JP4247790B2 - 磁石粉を均一に混合して所望の厚さ、所望の形状とした短繊維固着合成樹脂片を転写する転写材。 - Google Patents
磁石粉を均一に混合して所望の厚さ、所望の形状とした短繊維固着合成樹脂片を転写する転写材。 Download PDFInfo
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Description
この技術については、古くから多数の技術が開発されている。そして、前記技術を改良した技術の例は多数ある。その技術を開示した文献の1例を下記に挙げる。
しかし、本発明の転写材は、前記例示した技術には全く開示されていない新規な発明である。
前記短繊維固着合成樹脂片5は、
磁性粉を混合した自己架橋型のペース状合成樹脂、或いは架橋剤を混入したペース状合成樹脂を以て図柄模様層として形成し、
該図柄模様層を乾燥して固化した後、
着磁操作を行って、
前記乾燥して固化した図柄模様層に混合した前記磁性粉を磁石粉8として混合した構成の短繊維固着合成樹脂片とした。
本発明は、植毛シートの面に、例えば足の裏のツボが位置する個所と対応する個所に、本文で説明したような表面に植毛層を形成し、裏面を転写接着剤層で裏打ちした磁石粉を均一に混合した合成樹脂層である短繊維固着合成樹脂片を転写できるように形成しておき、この転写材を以て、手軽に、所望の時期に、所望の数量だけ靴の中敷面、或は靴下の底面に、前記転写材から前記した短繊維固着合成樹脂片を転写することができる。
靴の中敷面、或は靴下の底面に転写された短繊維固着合成樹脂片は、磁石粉を均一に混合した合成樹脂層から成るものであるので、この中敷を敷いた靴を履いたとき、或は靴下を履いたときは、前記短繊維固着合成樹脂片が足の裏のツボに対して指圧効果、磁石の磁力による血行促進等の効果を果すと同時に、前記短繊維固着合成樹脂片に植設された短繊維が緩衝機能を果す効果を発揮する。
本発明にかかる転写材を以て、前記した製品以外の衣類等の製品に、表面に短繊維を植毛した短繊維固着合成樹脂片を転写接着剤層を介在させて転写するときは、これを転写された衣類等の製品は、その製品を着用したときは転写材の構成材である短繊維固着合成樹脂片の磁石粉を均一の混合した合成樹脂層が、指圧効果、磁力による血行を良好にする効果をあらわし、それに植設された短繊維が緩衝機能をあらわし、しかも装飾効果をあらわす製品となる。
植毛シートを作るのには、合成樹脂、布、紙等から成るシート状基材1の片面に、短繊維を植設する層を形成する。即ち、この層は、ペースト状の接着剤を前記シート状基材1の片面の全面に塗布する。
シート基材1にこの短繊維植設層を形成した状態の断面を図1に示す。
これによって植毛シート4が作られる。前記した植毛シート4を作るために用いるシート状基材1の片面の全面に塗布して短繊維植設層2を作る接着剤は、該接着剤を塗布した層が乾燥されて短繊維植設層2となったときは、その短繊維植設層2は前記した機能を果たすだけでなく植毛された短繊維3を転写時に理想どうりに引き抜けるような機能を果たす短繊維植設層2となる接着剤を使用する。
前記した機能を果たす層を作る接着剤は、従来から植毛シートを作るときに用いられた接着剤である。
ところで、短繊維固着合成樹脂層5を形成するペースト状の合成樹脂は、本来なら磁石粉を均一に混合したペースト状の合成樹脂を使用すればよい。ところがペースト状の合成樹脂中に磁石粉を均一に混合することはできない。
なぜなら、ペースト状の合成樹脂中に、磁石粉を混合してこれを均一になるように混合しようとしても、ペースト状の合成樹脂中での混合操作を行う中に、混合した磁石粉が吸着し合ってペースト状の合成樹脂中で塊となり、磁石粉を均一に混合したペースト状の合成樹脂とはならないからである。
転写接着剤層6を作るのには、前記した短繊維固着合成樹脂片5を形成するために用いる前記した磁性粉を均一に混合したペースト状の合成樹脂を層状に塗布した面に、前記したペースト状の合成樹脂が乾燥しない中に、その塗布面に転写接着剤層6を形成するためのホットメルト系の熱可塑性合成樹脂粉末を振りかけて、その塗布面に前記ホットメルト系の熱可塑性合成樹脂粉末を付着させたホットメルト系の熱可塑性合成樹脂粉末を散布した層を作る。
