JP4248895B2 - スラリ再生方法及びワイヤソーシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インゴットなどのワークを切断するワイヤソーシステムに係り、特に、リサイクルに適したワイヤソー砥粒及びスラリ再生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、生産性向上の観点から、半導体インゴットの切断や、太陽電池用ソーラーセル等の生産にワイヤソーが使用される。
図2は、半導体材料、磁性材料、セラミック等のワーク22を切断する一般的なワイヤソーの斜視図である。このようなワイヤソーは、一般に水性または油性の加工液に遊離砥粒を混合させたスラリを供給しながらワイヤ18にワーク22を押し当て、ワーク22を切断する。
【0003】
このワイヤソーに用いられる砥粒は、比較的高価であるにもかかわらず従来は使い捨てされていた。しかし、コスト削減及び環境保護の観点から、近年、使用済み砥粒の再利用が図られている。
【0004】
このように、スラリに用いられる砥粒は再利用されているが、繰り返し使用されることにより、破砕砥粒やシリコンの切り屑等の比率が上昇し、切断精度が悪化する。そのため、使用済みスラリに対して破砕砥粒やシリコンの切り屑等の除去を行うと共に、新しい砥粒を補充して切断精度を維持している。
【0005】
図9は砥粒のリサイクル方法の概念図である。図9に示すように、ワイヤソーで加工に用いられたスラリ100は、分離装置102により液相68と固相66とに分離された後、回収された固相66に対して所定の分級処理104を行い、使用可能な砥粒を回収する。回収された砥粒に20%程度の新品砥粒106を加えたものを、回収された液相68であるオイルに混合して再利用している。ここで、回収された砥粒に加える新品砥粒106の粒形状は、従来ブロッキーなものが切断精度が良いとされていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このブロッキーな砥粒を使用後、リサイクルすると切断精度が低下する現象が発生していた。すなわち、このようなブロッキーな砥粒は、新品砥粒として1回目に使用する場合には切断精度は良いが、再生砥粒として使用する場合には、繰り返し使用するにつれて切断精度は悪化していた。
【0007】
本出願に係る発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、リサイクルして、長期間使用しても切断精度を維持できる粒形状の砥粒、および、スラリ再生方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、ワイヤソーに使用された使用済みスラリを再生するスラリ再生方法であって、スラリに含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にある使用済みスラリに平均円形度が第2の範囲よりも小さい第1の範囲にある砥粒を所定量加え、再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を第2の範囲にすることを特徴とするスラリ再生方法である。
【0009】
また、本出願に係る第2の発明は、ワイヤソーに使用された使用済みスラリを再生するスラリ再生方法であって、スラリに含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にある使用済みスラリに平均円形度が第2の範囲よりも小さい第1の範囲にある砥粒を所定量加えて再生スラリを製造する工程と、該再生スラリをワイヤソーで使用する工程を、交互に複数回繰り返し、再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を第2の範囲に維持することを特徴とするスラリ再生方法である。
【0010】
更に、本出願に係る第3の発明は、前記第1の範囲は、0.855以上で0.870未満であることを特徴とする上記第1または第2の発明に記載のスラリ再生方法である。
【0011】
また、本出願に係る第4の発明は、前記所定量は、スラリを再生する際に除去した砥粒に相当する量であることを特徴とする上記第1〜第3の発明の何れか1つに記載のスラリ再生方法である。
【0012】
更に、本出願に係る第5の発明は、前記所定量は、重量比で5%〜50%であることを特徴とする上記第1〜第3の発明の何れか1つに記載のスラリ再生方法である。
【0013】
また、本出願に係る第6の発明は、前記第2の範囲は、0.870〜0.885であることを特徴とする上記第1〜第5の発明の何れかつに記載のスラリ再生方法である。
