JP4249428B2 - 信号検出装置および検出方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号を検出する方法と装置とに関する。本発明は、特に、通信および測距の目的で使用される変調された干渉信号、特に障害物検出または衝突回避システムで使用される不規則な、すなわち無秩序の波形によって変調された実質的な連続信号に影響を及ぼす未知のドップラー周波数シフトにさらされ易いシステムに適用可能であるが、これに限定されるものではない。
【0002】
【従来の技術】
このようなシステムは、マルチユーザ環境、およびしばしば敵対的な環境で動作するように設計されており、自動車の用途、産業用ロボット、および無人車両ナビゲーションを含む広範な用途を意図している。
【0003】
図1は、標準的なマイクロ波障害物検出システムのブロック図である。このシステムは必要なレンジ分解能をもたらす適宜の帯域幅を有する実質的に連続的な波形x(t)を生成する信号発生器1を備えている。波形x(t)は、確定的な(周期的または非周期的)、無秩序な、または純粋に不規則なものでよい。
【0004】
このシステムは、更に、必要な搬送波周波数を有する正弦信号を生成するマイクロ波発振器2と、搬送波信号の(振幅、位相、または周波数のような)1つ、または複数のパラメータを変調波形x(t)で変調する変調器3と、変形された搬送波信号を必要なレベルに増幅する出力増幅器(PA)4と、変調された搬送波信号を表す電磁波を障害物6の方向に放射するマイクロ波送信アンテナ(TA)5と、障害物6から反射した電磁波を受けるマイクロ波受信アンテナ(RA)7と、受信アンテナ(RA)7によって供給される信号を増幅する入力増幅器(IA)8と、発振器2によって供給された基準搬送波信号および、入力増幅器(IA)8によって供給された信号を統合して処理して、変調波形x(t)の時間遅延された複製y(t)を再構成するための干渉復調器9とを有している。
【0005】
次に、相関器のような適宜のプロセッサ10によって変調波形x(t)と、その時間遅延された複製y(t)とが特定の時間間隔中に統合して処理されて、システムと障害物6との間の距離(レンジ)に比例する未知の時間遅延の推定がなされる。
【0006】
図2は、同期的な不規則バイナリ波形の相関関数の1例を示す。
【0007】
測距システムと当該の障害物との間に相対運動が生ずると、障害物から反射され、かつ干渉性システムによって受けられた電磁波はドップラー周波数シフトを呈する。この(角)周波数シフトの値ωD0は下記から算定することができる。
【数1】
Figure 0004249428
但し、v0はシステムと障害物との相対運動の半径方向速度(すなわちレンジレート)であり、ω0は速度cを有する送信された電磁波の(角)搬送波周波数である。
【0008】
移動する障害物によって反射される信号は下記のように表すことができる。
【数2】
Figure 0004249428
但し、γは往復(round-trip)減衰であり、τ0はレンジDに対応する遅延であり、ωD0はドップラー周波数シフトであり、θは未知の定位相ずれである。厳密に述べると、τ0の値はドップラー周波数ωD0がゼロではない場合には一定ではあり得ない。しかし、実際のほとんどの場合には、レンジDのおよそ搬送波周波数の波長程度の僅かな変化は、短時間の時間遅延の推定値を判定する場合には識別できないものと想定される。このような想定は遅延とドップラー周波数の測定値を切り離す正当な理由になる。
【0009】
受信信号zr(t)に対応するベースバンド信号は、
【数3】
Figure 0004249428
の形式を有しており、但しφは未知の位相ずれである。
【0010】
相関器は下記の演算を行う。
【数4】
Figure 0004249428
但し、整数は複数の仮定された時間遅延について評価され、τmin<τ<τmaxである。観測間隔T0がドップラー周波数の1周期(2π/ωD0)よりも大幅に短い場合は、cos(ωD0m+φ)の値はT0の間隔中にほとんど一定であるので、相関積分は下記によって概算することができる。
【数5】
Figure 0004249428
但し、時間定数tmは観測間隔T0の中間で取り込まれたものである。
【0011】
各々の継続期間がT0である連続的な短い処理間隔で相関積分が反復的に計算されると、観測された相関関数のシーケンスは図3のプロットによって表される。相関関数Rxy(τ)の(時間的な)変化率はドップラー周波数ωD0に対応する。この周波数値はある種の適宜の形式のスペクトル分析を適用することによって算定できる。
【0012】
図4は、可変遅延線11と、乗算器12と、積分器13と、その後に設置されたスペクトル分析器14とを含む従来型の相関器のブロック図である。連続的な短い処理間隔の総数が充分に大きい場合は、分析器の出力にて観測される周波数スペクトルS(ω)はドップラー周波数ωD0で顕著なピークを呈する。
【0013】
図5は、遅延回路16を用いてユニット遅延ΔのJ個のステップで仮定された時間遅延の全間隔τmin<τ<τmaxをカバーするためにタップ接続された遅延線15を使用するマルチチャネル相関器のブロック図である。乗算器17はy(t)を有する遅延信号を処理し、その出力を積分器18に供給する。必要なスペクトル分析は、離散フーリエ変換(DFT)を実行するデジタルプロセッサ19によって行ってもよい。このように、動作原理は図4のものと同様である。
