JP4248590B2 - 放電型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電型表示装置に関し、より具体的には、放電の生じる放電空間における位置を制御することによって発光効率を向上することができる放電型表示装置に関する。
図15は従来の放電型表示装置(直交2電極放電方式PDP)の要部斜視図、図16は模式的平面図、図17は図16のXVII−XVII線における構造断面図である。
放電型表示装置としての直交2電極放電方式PDPは、可視光領域(380nm〜770nm)における透過率が優れたガラス板などの前面基板100aと背面基板100bとを対向配置し、前面基板100a及び背面基板100bの対向面の周縁部を封止材で封止することによって生じた空間にXe−Ne、Xe−Heなどの放電媒体を封入した自己発光型の表示装置である。
前面基板100aには、壁電荷を蓄積するための誘電体層101が形成され、さらに誘電体層101の内部には、互いに直交する第1電極103と第2電極104とが所定ピッチで形成されている。第1電極103と第2電極104とが交差する交差部を中心として放電セルを形成するようになしてある。一方、背面基板100bには、第1電極103と第2電極104とが交差する交差部を中心とした格子状の放電セルを仕切る隔壁106が形成されており、隔壁106の側面及び背面基板100b上(隔壁によって形成された溝の底面)にカラー表示用の赤,緑,青の3色の蛍光体層107が周期的に形成されている。
第1電極103と第2電極104との間に電圧を印加して表示書き込みのためのアドレス放電を選択的に発生し、引き続いて第1電極103と第2電極104との間にパルス電圧を印加して誘電体層101の表面に壁電荷を蓄積し、壁電荷によって放電空間に電界を生じさせ、アドレス放電の生じた放電セルに維持放電を発生させる。維持放電は、アドレッシングを行った後に、第1電極103と第2電極104との間に印加する電圧をスイッチングして、誘電体層101を介して放電空間で放電を生じさせ、さらに、第1電極103と第2電極104との間に印加する電圧をスイッチングして、新たに放電を生じさせる。これを繰り返すことにより継続的に放電を発生させるものである。この放電によって放電媒体中のXeと衝突して真空紫外光が放出される。放出された真空紫外光は蛍光体層107を励起させ、可視光が出射される。このように、第1電極103と第2電極104との間に印加する電圧により各放電セルにおける電界を制御し、真空紫外光の発生を制御することにより表示装置として機能する。
ところで、このような表示装置にあっては、発光効率の向上を図り、低消費電力化を実現することが極めて重要であり、発光効率の向上のための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、放電ギャップおよびその近傍の誘電体層の厚みを、他の部分の誘電体層の厚みよりも薄くすることにより、放電開始電圧を低減してPDPのパネル発光効率を向上させ、消費電力を低減するための技術が開示されている。
特開2000−285811号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、放電に必要な電界を生じさせる電極対が平行に伸びており、互いに交差することがない場合に有効な技術であり、直交2電極放電方式PDPにおいては、この技術を適用することはできない。つまり、直交2電極放電方式PDPは、誘電体層を介して2つの電極が配置さており、図18に示すように、2つの電極が交差する交差部での電界が最も強くなる。
したがって、図19に示すように、交差部の1箇所にて放電150が生じてしまうことから、例えば、大画面化のために放電セルを大きくした場合には、交差部である放電セルの中央部のみが放電することになるので表示装置としての輝度が低下してしまい、放電セル外周部がやや暗くなり発光効率が悪くなるという問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、第1電極と第2電極とが交差する交差部に対応する領域の放電空間側の誘電体層の厚みを他の領域よりも厚くする構成とすることにより、第1電極及び第2電極間に電圧を印加することで誘電体層を介して放電空間に電界分布を生じさせて放電を維持する場合に、交差部ではなく、交差部より離れた場所で放電を生じさせ、各放電空間あたりの発光効率を向上することができる放電型表示装置の提供を目的とする。
また本発明は、交差部の対応領域の誘電体層の厚みを調整して放電空間に生じる電界分布を調節することにより、放電が生じる位置を制御して放電空間を効率良く発光させることができる放電型表示装置の提供を目的とする。