【0014】
更に、本出願に係る第7の発明は、スラリに含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、
ワークを切断するワイヤ列と、含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にあるスラリを前記ワイヤ列に供給するスラリ供給手段と、前記ワイヤ列に前記ワークを押圧するワーク支持手段と、前記ワイヤ列に供給された前記スラリを回収するスラリ回収手段と、前記スラリ回収手段により回収したスラリを再生するスラリ再生回路と、を備えるワイヤソーシステムであって、
前記スラリ再生回路は、前記回収したスラリから、使用可能な砥粒及び溶媒を回収する回収手段と、前記回収された砥粒及び溶媒を混合し再生スラリを調製する混合手段と、前記再生スラリに平均円形度が0.855以上で0.870未満の第1の範囲にある砥粒を所定量加え前記再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を0.870〜0.885の第2の範囲にする砥粒追加手段と、を備えることを特徴とするワイヤソーシステムである。
【0015】
また、本出願に係る第8の発明は、スラリに含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、ワイヤソーに使用された使用済みスラリを再生するスラリ再生方法であって、含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にある使用済みスラリに平均円形度が0.855以上で0.870未満にある第1の範囲の砥粒を所定量加え、再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を0.870〜0.885の第2の範囲にすることを特徴とするスラリ再生方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明者達は、再利用した砥粒で切断精度が悪化する原因を詳細に検討した結果、次の知見を得た。
【0021】
加工に用いられた砥粒はワイヤやワークとの摩擦により、破砕、摩滅を繰り返し、丸みを帯びてくる。このように砥粒の角がとれて、形状が丸く変化することにより、切れ味が悪化し、切断精度が低下する現象が発生していた。
【0022】
そこで、本発明者達は、砥粒の円形度に着目した。円形度を求めるために、まず図1に示すように、砥粒をカメラで撮像し、砥粒の投影面積や周囲長を算出する。
【0023】
円形度は、砥粒の投影像の周囲長を分母に、砥粒投影像と同じ投影面積をもつ円の周囲長を分子にした値である。
【式1】
Figure 0004248895
で求められる。
【0024】
すなわち、円形度は1以下の値であり、円形度が1に近いほど砥粒は丸みを帯びる。通常、スラリには無数の砥粒が含まれているため、スラリに含まれる各砥粒の円形度を全砥粒で平均した値を指標とする。以下では、この平均値を「平均円形度」と称す。実際には、スラリに含まれる全ての砥粒について円形度を算出することは不可能に近いため、スラリの中から一部のサンプルを取り出し、そのサンプルについての平均円形度を算出する。
【0025】
新品砥粒時の平均円形度が0.871の新品砥粒を用いた場合には、1回目切断後の砥粒の平均円形度は0.878になった。この1回目切断後の砥粒から使用可能な砥粒を回収し、新品砥粒を約20%添付した後の再生砥粒の平均円形度は0.885になった。更にこの再生砥粒を用いて切断した後の再生砥粒の平均円形度は0.888になった。
【0026】
そして、砥粒の平均円形度が0.89となった場合には、切断されたウェーハのWarp−bfが30μm以上、かつ、TTVが20μm以上となり、切断不可の状態となった。
【0027】
より詳しくは、砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の範囲内では良好な切断精度を得ることができるが、平均円形度が0.870未満及び0.885より大きい場合には切断精度の悪化がある。
【0028】
良好な切断精度を得ることができる平均円形度の、このような具体的な範囲は、SEM(scanning electron microscope:走査型電子顕微鏡)により観察した砥粒の円形度を水準としてワークを切断し、切断されたウェーハのWarp−bfとTTVを調べる本発明者達の実験により判明した。
【0029】
また、良好な切断精度を提供する砥粒には次の傾向が見られた。▲1▼形状、粒形が比較的揃っている。▲2▼針状粒子が少ない。▲3▼適度のカドがある。