【0014】
図4および図5に示したシステム、および他の同様の公知のシステムは、多数の比較的短い観測間隔T0にわたって判定される相関関数の時間シーケンスを複合することによって、当該の2つのパラメータ、すなわち遅延時間τおよびトップラー周波数ωDを有する相関積分を概算することを試みるものである。概算であるため、このようなシステムは時間遅延とドップラー周波数の統合推定の問題を最適にではなく次善にしか解決し得ない。
【0015】
他の従来技術には、仮定された時間遅延の全間隔、
【数6】
Figure 0004249428
および仮定されたドップラー周波数の全間隔、
【数7】
Figure 0004249428
にわたって下記の相関積分の値を算定することが含まれており、
【数8】
Figure 0004249428
未知の位相φも間隔(0,2π)にわたって変更される必要がある。この場合は、ある所定範囲の引数(τ、ωD)について算定された相関積分の値が二次元の相関関数を定義する。二次元相関関数を最大化する引数τおよびωDの特定の値、たとえばτoおよびωD0は未知の時間遅延および未知のドップラー周波数を推定する。
【0016】
図6は、ある特定の時間遅延τおよびドップラー周波数ωDについての相関積分値を算定可能である適宜のシステムのブロック図である。このシステムは、可変遅延線11と、乗算器12と、積分器13とを含む、図4に示したものと同様の相関器によって形成されている。しかし、信号x(t)が最初に乗算器20に印加され、可変ドップラー信号cos(ωDt+φ)で乗算される。
【0017】
位相φの未知の値を調整する手順は、仮定された時間遅延の全間隔
【数9】
Figure 0004249428
および仮定されたドップラー周波数の全間隔
【数10】
Figure 0004249428
について評価された下記の2つの積分値を適宜に複合することによって避けることができる。
【数11】
Figure 0004249428
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
多くの産業用および自動車の用途では、移動する障害物を検出でき、かつほぼ連続的な変調マイクロ波(またはその他の干渉性放射)を利用する、先行技術によって開発されたシステムは複雑すぎ、また費用がかかりすぎる。
【0019】
更に、マルチユーザ環境のために設計された障害物検出システムは、好適には、先行技術によって構成された従来型のドップラー信号プロセッサを使用しなくてもよい不規則な、または無秩序な変調の、ある適宜の形式を活用する。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の態様は併記の特許請求の範囲に記載されている。
【0021】
本発明の更に別の態様に基づいて、送信信号と受信信号の表現は、目標信号が存在するか否か(この目標信号は送信信号を反射するオブジェクトを表し得る)を判定するように一緒に処理される。例えば1つ、または複数の補助信号から形成された補助表現が処理工程に導入される。補助表現には目標信号内の(例えばドップラーシフトのような)予測される周波数変調に対応するレンジにわたって分散される周波数が含まれており、その結果、システムは、このレンジ内の周波数変調を示す目標信号が有意性のシステム出力を誘発し、一方、上記レンジ外の周波数変調はこれを誘発しないような応答特性を有する。
【0022】
このような構成によって(例えばドップラーシフトのような)周波数変調の値を判定する必要がなくなり、当該の周波数変調を組み込んだいかなる目標信号をも簡単な構造を利用して迅速に検出することが可能になる。このように、上記の構成は固定した障害物と、特定の速度で移動する障害物とを区別するだけで充分である用途、および障害物が例えばゼロ/低速、中程度/平均、高速/超高速のような障害物の速度に応じて多くの等級に分けられる用途には特に有用である。
【0023】
本発明の好適な態様は補助表現の性質に関するものであり、下記のような多くの利点をもたらす。
【0024】
好適には、補助表現は当該レンジ内に多重周波数を備えた、継続期間が有限の信号部分の形式をとり、また好適には上記レンジにわたって分散される。この信号部分の継続期間は、それぞれの周波数の成分の直交性を保持するように選択される。継続期間が有限の部分を利用し、これらの部分の形状を適正に選択することによって、補助表現を構成するために用いられる信号成分の周波数に等しい目標信号の周波数についてだけではなく、隣接する周波数についても有意性出力が生成されるように、システムの応答特性を拡張することができる。
【0025】
好適には、各々の信号部分はウインドウ関数を用いて作成され、その結果当該のレンジ内の全ての周波数について有意の周波数応答が生ずる。しかし、信号部分が当該の周波数レンジにわたって平坦な応答を生成するように構成することは困難である。
【0026】
このような理由から、本発明の好適な実施の形態によって、補助表現は、それぞれの一連の周波数を有する成分を各々が含み、相補的な周波数応答特性を誘発するように構成された継続期間が有限の異なる信号部分を備えている。従って、それぞれ異なる補助信号部分を利用して達成される結果を複合することによって、1種類の信号部分だけを使用した場合よりも大幅に平坦な全体的な周波数応答特性を得ることが可能である。
