延びるトンネル状の突起部16が形成されており、当該突起部16の内部をプロペラシャフトが通っている。この突起部16のため、床面12の左右幅方向中央位置16は、その左右両側12a,12bよりも高くなっている。
【0019】
前後に延びる突起部16の上には、後部座席空間7bを左右に区画する区画側壁部20が立設されている。すなわち、突起部16は、区画側壁部20の台座ともなっている。区画側壁部20は、後部座席空間7bのほぼ全体を左右に区画するために、空間7b前側のキャビネット15から空間7b後側の仕切壁10の間において前後方向に延びて形成されている。
【0020】
区画側壁部20の左右両側には、それぞれ後部座席5となる自動車用シート5A,5Bがそれぞれ設置されている。すなわち、シート5A,5Bの間に区画側壁部20が設けられている。
シート5A,5Bは、左右の床面12a,12b上にそれぞれ個別に設置されており、床面12a,12b上に取り付けられる座部21と、座部21の後部に設けられた背もたれ部22と、脚の膝下範囲を載せることができる脚載部23とを備えている。
【0021】
座部21は、上面である座面が前方上向き傾斜となるように設けられている。また、この座部21は、2つのドア3b,3cの境界部である支柱部2aに対して前後方向両側に跨るように位置している。すなわち、座部21は、前後2つのドア3b,3cに跨って配置されている。なお、座部21は、床面12a,12bに対して前後方向位置が自動又は手動でスライド可能に設けられており、そのシート5A,5Bの前後方向位置が調節可能となっている。
【0022】
背もたれ部22は、後側の第3ドア3c側に位置しており、電動リクライニングによって起伏可能となっている。なお、リクライニング方式は、電動等の自動式のものに限らず、手動式であってもよい。
後部座席空間7b内において、起立状態の背もたれ部22の後方には、当該背もたれ部22が後方に倒れるのを許容するための後方空間24Aが確保されている。したがって、図2において2点鎖線で示すように背もたれ部22を後方へ倒すことによって、座部21と背もたれ部22との間でシートをほぼフラットにでき、着座者が横臥状態になれる。なお、背もたれ部22は、着座者の背中だけでなく頭部を受けることができる程度の高さを有しており、ヘッドレストをも兼ねている。
【0023】
背もたれ部22が起立状態にあるときには、当該背もたれ部22と後側側壁である仕切壁10との間の後方空間24Aは、トランクルームとは別の荷物置きスペースとして利用できる。そして、この場合、第3ドア3cは、後方空間24Aに荷物等を出し入れするためのドアとなる。すなわち、第3ドア3cがあることにより後方空間24Aを、デッドスペースとせずに荷物置きスペースとして有効活用できるのである。
【0024】
脚載部23は、前側の第2ドア3b側に位置しており、座部21の前側において上下に回動可能になっている。脚載部23は、下降させて脚載置面23aをほぼ垂直向きにした状態から、図2において2点鎖線で示すように上昇させて脚載置面23aがほぼ水平向きとなる範囲の間で、回動させることができる。脚載部23を上昇させて脚を載せることで、脚を伸ばしてリラックスすることができる。
【0025】
また、脚載置面23aの左右両側には、側壁23b,23bが立設されており、両側壁23b,23bの間に着座者の両脚を載せることができるようになっている。なお、脚載置面23aの左右中央位置にも側壁を設けても良い。
後部座席空間7aにおいて、脚載部23の前方には、脚載部23が上昇するのを許容するとともに、着座者が脚を伸ばすための前方空間24Bが確保されている。座部21が2つのドア3b,3cに跨って配置されていることで、当該座部21が比較的後方に位置しており、前方空間24Bとして、脚載置部23よりも前方に広い空間を確保できている。
【0026】
また、第2ドア3bを開けた場合には、前方空間24Bは、後部座席5への乗降のための空間となる。本実施形態では、座部21の前側に脚載置部23を設けても、広い乗降空間24Bが確保されているので、乗降が容易である。また、前方空間24Bを広くとれるため、後部座席空間7bの前側に、前述のキャビネット15を設置することも可能となっており、シート5A,5Bの着座者に正対してキャビネット15が位置することにより、居住性が向上する。
【0027】
前記区画側壁部20は、背もたれ部22を後方に倒したときに側方に位置することになる後部区画部20Aと、当該後部区画部20Aよりも前側にあって当該後部区画部20Bよりも低い前部区画部20Bとを有している。図2に示すように、後部区画部20Aは、後方に倒した背もたれ部22よりも高くなるような高さを有している。この後部区画部20Aは、左右の第3ドア3cの間で、各シート5A,5Bの背もたれ部22間(後部空間24A,24A間)での目隠しとなるものであり、各シート5A,5B毎に区画されたプライベートな空間を確保している。
【0028】
後部区画部20Aは、後方に倒した背もたれ部22に横臥している着座者の頭部よりも上方にまで後部区画部20Aが位置することで、好適な空間を形成することができる。また、各シート5A,5B毎の空間を完全に区画するには、後部区画部20Aを天井14に至る高さとするのが好ましいが、後部区画部20Aを高くしすぎると、後部座席空間7bを狭く感じさせるため、本実施形態のように、後部区画部20Aの上端部を天井14よりも低くして、後部区画部20Aの上方では空間7bを区画しないようにするのが好ましい。