そこで、本発明者達は上記の原因究明に基づき、砥粒の円形度に着目し、種々の実験を行い、その結果に基づいて本発明に想到するに至った。
【0030】
すなわち、新品砥粒時の平均円形度が0.870〜0.883である従来の砥粒をリサイクルした場合には、再生時に約20%の新品砥粒を加えた場合であっても、再生砥粒の平均円形度は0.885より大きくなり、切断精度が悪化する。一方、再生時に加える約20%の新品砥粒を、平均円形度が0.855以上で0.870未満の砥粒にした場合には、長期間にわたって、再生砥粒の平均円形度を0.870〜0.885に維持することが可能になり、ウェーハ切断精度を長期間維持できることを本発明者達は見出した。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図2〜図6を用いて詳細に説明する。なお、本発明は遊離砥粒を含んだスラリを再利用する種々のワイヤソーに適用することができるが、一例として以下に示すワイヤソーに適用することができる。但し、以下は本発明の1実施の形態に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】
図2は本発明を適用するワイヤソーの斜視図、図3は正面図、図4は側面図、図5は平面図、図6はスラリ再生回路の概念図である。
【0033】
まず、図2〜図6を用いてワイヤソー装置の全体構造について説明する。図4の側面図に示すように、装置基台11上にはコラム12を立設している。コラム12の前方(図4左側)には切断機構13がブラケット14を介して装設されている。この切断機構13は、ブラケット14に複数の加工用ローラ15,16,17を回転自在に支持したものであり、それぞれの加工用ローラ15,16,17は、所定間隔をおいて互いに平行に配置されている。
【0034】
また、図3に示すように加工用ローラ15,16,17の外周には、それぞれ環状溝15a,16a,17aが所定ピッチで複数形成されている。なお、図3においては理解を容易にするために、ワイヤの記載を省略し、さらに環状溝15a,16a,17aの数も実際よりも少なく描いてある。
【0035】
加工用ローラ15,16,17の各環状溝15a,16a,17aには、1本の線材よりなるワイヤ18が、各加工用ローラ15〜17を渡って連続的に螺旋状に巻きつけられている。図5に示すように、ブラケット14にはワイヤ走行用モータ19が配設されており、このワイヤ走行用モータ19により図示しない伝達機構を介して加工用ローラ15,16,17が回転駆動させられる。そして、これらの加工用ローラ15,16,17の回転によって、ワイヤ18が所定の走行速度で走行する。ワイヤ18の走行は、一定量前進及び一定量後退を繰り返し、全体として歩進的に前進するように行われる。
【0036】
一方、図6に示すスラリ供給タンク64には、加工の際にワイヤ18に供給されるスラリが貯蔵されている。ブラケット14の上方にはスラリ供給タンク64に接続されたスラリノズル20が配設されている。スラリ供給タンク64とスラリノズル20はポンプ57を介して接続され、このスラリノズル20から加工用ローラ15,16間のワイヤ18上に、スラリが供給される。ワイヤ18に供給されたスラリは、ワーク22を切断する際の砥液として機能する。
【0037】
図4に示すように、スラリノズル20の上方において、コラム12にはワーク支持機構21が上下動自在に支持され、その下部には硬脆材料よりなる複数の結晶構造を有するワーク22がセットされる。コラム12の正面側壁面には二本のガイドレール12aを垂直方向に向けて平行に設けており、このガイドレール12aにワーク支持機構21が上下動自在に嵌合している。
【0038】
また、コラム12上にはワーク昇降用モータ23を配設している。このワーク昇降用モータ23の回転を制御することによって図示しないボールスクリュー等を介してワーク支持機構21を上下動させることができる。ワーク支持機構21は、ガイドレール12aにならって正確に真直度良く上下動されるようになっている。
【0039】
そして、このワイヤソーの運転時には、ワイヤ18を切断機構13の加工用ローラ15,16,17間で走行させながら、ワーク支持機構21を切断機構13に向かって下降させる。このとき、スラリノズル20からワイヤ18上へスラリを供給する。ワイヤ18に対しワーク22を押し付けて接触させることにより、ワーク22がウェーハ状に同時にスライス加工される。
【0040】
図6に示すように、加工用ローラ15,1617の下方にはスラリ回収パン55が設けられている。このスラリ回収パン55の下部には、スラリ回収パイプ55aが設けられており、スラリ回収パイプ55aの下流にはスラリ回収タンク48が設けられている。そして、このスラリ回収タンク48はスラリ再生回路50に接続される。接続はポンプ49を介して行われる。