【0027】
好適には、各々の信号部分は他の信号部分(単数または複数)の周波数成分のインターリーブを施した周波数成分を含んでいる。
【0028】
図3に示すように、所定の任意の時点で相関関数はドップラーシフトの位相に応じて低レベルであることがある。位相が未知であるにも関わらず有意性出力を確実なものにするため、補助表現は好適には第1の表現と第2の表現とを含んでおり、第1の表現内のそれぞれの周波数成分は第2の表現内の対応する周波数成分と直角位相の関係にある。これらの2つの補助信号の結果として達成された応答を複合することによって、出力がドップラーシフトの位相によって影響されることはほとんどない。
【0029】
従って、好適な実施の形態では、少なくとも4種類の補助信号部分がある。すなわち、他の部分の周波数インターリーブを施した周波数を含む点で異なる信号部分、および周波数成分が他の部分の周波数成分と直交関係にある点で異なる信号部分である。
【0030】
好適な実施の形態は4種類の信号部分を利用するが、より多くの種類の信号部分を利用し、しかも上記の利点を保持するシステムを構成することも可能であろう。例えば、周波数成分を3つ、またはそれ以上のサブセットに分割してもよい。
【0031】
補助表現をデジタル式に合成することが望ましいであろう。これを促進するために、補助表現は好適には小さい値の波高率、すなわち実効値で除算された波高値を呈する。この値を最小限にすることによって、特定の再構成エラーの場合に最小限のビット数で波形をデジタル式に表現できる。
【0032】
小さい波高率は各信号部分ごとの信号成分の初期位相値を適宜に選択することによって達成可能である。
【0033】
以下に記載する好適な実施の形態では、送信された表現と受信された表現は相関によって複合された信号である。しかし、その他の構成も可能である。例えば、受信信号は補助表現によって変形され(例えば増倍され)、次に送信信号の特性と整合されたフィルタに送られ得る。信号自体ではなく送信信号の表現を利用するこのような整合フィルタを使用することそれ自体は当分野において公知である。
【0034】
他の代替実施の形態では、内容が本明細書で参照されているWO−A−00/39643号に記載の時間遅延弁別器の適宜に変形されたバージョンが相関器の代わりに使用される。
【0035】
本発明は主として反射された信号内にドップラーシフトを生ずる障害物の検出という文脈で説明されているが、本発明はその他の分野でも応用可能である。例えば、本発明は、送信機と受信機の局部発振器が精密に整合されないような通信システムにも応用できる。発振器相互間の周波数オフセットはドップラーシフトと同様の周波数偏移を誘発するであろう。このように、本発明によって許容差が広く、ひいては従来技術の構成よりも安い装置を使用することが可能になる。
【0036】
本発明は信号処理方法と、このような方法によって動作する装置の双方に関するものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明を実施した構成を添付図面を参照して例示として説明する。
【0038】
図7は、レンジ・ドップラー分解能セルに区分された時間−周波数平面と単一のセルを塞ぐ仮定の障害物とを表示している。従来型の構成はセルの座標τoおよびωD0を確立するように設計されている。
【0039】
障害物を2つのどちらかの種類、すなわち特定の速度で移動する障害物と、その他の全ての障害物だけに分類する場合は、時間−周波数平面は必要なレンジセルの数に等しい数の分解能セルへと区分される。これらの分解能セルのいずれかで検出される障害物はそのセルによって特定されたレンジを有するが、その速度はドップラー周波数ωDの全間隔に対応する複数の許容速度、たとえばωDmin<ωD<ωDmaxの1つでよい。
【0040】
図8は、特定間隔のドップラー周波数について多数のレンジ分解能セルに区分された時間−周波数平面を表示している。レンジセルτoに位置する障害物は全ドップラー間隔に対応する速度間隔ωDmin<ωD<ωDmax内の半径方向速度を有している場合がある。
【0041】
特定の速度のいずれかで移動する障害物を検出するために、(1)および(2)によって与えられた2つの相関積分は下記で置換えることができる。
【数12】
Figure 0004249428
但し、dc(t)およびds(t)は複数の適宜の周波数成分を含む特別に設計された補助信号である。
【0042】
補助信号dc(t)およびds(t)は下記のように、すなわち、
−当該のドップラー周波数の全間隔をカバーする、間隔T0内の、全ての相互に直交する周波数成分を含むように、
−当該の各周波数に2つの直交成分を含み、ひいては未知の位相ずれの独立性が得られるように、
−特定値の再構成エラーについて最小限のビット数でデジタル式にアナログ波形を表現するために必要な小さい値の波高率(すなわち実効値で除算された波形の波高値)を呈するように、
−当該の周波数の全間隔にわたって平坦な周波数応答を呈し、また他の全てのドップラー周波数で必要な減衰をも伴う信号プロセッサを備えるように設計する必要がある。
【0043】
本発明の好適な実施の形態によると、2つの補助信号dc(t)およびds(t)は下記によって定義される4つの有限継続期間チャープ(chirp)、dCE(t)、dSE(t)、dCO(t)、dSO(t)を適宜に複合することによって得られる。