また本発明は、交差部の対応領域の誘電体層の面積を調整して放電空間に生じる電界分布を調節することにより、放電空間に生じる電界分布を調節して放電が生じる位置をさらに制御することができる放電型表示装置の提供を目的とする。
また本発明は、交差部の対応領域の誘電体層の厚みが他の領域よりも2倍以上厚くすることにより、放電位置を交差部から確実にずらして、放電空間全体を効率的に発光させることができる放電型表示装置の提供を目的とする。
本発明に係る放電型表示装置は、2枚の基板間に放電媒体を封入することで放電空間が形成され、一方の基板に誘電体層と、該誘電体層の内部に交差する第1電極及び第2電極とを備え、前記第1電極及び前記第2電極間に電圧を印加することで前記誘電体層を介して前記放電空間に電界分布を生じさせて放電を発生する放電型表示装置において、前記誘電体層は、前記第1電極と前記第2電極とが交差する交差部に対応する領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みが前記交差部に対応しない他の領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みよりも厚いことを特徴とする。
本発明にあっては、2枚の基板間に放電媒体を封入することで放電空間が形成されており、一方の基板に誘電体層と、該誘電体層の内部に交差する第1電極及び第2電極とを設ける。そして、第1電極と第2電極とが交差する交差部に対応する領域の2つの電極のうちの放電空間側の電極から放電空間方向の厚みを他の領域よりも厚くする。第1電極及び第2電極間に電圧を印加することで誘電体層を介して放電空間に電界分布を生じさせて放電を維持する場合に、交差部での電界分布(電気力線)が交差部より離れた場所の電界分布よりも粗となるため、交差部ではなく、交差部より離れた場所の4箇所で放電が生じる。つまり、従来の放電型表示装置は交差部の1箇所のみにて放電が生じていたが、本発明では、放電が4箇所にて生じることから各放電セルあたりの発光効率が向上する。また、一方の基板に維持放電を生じさせるための電極対を設けて面放電とすることができるので、例えば、蛍光体層を放電空間に設けてカラー化を行う場合には、蛍光体層を設けた基板と異なる基板上に第1電極及び第2電極とを設けることによって対向放電による蛍光体層の劣化を抑制し、放電型表示装置の色ズレの発生を防止できる。
現在の主流であるアドレス期間と表示期間とを分けた3電極面放電型プラズマディスプレイにおいてもアドレス期間にてアドレス電極とスキャン電極との対向放電が行われており、直交2電極構造ではこのようなアドレス期間での対向放電を不要にできる。
本発明にあっては、交差部の対応領域の誘電体層の厚みを調整して放電空間に生じる電界分布を調節する。交差部の誘電体層を厚くすることによって、交差部での放電の発生を回避し、交差部から離れた位置で長距離放電を生じさせ、各放電空間あたりの発光効率を向上することができる。このように、誘電体層の厚みを調整することによって放電セルに生じる電界分布を適宜調節することにより放電が生じる位置を制御して放電空間を効率良く発光させることができる。
本発明にあっては、交差部の対応領域の誘電体層の面積を調整して放電空間に生じる電界分布を調節する。交差部の誘電体層を厚くし、かつその面積を調整することによって、放電空間に生じる電界分布を調節して放電が生じる位置をさらに制御することができる
本発明に係る放電型表示装置は、前記交差部に対応する領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みが前記交差部に対応しない他の領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みよりも2倍以上厚いことを特徴とする。
本発明にあっては、交差部の対応領域の誘電体層の厚みが他の領域よりも2倍以上厚くする。これにより、放電位置を交差部からずらすことができる。第1電極と第2電極との間の放電距離が長くなるため、放電電圧が従来よりも高くなるが、長距離放電を行うことで、放電空間全体を効率的に発光させることができ、発光効率を向上することができる。