【0041】
スラリ回収パン55に流れたスラリは、スラリ回収パイプ55aを通って、一旦、スラリ回収タンク48に溜められる。スラリ回収タンク48に溜まったスラリは、ポンプ49によりスラリ再生回路50に送られる。なお、スラリ回収パン55は加工用ローラ15,1617間に配置しても良い。
【0042】
次に、スラリ再生回路50について図6を用いて説明する。本実施の形態のスラリ再生回路50は、遠心分離機52,54と、濾過機56と、新品砥粒供給装置58と、新品オイル供給装置60と、混合器62と、ポンプ72とからなる。新品砥粒供給装置58には平均円形度が0.855以上で0.870未満の砥粒が貯蔵されている。
【0043】
遠心分離機52は濾過機56に接続され、濾過機56は混合器62と遠心分離機54に接続されている。遠心分離機52から送られてきたスラリを濾過機56により、砥粒を含む固相66と、オイルを含む液相68に分離する。そして、濾過機56により分離された固相66は混合器62に送られ、液相68は遠心分離機54に送られる。遠心分離機54で精製された液相は混合器62に送られ、固相66と混合器62で合流する。
【0044】
更に、新しい砥粒を追加する新品砥粒供給装置58と、オイルを追加する新品オイル供給装置60が、混合器62に接続されている。混合器62はポンプ72を介してスラリ供給タンク64に接続されている。
【0045】
次に、上記のように構成されたワイヤソーの動作について、図2〜図6を用いて説明する。
【0046】
まず始めに、図2に示すように、ワーク22を略T字型に構成された取付プレート42の下面に接着し、取付プレート42を係止部43aに取り付ける。取り付けは、取付プレート42の係合腕42aを、水平前方に向かって配置された角柱状の係止部43aに載置して行う。取付プレート42を背面板43bに向かって押し付けることにより、取付プレート42を所定の位置に位置決めする。そして、取付プレート42に形成された貫通穴に固定ねじ45をねじ込んで、背面板43bにねじ止めし、ワーク支持機構21に取付プレート42を固定する。このようにして、ワーク22がワーク支持機構21に支持される。
【0047】
その後、加工用ローラ15,16,17を回転させ、3本のローラをわたって螺旋状に巻き付けられたワイヤ18を線方向に走行させる。そして、ワーク昇降用モータ23の回転により、ワーク支持機構21を走行するワイヤ18に向かって下降させ、ワーク22を所定厚のウェーハ状に切断する。
【0048】
ウェーハの切断の際には、図6に示すスラリ供給タンク64内のスラリを、ポンプ57によってスラリノズル20に搬送し、スラリノズル20からワイヤ18に向かってスラリを供給する。スラリノズル20からワイヤ18に供給されたスラリは、ワーク22の切粉とともに自重によりスラリ回収パン55に落下する。スラリ回収パン55により回収されたスラリは、スラリ回収パイプ55aを介してスラリ回収タンク48に貯留される。そして、ポンプ49により、スラリ回収タンク48に流れ込んだスラリを、スラリ再生回路50へと送り出す。
【0049】
最初にウェーハを切断する際のスラリとしては、リサイクル砥粒を含まない、平均円形度が0.855以上で0.870未満の新品砥粒のスラリを使用している。
【0050】
次に、スラリ再生回路50の動作について説明する。スラリ再生回路50では、まず、遠心分離機52を用いて使用済みスラリから、砥粒として殆ど機能しない程度に砕かれた破砕砥粒を取り除く。本実施の形態では7μm以下の砥粒を取り除くが、このときの除去砥粒のサイズは切断されるウェーハの面精度やワイヤの太さ等によっても異なる。
【0051】
7μm以下の砥粒が取り除かれたスラリを濾過機56に送り、濾過機56で液相68と固相66に分離する。液相68にはオイル及び切削屑が含まれ、固相66には砥粒が含まれる。次に、液相68を精製する。精製は、遠心分離機54で再生オイル70と切削屑とに分離し、切削屑を除去することにより行う。
【0052】
そして、精製された再生オイル70と固相66を混合器62に搬送する。固相66に含まれる回収砥粒に対して重量比で約20%程度の新品砥粒74を、新品砥粒供給装置58から混合器62に供給する。回収砥粒に対して重量比で約20%程度が、スラリを再生する際に除去した砥粒の量に相当する。加える新品砥粒74は、砥粒の平均円形度が0.855以上で0.870未満のものを使用する。
また、所定量の新品のオイル76を新品オイル供給装置60から混合器62に搬送する。
【0053】