【数13】
Figure 0004249428
但し、WE(t)およびWO(t)は適宜のウインドウ(すなわちテーパリング)関数であり、Kは偶数または奇数である周波数成分の数であり、uは整数の周波数偏移であり、fpは基本周波数であり、αkおよびβkは最小限の、または少なくとも低い波高値を得るように選択された位相角である。
【0044】
チャープdSE(t)は対応するチャープdCE(t)の直交する複製であり、同様にチャープdSO(t)は対応するチャープdCO(t)の直交する複製である。基本周波数fpの全ての調波は(uだけ)偏移され、各々が偶数または奇数調波を含む2組に分割される。次にこれらの組を利用して直交する2群のチャープ、{dCE(t)、dSE(t)}、および{dCO(t)、dSO(t)}が合成される。
【0045】
ウインドウ関数WE(t)およびWo(t)はブラックマン・ウインドウ、カイザーベッセル・ウインドウ、またはドルフチェビシェブ・ウインドウのような公知の、広範に利用されている大分類のウインドウ関数に属している。選択されたウインドウの継続期間TWは、周波数成分の直交性を活用するように選択され、またはウインドウの種類と形状は主として当該の各ドップラー周波数で必要な周波数分解能によって決定される。
【0046】
最適化手順を簡略にし、かつ対称的なチャープを得るために、位相αkおよびβkの値を2つの値、すなわち0とπだけに限定することができる。このような場合は、4つのチャープ、すなわちdCE(t)、dSE(t)、dCO(t)、dSO(t)は下記のように合成される。
【数14】
Figure 0004249428
但し、係数akおよびbkは2つの値、+1または−1の値だけをとることができ、波高率の値が最小限になるように選択される。
【0047】
2つの相関積分(3)および(4)の値を決定し、複合する信号プロセッサは、「ドップラーに耐性がある」信号プロセッサと呼ばれる。その結果としての広帯域のドップラー補償によってドップラーに耐性がある信号プロセッサの出力で当該の全ての障害物が検出可能(「視認可能」)になり、しかも他の全ての障害物は強力に減衰される。
【0048】
図9は、本発明による直交ドップラー発生器QDGを組み込んだ2チャネルのドップラー耐性がある信号プロセッサのブロック図である。このプロセッサは同一の2つの信号処理ブロックCRI、およびCRQを使用しており、そのいずれも従来型の相関器、またはその他の適宜の信号プロセッサでよい。以下では、ブロックCRIとCRQが各々従来型のマルチチャネル相関器であるものと想定する。
【0049】
図10は、各ブロックCRIおよびCRQの適宜な構造の例である、従来の技術によって構成された(図5を参照)マルチチャネル相関器のブロック図である。この相関器は複数のユニット遅延Δで判定された相関関数のJ個の別々の値を供給する。
【0050】
図9の2チャネルのドップラー耐性がある信号プロセッサの場合、ドップラー補償機能は直交ドップラー発生器QDG、2つのアナログ乗算器、すなわちAMIおよびAMQ、およびチャネルコンバイナIQCによって共同して実行される。
【0051】
一連の完全な動作は偶数サイクルおよび奇数サイクルと呼ばれる等しい2つのサブインターバルTWに分割された基本処理時間間隔2TWの間に2チャネル信号プロセッサによって行われる。
【0052】
図1の干渉復調器9(図9では入力信号を局部発振器信号とミキシングするためのミキサAMと、その後に配置された低域フィルタLPFとを備えているものとして図示されている)によって供給されるベースバンド信号y(t)は乗算器AMIとAMQの入力I1とQ1のそれぞれに同時に供給される。乗算器の他の2つの入力I2とQ2は直交ドップラー発生器QDGによって生成された補助信号によって励起される。
【0053】
偶数サイクル中は、発生器QDGは同時に2つのチャープを同時に、すなわち出力I2でdCE(t)を、また出力Q2でdSE(t)を発生する。奇数サイクル中、別の2つのチャープ、すなわちdCO(t)、dSO(t)がそれぞれ出力I2および出力Q2で同時に発生される。処理間隔2TWが複製される場合は、交互のサイクルはチャープdCE(t)とdCO(t)とを含み、従ってこれらが周期的な補助信号dC(t)を形成する。同様に、周期的補助信号dS(t)は複合されたチャープdSE(t)とdSO(t)の周期的な拡張によって得られる。結果として生ずるこれらの2つの直交信号dC(t)とdS(t)は各々、仮定された当該のドップラー周波数レンジ全体をカバーする同一の周波数成分を含む。
【0054】
発生器QDGは更にサイクル遷移の時点を示すパルス列EOCを発生するが、必ずしも特定の偶数または奇数サイクルではない。
【0055】
図11は、2つの補助直交信号dC(t)とdS(t)と、直交ドップラー発生器QDGによって発生されたパルス列EOCの例を示している。
【0056】
各々の相関器CRIまたはCRQは基準信号x(t)と、偶数サイクルまたは奇数サイクル中に対応する乗算器、AMIまたはAMQによって供給された信号とを一緒に処理する。各々の継続期間がTwであるこれらのサイクルはパルス列EOCの連続パルスによって始まる。偶数サイクルと奇数サイクルが終了した後に相関器CRIの出力にて示される結果はそれぞれCEおよびCOで示される。同様に、SEおよびSOは偶数サイクルと奇数サイクルがそれぞれ終了した後に相関器CRQの出力にて得られる結果を示す。