本発明によれば、第1電極と第2電極とが交差する交差部に対応する領域の放電空間側の誘電体層の厚みを他の領域よりも厚くする構成としたので、第1電極及び第2電極間に電圧を印加することで誘電体層を介して放電空間に電界分布を生じさせて放電を維持する場合に、交差部での電界分布が交差部より離れた場所の電界分布よりも粗となるため、交差部ではなく、交差部より離れた場所で放電が生じる。したがって、例えば、放電空間を大きくした場合には、放電が生じる位置を電極交差部からずらすとともに、交差部の周囲4箇所にて放電を生じさせることによって、放電セル全体を効率良く発光させることができ、大画面化のための有効な手段となる。また、一方の基板に維持放電を生じさせるための電極対を設けて面放電とするようにすれば、例えば、蛍光体層を放電空間に設けてカラー化を行う場合には、蛍光体層を設けた基板と異なる基板上に第1電極及び第2電極とを設けることよって蛍光体層の劣化を抑制し、放電型表示装置の色ズレの発生を防止できる。
本発明によれば、交差部の対応領域の誘電体層の厚みを調整して放電空間に生じる電界分布を調節することにより、放電が生じる位置を制御して放電空間を効率良く発光させることができる。つまり、交差部での放電の発生を回避し、交差部から離れた位置で長距離放電を生じさせ、各放電空間あたりの発光効率を向上することができる。
本発明によれば、交差部の対応領域の誘電体層の面積を調整して放電空間に生じる電界分布を調節することにより、放電空間に生じる電界分布を調節して放電が生じる位置をさらに制御することができる。
本発明によれば、交差部の対応領域の誘電体層の厚みが他の領域よりも2倍以上厚くすることにより、放電位置を交差部からずらすことができる。第1電極と第2電極との間の放電距離が長くなるため、放電電圧が従来よりも高くなるが、長距離放電を行うことで、放電空間全体を効率的に発光させることができ、発光効率を向上することができる等、優れた効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置の模式的平面図である。 図1のII−II線における構造断面図である。 図1のIII−III線における構造断面図である。 本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置の放電空間に生じる電界分布を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置の放電空間に生じる電界分布を示す模式的斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置の放電状態を示す模式的斜視図である。 本発明に係る放電型表示装置に用いる前面基板の製造方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る放電型表示装置の構造断面図である。 本発明の実施の形態2に係る放電型表示装置の構造断面図である。 本発明の実施の形態3に係る放電型表示装置の構造断面図である。 本発明の実施の形態4に係る放電型表示装置の構造断面図である。 本発明に係る誘電体の形状の他の一例を示す図である。 本発明に係る誘電体の形状の他の一例を示す図である。 本発明に係る放電型表示装置の他の一例を示す模式的平面図である。 従来の放電型表示装置の要部斜視図である。 従来の放電型表示装置の模式的平面図である。 図16のXVII−XVII線における構造断面図である。 従来の放電型表示装置の放電空間に生じる電界分布を示す断面図である。 従来の放電型表示装置の放電状態を示す模式的斜視図である。
符号の説明
1,2,3,4 放電型表示装置
10a 前面基板
10b 背面基板
11,21,22,31,32,41,42 誘電体層
13,23,33,43 第1電極
14,24,34,44 第2電極
16 隔壁
17 蛍光体層
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置の模式的平面図、図2は図1のII−II線における構造断面図、図3は図1のIII−III線における構造断面図である。
本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置1は、可視光領域における透過率が優れたガラス板などの前面基板10aと背面基板10bとを対向配置し、これら前面基板10a及び背面基板10bの対向面の周縁部を低融点ガラスペーストなどの封止材で封止することによって生じた空間(放電空間)に、Xe−Ne、Xe−Heなどの放電媒体を封入した構成を有している。
前面基板10aには、壁電荷を蓄積するための誘電体層11が形成され、さらに誘電体層11の内部には、互いに直交する第1電極13と第2電極14とが所定ピッチで形成されている。第1電極13と第2電極14とが交差する交差部を中心として放電セル(一点鎖線で示す)を形成するようになしてある。一方、背面基板10bには、第1電極13と第2電極14とが交差する交差部を中心とした格子状の隔壁16が形成されており、隔壁16の壁面及び底面にカラー表示用の赤,緑,青の3色の蛍光体層17が周期的に形成されている。なお、MgOのような図示しない保護膜が誘電体層11を被覆し、誘電体層11へのイオン衝撃を防ぐようにしてもよい。