混合器62に搬送された砥粒及びオイルを混合器62で十分に攪拌、混合する。このようにして混合器62で調製された再生スラリ78は、砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の範囲内になる。再生スラリ78は、ポンプ72によりスラリ供給タンク64に移送される。そして、スラリ供給タンク64から、ポンプ57を介してノズル20へ送られ、ワイヤ18に再生スラリ78が供給される。
【0054】
なお、本実施の形態では図2に示すワイヤソーに本発明を適用する場合について説明したが、他の構成は全く同様で、ワイヤとワークの位置が上下逆になっているワイヤソーにも本発明を適用することができる。
【0055】
また、本実施の形態のスラリは、炭化珪素を主成分とする遊離砥粒を用いているが、本発明の適用はこれに限るものではない。例えば、炭化珪素に代えて、窒化珪素や、窒化ホウ素、炭化ホウ素、アルミナ、酸化アルミニウム、ダイアモンド等を主成分にしても良い。
【0056】
更に、スラリ再生時に加える新品砥粒の重量比を約20%としたが5%〜50%の範囲であれば、同様の効果を奏することができる。スラリ再生時に加える新品砥粒の重量比は、新品砥粒の平均円形度によっても異なる。例えば、0.840のように平均円形度が低い新品砥粒を加えるのであれば、スラリ再生時に加える新品砥粒の重量比は小さくなり、逆に、例えば0.880のように平均円形度が高い新品砥粒を加えるのであれば、スラリ再生時に加える新品砥粒の重量比は大きくなる。
【0057】
また、本実施の形態のスラリ再生回路50では、遠心分離機を2つ用いることにより、使用可能な砥粒とオイルを回収し、併せてシリコンの切削屑を除去した。しかし、砥粒とオイルの回収、及び、切削屑の除去の方法はこれに限られず、例えば以下の方法によりスラリを再生することもできる。
【0058】
まず、使用済みスラリを加圧フィルターにより液相と固相とに分離する。分離された固相に対しては、液体サイクロンにより所定の分級処理を施し、7μm以下の砥粒を廃棄し、7μm以上の砥粒のみを回収する。なお、分級処理の方法は任意であり、篩等により分級することも可能である。ここで、固相にはシリコンの切削屑も含まれるため、液体サイクロン等を別途設けて分離廃棄する。なお、砥粒と切削屑との比重の差を利用して比重分離を行い、切削屑のみを廃棄することもできる。一方、分離された液相に対しては、濾過機により不純物を取り除き、オイルを回収する。このようにして使用可能な砥粒とオイルを回収し、併せてシリコンの切削屑を取り除くこともできる。
【0059】
このように本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、ワイヤソーの構成やスラリの再生方法などに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0060】
[実施データ]
本発明の砥粒をリサイクルするにつれて、円形度がどのように推移するか、図7を用いて以下に具体的に説明する。
【0061】
図7は、本発明の新品砥粒をリサイクルするにつれて、円形度がどのように推移するか、縦軸に平均円形度、横軸にリサイクル回数をとって示したグラフである。図7に示すように、新品砥粒時の平均円形度は0.856であり0.870以下である。しかし、1回目切断後〜11回目切断後の円形度は0.870〜0.885の範囲で安定している。
【0062】
前述のように、従来の砥粒は、0.871のように平均円形度が比較的大きい新品砥粒を使用していたため、数回のリサイクルを繰り返すことにより再生砥粒の平均円形度は0.888になり、切断精度が悪化した。しかし、本発明のように砥粒の平均円形度が0.855以上で0.87未満の新品砥粒を用いた場合には、リサイクルを繰り返しても平均円形度は0.870〜0.885の範囲で安定し、良好な切断精度を長期間提供することができる。
【0063】
図8は、砥粒の平均円形度が0.855以上で0.87未満の新品砥粒を用いて、新品時の切断精度と、リサイクル時の切断精度とを比較したグラフである。なお、図8(a)〜(c)の総てにおいて、横軸は切断されたワークから得られたウェーハのロットナンバーを意味し、単位は枚目であり、縦軸の単位はμmである。
【0064】
ここで、図8(a)は、新品砥粒(N)とリサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハの、中心厚みバラツキの程度の指標であるCen-Thkを求め、比較したグラフである。同図に示すように、新品砥粒(N)を用いて切断したウェーハの中心厚み(Cen-Thk)のバラツキに比し、リサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハの中心厚み(Cen-Thk)のバラツキが少ない。したがって、本発明の砥粒は新品時よりもリサイクル時に均一に切断できることが分かる。