【0057】
偶数サイクル中、チャネルコンバイナIQCは、
【数15】
Figure 0004249428
の表現を決定し、また、奇数サイクル中にIQCは、
【数16】
Figure 0004249428
の表現を決定する。
【0058】
上記の表現は従来型の「ピタゴラス・プロセッサ」、または先行技術によって構成されたその他の適宜のプロセッサを使用して決定され得る。
【0059】
チャネルコンバイナIQCの構造を簡略にするため、REとROの値もある種の適宜の概算、例えば
【数17】
Figure 0004249428
によって決定することができる。その他の概算も当分野で公知のように構成することができる。
【0060】
所定数Lの処理間隔2TWについて決定されるREとROの表現は、例えば加算または平均によって互いに適宜に複合され、次に、その結果生じた複合された表現REOがコンバイナIQCの出力にて示される。例えば、単一の観測間隔の場合L=1であり、REO=RE+ROである。チャネルコンバイナによって行われる全ての演算は専用のデジタルプロセッサまたは標準形のプログラム可能デジタル信号プロセッサのいずれかで実行できる。
【0061】
障害物検出の目的のため、複合された表現REOは所定の決定閾値と比較されることになる。障害物の検出は、複合された表現REOの相当値だけ閾値を超えた遅延(レンジ)セルで言明される。
【0062】
図12は、チャネルコンバイナIQCによって行われる演算、およびその結果生じた決定閾値DTを用いた検出の決定の例を概略的に示す。
【0063】
図13は、ドップラー補償機能を備えた2チャネルのドップラー耐性信号プロセッサの構成の代替実施態様を示している。この場合は、直交ドップラー発生器QDGによって発生されるチャープ、すなわちdCE(t)、dSE(t)、dCO(t)、dSO(t)で乗算されるのは基準信号x(t)であり、復調された信号y(t)ではない。このような変形を除けば、プロセッサによって実行される演算と機能はすべて、図9に示した構成によって実行されるものと同一のままである。
【0064】
図14は、ドップラー補償を利用したドップラー耐性を有する信号プロセッサの更に別の構成のブロック図である。このシステムは4つのチャネル、すなわちそれぞれが独自の相関器CRIE、CRQE、CRIOまたはCRQOを備えた一対の同相チャネルおよび一対の直交チャネルを含んでいる。この場合、チャープdCE(t)、dSE(t)、dCO(t)、dSO(t)は単一のサイクルTWの間に同時に供給される。その結果、直交ドップラー発生器はこんどは相関が行われるべき間隔を示す処理間隔信号PIのための出力に加えて、4つの信号出力を有している。偶数サイクルのチャープと奇数サイクルのチャープのために付加的な別個のチャネルを使用することで、適宜に変形されたチャネルコンバイナIQCによる複合された表現REOの決定に必要な時間は半減する。
【0065】
図13に示された変形を利用することによって、図14に示した4チャネルのドップラー耐性がある信号プロセッサの別の構成を考案することも可能である。
【0066】
用途によっては、4つのチャープ、dCE(t)、dSE(t)、dCO(t)、dSO(t)が順次生成され使用される単チャネルのドップラー耐性信号プロセッサを使用することが便利な場合もある。
【0067】
ドップラー耐性信号プロセッサの上記の全ての構成、およびその他の同様の構造は、本発明によるドップラー周波数補償のための適宜の補助信号を供給するための適宜の形式の直交ドップラー発生器QDGを利用する。
【0068】
図15は、適宜の直交ドップラー発生器QDGのブロック図である。この発生器はクロック発生器CLKによって励起されるN−ビット・バイナリカウンタBCTと、2つのメモリCVMおよびSVMと、2つのバッファレジスタCBRおよびSBRと、2つのデジタル/アナログ変換器CDAおよびSDAと、トリガ回路TRGとを含む。
【0069】
直交ドップラー発生器によって実行される動作は下記のように要約できる。すなわち、自励カウンタBCTの出力の最上位ビット(MSB)は、MSB=0である場合は偶数サイクルを特定し、MSB=1である場合は奇数サイクルを特定する。MSBおよび残りの(N−1)ビットは、各メモリCVMおよびSVMの2N個のセルのアドレスを定義するために複合して利用される。メモリCVMはMSB=0であるアドレスにチャープdCE(t)のデジタル振幅標本を格納し、一方、チャープdCO(t)の標本はMSB=1であるアドレスに記憶される。同様に、メモリSVMはMSB=0であるアドレスにチャープdSE(t)のデジタル標本を格納し、一方、チャープdSO(t)の標本はMSB=1であるアドレスに記憶される。その結果、4つのチャープの各々はM個のビットをそれぞれ含む2N-1個のバイナリ語によって表され、ここで数Mは結果として生ずるチャープ標本のデジタル表現の特定の精度を得るように選択される。
【0070】