誘電体層11は、平坦ではなく、第1電極13と第2電極14とが交差する交差部が凸状11aになっており、交差部における第1電極13及び第2電極14のうちの放電空間側の電極(ここでは第2電極14)から放電空間方向の厚みCが他の領域の厚みBより大きくなっている(C>B)。このように、本発明では、第1電極13と第2電極14とが交差する交差部に対応する領域の誘電体層11の厚みを他の領域より厚くする。
図4は本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置の放電空間に生じる電界分布を示す断面図である。
本発明の実施の形態1に係る放電型表示装置1では、第1電極13と第2電極14とが交差する交差部に対応する領域の誘電体層11の厚みを他の領域より厚くしたので、交差部での電界分布(図4(a))が交差部より離れた場所の電界分布(図4(b))よりも粗となる。したがって、交差部に対応する放電空間で放電が生じることはなく、交差部より離れた場所で放電が生じる。つまり、図5に示すように、放電型表示装置1では、凸状の交差部の周囲4箇所の電界が大きくなる。したがって、図6に示すように、この4箇所にて放電50a,50b,50c,50dが生じることとなる。従来の放電型表示装置は交差部の1箇所のみにて放電が生じていた(図19参照)が、本発明の放電型表示装置1では、放電が4箇所にて生じることから、各放電セルあたりの発光効率が向上する。
図7は本発明に係る放電型表示装置に用いる前面基板の製造方法を示す説明図である。
まず、可視光領域における透過率が優れた前面基板(ガラス板)10a上に、第1電極13をストライプ状に形成する(図7(a))。第1電極13としては、発光を効率良く前面基板10aから取り出せるように、ITO、NESAなどの透明電極が好ましいが、そのシート抵抗値が所望する抵抗値より高い場合には、導電性の高い金属電極を形成してライン抵抗を下げ、放電光の強度が表示領域の全域にわたって均一となるようにする。このようにして、輝度ムラを抑制するとともに、優れた色再現性を確保することが好ましい。もちろん、金属電極は光透過性が低いため、表示領域における線幅は必要とする抵抗値以下となる最小の線幅で形成することが好ましい。さらに、金属電極よりも幅のある透明電極と金属電極とを重ね合わせた構成としても良い。
次いで、それ自体公知のスクリーン印刷法により誘電体層11−1を一面に形成して第1電極13を被覆する(図7(b))。例えば、エチルセルロース樹脂を主成分とするビヒクルに低融点ガラス粉末(フリット)を分散させてペースト化したものを塗布し、樹脂成分を焼成することにより誘電体層11−1を形成する。さらに、誘電体層11−1上に、第2電極14をストライプ状に形成し(図7(c))、誘電体層11−2を一面に形成して第2電極14を被覆する(図7(d))。なお、図7においては、図1のII−II線における断面を示しているため、第1電極13と第2電極14とが同一方向に伸びているように見えるが、第1電極13と第2電極14とは互いに直交する方向に伸びている。
そして、交差部に対応する領域を開パターンとする印刷版を介して誘電体層11−3を形成する(図7(e))。このようにして、第1電極13と前記第2電極14とが交差する交差部が凸状となった誘電体層11を形成することができる。なお、プラズマCVD法などの気相成長法により、誘電体層11−1,11−2,11−3を形成するようにしてもよい。気相成長法によれば、誘電体層の膜厚を安定して高精度かつ均一に成膜することができるとともにスループットが向上することから、大規模量産において低コスト化が可能である。ただし、誘電体層11−3を形成する場合には、一旦、誘電体層となる誘電体材料を略一面に成膜した後に、誘電体層11−3が残膜されるようにエッチングを行う必要がある。
次に、第1電極13と第2電極14との距離A、交差部における第2電極14から放電空間方向の厚みB、及び他の領域の厚みC(図2参照)によって、放電の生じる位置がどのように変化するかを評価した。A:B:(C−B)=1:1:1とした場合、放電位置を交差部より若干ずらすことができるが、厚くした誘電体層に放電経路が生じてしまうことを確認した。一方、A:B:(C−B)=1:1:2とした場合、放電位置を交差部よりかなりずらすことができ、凸状の交差部の周囲に放電経路が生じることを確認した。したがって、対応領域の誘電体層の厚みが他の領域よりも2倍以上厚い、すなわち(C−B)/B≧2であることが好ましく、さらに(C−B)/B≧3であれば、交差部の周囲4箇所にて放電を生じさせることが可能となる。また、第1電極13と第2電極14との間の放電距離が長くなる(長距離放電という)ため、放電電圧が従来よりも高くなるが、長距離放電を行うことで発光効率が向上することが確認されている。