【0065】
同様に、図8(b)は、新品砥粒(N)とリサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハから所定寸法の4角形を複数サンプリングし、各サンプルについて、ウェーハ裏面を基準としてウェーハ表面の最高点から最低点までの距離を算出し、ウェーハの平坦度(TTV:Total Thickness Variation)を求め比較したグラフである。同図に示すように、新品砥粒(N)を用いて切断したウェーハの平坦度(TTV)に比し、リサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハの平坦度(TTV)の方が小さい。したがって、本発明の砥粒は新品時よりもリサイクル時に、平坦度の良好なウェーハに切断できることが分かる。
【0066】
更に、図8(c)は新品砥粒(N)とリサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハについてWarp-bfを求め、比較したグラフである。ここで、反りの程度の指標であるWarp-bfとは、自由状態におけるウェーハ表面の最高点と最低点の高さの差をいう。同図に示すように、新品砥粒(N)を用いて切断したウェーハの反り(Warp-bf)に比し、リサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハの反り(Warp-bf)の方が小さい。したがって、本発明の砥粒は新品時よりもリサイクル時に、反りの小さいウェーハに切断できることが分かる。
【0067】
図8(a)〜(c)に示すように、本発明における砥粒はリサイクル後において、全ての項目で切断精度が新品砥粒を上回っている。すなわち、リサイクルに適した砥粒形状といえる。
【0068】
なお、上記の実施の形態においては、最初にウェーハを切断する際のスラリとして、リサイクル砥粒を含まない、平均円形度が0.855以上で0.870未満の新品砥粒のスラリを使用している。しかし、より好ましくは、最初の切断時には、砥粒の平均円形度が0.870〜0.885のスラリを使用し、リサイクル時に平均円形度が0.855以上で0.870未満の新品砥粒を加えてリサイクルすることが、より望ましい。
【0069】
【発明の効果】
従来の砥粒は新品時に最大限の性能を発揮できるように砥粒形状を整えるが、その後、長期間のリサイクルで切断精度が悪化し、Warp−bfが30μm以上、かつ、TTVが20μm以上となる。一方、本発明の砥粒は新品時ではなく、リサイクル時に最大限の性能を発揮できるように砥粒形状を整える。そのため、長期間リサイクルを繰り返しても切断精度が悪化せず、Warp−bfが10μm以下、TTVが10μm以下となる。
【0070】
なお、新品時には従来砥粒を使用し、再生する際に加える砥粒に本発明の砥粒を使用することにより、リサイクル後のみならず新品時から良好な切断精度を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】砥粒の円形度についての説明図である。
【図2】本発明を適用するワイヤソーの斜視図である。
【図3】本発明を適用するワイヤソーの正面図である。
【図4】本発明を適用するワイヤソーの側面図である。
【図5】本発明を適用するワイヤソーの平面図である。
【図6】スラリ再生回路の概念図である。
【図7】本発明の新品砥粒をリサイクルするにつれて、円形度がどのように推移するか、縦軸に円形度、横軸にリサイクル回数をとって示したグラフである。
【図8】図8(a)は、新品砥粒(N)とリサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハのCen-Thkを求め比較したグラフであり、図8(b)は、新品砥粒(N)とリサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハの平坦度(TTV:Total Thickness Variation)を求め比較したグラフであり、図8(c)は新品砥粒(N)とリサイクル砥粒(Re)を用いて切断したウェーハのWarp-bfを求め比較したグラフである。
【図9】従来のスラリ再生方法の概念図である。
【符号の説明】
11…装置基台
12…コラム 12a…ガイドレール
13…切断機構
14…ブラケット
15,16,17…加工用ローラ
15a,16a,17a…環状溝
18…ワイヤ
19…ワイヤ走行用モータ
20…スラリノズル
21…ワーク支持機構
22…ワーク
23…ワーク昇降用モータ