メモリCVMおよびSVMの出力に出現する連続的なデジタル語は、クロック発生器CLKの出力2で得られる適宜に遅延されたパルス列によって決定される時点で、対応するバッファレジスタCBRおよびSBRに転送される。次に、バッファレジスタCBRおよびSBR内に保存されたデジタル語はそれぞれ2つの対応するデジタル/アナログ変換器CDAおよびSDAによってアナログ標本へと変換される。その結果、変換器CDAは反復的に、チャープdCE(t)の2N-1個のアナログ標本を生成し、その後でチャープdCO(t)の2N-1個のアナログ標本を生成する。同様に、変換器SDAは反復的に、チャープdSE(t)の2N-1個のアナログ標本を生成し、その後でチャープdSO(t)の2N-1個のアナログ標本を生成する。
【0071】
トリガ回路TRGはカウンタBCTの連続的な状態の最上位ビット(MSB)の値を表すバイナリ波形のそれぞれの遷移と一致する時点で短パルスを発生する。EOCで示されるこのような短パルスのシーケンスは各々の(偶数または奇数)サイクルの始端を示すために用いられる。パルス列EOCは相関器CRIおよびCRQの積分間隔Twを定義するために、またチャネルコンバイナIQCによって行われる様々な動作を開始するために、図9および図13に示したようなドップラー耐性信号プロセッサによって利用される。
【0072】
4チャネルのドップラー耐性信号プロセッサの場合、直交ドップラー発生器は下記のように変形される。すなわち、バイナリカウンタBCTのビット数は(N−1)に低減され、連続的なカウンタ状態は、対応する4つのチャープdCE(t)、dSE(t)、dCO(t)、dSO(t)のデジタル標本を格納する4つのメモリのアドレスを決定する。次に、4つのメモリの各々の出力が適宜のバッファレジスタを介して別個のデジタル/アナログ変換器を励起する。その結果、このように変形された直交ドップラー発生器の4つの出力で4つのチャープのアナログ表現を同時に得ることができる。
【0073】
単チャネル動作に必要な直交ドップラー発生器の変形は当業者には自明であろう。
【0074】
本発明の幾つかの基本的な態様を説明するため、またその潜在的な利点を実証するため、以下の例を検討する。
【0075】
周波数成分の数K=31であり、整数周波数偏移u=4であり、従って最小周波数と最大周波数がそれぞれ6fpおよび6fp'とする。4つのチャープの各々を2048の別個の標本で表し、WE(t)=W(t)であるものと想定し、かつk=1,2,....,31である場合にαk=βkであるものと想定する。
【0076】
下記の場合に波高率が最小値を達成することが判明した。すなわち、
【数18】
Figure 0004249428
【0077】
上記の係数を適用した結果、(全ての成分に単に単位係数が加算された場合)波高値が31/√(31・0.5)≒7.9から僅か1.9に低減した。波高値は確実に2未満であることが望ましい。
【0078】
選択された周波数レンジにわたって平坦な周波数応答を達成し、他の全ての周波数で必要な減衰をもたらすため、離散形ウインドウ関数w(j)は、
【数19】
Figure 0004249428
の形式の変形形カイザー・ウインドウであり、
但し、j=0,1,...,2047の場合、m=(j−1024)/1024であり、I0(・)は変形されたベッセル関数であり、形状パラメータξは6.24である。
【0079】
4つの別個のチャープdCE(j)、dSE(j)、dCO(j)、dSO(j)の標本は、j=0,1,...,2047の場合、
【数20】
Figure 0004249428
から算定される。
【0080】
上記のような合成されたチャープdCE(j)、dSE(j)、dCO(j)、dSO(j)はパラメータN=12、およびM=12で直交ドップラー発生器QDGによって生成可能である。
【0081】
合成されたチャープdCE(j)、dSE(j)、dCO(j)、dSO(j)は図16および図17に示されている。図示のように、チャープは様々な形式の対称性を呈し、タイミングと制御機能とをより複雑にするという代償で、こられを直交ドップラー発生器QDGのメモリを縮減するために利用できる。
【0082】
チャープdCE(j)およびdSE(j)は偶数サイクル中に相関のために利用され、その結果CEおよびSEがそれぞれ生成される。これらの結果は次に、下記のようにチャネルコンバイナIQCによって複合される。
【数21】
Figure 0004249428
【0083】
その結果生じた、2チャネルのドップラー耐性がある信号プロセッサの部分的な周波数応答が図18に示されている。
【0084】
同様に、チャープdCO(j)およびはdSO(j)は奇数サイクル中に相関のために利用され、その結果COおよびSOがそれぞれ生成される。これらの結果は次に下記のようにチャネルコンバイナIQCによって複合される。
【数22】
Figure 0004249428
【0085】
その結果生じた、2チャネルのドップラー耐性がある信号プロセッサの相補的な周波数応答が図19に示されている。
【0086】
2つの周波数応答特性は重複(加算)されて、図20に示す複合された周波数応答が生成される。図示のように、帯域外周波数の相対的な減衰は50dBを超えることがある。
【0087】
図21の複合された周波数応答のプロットは応答のリップルが当該の全ての周波数で±0.25dBを超えることがないことを明らかにしている。
【0088】
図22は変形されたカイザー・ウインドウの代わりに、j=0,1,....,2047の場合に
【数23】
