JP4247706B2 - 表皮材のトリミング方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表皮材のトリミング方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、所定の形状に成形された基材の表面に表皮材を貼着して真空成形し、表皮材の余剰部分をトリミングするものは公知である。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平6−49021号公報(第1頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記公報のものは、基材受け型部を樹脂製型にすると共にトリミング用の溝型部を金属製型にする必要があるため、型製作が煩雑になるという問題がある。またトリミング形状を変更する場合、前記基材受け型部及び溝型部に対向する上型(図示されない)の改造に手間がかかるという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、型製作を簡略化することができると共にトリミング形状を変更する場合の型改造を少なくすることができる表皮材のトリミング方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明における表皮材のトリミング方法は、所定の形状に予め成形された基材の表面に表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形した後、該表皮材の余剰部分をトリミングする方法であって、前記基材を下型の基材受け部に載置して保持させる工程と、通気性のある材料で製作されると共に表皮材真空吸引機構に連通された上型と前記下型の間位置に前記表皮材を搬入する工程と、前記表皮材真空吸引 機構を作動させながら前記上型と下型を型閉じすることにより、前記基材の表面に前記表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形する工程と、前記上型と下型を型開きした後、下端部にトリミング用溝部が形成された中間定盤を該上型と下型の間位置に搬入する工程と、前記中間定盤と下型で前記表皮材を挟持した状態で該表皮材の余剰部分をトリミングする工程と、を有することを特徴とする。
【0006】
また上記の目的を達成するために本発明における表皮材のトリミング装置は、所定の形状に予め成形された基材の表面に表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形した後、該表皮材の余剰部分をトリミングする装置であって、前記基材を受ける基材受け部を有する下型と、通気性のある材料で製作されると共に表皮材真空吸引機構に連通され、且つ、前記表皮材の意匠面形状部を有すると共に前記下型に対向する位置に配設された上型と、下端部にトリミング用溝部が形成されると共に前記上型と下型の間位置に搬入出可能に配置された中間定盤と、該中間定盤が前記上型と下型の間位置に搬入された位置における前記トリミング用溝部の下方に配設されて、前記表皮材の余剰部分をトリミングするトリミング機構と、を具備することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1において、図示されない下型昇降手段に連結された下型定盤1の上部には、所定の形状に予め成形された基材W(図2参照)を受ける基材受け部3を有する下型2が取り付けられており、前記基材受け部3は基材W裏面形状と同様の形状にされている。なお該基材受け部3には図示されない吸引孔が穿設されており、該吸引孔は図示されない基材真空吸引機構に連通されている。そして、前記下型2に対向する位置には表皮材Rの意匠面形状部7を有する上型8が配設されており、該上型8の上部には上型定盤9が取り付けられている。なお該上型定盤9は図示されない上型昇降手段に連結されている。また前記上型8は通気性のある材料で製作されていると共に図示されない表皮材真空吸引機構に連通されている。
【0008】
また前記上型8と下型2の間位置には搬入出可能にされた枠状の中間定盤11が配置されており、該中間定盤11下端部には全周に亘ってトリミング用溝部10、10が形成されている。なお該中間定盤11は図示されない中間定盤搬送手段に連結されている。そして、該中間定盤11が前記上型8と下型2の間位置に搬入された位置における前記トリミング用溝部10、10の下方には、表皮材R(図2参照)の余剰部分をトリミングするトリミング機構12、12が配設されており、該トリミング機構12、12は前記下型2の中空部2a、2a内に設置されている。
【0009】
また該トリミング機構12、12は、トリミング刃昇降手段としてのシリンダ5、5と、該シリンダ5、5の先端に連結された刃受け台6、6と、該刃受け台6、6に取り付けられたトリミング刃4、4と、によって構成されており、該トリミング刃4、4は前記トリミング用溝部10、10に対応する位置に全周に亘って設置されている。
【0010】
このように構成されたものの作動について説明する。まず、上型8と下型2が型開き状態(図1の状態)、且つ、中間定盤11が上型8と下型2の間位置から搬出された状態で、所定の形状に予め成形された基材Wを基材受け部3に載置し、前記基材真空吸引機構を作動させて真空吸引により保持させる。次に図示されない表皮材搬送手段で表皮材Rを上型8と下型2の間位置に搬入する。そして、前記表皮材真空吸引機構を作動させながら前記下型昇降手段及び上型昇降手段を作動させて型閉じをする(図2参照)。これにより、基材Wの表面に表皮材Rの裏面が貼着されると共に表皮材R表面の真空成形が成される。