【0029】
なお、区画性の確保と空間狭小化防止の双方を実現するには、後部区画部20Aに、上下スライド式のスライド隔壁を設けておき、背もたれ部22を倒したときなど区画性を得えたい場合にはスライド隔壁を上昇させて高くし、背もたれ部22を起こしたときなど空間の広がりを得たい場合には、スライド隔壁を下降させて低くすればよい。
【0030】
後部区画部20Aは、前側ほど高さが小さくなるように形成されており、具体的には、後部区画部20Aの上端部が前側ほど低くなり、前端部において前側区画部20Bの後端部と同じ高さになるまで湾曲した湾曲曲面となっている。後部区画部20Aの前側が低くなっていることで、後部座席空間7bを不必要に区画して空間7bを狭く感じないようにされている。
【0031】
また、後部区画部20Aの上端面には、上方に向かって光りを照射するランプ20A−aが設置されており、後部座席空間7bの照明となっている。この照明20A−aは、倒した背もたれ部22よりも上方に位置して上方を照らしており、横臥状態の着座者に眩しさを与えることなく、照明ができる。また、複数のランプ20A−aのうち、下方に湾曲した上端面の前側に位置するランプは、前斜上方に向けて光を照らすため、後部座席空間7bの前方をも照らすことができる。
【0032】
後部区画部20Aの前端部から前方に延びる前部区画部20Bは、座部22のほぼ側方に位置しており、しかも、後部区画部20Aよりも低いため、着座者が背もたれを起こしてシート5A,5Bに着座している場合には、左右のシート5A,5B間での区画感をほとんど感じないようになっている。さらに、前部区画部20Bは、座部22よりも高い位置にあって、上端面に着座者が腕を置くことができる肘掛け部を兼ねている。この前部区画部20Bは、上端面が座部22と同様に前方上向き傾斜となっており、腕を置き易くなっている。また、前部区画部20Bは、左右両側のシート5A,5Bから腕を置けるように後部区画部20Aよりも幅広に形成されている。換言すると、後部区画部20Aは、肘掛け部として機能する必要がないため、前部区画部20Bよりも幅狭に形成されており、後部空間24A,24Aが広くなるようにしている。
【0033】
本実施形態では、区画側壁部20は、前部区画部20B(以下、「第1前部区画部」という)よりも更に前方に延びて、脚載部23の側方に位置する第2前部区画部20Cと、第2前部区画部20Cよりも更に前方に延びる第3前部区画部20Dとを備えている。
【0034】
第2前部区画部20Cは第1前部区画部20Bよりも、第3前部区画部20Dは第2前部区画部20Cよりも低くなるように形成されている。つまり、区画側壁部20は、横臥時の目隠しの必要性の低い前側ほど低くなるように形成されており、開放感を確保している。また、区画側壁部20の前側が低いことで、前側空間24Bにおいて、区画側壁部20(第3前部区画部20D)を跨いで着座者が左右に移動するのが比較的容易となっている。
【0035】
さらに、第2前部区画部20Cや第3前部区画部20Dは、比較的低いけれども、脚載部23は側壁23bを備えており、脚載部23上昇時には、側壁23bが第2前部区画部20Cや第3前部区画部20Dよりも高い脚隠し壁となって、脚載部23に載っている脚を側方からの視線から隠すことができる。したがって、女性なども、気兼ねなく脚載部23を上昇させることができ、利便性が向上する。
【0036】
図3及び図4に示すように、左右の第2ドア3b及び第3ドア3cには、車室内面側にそれぞれ肘掛け部3b−1,3b−2が設けられ、さらに支柱部2aの車室内面側にも肘掛け部2a−1が設けられている。
前側の第2ドア3bの肘掛け部3b−1は、当該第2ドア3bの後部に設けられ、後側の第3ドア3cの肘掛け部3c−1は、当該第3ドア3cの前部に設けられ、肘掛け部3b−1と肘掛け部3c−1に挟まれるように支柱部2aの肘掛け部2a−1が設けられている。第2及び第3ドア3b,3cが閉まっている状態において、各肘掛け部3b−1,3c−1,2a−1の上面は面一状となって、各シート5A,5Bに対する片方の肘掛け部となっている。すなわち、各シート5A,5Bのドア側の肘掛けは、2つのドア3b,3cと支柱部2aとに分散して設けられ、2つのドア3b,3cと支柱部2aとに分散して設けられた肘掛け部が一体的となって一つのシートに対する肘掛け部となっている。また、この肘掛け部も第1前部区画部20Bの肘掛け部と同様に前方上向き傾斜としており、腕が置き易くなっている。
【0037】
以上説明した本実施形態における車室7の後部座席空間7bの構造によれば、快適な居住空間確保されており、背もたれ部2を後方に倒すとともに、脚載置部23を上昇させて、着座者の頭部から脚の範囲にかけてシート5をフルフラットにした場合に、プライベートな空間がシート毎に確保され、リラックスして睡眠をとることができる。
【0038】
また、シート5A,5Bは、座部21、背もたれ部22、脚載部23の各部にマッサージ部を備えており、着座者のほぼ全身にマッサージを施して施療を行えるようになっている。そして、本実施形態の車室構造によって、リラックスした横臥が得られるため、この状態でマッサージを行うことで高いマッサージ効果が得られる。
【0039】