Figure 0004249428
の形式の簡単な余弦ウインドウが使用された場合の複合された周波数応答を示している。
【0089】
この余弦ウインドウは(ドップラー周波数がゼロである場合)、固定的な障害物に、より多くの減衰をもたらす。しかし、周波数応答は変形されたカイザー・ウインドウに対応する周波数応答ほどには平坦ではない。リップルの形状および位置は図23に示されている。
【0090】
ドップラー耐性がある信号プロセッサの上記の全ての構成では、受信信号y(t)は選択されたウインドウによって決定される不均一のエンベロープを有するチャープで乗算される。信号エネルギのこのようなロスにより、システムの検出性能は著しく低下する可能性がある。ドップラー耐性信号プロセッサで使用される様々なウインドウを吟味した結果、その形状は二乗余弦関数に近似していることが分かる。例えば、図24は、変形されたカイザー・ウインドウと二乗余弦ウインドウとはほとんど重なることを示している。このような観測と三角関数の恒等式(trigonometric identity)sin2φ+cos2φ=1は、ウインドウの使用によるロスは、受信信号がタンデム構造で動作する2つのドップラー耐性信号プロセッサによって同時に処理されればほとんど除去できることを示唆している。いずれかのプロセッサが同じチャープ集合を使用する間、複製された集合のチャープはすべてTw/2の時間だけシフトされ、但しTwはウインドウの継続期間である。
【0091】
図25は、各々が図9に従って配置された2つの2チャネル・ドップラー耐性信号プロセッサを備えたタンデム構造によって使用される2組のチャープを示している。
【0092】
より効率が高いシステムは、各々が図14に従って開発された2つの4チャネル・ドップラー耐性信号プロセッサを備えたタンデム構造を使用するであろう。
【0093】
主信号を調査するために補助信号が使用され、かつ各補助信号は他の補助信号の部分と重複する有限の継続期間を有する部分を含んでいるこの技術は、独立した発明性を有するものと見なされる。これは、本明細書に開示した特定の分野を超えた他の信号処理の分野にも応用可能であり、それには補助信号が異なる周波数成分を含む構成が含まれるが、これに限定されるものではない。更にこれを、2列以上の補助信号列の使用にも対応するように拡張することもできる。
【0094】
上記実施の形態の相関器の代わりに、WO−A−39643号に記載されているような適宜に変形された時間遅延弁別器のようなその他の装置を使用することもできよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 標準的なマイクロ波障害物検出システムのブロック図である。
【図2】 同期的な不規則バイナリ波形の相関関数のグラフである。
【図3】 同期的な不規則バイナリ波形の相関関数に対して目標信号のドップラーシフトの異なる位相値が及ぼす作用を示すグラフである。
【図4】 スペクトル分析器が後続する従来型の相関器のブロック図である。
【図5】 離散フーリエ変換を実施するデジタル・プロセッサが後続するマルチチャネル相関器のブロック図である。
【図6】 様々な時間遅延および様々なドップラー周波数についての相関積分の値を決定するシステムのブロック図である。
【図7】 レンジ−ドップラー分解能セルへと分割された時間−周波数平面の表示である。
【図8】 特定間隔のドップラー周波数についてレンジ分解能セルへと分割された時間−周波数平面の表示である。
【図9】 本発明による2チャネルのドップラー耐性信号プロセッサのブロック図である。
【図10】 従来技術によって構成されたマルチチャネル相関器のブロック図である。
【図11】 図9のプロセッサで使用するための信号部分の形式の補助表現の例である。
【図12】 図9のプロセッサのチャネルコンバイナによって行われる動作の例の概略図である。
【図13】 本発明による2チャネルのドップラー耐性信号プロセッサの代替実施例の構成図である。
【図14】 本発明による4チャネルのドップラー耐性信号プロセッサのブロック図である。
【図15】 本発明によるドップラー耐性信号プロセッサで使用するための直交ドップラー発生器のブロック図である。
【図16】 補助表現を構成するために使用される合成信号部分の例である。
【図17】 補助表現を構成するために使用される合成信号部分の例である。
【図18】 図16aおよびbの信号部分を使用した2チャネルのドップラー耐性信号プロセッサの部分的周波数応答を示すグラフである。
【図19】 図17aおよびbの信号部分を使用した2チャネルのドップラー耐性信号プロセッサの相補的周波数応答を示すグラフである。
【図20】 4つの信号部分の全てを使用した2チャネルのドップラー耐性信号プロセッサの複合された周波数応答を示すグラフである。
【図21】 図20の複合された周波数応答のリップルを示すグラフである。
【図22】 二乗余弦ウインドウを使用した2チャネルのドップラー耐性信号プロセッサの複合された周波数応答を示すグラフである。
【図23】 図22の複合された周波数応答のリップルを示すグラフである。
【図24】 変形されたカイザー・ウインドウ(実線)および二乗余弦ウインドウ(破線)を示すグラフである。
【図25】 タンデム構成で動作する2つの2チャネル・ドップラー耐性信号プロセッサによって使用される2組の補助信号集合AおよびBを示す図面である。