【0011】
次に前記表皮材真空吸引機構の作動を解除し、前記下型昇降手段及び上型昇降手段を逆作動させて型開きをする(図3参照)。そして、前記中間定盤搬送手段を作動させて中間定盤11を上型8と下型2の間位置に搬入する(図4参照)。次に前記下型昇降手段及び上型昇降手段を作動させて、上型8と下型2で中間定盤11を挟持すると共に中間定盤11と下型2で表皮材Rを挟持する。そして、シリンダ5、5を伸長作動させてトリミング刃4、4により表皮材Rの余剰部分(本実施形態では外周部分)をトリミングする(図5参照)。その後、シリンダ5、5を縮引作動させる。
【0012】
次に前記下型昇降手段及び上型昇降手段を逆作動させて型開きした後、前記中間定盤搬送手段を逆作動させて中間定盤11を上型8と下型2の間位置から搬出する。そして、前記基材真空吸引機構の作動を解除し、下型2に載置された完成製品を取り出す。
【0013】
なお本発明ではトリミング形状を変更する場合、トリミング刃4、4及び、中間定盤11のトリミング用溝部10、10の改造又は変更で対応できる。このため、上型8と下型2の型改造を大幅に少なくすることができる。特に、表皮材Rの意匠面形状部7を有する上型8は通気性のある材料で製作されているため、一般的に改造が困難であり、この上型8の改造が一切必要ない点は本発明の大きな利点といえる。
【0014】
なお本発明の実施形態では、真空吸引によって基材Wを基材受け部3に保持させるようにしたが、これに限定されるものではなく、機械的なクランプ機構等によって保持させるようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように本発明は、所定の形状に予め成形された基材の表面に表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形した後、該表皮材の余剰部分をトリミングする方法であって、前記基材を下型の基材受け部に載置して保持させる工程と、通気性のある材料で製作されると共に表皮材真空吸引機構に連通された上型と前記下型の間位置に前記表皮材を搬入する工程と、前記表皮材真空吸引機構を作動させながら前記上型と下型を型閉じすることにより、前記基材の表面に前記表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形する工程と、前記上型と下型を型開きした後、下端部にトリミング用溝部が形成された中間定盤を該上型と下型の間位置に搬入する工程と、前記中間定盤と下型で前記表皮材を挟持した状態で該表皮材の余剰部分をトリミングする工程と、を有するから、型製作を簡略化することができると共にトリミング形状を変更する場合の型改造を少なくすることができる等種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す概要構成縦断面図である。
【図2】真空成形時の状態を示す縦断面図である。
【図3】真空成形後の型開き状態を示す縦断面図である。
【図4】中間定盤の搬入状態を示す縦断面図である。
【図5】トリミング時の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 下型
3 基材受け部
7 表皮材の意匠面形状部
8 上型
10 トリミング用溝部
11 中間定盤
12 トリミング機構
R 表皮材
W 基材
Claims (2)
- 所定の形状に予め成形された基材の表面に表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形した後、該表皮材の余剰部分をトリミングする方法であって、前記基材を下型の基材受け部に載置して保持させる工程と、通気性のある材料で製作されると共に表皮材真空吸引機構に連通された上型と前記下型の間位置に前記表皮材を搬入する工程と、前記表皮材真空吸引機構を作動させながら前記上型と下型を型閉じすることにより、前記基材の表面に前記表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形する工程と、前記上型と下型を型開きした後、下端部にトリミング用溝部が形成された中間定盤を該上型と下型の間位置に搬入する工程と、前記中間定盤と下型で前記表皮材を挟持した状態で該表皮材の余剰部分をトリミングする工程と、を有することを特徴とする表皮材のトリミング方法。
- 所定の形状に予め成形された基材の表面に表皮材の裏面を貼着すると共に該表皮材の表面を真空成形した後、該表皮材の余剰部分をトリミングする装置であって、前記基材を受ける基材受け部を有する下型と、通気性のある材料で製作されると共に表皮材真空吸引機構に連通され、且つ、前記表皮材の意匠面形状部を有すると共に前記下型に対向する位置に配設された上型と、下端部にトリミング用溝部が形成されると共に前記上型と下型の間位置に搬入出可能に配置された中間定盤と、該中間定盤が前記上型と下型の間位置に搬入された位置における前記トリミング用溝部の下方に配設されて、前記表皮材の余剰部分をトリミングするトリミング機構と、を具備することを特徴とする表皮材のトリミング装置。
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2003
- 2003-01-06 JP JP2003000203A patent/JP4247706B2/ja not_active Expired - Lifetime
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