42…取付プレート 42a…係合腕
43a…係止部 43b…背面板
45…固定ねじ
48…スラリ回収タンク
49…ポンプ
50…スラリ再生回路
52…遠心分離機
54…遠心分離機
55…スラリー回収パン 55a…スラリー回収パイプ
56…濾過機
57…ポンプ
58…新品砥粒供給装置
60…新品オイル供給装置
62…混合器
64…スラリ供給タンク
66…固相
68…液相
70…再生オイル
72…ポンプ
74…新品砥粒
76…新品オイル
78…再生スラリ
100…スラリ
102…分離装置
104…分級処理
106…新品砥粒。

Claims (8)

  1. ワイヤソーに使用された使用済みスラリを再生するスラリ再生方法であって、
    スラリに含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、
    含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にある使用済みスラリに平均円形度が第2の範囲よりも小さい第1の範囲にある砥粒を所定量加え、再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を第2の範囲にすることを特徴とするスラリ再生方法。
  2. ワイヤソーに使用された使用済みスラリを再生するスラリ再生方法であって、
    スラリに含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、
    含有される砥粒の平均円形度が第2の範囲にある使用済みスラリに平均円形度が第2の範囲よりも小さい第1の範囲にある砥粒を所定量加えて再生スラリを製造する工程と、該再生スラリをワイヤソーで使用する工程を、交互に複数回繰り返し、
    再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を第2の範囲に維持することを特徴とするスラリ再生方法。
  3. 前記第1の範囲は、0.855以上で0.870未満であることを特徴とする請求項1または2に記載のスラリ再生方法。
  4. 前記所定量は、スラリを再生する際に除去した砥粒に相当する量であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のスラリ再生方法。
  5. 前記所定量は、重量比で5%〜50%であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載のスラリ再生方法。
  6. 前記第2の範囲は、0.870〜0.885であることを特徴とする請求項1〜5の何れかつに記載のスラリ再生方法。
  7. スラリに含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、
    ワークを切断するワイヤ列と、
    含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にあるスラリを前記ワイヤ列に供給するスラリ供給手段と、
    前記ワイヤ列に前記ワークを押圧するワーク支持手段と、
    前記ワイヤ列に供給された前記スラリを回収するスラリ回収手段と、
    前記スラリ回収手段により回収したスラリを再生するスラリ再生回路と、
    を備えるワイヤソーシステムであって、
    前記スラリ再生回路は、前記回収したスラリから、使用可能な砥粒及び溶媒を回収する回収手段と、
    前記回収された砥粒及び溶媒を混合し再生スラリを調製する混合手段と、
    前記再生スラリに平均円形度が0.855以上で0.870未満の第1の範囲にある砥粒を所定量加え前記再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を0.870〜0.885の第2の範囲にする砥粒追加手段と、
    を備えることを特徴とするワイヤソーシステム。
  8. スラリに含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にあるときに所望の好適な切断精度を発揮する場合において、ワイヤソーに使用された使用済みスラリを再生するスラリ再生方法であって、
    含有される砥粒の平均円形度が0.870〜0.885の第2の範囲にある使用済みスラリに平均円形度が0.855以上で0.870未満の第1の範囲にある砥粒を所定量加え、再生スラリに含まれる砥粒の平均円形度を0.870〜0.885の第2の範囲にすることを特徴とするスラリ再生方法。
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