Claims (21)

  1. 補助表現を用いて送信信号の主表現および受信信号の主表現のうち1つを変形した後に、前記送信信号の主表現と前記受信信号の主表現とを複合(combine)し、かつ複合の結果から目標信号が存在するか否かを判定することを含む目標信号の検出方法であって、
    前記補助表現が前記目標信号内で可能なドップラーシフトに対応する周波数レンジ内の異なる周波数の複数の同時発生する成分を有するマルチ周波数信号から構成されることによって、1つの前記周波数に対応するドップラーシフトを示す受信信号は前記複合の結果に有意性応答をもたらすことを特徴とする方法。
  2. 前記補助表現成分は可能なドップラーシフトの所定レンジに広がる周波数を有することによって、前記所定レンジ内のいずれかのドップラーシフトを示す受信信号は前記複合の結果に有意性応答を生ずる請求項1に記載の方法。
  3. 前記異なる周波数は共通の基本周波数のそれぞれの調波である請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記補助表現は有限の継続期間を有し、前記主表現は前記継続期間を通して複合されて、前記結果を生ずる請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記継続期間は最低周波数成分の整数の周期にほぼ等しい請求項4に記載の方法。
  6. 前記補助表現は所定のウインドウ関数を用いて形成される請求項4または5に記載の方法。
  7. 前記主表現の1つを少なくとも1つの別の補助表現で変形するステップを含み、前記それぞれの補助表現は異なる周波数の成分を有している請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
  8. 第1の前記補助表現の成分の周波数は、別の補助表現の成分の周波数でインターリーブが施される請求項7に記載の方法。
  9. 前記補助成分が主成分で変形される際に生ずるそれぞれの結果が複合される請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記補助表現が相補的な周波数応答特性を誘発することによって、前記複合の結果の周波数応答は前記周波数レンジにわたって実質的に平坦である請求項9に記載の方法。
  11. 第1の補助表現と第2の補助表現とを利用するステップを含んでいて、前記第1の補助表現の成分は他の補助表現内の対応する成分と直交関係にあり、該方法は前記第1の補助表現と前記第2の補助表現を前記2つの主表現の1つのそれぞれのバージョンで同時に変形し、かつ変形されたそれぞれの表現を他の主表現と複合して、前記目標信号の存在を示す結果を生ずるステップを含む請求項1ないし10のいずれかに記載の方法。
  12. 継続期間が有限の第1の組の補助表現と、継続期間が有限の第2の組の補助表現とを備え、かつ前記第1の組の補助表現に前記第2の組の補助表現をインターリーブするステップを含む請求項1ないし11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記主表現は相関によって複合される請求項1ないし12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記主表現の1つは、前記他の主表現と整合されたフィルタにかけられることによって前記他の主表現と複合される信号である請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記送信信号の反射によって前記目標信号を発生するオブジェクトの存在を検出するために使用される請求項1ないし14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記複合の結果から前記オブジェクトのレンジを判定することを含む請求項15に記載の方法。
  17. 記憶されたサンプル値を用いて前記補助表現をデジタル式に合成するステップを含む請求項1ないし16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記補助表現の成分が前記表現の始端に2未満の前記表現の波高率を得るような位相値を有している請求項4に直接的、または間接的に従属する請求項17に記載の方法。
  19. 前記表現の始端の成分の前記位相値はπだけ異なる第1の値と第2の値から選択される請求項18に記載の方法。
  20. 補助表現を用いて送信信号の主表現および受信信号の主表現のうち1つを変形した後に、前記送信信号の主表現と前記受信信号の主表現とを複合し、かつ前記複合の結果から目標信号が存在するか否かを判定することを含む目標信号の検出方法であって、
    前記補助表現が前記送信信号と前記受信信号との間に生じ得る周波数の不一致に対応する周波数レンジ内の異なる周波数の複数の同時発生する成分を有するマルチ周波数信号から構成されることによって、1つの前記周波数に対応する不一致を示す受信信号は前記複合の結果に有意性応答をもたらすことを特徴とする方法。
  21. 請求項1ないし20のいずれか1つの方法によって動作するように構成された、目標信号を検出するための装置。
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