背もたれ部22のマッサージ部25は、揉み玉25aを電動モータ(図示省略)によって駆動させて揉み・叩き・ローリング等のマッサージを行う機械式のものであり、揉み玉25aが背もたれ部2内において上下方向に移動して、着座者の首から腰の範囲をマッサージするように構成されている。
【0040】
座部21のマッサージ部26及び脚載部23のマッサージ部27は、空気袋26a,27a,27bを膨脹収縮させて押圧マッサージ等を行う空気式のものであり、座部マッサージ部26は、臀部及び大腿部をマッサージするように空気袋26aが配置され、脚載部マッサージ部27はふくらはぎ及び足首をマッサージするように空気袋27a,27bが配置されている。また、脚載部マッサージ部27の空気袋には、脚載面23aに配置されて脚裏を押圧する第1空気袋27aと、側壁23bに配置されて脚側面を押圧する第2空気袋27bとがあり、第1空気袋27aと第2空気袋27bとで脚を挟持できるようになっている。
【0041】
なお、マッサージ用の空気袋26a,27a,27bに圧縮空気を供給する空気供給源(エアポンプ)30は、座部21の下方側に配置されており、図示しないエア配管によって各空気袋に空気が供給されるようになっている。
また、各マッサージ部25,26,27、背もたれ部22のリクライニング、脚載部23の上下回動等の操作は、操作器31によって行える。操作器31は、後部座席空間の左右側面である第3ドア3cの内面に設けられた操作器ホルダ32によって着脱自在に保持されている。なお、操作器ホルダ32は、支柱部2aの内面に設けても良い。
【0042】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、シートは、区画側壁部20の両側にそれぞれ設けられている必要はなく、いずれか一方だけにあってもよい。また、シートは、着座者が前方を向くように設置されているが、着座者が後方に向くように前後逆向きに設置してもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、区画側壁部が目隠しとなって、横臥状態のシート着座者のまわりにプライベートな空間を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る自動車の側面図である。
【図2】自動車の車室構造を示す側面図である。
【図3】自動車の車室構造を示す平面図である。
【図4】ドア側の肘掛け部とシートとの位置関係を示す側面図である。
【符号の説明】
1 自動車(リムジン)
5 後部座席(シート)
7 車室
7b 後部座席空間
12 床面
14 天井
16 突起部
20 区画側壁部
20A 後部区画部
20B 前部区画部
21 座部
22 背もたれ部
23 脚載部
23a 脚載置面
23b 側壁
25 背もたれ部マッサージ部
26 座部マッサージ部
27 脚載部マッサージ部

Claims (8)

  1. 座部の後部にリクライニング可能な背もたれ部を有してなるシートが自動車の車室内に設置された自動車の車室構造であって、
    前記車室内には、後方に倒したときの前記背もたれ部の左右側方の何れか一方に、後方に倒れた前記背もたれ部よりも高い目隠し用の区画側壁部が設けられ
    前記シートは、前記座部の前側に上下方向に回動可能な脚載部を備え、
    当該脚載部の左右両側には、脚隠し用の側壁が立設され
    ていることを特徴とする自動車の車室構造。
  2. 前記区画側壁部の上端部は、前記車室の天井よりも低い位置にあって、前記区画側壁部よりも上方は区画されていないことを特徴とする請求項1記載の自動車の車室構造。
  3. 前記区画側壁部は、後方に倒れた前記背もたれ部の側方に位置する後部区画部と、前記座部の側方に位置する前部区画部とを有し、
    前記前部区画部は、前記後部区画部よりも低いことを特徴とする請求項1又は2記載の自動車の車室構造。
  4. 前記シートは左右方向に複数設置され、前記区画側壁部は前記シート間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動車の車室構造。
  5. 前記区画側壁部は、前記車室の左右幅方向中央において、前記車室の前後方向に延びて形成され、
    前記シートは、前記区画側壁部の左右両側方のうちの少なくともいずれか一方に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動車の車室構造。
  6. 前記車室は、その床面に、駆動用シャフトを通すために前後方向に延びる突起部を有し、
    前記区画側壁部は、前記突起部上に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自動車の車室構造。
  7. 前記シートは、マッサージ部を備えていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の自動車の車室構造。
  8. 前記自動車は、前記車室が前側の運転席空間と後部の後部座席空間とで仕切られたリムジンとして構成されており、
    前記区画側壁部は、後部座席空間に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の自動車の車室構造。
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