本発明の主旨は、交差部の誘電体層を厚くすることによって、交差部での放電の発生を回避し、交差部から離れた位置で長距離放電を生じさせ、放電セルあたりの発光効率を向上することにある。放電が生じる位置は、例えば、誘電体層の厚み及び/又はその面積を調整することによって放電セルに生じる電界分布を適宜調節することにより制御することが可能であり、放電が生じる位置を制御して放電セルを効率良く発光させることができる。したがって、例えば、大画面化のために放電セルを大きくした場合には、放電が生じる位置を電極交差部からずらすとともに、交差部の周囲4箇所にて放電を生じさせることによって、放電セル全体を効率良く発光させることができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、一方の基板(前面基板)に維持放電を起こすための第1電極と第2電極とが設けられた放電型表示装置について説明したが、第1電極と第2電極とが必ずしも同一の基板に設ける必要はなく、このようにしたものが実施の形態2である。図8及び図9は本発明の実施の形態2に係る放電型表示装置の構造断面図であり、平面図は図1と同様であるため省略する。なお、図8は図1のII−II線における構造断面図、図9は図1のIII−III線における構造断面図に相当する。
前面基板10aには、壁電荷を蓄積するための誘電体層21が形成され、さらに誘電体層21の内部には、第1電極23が所定ピッチで形成されている。一方、背面基板10bには、誘電体層22が形成され、さらに誘電体層22の内部には、第1電極23と直交する第2電極24が所定ピッチで形成されている。そして、第1電極23と第2電極24とが交差する交差部を中心とした格子状の隔壁16が形成されており、隔壁16の壁面及び底面にカラー表示用の赤,緑,青の3色の蛍光体層17が周期的に形成されている。
誘電体層21は、平坦ではなく、第1電極23と第2電極24とが交差する交差部が凸状21aになっており、この凸状の誘電体層21によって、対応する領域の放電空間側の厚みが他の領域よりも厚くなっている。このように、本発明の実施の形態2に係る放電型表示装置2は、第1電極23と第2電極24とが交差する交差部に対応する領域の誘電体層21の厚みを他の領域より厚くしたので、交差部での電界分布が交差部より離れた場所の電界分布よりも粗となるので、交差部ではなく、交差部より離れた場所で放電が生じる。つまり、凸状の交差部の周囲4箇所で放電が生じることとなるので各放電セルあたりの発光効率が向上する。
(実施の形態3)
実施の形態2では、前面基板側の誘電体層の放電空間側の厚みが他の領域よりも厚くなっている放電型表示装置について説明したが、背面基板側の誘電体層の放電空間側の厚みが他の領域よりも厚くなっているような場合であってもよく、このようにしたものが実施の形態3である。図10は本発明の実施の形態3に係る放電型表示装置の構造断面図であり、平面図は図1と同様であるため省略する。なお、図10は図1のII−II線における構造断面図に相当する。
前面基板10aには、壁電荷を蓄積するための誘電体層31が形成され、さらに誘電体層31の内部には、第1電極33が所定ピッチで形成されている。一方、背面基板10bには、誘電体層32が形成され、さらに誘電体層32の内部には、第1電極33と直交する第2電極34が所定ピッチで形成されている。そして、第1電極33と第2電極34とが交差する交差部を中心とした格子状の隔壁16が形成されており、隔壁16の壁面及び底面にカラー表示用の赤,緑,青の3色の蛍光体層17が周期的に形成されている。
誘電体層32は、平坦ではなく、第1電極33と第2電極34とが交差する交差部が凸状32aになっており、この凸状の誘電体層32によって、対応する領域の放電空間側の厚みが他の領域よりも厚くなっている。このように、本発明の実施の形態3に係る放電型表示装置3は、第1電極33と第2電極34とが交差する交差部に対応する領域の誘電体層32の厚みを他の領域より厚くしたので、交差部での電界分布が交差部より離れた場所の電界分布よりも粗となるので、交差部ではなく、交差部より離れた場所で放電が生じる。つまり、凸状の交差部の周囲4箇所で放電が生じることとなるので各放電セルあたりの発光効率が向上する。
(実施の形態4)