この断面を図3に示す。
この乾燥は、強制(加熱)乾燥手段が用いられることが通例である。
この強制(加熱)乾燥によって、短繊維固着合成樹脂片5を形成する前記したペースト状の合成樹脂は架橋反応を呈し硬化現象を呈する。それと同時に転写接着剤層6を形成する前記ホットメルト系の熱可塑性合成樹脂粉末は溶融して、硬化した短繊維固着合成樹脂片5となった面に融着する。
この強制(加熱)乾燥後、冷却したときは、植毛シート4を構成するシート状の基材1の片面の全面にそのシート状基材1と一体化された短繊維植設層2に植設された短繊維3の頂上に層状に塗布された状態の末だ磁力を発揮しない磁性粉を混入したペースト状合成樹脂は架橋反応を呈して前記短繊維の頂上先端をしっかりと固着し硬化した短繊維固着合成樹脂片5となる。
また、前記磁性粉を混入した合成樹脂から成る短繊維固着合成樹脂片5の表面には前記したホットメルト系の熱可塑性合成樹脂粉末が短繊維固着合成樹脂片5の表面上で熱溶融して前記した短繊維固着合成樹脂片5に合体した転写層接着剤層6として溶着して固定する。
これによって、転写材の半製品ができる。
この操作を施すことによって、図3に示すように前記した半製品を構成する短繊維固着合成樹脂片5中に混合された磁性粉は磁石粉となる。これによって図1に示す植毛シート4のシート状基材1に形成された短繊維植設層2に植設された短繊維3の頂上先端に図柄模様状に磁石粉を均一にに混合した短繊維固着合成樹脂片5と転写接着剤層6を形成した転写材が作られる。
この状態を図4に示す。
この状態で加熱押圧装置の加熱押圧板を操作して加熱押圧する。
この操作により、転写材の転写接着剤層6は熱溶融する。
そして転写接着剤層6を形成するホットメルト系の熱可塑性合成樹脂は溶融樹脂として布、皮革、合成皮革等の製品7と接着する。
また、熱溶融したその転写接着剤層6を構成する前記溶融樹脂は、前記した短繊維の頂上の先端を固着定した磁石粉を均一に混合した短繊維固着合成樹脂片5とも接着する。
この操作を終了して、前記した転写接着層6を形成する溶融樹脂が固まった後、転写材の構成材である植毛シート4を、図4に示すように前記した布、皮革、合成皮革等製の製品7の表面から引き剥す。
この状態の断面を図3に示す。
この操作により、植毛シート4のシート状基材1と一体化された短繊維植設層2から、短繊維3は前記転写接着剤層6、磁石粉を均一に混合した短繊維固着合成樹脂片5の図柄模様どうりの形状に引き抜かれて、前記布、皮革、合成皮革等製の製品の表面に移植(転写)され、前記布、皮革、合成皮革等製の製品の表面に転写接着層、磁石粉を均一に混合した合成樹脂層である短繊維固着合成樹脂片5の呈する図柄模様の形状どうりに移植(転写)する。これを図4に示す。
2.短繊維植設層
3.短繊維
4.植毛シート
5.短繊維固着合成樹脂片
6.転写接着剤層
7.衣類等の転写対象物である製品
Claims (1)
- 合成樹脂シート、布地、紙等から成る基材シート1の片面の全面に形成した短繊維植設接着層2に、短繊維を植設して成る植毛シート4の短繊維3の頂上に、自己架橋型の合成樹脂、或は、架橋剤を混入した合成樹脂を以て前記短繊維の頂上を突入させた状態で図柄模様層としての短繊維固着合成樹脂片5を形成するとともに、その合成樹脂片の面には前記合成樹脂片を形成する合成樹脂と親和性のあるホットメルト系の熱可塑性合成樹脂から成る粉末6を散布融着した構成の転写材7において、
前記短繊維固着合成樹脂片5は、
磁性粉を混合した自己架橋型のペースト状合成樹脂、或いは架橋剤を混入したペースト状合成樹脂を以て図柄模様層として形成し、
該図柄模様層を乾燥して硬化した後、
着磁操作を行って、
前記乾燥して硬化した図柄模様層に混合した前記磁性粉を磁石粉8として混合した構成の短繊維固着合成樹脂片としたことを特徴とする転写材。
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