実施の形態2及び実施の形態3では、一方の基板側の誘電体層の放電空間側の厚みが他の領域よりも厚くなっている放電型表示装置について説明したが、前面基板側及び背面基板側の誘電体層の放電空間側の厚みが他の領域よりも厚くなっているような場合であってもよく、このようにしたものが実施の形態4である。図11は本発明の実施の形態4に係る放電型表示装置の構造断面図であり、平面図は図1と同様であるため省略する。なお、図11は図1のII−II線における構造断面図に相当する。
前面基板10aには、壁電荷を蓄積するための誘電体層41が形成され、さらに誘電体層41の内部には、第1電極43が所定ピッチで形成されている。一方、背面基板10bには、誘電体層42が形成され、さらに誘電体層42の内部には、第1電極43と直交する第2電極44が所定ピッチで形成されている。そして、第1電極43と第2電極44とが交差する交差部を中心とした格子状の隔壁16が形成されており、隔壁16の壁面及び底面にカラー表示用の赤,緑,青の3色の蛍光体層17が周期的に形成されている。
誘電体層41,42は、平坦ではなく、第1電極43と第2電極44とが交差する交差部がそれぞれ凸状41a,42aになっており、この凸状の誘電体層41,42によって、対応する領域の放電空間側の厚みが他の領域よりも厚くなっている。このように、本発明の実施の形態4に係る放電型表示装置4は、第1電極43と第2電極44とが交差する交差部に対応する領域の誘電体層41,42の厚みをそれぞれ他の領域より厚くしたので、交差部での電界分布が交差部より離れた場所の電界分布よりも粗となるので、交差部ではなく、交差部より離れた場所で放電が生じる。つまり、凸状の交差部の周囲4箇所で放電が生じることとなるので各放電セルあたりの発光効率が向上する。
なお、各実施形態では、その厚みを変えた誘電体層の平面視が円状かつ断面が矩形状、すなわち円柱状である場合について説明したが、図12に示すように、平面視が多角形(図12(a)では8角形)で、断面が矩形状(図12(b))であってもよいし、図13に示すように、平面視が円状(図13(a))で、断面が弧状(図13(b))であってもよく、その形状については限定されるものではない。また、誘電体層の厚み及び/又はその面積を適宜調整することで、所望する位置に放電が生じるように設定することができる。
また、隔壁を格子状にすることによって、マトリクス状の放電セルを形成するようにしたが、図14に示すように、隔壁を波状にうねらせ、放電セルをハニカム状(デルタ状)にしてもよく、この場合には第1電極13を直線状に配置するのではなく、第1電極と第2電極とが各放電セルの中央部にて交差するように、波状にうねらせて配置するようにする。さらに、各放電セルが隔壁に完全に分画されている必要はなく、隔壁をストライプ状に形成したストライプ構造であってもよいが、本発明では、放電する領域が放電セルの中央からずれることから、隣の放電セルと混色する虞があることから、各放電セルを隔壁によって完全に分画することが好ましい。
さらに、1つの第1電極及び第2電極によって各放電セルのアドレス放電と維持放電とを制御するようにしたが、アドレス放電を別電極で行うような構成であってもよいし、第1電極及び/又は第2電極が複数の電極群からなる構成であってもよく、維持放電のための一対の電極(電極群)が交差している構成の放電型表示装置に本発明を適用することができる。

Claims (2)

  1. 2枚の基板間に放電媒体を封入することで放電空間が形成され、一方の基板に誘電体層と、該誘電体層の内部に交差する第1電極及び第2電極とを備え、前記第1電極及び前記第2電極間に電圧を印加することで前記誘電体層を介して前記放電空間に電界分布を生じさせて放電を発生する放電型表示装置において、
    前記誘電体層は、前記第1電極と前記第2電極とが交差する交差部に対応する領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みが前記交差部に対応しない他の領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みよりも厚いこと
    を特徴とする放電型表示装置。
  2. 前記交差部に対応する領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みが前記交差部に対応しない他の領域の前記第1電極及び前記第2電極のうちの放電空間側の電極表面から放電空間までの厚みよりも2倍以上厚いこと を特徴とする請求項に記載の放電型表示装置。
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